JP2002087285A - 車両用ステアリング装置 - Google Patents

車両用ステアリング装置

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JP2002087285A
JP2002087285A JP2000275091A JP2000275091A JP2002087285A JP 2002087285 A JP2002087285 A JP 2002087285A JP 2000275091 A JP2000275091 A JP 2000275091A JP 2000275091 A JP2000275091 A JP 2000275091A JP 2002087285 A JP2002087285 A JP 2002087285A
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健司 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チルト・テレスコピック機構の車幅方向の出
っ張りを少なくして、軽量化や製造コスト低減を図るこ
と。 【解決手段】 チルト・テレスコピック締付又は解除す
るためのカム・ロック機構が車体側ブラケット6の一対
の縦壁6b,6cの内側に配置してある。そのため、カ
ム・ロック機構の車幅方向の出っ張りが少なくなり、周
囲の部品や工具と干渉するといったことがない。例え
ば、車体側ブラケット6を車体に固定するための一対の
ボルトの一方がカム・ロック機構と干渉することがな
く、作業スペースを小さくできるため、一対のボルト間
の間隔を車幅方向に小さくし、これに対応して車体側の
部品も小さくすることができ、軽量化や製造コスト低減
を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運転者の運転姿勢
に応じて、ステアリングシャフトの傾斜角度、及び/又
は、ステアリングシャフトの軸方向位置を調整できるチ
ルト・テレスコピック式、チルト式、又はテレスコピッ
ク可能な車両用ステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、いわゆる腰振りタイプのチルト
・テレスコピック式のステアリング装置では、車体側ブ
ラケットの内側に、ステアリングコラムが傾動自在且つ
摺動自在に設けてある。この車体側ブラケットに摺接す
るようにして、ステアリングコラムに固定したコラム側
ブラケットが設けてある。車体側ブラケットには、チル
ト溝が形成してあると共に、コラム側ブラケットには、
テレスコ溝が形成してある。これらチルト溝およびテレ
スコ溝に、締付ボルトが通挿してあり、この締付ボルト
の一端に、操作レバーが設けてある。
【0003】これにより、操作レバーを締付方向に回動
すると、車体側ブラケットがコラム側ブラケットに摺接
して押圧することにより、チルト・テレスコピック締付
することができる。一方、操作レバーを解除方向に回動
すると、車体側ブラケットとコラム側ブラケットとの摺
接が解除することにより、ステアリングコラムをチルト
・テレスコピック調整することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したチ
ルト・テレスコピック式のステアリング装置では、操作
レバーの回動に伴って、チルト・テレスコピック締付又
は解除するためのカム・ロック機構が設けてあることが
ある。
【0005】このカム・ロック機構は、従来、車体側ブ
ラケットの一対の縦壁の外側に配置してある。
【0006】このような場合には、カム・ロック機構が
車幅方向に出っ張っているため、周囲の部品や工具と干
渉するといったことがある。例えば、車体側ブラケット
を車体に固定するための一対のボルトの一方がカム・ロ
ック機構と干渉することから、作業スペースを確保する
ためには、一対のボルト間の間隔を車幅方向に大きく
し、これに対応して車体側の部品も大きくする必要があ
るが、重量や製造コストの増大を招くといったことがあ
る。
【0007】本発明は、上述したような事情に鑑みてな
されたものであって、カム・ロック機構の車幅方向の出
っ張りを少なくして、軽量化や製造コスト低減を図るこ
とができるチルト・テレスコピック式、チルト式、又は
