JPH07129048A - 像保持体再生装置 - Google Patents
像保持体再生装置Info
- Publication number
- JPH07129048A JPH07129048A JP29393093A JP29393093A JPH07129048A JP H07129048 A JPH07129048 A JP H07129048A JP 29393093 A JP29393093 A JP 29393093A JP 29393093 A JP29393093 A JP 29393093A JP H07129048 A JPH07129048 A JP H07129048A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- forming substance
- image
- image forming
- peeling
- image carrier
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Cleaning In Electrography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 像保持体の装置内でのジャムを発生させるこ
となく、像保持体上の像形成物質を良好に除去する。 【構成】 剥離ベルト25及びスポンジローラ22が転
写紙10表面に接触した状態で、転写紙10上を移動可
能なように移動ユニット2を構成する。この構成におい
て移動ユニット2は、ユニット移動機構3の移動モジュ
ール32のピニオン321の所定方向への回転等により
移動し、スポンジローラ22が転写紙10表面に処理液
21を塗布する。そして、剥離ベルト25は、加熱ラン
プ26により加熱されて転写紙10から剥離されやすい
ように軟化した状態のトナーを転写紙10から剥離す
る。トナー回収ブレード27は、剥離ベルト25表面に
付着したトナーを剥離ベルト25表面から掻き落とし、
トナー回収容器28に収容する。
となく、像保持体上の像形成物質を良好に除去する。 【構成】 剥離ベルト25及びスポンジローラ22が転
写紙10表面に接触した状態で、転写紙10上を移動可
能なように移動ユニット2を構成する。この構成におい
て移動ユニット2は、ユニット移動機構3の移動モジュ
ール32のピニオン321の所定方向への回転等により
移動し、スポンジローラ22が転写紙10表面に処理液
21を塗布する。そして、剥離ベルト25は、加熱ラン
プ26により加熱されて転写紙10から剥離されやすい
ように軟化した状態のトナーを転写紙10から剥離す
る。トナー回収ブレード27は、剥離ベルト25表面に
付着したトナーを剥離ベルト25表面から掻き落とし、
トナー回収容器28に収容する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター、印刷機等の画像形成装置によって像形
成物質を安定に付着した像保持体の表面から、該像形成
物質を取り除く像保持体再生装置に関するものである。
リ、プリンター、印刷機等の画像形成装置によって像形
成物質を安定に付着した像保持体の表面から、該像形成
物質を取り除く像保持体再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、記録済み像保持体としての用紙か
らトナーなどの像形成物質を除去する例えば像形成物質
除去方法及びその装置としては種々のものが知られてい
る。例えば溶剤を使用するものとして、特開平1−10
1576号公報には、トナーが付着された用紙をトナー
樹脂の可溶性溶剤中に浸漬させて超音波振動を印加し、
溶剤に溶解したトナーを紙面より遊離させる像形成物質
除去方法が開示されている。また、特開平4−3003
95号公報には、廃紙の印字部分に溶剤を浸漬、噴霧あ
るいは塗布等による方法で付着させてトナーを溶解し、
溶解したトナーを洗浄、エアー吸引、吸着剤接触、機械
剥離あるいは静電気吸着等による方法で除去し、その後
乾燥・延伸などの紙の仕上げを行う像形成物質除去方法
が開示されている。
らトナーなどの像形成物質を除去する例えば像形成物質
除去方法及びその装置としては種々のものが知られてい
る。例えば溶剤を使用するものとして、特開平1−10
1576号公報には、トナーが付着された用紙をトナー
樹脂の可溶性溶剤中に浸漬させて超音波振動を印加し、
溶剤に溶解したトナーを紙面より遊離させる像形成物質
除去方法が開示されている。また、特開平4−3003
95号公報には、廃紙の印字部分に溶剤を浸漬、噴霧あ
るいは塗布等による方法で付着させてトナーを溶解し、
溶解したトナーを洗浄、エアー吸引、吸着剤接触、機械
剥離あるいは静電気吸着等による方法で除去し、その後
乾燥・延伸などの紙の仕上げを行う像形成物質除去方法
が開示されている。
【0003】一方、溶剤を使用しないものとして、例え
ば特開平2−255195号公報には、支持体上に離型
剤を塗布した印刷体に電子写真方式あるいは熱転写方式
で載せた熱溶融性インキあるいはトナーを、該印刷体に
インキ剥離体を重ね加熱ローラと圧力ローラの間を通
し、冷えてからインキ剥離体を剥がすことにより、該イ
ンキ剥離体の方に付着させて除去する像形成物質除去方
法が開示されている。また特開平4−64472号公報
には、少なくとも、表面に熱溶融性樹脂を有するエンド
レスシートと、これを支えて回転させる熱ローラ及び冷
却ローラと、表面に離型処理をした紙(イレーザブルペ
ーパ)を軟化あるいは溶融した熱溶融性樹脂に押しつけ
る押圧ローラと、これらを連動して動かせる駆動部から
なるイレーザが開示されている。また特開平4−829
83号公報には、互いに圧接して回転し圧接箇所に紙を
通過させる2本の並行に設けられたローラと、該2本の
ローラの少なくとも一方を加熱するヒーターと、該圧接
箇所を通過した紙を前記ローラから分離する掻取具と、
前記ローラに付着した像形成物質を前記ローラから除去
する剥離装置とを備えた像形成物質除去装置が開示され
ている。
ば特開平2−255195号公報には、支持体上に離型
剤を塗布した印刷体に電子写真方式あるいは熱転写方式
で載せた熱溶融性インキあるいはトナーを、該印刷体に
インキ剥離体を重ね加熱ローラと圧力ローラの間を通
し、冷えてからインキ剥離体を剥がすことにより、該イ
ンキ剥離体の方に付着させて除去する像形成物質除去方
法が開示されている。また特開平4−64472号公報
には、少なくとも、表面に熱溶融性樹脂を有するエンド
レスシートと、これを支えて回転させる熱ローラ及び冷
却ローラと、表面に離型処理をした紙(イレーザブルペ
ーパ)を軟化あるいは溶融した熱溶融性樹脂に押しつけ
る押圧ローラと、これらを連動して動かせる駆動部から
なるイレーザが開示されている。また特開平4−829
83号公報には、互いに圧接して回転し圧接箇所に紙を
通過させる2本の並行に設けられたローラと、該2本の
ローラの少なくとも一方を加熱するヒーターと、該圧接
箇所を通過した紙を前記ローラから分離する掻取具と、
前記ローラに付着した像形成物質を前記ローラから除去
する剥離装置とを備えた像形成物質除去装置が開示され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記溶剤を
使用しない方法や装置は、表面に紙繊維が露出している
通常の紙に画像を記録した記録済み転写シートから像形
成物質を除去するのに使用すると、例えば電子写真方式
の定着工程で熱溶融性樹脂を主成分とする像形成物質を
転写シートに融着させるなどして、像形成物質が転写シ
ート表面の繊維に強固に固着されているので、像形成物
質除去の際に像形成物質と共に表面の紙繊維を剥ぎ取っ
て紙質を損傷してしまう。特に像形成物質の除去性を高
めるために、上記インキ剥離体、エンドレスシートある
いはローラさせた上に熱や圧力を加える場合、種々の条
件によっては、逆に像形成物質と転写シートとの間の定
着性を高めてしまって除去を困難にすることもあった。
使用しない方法や装置は、表面に紙繊維が露出している
通常の紙に画像を記録した記録済み転写シートから像形
成物質を除去するのに使用すると、例えば電子写真方式
の定着工程で熱溶融性樹脂を主成分とする像形成物質を
転写シートに融着させるなどして、像形成物質が転写シ
ート表面の繊維に強固に固着されているので、像形成物
質除去の際に像形成物質と共に表面の紙繊維を剥ぎ取っ
て紙質を損傷してしまう。特に像形成物質の除去性を高
めるために、上記インキ剥離体、エンドレスシートある
いはローラさせた上に熱や圧力を加える場合、種々の条
件によっては、逆に像形成物質と転写シートとの間の定
着性を高めてしまって除去を困難にすることもあった。
【0005】そこで、先に本出願人は、記録済み転写シ
ートに、不安定化剤としての水、界面活性剤を含む水溶
液、水溶性ポリマーを含む水溶液、及び界面活性剤と水
溶性ポリマーとを含む水溶液よりなる群から選ばれた少
なくとも1種の水あるいは水溶液を保持させるととも
に、剥離部材を介在させ、像形成物質を該剥離部材に加
熱接着もしくは加圧接着して転写シートから剥離する像
形成物質除去方法を提案した(例えば、特願平4−25
5916号参照)。これによれば、転写シートの紙質を
比較的損傷することなく、像形成物質のみを除去するこ
とができる。
ートに、不安定化剤としての水、界面活性剤を含む水溶
液、水溶性ポリマーを含む水溶液、及び界面活性剤と水
溶性ポリマーとを含む水溶液よりなる群から選ばれた少
なくとも1種の水あるいは水溶液を保持させるととも
に、剥離部材を介在させ、像形成物質を該剥離部材に加
熱接着もしくは加圧接着して転写シートから剥離する像
形成物質除去方法を提案した(例えば、特願平4−25
5916号参照)。これによれば、転写シートの紙質を
比較的損傷することなく、像形成物質のみを除去するこ
とができる。
【0006】ところが、転写シートを装置内で搬送し、
剥離処理部を通過させ、剥離処理部通過時に転写シート
からトナーを剥離するような構成の場合、搬送中に転写
シートのジャムが発生するおそれがあるという問題点が
ある。特に、上記のように水等の不安定化剤で濡れてい
る転写シートを搬送することは技術的に難しく、濡れて
いない転写シートを搬送する場合に比べて、搬送中にジ
ャムを起こすおそれが大きい。
剥離処理部を通過させ、剥離処理部通過時に転写シート
からトナーを剥離するような構成の場合、搬送中に転写
シートのジャムが発生するおそれがあるという問題点が
ある。特に、上記のように水等の不安定化剤で濡れてい
る転写シートを搬送することは技術的に難しく、濡れて
いない転写シートを搬送する場合に比べて、搬送中にジ
ャムを起こすおそれが大きい。
