JP5614486B2 - ステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明はステアリング装置、特に、二次衝突時にステアリングホイールが車体前方側にコラプス移動して、衝撃荷重を吸収するようにしたステアリング装置に関する。
二次衝突時にステアリングホイールが車体前方側にコラプス移動して、衝撃荷重を吸収するようにしたステアリング装置として、特開2005−219641号公報に示すステアリング装置がある。特開2005−219641号公報に示すステアリング装置は、ロアーコラム及びアッパーコラムが車体取付けブラケットによって車体に固定されるとともに、二次衝突時の所定の衝撃力で、アッパーコラムが車体取付けブラケットから離脱して車体前方側にコラプス移動する。
特開2005−219641号公報
特開2005−219641号公報に示すステアリング装置では、摩擦係数の小さなコーテットプレートを介して、車体取付けブラケットにアッパーコラムのチルトブラケットを締め付け、二次衝突時の所定の衝撃力で、車体取付けブラケットからアッパーコラム及びチルトブラケットを円滑に離脱させている。しかし、ボルトによって車体取付けブラケットにコーテットプレートを締め付けているため、ボルトの締付けトルクによって、アッパーコラム及びチルトブラケットの離脱力が変化する。そのため、ボルトの締付けトルクを所定の値に調整する必要があり、組立時間が長くなるとともに、コーテットプレートの組立に熟練を要するという問題がある。
本発明は、二次衝突時の衝撃力でアッパーコラムが車体前方側に離脱する時の離脱力を精度良く調整可能で、離脱力の調整作業が容易なステアリング装置を提供することを目的とする。
上記目的は以下の手段によって解決される。すなわち本発明は、車体前方側が車体に固定可能なロアーコラム、車体前方側に向かってコラプス移動可能に上記ロアーコラムに嵌合するとともに、ステアリングホイールを装着したステアリングシャフトを回動可能に軸支するアッパーコラム、二次衝突時の所定の衝撃力で、上記アッパーコラムとともに車体前方側に向かって離脱可能に車体に取り付け可能なアッパーブラケット、上記ロアーコラムに車体前方側が固定され、上記ロアーコラムに沿って車体後方側に延びており、二次衝突時に上記アッパーコラムのコラプス移動を案内する案内溝を形成した案内ブラケット、及び上記アッパーブラケットに固定され、上記案内溝に軸部の外周面が案内されて、アッパーブラケットとともに移動可能な案内ピンを備えたステアリング装置において、上記案内ブラケットは上記アッパーブラケットと非接触の平板部を有し、該平板部に上記案内溝が形成されており、上記案内ピンは、該案内ピンの軸部の上端に、該軸部よりも大径の頭部を有し、上記案内ピンの軸部外周面に外嵌され、その外周面が上記案内溝に接触してコラプス移動可能な合成樹脂製のスペーサを備え、上記スペーサの上端には上記スペーサの外周面よりも大径のフランジ部が形成されており、上記フランジ部の上面に車体上方側に突出して形成され、上記頭部の下面に押圧されて塑性変形可能な凸部を備えたことを特徴とするステアリング装置を提供する。
本発明のステアリング装置の好ましい態様は、案内ブラケットにコラプス移動方向に平行に形成された案内溝と、アッパーブラケットに固定され、案内溝に軸部の外周面が案内されて、アッパーブラケットとともに車体前方側のコラプス移動端まで移動可能な案内ピンと、案内ピンの軸部の上端に軸部よりも大径に形成され、案内ブラケットの上面に当接して、コラプス移動方向に対して直交する方向のアッパーブラケットのバックラッシュを規制する頭部と、案内ピンをアッパーブラケットに固定した時に、アッパーブラケットの上面に当接して、頭部の下面とアッパーブラケットの上面との間の隙間の長さを所定の値に設定する隙間設定部を備えている。
従って、隙間設定部によって、案内ブラケットに対するアッパーブラケットの、コラプス移動方向に対して直交する方向のバックラッシュが規制され、アッパーブラケットが案内ブラケットから離脱する荷重を小さく、かつ一定に設定することができる。
また、案内ピンの軸部外周面に外嵌され、その外周面が案内溝に接触してコラプス移動可能な合成樹脂製のスペーサと、スペーサの上端に形成され、スペーサの外周面よりも大径なフランジ部と、フランジ部の上面に車体上方側に突出して形成され、頭部の下面に押圧されて塑性変形可能な凸部を備えている。
従って、案内ピンをアッパーブラケットに固定するだけで、案内ピンの頭部の下面が凸部を押圧して塑性変形させて潰し、コラプス移動方向に対して直交する方向のアッパーブラケットのバックラッシュが規制されるため、バックラッシュの調整作業が不要で、組立に熟練を要せず、組立時間が短縮される。
また、スペーサが合成樹脂で形成されているため、案内溝と案内ピンとの間の摩擦係数を小さくすることができる。従って、二次衝突時の衝撃エネルギーの吸収性能が安定し、衝撃荷重の吸収特性を精度良く設定することが可能となる。
図1は本発明の第1実施形態又は第2実施形態を採用しているステアリング装置の全体を示す斜視図である。 図2は本発明の第1実施形態のステアリング装置の要部を示す斜視図であり、車体後方側の右上部から見た斜視図である。 図3は図2の案内ブラケットの車体後方側周辺の平面図である。 図4Aは樹脂製のスペーサと案内溝との接触部を示す図3の4A−4A断面図であり、図4Bは図4Aの案内ピン単体を示す正面図である。 図5は本発明の第1実施形態における樹脂製のスペーサを示す斜視図である。 図6は本発明の第1実施形態の変形例1における樹脂製のスペーサを示す斜視図である。 図7は本発明の第1実施形態の変形例2における樹脂製のスペーサを示す斜視図である。 図8A及び図8Bは本発明の第1実施形態の変形例3における樹脂製のスペーサを示す斜視図であり、図8Aはフランジ部の上面側から見た斜視図であり、図8Bは図8Aの下方側から見た斜視図である。 図9A及び図9Bは本発明の第1実施形態の変形例4における樹脂製のスペーサを示す斜視図であり、図9Aはフランジ部の上面側から見た斜視図であり、図9Bは図9Aの下方側から見た斜視図である。 図10は本発明の第1実施形態の変形例5における樹脂製のスペーサと案内溝との接触部を示す図4相当図である。 図11Aは本発明の第1実施形態の変形例6における樹脂製のスペーサと案内溝との接触部を示す図4相当図であり、図11Bは図11Aの案内ピン単体を示す正面図である。 図12Aは本発明の第1実施形態の変形例7における樹脂製のスペーサと案内溝との接触部を示す図4相当図であり、図12Bは図12Aの案内ピン単体を示す正面図である。 図13Aは本発明の第1実施形態の変形例8における樹脂製のスペーサと案内溝との接触部を示す図4相当図であり、図13Bは図13Aの案内ピン単体を示す正面図であり、図13Cは図13Aのスリーブ単体を示す断面図である。 図14は本発明の第2実施形態のステアリング装置の要部を示す斜視図であり、車体後方側の右上部から見た斜視図である。 図15は図14の案内ブラケットの車体後方側周辺の平面図である。 図16は図15の案内ブラケットの案内溝の車体後方端近傍の拡大平面図である。 図17は案内ピンと案内溝との接触部を示す図15の17A−17A断面図である。 図18は本発明の第2実施形態の変形例1における案内溝を示す図16相当図である。 図19は本発明の第2実施形態の変形例2における案内溝を示す図16相当図である。 図20は本発明の第2実施形態の変形例3における案内溝を示す図16相当図である。 図21は本発明の第2実施形態の変形例4における案内溝を示す図16相当図である。 図22は本発明の第2実施形態の変形例5における案内ピンと案内溝との接触部を示す図17相当図である。 図23は本発明の第2実施形態の変形例6における案内ピンと案内溝との接触部を示す図17相当図である。
以下、図面に基づいて本発明の第1実施形態とその変形例1〜8を説明する。
<第1実施形態>
図1は本発明の第1実施形態又は第2実施形態を採用しているステアリング装置の全体を示す斜視図である。図1に示すように、本発明の第1実施形態及び第2実施形態のステアリング装置は、コラムアシスト型のパワーステアリング装置である。図1に示すコラムアシスト型ラックピニオン式パワーステアリング装置は、ステアリングホイール101への手操作力を軽減するために、コラムアセンブリ105に取付けた電動アシスト機構102の操舵補助力を出力軸107に付与し、中間シャフト106を介して、ラックピニオン式のステアリングギヤアセンブリ103のラックを往復移動させ、タイロッド104を介して舵輪を操舵する方式のパワーステアリング装置である。
