JPH07118647B2 - オーバーサンプリング型d/aコンバータ制御回路 - Google Patents

オーバーサンプリング型d/aコンバータ制御回路

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JPH07118647B2
JPH07118647B2 JP4192288A JP19228892A JPH07118647B2 JP H07118647 B2 JPH07118647 B2 JP H07118647B2 JP 4192288 A JP4192288 A JP 4192288A JP 19228892 A JP19228892 A JP 19228892A JP H07118647 B2 JPH07118647 B2 JP H07118647B2
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converter
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signal
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JP4192288A
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稔 竹田
明 遠山
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日本プレシジョン・サーキッツ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オーバーサンプリング
型D/Aコンバータ(ノイズシェーピング型D/Aコン
バータ)の制御回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オーバーサンプリング型D/Aコンバー
タは、その原理上、常に高周波ノイズを発生し続けてい
る。例えば、入力が“0”の状態においてもこのノイズ
は発生し続けてしまう。このような高周波ノイズの発生
を防止するため、D/Aコンバータの動作を強制的に停
止させる、ということが行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】オーバーサンプリング
型D/Aコンバータは、再量子化によって生じた量子化
ノイズの低周波成分を、その後のサイクルの出力によっ
て打ち消すように動作している。したがって、D/Aコ
ンバータの動作を強制的に停止させると、後で打ち消さ
れるべきノイズが打ち消されず、これがクリックノイズ
として現れることになる。従来は、D/Aコンバータの
動作状態とは無関係に強制的停止を行っていたため、大
きなクリックノイズが発生するという問題点があった。
【0004】本発明の目的は、オーバーサンプリング型
D/Aコンバータの動作を強制的に停止させるときに生
じるクリックノイズを低減することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明におけるオーバー
サンプリング型D/Aコンバータ制御回路は、オーバー
サンプリング型D/Aコンバータ内の量子化器で生じる
量子化ノイズに対応した値が一定期間以上一定範囲内に
あることを検出して検出信号を生じる検出回路と、上記
オーバーサンプリング型D/Aコンバータに対する停止
要求信号がアクティブでかつ上記検出信号がアクティブ
のときに上記オーバーサンプリング型D/Aコンバータ
を停止状態にする停止回路とからなる。
【0006】
【作用】オーバーサンプリング型D/Aコンバータに対
する停止要求があったとき、クリックノイズ成分が十分
小さくなってからオーバーサンプリング型D/Aコンバ
ータの動作を停止させる。
【0007】
【実施例】以下、添付図面を参照して、第1実施例およ
び第2実施例の説明を行なう。第1実施例および第2実
施例では、オーバーサンプリング型D/Aコンバータの
構成要素となるノイズシェーパとして、3次ノイズシェ
ーパを用いている。通常の3次ノイズシェーパは、一般
的に、 H(z)=1−3z-1+3z-2−z-3 (1) と表現される。もちろん、各係数等は用途に応じて任意
に定め得るものである。図1は、第1実施例を示したブ
ロック図であり、オーバーサンプリング型D/Aコンバ
ータの一部およびその制御回路を示したものである。
【0008】ノイズシェーピンクブロック1は、オーバ
ーサンプリング型D/Aコンバータの一部を構成するも
のであり、(1)式に対応した演算を行なう部分であ
る。量子化器11の入力および出力は加算器12に接続
され、加算器12からは量子化器11による量子化誤差
“QE”が出力される。遅延回路13a,13bおよび
13cは、クロック信号“CLK”に基き、量子化誤差
“QE”をそれぞれ1サイクル,2サイクルおよび3サ
イクル遅延させるものである。乗算器14a,14bお
よび14cは、遅延回路13a,13bおよび13cの
各出力に所定の係数を乗じるものである。すなわち、
(1)式に対応して、それぞれ“−3”,“+3”,
“−1”が乗じられることになる。加算器15は、乗算
器14a,14bおよび14cの各出力と図示しない直
線補間器(オーバーサンプリング型D/Aコンバータの
一部を構成するもの)からの入力信号“IN”とを加算
し、加算結果を量子化器11に入力するものである。
【0009】検出回路2は、ノイズシェーバブロック1
で生じる量子化ノイズに対応した値が、一定期間以上範
囲内にあることを検出して、検出信号“DT”を生じる
ものである。上記量子化ノイズに対応した値としては、
本実施例では各サイクル毎に生じる量子化誤差“QE”
がこれに相等する。絶対値回路21は、量子化誤差“Q
E”を入力して、その絶対値“|QE|”を出力するもの
である。コンパレータ22は、量子化誤差の絶対値“|
QE|”と所定のリファレンス電圧“REF”とを比較
して、“|QE|”が“REF”よりも大のときには論理
値“1”を小のときには論理値“0”を出力するもので
ある。カウンタ23は、コンパレータ22からの出力
“CMP”をリセット端子に入力し、“CMP”が論理
値“0”である期間、すなわち“|QE|<REF”の期
間を計測するものである。“CMP”が論理値“0”と
なった後、ノイズシェーパの次数(遅延回路13a,1
