JPH07117565A - 電動可倒式ミラー装置 - Google Patents

電動可倒式ミラー装置

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Publication number
JPH07117565A
JPH07117565A JP5292625A JP29262593A JPH07117565A JP H07117565 A JPH07117565 A JP H07117565A JP 5292625 A JP5292625 A JP 5292625A JP 29262593 A JP29262593 A JP 29262593A JP H07117565 A JPH07117565 A JP H07117565A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hollow shaft
mirror
main shaft
electric motor
shaft
Prior art date
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Pending
Application number
JP5292625A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuya Hirano
克也 平野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sakae Riken Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Sakae Riken Kogyo Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sakae Riken Kogyo Co Ltd filed Critical Sakae Riken Kogyo Co Ltd
Priority to JP5292625A priority Critical patent/JPH07117565A/ja
Publication of JPH07117565A publication Critical patent/JPH07117565A/ja
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  • Rear-View Mirror Devices That Are Mounted On The Exterior Of The Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電動格納時には、アクチュエータにて、メイ
ンシャフトと中空シャフトとの間の結合状態を解除す
る。 【構成】 ドア等に固定されるベース99を設け、この
ベース99にメインシャフト1を取付ける。メインシャ
フト1の外側に回転自在に中空シャフト2を設け、これ
ら中空シャフト2とメインシャフト1との間に可動スリ
ーブ5を設ける。中空シャフト2のフランジ21と対向
する側にスチールボール23を介してミラーフレーム3
を設ける。ミラーフレーム3のボス部35と中空シャフ
ト2の下端部に設けられたウォームホイール6との間に
スプリング4を設ける。中空シャフト2の下端部に設け
られたウォームホイール6とかみ合うウォームギヤ66
を設け、このウォームギヤ66を駆動する電動モータ7
を設ける。可動スリーブ5に連結されるプランジャ81
及びプランジャ81を駆動するソレノイド82からなる
アクチュエータ8を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車に装着される電
動可倒式のミラー装置に関するものであり、特に、片持
ち一軸式の可倒式ミラー装置において、その前後方向へ
の可倒作業である格納作業を電動モータにて行なわせる
場合、当該電動モータへの負荷が軽くなるようにしたミ
ラー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車に装着されるミラーのうち、特に
ドアミラーに関しては、走行中に障害物と衝突したよう
な場合、当該ドアミラーの損傷を避けるために、当該ド
アミラーが前後方向に回転(倒す)することのできるよ
うな構成からなるものでなければならない。また、狭い
駐車場や、船積輸送等をする場合において、車幅方向の
スペースを節約するために、上記ドアミラーは前後方向
に倒すこと(格納)のできるものでなければならない。
従って、これらの要求に応えるために、最近の自動車に
おいては、図5に示すような構成からなる可倒式のドア
ミラー装置が取付けられるようになっている。
【0003】このものは、ドア等に取付けられるベース
90を基礎にして、このベース90に対して直角にメイ
