JPH05138816A - 害虫忌避木質板材 - Google Patents

害虫忌避木質板材

Info

Publication number
JPH05138816A
JPH05138816A JP24986991A JP24986991A JPH05138816A JP H05138816 A JPH05138816 A JP H05138816A JP 24986991 A JP24986991 A JP 24986991A JP 24986991 A JP24986991 A JP 24986991A JP H05138816 A JPH05138816 A JP H05138816A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
veneer
resin sheet
pest repellent
sheet layer
treated resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP24986991A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Akita
清 秋田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fukuvi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Fukuvi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fukuvi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Fukuvi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP24986991A priority Critical patent/JPH05138816A/ja
Publication of JPH05138816A publication Critical patent/JPH05138816A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Veneer Processing And Manufacture Of Plywood (AREA)
  • Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Finished Plywoods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 防虫効果や防カビ効果を充分に発揮させると
共に、効果を長期間持続させる。 【構成】 台板2を、裏単板4、該裏単板4の上面に積
層された添え芯単板5、該添え芯単板5の上面に積層さ
れた芯単板6、該芯単板6の上面に積層された添え芯単
板7から構成し、該台板2の添え芯単板7の上面に処理
樹脂シート層8を、該処理樹脂シート層8の上面に突板
9を各々積層した後、該突板9の上面に下地及び中塗り
塗装面10、上塗り塗装面11を形成する。そして、処
理樹脂シート層8には害虫忌避成分としての天然精油を
含浸させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防虫効果や防カビ効果
を充分に発揮させると共に、防虫効果や防カビ効果を長
期間持続させる場合に好適な害虫忌避木質板材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、床材に天然精油を含浸させること
により、建屋内部のゴキブリやダニ等の害虫を忌避する
ようにした技術が開発されている。この場合、前述した
天然精油を含浸させた床材(合板)としては、例えば特
開平3−61001号(天然精油含有合板の製造方法)
が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来技術における天然精油を含浸させた床材は、天然精油
から発生する芳香により建屋内の居住者の気分を爽快に
したりストレスを防止する等の作用は認められるが、そ
の反面、害虫を忌避する防虫効果やカビの繁殖を抑制す
る防カビ効果が充分でないという問題があり、また、こ
れら防虫効果や防カビ効果は短期間しか持続しないとい
う問題があった。
【0004】本発明は前記課題を解決するもので、防虫
効果や防カビ効果を充分に発揮させると共に、防虫効果
や防カビを長期間持続させることを達成した害虫忌避木
質板材の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1の本発明は、台板の表面に突板が形成され
ると共に、該突板の表面に塗装が施されてなる木質板材
において、前記台板と前記突板との間に処理樹脂シート
層を設け、該処理樹脂シート層に害虫忌避成分を含浸せ
しめたことを特徴とする。請求項2の本発明は、前記板
材構造を、二重あるいは直張としたことを特徴とする。
請求項3の本発明は、前記害虫忌避成分を、天然精油、
ピレスロイド系害虫忌避成分としたことを特徴とする。
請求項4の本発明は、前記処理樹脂シート層として、エ
チレン酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂を用いたことを特徴
とする。
【0006】
【作用】本発明によれば、台板と突板との間に処理樹脂
シート層を設け、該処理樹脂シート層に害虫忌避成分を
含浸せしめる構造としたため、板材を敷設した建屋内に
おいて害虫を忌避する防虫効果や、カビの繁殖を抑制す
る防カビ効果を大幅に向上させることができると共に、
これら防虫効果や防カビ効果を長期間に渡って持続させ
ることができる等の顕著な効果を奏することができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の害虫忌避木質板材を適用して
なる実施例を図面に基づいて説明する。図1は本実施例
の害虫忌避木質板材1の断面図であり、害虫忌避木質板
材1は、台板2と、該台板2の上面に積層された表面部
3とから大略構成されている。前記台板2は、裏単板4
と、該裏単板4の上面に積層された添え芯単板5と、該
添え芯単板5の上面に積層された芯単板6と、該芯単板
6の上面に積層された添え芯単板7とから構成されてな
るものであり、芯単板6はその上下面から添え芯単板
5、7により補強される構造とされている。また、前記
表面部3は、前記台板2における添え芯単板7の上面に
積層された処理樹脂シート層8と、該処理樹脂シート層
8の上面に積層された突板9と、該突板9の上面に塗装
された下地及び中塗り塗装面10と、該下地及び中塗り
塗装面10の上面に塗装された上塗り塗装面11とから
構成されてなるものであり、処理樹脂シート層8には害
虫忌避成分としての天然精油が含浸される構造とされて
いる。そして、処理樹脂シート層8に含浸された害虫忌
避成分は徐々に放出され、その効果は長期間に渡って持
続するようになっている。
【0008】前記処理樹脂シート層8に含浸した害虫忌
避成分たる天然精油としては、例えば樹木や植物等から
放出・分泌される芳香物質「フィトンチッド」があり、
α−ピネン、β−ピネン、ミルセン、カンフェン、リモ
ネン等のテルペン類が代表的なものとなっている。本実
施例の害虫忌避木質板材1では、前記処理樹脂シート層
8に前述の害虫忌避成分を含浸させることにより、板材
を敷設した建屋内において、害虫を忌避する防虫効果、
カビの繁殖を抑制する防カビ効果、更には、板材の腐食
を防止する防腐効果、居住者に対して芳香を与えること
による疲労回復効果等を奏することができるようになっ
ている。また、ピレスロイド系の害虫忌避成分として
は、エトフェンプロックス、サイフェノスリン、ペルメ
トリン、アレスリン等があり、比較的人畜に安全とされ
ている。また、前述した害虫忌避成分を長期間に渡って
持続させるために、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等の合成樹
脂に害虫忌避成分を含浸させることにより、前記処理樹
脂シート層8を形成するようになっている。
【0009】次に、上記の如く構成した本実施例の害虫
忌避木質板材1の作用を図2〜図5に基づき説明する。
本出願人は害虫忌避木質板材1を構成する台板2の添え
芯単板7と突板9との間に形成する処理樹脂シート層8
として、下記に示す3種の処理樹脂シートを製造した。 試験例1。天然精油であるヒバ精油と、ピレスロイド
系のエトフェンプロックスとをポリプロピレンに配合し
てなる例えば1m/mの厚さを有する処理樹脂シート
を、添え芯単板7と突板9との間に形成する。 試験例2。天然精油であるヒバ精油と、ピレスロイド
系のエトフェンプロックスとをエチレン酢酸ビニル共重
合体(以下、EVAという)に配合してなる例えば1m
/mの厚さを有する処理樹脂シートを、添え芯単板7と
突板9との間に形成する。 試験例3。天然精油であるヒバ精油と、ピレスロイド
系のペルメトリンとをEVAに配合してなる例えば1m
/mの厚さを有する処理樹脂シートを、添え芯単板7と
突板9との間に形成する。
【0010】他方、前述した3種の試験例による処理樹
脂シートと比較するための比較例の3種の処理樹脂シー
トの配合は、下記の通りである。 ’比較例1。天然精油であるヒバ精油をEVAに配合
してなる例えば1m/mの厚さを有する処理樹脂シート
を形成する。 ’比較例2。ピレスロイド系のエトフェンプロックス
をEVAに配合してなる例えば1m/mの厚さを有する
処理樹脂シートを形成する。 ’比較例3。EVAにより例えば1m/mの厚さを有
する処理樹脂シートを形成する。
【0011】上記試験例、、の処理樹脂シート
と、比較例’’’の処理樹脂シートとにおける樹
脂、天然精油含有率、ピレスロイド系含有率は図2に示
す如くとなる。尚、図中ETはエトフェンプロックス、
PEはペルメトリンである。
【0012】そして、本出願人は前述した3種の試験例
による処理樹脂シートと、3種の比較例による処理樹脂
シートとにおける効力性試験及び防カビ試験を実施し
た。
【0013】『効力性試験』図3に示す如く、試験槽2
0(例えば60cm×60cm×高さ20cm)の内部
に、試験床材21(例えば15cm×15cm)と比較
床材22とを配置すると共に、試験床材21及び比較床
材22の上部に段ボール製のシェルタ23を載置した
後、試験槽20の内部へ例えばチャバネゴキブリを30
頭を放すことにより、例えば24時間経過後の試験床材
21及び比較床材22における害虫忌避効果を、「忌避
率(%)=試験床材(比較床材)以外の試験槽20内の
ゴキブリ数/試験槽20内の全ゴキブリ数」なる算出式
に基づき調査した。この場合、効力性試験は40度C以
下で6カ月経過した試験体についても実施した。尚、図
中24はゴキブリ用の餌である。該効力性試験の結果は
図4に示す如くとなった。図4の結果では、比較例は0
カ月及び6カ月経過後ともに忌避率が低く持続性も短期
間に過ぎないものであるのに対し、試験例は0カ月及び
6カ月経過後においても極めて高い忌避率を維持すると
共に持続性も長期間に渡るという非常に顕著な効果を奏
するものであることが判明した。
【0014】『防カビ試験』試験床材(例えば10cm
×10cm)と比較床材とをシャーレ内部に載置し、J
IS Z 2911に準拠したカビ抵抗試験を実施し
た。該防カビ試験の結果は図5に示す如くとなった。図
5の結果では、比較例の殆どが試験片の菌糸の発育部分
は全面積の1/3を越えるという防カビ効果が低いもの
であるのに対し、試験例はヒバ精油によって防カビ効果
が発現するために、試験片に菌糸の発育が認められない
という非常に顕著な効果を奏するものであることが判明
した。
【0015】尚、本発明の害虫忌避木質板材は、例えば
建物用の床板、壁板、その他の装飾板、及び家具用装飾
板等、種々の用途に適用することが可能である。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、台
板の表面に突板が形成されると共に、該突板の表面に塗
装が施されてなる木質板材において、前記台板と前記突
板との間に処理樹脂シート層を設け、該処理樹脂シート
層に害虫忌避成分を含浸せしめる構成としたので、従来
と比較し、板材を敷設した建屋内において害虫を忌避す
る防虫効果や、カビの繁殖を抑制する防カビ効果を大幅
に向上させることができると共に、これら防虫効果や防
カビ効果を長期間に渡って持続させることができる等の
顕著な効果を奏することができる。更にまた、板材の腐
食を防止する防腐効果、居住者に対して芳香を与えるこ
とによる疲労回復効果等を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の害虫忌避木質板材の断面図で
ある。
【図2】本実施例の試験例と比較例とにおける樹脂、天
然精油含有率、ピレスロイド系含有率を示す図である。
【図3】本実施例の試験槽内における試験床材と比較床
材との配置図である。
【図4】本実施例の試験例と比較例とにおける忌避率を
示す図である。
【図5】本実施例の試験例と比較例とにおけるカビ抵抗
性を示す図である。
【符号の説明】 1 害虫忌避木質板材 2 台板 4 裏単板 5 添え芯単板 6 芯単板 7 添え芯単板 8 処理樹脂シート層 9 突板 10 下地及び中塗り塗装 11 上塗り塗装

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台板の表面に突板が形成されると共に、
    該突板の表面に塗装が施されてなる木質板材において、
    前記台板と前記突板との間に処理樹脂シート層を設け、
    該処理樹脂シート層に害虫忌避成分を含浸せしめたこと
    を特徴とする害虫忌避木質板材。
  2. 【請求項2】 前記板材構造は、二重あるいは直張とし
    たことを特徴とする請求項1記載の害虫忌避木質板材。
  3. 【請求項3】 前記害虫忌避成分は、天然精油、ピレス
    ロイド系害虫忌避成分としたことを特徴とする請求項1
    記載の害虫忌避木質板材。
  4. 【請求項4】 前記処理樹脂シート層は、エチレン酢酸
    ビニル共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
    塩化ビニル等の合成樹脂を用いたことを特徴とする請求
    項1記載の害虫忌避木質板材。
JP24986991A 1991-09-27 1991-09-27 害虫忌避木質板材 Withdrawn JPH05138816A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24986991A JPH05138816A (ja) 1991-09-27 1991-09-27 害虫忌避木質板材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24986991A JPH05138816A (ja) 1991-09-27 1991-09-27 害虫忌避木質板材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05138816A true JPH05138816A (ja) 1993-06-08

Family

ID=17199403

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24986991A Withdrawn JPH05138816A (ja) 1991-09-27 1991-09-27 害虫忌避木質板材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05138816A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002501007A (ja) * 1998-01-27 2002-01-15 ザイメッド・グループ・ピーエルシー シラミおよびシラミの卵を殺すテルペン治療
JP5571265B1 (ja) * 2013-02-28 2014-08-13 大日本除蟲菊株式会社 香り付き防虫剤、香り付き防虫器、及び香り付き防虫剤の製造方法
KR101979121B1 (ko) * 2017-11-30 2019-05-15 박용호 모기 접근 방지용 목재 건축자재, 그리고 이의 제조 방법

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002501007A (ja) * 1998-01-27 2002-01-15 ザイメッド・グループ・ピーエルシー シラミおよびシラミの卵を殺すテルペン治療
JP5571265B1 (ja) * 2013-02-28 2014-08-13 大日本除蟲菊株式会社 香り付き防虫剤、香り付き防虫器、及び香り付き防虫剤の製造方法
KR101979121B1 (ko) * 2017-11-30 2019-05-15 박용호 모기 접근 방지용 목재 건축자재, 그리고 이의 제조 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9974308B2 (en) Liquid termiticide compositions of pyrethroids and neonicitinoids
US4320113A (en) Process for controlling cockroaches and other crawling insects
US4102991A (en) Process for controlling cockroaches and other crawling insects
JPH05138816A (ja) 害虫忌避木質板材
WO2011083485A1 (en) Insect management compositions for use on natural and synthetic materials and surfaces
JPH03268901A (ja) 木質床材及びその製造方法
JPS59227802A (ja) 殺虫性樹脂組成物
JP3547058B2 (ja) 抗菌性木質建材
JPS6256401A (ja) ピレスロイド系殺虫組成物用効力増強剤
FI75253C (fi) Pesticidkompositioner foer behandling av timmer, foerfarande foer behandling av timmer och timmer, som behandlats medelst detta foerfarande.
JPH0532509A (ja) ダニ駆除組成物
JPH09136304A (ja) 防虫木質ボード
JP2001213705A (ja) 床下害虫類忌避体および害虫類忌避方法
JPS6348241B2 (ja)
JPS62155039A (ja) 害虫防除用ネツト
JPH01160903A (ja) 防虫剤組成物
JPH01197405A (ja) 防虫剤組成物
JPS5962503A (ja) 防虫防湿シ−ト
JPH0329281Y2 (ja)
JPH01160904A (ja) 防虫剤組成物
JPS63265043A (ja) 床面敷設用防虫防菌シ−ト
JPH0358000B2 (ja)
JP2022025882A (ja) 害虫忌避フィルム及び間仕切り用フィルム
JPH01197404A (ja) 防虫剤組成物
JP5669303B2 (ja) 木質建材の防虫方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19981203