JP2016150722A - ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステアリングコラムを固定する車体の取付面が傾斜していても、ステアリングコラムに連結される固定ブラケットの変形を抑制することができるステアリング装置を提供する。
【解決手段】ステアリングコラム15と固定ブラケット35とカプセル27と締結機構30とを備えたステアリング装置において、締結機構30は、車体に一方側が固定される締結ボルト31と、凸球面状の外周面を有する内輪34と、内輪34の外周面と前記外周面に摺接しカプセル27に形成される凹球面部69とからなる球面滑り軸受部38と、ナット32と、挿通孔66の内周縁部66aに係合可能な球面凸部33aを有したスペーサ33とを備え、ナット32を締付けることにより、内輪34の一方側端面が車体の取付面13aに当接し、スペーサ33の球面凸部33aと球面滑り軸受部38との間にカプセル27を介して固定ブラケット35が挟持される。
【選択図】図4

Description

本発明は、ステアリング装置に関する。
従来のステアリング装置では、ステアリングシャフトを回転可能に支持するステアリングコラムが、該ステアリングコラムに固定されるコラム側ブラケットと車体側に固定される固定ブラケットを介して、締結ボルトとナットからなる一対の締結機構により車体に取付けられている(例えば、特許文献1参照)。
ステアリング装置では、運転者の体格や運転姿勢に合わせて、車両に対するステアリングホイールの位置を調整できることが望ましく、チルト調整機能やテレスコ調整機能を備えるものが多くなっている。このようなステアリング装置では、コラム側ブラケットには、テレスコ方向にテレスコ用の長孔が形成され、車体側の固定ブラケットには、チルト方向にチルト用の長孔が形成され、コラム側ブラケットが固定ブラケットに対してチルト方向及びテレスコ方向に相対移動可能に連結されている。
また、近年のステアリング装置では、例えば車両が前面衝突し、慣性の作用により運転者がステアリングホイールに二次衝突した際に、その衝撃緩和等を目的として、ステアリングコラムが車両から離脱するように構成されたものが広く普及している。特許文献1に記載のステアリング装置では、固定ブラケットを離脱用のカプセルで弾力的に挟持し、車体に一方側が固定された締結ボルトにカプセルを介してナットを締付けることにより、ステアリングコラムに連結された固定ブラケットを車体に固定している。そして、固定ブラケットに作用する衝撃力が所定の離脱荷重を超えた時に、カプセルを車体に残した状態で、ステアリングコラムを車両前方に離脱させるようになっている。
特開2010−228469号公報
ところで、固定ブラケットを固定する車体の取付面の面精度が悪く、取付面が傾斜している場合がある。取付面が傾斜した状態で、固定ブラケットをナットにより固定すると、固定ブラケットに曲げの力が作用し、固定ブラケットが変形するおそれがある。その結果、チルト調整機能やテレスコ調整機能を備えたステアリング装置においては、固定ブラケットと該固定ブラケットに対し相対移動可能なコラム側ブラケットとの間の隙間が減少し、チルト操作力やテレスコ操作力が重くなることにより、チルト調整やテレスコ調整の操作性が低下するといった問題が発生するおそれがある。また、ステアリングコラムが車両から離脱するように構成されたステアリング装置においては、固定ブラケットを挟持するカプセルによって離脱荷重が決まるが、固定ブラケットの変形に起因して、離脱荷重が所定値より高くなるといった問題が発生するおそれがある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、本発明が解決しようとする課題は、ステアリングコラムを固定する車体の取付面が傾斜していても、ステアリングコラムに連結される固定ブラケットの変形を抑制することができるステアリング装置を提供することにある。