図2は本発明の第1実施形態のステアリング装置の要部を示す斜視図であり、車体後方側の右上部から見た斜視図である。図3は図2の案内ブラケットの車体後方側周辺の平面図である。図4Aは樹脂製のスペーサと案内溝との接触部を示す図3の4A−4A断面図であり、図4Bは図4Aの案内ピン単体を示す正面図である。図5は本発明の第1実施形態における樹脂製のスペーサを示す斜視図である。
図2から図5に示すように、コラムアセンブリ105は、アウターコラムであるアッパーコラム42と、アッパーコラム42の車体前方側のインナーコラムであるロアーコラム46で構成されている。車体後方側に図1に示すステアリングホイール101が装着された図示しないステアリングシャフトが、円筒状のアッパーコラム42に回転可能に軸支されている。アッパーコラム42は、上部車体取付けブラケットであるアッパーブラケット21の側板21b、21bに形成されたチルト調整用長溝121、121に案内されて、チルト調整可能である。
アッパーコラム42の図2の右側である車体前方側部分には、ロアーコラム46が軸方向にテレスコピック移動可能に内嵌し、ロアーコラム46の車体前方側には、電動アシスト機構102のギヤハウジング47が取付けられている。このギヤハウジング47の車体上方には、図示しない車体に固定される下部車体取付けブラケットであるロアーブラケット44が取り付けられ、チルト中心軸45を中心としてチルト調整可能に軸支されている。
また、アッパーコラム42の上面には、アッパーコラム42の内周面に貫通するスリット421が形成されている。さらに、アッパーコラム42は、長軸方向がアッパーコラム42の中心軸線に平行に延在するように形成されたテレスコピック調整用長溝422、422を形成した部材を一体に備えている。
チルト調整用長溝121、121及び、テレスコピック調整用長溝422、422には、締付けロッド51が挿通されている。この締付けロッド51の端部には、操作レバー52が取り付けられ、この操作レバー52によって操作される図示しない可動カムと固定カムによって、カムロック機構が構成されている。
操作レバー52の揺動操作で、アッパーブラケット21の側板21b、21bで、アッパーコラム42の側面を締付ける。この締付け/締付け解除操作によって、アッパーコラム42をアッパーブラケット21にクランプ/アンクランプし、アンクランプ時にアッパーコラム42のチルト位置の調整を行う。また、この締付け/締付け解除操作によって、アッパーコラム42が縮径して、アッパーコラム42の内周面がロアーコラム46の外周面をクランプ/アンクランプし、アンクランプ時にアッパーコラム42のテレスコピック位置の調整を行う。
ギヤハウジング47から車体前方側に突出した図1の出力軸107は、中間シャフト106を介して、ステアリングギヤアセンブリ103のラック軸に噛み合うピニオンに連結されて、ステアリングホイール101の回転操作を転舵装置に伝達している。
アッパーブラケット21は図示しない車体に二次衝突時離脱可能に固定される。アッパーブラケット21は、図4Aに示すように上述の側板21b、21bと、これらを車体上方で一体的に連結する上板21cと、上板21cの上面に固設され左右に延在したフランジ部21a、21aとからなる。車体とアッパーブラケット21との取付け構造は、図3に示すようにフランジ部21a、21aに形成された左右一対の二個の切欠き溝23、23と、切欠き溝23、23の左右両側縁部に嵌め込まれたカプセル24、24から構成されている。切欠き溝23、23は、アッパーコラム42の中心軸線に対して、図3の上下方向である車幅方向に対称な構造を有している。また、カプセル24、24は、フランジ部21a、21aを車体上下方向から挟持している。
アッパーブラケット21及びアッパーコラム42は、金属等の導電性材料で構成されており、切欠き溝23、23は、フランジ部21aの車体後方側に開口している。切欠き溝23、23の図3の上下方向である車幅方向の溝幅は、車体前方側から車体後方側に向かって徐々に広がって形成され、二次衝突時に、アッパーブラケット21がカプセル24、24から離脱しやすくしている。
切欠き溝23、23に嵌め込まれたカプセル24、24は、アルミニウム、亜鉛合金ダイカスト等の軽合金である金属等の導電性材料で構成されている。カプセル24、24は、各々4本の剪断ピン24aによって、フランジ部21aに結合されている。また、カプセル24、24は、カプセル24に形成されたボルト孔24bに挿通した図示しないボルトによって、車体に固定されている。
二次衝突時の衝撃で運転者がステアリングホイール101に衝突し、車体前方側に強い衝撃力が加わると、剪断ピン24aが剪断し、アッパーブラケット21のフランジ部21aがカプセル24から離脱して、図2、図3の右側である車体前方側にコラプス移動する。すると、アッパーコラム42がロアーコラム46に沿って車体前方側にコラプス移動し、エネルギー吸収部材をコラプスして衝突時の衝撃エネルギーを吸収する。なお、二次衝突時において、アッパーコラム42、アッパーブラケット21等がエネルギー吸収部材をコラプスしながら移動することを本明細書中コラプス移動と称する。エネルギー吸収部材は本発明に直接関係ないため詳細な説明を省略する。
図2に示すようにロアーブラケット44には、案内ブラケット61の車体前方端に形成された取り付け部61aがボルト62によって固定されている。案内ブラケット61は金属の板材を折り曲げて成形されている。取り付け部61aはロアーブラケット44に沿って車体上下方向に形成され、取り付け部61aの車体下方側の端部には、車体後方側に向かってL字形に折り曲げられた案内部61bが形成されている。取り付け部61aと案内部61bとの接続部には、取り付け部61aと案内部61bとを連結する三角形のリブ61c、61cが形成されて、案内ブラケット61の剛性を向上させている。
案内部61bは、アッパーブラケット21のフランジ部21aよりも若干車体上方側に配置され、取り付け部61aからロアーコラム46に沿って該ロアーコラム46に平行に車体後方側に延び、フランジ部21aの車体後方端近傍に達する長さを有している。図2及び図4Aに示すように、案内部61bの車幅方向の中央位置には、車体上方側へ隆起して平面をなす平板部61dが設けられている。平板部61dは、車体前方側取り付け部61aの車体下方側の端部から車体後方側に向かって延在しており、アッパーブラケット21のフランジ部21aとの間に所定の隙間を形成している。平板部61dの車幅方向の中央位置には、アッパーブラケット21のコラプス移動を案内するための案内溝63がロアーコラム46の中心軸線に平行に形成されている。
仮に平板部61dとフランジ部21aとの間に隙間がない状態で後述する案内ピン71をアッパーブラケット21に取り付けようとすれば、案内ブラケット61やアッパーブラケット21の板厚に寸法誤差があると案内ピン71の適切な締め付けができなくなってしまう。そこで第1実施形態では、平板部61dとフランジ部21aとの間に隙間を設けることで、案内ブラケット61等に寸法誤差があってもこれを解消し、案内ピン71の適切な締め付けを行うことができる。また、平板部61dとフランジ部21aとの間に隙間を設けることで、案内ブラケット61とアッパーブラケット21との接触面積を小さくし、かつ案内ピン71近傍位置で案内ブラケット61とアッパーブラケット21を非接触にできるため、案内ブラケット61とアッパーブラケット21との摩擦抵抗を小さくすることができる。
案内溝63は、ロアーコラム46の中心軸線に対して平行に延びて形成されている。また、図4Aに示すように、アッパーブラケット21のフランジ部21aには、車幅方向の中央位置に雌ねじ22が形成されている。車体上方側から案内溝63を通して図4Bの案内ピン71を差し込み、案内ピン71の下端の雄ねじ711を雌ねじ22にねじ込んで、フランジ部21aに案内ピン71を固定している。
案内ピン71は、雄ねじ711と、その上部に形成され雄ねじ711よりも大径で円柱状の軸部712と、軸部712の上端に形成され軸部712よりも大径で円盤状の頭部713とが一体に形成されてなる。案内ピン71の頭部713は、案内ブラケット61を上方より押さえ、コラプス移動方向に対して直交する方向におけるアッパーブラケット21のバックラッシュを規制するものである。案内ピン71は鉄等の金属製である。軸部712の外周面には、合成樹脂製で中空円筒状のスペーサ72が外嵌されている。スペーサ72は、摩擦係数が小さく、機械的性質に優れた、略号がPOMであるポリアセタールで成形されている。スペーサ72には、車体下方側に円筒部721が形成され、円筒部721の上端に、円筒部721よりも大径で円盤状のフランジ部722が形成されている。
