JP2572098Y2 - 電動調節式ステアリングコラムのパワーユニット - Google Patents
電動調節式ステアリングコラムのパワーユニットInfo
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- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 9
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 2
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 2
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 1
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 1
- 125000006850 spacer group Chemical group 0.000 description 1
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Steering Controls (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は電動調節式ステアリン
グコラムのパワーユニットに関するものである。
グコラムのパワーユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電動調節式ステアリングコラムは、自動
車の運転乗員が自己に最適する姿勢を確保して安全な運
転ができるように、電動モーターの駆動で軸方向へ移動
するテレスコブラケットを介してステアリングホイール
の位置をコラム軸と平行に進退可能(例えば特開昭61
−33366号公報参照)とし、又は、電動モーターの
駆動で回動するチルトブラケットを介してステアリング
ホイールの位置を上下移動可能にしたものである。
車の運転乗員が自己に最適する姿勢を確保して安全な運
転ができるように、電動モーターの駆動で軸方向へ移動
するテレスコブラケットを介してステアリングホイール
の位置をコラム軸と平行に進退可能(例えば特開昭61
−33366号公報参照)とし、又は、電動モーターの
駆動で回動するチルトブラケットを介してステアリング
ホイールの位置を上下移動可能にしたものである。
【0003】このようにステアリングホイールの位置を
変更する電動調整機構は、テレスコブラケット又はチル
トブラケットにナットを回転可能かつ軸方向移動不能に
挟持し、そのナットに螺合するスクリュウ軸を固定側に
付設した電動モーターで回転させていた(特開昭58−
191668号又は特開昭60−4464号公報等参
照)。
変更する電動調整機構は、テレスコブラケット又はチル
トブラケットにナットを回転可能かつ軸方向移動不能に
挟持し、そのナットに螺合するスクリュウ軸を固定側に
付設した電動モーターで回転させていた(特開昭58−
191668号又は特開昭60−4464号公報等参
照)。
【0004】そして、スクリュウ軸は一端部がパワーユ
ニットのギヤケースに、他端部がテレスコブラケット又
はチルトブラケットに固定した軸受に、それぞれ支承さ
せていた。すなわち、スクリュウ軸は両端部がそれぞれ
支持される両持ち式で構成されていた。
ニットのギヤケースに、他端部がテレスコブラケット又
はチルトブラケットに固定した軸受に、それぞれ支承さ
せていた。すなわち、スクリュウ軸は両端部がそれぞれ
支持される両持ち式で構成されていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電動調整機構では、スクリュウ軸の両端部をそれぞれギ
ヤケースとテレスコブラケット又はチルトブラケットに
固定した軸受にそれぞれ支承させなければならないか
ら、ステアリングコラムにおける取付構造が大型化する
と言う不具合があった。
電動調整機構では、スクリュウ軸の両端部をそれぞれギ
ヤケースとテレスコブラケット又はチルトブラケットに
固定した軸受にそれぞれ支承させなければならないか
ら、ステアリングコラムにおける取付構造が大型化する
と言う不具合があった。
【0006】そこで、この考案は電動調整機構をパワー
ユニットとして独立構成し、しかも、小型コンパクト化
することを目的としてなされた。
ユニットとして独立構成し、しかも、小型コンパクト化