3bおよび13cの段数)に対応して、クロック信号
“CLK”が3クロック入力されると、検出信号“D
T”がアクティブ(論理値“1”)となる。
【0010】停止回路3は、オーバーサンプリング型D
/Aコンバータに対する停止(ミュート)要求信号“M
TR”がアクティブ(論理値“1”)で、かつ検出信号
“DT”がアクティブのときに、オーバーサンプリング
型D/Aコンバータを停止(ミュート)状態にするもの
である。この停止回路3は、ORゲート31、ANDゲ
ート32および遅延回路33によって構成される。
【0011】スイッチング回路4は、停止回路3からの
停止(ミュート)信号MT2を受けて、ノイズシェーピ
ンクブロック1の出力“QT”(MT2=0のとき)ま
たは論理値“0”(MT2=1のとき)を出力するもの
である。出力信号“OUT”は、図示しないPWMモジ
ュレータ(オバーサンプリング型D/Aコンバータの構
成要素の一部を構成するもの)に入力される。
【0012】つぎに、第1実施例の動作を図1および図
2(タイムチャート)を参照して説明する。
【0013】加算器12からの量子化誤差“QE”は絶
対値回路21に入力され、絶対値“|QE|”に変換され
る。“|QE|>REF”のときにはコンパレータ22か
らの出力“CMP”は論理値“1”に、“|QE|<RE
F”のときには論理値“0”となる。カウンタ23のリ
セット解除状態(CMP=0)がクロック信号“CL
K”の3周期分以上続くと、カウンタ23からの検出信
号“DT”がアクティブになる。検出信号“DT”はO
Rゲート31を通してANDゲート32に入力されるの
で、ミュート要求信号“MTR”が論理値“1”のとき
には、ANDゲート32の出力“MT1”は論理値
“1”になる。一旦“MT1=1”の状態になると、O
Rゲート31とANDゲート32とで帰還ループが構成
されているので、ミュート要求信号“MTR”がアクテ
ィブである限り、“MT1=1”の状態が保持される。
“MT1”は遅延回路33で1クロックだけ遅延され、
ミュート信号“MT2”がアクティブとなる。スイッチ
ング回路4では、ミュート信号“MT2”が論理値
“0”のときには量子化器11からの信号“QT”を出
力しているが、ミュート信号“MT2”が論理値“1”
になると強制的に論理値“0”を出力する。このよう
に、ミュート要求があってもオーバーサンプリング型D
/Aコンバータは即座にはミュート状態とはならず、量
子化ノイズが一定期間以上(本実施例では3クロック以
上)十分小さいとみなされたときに初めてミュート状態
に移行するわけである。
【0014】図3は第2実施例を示したブロック図であ
り、図1と同様に、オーバーサンプリング型D/Aコン
バータの一部およびその制御回路を示したものである。
【0015】検出回路2、停止回路3およびスイッチン
グ回路4の構成は図1の第1実施例と同様である。ノイ
ズシェーピングブロック5は、量子化器51、加算回路
52、遅延回路53、加算回路54a,54bおよび5
4c、遅延回路55a,55bおよび55cによって構
成される。このノイズシェーピングブロック5も、図1
の第1実施例と同様に、(1)式に対応した演算を行な
うものである。すなわち、このノイズシェーピングブロ
ック5は図1のノイズシェーピングブロック1を数学的
方法によって変形することにより得られ、入力“IN”
および出力“QT”の関係は両実施例とも同一となる。
したがって、タイムチャートも第1実施例と同様に図2
によって示される。
【0016】以上の第1実施例および第2実施例では、
量子化誤差“QE”を検出回路2に入力して検出信号
“DT”を得ていたが、つぎのようにしてもよい。図1
のノイズシェーピングブロック1を用いた場合には、遅
延回路13a,13bおよび13cの各出力に対応して
それぞれ絶対値回路およびコンパレータを接続し、各コ
ンパレータの出力がすべて論理値“0”となったときに
検出信号がアクティブとなるように構成する。すなわ
ち、各遅延回路13a,13bおよび13cのすべての
出力が一定範囲内にあるときに検出信号をアクティブに
し、この検出信号およびミュート要求信号がいずれもア
クティブであるときに、オーバーサンプリング型D/A
コンバータをミュート状態にする。図3のノイズシェー
ピングブロックを用いた場合には、遅延回路55a,5
5bおよび55cの各出力に対応してそれぞれ絶対値回
路およびコンパレータを接続し、その他は上記と同様に
して構成する。
【0017】以上の説明では3次ノイズシェーパを用い
たが、他の次数のノイズシェーパを用いることも可能で
ある。
【0018】
【発明の効果】本発明では、停止要求があった場合、量
子化ノイズに対応した値が一定期間以上一定範囲内にあ
ることを検出した後オーバーサンプリング型D/Aコン
バータを停止状態にするので、クリックノイズを大幅に
低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示したブロック図であ
る。
【図2】図1の動作を示したタイムチャートである。
【図3】本発明の第2実施例を示したブロック図であ
る。
【符号の説明】
2……検出回路 3……停止回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オーバーサンプリング型D/Aコンバー
    内の量子化器で生じる量子化ノイズに対応した値が一
    定期間以上一定範囲内にあることを検出して検出信号を
    生じる検出回路と、 上記オーバーサンプリング型D/Aコンバータに対する
    停止要求信号がアクティブでかつ上記検出信号がアクテ
    ィブのときに上記オーバーサンプリング型D/Aコンバ
    ータを停止状態にする停止回路とからなるオーバーサン
    プリング型D/Aコンバータ制御回路。
JP4192288A 1992-07-20 1992-07-20 オーバーサンプリング型d/aコンバータ制御回路 Expired - Lifetime JPH07118647B2 (ja)

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JP2594328B2 (ja) * 1988-07-08 1997-03-26 松下電器産業株式会社 アッテネーション装置
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