案内ピン71の雄ねじ711を雌ねじ22にねじ込むと、軸部712の車体下方側の段付き面714がフランジ部21aの上面211aに当接して停止する。その結果、案内ピン71の頭部713の下面715が、スペーサ72のフランジ部722の上面723を押圧する。従って、案内ピン71の頭部713の下面715と段付き面714との間の長さLを所定の長さに製造すれば、下面715と上面211aとの間の隙間の長さが決定される。軸部712に一体的に形成された段付き面714が、本発明の第1実施形態における隙間設定部を構成し、頭部713の下面715と上面211aとの間の隙間の長さを所定の値に設定している。
なお、上記長さLはスペーサ72の中心軸線に沿った長さよりも大きく設計されている。詳細には、長さLは、案内ピン71を段付き面714がフランジ部21aの上面211aに当接するまで締め付けたときに、平板部61dに所定の押圧力を加えながら、二次衝突時の衝撃力でアッパーブラケット21及びアッパーコラム42が車体前方側に離脱する際の離脱力が所望の値となるように、案内ブラケット61の平板部61dとアッパーブラケット21のフランジ部21aとの隙間の長さ、平板部61dの板厚、及びスペーサ72のフランジ部722の厚みに基づいて設計されている。
以上のように、案内ピン71の段付き面714をフランジ部21aの上面211aに当接させて頭部713の下面715とフランジ部21aの上面211aとの隙間を所定の値に設定するようにしたことで、上記離脱力を精度良く調整することが可能となる。また、案内ピン71の締め付け調整が容易となるため、すなわち当該離脱力の調整作業が容易で、組立時間の短縮化を図ることが可能となる。また、前述のように案内ピン71を段付き面714がフランジ部21aの上面211aに当接するまで締め付けることで、案内ピン71の軸力を確保しながら、振動等による雄ねじ711の緩み止めを防止することもできる。
また、上述のように案内ピン71の頭部713が、スペーサ72のフランジ部722の上面を所定の押圧力で押圧することにより、アッパーブラケット21は案内ブラケット61にガタ無く取り付けられ、アッパーブラケット21のコラプス荷重を所定の荷重に設定することができる。なお、スペーサ72は、案内ピン71と案内ブラケット61の平板部61dとが振動等によって直接干渉して騒音を生じさせてしまうことを防止する役割も果たしている。また、スペーサ72は、案内ブラケット61の微小変形、案内溝63の寸法誤差、案内ブラケット61のプレス製造時に生じる案内溝63部分の抜きバリ等によるコラプス荷重のばらつきを解消することもできる。また、スペーサ72は、アッパーブラケット21のコジリ荷重、すなわち案内ピン71を中心としてアッパーブラケット21が回動する方向へかかる荷重を低減する役割も果たしている。
図5に示すように、スペーサ72のフランジ部722の上面723には図5の上側である車体上方側に突出する凸部724が形成されている。凸部724は、上面723の同一円周上に60度間隔で6個形成されている。凸部724は、円周上の長さが短く、かつ、スペーサ72の中心軸線を通る垂直平面で切断した断面が台形で、上面723側の下底の長さよりも車体上方側の上底の長さが短く形成されている。従って、凸部724は、スペーサ72の中心軸線に直交する平面で切断した断面積が、上面723から車体上方側に向かって小さくなるように形成されている。その結果、凸部724は、案内ピン71の頭部713の下面715と接触する面積が小さく設定されて、小さな押圧力で塑性変形し易く形成されている。
案内ピン71の雄ねじ711を雌ねじ22にねじ込むと、案内ピン71の頭部713の下面715が凸部724の上面を押圧し、凸部724を塑性変形させて潰す。案内ピン71をアッパーブラケット21に固定するだけで、案内ピン71の頭部713の下面715が凸部724を押圧して塑性変形させて潰し、コラプス移動方向に対して直交する方向のアッパーブラケット21のバックラッシュが規制されるため、バックラッシュの調整作業が不要で、組立に熟練を要せず、組立時間が短縮される。
すなわち、各部、すなわちアッパーブラケット21、案内ブラケット61等の車体上下方向の高さ寸法に製造誤差があっても、凸部724が潰れて各部の製造誤差を吸収する。そのため、アッパーブラケット21は、案内ブラケット61にバックラッシュ、すなわちコラプス移動方向に対して直交する方向のアッパーブラケット21のガタ無しで取り付けられる。また、凸部724が潰れることによって、頭部713の下面715が凸部724の上面を押圧する押圧力が抑制されるため、アッパーブラケット21が案内ブラケット61から離脱する荷重を小さく、かつ一定に設定することができる。
二次衝突時の衝撃で運転者がステアリングホイール101に衝突し、車体前方側に強い衝撃力が加わると、剪断ピン24aが剪断し、アッパーブラケット21のフランジ部21aがカプセル24から離脱して、車体前方側(図2、図3の右側)にコラプス移動する。すると、案内ピン71がスペーサ72とともに車体前方側にコラプス移動する。
二次衝突時の衝撃荷重がアッパーコラム42に作用すると、頭部713の下面715が凸部724の上面を押圧する力が小さく、かつ一定に設定され、アッパーブラケット21が案内ブラケット61にバックラッシュ無しで取り付けられているため、アッパーコラム42のコラプス移動開始時の動き出し荷重が小さく、かつ一定になる。
さらに、スペーサ72が合成樹脂で形成されているため、案内溝63と案内ピン71との金属接触が無く、案内溝63とスペーサ72の円筒部721との間の摩擦係数を小さくすることができる。従って、二次衝突時の衝撃エネルギーの吸収性能が安定し、衝撃荷重の吸収特性を精度良く設定することが可能となる。
<第1実施形態の変形例1>
次に本発明の第1実施形態の変形例1について説明する。図6は本発明の第1実施形態の変形例1における樹脂製のスペーサを示す斜視図である。以下の説明では、上記第1実施形態と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。本変形例1は、第1実施形態における樹脂製のスペーサの変形例であって、フランジ部の上面から車体上方側に突出する凸部の形状を変更した例である。
図6に示すように、本変形例1における合成樹脂製で中空円筒状のスペーサ73には、車体下方側に円筒部731が形成され、円筒部731の上端に、円筒部731よりも大径で円盤状のフランジ部732が形成されている。
スペーサ73のフランジ部732の上面733には図6の上側である車体上方側に突出する凸部734が形成されている。凸部734は、上面733の同一円周上に36度間隔で10個形成されている。凸部734は、底面が小径の円形で、車体上方側の頂点近傍が切断された円錐体形状を有している。従って、凸部734は、案内ピン71の頭部713の下面715と接触する面積が小さく設定されて、小さな押圧力で塑性変形し易く形成されている。
従って、案内ピン71をアッパーブラケット21に固定するだけで、コラプス移動方向に対して直交する方向のアッパーブラケット21のバックラッシュが規制されるため、バックラッシュの調整作業が不要で、組立に熟練を要せず、組立時間が短縮される。また、凸部734が潰れることによって、頭部713の下面715が凸部734の上面を押圧する押圧力が抑制されるため、アッパーブラケット21が案内ブラケット61から離脱する荷重を小さく、かつ一定に設定することができる。さらに、スペーサ73が合成樹脂で形成されているため、案内溝63とスペーサ73の円筒部731との間の摩擦係数を小さくすることができる。
<第1実施形態の変形例2>
次に本発明の第1実施形態の変形例2について説明する。図7は本発明の第1実施形態の変形例2における樹脂製のスペーサを示す斜視図である。以下の説明では、上記第1実施形態と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。本変形例2は、第1実施形態における樹脂製のスペーサの変形例であって、フランジ部の上面から車体上方側に突出する凸部の形状を変更した例である。
図7に示すように、本変形例2における合成樹脂製で中空円筒状のスペーサ74には、車体下方側に円筒部741が形成され、円筒部741の上端に、円筒部741よりも大径で円盤状のフランジ部742が形成されている。
スペーサ74のフランジ部742の上面743には図7の上側である車体上方側に突出する凸部744が形成されている。凸部744は、フランジ部742と同心で、環状に1個形成されている。凸部744は、スペーサ74の中心軸線を通る垂直平面で切断した断面が台形で、上面743側の下底の長さよりも車体上方側の上底の長さが短く形成されている。従って、凸部744は、案内ピン71の頭部713の下面715と接触する面積が小さく設定されて、小さな押圧力で塑性変形し易く形成されている。