することを目的としてなされた。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案に係る電動調節
式ステアリングコラムのパワーユニットは、電動モータ
ーでスクリュウ軸を回転駆動し、そのスクリュウ軸に係
合するナットをテレスコブラケット又はチルトブラケッ
トに係合させてなる電動調節式ステアリングコラムのパ
ワーユニットにおいて、前記パワーユニットは固定部へ
揺動自在に取り付けられており、かつ、前記スクリュウ
軸の端部に形成した大径部の左右両側にそれぞれ配置す
るベアリングをギヤケースに収納してなることを特徴と
する。
式ステアリングコラムのパワーユニットは、電動モータ
ーでスクリュウ軸を回転駆動し、そのスクリュウ軸に係
合するナットをテレスコブラケット又はチルトブラケッ
トに係合させてなる電動調節式ステアリングコラムのパ
ワーユニットにおいて、前記パワーユニットは固定部へ
揺動自在に取り付けられており、かつ、前記スクリュウ
軸の端部に形成した大径部の左右両側にそれぞれ配置す
るベアリングをギヤケースに収納してなることを特徴と
する。
【0008】
【作用】スクリュウ軸の一端部がパワーユニットのギヤ
ケースに回転可能に保持され、片端部はフリーとなって
いるため、パワーユニットが小型となる。
ケースに回転可能に保持され、片端部はフリーとなって
いるため、パワーユニットが小型となる。
【0009】
【実施例】以下にこの考案の実施例を説明する。図1は
ステアリングコラムの半断面側面図、図2は要部平面図
で、図示のように、車体に固定するクランプ1にアッパ
ーチューブ2の左右両側でリップメンバー3,3を連結
し、これらのリップメンバー3,3にブラケット4をボ
ルト5,5で一体的に連結し、そのブラケット4はアッ
パーチューブ2に連結されている。
ステアリングコラムの半断面側面図、図2は要部平面図
で、図示のように、車体に固定するクランプ1にアッパ
ーチューブ2の左右両側でリップメンバー3,3を連結
し、これらのリップメンバー3,3にブラケット4をボ
ルト5,5で一体的に連結し、そのブラケット4はアッ
パーチューブ2に連結されている。
【0010】すなわち、図13に示したように、クラン
プ1の左右両側にリップメンバー3,3を共締付で車体
に固定し、そのリップメンバー3,3にボルト5,5を
介してブラケット4が連結され、ブラケット4にアッパ
ーチューブ2が連結されている。クランプ1には車体前
方側へ開いたフック部1a,1aが形成され、そのフッ
ク部1a,1aはブラケット4とリップメンバー3,3
に挟まれてボルト5,5にスライドプレート1b,1b
を介し係合している。ボルト5はブラケット4に固定し
たナット5aに螺入する。
プ1の左右両側にリップメンバー3,3を共締付で車体
に固定し、そのリップメンバー3,3にボルト5,5を
介してブラケット4が連結され、ブラケット4にアッパ
ーチューブ2が連結されている。クランプ1には車体前
方側へ開いたフック部1a,1aが形成され、そのフッ
ク部1a,1aはブラケット4とリップメンバー3,3
に挟まれてボルト5,5にスライドプレート1b,1b
を介し係合している。ボルト5はブラケット4に固定し
たナット5aに螺入する。
【0011】リップメンバー3は、図2、図5及び図1
3に示したように、カーリング部3aとリッピング部3
bとを有し、それらの間に切込部3cが形成され、ブラ
ケット4が移動することにより、カーリング部3aを曲
げ変形させるとともに、切込部3cからリッピング部3
bが切り裂けるように構成されている。したがって、車
両衝突事故時に乗員がステアリングホイールに衝突する
2次衝突事故が生じたとき、ステアリングシャフトに入
力された衝撃荷重は、アッパーチューブ2からブラケッ
ト4に伝達され、ブラケット4からボルト5,5に入力
され、アッパーチューブ2とブラケット4及びボルト
5,5が一体となって車両前方側へ移動し、よってリッ
プメンバー3,3を曲げ、かつ、引き裂くようになって
いる。
3に示したように、カーリング部3aとリッピング部3
bとを有し、それらの間に切込部3cが形成され、ブラ
ケット4が移動することにより、カーリング部3aを曲
げ変形させるとともに、切込部3cからリッピング部3
bが切り裂けるように構成されている。したがって、車
両衝突事故時に乗員がステアリングホイールに衝突する
2次衝突事故が生じたとき、ステアリングシャフトに入
力された衝撃荷重は、アッパーチューブ2からブラケッ
ト4に伝達され、ブラケット4からボルト5,5に入力