ンシャフト10が設けられ、このメインシャフト10を
中心にしてドアミラーを支持するミラーフレーム20が
回転可能なように取付けられている構成からなるもので
ある。そして更に、上記メインシャフト10の上下両端
部には、当該メインシャフト10に固定されるクラッチ
プレート50及びストッパプレート60が設けられてい
る構成からなるものである。また、これらには、スチー
ルボール70及びスプリング80等にて形成されるクラ
ッチ機構が設けられており、このクラッチ機構を形成す
る上記スチールボール70は、上記クラッチプレート5
0及びストッパプレート60の適宜箇所に設けられた凹
所に係合されるようになっているものである。また、こ
のような構成において、上記クラッチプレート50と対
向する側には、上記スチールボール70を、その側面部
に保持するサンギヤ40が上記メインシャフト10に対
して回転可能なように設けられているとともに、ストッ
パプレート60と対向する側には、上記スチールボール
70を保持するように形成されたミラーフレーム20の
フランジ部210が設けられている構成となっている。
【0004】そして更に、このような構成からなる上記
サンギヤ40とミラーフレーム20のフランジ部210
との間には、これらサンギヤ40及びフランジ部210
のそれぞれに対向するように設けられたクラッチプレー
ト50及びストッパプレート60側へ、スラスト力を与
えるように形成されたスプリング80が設けられている
構成からなるものである。また、上記サンギヤ40側に
は、当該サンギヤ40にかみ合うピニオンギヤ30が設
けられており、このピニオンギヤ30は、その回転軸が
ミラーフレーム20に回転可能なように取付られている
とともに、図略の電動モータ、ウォームギヤ等によって
駆動力が伝達されるようになっているものである。従っ
て、当該ピニオンギヤ30はミラーフレーム20上にて
自転が可能であるとともに、上記サンギヤ40に対して
公転をすることが可能なようになっているものである。
これによって、上記電動モータ等からの駆動力により、
上記ピニオンギヤ30が上記サンギヤ40の周りを公転
運動をすると、上記ミラーフレーム20はメインシャフ
ト10の周りに回転運動をすることとなり、これによっ
てドアミラーの格納作業が行なわれることとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成か
らなる片持ち式のターンオーバ型のミラー装置は、ある
程度の質量を有するミラー本体部がオーバハングした状
態でドア等に取付けられる構成からなるものであるた
め、エンジン振動あるいは自動車の走行運動等に起因す
る振動に基づき、ミラー自体がビビリ振動を起こすと言
う問題点がある。そこで、このようなビビリ振動の発生
を防止するために、従来のものにおいては、図5に示す
如く、サンギヤ40とミラーフレーム20のフランジ部
210との間に設けられるスプリング80のバネ反力を
強くして、上記サンギヤ40及びフランジ部210か
ら、スチールボール70を介してクラッチプレート50
及びストッパプレート60に加えられる押付力が大きな
値になるようにしている。従って、これら構成によって
形成されるクラッチ機構部の保持力は、大きな値となっ
ている。
【0006】ところで、このような構成からなるものに
おいて、ドアミラーの格納作業を電動モータの駆動によ
って行なおうとすると、電動モータにて駆動されるピニ
オンギヤ30を回転駆動するとともに、これをサンギヤ
40の周りに公転運動させねばならない。その場合、上
記スプリング80のバネ反力にて押付けられているミラ
ーフレーム20のフランジ部210とストッパプレート
60との間には、これらの間に設けられているスチール
ボール70及びスプリング80等にて形成されるクラッ
チ力が働いているので、このクラッチ力に抗して相対回
転運動をさせねばならない。すなわち、スチールボール
70をストッパプレート60に設けられている凹所から
離脱させねばならない。このことは、上記スプリング8
0の強力なバネ反力に抗してミラーフレーム20を回転
運動させねばならず、従って、ピニオンギヤ30への入
力トルクも大きな値のものでなければならない。そのた
め、従来のものにおいては、ピニオンギヤ駆動用の電動
モータを高トルクタイプの大形のものにするか、あるい
はピニオンギヤ30への動力伝達機構部に多くのギヤ機
構からなるギヤトレーンを設ける必要がある。従って、
電動格納に関する動力伝達機構部が大きくなり、ミラー
装置全体が大形化し、更には重くなるという問題点を有
している。このような問題点を解決することとした、電
動格納に際しては小さなトルクでミラーを回転させるこ
とができるとともに、それ以外の場合には強力なクラッ
チ力にて保持させ、ミラー全体にビビリ振動等が発生し
ないようにした電動可倒式のミラー装置を提供しようと
