JPH0712290B2 - 即席玄米粥の製造法 - Google Patents

即席玄米粥の製造法

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JPH0712290B2
JPH0712290B2 JP60125070A JP12507085A JPH0712290B2 JP H0712290 B2 JPH0712290 B2 JP H0712290B2 JP 60125070 A JP60125070 A JP 60125070A JP 12507085 A JP12507085 A JP 12507085A JP H0712290 B2 JPH0712290 B2 JP H0712290B2
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brown rice
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roasting
rice
water
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本一 橋本
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本一 橋本
福原産業有限会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、玄米を利用した即席玄米粥に関するもので、
詳しくは長期保存が可能で子供の成長に必要なビタミ
ン、ミネラル等を補充し、また緊急時の非常食としても
利用することのできる即席玄米粥の製造法に関するもの
である。
〔従来の技術〕
従来より玄米は、高栄養価食品として評価されている反
面、その加工方法ないしは加工後の保存方法に問題があ
り必ずしもその利用が一般大衆に浸透していないのが現
状である。
そのため、玄米の有効利用に関する検討が以前から行わ
れ、炊き上げ時間を短縮するために行う玄米の加工法
(特開昭51−151354号)や食感を改善するための玄米の
加工(特公昭55−13712号、特公昭55−25818号)に関す
る技術も示されている。
〔発明が解決しょうとする問題点〕
しかしながら、これらは通常の白米の炊飯に代るものと
してとらえた技術思想であり、本発明のそれとは必ずし
も一致しない。
その他、いわゆるインスタント加工食品としての加工米
はあるが、一般的には長期間に亙る保存の面からみてか
ならずしも満足なものではない。
以上のごとく従来の米穀類からなる加工食品は、現代人
の嗜好にあわないもの、長期保存に難点があるもの、ビ
タミン、ミネラルがバランスよく含有していないもの、
あるいわミネラル栄養分を欠除している等数多くの問題
がある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、上述のような状況の中にあって、長期保存が
可能で子供の成長に必要なビタミン、ミネラル等を補充
し、また緊急時には非常食として使用することの可能な
スナックの玄米について種々検討を行った結果、完熟し
ている玄米を水中に浸漬した後、水切りし、所定温度の
焙煎機にこれを供給して焙煎を行い、次に高圧蒸気をか
け熟成し、次いで玄米を圧潰し、加熱された味付け溶液
に浸漬させた後、乾燥させることからなる即席玄米粥の
製造法。に到達したのである。
〔作 用〕
本発明では、水に浸漬して発芽を促がされた状態の玄米
を使用するが、これは稲が成育して種子である玄米に栄
養を送りつづけその玄米の栄養状態が最高となったもの
を使用する。
この状態にある玄米は、大別して皮種、胚(胚芽)およ
び胚乳からなっており、胚芽にはビタミン、蛋白質、脂
肪、ミネラルを多く含み、また胚乳には澱粉が含まれれ
ている。
玄米自体に含まれている本来の栄養分と、この玄米を精
白して白米としたときの栄養分の変化は概ね次のような
結果(g/100g)となる。
従って、玄米を用いて即席玄米粥にすることができれ
ば、一般用の嗜好品として利用することができるのみな
らず、ビタミン、ミネラル等を含有させて子供の副食品
としても有効でかつ非常食としても大きく役立つものと
なろう。
本発明では、上に述べた一般的検討結果をふまえ、玄米
を水中に浸漬し充分に胚乳部へ吸水させることを先ず必
要とする。この浸漬に用いる水は室温(例えば20℃内
外)の水で良く、またその浸漬時間は、通常およそ24〜
36時間程度でよいが、処理対象玄米の品質、種類、新旧
米などの変動要因に応じて適宜増減させる。
この水に対する浸漬処理の目的は、玄米の胚乳部に対し
て良く水を吸収させ発芽を促すことにある。浸漬処理を
終った玄米は、およそ12時間内外水切りし、次いで焙煎
工程に移す。
なお、水切り操作は、最も簡単にはザル様の容器に浸漬
後の玄米を採りそのまま放置しておく方法があるが、そ
のほか例えば遠心分離機によって行うこともできる。
焙煎は、例えばキルン式回転釜の上部から玄米を投入し
所定時間焙煎処理をしたのち、取出口から逐次取出す形
式のものでもよいし、伝熱媒体として砂を用いたキルン
式回転釜を用いてもよい。
そのほか極く簡単には平鍋様の容器中に玄米を入れ任意
の加熱手段を備えた公知の焙煎装置により加熱して玄米
を焙煎することもできる。
尚、焙煎を終った玄米から砂を分離するには、玄米より
小さい編目の篩(これは必要に応じ別途揺動手段を付設
するなどの改変を行うことができる)上にあければ、容
易に行うことができる。
焙煎条件は、80〜120℃,10〜30分間程度とするのが一般
的である。
この焙煎処理は、玄米中の澱粉の少なくとも1/3位(約3
0〜50%)をα化しかつ玄米表皮の変化を促進させて蒸
気の吸い込みをよくするための処理である。
焙煎工程から取出された玄米は、蒸煮塔に導き高圧蒸気
