JP2007091118A - ステアリング装置 - Google Patents

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宏之 城井
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Abstract

【課題】 テレスコピック解除時のインナーコラムの回転を防止し、かつ、テレスコピック締付け時に、アウターコラムがインナーコラムを強固にクランプすることを可能にしたステアリング装置を提供する。
【解決手段】 テレスコピック締付け時、ストッパー部材110の軸部110bとすり割りLとの間に隙間δ3が有り、ストッパー部材110の凸部110cが、クランプ部材12bの凹部120dに入り込んでいるため、クランプ部材12a、12bはインナーコラム3を強固にクランプする。テレスコピック解除時には、ストッパー部材110の軸部110bとすり割りLとの間の隙間がδ4に拡大する。しかし、クランプ部材12bの凹部120dに、ストッパー部材110の凸部110cが係合して、クランプ部材12bに対するストッパー部材110の相対移動を阻止するため、インナーコラム3は回転しない。
【選択図】 図1

Description

本発明はステアリング装置、特に、運転者の体格や運転姿勢に応じて、ステアリングホイールのテレスコピック位置を調整することができるテレスコピック式、または、このテレスコピック式にチルト式を併用したチルト/テレスコピック式のステアリング装置に関する。
運転者の体格や運転姿勢に応じて、ステアリングホイールのテレスコピック位置、または、テレスコピック位置とチルト位置の両方を調整することができるステアリング装置がある。
このようなステアリング装置において、ステアリングホイールのテレスコピック位置、または、テレスコピック位置とチルト位置の両方を調整後、アウターコラムに対してインナーコラムを強固にクランプして、ステアリングホイールに曲げ荷重が作用しても、インナーコラムが揺動するように動くことが無く、両コラムの剛性を高くしたステアリング装置がある(特許文献1)。
特許文献1のステアリング装置は、アウターコラムと一体の一対のクランプ部材が、インナーコラムを包持する包持面を備え、締付け装置により、これら一対のクランプ部材を互いに接近するように移動させて、インナーコラムをこれら一対のクランプ部材により包持してクランプするように構成している。従って、インナーコラムをアウターコラムにより直接クランプするため、両コラムの剛性が高く、ステアリングホイールに曲げ荷重が作用しても、インナーコラムが揺動するように動くことが無い。
図11から図14は特許文献1のステアリング装置を示し、図11は特許文献1のチルト/テレスコピック式ステアリング装置を示す平面図である。図12は図11の縦断面図である。図13は図12の要部の拡大縦断面図である。図14は図12のA−A断面図である。
図11および図12に示すように、ステアリングシャフトは、車体後方側端部にステアリングホイール(図示なし)を装着したアッパーシャフト1と、これにスプライン嵌合したロアーシャフト2とから伸縮自在に構成されている。ステアリングコラムは、アッパーシャフト1を上端部で玉軸受20aを介して回転自在に支持するアッパー側のインナーコラム3と、ロアーシャフト2を下端部で玉軸受20bを介して回転自在に支持すると共に、アッパー側のインナーコラム3に外嵌したロアー側のアウターコラム4とから摺動自在に構成されている。
アッパーシャフト1には、アッパーシャフト1がインナーコラム3内に押し込まれることがないように、押し込み防止用のC−リング21aが設けられている。また、ロアーシャフト2にも、ロアーシャフト2がアウターコラム4内に押し込まれることのないようにするためのC−リング21bが設けてある。
このロアー側のアウターコラム4の周囲には、図14にも示すように、チルト調整用溝5を有するブラケット6が設けられている。ブラケット6は車体後方側に、車体に接続されるフランジ部6aを有し、全体として下向きに逆U字形状をしており、対向側板部6b、6cを一体に形成している。
ブラケット6のロアー側には、別体のロアーブラケット7がブラケット6を包持するように設けられている。ロアーブラケット7は車体に連結される上板部7aと、ブラケット6の対向側板部6b、6cを接触挟持する下向きの対向側板部(図示せず)を有している。ブラケット6の対向側板部6b、6cの内側に両側端が接触するように、筒状部8が、アウターコラム4の前方端に一体的に形成してある。
これらロアーブラケット7の対向側板部、ブラケット6の対向側板部6b、6c、および筒状部8には、スペーサ筒9を介して、チルト中心ボルト10が通挿されている。これにより、ロアー側のアウターコラム4は、このチルト中心ボルト10を中心として傾動できるようになっている。なお、図12に示すように、ロアーブラケット7には、二次衝突のコラプス時にチルト中心ボルト10が離脱するための、離脱用オープンスリット7dが形成されている。
図11から図13に示すように、ロアー側のアウターコラム4は、アッパーシャフト1とロアーシャフト2との嵌合部をほぼ覆う位置まで後方に延びており、さらにこの嵌合部よりも後方側には、ある長さ範囲にわたりアウタージャケット部4aを一体に有している。
図14に示すように、アウタージャケット部4aには、上方部中央に軸方向のすり割りLが形成され、アッパー側のインナーコラム3を包持してクランプするための一対のクランプ部材12a、12bが、アウタージャケットの外周方向へ向けて形成されている。