【0007】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、像保持体の装置内で
のジャムを発生させることなく、像保持体上の像形成物
質を良好に除去できる像保持体再生装置を提供すること
である。
であり、その目的とするところは、像保持体の装置内で
のジャムを発生させることなく、像保持体上の像形成物
質を良好に除去できる像保持体再生装置を提供すること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、表面が繊維質状で構成され、
その表面上で像形成物質が安定に付着している像保持体
より、像形成物質を取り除く像保持体再生装置であっ
て、該像形成物質が安定に付着している像保持体を貯蔵
する貯蔵部と、該表面と像形成物質との間の安定な付着
状態を不安定状態とする不安定処理部と、該表面との付
着性が弱まった像形成物質に密接して、該像形成物質を
該像保持体上から剥離する剥離部とを備えた処理ユニッ
トと、該貯蔵部にある像保持体表面上で該処理ユニット
を移動させる処理ユニット移動機構とを有することを特
徴とするものである。
めに、請求項1の発明は、表面が繊維質状で構成され、
その表面上で像形成物質が安定に付着している像保持体
より、像形成物質を取り除く像保持体再生装置であっ
て、該像形成物質が安定に付着している像保持体を貯蔵
する貯蔵部と、該表面と像形成物質との間の安定な付着
状態を不安定状態とする不安定処理部と、該表面との付
着性が弱まった像形成物質に密接して、該像形成物質を
該像保持体上から剥離する剥離部とを備えた処理ユニッ
トと、該貯蔵部にある像保持体表面上で該処理ユニット
を移動させる処理ユニット移動機構とを有することを特
徴とするものである。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の像保持体再
生装置において、上記表面より像形成物質を取り除く
際、上記像形成物質を軟化させる軟化手段を設けたこと
を特徴とするものである。
生装置において、上記表面より像形成物質を取り除く
際、上記像形成物質を軟化させる軟化手段を設けたこと
を特徴とするものである。
【0010】請求項3の発明は、請求項1の像保持体再
生装置において、上記像形成物質を上記像保持体表面上
から取り除く際の上記処理ユニットの移動方向に対し
て、下流側に上記不安定処理部を、上流側に上記剥離部
を設けたことを特徴とするものである。
生装置において、上記像形成物質を上記像保持体表面上
から取り除く際の上記処理ユニットの移動方向に対し
て、下流側に上記不安定処理部を、上流側に上記剥離部
を設けたことを特徴とするものである。
【0011】請求項4の発明は、請求項2の像保持体再
生装置において、上記軟化手段を、上記像形成物質を上
記像保持体表面上から取り除く際の上記処理ユニットの
移動方向における上記不安定処理部の上流側で、かつ上
記剥離部の近傍に設けたことを特徴とするものである。
生装置において、上記軟化手段を、上記像形成物質を上
記像保持体表面上から取り除く際の上記処理ユニットの
移動方向における上記不安定処理部の上流側で、かつ上
記剥離部の近傍に設けたことを特徴とするものである。
【0012】請求項5の発明は、請求項1,2,3又は
4の像保持体再生装置において、請求項1の処理ユニッ
ト移動機構を、上記処理ユニットを上記剥離部が像形成
物質に密接した状態で移動させ、かつ移動方向最下流側
まで移動した該処理ユニットを該剥離部が像形成物質に
密接しない退避状態で移動方向最上流側まで移動させる
ように構成し、上記像保持体表面上の像形成物質の残存
状態を検知する残像検知手段と、該残像検知手段により
所定量以上の像形成物質の残存が検知されると、該処理
ユニット移動機構により該処理ユニットを移動させて、
再度該表面より像形成物質を取り除く移動制御手段とを
設けたことを特徴とするものである。
4の像保持体再生装置において、請求項1の処理ユニッ
ト移動機構を、上記処理ユニットを上記剥離部が像形成
物質に密接した状態で移動させ、かつ移動方向最下流側
まで移動した該処理ユニットを該剥離部が像形成物質に
密接しない退避状態で移動方向最上流側まで移動させる
ように構成し、上記像保持体表面上の像形成物質の残存
状態を検知する残像検知手段と、該残像検知手段により
所定量以上の像形成物質の残存が検知されると、該処理
ユニット移動機構により該処理ユニットを移動させて、
再度該表面より像形成物質を取り除く移動制御手段とを
設けたことを特徴とするものである。
【0013】請求項6の発明は、請求項5の像保持体再
生装置において、上記不安定処理部を上記像保持体表面
上より退避接触可能とする昇降手段と、上記残像検知手
段により上記像形成物質の残存が検知され、上記制御手
段により上記処理ユニットが移動されて、再度該像形成
物質の除去作業が行われる際、該昇降手段にて該不安定
処理部を該像保持体表面上より退避させる昇降制御手段
とを設けたことを特徴とするものである。
生装置において、上記不安定処理部を上記像保持体表面
上より退避接触可能とする昇降手段と、上記残像検知手
段により上記像形成物質の残存が検知され、上記制御手
段により上記処理ユニットが移動されて、再度該像形成
物質の除去作業が行われる際、該昇降手段にて該不安定
処理部を該像保持体表面上より退避させる昇降制御手段
とを設けたことを特徴とするものである。
【0014】請求項7の発明は、像形成物質に対する付
着力が、上記表面との付着性が弱まった像形成物質と該
表面との付着力よりも強い剥離部材を、該表面との付着
性が弱まった像形成物質に密接させて、該像形成物質を
該像保持体上から剥離するように上記剥離部を構成し、
上記処理ユニットに、該剥離部材上に付着した像形成物
質を回収する像形成物質回収部を設け、該像形成物質を
像保持体上から除去不可能となる該剥離部材の使用限界
時期と、該剥離部材上に付着した像形成物質を回収不可
能となる該像形成物質回収部の回収限界時期とが略同時
期になるように設定したことを特徴とするものである。
着力が、上記表面との付着性が弱まった像形成物質と該
表面との付着力よりも強い剥離部材を、該表面との付着
性が弱まった像形成物質に密接させて、該像形成物質を
該像保持体上から剥離するように上記剥離部を構成し、
上記処理ユニットに、該剥離部材上に付着した像形成物
質を回収する像形成物質回収部を設け、該像形成物質を
像保持体上から除去不可能となる該剥離部材の使用限界
時期と、該剥離部材上に付着した像形成物質を回収不可
能となる該像形成物質回収部の回収限界時期とが略同時
期になるように設定したことを特徴とするものである。
【0015】請求項8の発明は、請求項7の像保持体再
生装置において、上記不安定化部材の寿命が、上記剥離
部材の寿命の略整数倍になるように設定したことを特徴
とするものである。
生装置において、上記不安定化部材の寿命が、上記剥離
部材の寿命の略整数倍になるように設定したことを特徴
とするものである。
【0016】請求項9の発明は、請求項1,2,3又は
4の像保持体再生装置において、少なくとも上記処理ユ
ニットが上記表面より像形成物質を取り除く際、上記処
理ユニットの移動方向上流側で上記像保持体を押圧固定
する固定手段を設けたことを特徴とするものである。
4の像保持体再生装置において、少なくとも上記処理ユ
ニットが上記表面より像形成物質を取り除く際、上記処
理ユニットの移動方向上流側で上記像保持体を押圧固定
する固定手段を設けたことを特徴とするものである。
【0017】
【作用】請求項1乃至9の発明においては、貯蔵部に貯
蔵された像保持体の表面と像形成物質との付着を処理ユ
ニットの不安定処理部により不安定化する。そして像保
持体との付着状態が不安定になっている像形成物質に剥
離部を密接させた状態で、処理ユニットが処理ユニット
移動機構により移動することで、像保持体上の像形成物
質が剥離部表面に接着され、これにより像形成物質を像
保持体から剥離する。
蔵された像保持体の表面と像形成物質との付着を処理ユ
ニットの不安定処理部により不安定化する。そして像保
持体との付着状態が不安定になっている像形成物質に剥
離部を密接させた状態で、処理ユニットが処理ユニット
移動機構により移動することで、像保持体上の像形成物
質が剥離部表面に接着され、これにより像形成物質を像
保持体から剥離する。
【0018】特に、請求項2の発明においては、軟化手
段によって、上記像保持体の表面より上記像形成物質を
取り除く際、該像形成物質を軟化させ、これにより、像
形成物質が像保持体の表面から離れやすくする。この軟
化手段としては、例えば像形成物質が熱軟化性の物質で
ある場合には、加熱手段を用いることができる。
段によって、上記像保持体の表面より上記像形成物質を
取り除く際、該像形成物質を軟化させ、これにより、像
形成物質が像保持体の表面から離れやすくする。この軟
化手段としては、例えば像形成物質が熱軟化性の物質で
ある場合には、加熱手段を用いることができる。
【0019】特に、請求項3の発明においては、上記像
形成物質を上記像保持体表面上から取り除く際の上記処
理ユニットの移動方向に対して、下流側に上記不安定処
理部を、上流側に上記剥離部を設けることにより、像保
持体上の所望の像形成物質に対しては、最初に不安定処
理部が通過し、その後に剥離部が通過する。
形成物質を上記像保持体表面上から取り除く際の上記処
理ユニットの移動方向に対して、下流側に上記不安定処
理部を、上流側に上記剥離部を設けることにより、像保
持体上の所望の像形成物質に対しては、最初に不安定処
理部が通過し、その後に剥離部が通過する。
【0020】特に、請求項4の発明においては、上記軟
化手段を、上記像形成物質を上記像保持体表面上から取
り除く際の上記処理ユニットの移動方向における上記不
安定処理部の上流側で、かつ上記剥離部の近傍に設ける
ことにより、像保持体上の所望の像形成物質に対して
は、最初に不安定処理部が通過し、その後に剥離部が通
過し、この剥離部の通過の際に軟化手段も通過する。不
安定処理部により像保持体との付着状態が不安定になっ
ている像保持体上の像形成物質を、軟化手段により軟化
して更に像保持体の表面から離れやすくして、剥離部に
より像保持体表面上から剥離する。
化手段を、上記像形成物質を上記像保持体表面上から取
り除く際の上記処理ユニットの移動方向における上記不
安定処理部の上流側で、かつ上記剥離部の近傍に設ける
ことにより、像保持体上の所望の像形成物質に対して
は、最初に不安定処理部が通過し、その後に剥離部が通
過し、この剥離部の通過の際に軟化手段も通過する。不
安定処理部により像保持体との付着状態が不安定になっ
ている像保持体上の像形成物質を、軟化手段により軟化
して更に像保持体の表面から離れやすくして、剥離部に
より像保持体表面上から剥離する。
【0021】特に、請求項5の発明においては、残像検
知手段により上記像保持体表面上に所定量以上の像形成
物質の残存が検知されると、移動制御手段は処理ユニッ
ト移動機構により処理ユニットを、剥離部が像形成物質
に密接しない退避状態で移動方向最上流側まで移動さ
せ、再度剥離部が像形成物質に密接した状態で移動させ
る。これにより、像保持体表面に残存した像形成物質を
像保持体表面から取り除く。
知手段により上記像保持体表面上に所定量以上の像形成
物質の残存が検知されると、移動制御手段は処理ユニッ
ト移動機構により処理ユニットを、剥離部が像形成物質
に密接しない退避状態で移動方向最上流側まで移動さ
せ、再度剥離部が像形成物質に密接した状態で移動させ
る。これにより、像保持体表面に残存した像形成物質を
像保持体表面から取り除く。
【0022】特に、請求項6の発明においては、残像検
知手段により上記像保持体表面上に像形成物質の残存が
検知され、上記移動制御手段により上記処理ユニット移
動機構が駆動されて再度処理ユニットによる該像形成物
質の除去作業が行われる際には、昇降制御手段によって
昇降手段が駆動され、不安定処理部が該像保持体表面上
から退避する。これにより、再度像形成物質の除去作業
が行われる際には、改めて像形成物質の不安定化処理が
施されることなく再剥離が行われる。
知手段により上記像保持体表面上に像形成物質の残存が
検知され、上記移動制御手段により上記処理ユニット移
動機構が駆動されて再度処理ユニットによる該像形成物
質の除去作業が行われる際には、昇降制御手段によって
昇降手段が駆動され、不安定処理部が該像保持体表面上
から退避する。これにより、再度像形成物質の除去作業
が行われる際には、改めて像形成物質の不安定化処理が
施されることなく再剥離が行われる。
【0023】特に、請求項7の発明においては、像形成
物質を像保持体上から除去不可能となる剥離部材の寿命
と、該剥離部材上に付着した像形成物質を回収不可能と
なる像形成物質回収部の寿命とが略同時期になるように
設定したので、剥離部材の交換時期と像形成物質回収部
内の像形成物質の廃棄時期とが略同時期になる。
物質を像保持体上から除去不可能となる剥離部材の寿命
と、該剥離部材上に付着した像形成物質を回収不可能と
なる像形成物質回収部の寿命とが略同時期になるように
設定したので、剥離部材の交換時期と像形成物質回収部
内の像形成物質の廃棄時期とが略同時期になる。
【0024】特に、請求項8の発明においては、上記不
安定化部材の交換時期が、上記剥離部材の使用限界時期
の略整数倍になるように設定したので、剥離部材の所定
回数目の交換時期と不安定化部材の交換時期とが略同時
期になる。
安定化部材の交換時期が、上記剥離部材の使用限界時期
の略整数倍になるように設定したので、剥離部材の所定
回数目の交換時期と不安定化部材の交換時期とが略同時
期になる。
【0025】特に、請求項9の発明においては、少なく
とも上記処理ユニットが上記表面より像形成物質を取り
除く際には、固定手段が上記処理ユニットの移動方向上
流側で上記像保持体を押圧固定する。
とも上記処理ユニットが上記表面より像形成物質を取り
除く際には、固定手段が上記処理ユニットの移動方向上
流側で上記像保持体を押圧固定する。
【0026】
【実施例】以下、本発明を画像形成装置である電子写真
複写機によって画像が形成された像保持体としての転写
紙から、像形成物質としての熱溶融性トナー(以下、ト
ナーという)を取り除く像保持体再生装置(以下、トナ
ー除去装置という)に適用した実施例について説明す
る。
複写機によって画像が形成された像保持体としての転写
紙から、像形成物質としての熱溶融性トナー(以下、ト
ナーという)を取り除く像保持体再生装置(以下、トナ
ー除去装置という)に適用した実施例について説明す
る。
【0027】図1は本実施例に係るトナー除去装置の概
略構成を示す正面図である。まず、全体の概略を説明す
ると、このトナー除去装置は、トナー像が形成された転
写紙10を貯蔵する貯蔵部1と、剥離部を転写紙1表面
に密着させた状態で所定方向に移動することにより、転
写紙10からトナーを取り除く処理ユニットとしての移
動ユニット2と、移動ユニット2を保持して該所定方向
に移動させるためのユニット移動機構3と、ユニット移
動機構3を装置内で上下方向に昇降させるユニット昇降
機構4と、トナーが取り除かれた転写紙10を受ける紙
受けトレー5とを備えている。
略構成を示す正面図である。まず、全体の概略を説明す
ると、このトナー除去装置は、トナー像が形成された転
写紙10を貯蔵する貯蔵部1と、剥離部を転写紙1表面
に密着させた状態で所定方向に移動することにより、転
写紙10からトナーを取り除く処理ユニットとしての移
動ユニット2と、移動ユニット2を保持して該所定方向
に移動させるためのユニット移動機構3と、ユニット移
動機構3を装置内で上下方向に昇降させるユニット昇降
機構4と、トナーが取り除かれた転写紙10を受ける紙
受けトレー5とを備えている。
【0028】次に、上記貯蔵部1、移動ユニット2、ユ
ニット移動機構3、ユニット昇降機構4及び紙受けトレ
ー5について説明する。貯蔵部1は、トナー像が形成さ
れた転写紙10を、トナー像形成面が上に向くようにし
て、複数枚貯蔵できるように構成されている。そして、
貯蔵部1には、最上部の転写紙10表面に接触するよう
に配設され、トナー除去処理が終了した転写紙10を紙
受けトレー5に排出するためのピックアップローラ11
が設けられている。
ニット移動機構3、ユニット昇降機構4及び紙受けトレ
ー5について説明する。貯蔵部1は、トナー像が形成さ
れた転写紙10を、トナー像形成面が上に向くようにし
て、複数枚貯蔵できるように構成されている。そして、
貯蔵部1には、最上部の転写紙10表面に接触するよう
に配設され、トナー除去処理が終了した転写紙10を紙
受けトレー5に排出するためのピックアップローラ11
が設けられている。
【0029】移動ユニット2は、図2(a),(b)に
示すように枠体20内に、貯蔵部1に貯蔵された転写紙
10に後述する処理液21を供給して、転写紙表面に安
定に付着しているトナーと該表面との付着状態を不安定
状態にする不安定処理部が設けられている。この不安定
処理部は、給液性材料である例えばスポンジ材で構成さ
れ、内部に不安定化部材としての処理液21を収容し、
該処理液21を転写紙10に供給する回転可能なスポン
ジローラ22で構成されている。スポンジローラ22
は、図示しない昇降手段によって転写紙10の表面に接
触又は離間するように昇降移動可能に構成されており、
その移動は図示しない昇降制御手段で制御される。
示すように枠体20内に、貯蔵部1に貯蔵された転写紙
10に後述する処理液21を供給して、転写紙表面に安
定に付着しているトナーと該表面との付着状態を不安定
状態にする不安定処理部が設けられている。この不安定
処理部は、給液性材料である例えばスポンジ材で構成さ
れ、内部に不安定化部材としての処理液21を収容し、
該処理液21を転写紙10に供給する回転可能なスポン
ジローラ22で構成されている。スポンジローラ22
は、図示しない昇降手段によって転写紙10の表面に接
触又は離間するように昇降移動可能に構成されており、
その移動は図示しない昇降制御手段で制御される。
【0030】ここで、上記処理液21としては、水、水
溶性ポリマーを含む水溶液、界面活性剤を含む水溶液、
及び水溶性ポリマーと界面活性剤とを含む水溶液よりな
る群から選ばれた少なくとも1種の水あるいは水溶液を
用いることができる。また、該水又は水溶液には、所定
の有機溶剤を含有させることもできる。また、上記処理
液21として、有機溶剤のみを用いることができる。
溶性ポリマーを含む水溶液、界面活性剤を含む水溶液、
及び水溶性ポリマーと界面活性剤とを含む水溶液よりな
る群から選ばれた少なくとも1種の水あるいは水溶液を
用いることができる。また、該水又は水溶液には、所定
の有機溶剤を含有させることもできる。また、上記処理
液21として、有機溶剤のみを用いることができる。
【0031】上記水溶性ポリマーとしては、例えば、デ
ンプン質(かんしょデンプン、ばれいしょデンプン、タ
ピオカデンプン、小麦デンプン、コーンスターチ等)、
マンナン(こんにゃく等)、海藻類(ふのり、寒天、ア
ルギン酸ナトリウム等)、植物粘質物(トロロアオイ、
トラガントゴム、アラビアゴム等)、微生物による粘質
物(デキストラン、レバン等)、タンパク質(にかわ、
ゼラチン、カゼイン、コラーゲン等)の天然ポリマー
や、セルロース系(ビスコース、メチルセルロース、エ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース等)、デンプン系(可溶性デンプ
ン、カルボキシメチルデンプン、ジアルデヒドデンプ
ン)の半合成ポリマーや、合成ポリマー等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
ンプン質(かんしょデンプン、ばれいしょデンプン、タ
ピオカデンプン、小麦デンプン、コーンスターチ等)、
マンナン(こんにゃく等)、海藻類(ふのり、寒天、ア
ルギン酸ナトリウム等)、植物粘質物(トロロアオイ、
トラガントゴム、アラビアゴム等)、微生物による粘質
物(デキストラン、レバン等)、タンパク質(にかわ、
ゼラチン、カゼイン、コラーゲン等)の天然ポリマー
や、セルロース系(ビスコース、メチルセルロース、エ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース等)、デンプン系(可溶性デンプ
ン、カルボキシメチルデンプン、ジアルデヒドデンプ
ン)の半合成ポリマーや、合成ポリマー等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
【0032】また、上記界面活性剤としては、例えば、
陰イオン系(カルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エステ
ル塩、リン酸エステル塩、ホスホン酸塩等)、陽イオン
系(アミン塩、第四級アンモニウム塩、ベンザルコニウ
ム塩、塩化ベンゼトニウム塩、ピリジニウム塩、イミダ
ゾリニウム塩、スルホニウム塩、ポリエチレンポリアミ
ン等)、両性系(アミノ酸、カルボキシベタイン、スル
ホベタイン、アミノ硫酸エステル、アミノカルボン酸
塩、イミダゾリン誘導体等)、非イオン系(エーテル
型、エーテルエステル型、エステル型、含窒素型、多価
アルコール、アミノアルコール、ポリエチレングリコー