テレスコピック可能な車両用ステアリング装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に係るチルト・テレスコピック式の車両用
ステアリング装置は、一対の縦壁を有する車体側ブラケ
ットの内側に、ステアリングコラムを傾動自在且つ摺動
自在に設け、カム・ロック機構により、コラム側部材を
介してチルト・テレスコピック締付又は解除するチルト
・テレスコピック式の車両用ステアリング装置におい
て、前記カム・ロック機構を、前記車体側ブラケットの
一対の縦壁の内側に配置したことを特徴とする。
【0009】また、請求項2に係るチルト式の車両用ス
テアリング装置は、一対の縦壁を有する車体側ブラケッ
トの内側に、ステアリングコラムを傾動自在に設け、カ
ム・ロック機構により、コラム側部材を介してチルト締
付又は解除するチルト式の車両用ステアリング装置にお
いて、前記カム・ロック機構を、前記車体側ブラケット
の一対の縦壁の内側に配置したことを特徴とする。
【0010】さらに、請求項3に係るテレスコピック可
能な車両用ステアリング装置は、一対の縦壁を有する車
体側ブラケットの内側に、ステアリングコラムを摺動自
在に設け、カム・ロック機構により、コラム側部材を介
してテレスコピック締付又は解除するテレスコピック可
能な車両用ステアリング装置において、前記カム・ロッ
ク機構を、前記車体側ブラケットの一対の縦壁の内側に
配置したことを特徴とする。
【0011】このように、請求項1乃至請求項3によれ
ば、カム・ロック機構が車体側ブラケットの一対の縦壁
の内側に配置してある。そのため、カム・ロック機構の
車幅方向の出っ張りが少なくなり、周囲の部品や工具と
干渉するといったことがない。例えば、車体側ブラケッ
トを車体に固定するための一対のボルトの一方がカム・
ロック機構と干渉することがなく、作業スペースを小さ
くできるため、一対のボルト間の間隔を車幅方向に小さ
くし、これに対応して車体側の部品も小さくすることが
でき、軽量化や製造コスト低減を図ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
チルト・テレスコピック式又はチルト式の車両用ステア
リング装置を図面を参照しつつ説明する。 (第1実施の形態)図1は、本発明の第1実施の形態に
係るチルト・テレスコピック式の車両用ステアリング装
置の縦断面図である。図2は、図1に示したステアリン
グ装置の平面図である。図3は、図1のA−A線に沿っ
た横断面図である。図4は、図1のB−B線に沿った横
断面図である。図5は、図1に示したステアリング装置
の底面図である。
【0013】図1および図2に示すように、ステアリン
グシャフトは、車両後方側端部でステアリングホイール
(図示なし)を固設支持するアッパーシャフト1と、こ
れにスプライン嵌合したロアーシャフト2とから伸縮自
在に構成してあり、ステアリングコラムは、アッパーシ
ャフト1を上端部で玉軸受31を介して回転自在に支持
するアッパー側のインナーコラム3と、ロアーシャフト
2を下端部で玉軸受33を介して回転自在に支持すると
共にアッパー側のインナーコラム3に嵌合したロアー側
のアウターコラム4とから摺動自在に構成してある。ア
ッパーシャフト1には、該アッパーシャフト1がインナ
ーコラム3内にもぐり込むのを防止するためのCーリン
グ35が設けてあり、またロアシャフト2にも、該ロア
シャフト2がアウターコラム4内にもぐり込むのを防止
するためのCーリング37が設けてある。
【0014】このロアー側のアウターコラム4の周囲に
は、図3にも示すように、一対のチルト調整用溝5,5
を有する車体側ブラケット6(チルトブラケット)が設
けてある。車体側ブラケット6は、車体に接続されるフ
ランジ部6aを有し、全体として下向きに逆U字形状を
しており、縦壁6b、6cを一体に形成している。
【0015】図4に示すように、アウターコラム4のロ
アー側には、別体のロアーブラケット7が設けてある。
ロアーブラケット7は、車体に連結される上板部7a
と、下向きの対向側板部7b、7cとを形成している。
ロアーブラケット7の対向側板部7b,7cの内側に両
側端が摺接するように、筒状部8がアウターコラム4の
前方端に一体的に形成してある。これらロアーブラケッ
ト7の対向側板部7b、7c、および筒状部8には、ス
ペーサ筒9を介して、チルト中心ボルト10aが通挿し
てあり、ナット10bにより締め付けてある。これによ
り、ロアー側のアウターコラム4は、このチルト中心ボ
ルト10aを中心として傾動できるようになっている。
なお、図2に示すように、ロアーブラケット7には、二
次衝突のコラプス時にチルト中心ボルト10aが離脱す
るための離脱用オープンスリット7dが形成してある。
【0016】ロアー側のアウターコラム4は、アッパー
シャフト1とロアーシャフト2との嵌合部をほぼ覆う位
置まで後方に延びており、さらにこの嵌合部よりも後方
側にはある長さ範囲にわたりアウタージャケット部4a
を一体に有している。
【0017】図3に示すように、アウタージャケット部
4aには、下方部中央に軸方向のすり割りLが形成して
あると共に、アッパー側のインナーコラム3を包持して
クランプするための一対のクランプ部材12a,12b
が形成してある。
【0018】クランプ部材12a、12bは、それぞ
れ、その内周面側で、インナーコラム3の外周面を包持
してクランプ可能である一方、その外周面側で、車体側
ブラケット6の縦壁6b、6cに摺接可能に構成してあ
る。
【0019】尚、クランプ部材12a、12bの内周面
は、インナーコラム3の外周面に円周方向180度以上
に亘り摺接することが望ましい。また、円周方向少なく
とも3方向から摺接するようにしても良い。
【0020】クランプ部材12a,12b及び一対のチ
ルト調整用溝5,5には、締付ボルト13が通挿してあ
り、この締付ボルト13のネジ部には、締付ナット14
が螺合してある。この締付ナット14は、カシメ又は樹
脂塗布等による緩み防止機能を有している。
【0021】図3及び図5に示すように、車体側ブラケ
ット6の一方の縦壁6cの内側には、一方のクランプ部
材12bに、凹所15が形成してある。この凹所15内
に、締付ボルト13を通挿したカム・ロック機構が設け
てある。
【0022】このカム・ロック機構は、操作レバー16
と、この操作レバー16と一体的に回転する第1カム部
材17と、この第1カム部材17の回転に伴って、第1
カム部材17の山部または谷部に係合しながら軸方向に
移動してロックまたはロック解除する非回転の第2カム
部材18とから構成してある。この第2カム部材18に
形成した突起18aがチルト調整用溝5に嵌合してある
ことにより、第2カム部材18は、常時非回転に構成し
てある。
【0023】さらに、操作レバー16と、一方のクラン
プ部材12bとの間には、スラスト軸受20が設けてあ
る。これにより、スベリ摩擦から転がり摩擦になったの
で、同じボルトの軸力でも操作力を低下することができ
る。
【0024】なお、車体側ブラケット6のフランジ部6
aには、二次衝突のコラプス時の離脱用カプセル19
a,19bが設けてある。すなわち、ブラケット6は離
脱用カプセル19a、19bを介して車体に連結され
る。
【0025】このカム・ロック機構の組立てに際して
は、一対のクランプ部材12a,12b、スラスト軸受
20、操作レバー16、第1及び第2カム部材17,1
8、及び車体側ブラケット6に、締付ボルト13を通挿
し、第1及び第2カム部材17,18の山部同士が乗り
上げた状態で、締付ナット14を規定トルクで締付け
る。
【0026】このように、本実施の形態では、カム・ロ
ック機構が車体側ブラケット6の一対の縦壁6b,6c
の内側に配置されている。そのため、カム・ロック機構
の車幅方向の出っ張りが少なくなり、周囲の部品や工具
と干渉するといったことがない。例えば、車体側ブラケ
ット6を車体に固定するための一対のボルトの一方がカ
ム・ロック機構と干渉することがなく、作業スペースを
小さくできるため、一対のボルト間の間隔を車幅方向に
小さくし、これに対応して車体側の部品も小さくするこ
とができ、軽量化や製造コスト低減を図ることができ
る。
【0027】以上のように構成してあるため、車両の二
次衝突時には、アウターコラム4、インナーコラム3、
ロアーシャフト2およびアッパシャフト1から成るステ
アリングシャフト組立体は、車体側ブラケット6ととも
にロアーブラケット7に対して、車両前方に移動する。
【0028】チルト・テレスコピックの締付時には、操
作レバー16を一方向に揺動すると、第1カム部材18
が同時に回転して、第1及び第2カム部材17,18の
