JP5369523B2 - ステアリング装置 - Google Patents

ステアリング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5369523B2
JP5369523B2 JP2008186266A JP2008186266A JP5369523B2 JP 5369523 B2 JP5369523 B2 JP 5369523B2 JP 2008186266 A JP2008186266 A JP 2008186266A JP 2008186266 A JP2008186266 A JP 2008186266A JP 5369523 B2 JP5369523 B2 JP 5369523B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle body
bracket
mounting bracket
slide bracket
column
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008186266A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010023622A (ja
Inventor
伸治 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2008186266A priority Critical patent/JP5369523B2/ja
Publication of JP2010023622A publication Critical patent/JP2010023622A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5369523B2 publication Critical patent/JP5369523B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Steering Controls (AREA)

Description

本発明はステアリング装置、特に、二次衝突時にステアリングホイールが車体前方側にコラプス移動して、衝撃荷重を吸収するようにしたステアリング装置に関する。
二次衝突時にステアリングホイールが車体前方側にコラプス移動して、衝撃荷重を吸収するようにしたステアリング装置として、特許文献1に示すようなステアリング装置がある。このようなステアリング装置は、車体に車体取付けブラケットを固定し、二次衝突時に、ステアリングホイールを有するコラムが、車体取付けブラケットに対して車体前方側にコラプス移動して、衝撃荷重を吸収する。
特許文献1に示すように、通常、コラムの軸線は水平線に対して20〜30度、車体前方側から車体後方側に向かって、車体上方側に傾斜している。そのため、二次衝突時にステアリングホイールに運転者が衝突すると、コラムの軸線に対して直交する車体上方側への分力が発生する。
この分力によって、車体取付けブラケットに対してコラムが車体上方側に押し付けられながらコラプス移動するため、コラムと車体取付けブラケットとの間に大きな摩擦抵抗が生じる。この摩擦抵抗は不安定でばらつきが大きいため、二次衝突時の衝撃吸収荷重がばらつき、衝撃荷重の吸収特性を精度良く設定するのが困難となる。
特開平9−123925号公報
本発明は、コラプス移動時のコラムと車体取付けブラケットとの間の摩擦抵抗を小さくかつ安定させて、二次衝突時の衝撃吸収荷重を精度良く設定可能なステアリング装置を提供することを課題とする。
上記課題は以下の手段によって解決される。すなわち、第1番目の発明は、車体に固定可能な車体取付けブラケット、上記車体取付けブラケットによってによって覆われるようにして配置されたスライドブラケットであって、二次衝突時の所定の衝撃力で車体前方側にコラプス移動可能に上記車体取付けブラケットに取り付けられたスライドブラケット、上記スライドブラケットに取り付けられると共に、ステアリングホイールを装着したステアリングシャフトを回動可能に軸支し、スライドブラケットとともに車体前方側にコラプス移動可能なコラム、上記車体取付けブラケットに形成され、上記スライドブラケットに備えられたボルトが通され、スライドブラケットのコラプス移動を案内するための案内溝であって、上記コラムの軸心に平行な案内溝、上記車体取付けブラケットとスライドブラケットとの間に転動可能に介挿され、車体取付けブラケットに対してスライドブラケットのコラプス移動を案内する転動部材を備えたステアリング装置であって、上記転動部材は、上記車体取付けブラケットの上板とスライドブラケットの上板との間の隙間に介挿された複数のローラであり、上記スライドブラケットには、上記コラムがチルト位置調整可能に、かつ、テレスコピック位置調整可能に支持されていることを特徴とするステアリング装置である。
番目の発明は、第番目の発明のステアリング装置において、上記複数のローラは保持器によって転動可能に保持されていることを特徴とするステアリング装置である。
