JP3042997B2 - 壁面内装兼装飾用小ブロック壁装材 - Google Patents

壁面内装兼装飾用小ブロック壁装材

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JP3042997B2
JP3042997B2 JP9366767A JP36676797A JP3042997B2 JP 3042997 B2 JP3042997 B2 JP 3042997B2 JP 9366767 A JP9366767 A JP 9366767A JP 36676797 A JP36676797 A JP 36676797A JP 3042997 B2 JP3042997 B2 JP 3042997B2
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隆久 佐藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は木材の廃材及び木材の性
質を活用した屋内壁面の内装兼装飾に使用する壁装材に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、屋内の内装壁材は数え切れない程
提供されているが、木材の性質例えば木目、香りなどを
活かし、且つ小ブロック材をもって壁下地へ取り付け内
装したり、或は壁面を装飾したりする多用途の内装材は
提供されていないのが実情である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】屋内の木製内装壁材と
しては一定規格の長大な各種各様の板材が提供されてい
るが、それらはすべて家屋等の構成躯体又は壁下地に取
り付け固定するものである。本発明は木製小板材をもっ
て製作した小ブロック壁装材をもって壁下地へ取り付
け、壁面を各種樹木の木目の組み合わせでもって内装
し、或は同一樹木の木目でもその縦横の組み合わせでも
って内装を可能となし、室内を木の有する自然の軟らか
さ、香り等によって生活空間を豊かにすると共に木材の
廃材利用を可能せんとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、一定の方形状
に木材の平板材又は背板の辺材部を寄木結合して寄木板
材を構成し、寄木板材の対向する二辺上には辺縁から幾
分食み出させて施工調整部を形成して構成枠を固着する
と共に他の対向する二辺の辺縁部には適宜の間隔で壁下
地又は家屋の壁材取付部への取付孔を形成してなり、施
工後当該辺縁部には施工調整部を設けて固着する構成枠
を固着可能に構成することにより前記課題を解決した。
なお、寄木は一定の方形状をなす薄板を基板として、当
該基板上に寄木して寄木板材を形成してもよく、又寄木
は木材から製材する通常の板材を使用してもよいし、丸
太材を角材に製材する際生ずる背板から更に板材を採り
残り辺材を単材として、又は板材と組み合わせ使用して
もよい。又樹種によって年輪模様が微妙に異なるから樹
種の異なる板材を組合わせて寄木板材を構成してもよ
い。勿論この際曲面を有する辺材を組み合わせ使用して
構成してもよい。
【0005】
【実施例】図1乃至図5は本発明における実施例1で、
普通の板材(1)又は背板(16)から製材した板材
(17)を利用して寄木板材(2)を構成し、その長手
方向両端縁部に構成枠(3)(3)を固着し、他の両端
縁部には適宜の間隔で家屋の壁下地又は壁材取付部に釘
等の取付材で取り付ける為の取付小孔(4)を形成し、
他方前記小孔形成部には、壁下地等に取り付けた後別に
設けてある構成枠(5)(5)を当着し得る如く構成し
てこれを1個の小ブロック壁装材(8)とする。当該壁
装材を構成する場合は、図4及び図5に示すように、構
成枠(3)(3)及び構成枠(5)(5)に巾1mm乃
至2mm程度の組付け調整部(6)(7)を設けた構成
とする。
【0006】
【実施例】図6は第2実施例で、寄木板材(10)を通
常の板材(1)と辺材部(9)との組み合わせによって
構成した小ブロック壁装材(8′)であり、組付け調整
部(6)(7)を有すること、又取付小孔(4)を形成
すること等は実施例1と同構成である。
【0007】
【実施例】図7は第3実施例で、寄木板材(11)を辺
材部(9)のみをもって構成した小ブロック壁装材
(8″)であって、その他の構成は前記実施例1と同様
である。
【0008】
【実施例】図8は第4実施例で、寄木板材(2)(1
0)(11)を薄板の基板(13)上に構成した小ブロ
ック壁装材(14)であって、その側面説明である。寄
木板材(12)を基板(13)上に構成した点以外は実
施例第1乃至第3とその構成は同様である。
【0009】本発明は以上のような構成から成り、これ
を壁面内装材として使用するときは、壁下地へ、予め設
計した壁面デザインに従って小ブロック壁装材(8)又
は(8′)又は(8″)又は(14)を、取付小孔
(4)を介して釘等で固定する。次いで構成枠(5)
(5)を、取付小孔(4)を隱して当着する。当着の方
法は接着等その手段は問わないが、釘類などを使用する
ときは表面にその頭が絶対に現われないようにすること
が肝要である。このようにして小ブロック壁装材(8)
又は(8′)又は(8″)又は(14)を単種で壁面を
施工してもよいし、各実施例に示した異種の小ブロック
壁装材を組み合わせ使用してもよい。各小ブロック壁装
材を連結施工時多小のズレが生じることもあるから施工
調整部(6)(7)により調節して組み付け施工する。
該部(6)(7)の間隔が不足する場合はカンナで削り
広げることも容易であり又狭く調整することも容易であ
る。施工に際しては板材(1)を縦方向又は横方向に組
み合わせ施工も可能である。
【0010】
【発明の効果】本発明は以上のような構成と作用を有し
然も小ブロック壁装材であるから、壁下地に自由且つ容
易に取付け施工可能であると共に、小ブロック壁装材の
大きさを壁面内装兼装飾の設計に合わせて大・中・小製
作施工も容易であるという極めて便利な効を奏する。然
も板材は木材から製する普通の板材の他に、丸太材を角
材に製材する際生ずる背板(16)から得られる板材
(17)をも活用可能であると共に木材の曲面部(1
8)を有する辺材部(15)を活用することが可能とい
う大きな効を奏するものである。通常は製材時に生ずる
背板(16)は殆んど捨てられるものであり、特に辺材
部(15)に至っては何らの利用価値もないものであっ
たが本発明はこれらの部材を極めて有効に活用可能とい
う効を有する。従って、辺材部(15)の有する曲面は
樹種に応じてその色合い(肌色)も光沢も異なり、これ
ら辺材部(15)と、背板板材(17)を含む板材を自
由自在に組み合わせて小ブロック壁装材を製作すること
も可能であるから、これらをもって壁面の内装をした場
合は各種木材の木目や木の肌色、光沢を楽しむこともで
き、又単材(一種類の樹木)をもって製した本発明壁装
材ですべての壁面を内装した場合は一種類の木の香りと
木目及び木肌の色とを存分に楽しめる部屋となすことも
可能という大きな効を奏するものである。更に自己の好
きな樹木でもって製した小ブロック壁装材を、壁面の内
装ではなく壁面の装飾として取り付け利用することもで
きるという効を存するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】板材をもって構成した寄木板材の実施例でその
平面説明図
【図2】図1の寄木板材で構成した壁面内装兼装飾用小
ブロック壁装材で一部構成枠を取り付けていない状態を
示す平面説明図
【図3】図2の取り付けていない構成枠を取り付けた状
態を示す平面説明図
【図4】図3に示す壁面内装兼装飾用小ブロック壁製材
の正面及び背面説明図
【図5】図3に示す壁面内装兼装飾用小ブロック壁製材
の左右両側面説明図
【図6】板材と辺材部との組み合わせで構成した壁面内
装兼装飾用小ブロック壁装材の斜視説明図
【図7】辺材部のみをもって構成した壁面内装兼装飾用
小ブロック壁装材の斜視説明図
【図8】薄板基板上に構成した壁面内装兼装飾用小ブロ
ック壁装材の左右両側面説明図
【図9】背板及び辺材部の説明図で、丸太材から採る部
位を示す説明図である。
【符号の説明】
1 通常(普通)の板材 2 寄木板材(第1実施例) 3 構成枠 4 取付小孔 5 構成枠 6 組付け調整部 7 組付け調整部 8 小ブロック壁装材(第1実施例) 8′ 小ブロック壁装材(第2実施例) 8″ 小ブロック壁装材(第3実施例) 9 辺材部 10 寄木板材(第2実施例) 11 寄木板材(第3実施例) 12 寄木板材(第4実施例) 13 基板 14 小ブロック壁装材(第4実施例で基板上に構成し
たもの) 15 丸太材 16 背板 17 板材(背板から採ったもの) 18 曲面部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 13/10 B27M 3/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 適宜の巾、長さ、厚さを有する複数板材
    を一定の広さを有する方形状に寄木して寄木板材となし
    その対向する二辺上に、当該辺縁に適宜巾だけ施工調整
    部を形成して構成枠を固着し、他方、他の対向する二辺
    上には適宜間隔で壁下地又は壁材取付部への取付孔を複
    数形成すると共に、施工壁面に取付後当該両辺上に施工
    調整部を形成して構成枠を固着可能に構成して小ブロッ
    ク壁装材としてなることを特徴とする壁面内装兼装飾用
    小ブロック壁装材。
  2. 【請求項2】 一定の広さを有する方形状基板上に寄木
    板材を構成してなることを特徴とする前記請求項1記載
    の壁面内装兼装飾用小ブロック壁装材。
  3. 【請求項3】 寄木板材を、製材時に生ずる背板の辺材
    部をもって構成してなることを特徴とする前記請求項1
    又は2記載の壁面内装兼装飾用小ブロック壁装材。
  4. 【請求項4】 寄木板材を、通常の板材又は製材時に生
    ずる背板から調整した板材と辺材部をもって構成してな
    ることを特徴とする前記請求項1又は2記載の壁面内装
    兼装飾用小ブロック壁装材。
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