するのが、本発明の目的(課題)である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、次のような手段を講ずることと
した。すなわち、ドア等の車体の外側に取付けられ、障
害物と衝突したようなときには、その障害物からの衝撃
力によってミラー本体が回転運動させられるとともに、
船積み時等車幅を小さくする必要のある場合には、電動
モータにてミラー本体を回転運動させて電動格納させる
ことができる電動可倒式のミラー装置に関して、車体側
に固定されるベースと、当該ベースに設けられるメイン
シャフトと、当該メインシャフトの周りに回転可能なよ
うに取付けられた中空シャフトと、当該中空シャフトの
下方部に当該中空シャフトと一体的に設けられたウォー
ムホイールと、当該ウォームホイールとかみ合うととも
に当該ウォームホイールを駆動するウォームギヤと、当
該ウォームギヤを回転駆動する電動モータとからなると
ともに、一方、上記中空シャフトに、スチールボール及
びスプリングからなるクラッチ機構を介して連結される
ミラーフレームと、上記中空シャフトと上記メインシャ
フトとの間にあって、これら両者の間を係合状態あるい
は係合解除の状態のいずれかの状態に保持する可動スリ
ーブと、当該可動スリーブに連結されるプランジャ及び
当該プランジャをその軸線方向に作動させるソレノイド
にて形成されるアクチュエータと、からなる構成を採る
こととした。
【0008】
【作用】上記構成を採ることにより、本発明においては
次のような作用を呈することとなる。すなわち、図1に
示す如く、ミラー本体31及びミラーフレーム3が固定
(ロック)された状態において、ミラー本体31に障害
物が衝突して、当該衝突力によってミラー本体31が回
転させられるような場合、あるいはミラー本体31を手
動にて回転させるような場合(手動格納の場合)におい
ては、ミラー本体31及びミラーフレーム3は、スプリ
ング4のバネ反力に基づくスチールボール23と中空シ
ャフト2のフランジ21に設けられた凹所22との間に
形成されるクラッチ力に抗して回転運動をする。すなわ
ち、このときには、アクチュエータ8は作動していない
ので、可動スリーブ5とメインシャフト1とは、それぞ
れのスプライン部11、51にて結合されており、従っ
て、中空シャフト2は、メインシャフト1に対して回転
運動ができないようになっている。すなわち、固定され
た状態になっている。
【0009】従って、ミラーフレーム3に設けられたス
チールボール23は、中空シャフト2のフランジ21に
設けられた凹所22内に保持されることとなる。しかも
この状態は、スプリング4のバネ反力によって上記ミラ
ーフレーム3が上記中空シャフト2のフランジ21側に
強く押付けられた状態となっていることより、ミラーフ
レーム3と中空シャフト2との間のクラッチ力は大きな
値となっている。従って、エンジン振動や自動車の走行
によって生ずる振動等によっては、上記ミラー本体31
等はビビリ振動を起こさない。このような強力に保持さ
れた状態において、上記ミラー本体31に衝撃力が加わ
ったり、あるいは手動格納をするために強いトルクが入
力されると、上記スチールボール23と中空シャフト2
のフランジ21に設けられた凹所22との間の係合状態
が解除されて、ミラーフレーム3及びミラー本体31
は、メインシャフト1及びベース99に対して相対回転
運動をすることとなる。
【0010】次に、電動モータ7にてミラー本体31を
回転運動させる、いわゆる電動格納の場合について、図
2を基に説明する。この場合には、計器盤等に設けられ
たスイッチ(図示せず)を作動させる(ONする)こと
によって、電動モータ7が回転運動を開始する。一方、
これと同時に、アクチュエータ8のソレノイド82にも
電流が流れるようになり、当該ソレノイド82が作動す
る。これによって、プランジャ81が作動し(引上げら
れ)、当該プランジャ81とノックピンまたはスプリン
グピン58を介して連結されている可動スリーブ5も上
方に引上げられる。その結果、図2に示す如く、可動ス
リーブ5のスプライン部51とメインシャフト1のスプ
ライン部11との間の係合状態が解除され、中空シャフ
ト2は、上記メインシャフト1の周りに回転自在の状態
となる。
【0011】このような状態において、電動モータ7が
回転運動を始めると、当該電動モータ7に連結されてい
るウォームギヤ66が回転運動をする。これによって、
当該ウォームギヤ66とかみ合うウォームホイール6が
回転駆動され、当該ウォームホイール6と一体的に設け
られている中空シャフト2がメインシャフト1の周りに
回転運動することとなる。そしてこの場合、当該中空シ
ャフト2は、そのフランジ21、スチールボール23、
スプリング4等にて形成されるクラッチ機構により、ミ
ラーフレーム3と結合されているので、上記中空シャフ
ト2の回転運動に伴って、ミラーフレーム3も上記中空
シャフト2と一緒になって回転運動をすることとなる。
すなわち、電動モータ7の回転運動に伴って、ミラーフ
レーム3及びミラー本体31がメインシャフト1の周り
を回転運動することとなり、ミラー本体31の電動格納
作業が行なわれることとなる。なお、この場合、ミラー
フレーム3とベース99との間には、図4に示すような
コンタクトプレート9が設けられており、これによって
ミラーフレーム3とベース99との間の相対回転角度が
検出されるようになっている。従って、上記電動格納作
業が行なわれる場合、所定の回転角度だけミラー本体3
1が回転運動をすると、その位置で電動モータ7の回転
運動を停止させるとともに、電動モータ7による自動復
帰をさせる場合にも、所定の角度だけ回転運動をさせ、
その位置で上記電動モータ7を停止させることとなる。
【0012】
【実施例】本発明の実施例について、図1ないし図4を
基に説明する。本実施例の構成は、図1に示す如く、電
動格納時に作動する電動モータ7と、当該電動格納時に
上記電動モータ7の作動と同期して作動するソレノイド
82等にて形成されるアクチュエータ8とからなること
を基本とするものである。このような基本構成におい
て、上記電動モータ7は、車体の一部、例えばドア等に
固定されるベース99に取付けられる構成からなるもの
である。そして更に、当該ベース99には、その上方部
にスプライン部11を有するメインシャフト1が取付け
られる構成からなるものである。このメインシャフト1
の外側には、中空シャフト2がブッシュ19を介して回
転自在に取付けられる構成からなるものである。この中
空シャフト2には、その上方部には、図3に示すような
スリット29が設けられているとともに、中間部にはフ
ランジ21が設けられており、このフランジ21の円周
上にはスチールボール23の係止される複数個の凹所2
2が設けられている構成となっている。また、上記中空
シャフト2の下方部にはウォームホイール6が一体的に
設けられており、このウォームホイール6とは、上記電
動モータ7にて駆動されるウォームギヤ66がかみ合う
ようになっている。
【0013】このような構成において、上記中空シャフ
ト2のフランジ21と対向する側には、上記スチールボ
ール23を介してミラーフレーム3のボス部35が設置
されるようになっている。そして、このミラーフレーム
3のボス部35には、上記スチールボール23が複数個
円周上に等間隔状に保持されるようになっている。ま
た、このボス部35には、当該ミラーフレーム3とベー
ス99との間の相対回転角度を検出するためのコンタク
トプレート9が設けられているとともに、スライドプレ
ート45を介してスプリング4が設けられている構成と
なっている。なお、このスプリング4は、その下端側が
上記ウォームホイール6の側面部に接触するように設置
されており、そのバネ反力が上記スライドプレート45
を介して、上記ミラーフレーム3のボス部35に伝達さ
れ、当該ボス部35を上記中空シャフト2のフランジ2
1側へ押付けるように作用するようになっている。
【0014】一方、上記中空シャフト2の上方部には、
可動スリーブ5が設けられており、この可動スリーブ5
は、図3に示す如く、外側には凸起55が設けられてお
り、この凸起55は上記中空シャフト2のスリット29
と常時かみ合い、当該スリット29内を摺動運動するよ
うになっているものである。また、可動スリーブ5の内
側にはスプライン部51が設けられており、上記メイン
シャフト1のスプライン部11とかみ合ったり、また
は、摺動運動をして、図2に示す如く、かみ合い状態を
解除するようになっているものである。
【0015】このような構成からなる可動スリーブ5に
は、ノックピンまたはスプリングピン58を介して連結
されるプランジャ81及び当該プランジャ81を作動さ
せるソレノイド82からなるアクチュエータ8が連結さ
れるようになっている。そして、当該アクチュエータ8
は、ミラーフレーム3に取付けられ、当該ミラーフレー
ム3と一体となってメインシャフト1の周りを回転運動
(可倒)するようになっている。また、このような構成
からなるアクチュエータ8のソレノイド82には、上記
電動モータ7の電気スイッチと連動して作動する電気ス
イッチが設けられており、これらソレノイド82と電動
モータ7とは同期して作動するような構成となってい
る。
【0016】このような構成からなるアクチュエータ
8、可動スリーブ5、中空シャフト2が、スチールボー
ル23及びスプリング4等からなるクラッチ機構を介し
てミラーフレーム3に取付けられ、ミラー本体31と一
体的に作動(回転運動)するようになっている。なお、
当該ミラーフレーム3及びミラー本体31の回転運動に
伴ってベース99との間に生ずる相対回転角度を検出す
るコンタクトプレート9は、図4に示す如く、ミラーフ
レーム3のボス部35に取付けられ、当該ミラーフレー
ム3と一体となって回転運動をするコイル等からなるリ
ング91と、ベース99側に取付けられる基板92とか
らなることを基本とし、これらリング91と基板92と
の間の相対回転角度が、電流値あるいは電気抵抗値等の
電気量によって検出されるようになっているものであ
る。
【0017】これら構成からなる本実施例の作動態様に
ついて以下に説明する。まず、図1に示す如く、ミラー
本体31及びミラーフレーム3が固定(ロック)された
状態において、ミラー本体31に障害物が衝突して、当
該障害物からの衝撃力によってミラー本体31が回転さ
せられるような場合、あるいはミラー本体31を手動に
て回転させるような場合(手動格納の場合)において
は、ミラー本体31及びミラーフレーム3は、スプリン
グ4のバネ反力に基づくスチールボール23と中空シャ
フト2のフランジ21に設けられた凹所22との間に形
成されるクラッチ力に抗して回転運動をする。すなわ
ち、このときには、アクチュエータ8は作動していない
ので、可動スリーブ5とメインシャフト1とは、それぞ
れのスプライン部11、51にて結合されており、中空
シャフト2はメインシャフト1に対して回転運動ができ
ないようになっている。すなわち、固定された状態にな
っている。
【0018】このような状態においては、上記ミラーフ
レーム3に設けられたスチールボール23は、中空シャ
フト2のフランジ21に設けられた凹所22内に保持さ
れることとなる。しかもこの状態は、スプリング4のバ
ネ反力によって上記ミラーフレーム3が上記中空シャフ
ト2のフランジ21側に強く押付けられた状態となって
いるので、ミラーフレーム3と中空シャフト2との間の
クラッチ力は大きな値となっている。従って、エンジン
振動や自動車の走行等にて生ずる振動によっては、上記
ミラー本体31等はビビリ振動等を起こさない。ところ
で、このような強力に保持された状態において、上記ミ
ラー本体31に衝撃力が加わったり、あるいは手動格納
をするために強いトルクが入力されると、上記スチール
ボール23と中空シャフト2のフランジ21に設けられ
た凹所22との間の係合状態は解除されることとなる。
すなわち、図1において、ミラーフレーム3のボス部3
5は、当該ボス部35に保持されたスチールボール23
と中空シャフト2のフランジ21の凹所22との間のク
ラッチ結合を解放させることによって、更にはスプリン
グ4との間に設けられたスライドプレート45の滑り作
用に基づいて回転運動をする。その結果、ミラーフレー
ム3及びミラー本体31はメインシャフト1及びベース
99に対して相対回転運動をすることとなる。
【0019】次に、電動モータ7にてミラー本体31を
回転運動させる、いわゆる電動格納の場合について、図
2を基に説明する。この場合には、計器盤等に設けられ
たスイッチ(図示せず)を作動させることによって電動
モータ7を回転運動させる。一方、これと同時にアクチ
ュエータ8のソレノイド82にも電流が流れるようにな
り、当該ソレノイド82も作動する。これによって、プ
ランジャ81が作動し(引上げられ)、当該プランジャ
81とノックピンまたはスプリングピン58を介して連
結されている可動スリーブ5も上方に引上げられる。そ
の結果、図2に示す如く、可動スリーブ5のスプライン
部51とメインシャフト1のスプライン部11との間の
係合状態が解除され、中空シャフト2は、上記メインシ
ャフト1の周りに回転自在の状態となる。
【0020】このような状態において、電動モータ7が
回転運動を始めると、当該電動モータ7に連結されてい
るウォームギヤ66が回転運動をする。これによって、
当該ウォームギヤ66とかみ合うウォームホイール6が
回転駆動され、当該ウォームホイール6と一体的に設け
られている中空シャフト2がメインシャフト1の周りに
回転運動することとなる。そしてこの場合、当該中空シ
ャフト2は、そのフランジ21、スチールボール23、
スプリング4等にて形成されるクラッチ機構により、ミ
ラーフレーム3と結合されているので、上記中空シャフ
ト2の回転運動に伴って、ミラーフレーム3も上記中空
シャフト2と一緒になって回転運動をすることとなる。
すなわち、電動モータ7の回転運動に伴って、ミラーフ
レーム3及びミラー本体31がメインシャフト1の周り
に回転運動をすることとなり、ミラー本体31の電動格
納作業が行なわれることとなる。
【0021】なお、この場合、ミラーフレーム3とベー
ス99との間には、図4に示すようなコンタクトプレー
ト9が設けられており、これによってミラーフレーム3
とベース99との間の相対回転角度が検出されるように
なっている。従って、上記電動格納作業が行なわれる場
合、所定の回転角度だけミラー本体31が回転運動をす