従って、案内ピン71をアッパーブラケット21に固定するだけで、コラプス移動方向に対して直交する方向のアッパーブラケット21のバックラッシュが規制されるため、バックラッシュの調整作業が不要で、組立に熟練を要せず、組立時間が短縮される。また、凸部744が潰れることによって、頭部713の下面715が凸部744の上面を押圧する押圧力が抑制されるため、アッパーブラケット21が案内ブラケット61から離脱する荷重を小さく、かつ一定に設定することができる。さらに、スペーサ74が合成樹脂で形成されているため、案内溝63とスペーサ74の円筒部741との間の摩擦係数を小さくすることができる。
<第1実施形態の変形例3>
次に本発明の第1実施形態の変形例3について説明する。図8は本発明の第1実施形態の変形例3における樹脂製のスペーサを示す斜視図であり、図8Aはフランジ部の上面側から見た斜視図、図8Bは図8Aの下方側から見た斜視図である。以下の説明では、上記第1実施形態と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。本変形例3は、第1実施形態における樹脂製のスペーサの変形例であって、スペーサの外周面に、案内溝63に接触してコラプス移動可能な2つの平行な平面部を形成した例である。
図8に示すように、本変形例3における合成樹脂製で中空円筒状のスペーサ75には、車体下方側に矩形筒部751が形成され、矩形筒部751の上端に、矩形筒部751よりも大径で円盤状のフランジ部752が形成されている。矩形筒部751には、互いに平行な平面部755、755が形成され、平面部755、755の幅W1が案内溝63にわずかな隙間を有して嵌合する寸法に形成されている。
平面部755、755により、案内溝63とスペーサ75の接触面の面積が広くなるため、接触面の面圧を小さくすることができる。そのため、アッパーブラケット21が案内ブラケット61から離脱時、及び、アッパーブラケット21が案内ブラケット61に沿ってコラプス移動時の接触面のかじりを抑制することができる。
スペーサ75のフランジ部752の上面753には図8Aの上側である車体上方側に突出する凸部754が形成されている。凸部754は、上面753の同一円周上に60度間隔で6個形成されている。凸部754は、円周上の長さが短く、かつ、スペーサ75の中心軸線を通る垂直平面で切断した断面が台形で、上面753側の下底の長さよりも車体上方側の上底の長さが短く形成されている。従って、凸部754は、案内ピン71の頭部713の下面715と接触する面積が小さく設定されて、小さな押圧力で塑性変形し易く形成されている。
従って、案内ピン71をアッパーブラケット21に固定するだけで、コラプス移動方向に対して直交する方向のアッパーブラケット21のバックラッシュが規制されるため、バックラッシュの調整作業が不要で、組立に熟練を要せず、組立時間が短縮される。また、凸部754が潰れることによって、頭部713の下面715が凸部754の上面を押圧する押圧力が抑制されるため、アッパーブラケット21が案内ブラケット61から離脱する荷重を小さく、かつ一定に設定することができる。さらに、スペーサ75が合成樹脂で形成されているため、案内溝63とスペーサ75の平面部755、755との間の摩擦係数を小さくすることができる。
<第1実施形態の変形例4>
次に本発明の第1実施形態の変形例4について説明する。図9は本発明の第1実施形態の変形例4における樹脂製のスペーサを示す斜視図であり、図9Aはフランジ部の上面側から見た斜視図、図9Bは図9Aの下方側から見た斜視図である。以下の説明では、上記第1実施形態と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。本変形例4は、第1実施形態における樹脂製のスペーサの変形例であって、スペーサの外周面に、案内溝63に接触してコラプス移動可能な2つの平行な平面部765、765を形成するとともに、スペーサのフランジ部の形状を矩形状に形成した例である。
図9A及び図9Bに示すように、本変形例4における合成樹脂製で中空筒状のスペーサ76には、車体下方側に矩形筒部761が形成され、矩形筒部761の上端に、矩形筒部761よりも縦横の辺の長さが長い矩形状のフランジ部762が形成されている。矩形筒部761には、互いに平行な2つの平面部765、765が形成され、平面部765、765の幅W2が案内溝63にわずかな隙間を有して嵌合する寸法に形成されている。
案内溝63と平面部765、765との接触面の面積が広くなるため、接触面の面圧を小さくすることができる。そのため、アッパーブラケット21が案内ブラケット61から離脱時、及び、アッパーブラケット21が案内ブラケット61に沿ってコラプス移動時のかじりを抑制することができる。
スペーサ76のフランジ部762の上面763には図9Aの上側である車体上方側に突出する凸部764が形成されている。凸部764は、上面763の同一円周上に60度間隔で6個形成されている。凸部764は、円周上の長さが短く、かつ、スペーサ76の中心軸線を通る垂直平面で切断した断面が台形で、上面763側の下底の長さよりも車体上方側の上底の長さが短く形成されている。従って、凸部764は、案内ピン71の頭部713の下面715と接触する面積が小さく設定されて、小さな押圧力で塑性変形し易く形成されている。
従って、案内ピン71をアッパーブラケット21に固定するだけで、コラプス移動方向に対して直交する方向のアッパーブラケット21のバックラッシュが規制されるため、バックラッシュの調整作業が不要で、組立に熟練を要せず、組立時間が短縮される。また、凸部764が潰れることによって、頭部713の下面715が凸部764の上面を押圧する押圧力が抑制されるため、アッパーブラケット21が案内ブラケット61から離脱する荷重を小さく、かつ一定に設定することができる。さらに、スペーサ76が合成樹脂で形成されているため、案内溝63とスペーサ76の平面部765、765との間の摩擦係数を小さくすることができる。
<第1実施形態の変形例5>
次に本発明の第1実施形態の変形例5について説明する。図10は本発明の第1実施形態の変形例5における樹脂製のスペーサと案内溝との接触部を示す図4相当図である。以下の説明では、上記第1実施形態と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。本変形例5は、第1実施形態の変形例であって、案内溝の周縁を折り曲げて、スペーサ72の円筒部721と案内溝63との接触面の面積を大きく形成した例である。
図10に示すように、案内ブラケット61の案内部61bには、案内部61bの車幅方向の中央位置に、アッパーブラケット21のコラプス移動を案内するための案内溝63が形成されている。さらに、バーリング加工で案内溝63の周縁を折り曲げて、車体下方側への立ち上げ部64を形成し、スペーサ72の円筒部721との接触面の面積を大きく形成している。
バーリング加工で案内溝63とスペーサ72の円筒部721との接触面の面積を大きく形成しているため、案内溝63と円筒部721との接触面の面圧が低下する。また、プレス切断面を円筒部721との接触面として使用しないため、円筒部721との接触面が滑らかになる。そのため、合成樹脂製のスペーサ72と併用することによって、二次衝突時の衝撃エネルギーの吸収性能が安定し、衝撃荷重の吸収特性を精度良く設定することが可能となる。
<第1実施形態の変形例6>
次に本発明の第1実施形態の変形例6について説明する。図11Aは本発明の第1実施形態の変形例6における樹脂製のスペーサと案内溝との接触部を示す図4相当図であり、図11Bは図11Aの案内ピン単体を示す正面図である。以下の説明では、上記第1実施形態と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。本変形例6は、第1実施形態の変形例であって、案内ピン71をカシメ加工してアッパーブラケット21に固定した例である。
図11Aに示すように、アッパーブラケット21のフランジ部21aには、車幅方向の中央位置に貫通孔25が形成されている。車体上方側から案内溝63を通して案内ピン71を差し込み、案内ピン71の下端の小径軸部716を貫通孔25に挿入する。小径軸部716の軸方向の長さが、第1実施形態における雄ねじ711よりも長く形成されている。次に、貫通孔25から突出した小径軸部716の下端をカシメ加工により塑性変形させて、半球状頭部717を形成し、フランジ部21aに案内ピン71を固定している。
案内ピン71は、小径軸部716と、その上部に形成され小径軸部716よりも大径で円柱状の軸部712と、軸部712の上端に形成され軸部712よりも大径で円盤状の頭部713とが一体に形成されてなる。案内ピン71は鉄等の金属製である。軸部712の外周面には、スペーサ72が外嵌されている。スペーサ72は、第1実施形態と同一構造なので、詳細な説明は省略する。
案内ピン71の小径軸部716の下端をカシメ加工して塑性変形させフランジ部21aに案内ピン71を固定すると、軸部712の車体下方側の段付き面714がフランジ部21aの上面211aに当接して停止する。その結果、案内ピン71の頭部713の下面715が、スペーサ72のフランジ部722の上面を押圧する。案内ピン71単体の寸法精度によって、凸部を塑性変形で潰す量の変動が抑制されるため、組立に熟練を要せず、組立時間が短縮される。
<第1実施形態の変形例7>
次に本発明の第1実施形態の変形例7について説明する。図12Aは本発明の第1実施形態の変形例7における樹脂製のスペーサと案内溝との接触部を示す図4相当図であり、図12Bは図12Aの案内ピン単体を示す正面図である。以下の説明では、上記第1実施形態と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。本変形例7は、第1実施形態の変形例であって、案内ピン71の雄ねじにナット718をねじ込んでアッパーブラケット21に固定した例である。
図12Aに示すように、アッパーブラケット21のフランジ部21aには、車幅方向の中央位置に貫通孔25が形成されている。車体上方側から案内溝63を通して案内ピン71を差し込み、案内ピン71の下端の雄ねじ711を貫通孔25に挿入する。雄ねじ711の軸方向の長さが、第1実施形態における雄ねじ711よりも長く形成されている。次に、貫通孔25から突出した雄ねじ711にナット718をねじ込み、フランジ部21aの下面にナット718を締め付けて、フランジ部21aに案内ピン71を固定している。
案内ピン71は、雄ねじ711と、その上部に形成され雄ねじ711よりも大径で円柱状の軸部712と、軸部712の上端に形成され軸部712よりも大径で円盤状の頭部713とが一体に形成されてなる。案内ピン71は鉄等の金属製である。軸部712の外周面には、スペーサ72が外嵌されている。スペーサ72は、第1実施形態と同一構造なので、詳細な説明は省略する。
案内ピン71の雄ねじ711の下端にナット718をねじ込み、フランジ部21aに案内ピン71を固定すると、軸部712の車体下方側の段付き面714がフランジ部21aの上面211aに当接して停止する。その結果、案内ピン71の頭部713の下面715が、スペーサ72のフランジ部722の上面を押圧する。案内ピン71単体の寸法精度によって、凸部を塑性変形で潰す量の変動が抑制されるため、組立に熟練を要せず、組立時間が短縮される。
<第1実施形態の変形例8>
次に本発明の第1実施形態の変形例8について説明する。図13Aは本発明の第1実施形態の変形例8における樹脂製のスペーサと案内溝との接触部を示す図4相当図であり、図13Bは図13Aの案内ピン単体を示す正面図、図13Cは図13Aのスリーブ単体を示す断面図である。以下の説明では、上記第1実施形態と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。
本変形例8は、第1実施形態の変形例であって、頭部713の下面715と上面211aとの間の隙間の長さを所定の値に設定する隙間設定部として、中空円筒状のスリーブ77を採用した例である。
図13Aに示すように、アッパーブラケット21のフランジ部21aには、車幅方向の中央位置に雌ねじ22が形成されている。車体上方側から案内溝63を通して案内ピン71を差し込み、案内ピン71の下端の雄ねじ711を雌ねじ22にねじ込んで、フランジ部21aに案内ピン71を固定している。
案内ピン71には、雄ねじ711と、その上部に形成され雄ねじ711とほぼ同一直径で円柱状の軸部719と、軸部719の上端に形成され軸部719よりも大径で円盤状の頭部713とが一体に形成されてなる。案内ピン71は鉄等の金属製である。軸部719の外周面には、中空円筒状のスリーブ77が外嵌されている。スリーブ77は鉄等の金属製である。スリーブ77の外周面には、スペーサ72が外嵌されている。スペーサ72は、第1実施形態と同一構造なので、詳細な説明は省略する。
案内ピン71の雄ねじ711を雌ねじ22にねじ込むと、スリーブ77の車体下方側の端面771がフランジ部21aの上面211aに当接して停止する。その結果、案内ピン71の頭部713の下面715が、スペーサ72のフランジ部722の上面を押圧する。スリーブ77の軸方向の長さLを所定の長さに製造すれば、頭部713の下面715と上面211aとの間の隙間の長さが決定される。中空円筒状のスリーブ77が、第1実施形態の変形例8における隙間設定部を構成し、頭部713の下面715と上面211aとの間の隙間の長さを所定の値に設定している。
なお、スリーブ77の長さLはスペーサ72の中心軸線に沿った長さよりも大きく設計されている。詳細には、スリーブ77の長さLは、頭部713の下面715がスリーブ77の上面に当接し、スリーブ77の下面がフランジ部21aの上面211aに当接するまで案内ピン71を締め付けたときに、平板部61dに所定の押圧力を加えながら、二次衝突時の衝撃力でアッパーブラケット21及びアッパーコラム42が車体前方側に離脱する際の離脱力が所望の値となるように、案内ブラケット61の平板部61dとアッパーブラケット21のフランジ部21aとの隙間の長さ、平板部61dの板厚、及びスペーサ72のフランジ部722の厚みに基づいて設計されている。
案内ピン71の雄ねじ711を雌ねじ22にねじ込むと、案内ピン71の頭部713の下面715がスペーサ7の凸部の上面を押圧し、凸部724を塑性変形させて潰す。スリーブ77を外嵌した案内ピン71をアッパーブラケット21に固定するだけで、コラプス移動方向に対して直交する方向のアッパーブラケット21のバックラッシュが規制されるため、バックラッシュの調整作業が不要で、組立に熟練を要せず、組立時間が短縮される。
上記第1実施形態及びその変形例1〜8では、コラムのチルト位置とテレスコピック位置の両方の調整を行うチルト・テレスコピック式のステアリング装置に本発明を適用した例について説明したが、チルト式のステアリング装置、テレスコピック式のステアリング装置、チルト位置もテレスコピック位置も調整できないステアリング装置に本発明を適用してもよい。
また、本発明の第1実施形態及びその変形例1〜8における案内ブラケット61の案内溝63の形状は上述のものに限られず、以下の第2実施形態及びその変形例1〜6に示す形状としてもよい。これにより、コラプス移動時の案内ピン71と案内溝63との間の摩擦抵抗を小さくかつ安定させて、二次衝突時の衝撃吸収荷重を精度良く設定可能なステアリング装置を実現することができる。
以下、図面に基づいて本発明の第2実施形態とその変形例1〜6を説明する。
<第2実施形態>
図14は本発明の第2実施形態のステアリング装置の要部を示す斜視図であり、車体後方側の右上部から見た斜視図である。図15は図14の案内ブラケットの車体後方側周辺の平面図である。図16は図15の案内ブラケットの案内溝の車体後方端近傍の拡大平面図である。図17は、案内ピンと案内溝との接触部を示す図15の17A−17A断面図である。
図14から図17に示すように、コラムアセンブリ105は、アウターコラムであるアッパーコラム42と、アッパーコラム42の車体前方側のインナーコラムであるロアーコラム46で構成されている。車体後方側に図1に示すステアリングホイール101が装着された図示しないステアリングシャフトが、円筒状のアッパーコラム42に回転可能に軸支されている。アッパーコラム42は、上部車体取付けブラケットであるアッパーブラケット21の側板21b、21bに形成されたチルト調整用長溝121、121に案内されて、チルト調整可能である。
アッパーコラム42の図14の右側である車体前方側部分には、ロアーコラム46が軸方向にテレスコピック移動可能に内嵌し、ロアーコラム46の車体前方側には、電動アシスト機構102のギヤハウジング47が取付けられている。このギヤハウジング47の車体上方には、図示しない車体に固定される下部車体取付けブラケットであるロアーブラケット44が取り付けられ、チルト中心軸45を中心としてチルト調整可能に軸支されている。
また、アッパーコラム42の上面には、アッパーコラム42の内周面に貫通するスリット421が形成されている。さらに、アッパーコラム42は、長軸方向がアッパーコラム42の中心軸線に平行に延在するように形成されたテレスコピック調整用長溝422、422を形成した部材を一体に備えている。
チルト調整用長溝121、121及び、テレスコピック調整用長溝422、422には、締付けロッド51が挿通されている。この締付けロッド51の端部には、操作レバー52が取り付けられ、この操作レバー52によって操作される図示しない可動カムと固定カムによって、カムロック機構が構成されている。
操作レバー52の揺動操作で、アッパーブラケット21の側板21b、21bで、アッパーコラム42の側面を締付ける。この締付け/締付け解除操作によって、アッパーコラム42をアッパーブラケット21にクランプ/アンクランプし、アンクランプ時にアッパーコラム42のチルト位置の調整を行う。また、この締付け/締付け解除操作によって、アッパーコラム42が縮径して、アッパーコラム42の内周面がロアーコラム46の外周面をクランプ/アンクランプし、アンクランプ時にアッパーコラム42のテレスコピック位置の調整を行う。
ギヤハウジング47から車体前方側に突出した図1の出力軸107は、中間シャフト106を介して、ステアリングギヤアセンブリ103のラック軸に噛み合うピニオンに連結されて、ステアリングホイール101の回転操作を転舵装置に伝達している。
アッパーブラケット21は図示しない車体に二次衝突時離脱可能に固定される。アッパーブラケット21は、図17に示すように上述の側板21b、21bと、これらを車体上方で一体的に連結する上板21cと、上板21cの上面に固設され左右に延在したフランジ部21a、21aとからなる。車体とアッパーブラケット21との取付け構造は、図15に示すようにフランジ部21a、21aに形成された左右一対の二個の切欠き溝23、23、切欠き溝23、23の左右両側縁部に嵌め込まれたカプセル24、24から構成され、アッパーコラム42の中心軸線に対して、図15の上下方向である車幅方向に対称な構造を有している。また、カプセル24、24は、フランジ部21a、21aを車体上下方向から挟持している。
アッパーブラケット21及びアッパーコラム42は、金属等の導電性材料で構成されており、切欠き溝23、23は、フランジ部21aの車体後方側に開口している。切欠き溝23、23の図15の上下方向である車幅方向の溝幅は、車体前方側から車体後方側に向かって徐々に広がって形成されたテーパ状になっている。カプセル24、24は、このテーパ状の切欠き溝23、23の左右両側縁部に嵌め込まれたテーパ状の案内面241、241を有している。このテーパ状の構造によって、二次衝突時に、アッパーブラケット21がカプセル24、24から離脱しやすくしている。
切欠き溝23、23に嵌め込まれたカプセル24、24は、アルミニウム、亜鉛合金ダイカスト等の軽合金である金属等の導電性材料で構成されている。カプセル24、24は、各々4本の剪断ピン24aによって、フランジ部21aに結合されている。また、カプセル24、24は、カプセル24に形成されたボルト孔24bに挿通した図示しないボルトによって、車体に固定されている。
二次衝突時の衝撃で運転者がステアリングホイール101に衝突し、車体前方側に強い衝撃力が加わると、剪断ピン24aが剪断し、アッパーブラケット21のフランジ部21aがカプセル24から離脱して、図14、図15の右側である車体前方側にコラプス移動する。すると、アッパーコラム42がロアーコラム46に沿って車体前方側にコラプス移動し、エネルギー吸収部材をコラプスして衝突時の衝撃エネルギーを吸収する。
図14に示すようにロアーブラケット44には、案内ブラケット61の車体前方端に形成された取り付け部61aがボルト62によって固定されている。案内ブラケット61は金属の板材を折り曲げて成形され、取り付け部61aの車体下方側の端部には、車体後方側に向かってL字形に折り曲げられた案内部61bが形成されている。取り付け部61aと案内部61bとの接続部には、リブ61c、61cが形成されて、案内ブラケット61の剛性を向上させている。
案内部61bは、アッパーブラケット21のフランジ部21aよりも車体上方側に配置され、ロアーコラム46に沿って該ロアーコラム46に平行に車体後方側に延び、フランジ部21aの車体後方端近傍に達する長さを有している。図14及び図17に示すように、案内部61bの車幅方向の中央位置には、車体上方側へ隆起して平面をなす平板部61dが設けられている。平板部61dは、車体前方側取り付け部61aの車体下方側の端部から車体後方側に向かって延在しており、アッパーブラケット21のフランジ部21aとの間に所定の隙間を形成している。平板部61dの車幅方向の中央位置には、アッパーブラケット21のコラプス移動を案内するための案内溝63がロアーコラム46の中心軸線に平行に形成されている。
案内溝63は、ロアーコラム46の中心軸線に対して平行に延びて形成されている。また、図17に示すように、アッパーブラケット21のフランジ部21aには、車幅方向の中央位置に雌ねじ22が形成されている。車体上方側から案内溝63を通して案内ピン71を差し込み、案内ピン71先端の雄ねじ711を雌ねじ22にねじ込んで、フランジ部21aに案内ピン71を固定している。
案内ピン71は、雄ねじ711と、その上部に形成され雄ねじ711よりも大径で円柱状の軸部712と、軸部712の上端に形成され軸部712よりも大径で円盤状の頭部713とが一体に形成されてなる。案内ピン71の頭部713は、案内ブラケット61を上方より押さえ、コラプス移動方向に対して直交する方向におけるアッパーブラケット21のバックラッシュを規制するものである。案内ピン71は鉄等の金属製である。軸部712の外周面には、合成樹脂製で円筒状のスペーサ72が外嵌されている。スペーサ72は、摩擦係数が小さく、機械的性質に優れた、略号がPOMであるポリアセタールで成形されている。スペーサ72には、車体下方側に円筒部721が形成され、円筒部721の上端に、円筒部721よりも大径で円盤状のフランジ部722が形成されている。スペーサ72のフランジ部722の上面723には、上記第1実施形態と同様に、図17の上側である車体上方側に突出する凸部724が6個形成されている。
案内ピン71の雄ねじ711を雌ねじ22にねじ込むと、軸部712の車体下方側の端面がフランジ部21aの上面211aに当接して停止する。従って、案内ピン71の頭部713が、スペーサ72のフランジ部722の上面を、所定の押圧力で押圧する。そのため、アッパーブラケット21は、案内ブラケット61にガタ無く取り付けられ、アッパーブラケット21のコラプス荷重が所定の荷重に設定される。
図15、図16に示すように、第2実施形態における案内溝63は、車体後方端の溝幅W1の狭幅溝部631と、狭幅溝部631の車体前方側に形成された溝幅W2の拡幅溝部632で構成されている。狭幅溝部631の溝幅W1よりも、拡幅溝部632の溝幅W2が広く形成されている。狭幅溝部631と拡幅溝部632との接続部には、傾斜溝部633が形成されて、狭幅溝部631から拡幅溝部632に向かって、溝幅が連続的に変化するように形成されている。
狭幅溝部631の溝幅W1は、スペーサ72の円筒部721を、微少な隙間を有して挟持する寸法に設定されている。拡幅溝部632の溝幅W2は、スペーサ72のフランジ部722の図4に示す外径寸法Dよりも小さく設定されている。従って、アッパーブラケット21が車体前方側にコラプス移動しても、案内ピン71、スペーサ72は拡幅溝部632から脱落しない。
二次衝突時の衝撃で運転者がステアリングホイール101に衝突し、車体前方側に強い衝撃力が加わると、剪断ピン24aが剪断し、アッパーブラケット21のフランジ部21aがカプセル24から離脱して、図14、図15の右側である車体前方側にコラプス移動する。すると、案内ピン71がスペーサ72とともに車体前方側にコラプス移動する。
図15、図16の白矢印Fに示すように、二次衝突時の衝撃荷重Fがアッパーコラム42の中心軸線に対して車幅方向に傾いて作用すると、スペーサ72の円筒部721の外周面が狭幅溝部631に押し付けられる。狭幅溝部631の車体前方側には傾斜溝部633が近接して形成されているため、円筒部721は傾斜溝部633に沿って拡幅溝部632に円滑に到達する。従って、コラプス移動開始時の動き出し荷重を小さく抑制することができる。
コラプス移動の途中では、スペーサ72の円筒部721の外周面に対して拡幅溝部632が大きな隙間を有しているため、コラプス移動時の抵抗の増大を抑制できる。さらに、スペーサ72が合成樹脂で形成されているため、案内溝63と案内ピン71との金属接触が無く、案内溝63とスペーサ72との間の摩擦係数を小さくすることができる。従って、二次衝突時の衝撃エネルギーの吸収性能が安定し、衝撃荷重の吸収特性を精度良く設定することが可能となる。
<第2実施形態の変形例1>
次に本発明の第2実施形態の変形例1について説明する。図18は本発明の第2実施形態の変形例1における案内溝を示す図16相当図である。以下の説明では、上記第2実施形態と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。本変形例1は、第2実施形態における案内溝の変形例であって、車体後方端から車体前方側に向かって、溝幅が徐々に広くなるように形成した例である。
図18に示すように、本変形例1における案内溝64は、車体後方端から車体前方側に向かって、溝幅が角度αで徐々に広くなるように形成されている。すなわち、案内溝64は、車体後方端の円弧状閉鎖端部641から、車体前方側に向かって、スペーサ72の円筒部721の外周に接するように形成された傾斜溝部642を有している。案内溝64の最も広い部分の溝幅は、スペーサ72のフランジ部722の外径寸法Dよりも小さく設定されている。従って、アッパーブラケット21が車体前方側にコラプス移動しても、案内ピン71、スペーサ72は案内溝64から脱落しない。
二次衝突時の衝撃で運転者がステアリングホイール101に衝突し、アッパーブラケット21のフランジ部21aが図18の右側である車体前方側にコラプス移動する。すると、案内ピン71がスペーサ72とともに車体前方側にコラプス移動する。
図18の白矢印Fに示すように、二次衝突時の衝撃荷重Fがアッパーコラム42の中心軸線に対して車幅方向に傾いて作用すると、スペーサ72の円筒部721の外周面が案内溝64の傾斜溝部642に押し付けられる。傾斜溝部642は角度αで傾斜して形成されているため、円筒部721は傾斜溝部642に沿って円滑にコラプス移動する。従って、コラプス移動開始時の動き出し荷重を小さく抑制することができる。コラプス移動の途中では、スペーサ72の円筒部721の外周面に対して傾斜溝部642の溝幅が大きな隙間を有しているため、コラプス移動時の抵抗の増大を抑制できる。従って、二次衝突時の衝撃エネルギーの吸収性能が安定し、衝撃荷重の吸収特性を精度良く設定することが可能となる。
<第2実施形態の変形例2>
次に本発明の第2実施形態の変形例2について説明する。図19は本発明の第2実施形態の変形例2における案内溝を示す図16相当図である。以下の説明では、上記第2実施形態と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。本変形例2は、第2実施形態における案内溝の変形例であって、狭幅溝部と傾斜溝部の形状を変更した例である。
図19に示すように、本変形例2における案内溝65は、車体後方端の溝幅W1の狭幅溝部651と、狭幅溝部651の車体前方側に形成された溝幅W2の拡幅溝部652で構成されている。第2実施形態における挟持溝631は、スペーサ72の円筒部721の車体前方端近傍まで延びて形成されているが、第2実施形態の変形例1における挟持溝651は、スペーサ72の円筒部721の中心を若干越えた位置までしか形成されていない。
狭幅溝部651の溝幅W1よりも、拡幅溝部652の溝幅W2が広く形成されている。狭幅溝部651と拡幅溝部652との接続部には、狭幅溝部651から車幅方向外側に直角に折れ曲がる階段溝部653が形成されて、狭幅溝部651から拡幅溝部652に向かって、溝幅が急激に変化するように形成されている。
狭幅溝部651の溝幅W1は、スペーサ72の円筒部721を、微少な隙間を有して挟持する寸法に設定されている。拡幅溝部652の溝幅W2は、スペーサ72のフランジ部722の図19に示す外径寸法Dよりも小さく設定されている。従って、アッパーブラケット21が車体前方側にコラプス移動しても、案内ピン71、スペーサ72は拡幅溝部652から脱落しない。
二次衝突時の衝撃で運転者がステアリングホイール101に衝突し、アッパーブラケット21のフランジ部21aが図19の右側である車体前方側にコラプス移動する。すると、案内ピン71がスペーサ72とともに車体前方側にコラプス移動する。
図19の白矢印Fに示すように、二次衝突時の衝撃荷重Fがアッパーコラム42の中心軸線に対して車幅方向に傾いて作用すると、スペーサ72の円筒部721の外周面が狭幅溝部651に押し付けられる。狭幅溝部651の車体前方側には階段溝部653が近接して形成されているため、円筒部721は階段溝部653に沿って拡幅溝部652に円滑に到達する。従って、コラプス移動開始時の動き出し荷重を小さく抑制することができる。コラプス移動の途中では、スペーサ72の円筒部721の外周面に対して拡幅溝部652が大きな隙間を有しているため、コラプス移動時の抵抗の増大を抑制できる。従って、二次衝突時の衝撃エネルギーの吸収性能が安定し、衝撃荷重の吸収特性を精度良く設定することが可能となる。
<第2実施形態の変形例3>
次に本発明の第2実施形態の変形例3について説明する。図20は本発明の第2実施形態の変形例3における案内溝を示す図16相当図である。以下の説明では、上記第2実施形態と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。本変形例3は、第2実施形態の変形例2の変形例であって、階段溝部を傾斜溝部に変更した例である。
図20に示すように、本変形例3における案内溝66は、車体後方端の溝幅W1の狭幅溝部661と、狭幅溝部661の車体前方側に形成された溝幅W2の拡幅溝部662で構成されている。本変形例3における挟持溝661は、第2実施形態の変形例2と同様に、スペーサ72の円筒部721の中心を若干越えた位置までしか形成されていない。
狭幅溝部661の溝幅W1よりも、拡幅溝部662の溝幅W2が広く形成されている。狭幅溝部661と拡幅溝部662との接続部には、傾斜溝部663が形成されて、狭幅溝部661から拡幅溝部662に向かって、溝幅が連続的に変化するように形成されている。
狭幅溝部661の溝幅W1は、スペーサ72の円筒部721を、微少な隙間を有して挟持する寸法に設定されている。拡幅溝部662の溝幅W2は、スペーサ72のフランジ部722の図20に示す外径寸法Dよりも小さく設定されている。従って、アッパーブラケット21が車体前方側にコラプス移動しても、案内ピン71、スペーサ72は拡幅溝部662から脱落しない。
二次衝突時の衝撃で運転者がステアリングホイール101に衝突し、アッパーブラケット21のフランジ部21aが図20の右側である車体前方側にコラプス移動する。すると、案内ピン71がスペーサ72とともに車体前方側にコラプス移動する。
図20の白矢印Fに示すように、二次衝突時の衝撃荷重Fがアッパーコラム42の中心軸線に対して車幅方向に傾いて作用すると、スペーサ72の円筒部721の外周面が狭幅溝部661に押し付けられる。狭幅溝部661の車体前方側には傾斜溝部663が近接して形成されているため、円筒部721は傾斜溝部663に沿って拡幅溝部662に円滑に到達する。従って、コラプス移動開始時の動き出し荷重を小さく抑制することができる。コラプス移動の途中では、スペーサ72の円筒部721の外周面に対して拡幅溝部662が大きな隙間を有しているため、コラプス移動時の抵抗の増大を抑制できる。従って、二次衝突時の衝撃エネルギーの吸収性能が安定し、衝撃荷重の吸収特性を精度良く設定することが可能となる。
<第2実施形態の変形例4>
次に本発明の第2実施形態の変形例4について説明する。図21は本発明の第2実施形態の変形例4における案内溝を示す図16相当図である。以下の説明では、上記第2実施形態と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。本変形例4は、第2実施形態における案内溝の変形例であって、車体後方端から車体前方側に向かって、溝幅が急激に広くなるように形成した例である。
図21に示すように、本変形例4における案内溝67は、車体後方端から車体前方側に向かって、溝幅が急激に広くなるように形成されている。すなわち、案内溝67は、拡幅溝部672の溝幅W2が、スペーサ72の円筒部721の直径より大きく形成され、車体後方端の円弧状閉鎖端部671の直径が、拡幅溝部672の溝幅W2と同一寸法に形成されている。円弧状閉鎖端部671は、スペーサ72の円筒部721の外周の車体後方側に接している。拡幅溝部672の溝幅W2は、スペーサ72のフランジ部722の図21に示す外径寸法Dよりも小さく設定されている。従って、アッパーブラケット21が車体前方側にコラプス移動しても、案内ピン71、スペーサ72は案内溝67から脱落しない。
二次衝突時の衝撃で運転者がステアリングホイール101に衝突し、アッパーブラケット21のフランジ部21aが図21の右側である車体前方側にコラプス移動する。すると、案内ピン71がスペーサ72とともに車体前方側にコラプス移動する。
図21の白矢印Fに示すように、二次衝突時の衝撃荷重Fがアッパーコラム42の中心軸線に対して車幅方向に傾いて作用すると、スペーサ72の円筒部721の外周面が案内溝67の円弧状閉鎖端部671に押し付けられる。円弧状閉鎖端部671はなだらかな曲線で形成されているため、円筒部721は円弧状閉鎖端部671に沿って円滑にコラプス移動する。従って、コラプス移動開始時の動き出し荷重を小さく抑制することができる。コラプス移動の途中では、スペーサ72の円筒部721の外周面に対して拡幅溝部672の溝幅が大きな隙間を有しているため、コラプス移動時の抵抗の増大を抑制できる。従って、二次衝突時の衝撃エネルギーの吸収性能が安定し、衝撃荷重の吸収特性を精度良く設定することが可能となる。
<第2実施形態の変形例5>
次に本発明の第2実施形態の変形例5について説明する。図22は本発明の第2実施形態の変形例5における案内ピンと案内溝との接触部を示す図17相当図である。以下の説明では、上記第2実施形態と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。本変形例5は、第2実施形態の変形例であって、合成樹脂製のスペーサ72を省略した例である。
図22に示すように、アッパーブラケット21のフランジ部21aには、車幅方向の中央位置に雌ねじ22が形成されている。車体上方側から案内溝63を通して案内ピン71を差し込み、案内ピン71先端の雄ねじ711を雌ねじ22にねじ込んで、フランジ部21aに案内ピン71を固定している。
案内ピン71は、雄ねじ711と、その上部に形成され雄ねじ711よりも大径で円柱状の軸部712と、軸部712の上端に形成され軸部712よりも大径で円盤状の頭部713とが一体に形成されてなる。案内ピン71は鉄等の金属製である。本変形例5では、軸部712の外周面に外嵌する合成樹脂製のスペーサ72を省略している。
案内ピン71の雄ねじ711を雌ねじ22にねじ込むと、軸部712の車体下方側の端面がフランジ部21aの上面211aに当接して停止する。従って、案内ピン71の頭部713が、案内ブラケット61の平板部61dの上面を、所定の押圧力で押圧する。そのため、アッパーブラケット21は、案内ブラケット61にガタ無く取り付けられ、アッパーブラケット21のコラプス荷重が所定の荷重に設定される。
すなわち、合成樹脂製のスペーサ72を省略しても、第2実施形態及びその変形例1〜4で説明した案内溝63から案内溝67を形成すれば、二次衝突時の衝撃エネルギーの吸収性能が安定し、衝撃荷重の吸収特性を精度良く設定することが可能となる。また、他の例として、案内ピン71を合成樹脂製にして、合成樹脂製のスペーサ72を省略してもよい。
なお、案内ピン71の頭部713の下面715と段付き面714との間の長さは、案内ピン71を段付き面714がフランジ部21aの上面211aに当接するまで締め付けたときに、平板部61dに所定の押圧力を加えながら、二次衝突時の衝撃力でアッパーブラケット21及びアッパーコラム42が車体前方側に離脱する際の離脱力が所望の値となるように、案内ブラケット61の平板部61dとアッパーブラケット21のフランジ部21aとの隙間の長さ、及び平板部61dの板厚に基づいて設計されている。
<第2実施形態の変形例6>
次に本発明の第2実施形態の変形例6について説明する。図23は本発明の第2実施形態の変形例6における案内ピンと案内溝との接触部を示す図17相当図である。以下の説明では、上記第2実施形態と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。本変形例6は、第2実施形態の変形例5の変形例であって、合成樹脂製のスペーサ72を省略するとともに、案内溝の周縁を折り曲げて、案内ピン71の軸部712と案内溝との接触面の面積を大きく形成した例である。
図23に示すように、案内ブラケット61の案内部61bには、案内部61bの車幅方向の中央位置に、アッパーブラケット21のコラプス移動を案内するための案内溝63が形成されている。案内溝63は、バーリング加工で案内溝63の周縁を折り曲げて、車体下方側への立ち上げ部68を形成し、案内ピン71の軸部712との接触面の面積を大きく形成している。
アッパーブラケット21のフランジ部21aには、車幅方向の中央位置に雌ねじ22が形成されている。車体上方側から案内溝63を通して案内ピン71を差し込み、案内ピン71先端の雄ねじ711を雌ねじ22にねじ込んで、フランジ部21aに案内ピン71を固定している。
案内ピン71は、雄ねじ711と、その上部に形成され雄ねじ711よりも大径で円柱状の軸部712と、軸部712の上端に形成され軸部712よりも大径で円盤状の頭部713とが一体に形成されてなる。案内ピン71は鉄等の金属製である。本変形例6では、軸部712の外周面に外嵌する合成樹脂製のスペーサ72を省略している。
案内ピン71の雄ねじ711を雌ねじ22にねじ込むと、軸部712の車体下方側の端面がフランジ部21aの上面211aに当接して停止する。従って、案内ピン71の頭部713が、案内ブラケット61の平板部61dの上面を、所定の押圧力で押圧する。そのため、アッパーブラケット21は、案内ブラケット61にガタ無く取り付けられ、アッパーブラケット21のコラプス荷重が所定の荷重に設定される。
バーリング加工で案内溝63と案内ピン71の軸部712との接触面の面積を大きく形成しているため、案内溝63と軸部712との接触面の面圧が低下する。また、プレス切断面を軸部712との接触面として使用しないため、軸部712との接触面が滑らかになる。そのため、合成樹脂製のスペーサ72を省略しても、第2実施形態及びその変形例1〜4で説明した案内溝63から案内溝67を形成すれば、二次衝突時の衝撃エネルギーの吸収性能が安定し、衝撃荷重の吸収特性を精度良く設定することが可能となる。
テーパ状の切欠き溝23とテーパ状の案内面241によって、二次衝突時に、アッパーブラケット21がカプセル24から離脱しやすくした上記構造では、アッパーブラケット21がカプセル24から離脱すると、切欠き溝23と案内面241との間に車幅方向の隙間ができる。従って、アッパーブラケット21がアッパーコラム42の中心軸線に対して車幅方向に傾き易くなるため、本発明の第2実施形態及びその変形例1〜6における案内溝と案内ピンを適用する効果が大きい。
上記第2実施形態及びその変形例1〜6では、コラムのチルト位置とテレスコピック位置の両方の調整を行うチルト・テレスコピック式のステアリング装置に本発明を適用した例について説明したが、チルト式のステアリング装置、テレスコピック式のステアリング装置、チルト位置もテレスコピック位置も調整できないステアリング装置に本発明を適用してもよい。
本発明の第2実施形態及びその変形例1〜6では、ロアーブラケットに車体前方側が固定され、ロアーコラムに沿って車体後方側に延びる案内ブラケットに形成され、案内ピンの軸部を車体前方側のコラプス移動端まで案内する案内溝を備え、案内溝の車体後方端の溝幅よりも車体前方側の溝幅が広く形成されている。
従って、二次衝突時の衝撃荷重がアッパーコラムの中心軸線に対して車幅方向に傾いて作用すると、案内ピンの外周面が案内溝に押し付けられる。案内ピンは車体前方側の溝幅の広い案内溝側に移動するため、コラプス移動開始時の動き出し荷重を小さく抑制することができる。また、コラプス移動の途中では、案内ピンの外周面に対して案内溝が大きな隙間を有しているため、コラプス移動時の抵抗の増大を抑制できる。従って、二次衝突時の衝撃エネルギーの吸収性能が安定し、衝撃荷重の吸収特性を精度良く設定することが可能となる。

Claims (1)

  1. 車体前方側が車体に固定可能なロアーコラム、
    車体前方側に向かってコラプス移動可能に上記ロアーコラムに嵌合するとともに、ステアリングホイールを装着したステアリングシャフトを回動可能に軸支するアッパーコラム、
    二次衝突時の所定の衝撃力で、上記アッパーコラムとともに車体前方側に向かって離脱可能に車体に取り付け可能なアッパーブラケット、
    上記ロアーコラムに車体前方側が固定され、上記ロアーコラムに沿って車体後方側に延びており、二次衝突時に上記アッパーコラムのコラプス移動を案内する案内溝を形成した案内ブラケット、及び
    上記アッパーブラケットに固定され、上記案内溝に軸部の外周面が案内されて、アッパーブラケットとともに移動可能な案内ピンを備えたステアリング装置において、
    上記案内ブラケットは上記アッパーブラケットと非接触の平板部を有し、該平板部に上記案内溝が形成されており、
    上記案内ピンは、該案内ピンの軸部の上端に、該軸部よりも大径の頭部を有し、
    上記案内ピンの軸部外周面に外嵌され、その外周面が上記案内溝に接触してコラプス移動可能な合成樹脂製のスペーサを備え、
    上記スペーサの上端には上記スペーサの外周面よりも大径のフランジ部が形成されており、
    上記フランジ部の上面に車体上方側に突出して形成され、上記頭部の下面に押圧されて塑性変形可能な凸部を備えたことを特徴とするステアリング装置。
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