JPH0711825A - ドアロック駆動装置 - Google Patents

ドアロック駆動装置

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Publication number
JPH0711825A
JPH0711825A JP16363293A JP16363293A JPH0711825A JP H0711825 A JPH0711825 A JP H0711825A JP 16363293 A JP16363293 A JP 16363293A JP 16363293 A JP16363293 A JP 16363293A JP H0711825 A JPH0711825 A JP H0711825A
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JP
Japan
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motor
gear
rotational force
main gear
spring
Prior art date
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Application number
JP16363293A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Nakamura
博 中村
Hiroshi Takeyama
博司 竹山
Kazuhiro Nakao
和弘 中尾
Takashi Kobayashi
高史 小林
Hitoshi Amano
均 天野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低コストでモータ停止時の衝撃的な拘束力を
低減すること。 【構成】 歯車減速機構を介してモータ4の回転力が伝
達されるセクタギヤ5には、モータ4への通電が停止さ
れた時にセクタギヤ5を中立位置へ付勢する主ばね8が
装着されている。また、ロアケース2には、セクタギヤ
5の回動に伴ってセクタギヤ5に設けられた突起5b、
5cと係合する補助ばね9が設けられている。この補助
ばね9は、セクタギヤ5が中立位置の状態で、突起5
b、5cとの間に作動角度の約半分に相当する遊び角度
を持つ。従って、補助ばね9は、セクタギヤ5が中立位
置から施錠位置側あるいは解錠位置側へ回動する際に、
その回動途中から押し縮められることにより、セクタギ
ヤ5を反回動方向へ付勢する弾性力が生じる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドアを施錠あるいは解
錠するためのドアロック駆動装置に関し、特に車両用の
ドアロック駆動装置として好適である。
【0002】
【従来の技術】従来のドアロック駆動装置として、実開
平2−81880号公報に開示されたアクチュエータが
知られている。このアクチュエータは、モータの回転力
が伝達されて回転する主ギヤに連動して、モータ回路を
導通あるいは遮断させる位置スイッチを備える。位置ス
イッチは、モータの回転力を受けて主ギヤが施錠位置あ
るいは解錠位置で停止した時に、モータの回転トルクが
主ギヤ、シャフト、レバー等の部品に作用して、大きな
衝撃力が加わるのを防止するために、主ギヤが施錠位置
あるいは解錠位置に回動する途中でモータ回路を遮断す
るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の位置
スイッチは、多数の接点、接点ホルダ、およびダイオー
ド等の構成部品を必要とすることから、部品点数が多く
構造が複雑となることから、コストが高くなるという課
題を有していた。本発明は、上記事情に基づいて成され
たもので、その目的は、低コストでモータ停止時の衝撃
的な拘束力を低減することのできるドアロック駆動装置
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明
は、通電を受けて回転するモータと、所定の範囲内で変