請求項1に係る発明は、ステアリングシャフトを回転可能に支持するステアリングコラムと、前記ステアリングコラムに連結される固定ブラケットと、車体の二次衝突時に前記固定ブラケットを前記車体から離脱可能に挟持するカプセルと、前記固定ブラケットを車体に固定する締結機構とを備えたステアリング装置において、前記締結機構は、前記車体に一方側が固定され前記カプセルの挿通孔に挿通される締結ボルトと、前記締結ボルトが挿通され凸球面状の外周面を有する内輪と、前記内輪の凸球面状の外周面と前記外周面に摺接し前記カプセルの挿通孔に形成される凹球面部とからなる球面滑り軸受部と、前記締結ボルトに螺合するナットと、前記カプセルと前記ナットとの間に介在し、前記締結ボルトが挿通され、前記カプセル側端面に前記挿通孔の内周縁部に係合可能な球面凸部を有したスペーサとを備え、前記ナットを締付けることにより、前記内輪の一方側端面が前記車体の取付面に当接し、前記スペーサの球面凸部と前記球面滑り軸受部との間に前記カプセルを介して前記固定ブラケットが挟持されることを特徴とする。
上記のように構成した請求項1に係る発明によれば、固定ブラケットを挟持するカプセルと締結ボルトが挿通される内輪との間に球面滑り軸受部を設けているので、車体の取付面が傾斜していても、内輪の一方側端面を車体の取付面に当接させて傾斜分を球面滑り軸受部で吸収することができる。また、カプセルとナットの間に球面凸部を有するスペーサを介在させ、スペーサの球面凸部とカプセルの挿通孔の内周縁部とを係合させているので、車体の取付面の傾斜に伴って締結ボルトがカプセルに対して傾斜していても、ナットの締付けにより発生する締結力を挿通孔の内周縁部に対し均一に作用させることができる。これにより、固定ブラケットに曲げの力が作用することがなくなり、固定ブラケットの変形を抑制することができる。
本発明によれば、ステアリングコラムを固定する車体の取付面が傾斜していても、ステアリングコラムに連結される固定ブラケットの変形を抑制することができるステアリング装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係るステアリング装置の概略構成を示す模式図である。 図1のA−A線に沿う模式図である。 図2のB−B線に沿う固定ブラケット付近の平面図である。 図1のA−A線に沿う固定ブラケット付近の概略断面図である。 カプセルと固定ブラケットの分解斜視図である。 (a)はカプセルの平面図、(b)はカプセルの側面図、(c)はカプセルの下面図である。 (a)は、図4の矢印C方向から視た固定ブラケットの取付状態を示す図、(b)はナット側から取付ステー方向に視た固定ブラケットの取付状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係るステアリング装置について図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、ステアリング装置1は、ステアリングホイール2に連結されたステアリングシャフト3と、ステアリングシャフト3に自在継手4を介して連結された中間軸5と、中間軸5に自在継手6を介して連結されたピニオン軸7と、ピニオン軸7の端部近傍に設けられたピニオン7aに噛み合うラック8aを有する転舵軸としてのラック軸8とを備えている。
ピニオン軸7及びラック軸8を含むラックピニオン機構によって、操舵機構が構成されている。ラック軸8は、車体の一部を構成する取付ステー9に固定されたラックハウジング10によって、車両の左右方向に沿う軸方向(図1の紙面直交方向)に移動可能に支持されている。ラック軸8の両端部は、図示していないが、タイロッドを介して左右の転舵輪に連結されている。
また、ステアリング装置1は、鉛直方向(図1の上下方向)におけるステアリングホイール2の位置を調整可能とするチルト調整機能と、ステアリングシャフト3の軸方向におけるステアリングホイール2の位置を調整可能とするテレスコ調整機能とを備えている。
具体的には、ステアリングシャフト3は、アッパーシャフト11及びロアーシャフト12を有し、同行回転可能で、かつステアリングシャフト3の軸方向に相対移動可能に、例えばスプライン結合を用いて互いに連結されている。
ステアリングシャフト3の中心軸線は、ステアリングホイール2が上側となるように、車両の前後方向X1、X2(X1は車両後方、X2は車両前方を示す)に対して斜めに配置されている。そして、ステアリングシャフト3は、車体の一部を構成する取付ステー13、14に固定されたステアリングコラム15によって、図示しない軸受を介して回転可能に支持されている。
ステアリングコラム15は、ステアリングシャフト3の軸方向に相対移動可能に互いに嵌め合わされた筒状のアッパーチューブ16及び筒状のロアーチューブ17と、ロアーチューブ17の車両前方X2側の端部に連結されたハウジング18とを有している。ハウジング18内には、操舵補助用の電動モータ19の動力を減速してロアーシャフト12に伝達する減速機構20が収容されている。減速機構20は、電動モータ19の回転軸と同行回転可能に連結された駆動ギヤ21と、駆動ギヤ21に噛み合いロアーシャフト12と同行回転する従動ギヤ22とを有している。
ステアリングコラム15は、車両後方X1側のアッパーブラケット23と車両前方X2側のロアーブラケット24を介して取付ステー13,14に固定されている。
ロアーブラケット24は、ステアリングコラム15のロアーチューブ17にハウジング18を介して固定されており、車体に支持されている。ステアリングコラム15は、ロアーブラケット24によって、ハウジング18に設けられたチルト中心軸29を中心として傾動可能に支持されている。
図2に示すように、アッパーブラケット23は、取付ステー13に固定される固定ブラケット35と、ステアリングコラム15のアッパーチューブ16に固定されるコラム側ブラケット36とを備えている。固定ブラケット35は、締付軸37によりコラム側ブラケット36に連結され、該コラム側ブラケット36を介してステアリングコラム15に連結されている。固定ブラケット35及びコラム側ブラケット36は、例えば、板金により形成されている。
固定ブラケット35は、左右一対の取付座28を有する上板41と、上板41に固定され下向きに開放する溝形をなす主体部42とを有している。主体部42は、上板41の下面に固定された上板としてのウェブ43と、ウェブ43の両端から延設された一対の側板44とを有している。一対の側板44には、ステアリングコラム15の傾動方向に沿った略円弧状のチルト長孔45(図4参照)がそれぞれ形成されている。
一方、コラム側ブラケット36は、上向きに開放する溝形をなし、固定ブラケット35の一対の側板44に対向する一対の側板46を有している。一対の側板46には、ステアリングコラム15の軸方向に沿って長いテレスコ長孔47(図4参照)がそれぞれ形成されている。
固定ブラケット35とコラム側ブラケット36の側板44,46にそれぞれ形成されたチルト長孔45とテレスコ長孔47には、ボルトからなる締付軸37が挿通されている。この締付軸37に螺合する締付ナット48を、操作レバー49の回転操作により周方向一方側に回転させることによって、締付軸37のボルトの頭部と締付ナット48との間に、両側板44,46を締付け、両側板44,46をロックする。これにより、チルト・テレスコ調整後のステアリングホイール2の位置のロックが達成される。
一方、操作レバー49の回転操作により締付ナット48を周方向他方側に回転させることによって、両側板44,46間に所定の隙間が形成され、両側板44,46のロックが解除される。これにより、コラム側ブラケット36が固定ブラケット35に対して相対移動可能となり、ステアリングホイール2の位置が、鉛直方向(図2の上下方向)及びステアリングシャフト3の軸方向において、それぞれチルト長孔45とテレスコ長孔47の範囲内で調整可能となっている。
次に、固定ブラケット35の車体への締結部について説明する。本実施形態のステアリング装置1では、例えば二次衝突時に固定ブラケット35及びステアリングコラム15が車体の一部を構成する取付ステー13から離脱すべく、固定ブラケット35に対して所定の離脱荷重以上の車両前方X2への荷重が作用したときに、固定ブラケット35が取付ステー13から離脱するように構成されている。
具体的には、図3に示すように、固定ブラケット35の一対の取付座28には、ステアリングコラム15の軸方向に沿って長く形成されるとともに車両後方X1側に開口した切欠溝51がそれぞれ形成されている。