をかけ、次いで圧潰処理を行う。
蒸気による熟成は、玄米の温度が100〜120℃程度になる
ようにし、またその時間はおよそ15〜20分間とする。こ
の熟成処理によって玄米中のβ−でん粉のα−化が70〜
80%程度まで進行すると共に胚乳部といわゆる糖部分の
組織を一部破壊し、製品となったのちの使用場面での吸
水能力が一段と向上する。
熟成を経た玄米は、次いで転圧ローラによって扁平に圧
潰される。
玄米を扁平にするには、調理上必要とする熱量が少なく
て済むばかりでなく、消化も良くさらにその他利用目的
に応じて加工玄米の厚さの調整を自由に行うことが可能
であるという理由からである。
転圧ローラは、一般的には玄米の粒子径より狭い間隔が
維持されている二本の例えば特殊鋼製の加熱ローラによ
って行われる。この加熱ローラの温度は、熟成工程の温
度ないしはその温度より若干高目に維持して運転する。
加熱手段は、電熱、オイルあるいは熟成工程で使用して
いる蒸気の一部を流用するなど公知の手段の中から採用
する。
圧潰を受ける玄米粒子中の水分含有量は、16〜19%前後
程度に保っておくことが好ましく、前述の蒸気による熟
成はこの水分維持を助けるものである。
また圧潰を終った処理玄米は、およそ16〜18%の水分含
有量となるようにする。
圧潰処理前後の玄米中の含水量が多いと、ロールないし
は玄米同志の付着が起る惧れがあり、装置の清拭作業が
煩雑となるばかりではなく製品の商品価値が損なわれ
る。
水分調整を終った玄米に対し、次に味つけを行うがこの
方法は、カゴ様な容器に収容した玄米を味つけ容器に浸
漬する。なお、浸漬法による場合は、1〜2分間の浸漬
で一応の効果を期待するこてができる。
また、味つけ容液は、加熱された溶液を使用する。加熱
された味つけ溶液に浸漬することにより玄米のα化度を
さらに高める。
味つけ溶液の味つけは、需要者の好みに応じて、任意に
エキスを選択することができるが、必要に応じて更に各
種のミネラル、ビタミン、調味料を追加使用することが
可能である。
このようにして味つけ工程を終了したのちは、真空乾燥
あるいは凍結乾燥を行い、ついで袋づめ作業を行って製
品として出荷する。
袋づめなどの一連の作業の間に若干量、例えば3〜7%
程度の破砕米、糠などの小さいものが不可避的に得られ
る。これらは積極的に粉末化すれば、バン、クッキー、
お好み焼などの副原料、バインダーとして利用すること
ができる。
〔実施例〕
収穫して脱穀された玄米を室温(およそ20℃)の清水に
36時間浸漬させたのち、15時間水切りして用意した玄米
(23%含水率)を、第1図にその概略を示した装置中の
バケットエレベータ1に供給し、次いで140℃に設定さ
れている焙煎機2に導びいた(投入後はおよそ100℃前
後)。この焙煎機2は、恰もコーヒー豆焙り器のように
バッフアーのついた円筒を横にして回転させるものであ
る。ここで焙煎操作を15分間行った(この段階での水分
含有量は多くてもおよそ20%程度)のち、塔上方の2〜
3ケ所のスチーム吹込み口10から約120℃のスチームが
供給されているスチーム蒸煮塔3に玄米を供給し約15分
かけてこの塔内を降下させ、下方に位置するローラ4に
導びいた。このローラ4は、30cmφ×120cm×2本であ
り、蒸煮用スチームの一部を用いて加熱維持されてい
る。
ローラ4によって圧潰処理を終えた玄米は、およそ15〜
18%程度の水分となるようにスチーム蒸煮およびローラ
温度の調節を行う。
圧潰を終えた玄米は、網袋5に収容しこれをカレー風味
に調味してある加熱された味つけ溶液槽6に揺動させな
がら90秒間浸漬したのち引き上げた。
このようにして味つけを行った玄米を水切り槽7で味つ
け溶液を切ったのち遠心分離器8で脱水したのち乾燥機
9に送って水分含有量が13〜15%程度となるようにする
と共に、くず製品を分離して袋づめを行った。
こようにして得た製品のミネラル分を分析したところ次
のような結果を得た(mg%)。
〔発明の効果〕 以上のようにして得た即席玄米粥は、単に熱湯を注ぐだ
けで3分程度で食感に優れた玄米粥として供することが
できる。
また、この即席玄米粥は、長期保存性が高いことから緊
急時の非常食として利用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明方法を実施する場合の全体工程の一例
を示した側面図である。 1……バケットエレベータ、2……焙煎機、3……スチ
ーム蒸煮塔、4……ローラ、5……網袋、6……味つけ
溶液槽、7……水切り槽、8……遠心分離機、9……乾
燥機、スチーム吹込み口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−82059(JP,A) 特開 昭54−20157(JP,A) 特開 昭55−150851(JP,A) 特公 昭38−6556(JP,B1)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】完熟している玄米を水中に浸漬した後、水
    切りし、所定温度の焙煎機にこれを供給して焙煎を行
    い、次に高圧蒸気をかけ熟成し、次いで玄米を圧潰し、
    加熱された味付け溶液に浸漬させた後、乾燥させること
    からなる即席玄米粥の製造法。
JP60125070A 1985-06-11 1985-06-11 即席玄米粥の製造法 Expired - Lifetime JPH0712290B2 (ja)

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JPS61285949A JPS61285949A (ja) 1986-12-16
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