JPS63265043A - 床面敷設用防虫防菌シ−ト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 近時においては、住宅蟇情や生活環境の変化等に伴い畳
床やジェータンに１種々のダニ等の病原虫が寄生する率
並びに大腸菌やブドク状菌等の病原菌およびカビの発生
する率が多く、これＫよって人体の健康が害されたり居
住性の急止を招く原因となっている。

本発明は１畳床やジュータンの下に簡潔にして格別なシ
ートを敷くことにより前記畳床やジュータンに寄生し発
垂繁殖するダニ等の病原菌およびカビを駆除しその発生
を適確に防止することができるとともに１人体に対し悪
影響を及ぼさず使用好適である床面敷設用防虫防菌シー
トに関するものである。

〔従来の技術〕

従来における斯かる畳床や・ジュータンに発生するダニ
等の病原虫や病原菌およびカビを駆除しその発生を防止
する方法としては１畳床やジュータンに対する防虫（殺
虫）剤や殺菌用の薬剤の散布、畳床やシー−タンの下て
新聞紙等の紙類を敷く、あるいに防虫剤を塗布した・・
トロン紙や油紙を敷く等の方法がとられていた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしこれらの従来の方法は、いずれも畳床やジュータ
ンに含１れている湿気を吸収するものではなく、また薬
剤の薬効に依存したり、塗布した薬剤が充分に機能しな
い等のためにター二等の病原虫や病原菌およびカビの駆
除と発生の防止を抜本的に図るものではなくその解決が
不充分であるばかりか、かえってその発生の温床源を与
えろ結果となったり、人体の健康に対し悪影響を及ぼす
という幣讐すら招来するという問題点を有している。

すなわち、畳床やジュータンがダニ等の病原虫や病原菌
およびカビの発生と繁殖の温床となるのは、畳床やジュ
ータンの原材料の問題とその内部に塵埃や食物の食べこ
ぼし等゛が溜でり易くその除去が容易でないことの曲に
、その内部にその発生繁殖に必要な適度な温度と湿度が
保持される状態となっているからである。ちなみに、タ
ー二等の病原虫や病原菌およびカビの発生が見られるの
は、湿度においては約６０チ以上の場合である。また、
カビの発生はこの湿度と共に気温が約１２°Ｃ〜１３″
Ｃ以上の場合に見られる。このように、斯かる病原虫、
病原菌、カビの発生と繁殖には適度な湿度が保たれるこ
とがきわめて重９な条件となっている。

しかるに上記従来の畳床やジュータンの下に新聞紙等の
紙類を敷いたり、薬剤を塗布したハトロン紙や油紙を敷
く方法においては、この存在によって床下からの湿気を
遮断しそれが畳床やシー−タンに含侵されるのを防止し
でた床下からの病原虫の侵込を防止することができるが
、その材質が吸湿材ではないためそれによって畳床およ
びジュータン自体に含でれている湿気を吸収してその湿
度の低下を図ることができないので、畳床やジュータン
の湿度は特に雨季、多°湿時においては病原虫や病原菌
、カビの発生に最適なものに保持されたブ１である。こ
れは、畳床やジュータンに薬剤を散布する場合について
も同様である。そしてこれらの場合に１畳床やジュータ
ン内の温厚が適（なものに保持されることと新聞紙や）
・トロン紙等の存在により畳床とジュータン内の温度も
適度のものに保持されることとなるので、かえって病原
虫や病原菌およびカビの発生の温床源を与えることとな
るおそれもある。また、薬剤を塗布し、たＩ・トロン紙
や油紙を用いた場合には、通気による発散を介して薬剤
を畳床やシー−タン内に作用させることとなるが畳床や
ジュータンの下面は油気性が良好ではないのでそめ薬剤
の作用が不充分であり、この場合にむしろ床下からの病
原虫や病原菌が塗布しである薬剤に触れて駆除されるこ
とが王眼目となる。さらに単に薬剤を散布する場合にお
いては、薬剤の使用度数が増すにつれて病原虫や病原菌
の抵抗力か増し、そのため次子に薬効能力の強いものを
多量に使用せざるを得かくなり、その結果人体に対して
悪影響ヲ゛及ぼす危険性が大である。この薬効岬力の強
いものを多量に用いなければならない点は、薬剤を塗布
したハトロン紙や油紙を用いた場合においても畳床やジ
ュータンに対する薬剤の作用が不充分であるため同様で
ある。