位可能に設けられた主ギヤと、前記モータの回転力を前
記主ギヤに伝達する回転力伝達手段と、施錠位置と解錠
位置との間で変位可能に設けられ、前記モータが通電さ
れた時に、前記回転力伝達手段および前記主ギヤを介し
て前記モータの回転力が伝達されることで前記施錠位置
あるいは前記解錠位置に変位する出力レバーと、前記モ
ータへの通電が停止された時に、前記主ギヤを通電前の
中立位置へ復帰させる主ばねと、前記モータが通電され
て前記主ギヤが変位する時に、その変位途中から変位方
向と反対方向へ前記主ギヤに付勢力を付与する補助ばね
とを備えたことを技術的手段とする。
【0005】また、請求項2に係る本発明は、通電を受
けて回転するモータと、所定の範囲内で変位可能に設け
られた主ギヤと、前記モータの回転力を前記主ギヤに伝
達する回転力伝達手段と、施錠位置と解錠位置との間で
変位可能に設けられ、前記モータが通電された時に、前
記回転力伝達手段および前記主ギヤを介して前記モータ
の回転力が伝達されることで前記施錠位置あるいは前記
解錠位置に変位する出力レバーと、前記モータへの通電
が停止された時に、前記主ギヤを通電前の中立位置へ復
帰させる主ばねと、前記モータの回転力を受けて前記回
転力伝達手段が回転した時に、前記回転力伝達手段と一
体に回転して空気抵抗を受けるように設けられた空気抵
抗部材とを備えたことを技術的手段とする。
【0006】
【作用】請求項1に係る本発明のドアロック駆動装置
は、モータが通電されると、モータの回転力が回転力伝
達手段および主ギヤを介して出力レバーに伝達されるこ
とにより、その出力レバーが施錠位置あるいは解錠位置
に変位する。その後、モータへの通電が停止されると、
主ばねの作用によって主ギヤがモータへの通電前の中立
位置へ復帰する。ここで、モータの回転力を受けて主ギ
ヤが変位する時に、その主ギヤの変位途中から、補助ば
ねによって主ギヤに変位方向と反対方向の付勢力が付与
される。この補助ばねの付勢力は、回転力伝達手段を介
してモータの回転力を抑える方向へ作用することから、
補助ばねの付勢力が大きくなるに連れてモータの回転数
が低下していくことになる。その結果、モータ停止時の
衝撃的な拘束力が低減される。
【0007】また、請求項2に係る本発明のドアロック
駆動装置は、モータの回転力を受けて回転動力伝達手段
が回転した時に、回転力伝達手段と一体に回転する空気
抵抗部材が空気抵抗を受ける。これにより、空気抵抗部
材が受ける空気抵抗の大きさに応じて回転力伝達手段の
回転力が低下する。その結果、モータの回転数が低下す
ることから、モータ停止時の衝撃的な拘束力が低減され
る。
【0008】
【実施例】次に、本発明のドアロック駆動装置の一実施
例を図1ないし図9を基に説明する。図1はドアロック
駆動装置の内部構造を示す平面図、図2はドアロック駆
動装置の側面断面図である。本実施例のドアロック駆動
装置1は、樹脂製のロアケース2とアッパケース3(図
2参照)、正逆回転可能なモータ4、扇形を呈するセク
タギヤ5、このセクタギヤ5にモータ4の回転力を伝達
する歯車減速機構(後述する)、施錠位置(図1の実線
で示す位置)と解錠位置(図1の二点鎖線で示す位置)
との間で回動可能に設けられた出力レバー6、モータ4
の回転力を受けて回動するセクタギヤ5の回動変位を出
力レバー6に伝達する作動レバー7、モータ4への通電
が停止された時にセクタギヤ5を中立位置(施錠位置と
解錠位置との中間位置)に復帰させる主ばね8、および
補助ばね9(図2および図3参照)等を備える。
【0009】モータ4は、ロアケース2の外部に取り出
されたターミナル10を介して通電される。セクタギヤ
5は、本発明の主ギヤを成すもので、扇の要を回動中心
として施錠位置(図6に示す位置)と解錠位置(図8に
示す位置)との間で回動可能に設けられている。セクタ
ギヤ5の上面には、円弧状の取付溝5aが設けられてお
り、この取付溝5aに主ばね8が装着されている。この
主ばね8は、セクタギヤ5の上面に固定された押さえプ
レート11によって取付溝5aからの飛び出しが防止さ
れている。セクタギヤ5の下面には、セクタギヤ5の回