山部同士が乗り上げて、一方のクランプ部材12bと車
体側ブラケット6の縦壁6cとの間で突っ張る。
【0029】これにより、これら一対のクランプ部材1
2a,12bは、互いに近接するように移動し、アッパ
ー側のインナーコラム3を包持するようにクランプし
て、テレスコピック締付を行う。同時に、車体側ブラケ
ット6の縦壁6bをクランプ部材12aに押圧しながら
摺接して、チルト締付を行う。
【0030】このように、アウターコラム4に一体的
に、インナーコラム3を包持するための一対のクランプ
部材12a,12bが設けてあり、しかも、カム・ロッ
ク機構により、一対のクランプ部材12a,12bを近
接してインナーコラム3を包持しながら締付けるように
構成している。したがって、インナーコラム3をアウタ
ーコラム4により直接的にクランプすることができ、ス
テアリングホイール(図示略)に曲げ荷重が作用した場
合(即ち、ステアリングホイールが上下方向にこじられ
た場合)であっても、インナーコラム3が若干揺動する
ように動くことがなく、両コラム3,4の剛性を著しく
高くすることができる。
【0031】チルト・テレスコピックの解除時には、操
作レバー16を逆方向に揺動すると、操作レバー16と
共に、第1カム部材17が非回転の第2カム部材18に
対して回動し、第1及び第2カム部材17,18の山部
と谷部が係合して、突っ張りが無くなり、このカムの高
さ分だけ、締付ボルト13の軸方向に隙間ができる。
【0032】これにより、一対のクランプ部材12a,
12bが離間してインナーコラムの締付を解除して、テ
レスコピック解除する。同時に、車体側ブラケット6の
縦壁6bとクランプ部材12aの摺接を解除して、チル
ト解除する。
【0033】チルト調整の場合には、締付ボルト13を
チルト調整用溝5に沿って移動し、チルト中心ボルト1
0を中心として、アウターコラム4およびインナーコラ
ム3を傾動し、ステアリングホイール(図示略)の傾斜
角度を所望に調整することができる。
【0034】テレスコピック調整の場合には、ロアー側
のアウターコラム4に対して、アッパー側のインナーコ
ラム3を軸方向に摺動し、ステアリングホイール(図示
略)の軸方向位置を所望に調整することができる。
【0035】なお、アウターコラム4の外周下側の突出
部に半径方向内向きのストッパボルト43が設けてあ
る。ストッパボルト43に対向してインナーコラム3に
は所定長の長溝3bが形成してあり、この長溝3bにス
トッパボルト43の内端が係合しており、テレスコ位置
調整用ストッパおよび周り止め部材となっている。 (第2実施の形態)図6は、本発明の第2実施の形態に
係るチルト・テレスコピック式の車両用ステアリング装
置の縦断面図である。図7は、図6のC−C線に沿った
横断面図である。
【0036】図6に示すように、ステアリングコラム5
1に、ステアリングシャフト52が軸受53,54によ
り回転自在に支持してある。シャフト52の後方部に
は、シャフト52がコラム51内にもぐり込むのを防止
するためのCーリング35が設けてあり、また、シャフ
ト52の前方部にも、シャフト52がコラム51から抜
け出さないようにするためのCーリング37が設けてあ
る。
【0037】このコラム51の周囲には、図7にも示す
ように、一対のチルト調整用溝5,5を有する車体側ブ
ラケット6(チルトブラケット)が設けてある。車体側
ブラケット6は、車体に接続されるフランジ部6aを有
し、全体として下向きに逆U字形状をしており、縦壁6
b、6cを一体に形成している。
【0038】コラム51のロアー側には、別体のロアー
ブラケット7が設けてある。ロアーブラケット7は、車
体に連結される上板部7aと、下向きの対向側板部7
b、7cとを形成している。ロアーブラケット7の対向
側板部7b,7cの内側に両側端が摺接するように、U
字状ブラケット8がコラム51の前方端に一体的に溶接
等により設けてある。これらロアーブラケット7の対向
側板部7b、7c、およびU字状ブラケット8には、ス
ペーサ筒9を介して、チルト中心ボルト10aが通挿し
てあり、ナット10bにより締め付けてある。これによ
り、ロアー側のアウターコラム4は、このチルト中心ボ
ルト10aを中心として傾動できるようになっている。
なお、図6に示すように、ロアーブラケット7には、二
次衝突のコラプス時にチルト中心ボルト10aが離脱す