され、アッパーチューブ2とブラケット4及びボルト
5,5が一体となって車両前方側へ移動し、よってリッ
プメンバー3,3を曲げ、かつ、引き裂くようになって
いる。
【0012】アッパーチューブ2の上端部には軸方向へ
摺動可能な可動部材としてのテレスコブラケット6が嵌
合している。このテレスコブラケット6は、図2に示し
たように、上端部が開かれたヨーク形をし、そのヨーク
部6a,6aにチルトヒンジ7,7を介し、図6に示し
たように、同じく可動部材としてのチルトブラケット8
が軸支されている。
摺動可能な可動部材としてのテレスコブラケット6が嵌
合している。このテレスコブラケット6は、図2に示し
たように、上端部が開かれたヨーク形をし、そのヨーク
部6a,6aにチルトヒンジ7,7を介し、図6に示し
たように、同じく可動部材としてのチルトブラケット8
が軸支されている。
【0013】チルトブラケット8は、図2に示したよう
に、ヨーク部6a,6aに摺接する両端部を有するコ字
型平面の部材にチューブ9を直交して連結し、そのチュ
ーブ9にアッパーシャフト10が軸中心で回転可能に挿
入されている。アッパーシャフト10の上端部には図示
しないステアリングホイールが軸着され、また下端部に
自在継手11を介してミドルシャフト12が連結されて
いる。
に、ヨーク部6a,6aに摺接する両端部を有するコ字
型平面の部材にチューブ9を直交して連結し、そのチュ
ーブ9にアッパーシャフト10が軸中心で回転可能に挿
入されている。アッパーシャフト10の上端部には図示
しないステアリングホイールが軸着され、また下端部に
自在継手11を介してミドルシャフト12が連結されて
いる。
【0014】ミドルシャフト12の下端部外周面にセレ
ーション若しくはスプライン部13を形成し、それに係
合するセレーション若しくはスプラインを内周面に形成
したチューブからなるロアーシャフト14が軸方向へ移
動可能に嵌合している。ロアーシャフト14の下端部に
は自在継手15を介して図示しない中間シャフトが連結
される。
ーション若しくはスプライン部13を形成し、それに係
合するセレーション若しくはスプラインを内周面に形成
したチューブからなるロアーシャフト14が軸方向へ移
動可能に嵌合している。ロアーシャフト14の下端部に
は自在継手15を介して図示しない中間シャフトが連結
される。
【0015】アッパーチューブ2の下端部にはロアーチ
ューブ16が軸方向で収縮可能に嵌合し、その嵌合部に
筒状のスペーサー2bを介在させてある。ロアーシャフ
ト14とロアーチューブ16との間には軸受18を介在
させてある。図3に示したように、ロアーシャフト14
を装入したロアーチューブ16の下端部はロアークラン
プ17を介して車体に支持される。なお、図4におい
て、14aはキーロック溝14bを設けるため、ロアー
シャフト14に固定した環状体であり、キーロック溝1
4bはアッパーチューブ2のキーロック穴2aと対面し
ている。
ューブ16が軸方向で収縮可能に嵌合し、その嵌合部に
筒状のスペーサー2bを介在させてある。ロアーシャフ
ト14とロアーチューブ16との間には軸受18を介在
させてある。図3に示したように、ロアーシャフト14
を装入したロアーチューブ16の下端部はロアークラン
プ17を介して車体に支持される。なお、図4におい
て、14aはキーロック溝14bを設けるため、ロアー
シャフト14に固定した環状体であり、キーロック溝1
4bはアッパーチューブ2のキーロック穴2aと対面し
ている。
【0016】前記テレスコブラケット6の下面に係止部
19が突出して設けられ、その係止部19にU字型の溝
20を形成し、その溝20に断面H型のナット21を嵌
合し、そのナット21を貫通するスクリュウ軸22が軸
中心で回転可能に設けられ、そのスクリュウ軸22の一
端部はチルトブラケット8側へ延伸して端部にストッパ
ー23が嵌着され、他端部はギヤケース24に片持ち式
に支持されている。ナット21は溝20に嵌合された
後、図9に示したように、プレート19aをねじ19
b,19bで溝20を覆うように係止部19に固定され
る。
19が突出して設けられ、その係止部19にU字型の溝
20を形成し、その溝20に断面H型のナット21を嵌
合し、そのナット21を貫通するスクリュウ軸22が軸
中心で回転可能に設けられ、そのスクリュウ軸22の一
端部はチルトブラケット8側へ延伸して端部にストッパ
ー23が嵌着され、他端部はギヤケース24に片持ち式
に支持されている。ナット21は溝20に嵌合された