動途中から補助ばね9と係合する突起5b、5c(図3
参照)が設けられている。また、セクタギヤ5の押さえ
プレート11より内周側には、円弧状の長穴5dが設け
られている。
【0010】歯車減速機構は、モータ4の出力軸4aに
着脱可能に係止されて、出力軸4aと一体に回転するピ
ニオン12、このピニオン12と噛み合う中間ギヤ1
3、この中間ギヤ13と同軸上に配置されて、セクタギ
ヤ5と噛み合う中間ピニオン14より成る。ピニオン1
2は、軸方向の先端面に軸状の突起12aを有し、この
突起12aがロアケース2内に設けられた支持部2aに
回転自在に支持されている。中間ギヤ13は中間ピニオ
ン14と一体に設けられて、図2に示すように、ロアケ
ース2内に突設された中間シャフト2bに回転自在に支
持されている。
【0011】出力レバー6は、ロアケース2に回転自在
に支持された出力シャフト15に嵌め合わされ、作動レ
バー7を介してモータ4の回転力が伝達されることで、
出力シャフト15と一体に回動する。作動レバー7は、
出力シャフト15の半径方向に扇形を呈し、図2に示す
ように、出力シャフト15と一体に設けられている。作
動レバー7の上面には、セクタギヤ5の長穴5dに嵌ま
り込む突起7aが設けられている。この突起7aと長穴
5dとは、作動角度(施錠位置と解錠位置との間の回動
角度)に相当する遊び角度を持って係合している。
【0012】主ばね8は、セクタギヤ5が中立位置にあ
る時に、その両端部がアッパケース3の下面に設けられ
た突起3a、3bとそれぞれ対面するように設けられて
いる。従って、主ばね8は、セクタギヤ5を中立位置へ
付勢することになる。補助ばね9は、図3(セクタギヤ
5を取り外した状態の内部構造を示す)に示すように、
ロアケース2内に突設された円弧状のガイド部2c内に
装着され、上記セクタギヤ5に設けられた2か所の突起
5b、5cと作動角度の約半分に相当する遊び角度を持
って係合している。なお、ガイド部2cには、セクタギ
ヤ5の回動に伴って移動する突起5b、5cの移動軌跡
に沿う円弧状の溝2d(図3参照)が形成されている。
【0013】次に、本実施例の作動を説明する。 イ)今、出力レバー6が解錠位置にある状態(図4に示
す状態)で、モータ4を通電して施錠位置へ駆動する場
合を説明する。モータ4が通電されると、モータ4の回
転力が出力軸4aからピニオン12、中間ギヤ13、中
間ピニオン14を経てセクタギヤ5に伝達されることに
より、セクタギヤ5が、施錠位置側へ回転する。この
時、セクタギヤ5に装着された主ばね8は、アッパケー
ス3に設けられた施錠位置側の突起3aによって施錠位
置側への変位が規制されることから、セクタギヤ5の回
転に伴って押し縮められていく(図5(a)、図6
(a)参照)。
【0014】補助ばね9は、セクタギヤ5の回転によっ
てセクタギヤ5に設けられた一方の突起5bと係合する
が、セクタギヤ5が中立位置の状態で突起5b、5cと
の間に作動角度の約半分に相当する遊び角度を持つこと
から、図5(b)に示すように、一方の突起5bが補助
ばね9に当たるまでは、補助ばね9が押し縮められるこ
とはない。従って、この図5に示す作動中間位置の状態
からは、セクタギヤ5が施錠位置側へ回転するにしたが
って補助ばね9が押し縮められ、セクタギヤ5が施錠位
置まで回転した時には、図6(b)に示すように、補助
ばね9が最も押し縮められた状態となる。
【0015】一方、セクタギヤ5の回転は、セクタギヤ
5に設けられた長穴5dと作動レバー7に設けられた突
起7aとの係合によって作動レバー7に伝達され、この
作動レバー7の回転が、作動レバー7と一体を成す出力
シャフト15より出力レバー6に伝達されることで、出
力レバー6が施錠位置へ回転する。
【0016】出力レバー6が施錠位置まで回転した後、
モータ4への通電を停止すると、それまで押し縮められ
ていた主ばね8の弾性力によって、セクタギヤ5が中立
位置(図1に示す状態)へ復帰する。これにより、車両
のドアに設けられたノブ(図示しない)を乗員が手動操
作して出力レバー6を解錠位置へ駆動する場合の操作力
が低減される。なお、作動レバー7に設けられた突起7