るための離脱用オープンスリット7dが形成してある。
【0039】図7に示すように、コラム51の下側に
は、一対の縦壁55a,55bを有するコラム側ブラケ
ット55(ディスタンスブラケット)が溶接等により固
定してある。
【0040】コラム側ブラケット55の縦壁55a,5
5b及び車体側ブラケット6の縦壁6b,6cには、締
付ボルト13が通挿してあり、この締付ボルト13のネ
ジ部には、締付ナット14が螺合してある。この締付ナ
ット14は、カシメ又は樹脂塗布等による緩み防止機能
を有している。
【0041】図7に示すように、車体側ブラケット6の
一方の縦壁6cと、コラム側ブラケット55の縦壁55
bとの間には、締付ボルト13を通挿したカム・ロック
機構が設けてある。
【0042】このカム・ロック機構は、操作レバー16
と、この操作レバー16と一体的に回転する第1カム部
材17と、この第1カム部材17の回転に伴って、第1
カム部材17の山部または谷部に係合しながら軸方向に
移動してロックまたはロック解除する非回転の第2カム
部材18とから構成してある。この第2カム部材18に
形成した突起18aがチルト調整用溝5に嵌合してある
ことにより、第2カム部材18は、常時非回転に構成し
てある。
【0043】さらに、操作レバー16と、車体側ブラケ
ット55との間には、スラスト軸受20が設けてある。
これにより、スベリ摩擦から転がり摩擦になったので、
同じボルトの軸力でも操作力を低下することができる。
【0044】なお、車体側ブラケット6のフランジ部6
aには、二次衝突のコラプス時の離脱用カプセル19
a,19bが設けてある。すなわち、ブラケット6は離
脱用カプセル19a、19bを介して車体に連結され
る。
【0045】このカム・ロック機構の組立てに際して
は、コラム側ブラケット55、スラスト軸受20、操作
レバー16、第1及び第2カム部材17,18、及び車
体側ブラケット6に、締付ボルト13を通挿し、第1及
び第2カム部材17,18の山部同士が乗り上げた状態
で、締付ナット14を規定トルクで締付ける。
【0046】このように、本実施の形態では、カム・ロ
ック機構が車体側ブラケット6の一対の縦壁6b,6c
の内側に配置されている。そのため、カム・ロック機構
の車幅方向の出っ張りが少なくなり、周囲の部品や工具
と干渉するといったことがない。例えば、車体側ブラケ
ット6を車体に固定するための一対のボルトの一方がカ
ム・ロック機構と干渉することがなく、作業スペースを
小さくできるため、一対のボルト間の間隔を車幅方向に
小さくし、これに対応して車体側の部品も小さくするこ
とができ、軽量化や製造コスト低減を図ることができ
る。
【0047】以上のように構成してあるため、車両の二
次衝突時には、コラム51、およびシャフト52から成
るステアリングシャフト組立体は、車体側ブラケット6
とともにロアーブラケット7に対して、車両前方に移動
する。
【0048】チルト締付時には、操作レバー16を一方
向に揺動すると、第1カム部材18が同時に回転して、
第1及び第2カム部材17,18の山部同士が乗り上げ
て、コラム側ブラケット55の縦壁55bと車体側ブラ
ケット6の縦壁6cとの間で突っ張る。
【0049】これにより、車体側ブラケット6の縦壁6
bをコラム側ブラケット55の縦壁55aに押圧しなが
ら摺接して、チルト締付を行う。
【0050】チルト解除時には、操作レバー16を逆方
向に揺動すると、操作レバー16と共に、第1カム部材
17が非回転の第2カム部材18に対して回動し、第1
及び第2カム部材17,18の山部と谷部が係合して、
突っ張りが無くなり、このカムの高さ分だけ、締付ボル
ト13の軸方向に隙間ができる。
【0051】これにより、車体側ブラケット6の縦壁6
bとコラム側ブラケット55の縦壁55aとの摺接を解
除して、チルト解除する。チルト調整の場合には、締付
ボルト13をチルト調整用溝5に沿って移動し、チルト
中心ボルト10を中心として、アウターコラム4および
インナーコラム3を傾動し、ステアリングホイール(図
示略)の傾斜角度を所望に調整することができる。
【0052】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されず、種々変形可能である。
【0053】例えば、上記の実施の形態では、チルト・