図4に示すように、取付座28の各切欠溝51には、カプセル27が取付けられ、固定ブラケット35は、カプセル27を介して締結機構30により車体側の取付ステー13に固定される。締結機構30は、締結ボルト31と、内輪34と、球面滑り軸受部38と、スペーサ33と、ナット32とを備えている。
カプセル27は、図5及び図6に示すように、取付座28を挟持する一対の固定片としての第1の部分61及び第2の部分62と、第1の部分61及び第2の部分62間を連結する連結部63とを有している。また、カプセル27は、第1の部分61及び第2の部分62間の間隔を規制する規制部としての筒部64を有している。筒部64は、第1の部分61から第2の部分62に向けて所定長さで延びている。カプセル27は、鋼等の金属製板材により、第1の部分61と、第2の部分62と、連結部63と、筒部64とが一体に形成されている。
第1の部分61及び第2の部分62は、それぞれ板状をなしている。第1の部分61及び第2の部分62は、カプセル27から取付座28を離脱させる離脱方向Y1に対して直交する方向に、互いに対向している。第1の部分61及び第2の部分62の間に、取付座28の切欠溝51が挿入されるようになっている。
第1の部分61は、取付座28を弾力的に押圧する押圧部65を有している。押圧部65は、略円弧状に形成され、第1の部分61から第2の部分62に向けて突出している。カプセル27の部品単品の状態において、第1の部分61の押圧部65と第2の部分62との間隔は、取付座28の肉厚よりも小さく設定されている。これにより、取付座28を車体に固定する前にカプセル27を取付座28に取付けた状態において、連結部63が弾性曲げ変形することにより、第1の部分61及び第2の部分62が取付座28を弾力的に押圧状態で挟持できるようになっている。
カプセル27には、第1の部分61と筒部64と第2の部分62とを挿通する挿通孔66が形成されている。挿通孔66は、第1の部分61及び第2の部分62が互いに対向する方向(図6(a)の紙面直交方向)に挿通している。第1の部分61と筒部64に跨る挿通孔66の内周面には、凹球面状の凹球面部69が形成されている。
カプセル27は、取付座28への位置決めのために、取付座28に係合する係合部として、単一の係合凹部67及び2つの係合凸部68を有している。一方、取付座28は、図5及び図7に示すように、例えば円柱形状をなし、取付座28の下面から下方に突出する係合突起52を有している。そして、第2の部分62の縁部に形成された係合凹部67は、取付座28の係合突起52と係合するようになっている。また、各係合凸部68は、第2の部分62から第1の部分61に向けて突出しており、取付座28の切欠溝51の縁部に係合するようになっている。(図7(a)及び図7(b)参照。)
図4に示すように、締結ボルト31は、両端に雄ねじが形成されたスタッドボルトであり、その一方側の端部が取付ステー13に固定され、他方側がカプセル27の挿通孔66の内部に挿通されている。図4において、取付ステー13の右側の取付面13aは、傾きがない正規の状態で形成されている場合を示し、左側の取付面13aは、面精度が悪く正規の状態から傾斜して形成されている場合を示している。
内輪34は、例えば鋼材等により円筒状に形成され、凸球面状の外周面を有している。内輪34の凸球面状の外周面は、カプセル27の挿通孔66に形成された凹球面部69に回転自在に摺接し、内輪34の凸球面状の外周面とカプセル27の挿通孔66に形成された凹球面部69とにより球面滑り軸受部38が構成されている。内輪34の内周面には、締結ボルト31が挿通される。
スペーサ33は、例えば鋼材等により円筒状に形成され、カプセル27と締結ボルト31に螺合するナット32との間に介在し、締結ボルト31が内周面に挿通されている。スペーサ33のカプセル27側の端面には、球面凸部33aが形成されている。スペーサ33の球面凸部33aは、カプセル27の第2の部分62に設けられた挿通孔66の内周縁部66aに係合可能に形成されている。なお、スペーサ33及び内輪34は、強度と軸力が十分確保できる材料であれば、鋼材に限らず、樹脂等を用いて製作しても良い。