本発明は斯かる実情に鑑み多年に亘る研究と実験の結果
なされたもので、前記従来方法の有している９畳床やジ
ュータンにおけるダニ等の病原虫や病原菌およびカビの
駆除と発生の防止に実効が挙からかいばかりか、薬効能
力の強い薬剤の多量使用により人体に悪影響を及ぼす、
畳床やジュータンに含１れている湿気を吸収してその湿
度の低下をＱらないのでかえって病原虫や病原菌および
カビの発生の温床源を与えていることとなる等の問題点
を解消しその抜水的解決を図ることを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は前記目的を達成するために畳床やジュータンの
下に敷くシート暴材の存造に工夫を図りたものであり、
次の手段をとっている。−ｔなわら、［遺産な吸湿性と
放湿性を有゛する吸放湿材に、適量の防虫防菌剤全付着
せしめてシー）−１ｆ−となした」ことを特徴とする。

ｆ！お、吸放湿材としては、吸湿性（で富む素材に通気
孔等の放湿性機能を発揮せしめる工夫を図ったもの或い
はそれ自体において吸湿性と放湿性を適量に有するもの
いずれであってもよい。また、吸放湿材に適量の防虫防
菌剤を付着せしめる手段においては、吸放湿材の外面に
防虫防菌材を塗布もしくに含侵させる。或いは吸放湿材
層と防虫防菌剤層とを予審に積層重合せしめたものいず
れであってもよい。

〔作　用〕

しかして本発明は、上記構放に基づき次の作用を有する
。先ず矛１に畳床やジュータンの下に敷設された防虫防
菌シートには吸放湿材を有しているので、その吸湿機能
により畳床やジュータン内に含まれている湿気による水
分はシートに吸収され、そのため畳床やジュータン又の
温度はダニ等の病原虫、病原菌およびカビの生息に必要
な湿度月下に低下し、畳床やジュー・タン内は乾燥状態
となる。したがって、爾季および多湿時においても。

既に畳゛床やジー−タル内に発生した病原虫、病原菌お
よびカビに脱水症状により仮死状態とｊるとともに１発
生に必要な適ｒな湿度という条件が遮断されるためその
発生が適確に防止される。

次に、雨が止む°等天候の回復と気温上昇による大気乾
燥に伴い、その放湿機能により防虫防菌シートに吸収さ
れた畳床やジュータン内の湿気による水分の相当ｔは畳
床やジュータンの目の間ｔｉって上昇し大気中に蒸発さ
れることとなるが、その際シートに付着されている防虫
防菌剤もシートより蒸発する水分内に含まれてそれと共
に上昇蒸散され畳床やジュータン内に侵入し充満される
。

したがって、脱水症状により仮死状態となっていた畳床
やジュータン内の病原虫、病原菌およびカビはその薬剤
作用により駆除退治され死滅する。

そして、防虫防菌シートは前記吸湿と放湿を練り返すこ
とによシ放湿後は常に乾燥状態となシ、反復使用に耐え
る。また、防虫防菌シートより放湿された適当量の水分
は大気゛乾燥に伴い大気中に蒸臂されるので１畳床やジ
ュータン内に帯溜されることはない。

〔実１ｓｆｌｌ〕 次に別紙図面を参照して本発明の実施の一例について説
明する。７１図は、本発明実施の一例に係る防虫防菌シ
ート】ヲ示すもので、吸放湿材２の外面に防虫防菌剤３
を適当量塗布もしくは含侵させたものである。第２図は
他の実施例を示すもので、吸放湿材２と防虫防菌剤を外
面に適当量塗布もしくは含侵させた薬剤シート３′とを
接着等により重合せしめて防虫防菌シート１′を形成し
たものである。２３図は更に他の実施例を示すもので、
前記薬剤シート３′の上下両面に吸放湿材２を配置して
三層構造となしたものを積層重合せしめて防虫防菌シー
ト１′を形成し友ものである。この牙３図における防虫
防菌シート１′においては、２１図の防虫防菌シート１
の薬剤面に別の吸放湿材２を重合せしめたものであって
もよい。

上記実施例における吸放湿材としては、パルプ。

吸増紙、フェルトの布地等繊゛維の目が疎密で吸湿性に
富む質材もしくは吸水性樹脂等にてシート状になすとと
もにその外面に適宜数の通気孔を有するもの、或いは、
疎水性樹脂と気泡入吸放湿性樹脂にてシート状となした
ものを用いる。また、吸放湿材２の外面に付着させる防
虫防菌剤３としては、有機燐系溶剤、バラジクロル、ペ
ンゾールその池ダニ等の病原虫、大腸菌、ブドウ状菌等
の病原菌およびカビの殺虫、殺菌に有効な薬剤を適宜用
いる。

しかして上記実施例１に係る防虫防菌シート１．１／、
１＃は畳床やジュータンの下即ちその下面と床面との対
接面に敷いて使用するものであるが、その使用時におけ
る作用を矛４図について説明する。

第４図は、防虫防菌シート１′を畳床４の下に敷いた場
合の作用説明図であるが、この場合先ず矢印が下向きの
直線で示すように防虫防１シート１′の吸放湿材２にお
ける吸湿性機能により１畳床４内に含でれている湿気に
よる水分が漸次吸収されて除去され乾燥＃態となってい
く。そしてその後雨が止む等天候の回復と気温上、昇に
よる大気乾燥に伴い、防虫防菌シート１”の吸放湿材２
における放湿性機能により、防虫防菌シート１′に吸収
された畳床４内の水分は矢印が上向きの面貌で示すよう
に畳床４の目の間を通って上昇し大気中に蒸発され、そ
の際シート１′に付着されている防虫防菌剤もシート１
′より蒸発する水分内に含でれて一緒に上昇蒸発され畳
床４内に侵入し充満されることとなる。この防虫防菌シ
ート１′による吸湿作用および蒸発に伴う放湿作用はシ
ー）？ジェータンの下に敷いた場合も同様であり、また
シートとして第１図、第２図に係るシー）１．１’を用
いた場合も同様である。

しかして斯かる防虫防菌シートの厚さを約０゜２ｍｍ〜
２．０ｍｍの範囲内で適宜厚さとなしたものを雨季およ
び多湿時において畳床およびジュータンの下に敷いて実
験し、湿度計を用いてシートによる畳床およびジュータ
ン内に含まれる水の吸湿効果と蒸発に伴うその吸収した
水分の放湿効果を測定したところ、第５図に示す結果が
得られた。すなわちローから明らか・かように、シート
による吸湿効果と放湿効果は夫々Ａ、Ｈの折れ紳グラフ
で示されるように、シートの厚さが増すにつれて次オに
効果が増大されていった。そして、厚さが約（１，２ｍ
ｍ程度のシートであっても約４０チの吸湿効果したがっ
て畳床やジュータン内の湿度は約６０チ却下と病原虫や
病原菌およびカビの生息に必要なきりきりの値となりて
いるので脱水による仮死状態が現われ始め、シートの厚
さが約１．０ｍｍ以上の場合においては６０％以上の吸
湿効果したがって畳床やジュータン内の湿度は約４０％
以下となるので１畳床やジュータン内に生息していたダ
ニ等の病原虫や病原菌およびカビに脱水症状を来し完全
に仮死状態となった。そして雨が止み天候の回復と気温
の上昇により大気が乾燥してくるに伴い、同図Ｂに示さ
れているようにシート内に吸収された水分の相当量は蒸
発によ９畳床やジュータン内を通りて上昇し大気中に放
湿され、その際その水分の蒸発と共にシートに付着され
ている防虫防菌剤が水分に含でれて上昇蒸散されて畳床
やジュータン内に°侵入し充満され、その結果その薬剤
作用により既に脱水症状を来たし仮死状態となっていた
畳床やジュータン内のダニ等の病原虫や病原菌およびカ
ビは駆除退治され死滅するに至った。そしてシートに付
着させた防虫防菌剤の量は上述の従来方法で用いる量の
約　。

程度であったが、病原虫や病原菌およびカビが既に仮死
状態となっているのでこの程度の量でも確実に駆除し得
るに至った。

〔発明の効果〕

本発明は斜上のように構成したので、上述の従来技術の
有する問題点を解消し次の効果を有している。

ａ）先ずシート基材の吸湿性機能によ９畳床やジュータ
ン内に含でれている湿気によ゛る水分を吸収しその湿度
をダニ等の病原虫や病原菌およびカビの生息に盛会な値
以下に低下せしめてそれらを脱水症状により仮死状態に
至らしめ、欠いでシート基材の放湿機能により吸収した
水分の蒸発現象を利用して付着させた防虫防菌剤を畳床
やジュータン内に蒸散作用せしめる・ものであるから、
従来に比し畳床やジュータン内のダニ等の病原虫や病原
菌およびカビの駆除、退治の実効を確実に図ることがで
きる。

そしてその際使用する防虫防菌剤の量は従来に比し可及
的に少量のものとなすことができるとともに、薬剤も強
力な薬効のものを用いる必要がない。

ｂ）シート基材の吸湿性機能により常に畳床やジュータ
ン内の湿度をダニ等の病原虫や病原菌およびカビの生息
に必要な値以下に低下させ乾燥状態に保持するので、こ
れらの駆除退治のみならずその発生をも確実に防止する
ことができる。

Ｃ）ダニ等の病原虫や病原菌およびカビの駆除と発生防
止を従来のように薬剤の使用に依存するものではなく、
従来に比し薬剤の使用量を低減することができ薬効の程
度も強力のものを用いる必要がないので、従来のように
薬害により人体の健康に悪影響を及ぼすという幣害のお
それがかい。

ｄ）全体構造が簡潔で製造が容易であり１価格も低床に
求ぬ得られるとともに、シート基材はその放湿性機卯に
より乾燥状態となり反復使用が可能で耐久性もあるので
経済的である。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明実施の一例を示すもので、２１図は第１の
実施例に係るシートの縦断面図、第２図は第２の実施例
に係るシートの縦断面図、２３図σ矛３の実施例に係る
シートの縦断面図、矛４図はシートを畳床の下に使用し
た場合の使用説明図、２５図はシートによる吸湿および
放湿効果を示すグラフである。 １．１′、１′・・・防虫防菌シート ２・・・吸放湿材　　　　３・・・防虫防菌剤３′・φ
Φ薬剤シート　　　４・・・畳　床特許出願人　　　会
　　１）　寿　　−第　ｌ　因 Ｖ 第２１！２１　　　　　　　　１ 第３　図　　　　　　　　　　　２・ 第４図 １冒ね ？０」 ｔ　（ｘ、Ｍ、ミートり宝４） 手　続　補　正　書（自発） 昭和６２年５月２１日 特許庁長官　　黒　１）明　雄　殿 ｌ　事件の表示　　特願昭６２−９７４７３号３　発明
の名称　　床面敷設用防虫防菌シート３　補正をする者 事件との関係　　特許出願人 東京都新宿区新小川町６〜２７〜７０８会　　１）　寿
　　− 外１名 橘代理人 乙、補正の内容 （１）明細書第２頁第１０行「プドーク状菌」の記載を
「ブドウ状球菌」と補正する＠ （２）　　明ａｉＦ矛２頁２１９行冒頭に「上」の記載
を加入する。 （３］　　明細１２４頁、？’６行「発生が見られる」
の（４）明細書２４頁才子行「場合に見られる。」の記
載を「鴨今に多く見られ、る。」と補正する。 （５）明細書７４頁２１０行「適当な」と「湿」の間に
１度と共に適度な」の記載全加入する。 （６）明細書オフ頁第２０行「シュタン又」の記載を「
ジェータン内」と補正する。 （力　明細を矛１０頁２９行「ブドウ状菌」の記載を「
ブドウ状球菌」と補正する。 （８）　　明細書矛１２頁２９行「きりきり」の記載を
「ぎりぎり」と補正する。 （９）　　明細書矛１３頁、？７行「　４」の記載を「
ユ″」と補正する。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）適度な吸湿性と放湿性を有する吸放湿材に適量の
   防虫防菌剤を付着せしめたことを特徴とする床面敷設用
   防虫防菌シート。
2. （２）吸放湿材として、パルプ、吸取紙、吸水性樹脂等
   にてシート状になすとともにその外面に適宜数の通気孔
   を有するものを用いたことを特徴とする特許請求の範囲
   第１項記載の床面敷設用防虫防菌シート。
3. （３）吸放湿材として、疎水性樹脂と気泡入吸放湿性樹
   脂にてシート状となしたものを用いたことを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載の床面敷設用防虫防菌シート
   。
4. （４）吸放湿材に防虫防菌剤を付着せしめる手段として
   、吸放湿材の外面に防虫防菌剤を塗布もしくは含侵せし
   めたことを特徴とする特許請求の範囲第１項、第２項又
   は第３項記載の床面敷設用防虫防菌シート。
5. （５）吸放湿材に防虫防菌剤を付着せしめる手段として
   、吸放湿材層と防虫防菌剤層とを多層に積層重合せしめ
   たことを特徴とする特許請求の範囲第１項第２項又は第
   ３項記載の床面敷設用防虫防菌シート。