aとセクタギヤ5に設けられた長穴5dとが作動角度に
相当する遊び角度を持って係合していることから、セク
タギヤ5が中立位置へ復帰しても作動レバー7が回転す
ることはなく、従って、出力レバー6は施錠位置に保持
される。
【0017】ロ)次に、出力レバー6が施錠位置にある
状態(図1に示す状態)で、モータ4を通電して解錠位
置へ駆動する場合を説明する。モータ4が通電される
と、モータ4の回転力が出力軸4aからピニオン12、
中間ギヤ13、中間ピニオン14、セクタギヤ5、作動
レバー7、出力シャフト15を経て出力レバー6へ伝達
されて、出力レバー6が解錠位置へ回転する。
【0018】但し、出力レバー6を施錠位置から解錠位
置へ駆動する場合には、モータ4が上記イ)の場合と逆
回転となる。従って、セクタギヤ5は、図1に示す状態
から解錠位置側へ回転することになる。この時、セクタ
ギヤ5に装着された主ばね8は、アッパケース3に設け
られた解錠位置側の突起3bによって解錠位置側への変
位が規制されることにより、セクタギヤ5の回転に伴っ
て押し縮められていく(図7(a)、図8(a)参
照)。
【0019】補助ばね9は、図7(b)に示すように、
他方の突起5cが補助ばね9に当たるまでは押し縮めら
れることはない。従って、図7に示す作動中間位置の状
態からは、セクタギヤ5が解錠位置側へ回転するにした
がって補助ばね9が押し縮められ、セクタギヤ5が解錠
位置まで回転した時には、図8(b)に示すように、補
助ばね9が最も押し縮められた状態となる。
【0020】出力レバー6が解錠位置まで回転した後、
モータ4への通電を停止すると、それまで押し縮められ
ていた主ばね8の弾性力によって、セクタギヤ5が中立
位置(図4に示す状態)へ復帰する。この時、作動レバ
ー7は、上記イ)の場合と同様に、セクタギヤ5が中立
位置へ復帰しても作動レバー7が回転することはなく、
従って解錠位置に保持される。
【0021】本実施例では、図9に示すように、セクタ
ギヤ5の回動途中から補助ばね9が押し縮められ始める
ことから、その補助ばね9の弾性力がモータ4の負荷と
して作用することになる。従って、補助ばね9が押し縮
められ始める作動途中からセクタギヤ5が施錠位置ある
いは解錠位置で停止するまでは、補助ばね9の弾性力が
大きくなるに連れて、つまりセクタギヤ5が施錠位置あ
るいは解錠位置に近づくに連れて、モータ4の回転数が
低下していくことになる。その結果、モータ停止時の衝
撃的な拘束力が低減されることにより、セクタギヤ5が
施錠位置あるいは解錠位置で停止した時に、セクタギヤ
5を始めとしてモータ4の回転力が伝達される各部品に
作用する衝撃力を小さくすることができる。これによ
り、各ギヤおよびシャフト類を安価な樹脂成形品で構成
することが可能となることから、低コストなドアロック
駆動装置1を提供することができる。
【0022】なお、図9は、負荷特性と主ばね8および
補助ばね9のばね特性との関係を示すグラフで、主ばね
8のばね特性を一点鎖線で示し、補助ばね9のばね特性
を二点鎖線で示す。ドアロック駆動装置1の負荷特性
は、一般的に図9の実線aおよび実線bで示すような特
性であるため、負荷がピーク点を過ぎた後で補助ばね9
の弾性力が作用するように設定することで、上述のよう
にモータ停止時の衝撃的な拘束力を低減することができ
る。
【0023】次に、本発明の第2実施例を説明する。図
10はドアロック駆動装置の内部構造を示す平面図であ
る。本実施例のドアロック駆動装置1は、モータ4の回
転力が歯車減速機構を介してセクタギヤ5に伝達される
際に、空気抵抗を利用してモータ4の回転数を低下させ
るもので、第1実施例に示した補助ばね9は使用されて
いない。なお、補助ばね9以外の同一構成部品について
は、第1実施例と同じ符号を付す。
【0024】モータ4の出力軸に係止されたピニオン1
2には、軸方向の両端面にそれぞれ4枚のフィン12b
(本発明の空気抵抗部材)が直立して設けられている。
各フィン12bは、ピニオン12と一体に形成された樹
脂製で、図11および図12に示すように、ピニオン1
2の端面上で十文字を成すように、周方向に90度の間