ると、その位置で電動モータ7の回転運動を停止させる
とともに、電動モータ7による自動復帰をさせる場合に
も、所定の角度だけ回転運動をさせ、その位置で上記電
動モータ7を停止させることとなる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、ドア等、車体の外側に
取付けられ、障害物と衝突したようなときには、その衝
突力によってミラー本体が回転運動をするとともに、船
積み時等車幅を小さくする必要のあるときには電動モー
タにてミラー本体を回転させて、いわゆる電動格納を行
なわせることができる電動可倒式のミラー装置に関し
て、車体側に固定されるベースと、当該ベースに設けら
れるメインシャフトと、当該メインシャフトの周りに回
転可能なように取付けられた中空シャフトと、当該中空
シャフトの下方部に当該中空シャフトと一体的に設けら
れたウォームホイールと、当該ウォームホイールとかみ
合うとともに当該ウォームホイールを駆動するウォーム
ギヤと、当該ウォームギヤを回転駆動する電動モータと
からなるとともに、一方、上記中空シャフトに、スチー
ルボール及びスプリングからなるクラッチ機構を介して
連結されるミラーフレームと、上記中空シャフトと上記
メインシャフトとの間にあって、これら両者の間を係合
状態あるいは係合解除の状態のいずれかの状態に保持す
る可動スリーブと、当該可動スリーブに連結されるプラ
ンジャ及び当該プランジャをその軸線方向に作動させる
ソレノイドにて形成されるアクチュエータと、からなる
構成を採ることとしたので、障害物が衝突した場合ある
いは手動格納する場合には、上記スチールボール及びス
プリングからなるクラッチ機構を解放させてミラーフレ
ーム及びミラー本体を回転運動させることができるとと
もに、電動格納時には、アクチュエータの作動によりメ
インシャフトと中空シャフトとの間の係合状態を解放さ
せ、小さなトルク(力)でミラーフレーム及びミラー本
体を回転させることができるようになった。その結果、
電動格納時に必要とされるミラー本体駆動用のトルクが
小さくてすむようになり、電動モータ及び当該電動モー
タからの駆動トルクを伝達するギヤトレーン等が小形化
されることとなり、ミラー装置全体の小形化及び軽量化
を図ることができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成を示す縦断面図である。
【図2】本発明にかかる電動可倒式ミラー装置の電動格
納状態を示す作動説明図である。
【図3】本発明にかかる可動スリーブ、メインシャフ
ト、中空シャフトの係合状態を示す横断面図であり、図
1のAA断面図である。
【図4】本発明にかかるコンタクトプレートの構成を示
す展開斜視図である。
【図5】従来例の可倒機構部を示す斜視図及び部分断面
図である。
【符号の説明】 1 メインシャフト 11 スプライン部 19 ブッシュ 2 中空シャフト 21 フランジ 22 凹所 23 スチールボール 29 スリット 3 ミラーフレーム 31 ミラー本体 35 ボス部 4 スプリング 45 スライドプレート 5 可動スリーブ 51 スプライン部 55 凸起 58 ノックピン(スプリングピン) 6 ウォームホイール 66 ウォームギヤ 7 電動モータ 8 アクチュエータ 81 プランジャ 82 ソレノイド 9 コンタクトプレート 91 リング 92 基板 99 ベース

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側に固定されるベースと、当該ベー
    スに設けられるメインシャフトと、当該メインシャフト
    の周りに回転可能なように取付けられた中空シャフト
    と、当該中空シャフトの下方部に当該中空シャフトと一
    体的に設けられたウォームホイールと、当該ウォームホ
    イールとかみ合うとともに当該ウォームホイールを駆動
    するウォームギヤと、当該ウォームギヤを回転駆動する
    電動モータとからなるとともに、一方、上記中空シャフ
    トに、スチールボール及びスプリングからなるクラッチ
    機構を介して連結されるミラーフレームと、上記中空シ
    ャフトと上記メインシャフトとの間にあって、これら両
    者の間を係合状態あるいは係合解除の状態のいずれかの
    状態に保持する可動スリーブと、当該可動スリーブに連
    結されるプランジャ及び当該プランジャをその軸線方向
    に作動させるソレノイドにて形成されるアクチュエータ
    と、からなることを特徴とする電動可倒式ミラー装置。
JP5292625A 1993-10-27 1993-10-27 電動可倒式ミラー装置 Pending JPH07117565A (ja)

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