締結ボルト31に螺合するナット32を締付けることにより、スペーサ33の球面凸部33aがカプセル27の挿通孔66の内周縁部66aに係合し、カプセル27を取付ステー13側に押し付ける。この押し付けにより、内輪34の一方側端面が、球面滑り軸受部38を介して取付ステー13の取付面13aに当接する。そして、スペーサ33の球面凸部33aと球面滑り軸受部38との間にカプセル27を介して固定ブラケット35の取付座28が挟持される。より詳しくは、固定ブラケット35の取付座28は、カプセル27の第1の部分61の押圧部65と第2の部分62との間に弾力的に押圧状態で挟持される。これにより、押圧部65の弾性力に応じた所定の離脱荷重が得られ、カプセル27は、取付ステー13に固定されるとともに、取付座28を離脱可能に保持している。
上記のように構成されたステアリング装置1によれば、固定ブラケット35を挟持するカプセル27と締結ボルト31が挿通される内輪34との間に球面滑り軸受部38が設けられている。したがって、固定ブラケット35を車体側の取付ステー13に固定する際に、車体の取付面13aが傾斜していても、内輪34をカプセル27内で回転させることにより、内輪34の一方側端面を車体の取付面13aに当接させ、傾斜分を球面滑り軸受部38で吸収することができる。
また、ステアリング装置1は、カプセル27とナット32の間に球面凸部33aを有するスペーサ33を介在させ、スペーサ33の球面凸部33aとカプセル27の挿通孔66の内周縁部66aとを係合させている。したがって、車体の取付面13aの傾斜に伴って締結ボルト31がカプセル27に対して傾斜していても、ナット32の締付けにより発生する締結力を挿通孔66の内周縁部66aに対し均一に作用させることができる。
これにより、締結機構30に球面滑り軸受部38と球面凸部33aを有したスペーサ33とを備えたステアリング装置1において、ステアリングコラム15を固定する固定ブラケット35に曲げの力が作用することがなくなり、固定ブラケットの変形を抑制することができる。
また、車体の取付面13aが傾斜していても固定ブラケット35の変形を抑制することができるので、固定ブラケット35を挟持するカプセル27の押圧部65により決定される離脱荷重を適切な値に安定して維持することができる。
また、チルト調整機能とテレスコ調整機能を備えたステアリング装置1において、車体の取付面13aが傾斜していても固定ブラケット35の変形を抑制することができるので、チルト・テレスコ調整時における固定ブラケット35の側板44とコラム側ブラケット36の側板46との間の隙間の増減を抑制することができる。したがって、取付面13aの傾斜の影響を受けずに、チルト操作力やテレスコ操作力を適切にすることで、チルト調整やテレスコ調整の操作性を安定して維持することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更することが可能である。例えば、以下の実施形態に変更することも可能である。
上記実施形態では、球面凸部33aを有するスペーサ33とナット32が別体として締結機構30を構成していたが、スペーサ33とナット32に代えて、ナットの固定ブラケット35側の端面を球面凸状に形成し、ナット32と球面凸部33aを有するスペーサ33とを一体としたナットを用いて締結機構を構成してもよい。この場合も、上記実施形態と同様の効果が得られ、さらに、部品点数の増加を抑制することができる。また、固定ブラケット35を車体側の取付ステー13に固定する際の組付作業性をより向上することができる。
上記実施形態では、締結ボルト31として、両端に雄ねじが形成されたスタッドボルトを用いた場合について示したが、これに限定されず、締結ボルトのねじ部が取付ステーの取付面から突出した態様となる締結ボルトなら本発明を適用することができる。例えば、締結ボルトとして、頭部付ボルトを用いてもよい。この場合、頭部付ボルトの頭部が取付ステーに溶接等により固定され、頭部付ボルトのねじ部が取付面から突出する。
上記実施形態では、本発明をチルト調整機能とテレスコ調整機能を有するステアリング装置1に適用したが、これに限らず、チルト調整機能とテレスコ調整機能のいずれか一方のみを有するステアリング装置、又はこれらの各機能を有さないステアリング装置に本発明を適用してもよい。