隔をおいて配置されている。このフィン12bは、ピニ
オン12の回転時に空気抵抗を受けるために設けられた
もので、回転時に他の部品と干渉しない範囲で大きな面
積が確保されている(回転時に大きな空気抵抗が得られ
るように)。
【0025】ピニオン12と噛み合う中間ギヤ13の一
端面(中間ピニオン14と反対側の面)には、4枚のフ
ィン13a(本発明の空気抵抗部材)が直立して設けら
れている。各フィン13aは、中間ギヤ13と一体に形
成された樹脂製で、図10および図13に示すように、
中間ギヤ13の一端面上で十文字を成すように、周方向
に90度の間隔をおいて配置されている。このフィン1
3aは、中間ギヤ13の回転時に空気抵抗を受けるため
に設けられたもので、ピニオン12に設けられたフィン
12bと同様に、回転時に他の部品と干渉しない範囲で
大きな面積が確保されている。
【0026】次に、本実施例の作動を説明する。 ハ)今、出力レバー6が解錠位置にある状態(図14に
示す状態)で、モータ4を通電して施錠位置へ駆動する
場合を説明する。モータ4が通電されると、出力軸4a
の回転がピニオン12、中間ギヤ13、中間ピニオン1
4、セクタギヤ5、作動レバー7、出力シャフト15を
経て出力レバー6へ伝達されて、出力レバー6が施錠位
置へ回転する。この時、セクタギヤ5に装着された主ば
ね8は、アッパケース3に設けられた施錠位置側の突起
3aによって施錠位置側への変位が規制されることによ
り、セクタギヤ5の回転に伴って押し縮められていく
(図15、図16参照)。出力レバー6が施錠位置まで
回転した後、モータ4への通電を停止すると、それまで
押し縮められていた主ばね8の弾性力によって、セクタ
ギヤ5が中立位置(図10に示す状態)へ復帰する。
【0027】上記の作動において、モータ4の回転力を
受けてピニオン12および中間ギヤ13が回転する時
に、ピニオン12および中間ギヤ13と一体に設けられ
たフィン12b、13aが空気抵抗を受けることによ
り、その空気抵抗の大きさに応じてモータ4の回転数が
低下する。この結果、モータ停止時の衝撃的な拘束力が
低減されることから、第1実施例と同様に、ドアロック
駆動装置1の各部品(ギヤ、シャフト類等)を安価な樹
脂成形品で構成することが可能となり、低コスト化を実
現することができる。なお、本実施例では、出力レバー
6を解錠位置から施錠位置へ駆動する場合を説明した
が、施錠位置から解錠位置へ駆動する場合も同様の効果
を得ることができる。
【0028】
【発明の効果】本発明の請求項1に係るドアロック駆動
装置は、主ギヤの変位途中から補助ばねの付勢力がモー
タの回転力を抑える方向へ作用することから、モータの
回転数を低下させて、モータ停止時の衝撃的な拘束力を
低減することができる。また、請求項2に係るドアロッ
ク駆動装置では、モータの回転力を受けて回転力伝達手
段が回転した時に、回転力伝達手段と一体に回転する空
気抵抗部材が空気抵抗を受けることにより、回転力伝達
手段の回転力が低下し、その結果、モータの回転数が低
下してモータ停止時の衝撃的な拘束力を低減することが
できる。これらの結果、ドアロック駆動装置を構成する
各ギヤおよびシャフト類に安価な樹脂成形品を使用する
ことが可能となり、部品点数が多く構造が複雑な位置ス
イッチを必要とする従来装置と比較してコストダウンを
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るドアロック駆動装置の内部構造
を示す平面図である。
【図2】ドアロック駆動装置の側面断面図である。
【図3】セクタギヤを取り外した状態の内部構造を示す
部分平面図である。
【図4】通電停止後の解錠状態を示すドアロック駆動装
置の内部構造平面図である。
【図5】解錠状態から施錠状態への作動中間状態を示す
ドアロック駆動装置の内部構造平面図である。
【図6】施錠状態を示すドアロック駆動装置の内部構造
平面図である。
【図7】施錠状態から解錠状態への作動中間状態を示す
ドアロック駆動装置の内部構造平面図である。
【図8】解錠状態を示すドアロック駆動装置の内部構造
平面図である。
【図9】負荷特性と主ばねおよび補助ばねのばね特性と
の関係を示すグラフである。
【図10】第2実施例に係るドアロック駆動装置の内部
構造を示す平面図である。
【図11】ドアロック駆動装置の側面断面図である(第
2実施例)。
【図12】ピニオンに設けられたフィンの斜視図である
(第2実施例)。
【図13】中間ギヤに設けられたフィンの斜視図である
(第2実施例)。
【図14】解錠状態を示すドアロック駆動装置の内部構
造平面図である(第2実施例)。
【図15】解錠状態から施錠状態への作動中間状態を示
すドアロック駆動装置の内部構造平面図である(第2実
施例)。
【図16】施錠状態を示すドアロック駆動装置の内部構
造平面図である(第2実施例)。
【符号の説明】
1 ドアロック駆動装置 4 モータ 5 セクタギヤ(主ギヤ) 6 出力レバー 8 主ばね 9 補助ばね(第1実施例) 12 ピニオン(回転力伝達手段) 12b フィン(空気抵抗部材・第2実施例) 13 中間ギヤ(回転力伝達手段) 13a フィン(空気抵抗部材・第2実施例) 14 中間ピニオン(回転力伝達手段)
フロントページの続き (72)発明者 小林 高史 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 天野 均 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)通電を受けて回転するモータと、 b)所定の範囲内で変位可能に設けられた主ギヤと、 c)前記モータの回転力を前記主ギヤに伝達する回転力
    伝達手段と、 d)施錠位置と解錠位置との間で変位可能に設けられ、
    前記モータが通電された時に、前記回転力伝達手段およ
    び前記主ギヤを介して前記モータの回転力が伝達される
    ことで前記施錠位置あるいは前記解錠位置に変位する出
    力レバーと、 e)前記モータへの通電が停止された時に、前記主ギヤ
    を通電前の中立位置へ復帰させる主ばねと、 f)前記モータが通電されて前記主ギヤが変位する時
    に、その変位途中から変位方向と反対方向へ前記主ギヤ
    に付勢力を付与する補助ばねとを備えたドアロック駆動
    装置。
  2. 【請求項2】a)通電を受けて回転するモータと、 b)所定の範囲内で変位可能に設けられた主ギヤと、 c)前記モータの回転力を前記主ギヤに伝達する回転力
    伝達手段と、 d)施錠位置と解錠位置との間で変位可能に設けられ、
    前記モータが通電された時に、前記回転力伝達手段およ
    び前記主ギヤを介して前記モータの回転力が伝達される
    ことで前記施錠位置あるいは前記解錠位置に変位する出
    力レバーと、 e)前記モータへの通電が停止された時に、前記主ギヤ
    を通電前の中立位置へ復帰させる主ばねと、 f)前記モータの回転力を受けて前記回転力伝達手段が
    回転した時に、前記回転力伝達手段と一体に回転して空
    気抵抗を受けるように設けられた空気抵抗部材とを備え
    たドアロック駆動装置。
JP16363293A 1993-04-27 1993-07-01 ドアロック駆動装置 Pending JPH0711825A (ja)

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JP (1) JPH0711825A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2394023A (en) * 2002-10-10 2004-04-14 Luk Lamellen & Kupplungsbau Rotery drive

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GB2394023B (en) * 2002-10-10 2005-11-09 Luk Lamellen & Kupplungsbau Rotary drive means

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