テレスコピック式及びチルト式について説明したが、本
発明は、テレスコピック式にも適用することができる。
【0054】また、チルト・テレスコピック式又はテレ
スコピック式では、締付方式として、第2実施の形態の
チルト式で示したように、車体側ブラケットにコラム側
ブラケットを摺接する公知の方式であってもよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1乃至請求
項3によれば、カム・ロック機構が車体側ブラケットの
一対の縦壁の内側に配置してある。そのため、カム・ロ
ック機構の車幅方向の出っ張りが少なくなり、周囲の部
品や工具と干渉するといったことがない。例えば、車体
側ブラケットを車体に固定するための一対のボルトの一
方がカム・ロック機構と干渉することがなく、作業スペ
ースを小さくできるため、一対のボルト間の間隔を車幅
方向に小さくし、これに対応して車体側の部品も小さく
することができ、軽量化や製造コスト低減を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係るチルト・テレス
コピック式の車両用ステアリング装置の縦断面図であ
る。
【図2】図1に示したステアリング装置の平面図であ
る。
【図3】図1のA−A線に沿った横断面図である。
【図4】図1のB−B線に沿った横断面図である。
【図5】図1に示したステアリング装置の底面図であ
る。
【図6】本発明の第2実施の形態に係るチルト・テレス
コピック式の車両用ステアリング装置の縦断面図であ
る。
【図7】図6のC−C線に沿った横断面図である。
【符号の説明】
1 アッパーシャフト 2 ロアーシャフト 3 アッパー側のインナーコラム 4 ロアー側のアウターコラム 5 チルト調整用溝 6 車体側ブラケット(チルトブラケット) 7 ロアーブラケット 7d 離脱用オープンスリット 8 筒状部 9 スペーサ 10d チルト中心ピン 12 クランプ部材(コラム側部材) 13 締付ボルト 14 締付ナット 15 凹所 16 操作レバー 17 第1カム部材 18 第2カム部材 19 離脱用カプセル 20 スラスト軸受 31,33 玉軸受 35,37 Cーリング 51 ステアリングコラム 52 ステアリングシャフト 53,54 軸受 55 コラム側ブラケット(ディスタンスブラケット、
コラム側部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 五十嵐 正治 群馬県前橋市総社町一丁目8番1号 日本 精工株式会社内 Fターム(参考) 3D030 DD19 DD25 DD26 DD65 DD76 DD79

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の縦壁を有する車体側ブラケットの内
    側に、ステアリングコラムを傾動自在且つ摺動自在に設
    け、カム・ロック機構により、コラム側部材を介してチ
    ルト・テレスコピック締付又は解除するチルト・テレス
    コピック式の車両用ステアリング装置において、 前記カム・ロック機構を、前記車体側ブラケットの一対
    の縦壁の内側に配置したことを特徴とするチルト・テレ
    スコピック式の車両用ステアリング装置。
  2. 【請求項2】一対の縦壁を有する車体側ブラケットの内
    側に、ステアリングコラムを傾動自在に設け、カム・ロ
    ック機構により、コラム側部材を介してチルト締付又は
    解除するチルト式の車両用ステアリング装置において、 前記カム・ロック機構を、前記車体側ブラケットの一対
    の縦壁の内側に配置したことを特徴とするチルト式の車
    両用ステアリング装置。
  3. 【請求項3】一対の縦壁を有する車体側ブラケットの内
    側に、ステアリングコラムを摺動自在に設け、カム・ロ
    ック機構により、コラム側部材を介してテレスコピック
    締付又は解除するテレスコピック可能な車両用ステアリ
    ング装置において、 前記カム・ロック機構を、前記車体側ブラケットの一対
    の縦壁の内側に配置したことを特徴とするテレスコピッ
    ク可能な車両用ステアリング装置。
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