後、図9に示したように、プレート19aをねじ19
b,19bで溝20を覆うように係止部19に固定され
る。
【0017】図10及び図12に示したように、ギヤケ
ース24はアッパーチューブ2の下面に溶接等で固定し
たブラケット25にボルト26で揺動可能に軸支され、
そのギヤケース24内にはスクリュウ軸22の端部に形
成された大径部22aの両面に摺接してニードルベアリ
ング28,28が介在され、これらのニードルベアリン
グ28の両面に摺接する板29が介在し、その板29を
介してベアリング28はカラー30でギヤケース24に
締付可能に装着されている。
ース24はアッパーチューブ2の下面に溶接等で固定し
たブラケット25にボルト26で揺動可能に軸支され、
そのギヤケース24内にはスクリュウ軸22の端部に形
成された大径部22aの両面に摺接してニードルベアリ
ング28,28が介在され、これらのニードルベアリン
グ28の両面に摺接する板29が介在し、その板29を
介してベアリング28はカラー30でギヤケース24に
締付可能に装着されている。
【0018】ウォームアジャストスクリュウ27はスク
リュウ軸22の外周面に形成されたセレーション22b
と係合するセレーション27aを内周面に形成した環状
体である。このウォームホイール27にはウォームスク
リュウ31が係合し、そのウォームスクリュウ31はギ
ヤケース24に電動モーター32aを連結してなるパワ
ーユニット32の出力軸である。なお、図12におい
て、30aはアジャストスクリュウ30の外周面に形成
されたねじと係合するロックナット、33は軸受ブッシ
ュ、34はボルト26のカラーである。
リュウ軸22の外周面に形成されたセレーション22b
と係合するセレーション27aを内周面に形成した環状
体である。このウォームホイール27にはウォームスク
リュウ31が係合し、そのウォームスクリュウ31はギ
ヤケース24に電動モーター32aを連結してなるパワ
ーユニット32の出力軸である。なお、図12におい
て、30aはアジャストスクリュウ30の外周面に形成
されたねじと係合するロックナット、33は軸受ブッシ
ュ、34はボルト26のカラーである。
【0019】さらに、チルトブラケット8をチルトヒン
ジ7を中心として上下方向へ回動可能に構成するため、
チルトヒンジ7の下面に係止部8aを一体的に突出形成
するとともに、テレスコブラケット6の下面に係止部6
bを一体的に突出形成して、それらの間に前記パワーユ
ニット32と同様の構成にかかるパワーユニット35が
配設される。パワーユニット35は電動モーター35a
を有する。
ジ7を中心として上下方向へ回動可能に構成するため、
チルトヒンジ7の下面に係止部8aを一体的に突出形成
するとともに、テレスコブラケット6の下面に係止部6
bを一体的に突出形成して、それらの間に前記パワーユ
ニット32と同様の構成にかかるパワーユニット35が
配設される。パワーユニット35は電動モーター35a
を有する。
【0020】すなわち、図6に示したように、係止部8
aに両側端部が軸36,36で支持されるナット37を
設け、そのナット37にスクリュウ軸22を直交して螺
入し、図11に示したように、そのスクリュウ軸22の
他端部を係止部6bにボルト38で揺動可能に軸支され
るギヤケース24に挿入してある。ギヤケース24内の
構成は前記パワーユニット32と同じ構成であるから同
一部分には同一符号を付して重複する説明は省略する。
しかし、アジャストスクリュウ30とナット37との間
においてスクリュウ軸22にはスプリング39が弾装さ
れている。40はナット37側に配設されたばね座であ
り、50はナット37の外周面を覆うゴム又は樹脂等の
弾性体である。
aに両側端部が軸36,36で支持されるナット37を
設け、そのナット37にスクリュウ軸22を直交して螺
入し、図11に示したように、そのスクリュウ軸22の
他端部を係止部6bにボルト38で揺動可能に軸支され
るギヤケース24に挿入してある。ギヤケース24内の
構成は前記パワーユニット32と同じ構成であるから同
一部分には同一符号を付して重複する説明は省略する。
しかし、アジャストスクリュウ30とナット37との間
においてスクリュウ軸22にはスプリング39が弾装さ
れている。40はナット37側に配設されたばね座であ
り、50はナット37の外周面を覆うゴム又は樹脂等の
弾性体である。
【0021】なお、前記ナット21は、図10に示した
ように、外周面がゴム又は樹脂等の弾性体41で覆われ
ている。また、テレスコブラケット6の上部には、一部
軸方向へ開設した溝に係合してアッパーチューブ2の外
周面に摺接する摺接部材42が設けられ、その摺接部材
42に押圧部材43が重ねられ、その押圧部材43はテ
ーパー面を有し、そのテーパー面と摺接するテーパー面
を有する押え部材44が装着されている。この押え部材
44の側面から内部に進入して押圧部材43を押圧する
スプリング46を保持するねじ45が設けられ、このね
じ45を進退させることにより、スプリング46を介し
押圧部材43が移動して摺接部材42がテーパー面を介
し軸中心に向けて移動することによりアッパーチューブ
2を押圧する力を変更でき、テレスコブラケット6とア
ッパーチューブ2間の滑り摩擦を加減できる。
ように、外周面がゴム又は樹脂等の弾性体41で覆われ
ている。また、テレスコブラケット6の上部には、一部
軸方向へ開設した溝に係合してアッパーチューブ2の外
周面に摺接する摺接部材42が設けられ、その摺接部材
42に押圧部材43が重ねられ、その押圧部材43はテ
ーパー面を有し、そのテーパー面と摺接するテーパー面
を有する押え部材44が装着されている。この押え部材
44の側面から内部に進入して押圧部材43を押圧する
スプリング46を保持するねじ45が設けられ、このね
じ45を進退させることにより、スプリング46を介し
押圧部材43が移動して摺接部材42がテーパー面を介
し軸中心に向けて移動することによりアッパーチューブ
2を押圧する力を変更でき、テレスコブラケット6とア
ッパーチューブ2間の滑り摩擦を加減できる。
【0022】上記実施例の作用につき説明すると、テレ
スコ調整につき、パワーユニット32を正逆いずれかに
始動させてウォームスクリュウ31を回転させてウォー
ムホイール27が回転すると、スクリュウ軸22が軸中
心で回転し、スクリュウ軸22に係合するナット21が
軸方向へ移動するから、係止部19が移動してテレスコ
ブラケット6が軸方向へ移動する。
スコ調整につき、パワーユニット32を正逆いずれかに
始動させてウォームスクリュウ31を回転させてウォー
ムホイール27が回転すると、スクリュウ軸22が軸中
心で回転し、スクリュウ軸22に係合するナット21が
軸方向へ移動するから、係止部19が移動してテレスコ
ブラケット6が軸方向へ移動する。
【0023】またチルト調整をするには、パワーユニッ
ト35を正逆いずれかに始動させてウォームスクリュウ
31を回転させると、ウォームホイール27が回転し、
これによりスクリュウ軸22が回転し、スクリュウ軸2
2に係合するナット37がスクリュウ軸22を移動する
ために係止部8aがチルトブラケット8を移動させ、こ
れによりチルトブラケット8はチルトヒンジ7を中心と
して上下いずれかの方向へ移動することができる。そこ
で、上下方向へ回動の所望の部位でパワーユニット35
の駆動を停止させると、その部位でチルトブラケット8
が停止する。
ト35を正逆いずれかに始動させてウォームスクリュウ
31を回転させると、ウォームホイール27が回転し、
これによりスクリュウ軸22が回転し、スクリュウ軸2
2に係合するナット37がスクリュウ軸22を移動する
ために係止部8aがチルトブラケット8を移動させ、こ
れによりチルトブラケット8はチルトヒンジ7を中心と
して上下いずれかの方向へ移動することができる。そこ
で、上下方向へ回動の所望の部位でパワーユニット35
の駆動を停止させると、その部位でチルトブラケット8
が停止する。
【0024】これらの作動時に、ナット21はその外周
面を弾性体41で覆われているので、係止部19と弾力
を有して接触するために、異音の発生を防止するととも
に、スクリュウ軸22の回転始動時にガタ(不整合)がな
くなる。さらに、スクリュウ軸22の大径部22aの左
右両側部にニードルベアリング28を配置したので、ス
クリュウ軸22は一端で片持ち式にギヤケース24に支
承され、他端の支持は実質的に不要となる。
面を弾性体41で覆われているので、係止部19と弾力
を有して接触するために、異音の発生を防止するととも
に、スクリュウ軸22の回転始動時にガタ(不整合)がな
くなる。さらに、スクリュウ軸22の大径部22aの左
右両側部にニードルベアリング28を配置したので、ス
クリュウ軸22は一端で片持ち式にギヤケース24に支
承され、他端の支持は実質的に不要となる。
【0025】
【考案の効果】以上説明したこの考案によれば、スクリ
ュウ軸の一端部を片持ち式にギヤケースに支持させたか
ら、他端部の支持が不要となるために、テレスコブラケ