クランプ部材12a、12bは、それぞれインナーコラム3の外周面に適合する形状の内周面と、ブラケット6の対向側板部6b、6cの内側に接触する外側面とを有している。クランプ部材12a、12bの内周面は、インナーコラム3の外周面に円周方向180度以上に亘り接触している。
一対のクランプ部材12a、12bのすり割りL(隙間)には、ストッパー部材11が挿入されている。図13及び図14に示すように、このストッパー部材11は、クランプ部材12a、12bに各々形成した肩部12c、12dに載置される頭部11aと、インナーコラム3に形成した軸方向長孔3aに係合する下端の軸部11bとから一体的に構成されている。また、このストッパー部材11及びクランプ部材12a、12bには、締付けボルト(案内部材)13が通挿されている。この締付けボルト13のネジ部には、締付けナット14およびロックナット15が螺合している。
このように、インナーコラム3の軸方向長孔3aに、一対のクランプ部材12a、12bのすり割りLに挿入したストッパー部材11の軸部11bが係合している。従って、このストッパー部材11は、回転方向(周方向)に対するストッパーとして働き、両コラム3、4は、回転方向に対しては、摩擦のみによる保持だけでなく、このストッパー部材11によって機械的に保持されている。
さらに、テレスコピック摺動時、ストッパー部材11の軸部11bが、インナーコラム3の軸方向長孔3a内を移動することができる。このストッパー部材11の軸部11bが軸方向長孔3aの軸方向の端部に当接すると、テレスコピック摺動するインナーコラム3のための軸方向に対するストッパーとして働く。
また、締付けボルト13の頭部側(図14の左側)には、操作レバー16が取り付けられていると共に、カムロック機構が設けられている。このカムロック機構は、操作レバー16と一体的に回転する第1カム部材17と、この第1カム部材17の回転に伴って、第1カム部材17の山部または谷部に係合しながら軸方向に移動して、ロックまたはロック解除する、非回転の第2カム部材18とから構成されている。
なお、第1カム部材17の突起17aが操作レバー16に嵌合していることにより、第1カム部材17は操作レバー16と一体的に回転できるように構成されている。また、第2カム部材18の突起18aが、チルト調整用溝5に嵌合していることにより、第2カム部材18は常時非回転に構成されている。また、ブラケット6のフランジ部6aには、二次衝突のコラプス時の離脱用カプセル19a、19bが設けられている。すなわち、ブラケット6は、離脱用カプセル19a、19bを介して車体に連結されている。
以上のように構成しているため、車両衝突時には、アウターコラム4、インナーコラム3、ロアーシャフト2およびアッパシャフト1から成るステアリングシャフト組立体は、ブラケット6とともにロアーブラケット7に対して、車両前方側に移動する。
チルト・テレスコピックの締付時には、操作レバー16を一方向に揺動すると、第1カム部材17が同時に回転して、第2カム部材18の谷部から山部に係合する。この結果、、第2カム部材18が図14の右方に移動して、締付けボルト13により、ブラケット6の対向側板部6b、6cがアウターコラム4を押圧する。
これにより、これら一対のクランプ部材12a、12bが互いに接近するように移動して、ストッパー部材11を挟持すると共に、アッパー側のインナーコラム3を包持するようにクランプする。
一方、チルト・テレスコピックの解除時には、操作レバー16を逆方向に揺動すると、第1カム部材17が同時に回転して、第2カム部材18の山部から谷部に係合する。この結果、第2カム部材18が図14の左方に移動して、ブラケット6の対向側板部6b、6cのアウターコラム4への圧接固定を解除し、一対のクランプ部材12a、12bを離間する。
これにより、チルト調整の場合には、締付けボルト13をチルト調整用溝5に沿って移動し、チルト中心ボルト10を中心として、アウターコラム4およびインナーコラム3を傾動し、ステアリングホイール(図示略)の傾斜角度を所望の角度位置に調整することができる。
テレスコピック調整の場合には、ロアー側のアウターコラム4に対して、アッパー側のインナーコラム3を軸方向に摺動し、ステアリングホイール(図示略)の軸方向位置を所望のテレスコピック位置に調整することができる。
このテレスコピック摺動時、ストッパー部材11の軸部11bが、インナーコラム3の軸方向長孔3a内を移動することができる。ストッパー部材11の軸部11bが軸方向長孔3aの軸方向の端部に当接すると、テレスコピック摺動するインナーコラム3のための、軸方向に対するストッパーとして働く。
このように、アッパー側のインナーコラム3をロアー側のアウターコラム4により直接的にクランプするように構成している。従って、ステアリングホイール(図示略)に曲げ荷重が作用した場合(即ち、ステアリングホイール(図示略)が上下方向にこじられた場合)であっても、アッパー側のインナーコラム3は、揺動するように動くことがなく、両コラム3、4の剛性を高くしている。
図15及び図16は、特許文献1のステアリング装置の、テレスコピック締付け時と解除時の、ストッパー部材11とクランプ部材12a、12bの動作を示す説明図である。図15(1)は、テレスコピック締付け時を示し、図15(2)から(4)は、テレスコピック解除時を示す。また、図16(1)は、テレスコピック締付け時を示し、図16(2)は、テレスコピック解除時を示す。
図15(1)に示すように、テレスコピック締付け時に、ストッパー部材11の軸部11bとすり割りLとの間に隙間δ1が有るように設定すれば、クランプ部材12a、12bがインナーコラム3を強固にクランプすることができる。しかし、図15(2)に示す、テレスコピック解除時には、ストッパー部材11の軸部11bとすり割りLとの間の隙間がδ2に拡大する。
その結果として、図15(3)、(4)に示すように、インナーコラム3がストッパー部材11と共に、隙間δ2分だけ反時計方向または時計方向に角度θだけ回転してしまう。そのため、ウインカー等が装着されたコンビネーションスイッチが、インナーコラム3と共に傾いてしまうため、インナーコラム3を元の角度位置に戻す作業が必要となる。
また、図16(2)に示すように、テレスコピック解除時に、ストッパー部材11の軸部11bとすり割りLとの間に隙間が無いように設定すると、図16(1)に示す、テレスコピック締付け時に、クランプ部材12a、12bがインナーコラム3を強固にクランプする前に、すり割りLがストッパー部材11の軸部11bを噛み込んでしまい、インナーコラム3をクランプする力が不足してしまう。
特開2002−120731号公報
本発明は、テレスコピック解除時のインナーコラムの回転を防止し、かつ、テレスコピック締付け時に、アウターコラムがインナーコラムを強固にクランプすることを可能にしたステアリング装置を提供することを課題とする。
上記課題は以下の手段によって解決される。すなわち、第1番目の発明は、車体後方側にステアリングホイールを装着したステアリングシャフトを回転可能に軸支するインナーコラム、上記インナーコラムをテレスコピック位置調整可能に内嵌したアウターコラム、上記アウターコラムにすり割りを介して互いに接近離反可能に形成され、上記インナーコラムの外周を包持する包持面を備えた一対のクランプ部材、上記一対のクランプ部材を接近離反させて、上記インナーコラムを上記アウターコラムの包持面でクランプ/アンクランプする締付け装置、上記クランプ部材のすり割りに間隙を有して挿入され、上記インナーコラムに形成した軸方向長溝に係合するストッパー部材、上記一対のクランプ部材のいずれか一方と上記ストッパー部材とを係合して、上記クランプ部材に対して、上記クランプ部材の接近離反方向へのストッパー部材の相対移動を阻止する係合部を備えたことを特徴とするステアリング装置である。
第2番目の発明は、第1番目の発明のステアリング装置において、上記係合部は、上記ストッパー部材とクランプ部材のいずれか一方に形成された凸部と、上記ストッパー部材とクランプ部材のいずれか他方に形成された凹部で構成されていることを特徴とするステアリング装置である。
第3番目の発明は、第1番目の発明のステアリング装置において、上記係合部は、上記ストッパー部材をクランプ部材に固定するボルトであることを特徴とするステアリング装置である。
第4番目の発明は、第1番目の発明のステアリング装置において、上記ストッパー部材には、上記クランプ部材の接近離反方向に略平行な貫通孔が形成され、該貫通孔に内嵌する案内部材が、上記ストッパー部材を上記クランプ部材の接近離反方向に移動可能に支持することを特徴とするステアリング装置である。
第5番目の発明は、第4番目の発明のステアリング装置において、上記ストッパー部材の貫通孔には、上記案内部材を上記貫通孔の半径方向外側から貫通孔に挿入可能にするための開口部が形成されていることを特徴とするステアリング装置である。
第6番目の発明は、第1番目の発明のステアリング装置において、上記ストッパー部材は合成樹脂で成形されていることを特徴とするステアリング装置である。
第7番目の発明は、第1番目の発明のステアリング装置において、上記ストッパー部材は、上記軸方向長溝の軸方向端部に当接して、上記インナーコラムのテレスコピック移動端のストッパーとして作用することを特徴とするステアリング装置である。
第8番目の発明は、第1番目から第7番目までのいずれかの発明のステアリング装置において、上記インナーコラムはアッパー側に配置され、上記アウターコラムはロアー側に配置されていることを特徴とするステアリング装置である。
本発明のステアリング装置では、すり割りを介して互いに接近離反して、インナーコラムをアウターコラムにクランプ/アンクランプする一対のクランプ部材のうちの一方のクランプ部材とストッパー部材を、クランプ部材の接近離反方向への相対移動を阻止するように係合している。従って、テレスコピック解除時にはインナーコラムの回転を防止し、かつ、テレスコピック締付け時には、クランプ部材がインナーコラムを強固にクランプすることが可能となる。
以下、図面に基づいて本発明の実施例1から実施例5を説明する。
図1は、本発明の実施例1のチルト/テレスコピック式ステアリング装置を示す断面図であって、(1)は図12のA−A断面図相当、(2)はクランプ部材の凹部とストッパー部材の凸部との係合部の拡大断面図である。以下の説明では、図11から図16で説明した従来技術と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。
図1に示すように、アウターコラム4の周囲には、チルト調整用溝5を有するブラケット6が設けられている。ブラケット6は車体後方側に、車体に接続されるフランジ部6aを有し、全体として下向きに逆U字形状をしており、対向側板部6b、6cを一体に形成している。
アウターコラム4の後方側には、ある長さ範囲にわたりアウタージャケット部4aが一体に形成されている。アウタージャケット部4aには、上方部中央に軸方向のすり割りLが形成され、アッパー側のインナーコラム3を包持してクランプするための一対のクランプ部材12a、12bを形成している。
クランプ部材12a、12bは、それぞれインナーコラム3の外周面に適合する形状の内周面と、ブラケット6の対向側板部6b、6cの内側に接触する外側面とを有している。クランプ部材12a、12bの内周面は、インナーコラム3の外周面に円周方向180度以上に亘り接触している。
一対のクランプ部材12a、12bのすり割りL(隙間)には、ストッパー部材110が挿入されている。このストッパー部材110は、上端に形成された頭部110aと、インナーコラム3に形成した軸方向長溝3bに係合する軸部110bとから一体的に構成されている。軸方向長溝3bは、インナーコラム3の内周側に貫通して形成した長孔でもよい。
図1に示すように、頭部110aの下面には、軸部110bの右側に、凸部110cが形成されている。また、一対のクランプ部材12a、12bのうちの一方のクランプ部材12bの上面には、すり割りLの右側に、凹部120dが各々形成されている。凹部120dは、一対のクランプ部材12a、12bのうちのいずれか一方に形成すればよい。
そして、クランプ部材12bの凹部120dに、ストッパー部材110の凸部110cが入り込んで係合している。また、図1(2)に拡大して示すように、凸部110c、凹部120dの形状は、くさび状に形成されており。くさびの角度αは1度以下が望ましい。さらに、凸部110cと凹部120dとの間の左右方向の隙間γは、実施例1では微少距離だけ空いているが、隙間γは無くても良い。
また、このストッパー部材110の貫通孔110e及びクランプ部材12a、12bには、締付けボルト(案内部材)13が通挿されている。この締付けボルト13のネジ部には、締付けナット14およびロックナット15が螺合している。
このように、インナーコラム3の軸方向長溝3bに、ストッパー部材110の軸部110bが係合している。従って、このストッパー部材110は、回転方向(周方向)に対するストッパーとして働き、両コラム3、4は、回転方向に対しては、摩擦のみによる保持だけでなく、このストッパー部材110によって機械的に保持されている。
さらに、テレスコピック摺動時、ストッパー部材110の軸部110bがインナーコラム3の軸方向長溝3b内を移動することができる。このストッパー部材110の軸部110bが軸方向長溝3bの端部に当接すると、テレスコピック摺動するインナーコラム3のための軸方向に対するストッパーとして働く。
また、締付けボルト13の頭部側には、操作レバー16が取り付けられていると共に、カムロック機構が設けてある。このカムロック機構は、操作レバー16と一体的に回転する第1カム部材17と、この第1カム部材17の回転に伴って、第1カム部材17の山部または谷部に係合しながら軸方向に移動して、ロックまたはロック解除する、非回転の第2カム部材18とから構成している。
なお、第1カム部材17の突起17aが操作レバー16に嵌合していることにより、第1カム部材17は操作レバー16と一体的に回転できるように構成されている。また、第2カム部材18の突起18aがチルト調整用溝5に嵌合していることにより、第2カム部材18は常時非回転に構成している。また、ブラケット6のフランジ部6aには、二次衝突のコラプス時の離脱用カプセル19a、19bが設けられている。すなわち、ブラケット6は離脱用カプセル19a、19bを介して車体に連結されている。
車両衝突時には、アウターコラム4、インナーコラム3、およびアッパシャフト1等から成るステアリングシャフト組立体は、ブラケット6とともに車両前方側に移動する。
チルト・テレスコピックの締付時には、操作レバー16を一方向に揺動すると、第1カム部材17が同時に回転して、第2カム部材18の谷部から山部に係合する。この結果、第2カム部材18が図1の右方に移動して、締付けボルト13により、ブラケット6の対向側板部6b、6cがアウターコラム4を押圧する。
これにより、これら一対のクランプ部材12a、12bが互いに接近するように移動して、アッパー側のインナーコラム3を包持するようにクランプする。
一方、チルト・テレスコピックの解除時には、操作レバー16を逆方向に揺動すると、第1カム部材17が同時に回転して、第2カム部材18の山部から谷部に係合する。この結果、第2カム部材18が図1の左方に移動して、ブラケット6の対向側板部6b、6cのアウターコラム4への圧接固定を解除し、一対のクランプ部材12a、12bを離間する。
これにより、チルト調整の場合には、締付けボルト13をチルト調整用溝5に沿って移動し、アウターコラム4およびインナーコラム3を傾動し、ステアリングホイール(図示略)の傾斜角度を所望の角度位置に調整することができる。
テレスコピック調整の場合には、ロアー側のアウターコラム4に対して、アッパー側のインナーコラム3を軸方向に摺動し、ステアリングホイール(図示略)の軸方向位置を所望のテレスコピック位置に調整することができる。
このテレスコピック摺動時、ストッパー部材110の軸部110bがインナーコラム3の軸方向長溝3b内を移動することができる。ストッパー部材110の軸部110bが軸方向長溝3bの端部に当接すると、テレスコピック摺動するインナーコラム3のための軸方向に対するストッパーとして働くことができる。
図9は、実施例1のステアリング装置の、テレスコピック締付け時と解除時の、ストッパー部材110とクランプ部材12a、12bの動作を示す説明図である。図9(1)は、テレスコピック締付け時を示し、図9(2)は、テレスコピック解除時を示す。
図9(1)に示すように、テレスコピック締付け時、ストッパー部材110の軸部110bとすり割りLとの間に隙間δ3が有り、ストッパー部材110の凸部110cが、クランプ部材12bの凹部120dに入り込んでいるため、クランプ部材12a、12bはインナーコラム3を強固にクランプすることができる。
また、図9(2)に示す、テレスコピック解除時には、ストッパー部材110の軸部110bとすり割りLとの間の隙間がδ4に拡大する。しかし、クランプ部材12bの凹部120dに、ストッパー部材110の凸部110cが係合して、クランプ部材12bに対するストッパー部材110の相対移動を阻止するため、インナーコラム3は回転しない。
このように、アッパー側のインナーコラム3をロアー側のアウターコラム4により直接的にクランプするように構成していることから、ステアリングホイール(図示略)に曲げ荷重が作用した場合(即ち、ステアリングホイール(図示略)が上下方向にこじられた場合)であっても、アッパー側のインナーコラム3は、揺動するように動くことがなく、両コラム3、4の剛性が高くなる。
次に本発明の実施例2について説明する。図2は、本発明の実施例2のチルト/テレスコピック式ステアリング装置を示す断面図であって、図12のA−A断面図相当である。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。
実施例2は、実施例1の変形例であって、クランプ部材12b側に凸部を形成し、クランプ部材12bの凸部に係合する凹部を、ストッパー部材110側に形成した例である。
すなわち、図2に示すように、頭部110aの下面には、軸部110bの右側に、凹部110dが形成されている。また、一対のクランプ部材12a、12bのうちの一方のクランプ部材12bの上面には、すり割りLの右側に、凸部120cが各々形成されている。そして、クランプ部材12bの凸部120cに、ストッパー部材110の凹部110dが入り込んで係合している。凸部120c及び凹部110dの詳細な構造は、実施例1と同様なので省略する。また、テレスコピック締付け時及びテレスコピック解除時の、実施例2の凸部120cと凹部110dの作用は、実施例1と同様なので省略する。
次に本発明の実施例3について説明する。図3は、本発明の実施例3のチルト/テレスコピック式ステアリング装置を示す断面図であって、図12のA−A断面図相当である。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。
実施例3は、実施例1の変形例であって、クランプ部材12bとストッパー部材110とをボルトで固定した例である。
すなわち、図3に示すように、ストッパー部材110の頭部110aには、軸部110bの右側に、図3の上下方向にボルト孔110gが形成されている。このボルト孔110gにボルト110hを挿入して、一対のクランプ部材12a、12bのうちの一方のクランプ部材12bの上面にねじ込むことで、ストッパー部材110をクランプ部材12bに固定している。テレスコピック締付け時及びテレスコピック解除時の、実施例3のボルト110hの作用は、実施例1と同様なので省略する。
次に本発明の実施例4について説明する。図4は本発明の実施例4のチルト/テレスコピック式ステアリング装置を示す斜視図である。図5は図4のB−B断面図である。図6は実施例4のステアリング装置に使用するストッパー部材の斜視図である。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。
実施例4は、ステアリングシャフトの心ズレを抑制し、小さな操作力でアウターコラムを効果的に変形させて、インナーコラムを強固にクランプすることができるステアリング装置に適用した例である。
すなわち、図4から図6に示すように、実施例4では、車体に対して取り付けられたブラケット6から下方に延びる対向側板部6b、6cの間に、テンション部材22が配置されている。テンション部材22は、左半部22aと右半部22bとから構成され、組み付け状態では、円筒状のアウターコラム4を包囲する矩形状であって、左右に二分割できるようになっている。
より具体的には、左半部22aは、左側の対向側板部6bの内側とアウターコラム4の外周との間に上下方向に延びる矩形棒状の連結板221aと、この連結板221aの上下方向の中間位置から、一体的に左方に延びる丸棒状のシャフト部222aで構成されている。また、右半部22bは、右側の対向側板部6cの内側とアウターコラム4の外周との間に上下方向に延びる矩形棒状の連結板221bと、この連結板221bの上下方向の中間位置から右方に延びる丸棒状のシャフト部222bで構成されている。シャフト部222bは連結板221bにねじ込まれて連結されている。
連結板221aと連結板221bとの間の上下両端に、円筒形のスリーブ(案内部材)24、24を挟み込み、連結板221aの上下両端に形成されたネジ孔23、23に螺合させた2本のボルト25、25を用いて締結することで、左半部22aと右半部22bとを一体として、テンション部材22を得ることができる。
テンション部材22の連結板221aと連結板221bとの間には、円筒状のアウターコラム4が配置されている。アウターコラム4には、上方部中央及び下方部中央に軸方向のすり割りLが形成され、インナーコラム3を包持してクランプするための一対のクランプ部材12a、12bを形成している。インナーコラム3の中にはアッパーシャフト1が挿通され、図示しない軸受を介してインナーコラム3に対して回転自在に軸支されている。
クランプ部材12a、12bは、それぞれインナーコラム3の外周面に適合する形状の内周面と、対向側板部6b、6cの内側に接触するフランジ部26a、26bとを有している。
クランプ部材12a、12bの下方のすり割りL(隙間)には、図6に示すストッパー部材110が挿入されている。このストッパー部材110の貫通孔110eには、上記した下側のスリーブ(案内部材)24が通挿されている。このストッパー部材110は、実施例1のストッパー部材110と略同一形状を有し、下端に形成された頭部110aと、インナーコラム3に形成した軸方向長溝3bに係合する軸部110bとから一体的に構成されている。
図5、図6に示すように、頭部110aの上面には、軸部110bの右側に、凸部110cが形成されている。また、クランプ部材12bの下面には、すり割りLの右側に凹部120dが各々形成されている。
そして、クランプ部材12bの凹部120dに、ストッパー部材110の凸部110cが入り込んで係合している。凹部120d及び凸部110cの詳細な形状は、図1(2)に示す実施例1と同様なので、詳細な説明は省略する。
このように、インナーコラム3の軸方向長溝3bに、クランプ部材12a、12bの下方側のすり割りLに挿入したストッパー部材110の軸部110bが係合しているため、このストッパー部材110は、回転方向(周方向)に対するストッパーとして働き、インナーコラム3は、回転方向に対しては、摩擦のみによる保持だけでなく、このストッパー部材110によって機械的に保持されている。
また、図4に示すように、インナーコラム3には、インナーコラム3の外周に外嵌し、軸方向長溝3bに係合する、リング状で樹脂製のエネルギー吸収部材27が装着されている。インナーコラム3のテレスコピック摺動時、このエネルギー吸収部材27がアウターコラム4の後端面に当接して、テレスコピック摺動するインナーコラム3のための軸方向に対するストッパーとして働く。また、二次衝突時、インナーコラム3が車体前方側にコラプス移動した時に、エネルギー吸収部材27がアウターコラム4の後端面に当接して破断し、衝突時の衝撃エネルギーを吸収する。
また、図4に示すように、アウターコラム4の車体前方側外周には、電動モータ34と減速機構35で構成される電動アシスト機構が装着されている。この電動アシスト機構は、アッパーシャフト1に加えられた操舵トルクに対応した補助操舵トルクを付与して、ステアリングホイールの操作力を軽減している。
アウターコラム4はチルト中心ボルト10(図4)を支点としてチルト調整可能に支承され、対向側板部6b、6cには、チルト中心ボルト10を中心とする円弧状のチルト調整用溝5、5が形成されている。左側のチルト調整用溝5を貫通して、図5の左側には、連結板221aから一体的に延びるシャフト部222aが挿通され、図5の右側には、右側のチルト調整用溝5を貫通して、連結板221bから延びるシャフト部222bが挿通されている。シャフト部222a、222bの中心軸線は、アッパーシャフト1の中心軸線と略交差(実際に交差もしくは近傍を通過)している。
右側のシャフト部222bは、図5で右側のチルト調整用溝5の幅よりも大きな円盤状の頭部223bを有し、連結板221bの外側と頭部223bとの間に、スリーブ28を介して矩形板状の移動歯29が取付けられている。移動歯29の内側面には、紙面に直交する方向に平行に延びる鋸歯状の歯が形成されている。また、対向側板部6cの外側面には、紙面に直交する方向に平行に延びる鋸歯状の固定歯30が形成されており、チルト調整時に固定歯30に移動歯29の歯が噛み合って、チルト位置を保持する。
これに対し、左側のシャフト部222aには、突起18aがチルト調整用溝5に係合しているため回転不能となっている第2カム部材18が設けられている。また、左側のシャフト部222aには、第2カム部材18に対向して操作レバー16の端部に取り付けられ、操作レバー16と一体的に回動するようになっている第1カム部材17と、ナット31と操作レバー16の外側との間で挟持された軸受32とが設けられている。
対向側板部6b、6cの内側に接触するフランジ部26a、26bは、図4でアウターコラム4の右端側に形成され、アウターコラム4の軸線方向に離間した二カ所に配置されている。軸線方向に離間したフランジ部26a、26bの間に、テンション部材22が配置されている。
また、連結板221bの内側面の上下両端近傍と、クランプ部材12bの外周との間には、圧縮バネ33、33が挿入されている。これによって、操作レバー16の締め付けを解除した時に、圧縮バネ33、33の付勢力によって、連結板221bを右方に押圧し、固定歯30と移動歯29の歯との噛み合いを強制的に解除して、チルト調整を円滑に行えるようにしている。
次に、実施例4のステアリング装置の調整動作について説明する。運転者が操作レバー16を締付方向に回動し、第1カム部材17と第2カム部材18の凸部同士が係合し、互いに離隔する方向に力を発生する。このとき、第2カム部材18により押圧された図5で左側の対向側板部6bは右方へ変位する。一方、第1カム部材17により左方に押圧されたシャフト部222aは、テンション部材22を左方へと変位させる。
これによりテンション部材22に付与された力は、反対側のシャフト部222bに伝達され、それにより押圧された右側の対向側板部6cは左方へ変位する。これによって、アウターコラム4のフランジ部26a、26bの側部を、対向側板部6b、6cの内側に押し当て、適切な押圧力を付与する。従って、ブラケット6に対してアウターコラム4は固定され、クランプ部材12a、12bが接近してインナーコラム3の外周を包持し、それによりインナーコラム3のテレスコ方向とチルト方向の変位が阻止される。
図10は、実施例4のステアリング装置の、テレスコピック締付け時と解除時のストッパー部材110とクランプ部材12a、12bの動作を示す説明図である。図10(1)は、テレスコピック締付け時を示し、図10(2)は、テレスコピック解除時を示す。
図10(1)に示すように、テレスコピック締付け時、ストッパー部材110の軸部110bと下側のすり割りLとの間に隙間δ3が有り、ストッパー部材110の凸部110cが、クランプ部材12bの凹部120dに入り込んで係合しているため、クランプ部材12a、12bはインナーコラム3を強固にクランプすることができる。
また、図10(2)に示す、テレスコピック解除時には、ストッパー部材110の軸部110bと下側のすり割りLとの間の隙間がδ4に拡大する。しかし、クランプ部材12bの凹部120dに、ストッパー部材110の凸部110cが係合して、クランプ部材12bに対するストッパー部材110の相対移動を阻止するため、インナーコラム3は回転しない。
このように、アッパー側のインナーコラム3をロアー側のアウターコラム4により直接的にクランプするように構成していることから、ステアリングホイール(図示略)に曲げ荷重が作用した場合(即ち、ステアリングホイール(図示略)が上下方向にこじられた場合)であっても、アッパー側のインナーコラム3は、若干揺動するように動くことがなく、両コラム3、4の剛性が高くなる。
本実施の実施例4によれば、2つの対向側板部6b、6cの形状・板厚が略等しくなっているため、操作レバー16の締め付け操作によって、対向側板部6b、6cが互いに近接する方向に力を受け、略等しい量で変位する。従って、インナーコラム3は、フランジ部26a、26bにより、図5で左右両側から押圧力を受けて、対向側板部6b、6c間の距離を2分する位置にその中心が一致するように固定される。
それにより、テレスコ方向の変位を阻止しながらも、アッパーシャフト1の心ズレを抑制できることとなる。なお、実施例4では、すり割りLがアウターコラム4の上下に形成されているために、クランプ部材12a、12bが上下均等にインナーコラム3に向かう方向に変位し、操作レバー16の軽い操作で、インナーコラム3を強固にクランプすることが可能となっている。
次に本発明の実施例5について説明する。図7は本発明の実施例5のチルト/テレスコピック式ステアリング装置を示す斜視図である。図8は実施例5のステアリング装置に使用するストッパー部材の斜視図である。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。
実施例5は、ストッパー部材110の形状を変更した変形例であって、ストッパー部材110の製造コストを低減し、かつ、組付けを容易にした例である。すなわち、実施例1から実施例4では、ストッパー部材110には、締付けボルト(案内部材)13、またはスリーブ(案内部材)24を挿入するための貫通孔110e(図1、図5、図6)が形成されている。
従って、ストッパー部材110を金型あるいは鋳型で成形するためには、貫通孔110eの中心で二分割した型を使用して成形する必要があるため、型の制作費が高くなり、成型時の手順も複雑になるため、ストッパー部材110の製造コストが上昇する。また、ストッパー部材110を組付けるには、図5で、ストッパー部材110の貫通孔110eにスリーブ24を先に組み込んでおいてから、ストッパー部材110をすり割りLに挿入する手順が必要となるため、組付けが難しくなっていた。
実施例5では、貫通孔110eに、ストッパー部材110の頭部110a側に、貫通孔110eの直径と同一幅の開口部110fを形成している。従って、貫通孔110eの中心で二分割した型を使用する必要がなくなるため、型の制作費が安価となり、成型時の手順も簡単になるため、ストッパー部材110の製造コストを削減することが可能となる。また、ストッパー部材110を先にすり割りLに挿入しておいてから、開口部110f側から貫通孔110eにスリーブ24を組み込むことができるため、組付けが容易となり、組付け工数を削減することが可能となる。
上記実施例のストッパー部材110の材質としては、金属、または合成樹脂等の非金属を採用することができ、さらに、インナーコラムのテレスコピック移動を円滑に案内するために、ストッパー部材110の表面に、低摩擦材をコーティングしてもよい。また、上記実施例では、チルト/テレスコピック式ステアリング装置に本発明を適用した例について説明したが、テレスコピック位置の調整だけが可能なステアリング装置に適用してもよい。また、上記実施例では、アウターコラムがロアー側、インナーコラムがアッパー側の配置であったが、アウターコラムをアッパー側、インナーコラムをロアー側の配置にしてもよい。