上記実施形態では、カプセル27として、一対の固定片のうち一方の第1の部分61に押圧部65を設け、固定ブラケット35を弾力的に押圧状態で挟持するカプセル27を用いたが、これに限定されず、各種の離脱用のカプセルを用いることができる。例えば、一対の固定片で固定ブラケットを挟み、一方の固定片から突出し固定ブラケットを貫通して他方の固定片に固定される樹脂ピンを備えたカプセル等(特開2003−170837号公報等参照)を用いてもよい。
上記実施形態では、ステアリング装置1を、ステアリングシャフト3を構成するロアーシャフト12に電動モータ19を用いてアシスト力を付与する所謂コラムアシスト式の電動パワーステアリング装置として構成した。しかし、これに限らず、例えば、所謂ラックアシスト式等、コラムアシスト以外の電動パワーステアリング装置や油圧式のパワーステアリング装置、或いはノンアシスト型のステアリング装置に適用してもよい。
1:ステアリング装置、 2:ステアリングホイール、 3:ステアリングシャフト、 4,6:自在継手、 5:中間軸、 7:ピニオン軸、 7a:ピニオン、 8:ラック軸、 8a:ラック、 9,13,14:取付ステー、 10:ラックハウジング、 11:アッパーシャフト、 12:ロアーシャフト、 13a:取付面、 15:ステアリングコラム、 16:アッパーチューブ、 17:ロアーチューブ、 18:ハウジング、 19:電動モータ、 20:減速機構、 21:駆動ギヤ、 22:従動ギヤ、 23:アッパーブラケット、 24:ロアーブラケット、 27:カプセル、 28:取付座、 29:チルト中心軸、 30:締結機構、 31:締結ボルト、 32:ナット、 33:スペーサ、 33a:球面凸部、 34:内輪、 35:固定ブラケット、 36:コラム側ブラケット、 37:締付軸、 38:球面滑り軸受部、 41:上板、 42:主体部、 43:ウェブ、 44,46:側板、 45:チルト長孔、 47:テレスコ長孔、 48:締付ナット、 49:操作レバー、 51:切欠溝、 52:係合突起、 61:第1の部分、 62:第2の部分、 63:連結部、 64:筒部、 65:押圧部、 66:挿通孔、 66a:内周縁部、 67:係合凹部、 68:係合凸部、 69:凹球面部、 X1:車両後方、 X2:車両前方、 Y1:離脱方向

Claims (1)

  1. ステアリングシャフトを回転可能に支持するステアリングコラムと、前記ステアリングコラムに連結される固定ブラケットと、車体の二次衝突時に前記固定ブラケットを前記車体から離脱可能に挟持するカプセルと、前記固定ブラケットを車体に固定する締結機構とを備えたステアリング装置において、
    前記締結機構は、前記車体に一方側が固定され前記カプセルの挿通孔に挿通される締結ボルトと、前記締結ボルトが挿通され凸球面状の外周面を有する内輪と、前記内輪の凸球面状の外周面と前記外周面に摺接し前記カプセルの挿通孔に形成される凹球面部とからなる球面滑り軸受部と、前記締結ボルトに螺合するナットと、前記カプセルと前記ナットとの間に介在し、前記締結ボルトが挿通され、前記カプセル側端面に前記挿通孔の内周縁部に係合可能な球面凸部を有したスペーサとを備え、
    前記ナットを締付けることにより、前記内輪の一方側端面が前記車体の取付面に当接し、前記スペーサの球面凸部と前記球面滑り軸受部との間に前記カプセルを介して前記固定ブラケットが挟持されることを特徴とするステアリング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112429072A (zh) * 2020-11-13 2021-03-02 宁波拓普集团股份有限公司 汽车转向管柱溃缩吸能机构

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CN112429072A (zh) * 2020-11-13 2021-03-02 宁波拓普集团股份有限公司 汽车转向管柱溃缩吸能机构
CN112429072B (zh) * 2020-11-13 2022-07-29 宁波拓普集团股份有限公司 汽车转向管柱溃缩吸能机构

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