ット又はチルトブラケットに軸受を設けることを省略で
き、したがってパワーユニットをステアリングコラムに
取り付ける構造の小型化ができるとともに、テレスコブ
ラケット又はチルトブラケット以外の固定部にのみ取り
付ければよいので、パワーユニットとして独立構成がで
きる。また、パワーユニットを揺動自在に取り付けたこ
とにより、部品の加工誤差や組立誤差を吸収して、パワ
ーユニットの作動時にはこじりやスティック等がなく、
円滑な操作ができる。
ュウ軸の一端部を片持ち式にギヤケースに支持させたか
ら、他端部の支持が不要となるために、テレスコブラケ
ット又はチルトブラケットに軸受を設けることを省略で
き、したがってパワーユニットをステアリングコラムに
取り付ける構造の小型化ができるとともに、テレスコブ
ラケット又はチルトブラケット以外の固定部にのみ取り
付ければよいので、パワーユニットとして独立構成がで
きる。また、パワーユニットを揺動自在に取り付けたこ
とにより、部品の加工誤差や組立誤差を吸収して、パワ
ーユニットの作動時にはこじりやスティック等がなく、
円滑な操作ができる。
【図1】この考案の一実施例を示す一部断面側面図。
【図2】図1の要部平面図。
【図3】図1のA−A断面図。
【図4】図1のB−B断面図。
【図5】図1のC−C断面図。
【図6】図1のD−D断面図。
【図7】図1のF−F断面図
【図8】図1のC−G断面図。
【図9】図5のA矢視図。
【図10】図1の部分拡大図。
【図11】図1の部分拡大図。
【図12】パワーユニットの分解斜視図。
【図13】ブラケットの離脱構造の分解斜視図。
6…テレスコブラケット 8…チルトブラケット 21,37…ナット 22…スクリュウ軸 24…ギヤケース 27…ウォームホイール 28…ニードルベアリング 32,35…パワーユニット 32a,35a…電動モーター
Claims (1)
- 【請求項1】 電動モーターでスクリュウ軸を回転駆動
し、そのスクリュウ軸に係合するナットをテレスコブラ
ケット又はチルトブラケットに係合させてなる電動調節
式ステアリングコラムのパワーユニットにおいて、前記
パワーユニットは固定部へ揺動自在に取り付けられてお
り、かつ、前記スクリュウ軸の端部に形成した大径部の
左右両側にそれぞれ配置するベアリングをギヤケースに
収納してなることを特徴とする電動調節式ステアリング
コラムのパワーユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992016906U JP2572098Y2 (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 電動調節式ステアリングコラムのパワーユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992016906U JP2572098Y2 (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 電動調節式ステアリングコラムのパワーユニット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2572098Y2 true JP2572098Y2 (ja) | 1998-05-20 |
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ID=11929186
Family Applications (1)
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---|---|---|---|---|
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Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS604464A (ja) * | 1983-06-23 | 1985-01-10 | Aisin Seiki Co Ltd | テレスコピツク・ステアリング装置 |
-
1992
- 1992-03-30 JP JP1992016906U patent/JP2572098Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0576945U (ja) | 1993-10-19 |
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