本発明の実施例1のチルト/テレスコピック式ステアリング装置を示す断面図であって、(1)は図12のA−A断面図相当、(2)はクランプ部材の凹部とストッパー部材の凸部との係合部の拡大断面図である。 本発明の実施例2のチルト/テレスコピック式ステアリング装置を示す断面図であって、図12のA−A断面図相当である。 本発明の実施例3のチルト/テレスコピック式ステアリング装置を示す断面図であって、図12のA−A断面図相当である。 本発明の実施例4のチルト/テレスコピック式ステアリング装置を示す斜視図である。 図4のB−B断面図である。 実施例4のステアリング装置に使用するストッパー部材の斜視図である。 本発明の実施例5のチルト/テレスコピック式ステアリング装置を示す斜視図である。 実施例5のステアリング装置に使用するストッパー部材の斜視図である。 本発明の実施例1のステアリング装置の、テレスコピック締付け時と解除時の、ストッパー部材とクランプ部材の動作を示す説明図である。 本発明の実施例4のステアリング装置の、テレスコピック締付け時と解除時の、ストッパー部材とクランプ部材の動作を示す説明図である。 従来のチルト/テレスコピック式ステアリング装置を示す平面図である。 図11の縦断面図である。 図12の要部の拡大縦断面図である。 図12のA−A断面図である。 従来のステアリング装置のテレスコピック締付け時と解除時の、ストッパー部材とクランプ部材の動作を示す説明図である。 従来のステアリング装置のテレスコピック締付け時と解除時の、ストッパー部材とクランプ部材の動作を示す別の説明図である。
符号の説明
1 アッパーシャフト
2 ロアーシャフト
3 インナーコラム
3a 軸方向長孔
3b 軸方向長溝
4 アウターコラム
4a アウタージャケット部
5 チルト調整用溝
6 ブラケット
6a フランジ部
6b、6c 対向側板部
7 ロアーブラケット
7a 上板部
7d 離脱用オープンスリット
8 筒状部
9 スペーサ筒
10 チルト中心ボルト
11 ストッパー部材
11a 頭部
11b 軸部
110 ストッパー部材
110a 頭部
110b 軸部
110c 凸部
110d 凹部
110e 貫通孔
110f 開口部
110g ボルト孔
110h ボルト
12a、12b クランプ部材
12c、12d 肩部
120d 凹部
120c 凸部
13 締付けボルト
14 締付けナット
15 ロックナット
16 操作レバー
17 第1カム部材
17a 突起
18 第2カム部材
18a 突起
19a、19b 離脱用カプセル
20a、20b 玉軸受
21a、21b C−リング
22 テンション部材
22a 左半部
22b 右半部
221a、221b 連結板
222a、222b シャフト部
223b 頭部
23 ネジ孔
24 スリーブ
25 ボルト
26a、26b フランジ部
27 エネルギー吸収部材
28 スリーブ
29 移動歯
30 固定歯
31 ナット
32 軸受
33 圧縮バネ
34 電動モータ
35 減速機構
L すり割り

Claims (8)

  1. 車体後方側にステアリングホイールを装着したステアリングシャフトを回転可能に軸支するインナーコラム、
    上記インナーコラムをテレスコピック位置調整可能に内嵌したアウターコラム、
    上記アウターコラムにすり割りを介して互いに接近離反可能に形成され、上記インナーコラムの外周を包持する包持面を備えた一対のクランプ部材、
    上記一対のクランプ部材を接近離反させて、上記インナーコラムを上記アウターコラムの包持面でクランプ/アンクランプする締付け装置、
    上記クランプ部材のすり割りに間隙を有して挿入され、上記インナーコラムに形成した軸方向長溝に係合するストッパー部材、
    上記一対のクランプ部材のいずれか一方と上記ストッパー部材とを係合して、上記クランプ部材に対して、上記クランプ部材の接近離反方向へのストッパー部材の相対移動を阻止する係合部を備えたこと
    を特徴とするステアリング装置。
  2. 請求項1に記載されたステアリング装置において、
    上記係合部は、上記ストッパー部材とクランプ部材のいずれか一方に形成された凸部と、上記ストッパー部材とクランプ部材のいずれか他方に形成された凹部で構成されていること
    を特徴とするステアリング装置。
  3. 請求項1に記載されたステアリング装置において、
    上記係合部は、上記ストッパー部材をクランプ部材に固定するボルトであること
    を特徴とするステアリング装置。
  4. 請求項1に記載されたステアリング装置において、
    上記ストッパー部材には、上記クランプ部材の接近離反方向に略平行な貫通孔が形成され、該貫通孔に内嵌する案内部材が、上記ストッパー部材を上記クランプ部材の接近離反方向に移動可能に支持すること
    を特徴とするステアリング装置。
  5. 請求項4に記載されたステアリング装置において、
    上記ストッパー部材の貫通孔には、上記案内部材を上記貫通孔の半径方向外側から貫通孔に挿入可能にするための開口部が形成されていること
    を特徴とするステアリング装置。
  6. 請求項1に記載されたステアリング装置において、
    上記ストッパー部材は合成樹脂で成形されていること
    を特徴とするステアリング装置。
  7. 請求項1に記載されたステアリング装置において、
    上記ストッパー部材は、上記軸方向長溝の軸方向端部に当接して、上記インナーコラムのテレスコピック移動端のストッパーとして作用すること
    を特徴とするステアリング装置。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれかに記載されたステアリング装置において、
    上記インナーコラムはアッパー側に配置され、上記アウターコラムはロアー側に配置されていること
    を特徴とするステアリング装置。
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