ル等)の通常の界面活性剤やフッ素系界面活性剤等が挙
げられるが、これらに限定されるものではない。
陰イオン系(カルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エステ
ル塩、リン酸エステル塩、ホスホン酸塩等)、陽イオン
系(アミン塩、第四級アンモニウム塩、ベンザルコニウ
ム塩、塩化ベンゼトニウム塩、ピリジニウム塩、イミダ
ゾリニウム塩、スルホニウム塩、ポリエチレンポリアミ
ン等)、両性系(アミノ酸、カルボキシベタイン、スル
ホベタイン、アミノ硫酸エステル、アミノカルボン酸
塩、イミダゾリン誘導体等)、非イオン系(エーテル
型、エーテルエステル型、エステル型、含窒素型、多価
アルコール、アミノアルコール、ポリエチレングリコー
ル等)の通常の界面活性剤やフッ素系界面活性剤等が挙
げられるが、これらに限定されるものではない。
【0033】また、上記水又は水溶液に含有させる有機
溶剤としては、ターペンチン、ジペンテン、ブチルアセ
テート、四塩化炭素、セロソルブアセテート、キシレ
ン、トルエン、エチルアセテート、ジアセトンアルコー
ル、メチルセロソルブアセテート、ベンゼン、メチルエ
チルケトン、メチルアセテート、メチレンクロリド、エ
チレンジクロリド、シクロヘキサン、セロソルブ、ジオ
キサン、アセトン、メチルセロソルブ、シクロヘキサノ
ール、ブタノール等が挙げられるが、これらに限定され
るものではない。
溶剤としては、ターペンチン、ジペンテン、ブチルアセ
テート、四塩化炭素、セロソルブアセテート、キシレ
ン、トルエン、エチルアセテート、ジアセトンアルコー
ル、メチルセロソルブアセテート、ベンゼン、メチルエ
チルケトン、メチルアセテート、メチレンクロリド、エ
チレンジクロリド、シクロヘキサン、セロソルブ、ジオ
キサン、アセトン、メチルセロソルブ、シクロヘキサノ
ール、ブタノール等が挙げられるが、これらに限定され
るものではない。
【0034】また、上記単独で用いる有機溶剤として
は、炭素水素系溶剤であるヘキサン、ヘプタン、オクタ
ン、ノナン、スピィリット、ナフサN01〜6(シェル
石油社の商品名)、アイソパーE,L,K,V(エクソ
ン社の商品名)、アイピーソルベント(出光石油社の商
品名)、シェルーゾル70,71、ソルベッソ100,
150(シェルオイル社の商品名)、アスコムOMS,
460(スピリッツ社の商品名)、ベガゾール103
0,2130,3040(モービル石油社の商品名)等
が挙げられる。更に、フッ素系溶剤であるフロリナート
FC40,43,70,77(住友3M社の商品名)、
アフルードE10,16,18等や、シリコーン系溶剤
である信越シリコーンKF96(商品名)、東レシリコ
ーンSH200,344(商品名)、東芝シリコーンT
SF431(商品名)等が挙げられるが、これらに限定
されるものではない。(以下、余白)
は、炭素水素系溶剤であるヘキサン、ヘプタン、オクタ
ン、ノナン、スピィリット、ナフサN01〜6(シェル
石油社の商品名)、アイソパーE,L,K,V(エクソ
ン社の商品名)、アイピーソルベント(出光石油社の商
品名)、シェルーゾル70,71、ソルベッソ100,
150(シェルオイル社の商品名)、アスコムOMS,
460(スピリッツ社の商品名)、ベガゾール103
0,2130,3040(モービル石油社の商品名)等
が挙げられる。更に、フッ素系溶剤であるフロリナート
FC40,43,70,77(住友3M社の商品名)、
アフルードE10,16,18等や、シリコーン系溶剤
である信越シリコーンKF96(商品名)、東レシリコ
ーンSH200,344(商品名)、東芝シリコーンT
SF431(商品名)等が挙げられるが、これらに限定
されるものではない。(以下、余白)
【0035】ここで、本実施例においては、上記不安定
処理部に、貯蔵部1に貯蔵された転写紙10に処理液2
0の転写紙10への浸透を促進させる浸透度促進剤とし
ての浸透促進液を付与する浸透促進液付与部を設けても
よい。この場合、浸透促進液としては、界面活性剤を含
む水溶液、及び水溶性ポリマーと界面活性剤とを含む水
溶液よりなる群から選ばれた少なくとも1種の水溶液等
を用いることができる。
処理部に、貯蔵部1に貯蔵された転写紙10に処理液2
0の転写紙10への浸透を促進させる浸透度促進剤とし
ての浸透促進液を付与する浸透促進液付与部を設けても
よい。この場合、浸透促進液としては、界面活性剤を含
む水溶液、及び水溶性ポリマーと界面活性剤とを含む水
溶液よりなる群から選ばれた少なくとも1種の水溶液等
を用いることができる。
【0036】なお、本実施例においては、上記不安定処
理部を、スポンジローラ22内部に処理液21を収容す
る構成に代えて、図6に示すように処理液21をスポン
ジローラ221とは別に設けられた容器211に収容
し、該容器211からスポンジローラ221に供給する
ような構成にしてもよい。
理部を、スポンジローラ22内部に処理液21を収容す
る構成に代えて、図6に示すように処理液21をスポン
ジローラ221とは別に設けられた容器211に収容
し、該容器211からスポンジローラ221に供給する
ような構成にしてもよい。
【0037】また、移動ユニット2は、図2(a),
(b)に示すように枠体20内に、搬送ローラ23a,
bと、内部に軟化手段としての加熱ランプ26が設けら
れた加熱ローラ24とに張架された剥離部材としての剥
離ベルト25が設けられている。ここで、加熱ローラ2
4は、転写紙10上のトナーを取り除く際、剥離ベルト
25が常に転写紙10に密接するように、バネ等の加圧
部材241で下方に付勢されている。本実施例において
は搬送ローラ23a,b、加圧部材241、加熱ローラ
24及び剥離ベルト25で剥離部を構成している。剥離
ベルト25の表面は、少なくとも軟化しているトナーに
対して、転写紙10と該トナーとの付着力より大きい付
着力を有するものを用いて構成する。具体的には、上記
トナーと同一又は類似のトナー成分樹脂や、接着剤の成
分樹脂等を用いることができ、またアルミ系、銅系、ニ
ッケル系、鉄系等の金属材料を用いることもできるが、
これらに限定されるものではない。また、上記樹脂は、
水溶性のものであっても、あるいは非水溶性のものであ
ってもよい。
(b)に示すように枠体20内に、搬送ローラ23a,
bと、内部に軟化手段としての加熱ランプ26が設けら
れた加熱ローラ24とに張架された剥離部材としての剥
離ベルト25が設けられている。ここで、加熱ローラ2
4は、転写紙10上のトナーを取り除く際、剥離ベルト
25が常に転写紙10に密接するように、バネ等の加圧
部材241で下方に付勢されている。本実施例において
は搬送ローラ23a,b、加圧部材241、加熱ローラ
24及び剥離ベルト25で剥離部を構成している。剥離
ベルト25の表面は、少なくとも軟化しているトナーに
対して、転写紙10と該トナーとの付着力より大きい付
着力を有するものを用いて構成する。具体的には、上記
トナーと同一又は類似のトナー成分樹脂や、接着剤の成
分樹脂等を用いることができ、またアルミ系、銅系、ニ
ッケル系、鉄系等の金属材料を用いることもできるが、
これらに限定されるものではない。また、上記樹脂は、
水溶性のものであっても、あるいは非水溶性のものであ
ってもよい。
【0038】上記トナー成分樹脂としては、ポリスチレ
ン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、スチレン−ブ
チルアクリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
ン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、スチレン−ブ
チルアクリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
【0039】また、上記接着剤の成分樹脂としては、に
かわ、ゼラチン、アルブミン、カゼイン等のタンパク質
系接着剤、デンプン系、セルロース系、複合多糖類系
(アラビアゴム、トラガントゴム等)等の炭水化物系接
着剤、酢酸ビニルの重合体及び共重合体、アクリル系、
エチレン共重合体、ポリアミド、ポリエステル、ポリウ
レタン等の熱可塑性接着剤、ポリクロロプレン系、ニト
リルゴム系、再生ゴム系、SBR系、天然ゴム系等のゴ
ム系接着剤、ゴム系、アクリル系等の感圧接着剤、酸化
チタンを分散させたポリエチレンテレフタレート(PE
T)、等が挙げられるが、これらに限定されるものでは
ない。
かわ、ゼラチン、アルブミン、カゼイン等のタンパク質
系接着剤、デンプン系、セルロース系、複合多糖類系
(アラビアゴム、トラガントゴム等)等の炭水化物系接
着剤、酢酸ビニルの重合体及び共重合体、アクリル系、
エチレン共重合体、ポリアミド、ポリエステル、ポリウ
レタン等の熱可塑性接着剤、ポリクロロプレン系、ニト
リルゴム系、再生ゴム系、SBR系、天然ゴム系等のゴ
ム系接着剤、ゴム系、アクリル系等の感圧接着剤、酸化
チタンを分散させたポリエチレンテレフタレート(PE
T)、等が挙げられるが、これらに限定されるものでは
ない。
【0040】また、上記樹脂を用いる場合には、テンシ
ョンや熱による伸び防止、耐久性等の観点から、支持体
と表層の少なくとも2層以上の多層構造にすることが望
ましい。即ち、図示の例のようにベルト形状の剥離部材
とする場合には、支持体としての基体ベルト上に上記樹
脂などからなる表層を形成して剥離部材を構成すること
が望ましい。
ョンや熱による伸び防止、耐久性等の観点から、支持体
と表層の少なくとも2層以上の多層構造にすることが望
ましい。即ち、図示の例のようにベルト形状の剥離部材
とする場合には、支持体としての基体ベルト上に上記樹
脂などからなる表層を形成して剥離部材を構成すること
が望ましい。
【0041】上記樹脂などを支持する支持体としては、
例えば、ゴムローラ、シート、セロハンテープ、クラフ
ト紙粘着テープ、ポリ塩化ビニルテープ、アセトンテー
プ、フィラメント補強テープ等のテープ、等も用いるこ
とができるが、これらに限定されるものではない。
例えば、ゴムローラ、シート、セロハンテープ、クラフ
ト紙粘着テープ、ポリ塩化ビニルテープ、アセトンテー
プ、フィラメント補強テープ等のテープ、等も用いるこ
とができるが、これらに限定されるものではない。
【0042】なお、本実施例においては、上記剥離ベル
ト25に代えて、図7に示すような上記剥離ベルト25
と同様の表面特性を備えたローラ250を用いても良
い。
ト25に代えて、図7に示すような上記剥離ベルト25
と同様の表面特性を備えたローラ250を用いても良
い。
【0043】また、加熱ローラ24内の加熱ランプ26
は、転写紙10の表裏に密着して転写紙10に固着して
いるトナーを加熱して軟化させ、これにより、トナーを
転写紙10の繊維から剥がれ易くするものである。この
加熱は転写紙10と剥離ベルト25との圧接部において
転写紙10上のトナーが溶融しない程度に行うことが望
ましい。トナーが溶融してしまうと転写紙10上のトナ
ーを、紙側と剥離ベルト25側とに分断することなく、
剥離ベルト25側へ転写させるのが、困難になるためで
ある。また、加熱し過ぎると剥離ベルト25との圧接部
が移動中に転写紙10が乾燥し過ぎて、トナーの転写紙
10に対する固着力が転写紙10が濡れている場合に比
して強まり、転写紙10がトナーを介して剥離ベルト2
5に貼り付いて分離できなくなる恐れがある。従って、
加熱部通過後の転写紙10に多少の湿り気が残って上記
トナーの再付着を防止できる程度に加熱することが望ま
しい。
は、転写紙10の表裏に密着して転写紙10に固着して
いるトナーを加熱して軟化させ、これにより、トナーを
転写紙10の繊維から剥がれ易くするものである。この
加熱は転写紙10と剥離ベルト25との圧接部において
転写紙10上のトナーが溶融しない程度に行うことが望
ましい。トナーが溶融してしまうと転写紙10上のトナ
ーを、紙側と剥離ベルト25側とに分断することなく、
剥離ベルト25側へ転写させるのが、困難になるためで
ある。また、加熱し過ぎると剥離ベルト25との圧接部
が移動中に転写紙10が乾燥し過ぎて、トナーの転写紙
10に対する固着力が転写紙10が濡れている場合に比
して強まり、転写紙10がトナーを介して剥離ベルト2
5に貼り付いて分離できなくなる恐れがある。従って、
加熱部通過後の転写紙10に多少の湿り気が残って上記
トナーの再付着を防止できる程度に加熱することが望ま
しい。
【0044】また、移動ユニット2は、図2(a),
(b)に示すように枠体20内に、上記剥離ベルト23
の表面をクリーニングする像形成物質回収部としてのト
ナークリーニング部が設けられている。トナークリーニ
ング部は、上記剥離ベルト23の表面上のトナーを掻き
落すトナー回収ブレード27、トナー回収ブレード27
で掻き落したトナーを収容するトナー回収容器28を備
えている。
(b)に示すように枠体20内に、上記剥離ベルト23
の表面をクリーニングする像形成物質回収部としてのト
ナークリーニング部が設けられている。トナークリーニ
ング部は、上記剥離ベルト23の表面上のトナーを掻き
落すトナー回収ブレード27、トナー回収ブレード27
で掻き落したトナーを収容するトナー回収容器28を備
えている。
【0045】このトナー回収ブレード27は、剥離ベル
ト23の表面上の余分なトナーを除去して、剥離ベルト
23表面を平滑化するように構成してもよい。また、こ
のトナー回収ブレード27に代え、クリーニングローラ
などを用いてもよい。
ト23の表面上の余分なトナーを除去して、剥離ベルト
23表面を平滑化するように構成してもよい。また、こ
のトナー回収ブレード27に代え、クリーニングローラ
などを用いてもよい。
【0046】そして、上記移動ユニット2においては、
転写紙10からトナーを取り除く際の移動方向(図1,
2において右から左)に対して、下流側(図1,2にお
いて左側)に上記スポンジローラ22で構成される不安
定処理部が設けられ、上流側(図1,2において右側)
に上記剥離ベルト25等で構成される剥離部が設けられ
ている。また、移動ユニット2の、該方向における剥離
部より上流側には、トナーが取り除かれた転写紙10上
の残存トナーの有無を検知するための残存検知手段とし
てのCCD29が設けられている。
転写紙10からトナーを取り除く際の移動方向(図1,
2において右から左)に対して、下流側(図1,2にお
いて左側)に上記スポンジローラ22で構成される不安
定処理部が設けられ、上流側(図1,2において右側)
に上記剥離ベルト25等で構成される剥離部が設けられ
ている。また、移動ユニット2の、該方向における剥離
部より上流側には、トナーが取り除かれた転写紙10上
の残存トナーの有無を検知するための残存検知手段とし
てのCCD29が設けられている。
【0047】ユニット移動機構3は、図1に示すよう
に、装置筐体内の紙面手前側及び奥側にそれぞれ設けら
れたラック31と、移動ユニット2の紙面手前側及び奥
側にそれぞれ設けられ、ラック31に噛み合って回転す
るピニオン32と、該ラック31の上方に設けられ該ピ
ニオン32の上下方向の移動を規制するガイドレール3
3とにより構成されている。ピニオン32は移動ユニッ
ト2内部に設けられた図示しないモータにより回転し、
該ピニオン32の回転によって移動ユニット2が装置内
を紙面左右方向へ移動可能になっている。
に、装置筐体内の紙面手前側及び奥側にそれぞれ設けら
れたラック31と、移動ユニット2の紙面手前側及び奥
側にそれぞれ設けられ、ラック31に噛み合って回転す
るピニオン32と、該ラック31の上方に設けられ該ピ
ニオン32の上下方向の移動を規制するガイドレール3
3とにより構成されている。ピニオン32は移動ユニッ
ト2内部に設けられた図示しないモータにより回転し、
該ピニオン32の回転によって移動ユニット2が装置内
を紙面左右方向へ移動可能になっている。
【0048】また、ラック31の下部には、貯蔵部1に
貯蔵された転写紙10の端部を押圧し、転写紙10を固
定する固定手段としての押え爪34が設けられている。
なお、本実施例においては、ラック31の下部に押え爪
34を設けるのに代えて、図7に示すように貯蔵部1に
押え爪101を設けてもよい。
貯蔵された転写紙10の端部を押圧し、転写紙10を固
定する固定手段としての押え爪34が設けられている。
なお、本実施例においては、ラック31の下部に押え爪
34を設けるのに代えて、図7に示すように貯蔵部1に
押え爪101を設けてもよい。
【0049】ところで、移動ユニット2は、図3(a)
に示すように、例えば両側部にラック31とガイドレー
ル33との上下方向の間隔Lより小さな厚みlを有する
取っ手部201を設け、該取っ手部201を持って持ち
運ぶようにすることにより、装置本体に対して着脱可能
にすることができる。また、この構成の場合、取っ手部
201の厚みlはラック31とガイドレール33との間
隔Lより小さいので、移動ユニット2移動時には、取っ
手部201はラック31とガイドレール33との間を移
動して、移動ユニット2移動の妨げにはならない。そし
て、このように移動ユニット2を装置本体に対して着脱
可能に構成した場合、上記ピニオン32や移動ユニット
2内の各種可動部材を駆動させるための電力供給用の端
子を移動ユニット2と装置本体との摺動部にそれぞれ設
け、該摺動部に設けられた端子を介して装置本体からの
電力を移動ユニット2に伝えるように構成することが考
えられる。ところが、この構成の場合、該摺動部におい
て端子の接触不良が生じる可能性がある。そこで、本実
施例においては、上記のように移動ユニット2を装置本
体に対して着脱可能に構成した場合、図3(b)に示す
ように、ラック31に噛み合うピニオン341と移動ユ
ニット2への電力供給用の端子342とを備え、装置本
体からの電力が供給され、装置本体内で移動可能に構成
された移動モジュール34を設け、かつ、移動ユニット
2に上記端子342と接続される端子202を設けるよ
うに構成することができる。この構成によれば、移動ユ
ニット2を移動モジュール34に接続することにより、
装置本体からの電力を移動ユニット2に供給でき、移動
ユニット2移動時の端子342,202の接触不良をな
くすことができる。
に示すように、例えば両側部にラック31とガイドレー
ル33との上下方向の間隔Lより小さな厚みlを有する
取っ手部201を設け、該取っ手部201を持って持ち
運ぶようにすることにより、装置本体に対して着脱可能
にすることができる。また、この構成の場合、取っ手部
201の厚みlはラック31とガイドレール33との間
隔Lより小さいので、移動ユニット2移動時には、取っ
手部201はラック31とガイドレール33との間を移
動して、移動ユニット2移動の妨げにはならない。そし
て、このように移動ユニット2を装置本体に対して着脱
可能に構成した場合、上記ピニオン32や移動ユニット
2内の各種可動部材を駆動させるための電力供給用の端
子を移動ユニット2と装置本体との摺動部にそれぞれ設
け、該摺動部に設けられた端子を介して装置本体からの
電力を移動ユニット2に伝えるように構成することが考
えられる。ところが、この構成の場合、該摺動部におい
て端子の接触不良が生じる可能性がある。そこで、本実
施例においては、上記のように移動ユニット2を装置本
体に対して着脱可能に構成した場合、図3(b)に示す
ように、ラック31に噛み合うピニオン341と移動ユ
ニット2への電力供給用の端子342とを備え、装置本
体からの電力が供給され、装置本体内で移動可能に構成
された移動モジュール34を設け、かつ、移動ユニット
2に上記端子342と接続される端子202を設けるよ
うに構成することができる。この構成によれば、移動ユ
ニット2を移動モジュール34に接続することにより、
装置本体からの電力を移動ユニット2に供給でき、移動
ユニット2移動時の端子342,202の接触不良をな
くすことができる。
【0050】ユニット昇降機構4は、上記ユニット移動
機構3を、具体的には例えばラック31とガイドレール
33とを一体で装置内で上下に昇降できるように構成さ
れている。そして、図4に示すように、例えば貯蔵部1
内の転写紙10の詰め換え等のために貯蔵部ドア6を開
く必要がある場合、装置外部に設けられたスイッチ7が
押されることにより、ユニット昇降機構4はユニット移
動機構3を装置内部で上方に移動させて移動ユニット2
を退避させるように構成されている。なお、貯蔵部ドア
6は、スイッチ7が押されることによりロックが解除さ
れて開閉可能となる。
機構3を、具体的には例えばラック31とガイドレール
33とを一体で装置内で上下に昇降できるように構成さ
れている。そして、図4に示すように、例えば貯蔵部1
内の転写紙10の詰め換え等のために貯蔵部ドア6を開
く必要がある場合、装置外部に設けられたスイッチ7が
押されることにより、ユニット昇降機構4はユニット移
動機構3を装置内部で上方に移動させて移動ユニット2
を退避させるように構成されている。なお、貯蔵部ドア
6は、スイッチ7が押されることによりロックが解除さ
れて開閉可能となる。
【0051】紙受けトレー5は、上記ピックアップロー
ラ11により搬送されてきた転写紙10を装置外で受け
るように、装置外部に設けられている。
ラ11により搬送されてきた転写紙10を装置外で受け
るように、装置外部に設けられている。
【0052】なお、本実施例においては、図5に示すよ
うに、偏向爪81、ガイド板82a,b、排出ローラ対
83a,b、紙受けトレー5a,bを設け、図示しない
制御部からの制御データに応じて偏向爪41の位置を切
り換えることにより、搬送されてきた転写紙10を、未
除去画像が残存しない転写紙10用の搬送路を形成する
ガイド板82aと、未除去画像が残存する転写紙10用
の搬送路を形成するガイド板82bとに分岐して搬送
し、それぞれの転写紙10を排出ローラ対83a,bで
搬送して紙受けトレー5a,bに排出するようにしても
よい。
うに、偏向爪81、ガイド板82a,b、排出ローラ対
83a,b、紙受けトレー5a,bを設け、図示しない
制御部からの制御データに応じて偏向爪41の位置を切
り換えることにより、搬送されてきた転写紙10を、未
除去画像が残存しない転写紙10用の搬送路を形成する
ガイド板82aと、未除去画像が残存する転写紙10用
の搬送路を形成するガイド板82bとに分岐して搬送
し、それぞれの転写紙10を排出ローラ対83a,bで
搬送して紙受けトレー5a,bに排出するようにしても
よい。
【0053】次に、以上の構成に係るトナー除去装置の
動作について説明する。トナー像が形成された転写紙1
0が、トナー像形成面が上に向くように貯蔵部1にセッ
トされ、スタートスイッチが押されると、ユニット昇降
機構4によりユニット移動機構3が下降して移動ユニッ
ト2のスポンジローラ22及び剥離ベルト25が最上部
の転写紙10表面に接触(圧接)する。このとき、ユニ
ット移動機構3のラック31の下部に設けられた押え爪
34が転写紙10の端部を押圧し、転写紙10を固定す
る。
動作について説明する。トナー像が形成された転写紙1
0が、トナー像形成面が上に向くように貯蔵部1にセッ
トされ、スタートスイッチが押されると、ユニット昇降
機構4によりユニット移動機構3が下降して移動ユニッ
ト2のスポンジローラ22及び剥離ベルト25が最上部
の転写紙10表面に接触(圧接)する。このとき、ユニ
ット移動機構3のラック31の下部に設けられた押え爪
34が転写紙10の端部を押圧し、転写紙10を固定す
る。
【0054】この状態で移動ユニット2は、ユニット移
動機構3の移動モジュール32のピニオン321の所定
方向への回転等により、図1中左側へ移動する。この移
動ユニット2の移動により、スポンジローラ22が転写
紙10表面に処理液21を塗布する。これにより、転写
紙10とトナーとの間の界面部に処理液21を浸透させ
る。
動機構3の移動モジュール32のピニオン321の所定
方向への回転等により、図1中左側へ移動する。この移
動ユニット2の移動により、スポンジローラ22が転写
紙10表面に処理液21を塗布する。これにより、転写
紙10とトナーとの間の界面部に処理液21を浸透させ
る。
【0055】そして、上記移動ユニット2の移動によ
り、処理液21が浸透された転写紙10表面を剥離ベル
ト25が移動する。ここで、剥離ベルト25を張架する
ローラのうち貯蔵部1にある転写紙10に対向するロー
ラは加熱ランプ26が設けられた加熱ローラ24となっ
ているため、転写紙10に絡みついているトナーは、加
熱ランプ26により加熱されて転写紙10から剥離され
やすいように軟化した状態で剥離ベルト25により転写
紙10から剥離される。
り、処理液21が浸透された転写紙10表面を剥離ベル
ト25が移動する。ここで、剥離ベルト25を張架する
ローラのうち貯蔵部1にある転写紙10に対向するロー
ラは加熱ランプ26が設けられた加熱ローラ24となっ
ているため、転写紙10に絡みついているトナーは、加
熱ランプ26により加熱されて転写紙10から剥離され
やすいように軟化した状態で剥離ベルト25により転写
紙10から剥離される。
【0056】剥離ベルト25により転写紙10から剥離
され、剥離ベルト25表面に付着したトナーは、トナー
回収ブレード27により剥離ベルト25表面から掻き落
とされてトナー回収容器28に収容される。
され、剥離ベルト25表面に付着したトナーは、トナー
回収ブレード27により剥離ベルト25表面から掻き落
とされてトナー回収容器28に収容される。
【0057】剥離ベルト25による転写紙10全面のト
ナー除去作業が完了すると、上記CCD29による転写
紙10全面についてのデータを基に、図示しない制御部
が残存トナーの有無について解析する。
ナー除去作業が完了すると、上記CCD29による転写
紙10全面についてのデータを基に、図示しない制御部
が残存トナーの有無について解析する。
【0058】ここで、上記制御部が転写紙10上に残存
トナーがないと判断した場合、該制御部はユニット昇降
機構4を駆動させて、移動ユニット2及びユニット移動
機構3を上方へ移動させる。そして、該制御部はピック
アップローラ11を駆動させて、転写紙10を紙受けト
レー5に排出する。その後、次の転写紙10があるよう
であれば、移動ユニット2を紙面右側に移動させ、ユニ
ット昇降機構4を駆動させて移動ユニット2及びユニッ
ト移動機構3を下方へ移動させて、再び上記のようなト
ナー除去作業を繰り返す。
トナーがないと判断した場合、該制御部はユニット昇降
機構4を駆動させて、移動ユニット2及びユニット移動
機構3を上方へ移動させる。そして、該制御部はピック
アップローラ11を駆動させて、転写紙10を紙受けト
レー5に排出する。その後、次の転写紙10があるよう
であれば、移動ユニット2を紙面右側に移動させ、ユニ
ット昇降機構4を駆動させて移動ユニット2及びユニッ
ト移動機構3を下方へ移動させて、再び上記のようなト
ナー除去作業を繰り返す。
【0059】また、上記制御部が転写紙10上に残存ト
ナーがあると判断した場合、該制御部はユニット昇降機
構4を駆動させて、移動ユニット2及びユニット移動機
構3を上方へ移動させ、移動ユニット2を紙面右側に移
動させ、ユニット昇降機構4を駆動させて移動ユニット
2及びユニット移動機構3を下方へ移動させて、再び上
記のようなトナー除去作業を繰り返す。そして、このト
ナー除去作業によっても残存トナーがある場合には、所
定回数トナー除去作業を繰り返す。
ナーがあると判断した場合、該制御部はユニット昇降機
構4を駆動させて、移動ユニット2及びユニット移動機
構3を上方へ移動させ、移動ユニット2を紙面右側に移
動させ、ユニット昇降機構4を駆動させて移動ユニット
2及びユニット移動機構3を下方へ移動させて、再び上
記のようなトナー除去作業を繰り返す。そして、このト
ナー除去作業によっても残存トナーがある場合には、所
定回数トナー除去作業を繰り返す。
【0060】ここで、所定回数内に残存トナーが無くな
った場合には、上記同様移動ユニット2及びユニット移
動機構3を上方へ移動させた後、ピックアップローラ1
1により転写紙10を紙受けトレー5に排出し、次の転
写紙10があるようであれば、再びトナー除去作業を繰
り返す。
った場合には、上記同様移動ユニット2及びユニット移
動機構3を上方へ移動させた後、ピックアップローラ1
1により転写紙10を紙受けトレー5に排出し、次の転
写紙10があるようであれば、再びトナー除去作業を繰
り返す。
【0061】また、トナー除去作業を所定回数繰り返し
たにもかかわらず、残存トナーがある場合には、上記同
様移動ユニット2及びユニット移動機構3を上方へ移動
させた後、ピックアップローラ11により転写紙10を
紙受けトレー5に排出する。ここで、上記図5に示した
ように紙受けトレー5a,bを設けた場合、図示しない
制御部により偏向爪81の位置を切り換えて、上記トナ
ーが残存している転写紙10をトナーが残存していない
転写紙10と分別して紙受けトレー5bに排出するよう
にしてもよい。
たにもかかわらず、残存トナーがある場合には、上記同
様移動ユニット2及びユニット移動機構3を上方へ移動
させた後、ピックアップローラ11により転写紙10を
紙受けトレー5に排出する。ここで、上記図5に示した
ように紙受けトレー5a,bを設けた場合、図示しない
制御部により偏向爪81の位置を切り換えて、上記トナ
ーが残存している転写紙10をトナーが残存していない
転写紙10と分別して紙受けトレー5bに排出するよう
にしてもよい。
【0062】ところで、トナー除去作業を行った際は、
転写紙10上の残存トナーの付着度合(密度、濃度な
ど)についてのデータをその都度記憶しておき、転写紙
10上に残存トナーがあり、再度トナー除去作業を行っ
たときの上記残存トナーの付着度合についてのデータ
を、前回のトナー除去作業終了後の残存トナーの付着度
合についてのデータと比較し、それぞれが略同一のデー
タであれば、トナー除去作業を何回繰り返しても、残存
トナーを除去できないことが推測できる。そこで、本実
施例においては、再度のトナー除去作業後の残存トナー
の付着度合についてのデータが前回のトナー除去作業後
の残存トナーの付着度合についてのデータと略同一であ
った場合には、更にトナー除去作業を実行することなく
転写紙10を紙受けトレー5に排出するようになってい
る。この動作は、1回目と2回目のトナー除去作業につ
いてだけなされるのではなく、例えば2回目と3回目の
トナー除去作業について、及びそれ以降のトナー除去作
業についてもなされる。また、本実施例においては、上
記のように再度のトナー除去作業後の残存トナーの付着
度合についてのデータが前回のトナー除去作業後の残存
トナーの付着度合についてのデータと略同一であった場
合には、所定回数トナー除去作業を繰り返す前であって
も作業を終了させるようになっている。
転写紙10上の残存トナーの付着度合(密度、濃度な
ど)についてのデータをその都度記憶しておき、転写紙
10上に残存トナーがあり、再度トナー除去作業を行っ
たときの上記残存トナーの付着度合についてのデータ
を、前回のトナー除去作業終了後の残存トナーの付着度
合についてのデータと比較し、それぞれが略同一のデー
タであれば、トナー除去作業を何回繰り返しても、残存
トナーを除去できないことが推測できる。そこで、本実
施例においては、再度のトナー除去作業後の残存トナー
の付着度合についてのデータが前回のトナー除去作業後
の残存トナーの付着度合についてのデータと略同一であ
った場合には、更にトナー除去作業を実行することなく
転写紙10を紙受けトレー5に排出するようになってい
る。この動作は、1回目と2回目のトナー除去作業につ
いてだけなされるのではなく、例えば2回目と3回目の
トナー除去作業について、及びそれ以降のトナー除去作
業についてもなされる。また、本実施例においては、上
記のように再度のトナー除去作業後の残存トナーの付着
度合についてのデータが前回のトナー除去作業後の残存
トナーの付着度合についてのデータと略同一であった場
合には、所定回数トナー除去作業を繰り返す前であって
も作業を終了させるようになっている。
【0063】なお、本実施例においてスポンジローラ2
2は、図示しない接離手段によって、初回のトナー除去
作業の際のみ転写紙10に接触する位置に移動されて転
写紙10に処理液21を供給し、再度のトナー除去作業
の際には転写紙10の表面から離間するように移動され
て転写紙10に処理液21を供給しないようになってい
る。
2は、図示しない接離手段によって、初回のトナー除去
作業の際のみ転写紙10に接触する位置に移動されて転
写紙10に処理液21を供給し、再度のトナー除去作業
の際には転写紙10の表面から離間するように移動され
て転写紙10に処理液21を供給しないようになってい
る。
【0064】上記トナー除去作業が終了してピックアッ
プローラ11により搬送される転写紙10は、図示しな
いカレンダローラに挾持され、乾燥されながら紙受けト
レー5に排出される。
プローラ11により搬送される転写紙10は、図示しな
いカレンダローラに挾持され、乾燥されながら紙受けト
レー5に排出される。
【0065】ところで、本実施例においては、転写紙1
0上からトナーを除去できなくなる剥離ベルト25の使
用限界時期と、トナー回収ブレード27により剥離ベル
ト25表面から掻き落とされたトナーが満杯になるトナ
ー回収容器28の満杯時期とが同時期になるようにし
て、剥離ベルト25の交換とトナー回収容器28の交換
あるいはトナー回収容器28内のトナーの廃棄とを同時
行うようにすることにより、メンテナンス性を向上でき
る。また、この場合、処理液21の補充時期を、上記剥
離ベルト25の使用限界時期及びトナー回収容器28の
満杯時期と同時期になるようにしてもよいが、少なくと
も処理液21の補充時期やスポンジローラ22の交換時
期は、剥離ベルト25の使用限界時期及びトナー回収容
器28の満杯時期の整数倍になるようにした方がよい。
このようにすることで、剥離ベルト25の交換やトナー
回収容器28の交換あるいはトナー回収容器28内のト
ナーの廃棄を行う際に、処理液21の補充やスポンジロ
ーラ22の交換を同時に行え、メンテナンス性を向上で
きる。
0上からトナーを除去できなくなる剥離ベルト25の使
用限界時期と、トナー回収ブレード27により剥離ベル
ト25表面から掻き落とされたトナーが満杯になるトナ
ー回収容器28の満杯時期とが同時期になるようにし
て、剥離ベルト25の交換とトナー回収容器28の交換
あるいはトナー回収容器28内のトナーの廃棄とを同時
行うようにすることにより、メンテナンス性を向上でき
る。また、この場合、処理液21の補充時期を、上記剥
離ベルト25の使用限界時期及びトナー回収容器28の
満杯時期と同時期になるようにしてもよいが、少なくと
も処理液21の補充時期やスポンジローラ22の交換時
期は、剥離ベルト25の使用限界時期及びトナー回収容
器28の満杯時期の整数倍になるようにした方がよい。
このようにすることで、剥離ベルト25の交換やトナー
回収容器28の交換あるいはトナー回収容器28内のト
ナーの廃棄を行う際に、処理液21の補充やスポンジロ
ーラ22の交換を同時に行え、メンテナンス性を向上で
きる。
【0066】以上、本実施例によれば、転写紙10を固
定したまま移動ユニット2を移動させることによりトナ
ー除去作業を行うので、トナー除去を行う剥離部を通過
するように転写紙10を搬送する構成の場合と異なり、
装置内での転写紙10のジャムの発生を抑え、転写紙1
0上のトナーを良好に除去できる。
定したまま移動ユニット2を移動させることによりトナ
ー除去作業を行うので、トナー除去を行う剥離部を通過
するように転写紙10を搬送する構成の場合と異なり、
装置内での転写紙10のジャムの発生を抑え、転写紙1
0上のトナーを良好に除去できる。
【0067】
【発明の効果】請求項1乃至9の発明によれば、貯蔵部
に貯蔵された像保持体の表面と像形成物質との付着を処
理ユニットの不安定処理部により不安定化し、この像保
持体との付着状態が不安定化している像形成物質に剥離
部を密接させた状態で、処理ユニットが処理ユニット移
動機構により移動することで、剥離部表面に接着された
像形成物質を像保持体から剥離するので、像保持体を装
置内で搬送して剥離処理部を通過させ、剥離処理部通過
時に像保持体から像形成物質を剥離するような構成の場
合と異なり、像保持体の装置内でのジャムを発生させる
ことなく、像保持体上の像形成物質を良好に除去でき
る。
に貯蔵された像保持体の表面と像形成物質との付着を処
理ユニットの不安定処理部により不安定化し、この像保
持体との付着状態が不安定化している像形成物質に剥離
部を密接させた状態で、処理ユニットが処理ユニット移
動機構により移動することで、剥離部表面に接着された
像形成物質を像保持体から剥離するので、像保持体を装
置内で搬送して剥離処理部を通過させ、剥離処理部通過
時に像保持体から像形成物質を剥離するような構成の場
合と異なり、像保持体の装置内でのジャムを発生させる
ことなく、像保持体上の像形成物質を良好に除去でき
る。
【0068】また、像保持体表面から像形成物質を除去
するにあたり、像保持体の表面と像形成物質との付着を
不安定化しているので、例えば該表面が繊維質で構成さ
れる像保持体を用いる場合にも、該繊維質の損傷を最小
限に抑えながら像形成物質を除去できる。
するにあたり、像保持体の表面と像形成物質との付着を
不安定化しているので、例えば該表面が繊維質で構成さ
れる像保持体を用いる場合にも、該繊維質の損傷を最小
限に抑えながら像形成物質を除去できる。
【0069】また、特に、請求項2の発明によれば、軟
化手段によって、上記像保持体の表面より上記像形成物
質を取り除く際、該像形成物質を軟化させ、これによ
り、像形成物質が像保持体の表面から離れやすくするの
で、例えば該表面が繊維質で構成される像保持体を用い
る場合にも、該繊維質の損傷を一層良好に抑えながら像
形成物質を除去できる。
化手段によって、上記像保持体の表面より上記像形成物
質を取り除く際、該像形成物質を軟化させ、これによ
り、像形成物質が像保持体の表面から離れやすくするの
で、例えば該表面が繊維質で構成される像保持体を用い
る場合にも、該繊維質の損傷を一層良好に抑えながら像
形成物質を除去できる。
【0070】また、特に、請求項3の発明によれば、上
記像保持体上の所望の像形成物質に対しては、最初に不
安定処理部が通過しその後に剥離部が通過するので、該
像形成物質を不安定処理部により像保持体との付着状態
を不安定化した後、剥離部により像保持体表面上から剥
離できる。
記像保持体上の所望の像形成物質に対しては、最初に不
安定処理部が通過しその後に剥離部が通過するので、該
像形成物質を不安定処理部により像保持体との付着状態
を不安定化した後、剥離部により像保持体表面上から剥
離できる。
【0071】また、特に、請求項4の発明によれば、上
記像保持体上の所望の像形成物質に対しては、最初に不
安定処理部が通過しその後に剥離部が通過し、この剥離
部の通過の際に軟化手段も通過するので、不安定処理部
により像保持体との付着が不安定化された像保持体上の
像形成物質を、剥離部による像保持体表面上からの剥離
に際して、軟化手段により軟化して更に像保持体の表面
から離れやすくすることができる。
記像保持体上の所望の像形成物質に対しては、最初に不
安定処理部が通過しその後に剥離部が通過し、この剥離
部の通過の際に軟化手段も通過するので、不安定処理部
により像保持体との付着が不安定化された像保持体上の
像形成物質を、剥離部による像保持体表面上からの剥離
に際して、軟化手段により軟化して更に像保持体の表面
から離れやすくすることができる。
【0072】また、特に、請求項5の発明によれば、残
像検知手段により上記像保持体表面上に所定量以上の像
形成物質の残存が検知されると、移動制御手段が処理ユ
ニット移動機構を駆動させることで処理ユニットを移動
させて、再度像保持体表面より像形成物質を取り除くの
で、像保持体表面より像形成物質を完全に取り除くこと
が可能となる。
像検知手段により上記像保持体表面上に所定量以上の像
形成物質の残存が検知されると、移動制御手段が処理ユ
ニット移動機構を駆動させることで処理ユニットを移動
させて、再度像保持体表面より像形成物質を取り除くの
で、像保持体表面より像形成物質を完全に取り除くこと
が可能となる。
【0073】また、特に、請求項6の発明によれば、再
剥離時には昇降制御手段により昇降手段を駆動させて不
安定処理部を該像保持体表面上より退避させ、改めて像
形成物質の不安定化処理を施すことなく再剥離を行うの
で、前回の剥離時に、像保持体の表面と像形成物質との
付着を不安定化する例えば不安定化物質が不安定処理部
により像保持体表面に供給されており、この不安定化物
質が再剥離時においても像保持体表面に残っている場合
の該不安定化物質の過剰な供給を防止でき、該不安定化
物質の無駄な消費を防止できる。
剥離時には昇降制御手段により昇降手段を駆動させて不
安定処理部を該像保持体表面上より退避させ、改めて像
形成物質の不安定化処理を施すことなく再剥離を行うの
で、前回の剥離時に、像保持体の表面と像形成物質との
付着を不安定化する例えば不安定化物質が不安定処理部
により像保持体表面に供給されており、この不安定化物
質が再剥離時においても像保持体表面に残っている場合
の該不安定化物質の過剰な供給を防止でき、該不安定化
物質の無駄な消費を防止できる。
【0074】また、特に、請求項7の発明によれば、剥
離部材の交換時期と像形成物質回収部内の像形成物質の
廃棄時期とを略同時期にすることができるので、剥離部
材の交換と像形成物質回収部内の像形成物質の廃棄とを
同時に行うことができ、メンテナンス性が向上する。
離部材の交換時期と像形成物質回収部内の像形成物質の
廃棄時期とを略同時期にすることができるので、剥離部
材の交換と像形成物質回収部内の像形成物質の廃棄とを
同時に行うことができ、メンテナンス性が向上する。
【0075】また、特に、請求項8の発明によれば、剥
離部材の所定回数目の交換時期と不安定化部材の交換時
期とを略同時期にすることができるので、剥離部材の交
換と不安定化部材の交換とを同時に行うことができ、メ
ンテナンス性が向上する。
離部材の所定回数目の交換時期と不安定化部材の交換時
期とを略同時期にすることができるので、剥離部材の交
換と不安定化部材の交換とを同時に行うことができ、メ
ンテナンス性が向上する。
【0076】また、特に、請求項9の発明によれば、少
なくとも上記処理ユニットが上記表面より像形成物質を
取り除く際には、固定手段が上記処理ユニットの移動方
向上流側で上記像保持体を押圧固定するので、処理ユニ
ットが像保持体表面上の像形成物質に剥離部を密接させ
た状態で移動しても、像保持体がずれることを防止でき
る。
なくとも上記処理ユニットが上記表面より像形成物質を
取り除く際には、固定手段が上記処理ユニットの移動方
向上流側で上記像保持体を押圧固定するので、処理ユニ
ットが像保持体表面上の像形成物質に剥離部を密接させ
た状態で移動しても、像保持体がずれることを防止でき
る。
【図1】実施例に係るトナー除去装置の概略構成を示す
正面図。
正面図。
【図2】(a)は図1中の移動ユニットの断面図。 (b)は同移動ユニットの斜視図。
【図3】(a)は着脱可能に構成した移動ユニットにつ
いての説明図。 (b)は他の構成に係るユニット移動機構についての概
略構成図。
いての説明図。 (b)は他の構成に係るユニット移動機構についての概
略構成図。
【図4】貯蔵部ドアを開いた状態のトナー除去装置の外
観図。
観図。
【図5】他の構成に係る紙受けトレーについての概略構
成図。
成図。
【図6】他の構成に係る不安定処理部についての概略構
成図。
成図。
【図7】他の構成に係る剥離部材及び押え爪についての
概略構成図。
概略構成図。
1 貯蔵部 2 移動ユニット 3 ユニット移動機構 4 ユニット昇降機構 5 紙受けトレー 10 転写紙 11 ピックアップローラ 20 枠体 21 処理液 22 スポンジローラ 24 加熱ローラ 25 剥離ベルト 26 加熱ランプ 27 トナー回収ブレード 28 トナー回収容器 29 CCD 31 ラック 32 ピニオン 33 ガイドレール 34 押え爪
フロントページの続き (72)発明者 斉藤 忠司 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 浅場 陽一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 谷川 清 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 宮下 義明 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 新宮領 慧 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 倉本 信一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内
Claims (9)
- 【請求項1】表面が繊維質状で構成され、その表面上で
像形成物質が安定に付着している像保持体より、像形成
物質を取り除く像保持体再生装置であって、 該像形成物質が安定に付着している像保持体を貯蔵する
貯蔵部と、 該表面と像形成物質との間の安定な付着状態を不安定状
態とする不安定処理部と、該表面との付着性が弱まった
像形成物質に密接して、該像形成物質を該像保持体上か
ら剥離する剥離部とを備えた処理ユニットと、 該貯蔵部にある像保持体表面上で該処理ユニットを移動
させる処理ユニット移動機構とを有することを特徴とす
る像保持体再生装置。 - 【請求項2】上記表面より像形成物質を取り除く際、上
記像形成物質を軟化させる軟化手段を設けたことを特徴
とする請求項1の像保持体再生装置。 - 【請求項3】上記像形成物質を上記像保持体表面上から
取り除く際の上記処理ユニットの移動方向に対して、下
流側に上記不安定処理部を、上流側に上記剥離部を設け
たことを特徴とする請求項1の像保持体再生装置。 - 【請求項4】上記軟化手段を、上記像形成物質を上記像
保持体表面上から取り除く際の上記処理ユニットの移動
方向における上記不安定処理部の上流側で、かつ上記剥
離部の近傍に設けたことを特徴とする請求項2の像保持
体再生装置。 - 【請求項5】請求項1の処理ユニット移動機構を、上記
処理ユニットを上記剥離部が像形成物質に密接した状態
で移動させ、かつ移動方向最下流側まで移動した該処理
ユニットを該剥離部が像形成物質に密接しない退避状態
で移動方向最上流側まで移動させるように構成し、 上記像保持体表面上の像形成物質の残存状態を検知する
残像検知手段と、 該残像検知手段により所定量以上の像形成物質の残存が
検知されると、該処理ユニット移動機構により該処理ユ
ニットを移動させて、再度該表面より像形成物質を取り
除く移動制御手段とを設けたことを特徴とする請求項
1,2,3又は4の像保持体再生装置。 - 【請求項6】上記不安定処理部を上記像保持体表面上よ
り退避接触可能とする昇降手段と、 上記残像検知手段により上記像形成物質の残存が検知さ
れ、上記制御手段により上記処理ユニットが移動され
て、再度該像形成物質の除去作業が行われる際、該昇降
手段にて該不安定処理部を該像保持体表面上より退避さ
せる昇降制御手段とを設けたことを特徴とする請求項5
の像保持体再生装置。 - 【請求項7】像形成物質に対する付着力が、上記表面と
の付着性が弱まった像形成物質と該表面との付着力より
も強い剥離部材を、該表面との付着性が弱まった像形成
物質に密接させて、該像形成物質を該像保持体上から剥
離するように上記剥離部を構成し、 上記処理ユニットに、該剥離部材上に付着した像形成物
質を回収する像形成物質回収部を設け、 該像形成物質を像保持体上から除去不可能となる該剥離
部材の使用限界時期と、該剥離部材上に付着した像形成
物質を回収不可能となる該像形成物質回収部の回収限界
時期とが略同時期になるように設定したことを特徴とす
る像保持体再生装置。 - 【請求項8】上記不安定化部材の寿命が、上記剥離部材
の寿命の略整数倍になるように設定したことを特徴とす
る請求項7の像保持体再生装置。 - 【請求項9】少なくとも上記処理ユニットが上記表面よ
り像形成物質を取り除く際、上記処理ユニットの移動方
向上流側で上記像保持体を押圧固定する固定手段を設け
たことを特徴とする請求項1,2,3又は4の像保持体
再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29393093A JPH07129048A (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | 像保持体再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29393093A JPH07129048A (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | 像保持体再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07129048A true JPH07129048A (ja) | 1995-05-19 |
Family
ID=17801012
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29393093A Withdrawn JPH07129048A (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | 像保持体再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07129048A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013073105A (ja) * | 2011-09-28 | 2013-04-22 | Casio Electronics Co Ltd | 消色装置及びその消色方法 |
-
1993
- 1993-10-29 JP JP29393093A patent/JPH07129048A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013073105A (ja) * | 2011-09-28 | 2013-04-22 | Casio Electronics Co Ltd | 消色装置及びその消色方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH07129048A (ja) | 像保持体再生装置 | |
JPH07160158A (ja) | 像保持体に処理状況マークを形成する像保持体からの像形成物質除去方法、及びその装置 | |
JP3269724B2 (ja) | 像保持体からの像形成物質除去装置 | |
JPH07239591A (ja) | 画像形成消去装置 | |
JPH07181847A (ja) | 像保持体からの像形成物質除去方法及びその装置 | |
JPH0756472A (ja) | 像保持体からの像形成物質除去方法及びその装置 | |
JPH0784490A (ja) | 剥離部材を用いた像保持体からの像形成物質除去装置 | |
JPH07155736A (ja) | 像保持体廃棄装置 | |
JP3273832B2 (ja) | 付着性不安定化液を用いた像保持体からの像形成物質除去装置、及び、像保持体処理装置 | |
JPH0736328A (ja) | 剥離部材表面の像形成物質の除去手段を有する剥離手段を備えた、像保持体からの像形成物質除去装置 | |
JPH07248707A (ja) | 像保持体の再生方法及びその装置 | |
JPH07306614A (ja) | 像保持体からの像形成物質除去装置 | |
JPH07175255A (ja) | 像保持体からの像形成物質除去方法及びその装置 | |
JP3506351B2 (ja) | 像保持体の繰り返し使用方法 | |
JPH0784489A (ja) | 剥離部材を用いた像保持体からの像形成物質除去装置 | |
JPH07175381A (ja) | 像保持体からの像形成物質除去装置 | |
JPH07219263A (ja) | 像保持体再生装置 | |
JP2894318B2 (ja) | Ohpフィルムの再生装置 | |
JPH07121067A (ja) | 処理ヘッドを有する不安定化液付与手段を備えた像保持体からの像形成物質除去装置及び像保持体処理装置 | |
JPH07114310A (ja) | 像保持体からの像形成物質除去方法、及びその装置 | |
JPH07232860A (ja) | 像保持体再生装置 | |
JP3208409B2 (ja) | 剥離部材表面の像形成物質の除去手段を有する剥離手段を備えた、像保持体からの像形成物質除去装置 | |
JPH0756474A (ja) | 像保持用シートの再生装置 | |
JPH07225539A (ja) | 像保持体からの像形成物質除去装置 | |
JPH0784396A (ja) | 像保持体の再生方法及びその装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010130 |