本発明のステアリング装置では、車体に固定可能な車体取付けブラケットと、二次衝突時の所定の衝撃力で車体前方側にコラプス移動可能に車体取付けブラケットに取り付けられたスライドブラケットと、スライドブラケットに取り付けられると共に、ステアリングホイールを装着したステアリングシャフトを回動可能に軸支し、スライドブラケットとともに車体前方側にコラプス移動可能なコラムと、車体取付けブラケットとスライドブラケットとの間に転動可能に介挿され、車体取付けブラケットに対してスライドブラケットのコラプス移動を案内する転動部材を備えている。
従って、車体取付けブラケットに対してスライドブラケットが車体前方側にコラプス移動する時の摩擦抵抗が小さくなって安定し、二次衝突時の衝撃荷重の吸収特性を精度良く設定することが可能となる。
以下の実施例では、ステアリングホイールのチルト位置とテレスコピック位置の両方の調整を行うチルト・テレスコピック式のステアリング装置に本発明を適用した例について説明するが、チルト位置またはテレスコピック位置のいずれか一方を調整するステアリング装置、または、チルト位置もテレスコピック位置も調整しないステアリング装置に本発明を適用してもよい。
図1は本発明のステアリング装置10を車両に取り付けた状態を示す全体斜視図である。図1に示すように、中空円筒状のコラム1が車体に取付けられ、このコラム1にはステアリングシャフト3が回動可能に軸支されている。ステアリングシャフト3には、その右端(車体後方側)にステアリングホイール2が装着され、ステアリングシャフト3の左端(車体前方側)には、自在継手4を介して中間シャフト5が連結されている。
中間シャフト5は、雄スプラインが形成された中実の中間インナーシャフト5aと、雌スプラインが形成された中空円筒状の中間アウターシャフト5bで構成され、中間インナーシャフ5aの雄スプラインが、中間アウターシャフト5bの雌スプラインに伸縮可能(摺動可能)に、かつ回転トルクを伝達可能に嵌合している。
さらに、中間アウターシャフト5bの車体後方側が上記自在継手4に連結され、中間インナーシャフト5aの車体前方側が自在継手6に連結されている。自在継手6には、ステアリングギヤ7の図示しないラックに噛合うピニオンが連結されている。
運転者がステアリングホイール2を回転操作すると、ステアリングシャフト3、自在継手4、中間シャフト5、自在継手6を介して、その回転力がステアリングギヤ7に伝達され、ラックアンドピニオン機構を介して、タイロッド8を移動し、操舵輪9の操舵角を変えることができる。
図2は本発明の実施例1のステアリング装置の要部を示し、車体後方側から見た斜視図である。図3は本発明の実施例1のステアリング装置の要部を示し、車体上方側から見た斜視図である。図4は本発明の実施例1のステアリング装置の要部を示し、車体下方側から見た斜視図である。図5は本発明の実施例1のステアリング装置の要部を示し、一部を分解して車体上方側から見た分解斜視図である。図6は本発明の実施例1のステアリング装置の要部を示す縦断面図である。図7は図6のA−A断面図である。
図2から図7に示すように、コラム1は、中空円筒状のアウターコラム(アッパーコラム)11と、このアウターコラム11の内周面112に、テレスコピック位置調整可能に内嵌した中空円筒状のインナーコラム(ロアーコラム)12で構成されている。コラム1の軸線は水平線に対して20〜30度、車体前方側から車体後方側に向かって、車体上方側に傾斜している。
アウターコラム11には、上部ステアリングシャフト3Aが回転可能に軸支され、上部ステアリングシャフト3Aの右端(車体後方側)に、上記したステアリングホイール2(図1参照)が固定されている。
アウターコラム11はアルミ合金製であって、アウターコラム11の車体前方側にはコラムクランプ部材25が一体的に形成されている。アウターコラム11の材質は、アルミ合金製に限定されるものではなく、鉄製、樹脂製、または、これらの組み合わせでもよい。また、コラムクランプ部材25は、アウターコラム11との一体成形に限定されるものではなく、アウターコラム11とは別体に成形して、アウターコラム11と組み合わせてもよい。
このコラムクランプ部材25はアウターコラム11の車体下方側に延びて、コラムクランプ部材25の車幅方向に対向している一対の側板25a、25aに、テレスコ位置調整用長溝25b、25bが形成されている。コラムクランプ部材25は、インナーコラム12の外周面121をテレスコピック移動可能に包持している。
そして、コラムクランプ部材25は、スライドブラケット(チルトブラケット)23に、クランプ装置27を介してチルト位置調整可能に支持されている。また、インナーコラム12の車体前方端は、ブラケット24fに固定され、このブラケット24fが、車体取付けブラケット24に枢動ピン24eを中心として、車体上下方向(図6の紙面に平行な平面内で)に揺動可能に支持されている。
インナーコラム12には、下部ステアリングシャフト3Bが回転可能に軸支され、下部ステアリングシャフト3Bの車体後方端が上部ステアリングシャフト3Aの車体前方端にスプライン嵌合し、ステアリングホイール2の回転操作を、自在継手4を介して、ステアリングギヤ7(図1参照)に伝達する。
車体取付けブラケット24は、コラム1の上部に沿って車体前後方向に延在して車体13に固定され、スライドブラケット23を上部から覆うように配置されている。そして、二次衝突時にステアリングホイール2に運転者が衝突して大きな衝撃力が作用すると、車体取付けブラケット24からスライドブラケット23が車体前方側に離脱し、衝撃エネルギー吸収部材24gを塑性変形させて、二次衝突時の衝撃エネルギーを吸収する。
図6に示すように、平板状の衝撃エネルギー吸収部材24gは、スライドブラケット23の上板23aに一端が固定され、スライドブラケット23が車体前方側に移動すると、衝撃エネルギー吸収部材24gがピン24hによってしごかれて塑性変形し、二次衝突時の衝撃エネルギーを吸収する。
車体取付けブラケット24は、コラム1の上部に車体前後方向に延在する上板24aと、一対の側板24b、24bと、一対の下板24c、24cを備えている。一対の側板24b、24bは、上板24aの車幅方向の外側両端からL字状をなすように下方に折り曲げられ、互いに平行に離間している。
また、一対の下板24c、24cは、一対の側板24b、24bの下端(車体下方端)から、車幅方向の外側に向かってL字状をなすように折り曲げられている。また、一対の下板24c、24cの車幅方向の外側両端には、L字状をなすように下方に折り曲げられた折り曲げ部24d、24dが形成され、車体取付けブラケット24の剛性を向上させている。
また、一対の下板24c、24cには、車体取付けブラケット24を車体13に固定するためのボルト孔241、241が形成されている。車体下方側から車体取付けブラケット24のボルト孔241、241に挿入されたボルト31が、車体13にねじ込まれ、車体取付けブラケット24の下板24c、24cを、車体13に固定している。
スライドブラケット23は、車体取付けブラケット24の上板24aに平行に、車体前後方向に延在する上板23aと、一対の側板23b、23bと、一対の横板23c、23cを備えている。一対の側板23b、23bは、上板23aの車幅方向の外側両端からL字状をなすように下方に折り曲げられ、互いに平行に離間している。一対の横板23c、23cは、一対の側板23b、23bの側面から、車幅方向の外側に向かって一体的に形成されている。
車体取付けブラケット24の下板24c、24cには、アウターコラム11の軸心に平行に、案内溝242、242が形成されている。スライドブラケット23の横板23c、23cは、車体取付けブラケット24の下板24c、24cに、ボルト32とナット33によって、車体前方側に離脱可能に取り付けられている。すなわち、ボルト32は、車体上方側から挿入され、車体取付けブラケット24の案内溝242、スライドブラケット23の横板23cのボルト孔を通して、ナット33にねじ込まれている。
また、ボルト32と車体取付けブラケット24の下板24cの上面との間、車体取付けブラケット24の下板24cの下面とスライドブラケット23の横板23cの上面との間には、低摩擦板34、35が介挿されている。
スライドブラケット23に形成された一対の側板23b、23bは、コラムクランプ部材25の一対の側板25a、25aを車幅方向の外方から挟み込むように当接している。一対の側板25a、25aの間には、アウターコラム11の内周面112に貫通するスリット25cが形成されている。さらに、一対の側板23b、23bは、長軸が上下方向に延在するように形成されたチルト位置調整用長溝23d、23dを備えている。
クランプ装置(チルト・テレスコクランプ装置)27は、図7に示すように、スライドブラケット23のチルト位置調整用長溝23d、23d、及び、コラムクランプ部材25のテレスコ位置調整用長溝25b、25bに挿通された締付けロッド27aを有している。
また、この締付けロッド27aのねじ側(図7の左側)には、固定カム27b、可動カム27c、操作レバー27e、スラスト軸受27d、調整ナット27fがこの順で外嵌され、調整ナット27fの内径部に形成された雌ねじ271fが、締付けロッド27aの左端に形成された雄ねじ271aにねじ込まれている。
可動カム27cの左端面には操作レバー27eが固定され、この操作レバー27eによって一体的に操作される可動カム27cと固定カム27bによって、カムロック機構が構成されている。締付けロッド27aの右側には、頭部28が形成され、頭部28が右側の側板23bの外側面に当接している。
頭部28の左側外径部には、右側のチルト位置調整用長溝23dの溝幅よりも若干幅の狭い矩形断面の回り止め部281が形成されている。回り止め部281は右側のチルト位置調整用長溝23dに嵌入して、締付けロッド27aをスライドブラケット23に対して回り止めすると共に、チルト位置調整時に、右側のチルト位置調整用長溝23dに沿って、締付けロッド27aを摺動させる。
上記固定カム27bと可動カム27cは、操作レバー27eの回動操作を締付けロッド27aの軸方向移動に変換するカム機構を構成している。すなわち、固定カム27bの裏側に形成された回り止め部29は、左側のチルト位置調整用長溝23dに嵌入して、左側の側板23bに対して回り止めされ、コラム1のチルト位置調整時に、左側のチルト位置調整用長溝23dに沿って、固定カム27bが摺動する。操作レバー27eを手で回動操作すると、可動カム27cが固定カム27bに対して回動する。
操作レバー27eをクランプ方向に回動すると、固定カム27bのカム面の山に可動カム27cのカム面の山が乗り上げ、締付けロッド27aを図7の左側に引っ張ると同時に、固定カム27bを図7の右側に押す。
右側の側板23bは、頭部28によって図7の左側に押され、右側の側板23bが内側に変形する。左側の側板23bは、固定カム27bの右端面によって右側に押され、左側の側板23bが内側に変形する。すると、左側の側板23bが、コラムクランプ部材25の左側の側板25aを強く押す。同時に、右側の側板23bが、コラムクランプ部材25の右側の側板25aを強く押す。
このようにして、コラムクランプ部材25の側板25a、25aを、スライドブラケット23の側板23b、23bで締め付けて、コラムクランプ部材25をチルト締付けしてチルトクランプすることができる。
また、コラムクランプ部材25の一対の側板25a、25aのスリット25cの間隔が縮まるため、アウターコラム11の内周面112が縮径して、インナーコラム12の外周面121がアウターコラム11の内周面112によって締め付けられ、アウターコラム11のテレスコピッククランプが行われる。従って、スライドブラケット23に対してアウターコラム11が固定され、アウターコラム11のチルト方向の変位、及び、テレスコピック方向の変位が阻止される。
次に、運転者が操作レバー27eを締付解除方向に回動すると、スライドブラケット23の側板23b、23bが、挟持方向と反対の方向へそれぞれ弾性復帰する。そのため、アウターコラム11は、スライドブラケット23の側板23b、23bに対してフリーな状態となる。
この状態で、回り止め部29、回り止め部281、締付けロッド27aをチルト位置調整用長溝23d、23dに案内させつつチルト方向に変位させて、ステアリングホイール2のチルト方向の調整を任意に行うことができる。また、インナーコラム12の外周面121に対するアウターコラム11の内周面112の締め付けが解除されるため、テレスコ位置調整用長溝25b、25bを締付けロッド27aに案内させつつ、アウターコラム11をテレスコピック方向に変位させて、ステアリングホイール2のテレスコピック方向の調整を任意に行うことができる。
図5から図7に示すように、車体取付けブラケット24の上板24aの下面と、スライドブラケット23の上板23aの上面との間の平行な隙間に、転動部材40が転動可能に介挿されている。転動部材40は、4個のローラ41と保持器42で構成されている。
ローラ41は円柱状の形状を有し、車体前後方向に等間隔に4個配置され、保持器42によって転動可能に保持されている。保持器42は、隣接するローラ41の間隔を一定に保持し、隣接するローラ41が直接接触するのを防止して、ローラ41が円滑に転動するようにしている。ローラ41は、その軸線がアウターコラム11の軸線に直交し、車体取付けブラケット24の上板24aの下面と、スライドブラケット23の上板23aの上面に平行に、適度な予圧を付与して介挿されている。
二次衝突時に、運転者がステアリングホイール2に衝突し、所定の衝撃力がステアリングホイール2に作用すると、アウターコラム11、スライドブラケット23が、車体取付けブラケット24に対して車体前方側にコラプス移動する。
低摩擦板34、35を介して車体取付けブラケット24に取り付けられたスライドブラケット23は、車体取付けブラケット24の案内溝242に沿って、小さな離脱荷重で車体前方側に円滑に離脱する。
二次衝突時にステアリングホイール2に運転者が衝突すると、アウターコラム11の軸線に対して直交する車体上方側への分力が発生する。この車体上方側への分力によって、車体取付けブラケット24に対してスライドブラケット23が車体上方側に押し付けられながらコラプス移動する。
本発明の実施例1では、車体取付けブラケット24とスライドブラケット23との間に介挿された転動部材40のローラ41が、車体上方側への分力を支持しながら転動して、車体取付けブラケット24に対してスライドブラケット23が車体前方側にコラプス移動する時の摩擦抵抗を減少させる。この転動部材40の摩擦抵抗は小さく安定しているため、衝撃エネルギー吸収特性が不安定な摩擦力の影響を極力小さくすることができる。
このアウターコラム11、スライドブラケット23の車体前方側へのコラプス移動で、衝撃エネルギー吸収部材24gがピン24hによってしごかれて塑性変形し、二次衝突時の衝撃エネルギーを吸収する。衝撃エネルギー吸収部材24gの塑性変形は、衝撃エネルギー吸収特性が材料力学的に安定しているため、二次衝突時の衝撃荷重の吸収特性を精度良く設定可能となる。
図8は本発明の実施例2を示す図6のA−A断面図相当である。図9は図8のP矢視図である。実施例2は、実施例1の転動部材の形状と配置を変更した例である。
図8、図9に示すように、車体取付けブラケット24の左右の側板24b、24bと、スライドブラケット23の左右の側板23b、23bとの間に、転動部材としての球状のボール50が転動可能に介挿されている。ボール50は、車体取付けブラケット24の左右の側板24bとスライドブラケット23の左右の側板23bとの間に、各々2個介挿されている。
車体取付けブラケット24の側板24b、24bには、図8で見て断面が円弧状で、車幅方向外側に凸のガイド溝51、51が各々2個形成されている。ガイド溝51、51は、図9に示すように、上板24aに平行に車体前後方向に長く延び、車体前後方向に直列に形成されている。
また、スライドブラケット23の側板23b、23bには、半球状で、コラム1の軸線側に凸のボール保持凹部52、52が各々2個形成されている。このボール保持凹部52、52とガイド溝51、51との間に、ボール50が適度な予圧を付与して転動可能に介挿されている。
二次衝突時に、運転者がステアリングホイール2に衝突し、所定の衝撃力がステアリングホイール2に作用すると、アウターコラム11、スライドブラケット23が、車体取付けブラケット24に対して車体前方側にコラプス移動する。
二次衝突時にステアリングホイール2に運転者が衝突すると、アウターコラム11の軸線に対して直交する車体上方側への分力が発生する。この車体上方側への分力によって、車体取付けブラケット24に対してスライドブラケット23が車体上方側に押し付けられながらコラプス移動する。
本発明の実施例2では、スライドブラケット23のボール保持凹部52、52と車体取付けブラケット24のガイド溝51、51との間に介挿されたボール50が、車体上方側への分力を支持しながら転動して、車体取付けブラケット24に対してスライドブラケット23が車体前方側にコラプス移動する時の摩擦抵抗を減少させる。このボール50の摩擦抵抗は小さく安定しているため、衝撃エネルギー吸収特性が不安定な摩擦力の影響を極力小さくすることができる。
上述した実施例においては、車体取付けブラケット24の上板24aとスライドブラケット23の上板23aとの間、または、車体取付けブラケット24の側板24bとスライドブラケット23の側板23bとの間に、転動部材が介挿されているが、車体取付けブラケット24の上板24aとスライドブラケット23の上板23aとの間、及び、車体取付けブラケット24の側板24bとスライドブラケット23の側板23bとの間の両方に、転動部材を介挿してもよい。
また、転動部材を介挿する場所は、車体取付けブラケット24とスライドブラケット23との間であれば、どこでもよい。さらに、転動部材は、ローラやボールに限定されるものではなく、任意の転動部材を使用することができる。
本発明の実施例のステアリング装置を車両に取り付けた状態を示す全体斜視図である。 本発明の実施例1のステアリング装置の要部を示し、車体後方側から見た斜視図である。 本発明の実施例1のステアリング装置の要部を示し、車体上方側から見た斜視図である。 本発明の実施例1のステアリング装置の要部を示し、車体下方側から見た斜視図である。 本発明の実施例1のステアリング装置の要部を示し、一部を分解して車体上方側から見た分解斜視図である。 本発明の実施例1のステアリング装置の要部を示す縦断面図である。 図6のA−A断面図である。 本発明の実施例2を示す図6のA−A断面図相当である。 図8のP矢視図である。
符号の説明
1 コラム
2 ステアリングホイール
3 ステアリングシャフト
3A 上部ステアリングシャフト
3B 下部ステアリングシャフト
4 自在継手
5 中間シャフト
5a 中間インナーシャフト
5b 中間アウターシャフト
6 自在継手
7 ステアリングギヤ
8 タイロッド
9 操舵輪
10 ステアリング装置
11 アウターコラム
112 内周面
12 インナーコラム
121 外周面
13 車体
23 スライドブラケット(チルトブラケット)
23a 上板
23b 側板
23c 横板
23d チルト位置調整用長溝
24 車体取付けブラケット
24a 上板
24b 側板
24c 下板
241 ボルト孔
242 案内溝
24d 折り曲げ部
24e 枢動ピン
24f ブラケット
24g 衝撃エネルギー吸収部材
24h ピン
25 コラムクランプ部材
25a 側板
25b テレスコ位置調整用長溝
25c スリット
27 クランプ装置(チルト・テレスコクランプ装置)
27a 締付けロッド
271a 雄ねじ
27b 固定カム
27c 可動カム
27d スラスト軸受
27e 操作レバー
27f 調整ナット
271f 雌ねじ
28 頭部
281 回り止め部
29 回り止め部
31、32 ボルト
33 ナット
34、35 低摩擦板
40 転動部材
41 ローラ
42 保持器
50 ボール(転動部材)
51 ガイド溝
52 ボール保持凹部

Claims (2)

  1. 車体に固定可能な車体取付けブラケット、
    上記車体取付けブラケットによって覆われるようにして配置されたスライドブラケットであって、二次衝突時の所定の衝撃力で車体前方側にコラプス移動可能に上記車体取付けブラケットに取り付けられたスライドブラケット、
    上記スライドブラケットに取り付けられると共に、ステアリングホイールを装着したステアリングシャフトを回動可能に軸支し、スライドブラケットとともに車体前方側にコラプス移動可能なコラム、
    上記車体取付けブラケットに形成され、上記スライドブラケットに備えられたボルトが通され、スライドブラケットのコラプス移動を案内するための案内溝であって、上記コラムの軸心に平行な案内溝、
    上記車体取付けブラケットとスライドブラケットとの間に転動可能に介挿され、車体取付けブラケットに対してスライドブラケットのコラプス移動を案内する転動部材を備えたステアリング装置であって、
    上記転動部材は、上記車体取付けブラケットの上板とスライドブラケットの上板との間の隙間に介挿された複数のローラであり、
    上記スライドブラケットには、上記コラムがチルト位置調整可能に、かつ、テレスコピック位置調整可能に支持されていること
    を特徴とするステアリング装置。
  2. 請求項に記載されたステアリング装置において、
    上記複数のローラは保持器によって転動可能に保持されていること
    を特徴とするステアリング装置。
JP2008186266A 2008-07-17 2008-07-17 ステアリング装置 Expired - Fee Related JP5369523B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008186266A JP5369523B2 (ja) 2008-07-17 2008-07-17 ステアリング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008186266A JP5369523B2 (ja) 2008-07-17 2008-07-17 ステアリング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010023622A JP2010023622A (ja) 2010-02-04
JP5369523B2 true JP5369523B2 (ja) 2013-12-18

Family

ID=41729846

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008186266A Expired - Fee Related JP5369523B2 (ja) 2008-07-17 2008-07-17 ステアリング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5369523B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110091909A (zh) * 2018-01-31 2019-08-06 长城汽车股份有限公司 用于车辆的转向装置及车辆

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102811896B (zh) * 2011-03-18 2015-01-21 日本精工株式会社 转向装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5991962U (ja) * 1982-12-13 1984-06-22 トヨタ自動車株式会社 ステアリングコラムの支持構造
DE69601406T2 (de) * 1995-10-17 1999-06-10 General Motors Corp., Detroit, Mich. Energie-absorbierende Lenksäule für ein Kraftfahrzeug
JP4061948B2 (ja) * 2002-04-05 2008-03-19 日本精工株式会社 車両ステアリング用伸縮軸
JP4395006B2 (ja) * 2004-05-07 2010-01-06 株式会社山田製作所 ステアリングコラム位置調整装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110091909A (zh) * 2018-01-31 2019-08-06 长城汽车股份有限公司 用于车辆的转向装置及车辆
CN110091909B (zh) * 2018-01-31 2020-10-02 长城汽车股份有限公司 用于车辆的转向装置及车辆

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010023622A (ja) 2010-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5966290B2 (ja) ステアリング装置
JP5076673B2 (ja) ステアリング装置
JP2013079051A (ja) ステアリング装置
JP2008087582A (ja) 電動テレスコ調整式ステアリング装置
US9919725B2 (en) Steering column
JP5167995B2 (ja) ステアリング装置
JP7251138B2 (ja) ステアリング装置
JP5369523B2 (ja) ステアリング装置
JP6137535B2 (ja) ステアリング装置
JP5509721B2 (ja) 車両用ステアリング装置
JP5641057B2 (ja) ステアリング装置
JP5266780B2 (ja) ステアリング装置
JP2008024229A (ja) 電動テレスコ調整式ステアリング装置
JP5195202B2 (ja) ステアリング装置
JP5626165B2 (ja) ステアリング装置
JP2007045276A (ja) ステアリング装置
JP2009208506A (ja) 衝撃吸収式ステアリング装置
JP2022189047A (ja) ステアリング装置
JP2008114788A (ja) ステアリング装置
JP5181580B2 (ja) ステアリング装置
JP2008007035A (ja) 電動テレスコ調整式ステアリング装置
JP5303960B2 (ja) 位置調整式ステアリング装置
JP5799735B2 (ja) ステアリング装置
JP7172582B2 (ja) ステアリング装置
JP2008074126A (ja) 電動テレスコ調整式ステアリング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110509

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121211

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130820

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130902

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5369523

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees