JP2014051163A - 車両用ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スライドブロックが確実に取付けブラケットの取付け座を挟持し、取付けブラケットの車体への取付け剛性を高くすることができる車両用ステアリング装置を提供する。
【解決手段】スライドブロック15は、上下一対の固定片18,19が互いに対向して、取付けブラケット13の取付け座31の上下両側に配置される。上側および下側の固定片18,19は、取付け座31に設けられた切欠き32の周縁部と係合し、取付け座31を挟持した状態で、取付けブロック13を車体7の所定部に取り付ける。スライドブロック15の上側および下側の固定片18,19の両方の挟持面41,42に上側および下側の固定片18,19同士を圧入して係合する円筒状の突起43,44が取付け座31側に突出して設けられている。固定用ボルト16は、車体7の所定部とナット20との間にスライドブロック15の上側および下側の固定片18,19を挟持状態で固定している。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用ステアリング装置に関するものである。
従来、車両用のステアリング装置では、例えば、導電性のスライドブロック(カプセル構造)と導電性の取付けブラケットとが、樹脂モールドにより形成された剪断ピンで連結され、衝突時の衝撃で剪断ピンが剪断して、ステアリング装置が車体前方に移動し、衝突時の衝撃エネルギーを吸収して、運転者の安全を確保するようにしている。また、ステアリング装置では、ステアリングホイールの近傍に設けられたホーンやその他の電気スイッチの接地を行う必要がある。従来のステアリング装置では、電気機器の接地線をステアリングシャフトに接続し、ステアリングシャフトからステアリングコラム、取付けブラケットの取付け座、スライドブロック、およびスライドブロックの取付けボルトを経て、電気機器が車体に電気的に接続されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のステアリング装置によれば、剪断ピンを導電性の合成樹脂によって成形し、組み付けが簡単で、スライドブロックと取付けブラケットの取付け座との間に樹脂がはみ出して通電が不安定になっても、取付けブラケットとスライドブロックとは導電性樹脂を介して電気的に接触し、導電状態を確保できるようになっている。
特開2006−321362号公報
しかしながら、上記のようなステアリング装置のスライドブロックと取付けブラケットとの連結構造では、2次衝突時に剪断ピンが剪断した後、スムーズにステアリング装置を車体前方側に移動させて衝突時の衝突エネルギーを吸収するために、取付けブラケットの取付け座とスライドブロックの挟持板との間に若干の隙間を与えるようにしている。そのため、取付けブラケットの車体への取付け剛性が低下して、振動等により操舵フィーリングが低下してしまう場合がある。また、車両にステアリングコラムを取り付けるとき、ステアリングコラム側の取付けブラケットを剛体のスライドブロックに挟持する力が小さく、取付けブラケットの取付け剛性が低い場合がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、スライドブロックが確実に取付けブラケットの取付け座を挟持し、取付けブラケットの車体への取付け剛性を高くすることができる車両用ステアリング装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の車両用ステアリング装置は、ステアリングシャフトを回転可能に軸支するステアリングコラムと、前記ステアリングコラムに取付けられた導電材料製の取付けブラケットと、前記取付けブラケットの左右両側の取付け座に形成され、車体の後方側が開放された切欠きと、前記切欠きの左右両側縁部を挟持する上下一対の挟持板を有し、前記車体にねじ締結により固定可能な導電材料製のスライドブロックと、前記スライドブロックの前記挟持板に形成された第1の貫通孔と、前記取付けブラケットの前記取付け座に前記第1の貫通孔に対向する位置に形成された第2の貫通孔と、前記第1の貫通孔と前記第2の貫通孔とを樹脂モールドすることにより形成され、前記スライドブロックと前記取付け座とを連結する剪断部材と、を備え、前記スライドブロックは、一対の前記挟持板が上下に分割された上側の固定片と、下側の固定片とからなり、前記上側および下側の固定片は、前記取付け座を挟持する挟持面を有していることを要旨とする。
上記構成によれば、導電性のスライドブロックは、上側の固定片と下側の固定片とに分割され、車体とねじ締結してそれぞれの挟持板の挟持面で導電性の取付けブラケットの取付け座を挟持するので、ステアリングコラムを確実に車体に固定することができる。これにより、ステアリングコラムが車両に取り付けられたときの取付けブラケットの取付け剛性を高くすることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用ステアリング装置において、前記上側および下側の固定片は、前記挟持面の両方に前記固定片同士を圧入して係合する突起が形成されていることを要旨とする。
上記構成によれば、スライドブロックの上側および下側の固定片の両方の挟持面に突出して固定片同士を圧入して係合する突起を設けたので、ねじ締結にしたがって下側の固定片がナットと平行に締め付けられて上側の固定片に圧入される。これにより、車両へステアリングコラムを組み付けるときに、スライドブロックを均等の力で安定して締め付けることができる。
本発明によれば、スライドブロックが確実に取付けブラケットの取付け座を挟持し、取付けブラケットの車体への取付け剛性を高くすることができる車両用ステアリング装置を提供できる。
本発明の一実施形態に係るステアリング装置の概略構成を示す側面模式図。 図1の矢印A方向から見たステアリング装置の要部の平面図。 図2のB−B断面を示す側面断面図。 (a)は、取付けブラケットの取付け座とスライドブロックとの締結前,(b)は、取付けブラケットの取付け座とスライドブロックとの締結後の状態を説明する側面断面図。
次に、本発明の一実施形態に係る車両用ステアリング装置について、図に基づいて説明する。以下、本発明を、衝撃吸収ステアリング装置に具体化した一実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るステアリング装置1の概略構成を示す側面模式図、図2は、図1の矢印A方向から見たステアリング装置の要部の平面図である。図1に示すように、ステアリング装置1は、車輪(図示せず)を操向するためにステアリングホイール2の動きを伝達するステアリングシャフト3と、このステアリングシャフト3を内部に通して回転自在に支持するステアリングコラム4とを有している。ステアリングシャフト3の一方の端部5にステアリングホイール2が連結されている。ステアリングホイール2が回されると、その回転がステアリングシャフト3、ステアリングシャフト3の他方の端部6に一体回転可能に連結される中間軸(図示せず)等を介して、ピニオン、ラック軸等を含む舵取り機構(図示せず)に伝達され、これにより車輪を操向することができる。
ステアリング装置1は、例えば、ステアリングホイール2を上側となるようにして、ステアリングシャフト3の軸方向を、車両の前後方向に対して斜めにして、車体7(一点鎖線で一部を図示)に取り付けられるが、以下では、ステアリングシャフト3の軸方向を前後方向に沿わせた状態を基に方向を説明する。また、各図には、前後方向および軸方向(矢印Xで示す)、左右方向(矢印Yで示す)、および上下方向(矢印Zで示す)を図示している。
ステアリングシャフト3は、これの後部を構成するアッパーシャフト8と、前部を構成するロアーシャフト9とを有している。アッパーシャフト8とロアーシャフト9とは、軸方向に沿う方向に互いに相対移動可能にかつ一体回転するように、スプライン構造等の継手構造により互いに連結されて、複数の軸受(図示せず)によりステアリングコラム4に支持されている。ステアリングコラム4は、アッパーシャフト8を収容しつつ軸方向に位置決めした状態で回転自在に支持する第1の筒状部材としてのアウタージャケット10と、ロアーシャフト9を収容しつつ軸方向に位置決めした状態で回転自在に支持する第2の筒状部材としてのインナージャケット11と、インナージャケット11の前端部に後部の外周が圧入されているハウジング12とを有している。アウタージャケット10の外周に設けられた所定部にアッパーブラケット(取付けブラケット)13が固定される。また、インナージャケット11の前部にハウジング12を介して、ロアーブラケット14が固定される。
アウタージャケット10は、アッパーブラケット13、スライドブロック15、固定用ボルト16等を介して車体7の所定部に対して取り付けられる。また、インナージャケット11は、ハウジング12、ロアーブラケット14、固定用ボルト17等を介して車体7の所定部に取り付けられる。このように、ステアリング装置1は、車体7への取付け構造として、上述のアッパーブラケット13と、カプセル構造のスライドブロック15とを有している。
アッパーブラケット13は、板金製部材からなり、ステアリングコラム4を保持している。図1,2を参照して、アッパーブラケット(取付けブラケット)13は、アウタージャケット10の上端から左右の側方へ延びる平坦な一対の取付け座31を有している。一対の取付け座31は、ステアリングコラム4の軸中心から互いに遠ざかるように延びている。取付け座31には、衝突時にスライドブロック15から離脱させるための切欠き32が形成されていて、この切欠き32は後方(図2中、右側)に向けて開放されている。
次に、図3は、図2のB−B断面を示す側面断面図である。図3に示すように、スライドブロック15は、導電性金属材料(例えば、アルミ材)からなり、互いに別体に形成される上下一対の固定片18,19により構成されている。一対の上側および下側の固定片18,19は、互いに対向して、取付けブラケット(アッパーブラケット)13の取付け座31の上下両側に配置される。一対の上側および下側の固定片18,19は、取付け座31に設けられた切欠き32の周縁部と係合し、取付け座31を挟持した状態で、この取付け座31を車体7の所定部に取り付ける。
下側の固定片19は、取付け座31の下面に沿う板状の挟持部(挟持板)38と、この挟持部38の中央部から上方へ延びる円筒状の突起44とを有している。突起44を取り囲む挟持部38の上面は、取付け座31の下面と対向する挟持面42を有している。突起44は、取付け座31の切欠き32内に配置され、切欠き32を貫通して取付け座31の上面よりも上方に延出している。上側の固定片18は、下側の固定片19の挟持面42と上側の固定片18の挟持面41とが対向するように配置されている。
上側の固定片18は、取付け座31の上面に沿う板状の挟持部37と、この挟持部37の中央部から下方へ延びる円筒状の突起43とを有している。挟持部37の下面は、取付け座31の上面と対向する挟持面41を有している。上側の固定片18の挟持部37は、略U字形の断面形状をなし、突起43は、下側の固定片19の突起44と嵌め合って、下側の固定片19に対して位置決めされている。挟持部37から取付けブラケット13の取付け座31に対向する位置へ下方に向けて延びる上側の固定片18に設けられた第1の貫通孔33(34、図2参照)と取付け座31に設けられた第2の貫通孔35(36)とが対向する位置に形成された複数、例えば、3本の貫通孔に導電性樹脂を注入して形成された剪断ピン(剪断部材)39(40)が取付けブラケット13の取付け座31を固定するように配置されている。
上側および下側の固定片18,19には、固定用ボルト16が挿通する挿通孔45が形成されている。この挿通孔45は、突起44、挟持部38および挟持部37を上下方向に沿って延びて貫通する。固定用ボルト16は、取付けブラケッ13の取付け座31の切欠き32、およびスライドブロック15の上側および下側の固定片18,19の挿通孔45に挿通される。固定用ボルト16は、例えば、スタッドボルトからなり、上下方向に延びる軸部を有し、この軸部の頭部により車体7の所定部に固定され、軸部の下部の雄ねじ部にナット20がねじ込まれる。これにより、車体7の所定部とナット20との間にスライドブロック15の上側および下側の固定片18,19を挟持状態で固定し、スライドブロック15を介して取付けブラケット13の取付け座31、すなわちステアリングコラム4を固定している。
本ステアリング装置1は、衝突時に運転者がステアリングホイール2にぶつかるときの衝撃エネルギーを吸収するための衝撃吸収機構を有している。衝撃吸収機構は、互いに嵌め合わされる上述のアウタージャケット10およびインナージャケット11と、互いに嵌め合わされるアッパーシャフト8およびロアーシャフト9と、スライドブロック15とを有している。衝突時に、ステアリングコラム4がステアリングホイール2から衝撃を受けると、スライドブロック15の剪断ピン39(40、図2参照)を剪断して、取付けブラケット13をスライドブロック15から離脱させ、車体7に対して前方に相対移動させる。これととともに、アウタージャケット10およびインナージャケット11が軸方向に互いに相対摺動しつつ、アウターシャフト8およびインナーシャフト9が軸方向に互いに相対摺動する。このときの部材同士の間の摩擦抵抗、変形抵抗等により衝撃を吸収する。
特に、本実施形態の衝撃吸収ステアリング装置1では、従来の分割構造タイプのスライドブロックでは組み付け時に脱落のおそれがあり、組み付けに手間がかかる車体7のスタッドボルトへも、スライドブロック15が脱落することなく、組み付けやすくされている。上側の固定片18は、取付けブラケット13の取付け座31の上面と剪断ピン39(40)により係合して車体7への組み付け時の取付けブラケット13からの脱落を防止する。すなわち、挟持部37の下面の挟持面41が、切欠き32の周縁部となる取付け座31の上面に当接することにより上下方向に位置規制し、挟持部38の上面の挟持面42が取付け座31の下面との摩擦により前後方向に位置規制する。
剪断ピン39(40)に対応して、取付けブラケット13の取付け座31には、複数(例えば、3本)の第2の貫通孔35(36)が形成されている。各剪断ピン39(40)は、取付け座31の第2の貫通孔35(36)とがたつきのないように嵌合される。剪断ピン39(40)は、第2の貫通孔35(36)を貫通し、下側の固定片19の挟持部38に固定されている。これにより、剪断ピン39(40)は、下側の固定片19を前後方向に沿って位置規制するストッパとして機能するので、下側の固定片19が固定用ボルト16から前後方向の荷重を受けるとしても、脱落を確実に防止することができる。
剪断ピン39(40)を介して、一対の上側および下側の固定片18,19同士が仮止めされ、ひいてはスライドブロック15と取付けブラケット13とが仮止めされる。また、上側の固定片18を、剪断ピン39(40)の圧入等により下側の固定片19と連結する場合には、上側の固定片18の取付けブラケット13からの脱落を防止できる。なお、上側の固定片18を取付けブラケット13と連結してもよい。本ステアリング装置1を車体7に組み付けるには、まず、取付けブラケット13に、スライドブロック15を組み付ける。
次に、図4(a)は、取付けブラケット13(図3参照)の取付け座31とスライドブロック15との締結前の状態、(b)は、取付けブラケット13の取付け座31とスライドブロック15との締結後の状態を説明する側面断面図である。図4(a)に示すように、下側の固定片19を取り付け、上側および下側の固定片18,19の挟持面41,42の間に取付け座31の切欠き32の周縁部を嵌め入れる。このとき、上側および下側の固定片18,19は、下側の円筒状の突起44が上側の円筒状の突起43の内周側に挿入され、軽く圧入された状態にある。よって、突起44の外周面と突起43の内周面とが密着する。そして、固定用ボルト16に対してナット20を締結していく。図4(b)に示すように、ナット20の締め付けにしたがって下側の固定片19が上側の固定片18に突起43,44を介して圧入され、上側および下側の固定片18,19同士が連結される。
次に、ステアリング装置1の作用および効果について説明する。
上記構成によれば、導電材料製のスライドブロック15は、互いに別体に形成される上下一対の固定片18,19により構成されている。上側および下側の固定片18,19は、挟持部37,38が対向して、取付けブラケット13の取付け座31の上下両側に配置されている。上側および下側の固定片18,19は、取付け座31に設けられた切欠き32の周縁部と係合し、取付け座31を挟持した状態で、取付けブラケット13を車体7の所定部に取り付ける。また、スライドブロック15の上側および下側の固定片18,19の両方の挟持部37.38の挟持面41,42に、上側および下側の固定片18,19同士を圧入して係合する円筒状の突起43,44が取付け座31側に突出して設けられている。固定用ボルト16は、取付けブラケッ13の取付け座31の切欠き32、およびスライドブロック15の上側および下側の固定片18,19の挿通孔45に挿通され、車体7の所定部とナット20との間にスライドブロック15の上側および下側の固定片18,19を挟持状態で固定している。
これにより、ステアリングコラム4を確実に車体7に固定することができる。その結果、ステアリングコラム15が車体7に取り付けられたときの取付けブラケット13の取付け剛性を高くすることができる。また、ナット20締結にしたがって下側の固定片19がナット20と平行に締め付けられて上側の固定片18に圧入される。その結果、車体7へステアリングコラム15を組み付けるときに、スライドブロック15を均等の力で安定して締め付けることができるので、下側の固定片19に均等の締結力がかかり局所当たりによる座屈の発生を防ぐことができる。また、取付けブラケット13の取付け座31がスライドブロック15にガタなく強固に取り付けられるので、振動剛性が向上して操舵フィーリングも向上する。
さらに、取付けブラケット13の取付け座31に対する位置決めを確実に行うことができるので、挟持部37,38および取付け座31の第1および第2の貫通孔33,35、34,36がずれることがなく、樹脂成形により剪断ピン39,40を容易に形成することができる。
以上のように、本実施形態によれば、スライドブロックが確実に取付けブラケットの取付け座を挟持し、取付けブラケットの車体への取付け剛性を高くすることができる車両用ステアリング装置を提供できる。
以上、本発明に係る一実施形態について説明したが、本発明はさらに他の形態で実施することも可能である。
上記実施形態では、スライドブロック15をアルミ製として説明したが、これに限らず、下側の固定片19が樹脂材料で形成されていてもよい。また、剪断ピン39,40の数を3本としたが、4本以上としてもよく、これにより、衝撃を吸収できる範囲を拡大することができる。
上記実施形態では、インナージャケット11の前端部にハウジング12の後部外周を圧入した例を示したが、これに限らず、ハウジング12を省略した構成も考えられる。また、アッパーブラケット13が、アウタージャケット10の外周に設けられた所定部を、位置調節可能に所定の保持力で保持する構成も考えられる。また、ステアリングコラム4の車体前方側に操舵トルクのアシスト機構を取付けたコラムアシストタイプの電動パワーステアリング装置として構成してもよい。
上記実施形態では、チルト位置調整やテレスコピック位置調整を行わないステアリング装置1に本発明を適用した例について説明したが、これに限らず、テレスコピック式やチルト/テレスコピック式のステアリング装置に適用してもよい。
1:車両用ステアリング装置、2:ステアリングホイール、3:ステアリングシャフト、4:ステアリングコラム、7:車体、8:アッパーシャフト、9:ロアーシャフト、
10:アウタージャケット、11:インナージャケット、12:ハウジング、
13:アッパーブラケット(取付けブラケット)、14:ロアーブラケット、
15:スライドブロック、16,17:固定用ボルト、18:上側の固定片、
19:下側の固定片、20:ナット、31:取付け座、32:切欠き、
33,34:第1の貫通孔、35,36:第2の貫通孔、37,38:挟持部(挟持板)、39,40:剪断ピン(剪断部材)、41,42:挟持面、43,44:突起、
45:挿通孔

Claims (2)

  1. ステアリングシャフトを回転可能に軸支するステアリングコラムと、
    前記ステアリングコラムに取付けられた導電材料製の取付けブラケットと、
    前記取付けブラケットの左右両側の取付け座に形成され、車体の後方側が開放された切欠きと、
    前記切欠きの左右両側縁部を挟持する上下一対の挟持板を有し、前記車体にねじ締結により固定可能な導電材料製のスライドブロックと、
    前記スライドブロックの前記挟持板に形成された第1の貫通孔と、
    前記取付けブラケットの前記取付け座に前記第1の貫通孔に対向する位置に形成された第2の貫通孔と、
    前記第1の貫通孔と前記第2の貫通孔とを樹脂モールドすることにより形成され、前記スライドブロックと前記取付け座とを連結する剪断部材と、を備え、
    前記スライドブロックは、一対の前記挟持板が上下に分割された上側の固定片と、下側の固定片とからなり、前記上側および下側の固定片は、前記取付け座を挟持する挟持面を有していることを特徴とする車両用ステアリング装置。
  2. 請求項1に記載の車両用ステアリング装置において、
    前記上側および下側の固定片は、前記挟持面の両方に前記固定片同士を圧入して係合する突起が前記取付け座側に突出して形成されていることを特徴とする車両用ステアリング装置。
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