JPH0712274B2 - 電子レンジ用ケ−キミツクス組成物 - Google Patents
電子レンジ用ケ−キミツクス組成物Info
- Publication number
- JPH0712274B2 JPH0712274B2 JP61263599A JP26359986A JPH0712274B2 JP H0712274 B2 JPH0712274 B2 JP H0712274B2 JP 61263599 A JP61263599 A JP 61263599A JP 26359986 A JP26359986 A JP 26359986A JP H0712274 B2 JPH0712274 B2 JP H0712274B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- microwave oven
- composition
- cake
- present
- kakemikkusu
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電子レンジ用ケーキミックス組成物に関し、更
に詳しくは当該ミツクスに水を加えて電子レンジにかけ
るだけで、簡単にソフトな食感で後味の良いケーキや蒸
しパンを製造することのできる電子レンジ用ケーキミッ
クス組成物に関する。
に詳しくは当該ミツクスに水を加えて電子レンジにかけ
るだけで、簡単にソフトな食感で後味の良いケーキや蒸
しパンを製造することのできる電子レンジ用ケーキミッ
クス組成物に関する。
電子レンジのマイクロ波加熱によつてケーキや蒸しパン
を調理製造するケーキミツクスは、近年種々のものが市
場に供せられている。然るとき、これら従来ケーキミツ
クスに於けるベーキングパウダーは、通常、速効性成分
及び遅効性成分の双方が併用されており、また該ミツク
ス中の油脂含量も10％以下と少ないものであつた。
を調理製造するケーキミツクスは、近年種々のものが市
場に供せられている。然るとき、これら従来ケーキミツ
クスに於けるベーキングパウダーは、通常、速効性成分
及び遅効性成分の双方が併用されており、また該ミツク
ス中の油脂含量も10％以下と少ないものであつた。
而して、斯かる従来のケーキミツクスを電子レンジで調
理すると、得られたケーキや蒸しパンは通常のオーブン
や蒸し器にて調理したものに比して、食感が硬く、ガミ
ーで後味が悪いという欠点があつた。
理すると、得られたケーキや蒸しパンは通常のオーブン
や蒸し器にて調理したものに比して、食感が硬く、ガミ
ーで後味が悪いという欠点があつた。
これは、電子レンジがマイクロ波によつて内部から加熱
し、短時間で調理してしまうため、澱粉のα化が不充分
で、しかもケーキのボリユームが充分に出ないうちに蛋
白が熱変性して凝固し、また調理後しばらく放置してお
くと、ケーキ内の水分が蒸散し易い結果、硬い食感とな
るためであつた。また、短時間加熱のためにベーキング
パウダー中に未反応のものが残存する結果、これが後味
に悪影響を与えるためであつた。
し、短時間で調理してしまうため、澱粉のα化が不充分
で、しかもケーキのボリユームが充分に出ないうちに蛋
白が熱変性して凝固し、また調理後しばらく放置してお
くと、ケーキ内の水分が蒸散し易い結果、硬い食感とな
るためであつた。また、短時間加熱のためにベーキング
パウダー中に未反応のものが残存する結果、これが後味
に悪影響を与えるためであつた。
斯かるる実状において、本発明者は鋭意研究を行なつた
結果、ケーキミツクス中のベーキングパウダーの主成分
として酸性剤たる酒石酸水素カリウムおよびアルカリ剤
たる炭酸水素ナトリウムを使用し、かつ該ミツクス中の
油脂含量を10％以上とすれば、加熱調理後の食感がソフ
トで、後味の良い電子レンジ用ケーキミックス組成物が
得られることを見い出し、本発明を完成した。
結果、ケーキミツクス中のベーキングパウダーの主成分
として酸性剤たる酒石酸水素カリウムおよびアルカリ剤
たる炭酸水素ナトリウムを使用し、かつ該ミツクス中の
油脂含量を10％以上とすれば、加熱調理後の食感がソフ
トで、後味の良い電子レンジ用ケーキミックス組成物が
得られることを見い出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、酒石酸水素カリウムおよび炭酸水
素ナトリウムを主成分とするベーキングパウダー２〜５
重量％並びに油脂を10〜35重量％含有することを特徴と
る電子レンジ用ケーキミックス組成物を提供するもので
ある。
素ナトリウムを主成分とするベーキングパウダー２〜５
重量％並びに油脂を10〜35重量％含有することを特徴と
る電子レンジ用ケーキミックス組成物を提供するもので
ある。
本発明組成物を得るにあたつては、通常用いられている
小麦粉、砂糖、粉乳、卵、食塩、色素、フレーバー等の
ケーキミツクスの原料に、酒石酸水素カリウム及び炭酸
水素ナトリウムを主成分としたベーキングパウダー並び
に油脂を添加混合し、常法により粉末状と成せばよい。
小麦粉、砂糖、粉乳、卵、食塩、色素、フレーバー等の
ケーキミツクスの原料に、酒石酸水素カリウム及び炭酸
水素ナトリウムを主成分としたベーキングパウダー並び
に油脂を添加混合し、常法により粉末状と成せばよい。
本発明組成物におけるベーキングパウダーは、酸性剤と
して極めて速効性の酒石酸水素カリウムを、アルカリ剤
として炭酸水素ナトリウムを使用するものであるが、そ
の量は酒石酸水素カリウム／炭酸水素ナトリウム＝3/1
〜1/1とすると共に、その両者の合計がベーキングパウ
ダー全体の70重量％以上となる様にするのが好ましい。
斯かるベーキングパウダーのミツクス全体に対する含有
量は２〜５重量％であり、これより少ないとソフトな食
感が得られず、またこれより多いと食味が悪くなる。因
に、当該ベーキングパウダーの小麦粉に対する配合割合
としては、小麦粉重量の８〜12％特に９〜10％が好まし
い。
して極めて速効性の酒石酸水素カリウムを、アルカリ剤
として炭酸水素ナトリウムを使用するものであるが、そ
の量は酒石酸水素カリウム／炭酸水素ナトリウム＝3/1
〜1/1とすると共に、その両者の合計がベーキングパウ
ダー全体の70重量％以上となる様にするのが好ましい。
斯かるベーキングパウダーのミツクス全体に対する含有
量は２〜５重量％であり、これより少ないとソフトな食
感が得られず、またこれより多いと食味が悪くなる。因
に、当該ベーキングパウダーの小麦粉に対する配合割合
としては、小麦粉重量の８〜12％特に９〜10％が好まし
い。
また、本発明における油脂としては、通常使用される油
脂であれば特に制限されないが、例えば菜種油、綿実
油、大豆油、コーン油等の液状油脂が好ましく、これら
を適宜粉末にしたものでも良い。斯かる油脂のミツクス
全体に対する含有量は10〜35重量％が適しており、これ
より少ないとソフトな食感が得られないので好ましくな
く、またこれより多いとケーキのボリユームが小さくな
り好ましくない。
脂であれば特に制限されないが、例えば菜種油、綿実
油、大豆油、コーン油等の液状油脂が好ましく、これら
を適宜粉末にしたものでも良い。斯かる油脂のミツクス
全体に対する含有量は10〜35重量％が適しており、これ
より少ないとソフトな食感が得られないので好ましくな
く、またこれより多いとケーキのボリユームが小さくな
り好ましくない。
本発明組成物は、ベーキングパウダーとして、極めて速
効性の酒石酸水素カリウム及び炭酸水素ナトリウムを使
用するため、澱粉のα化が充分で、蛋白が熱変性を起こ
すまでの短時間にケーキのボリユームを大きくすること
ができる。また、油脂が10〜35重量％含有されることに
より、ソフトな食感で後味も良いものとなる。
効性の酒石酸水素カリウム及び炭酸水素ナトリウムを使
用するため、澱粉のα化が充分で、蛋白が熱変性を起こ
すまでの短時間にケーキのボリユームを大きくすること
ができる。また、油脂が10〜35重量％含有されることに
より、ソフトな食感で後味も良いものとなる。
従つて、本発明の電子レンジ用ケーキミックス組成物を
用いれば、電子レンジで加熱調理しても硬くならずに、
食感もソフトで後味の良いケーキや蒸しパンを得ること
ができる。しかも、当該加熱調理後、数時間を経過して
も良好な品質が保持され、所謂耐老化性に優れたケーキ
や蒸しパンを提供し得るものである。
用いれば、電子レンジで加熱調理しても硬くならずに、
食感もソフトで後味の良いケーキや蒸しパンを得ること
ができる。しかも、当該加熱調理後、数時間を経過して
も良好な品質が保持され、所謂耐老化性に優れたケーキ
や蒸しパンを提供し得るものである。
以下、実施例並びに試験例を挙げて本発明を更に説明す
る。
る。
実施例１ 下記、第１表に示す本発明品１の組成成分を常法により
混合し、電子レンジ用の蒸しパンミツクス組成物を得
た。
混合し、電子レンジ用の蒸しパンミツクス組成物を得
た。
第１表中のベーキングパウダーの組成は下記、第２表の
通りである。
通りである。
試験例１ 上記、第１表に示す組成よりなる電子レンジ用蒸しパン
ミツクスたる本発明品１及び比較品１をそれぞれ150g、
並びに比較品２及び比較品３をそれぞれ135g秤量する。
これらに、各水120ccを加えてよく混合し、電子レンジ
（600W）で４分間加熱調理する。出来上り時および３時
間経過後のボリユーム、食感、風味を評価した結果を下
記第３表に示す。
ミツクスたる本発明品１及び比較品１をそれぞれ150g、
並びに比較品２及び比較品３をそれぞれ135g秤量する。
これらに、各水120ccを加えてよく混合し、電子レンジ
（600W）で４分間加熱調理する。出来上り時および３時
間経過後のボリユーム、食感、風味を評価した結果を下
記第３表に示す。
試験例２ 試験例１で得られた本発明品１および比較品１〜３の各
々の蒸しパンについて、加熱調理後の官能試験をパネラ
ー10名により行つた。尚、評価は、一番良好なものを第
１位とした順位法にて行つた。
々の蒸しパンについて、加熱調理後の官能試験をパネラ
ー10名により行つた。尚、評価は、一番良好なものを第
１位とした順位法にて行つた。
結果を下記第４表に示す。
Claims (1)
- 【請求項１】酒石酸水素カリウムおよび炭酸水素ナトリ
ウムを主成分とするベーキングパウダー２〜５重量％並
びに油脂を10〜35重量％含有することを特徴とする電子
レンジ用ケーキミックス組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61263599A JPH0712274B2 (ja) | 1986-11-05 | 1986-11-05 | 電子レンジ用ケ−キミツクス組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61263599A JPH0712274B2 (ja) | 1986-11-05 | 1986-11-05 | 電子レンジ用ケ−キミツクス組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63116638A JPS63116638A (ja) | 1988-05-20 |
| JPH0712274B2 true JPH0712274B2 (ja) | 1995-02-15 |
Family
ID=17391781
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61263599A Expired - Lifetime JPH0712274B2 (ja) | 1986-11-05 | 1986-11-05 | 電子レンジ用ケ−キミツクス組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0712274B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| ITFO20080021A1 (it) * | 2008-10-03 | 2010-04-04 | Ivan Biffi | Preparato alimentare per ottenere un piu' rapido abbassamento del tasso alcolico nel sangue. |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6296032A (ja) * | 1985-10-22 | 1987-05-02 | ハウス食品工業株式会社 | 電子レンジ用プレミツクス及びプレミツクス入り容器 |
-
1986
- 1986-11-05 JP JP61263599A patent/JPH0712274B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6296032A (ja) * | 1985-10-22 | 1987-05-02 | ハウス食品工業株式会社 | 電子レンジ用プレミツクス及びプレミツクス入り容器 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63116638A (ja) | 1988-05-20 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |