JP4561388B2 - ステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は車両用のステアリング装置、特に、導電性のカプセルを介してステアリングコラムを車体に取付けるテアリング装置に関する。
車両用のステアリング装置では、導電性のカプセルと導電性の取付けブラケットが、合成樹脂の剪断ピンで連結され、衝突時の衝撃で剪断ピンが剪断して、ステアリング装置が車体前方側に移動し、衝突時の衝撃エネルギーを吸収して、運転者の安全を確保するようにしている。
また、ステアリング装置では、ステアリングホイールの近傍に設けられたホーンやその他の電気スイッチの接地を行う必要がある。従来のステアリング装置では、上記電気機器の接地線をステアリングシャフトに接続し、ステアリングシャフトからコラム、取付けブラケットの取付け座、カプセル及びカプセル取付けボルトを経て、電気機器が車体に電気的に接続されるようになっている。
しかし、従来のステアリング装置のカプセルと取付けブラケットとの連結構造では、射出成形された合成樹脂が、取付けブラケットの取付け座の上面とカプセルの上側挟持板との間の隙間、及び、取付けブラケットの取付け座の下面とカプセルの下側挟持板との間の隙間にはみ出し、通電性が不安定になってしまう恐れがあった。
特許文献1に開示されたステアリング装置では、取付けブラケットの取付け座に形成された切欠きの凹部の前端とカプセルの前端との間に、弾性変形可能な導電性材料で形成された通電部材を装着している。これによって、射出成形された合成樹脂がはみ出して通電性が不安定になっても、取付けブラケットとカプセルとの間の通電性を確保している。しかし、特許文献1のステアリング装置では、通電部材及び通電部材を装着するための複雑な構造が必要となり、さらに、組付け工程が複雑になるため、コストが上昇する不具合があった。
また、従来のステアリング装置のカプセルと取付けブラケットとの連結構造では、二次衝突時に剪断ピンが剪断した後、スムーズにステアリング装置を車体前方側に移動させて衝突時の衝撃エネルギーを吸収するために、取付けブラケットの取付け座とカプセルの挟持板との間に若干の隙間を与えるようにしている。そのため、取付けブラケットの車体への取付け剛性が低下して、操舵感が低下してしまう恐れがあった。
実用新案登録第2522250号公報
本発明は、組付けが簡単で、取付けブラケットの車体への取付け剛性が高く、取付けブラケットの取付け座とカプセルとの間に樹脂がはみ出しても、取付けブラケットとカプセルとの間の通電性を確実に確保することができるステアリング装置を提供することを課題とする。
上記課題は以下の手段によって解決される。すなわち、第1番目の発明は、ステアリングシャフトを回転可能に軸支するコラム、上記コラムに取付けられた導電材料製の取付けブラケット、上記取付けブラケットの左右両側の取付け座に形成され、車体後方側が開放された切欠き溝、上記切欠き溝の左右両側縁部を挟持する上下一対の挟持板を有し、車体に固定可能な導電材料製のカプセル、上記カプセルの挟持板に形成された第1の貫通孔、上記取付け座に上記第1の貫通孔に対向する位置に形成された第2の貫通孔、上記第1の貫通孔と第2の貫通孔に樹脂を注入することにより成形された剪断ピンによって、上記カプセルと取付け座を連結するステアリング装置において、上記挟持板の挟持面に切欠き溝の縁部側に突出してコラム軸心に平行に延びて形成され、切欠き溝の縁部に圧入されて係合する突起であって、その頂点が上記取付けブラケットの取り付け座に確実に密着することにより、上記カプセルと上記取付けブラケットとの間の通電を確保するための突起を備えたことを特徴とするステアリング装置である。
番目の発明は、第1番目の発明のステアリング装置において、上記突起の付け根部分には、上記挟持板の挟持面よりも凹んだ凹部が形成されていることを特徴とするステアリング装置である。
番目の発明は、第1番目又は番目のいずれかの発明のステアリング装置において、上記突起は、車体後方側の圧入代が大きくなるように形成されていることを特徴とするステアリング装置である。
番目の発明は、第1番目から第番目までのいずれかの発明のステアリング装置において、上記突起は、車体後方側の幅が広くなるように形成されていることを特徴とするステアリング装置である。
本発明のステアリング装置によれば、取り付け座に圧入されて係合する突起を、挟持板の挟持面に形成し、または、挟持板に圧入されて係合する突起を、取り付け座の挟持面に形成した。従って、組付けが簡単で、取付けブラケットの車体への取付け剛性が高く、取付けブラケットの取付け座とカプセルとの間に樹脂がはみ出しても、取付けブラケットとカプセルとの間の通電性を確実に確保することができる。
* 第1の実施形態
図1は、本発明のステアリング装置を示す全体外観図である。図2は図1のA−A断面図である。図3は図1のP矢視図である。図4は図3のB−B断面図であり、本発明の第1の実施形態を示す。図5は図4の右半分の拡大断面図である。図6は図4のC−C断面図である。
図1から図6に示すように、車体後方側(図1の右側)にステアリングホイール45が装着されたステアリングシャフト41が、円筒状のコラム42に回転可能に軸支されている。コラム42は、上部取付けブラケット(取付けブラケット)21のチルト用長溝26に案内されてチルト調整可能である。
チルト操作レバー261の揺動操作で、上部取付けブラケット21の側板21b、21bで、コラム42のディスタンスブラケット421の側板421b、421bを締付ける。この締付け操作によって、コラム42を上部取付けブラケット21にクランプ/アンクランプし、アンクランプ時にコラム42のチルト位置の調整を行う。上部取付けブラケット21は車体11に固定されている。
右側の側板21bのチルト用長溝26に対し、図2の右側から挿通され、頭部262が右端に形成された頭付きボルトである締付けロッド263は、右側の側板21b及びディスタンスブラケット421の側板421bを貫通し、左側の側板21bのチルト用長溝26より突出する。頭部262には、チルト用長溝26に係合するような略小判型断面の平行面部264が形成されて、上部取付けブラケット21に対して締付けロッド263を回り止めしている。
チルト操作レバー261の右側面には、締付けロッド263左端の雄ねじ部265に螺合するナット266が固定されている。従って、チルト操作レバー261の揺動操作で、ナット266と頭部262との間で側板21b、21bを締付け、この側板21b、21bの内側への撓みにより、コラム42のディスタンスブラケット421の側板421b、421bを、側板21b、21bの内側面で締付ける。
コラム42の車体前方側(図1の左側)には、電動アシスト機構(電動パワーステアリング)43のハウジング431が取付けられている。この電動アシスト機構43は、車体11に固定された下部取付けブラケット44に、チルト中心軸46を中心としてチルト可能に軸支されている。
電動アシスト機構43の車体前方側の出力軸432は、自在継手47、中間シャフト49、自在継手48を介して、図示しない操舵装置のラック軸に噛合するピニオンに連結されて、ステアリングホイール45の回転操作を操舵装置に伝達している。
図3から図6に車体11と上部取付けブラケット21との取付け構造の詳細を示す。この取付け構造は、上部取付けブラケット21、上部取付けブラケット21の上部にコラム42の軸心の左右両側に形成された取付け座21a、21a、取付け座21a、21aに形成された切欠き溝23、23、切欠き溝23の左右両側縁部に嵌め込まれたカプセル24、24から構成され、コラム42の軸心に対して、左右対称構造を有している。
上部取付けブラケット21及びコラム42は金属等の導電性材料で構成されており、切欠き溝23、23は、取付け座21a、21aの車体後方側に開口している。切欠き溝23、23には、金属(アルミニウム等の軽合金)等の導電性材料で構成されたカプセル24、24が嵌め込まれ、カプセル24、24は、各々4本の剪断ピン27によって、取付け座21a、21aに結合されている。また、カプセル24、24は、カプセル24に形成された長溝状のボルト孔28に挿通したボルト30、及び、ナット31によって、車体11に固定されている。
カプセル24には、上側挟持板24aと下側挟持板24bが形成され、上側挟持板24aと下側挟持板24bとの間に取付け座21aが挿入されて、切欠き溝23、23の左右両側縁部を、上側挟持板24aと下側挟持板24bが挟持する。カプセル24には、上側挟持板24aと下側挟持板24bとを連結する連結部244が形成されており、連結部244の左右方向の幅Bは一定で、切欠き溝23の左右方向の幅よりも若干幅が狭く形成されて、切欠き溝23の間に連結部244が挟み込まれている。カプセル24の上側挟持板24aには4個の貫通孔(第1の貫通孔)22が形成され、取付け座21aには、この貫通孔22に対向する同心上の位置に、4個の貫通孔(第2の貫通孔)25が形成されている。
図5、図6に示すように、上側挟持板24aの下面(挟持面)241aには、下面241aから取付け座21aの上面(挟持面)211側に向かって、なだらかな山形に突出した突起242aが形成されている。第1の実施形態では、突起242aは、上下方向の高さHが一定、左右方向の幅Wが一定で、コラム42の軸心に平行に、長さLで形成されている。突起242aは、突起242aの頂点と下側挟持板24bの上面(挟持面)241bとの間の隙間が、取付け座21aの上面211と下面212(挟持面)との間の高さ(取付け座21aの厚さ)よりも若干小さくなるように形成されている。
このような突起242aが形成されたカプセル24を取付け座21aに挿入すると、取付け座21aはカプセル24に軽く圧入された状態で挟持される。すなわち、所定の圧入代(しめしろ)で圧入されたしまりばめの状態になる。よって、突起242aの頂点と取付け座21aの上面211、及び、取付け座21aの下面212と下側挟持板24bの上面241bとが密着する。この状態で、貫通孔22、25に樹脂を射出成形して、剪断ピン27、27を形成し、この剪断ピン27、27により、カプセル24が取付け座21a、21aに連結される。従って、上部取付けブラケット21はカプセル24にガタ無しで強固に取付けられるため、振動剛性が向上して、操舵感が向上する。
射出成形された樹脂が、取付け座21aの上面211と上側挟持板24aの下面241aとの間の隙間にはみ出して、はみ出し部27aが形成されても、突起242aの頂点と取付け座21aの上面211、及び、取付け座21aの下面212と下側挟持板24bの上面241bとが確実に密着しているため、取付け座21aから導電性のカプセル24に通電させることができる。
よって、ステアリングホイール45の周囲に配置されたホーン等の電気機器の接地線は、コラム42、上部取付けブラケット21の取付け座21aから、カプセル24と取付け座21aとの接触によりカプセル24に接続する経路によって接続され、このカプセル24と接触する車体11に接続される。
二次衝突時の衝撃で運転者がステアリングホイール45に衝突し、車体前方側に強い衝撃力が加わると、取付け座21aの上面211は突起242aの頂点と線接触しているため、上部取付けブラケット21は安定した離脱荷重で、円滑に車体前方側にコラプス移動して、剪断ピン27が剪断する。従って、図示しない衝撃エネルギー吸収部材が塑性変形して、衝突時の衝撃エネルギーを吸収し、運転者の安全を確保するようにしている。第1の実施形態では、ステアリング装置の荷重が加わらない上側の面、すなわち、取付け座21aの上面211と突起242aの頂点が線接触するようにしているため、突起242aの頂点はへたりにくく、耐久性が向上する。
突起242aの上下方向の高さHは0.1〜0.5ミリの範囲がよく、0.3ミリが最も好ましい。また、突起242aの長さLを変えることにより、上部取付けブラケット21がカプセル24から離脱するときの離脱荷重を適宜変更することができる。
図7は突起242aの他の例を示す断面図である。図7の実施形態では、突起242aの頂点は車体前後方向に傾斜しており、車体前方側(図7の下方)の高さH2が低く、車体後方側(図7の上方)の高さH1が高く形成されている。また、突起242aの左右方向の幅も一定ではなく、車体前方側(図7の下方)の幅W2が狭く、車体後方側(図7の上方)の幅W1が広く形成されている。
突起242aをこのような形に形成することにより、通常状態では、カプセル24と上部取付けブラケット21との圧入代(しめしろ)を十分に確保して、カプセル24に対する上部取付けブラケット21の取付け剛性を確保している。そして、二次衝突時に上部取付けブラケット21が車体前方側にコラプス移動すると、カプセル24と上部取付けブラケット21との圧入代(しめしろ)が急速に減少して、図示しない衝撃エネルギー吸収部材による衝撃エネルギーの吸収を、より円滑に行わせるようにしている。
* 第2の実施形態
図8は本発明の第2の実施形態を示す図5相当図である。以下の説明では、上記実施形態と同一部品には同一番号を付して説明する。また、上記実施形態と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。第2の実施形態は第1の実施形態の変形例であり、突起を下側挟持板24b側に形成した例である。
すなわち、図8に示すように、下側挟持板24bの上面241bには、上面241bから取付け座21aの下面212側に向かって、なだらかな山形に突出した突起242bが形成されている。突起242bは、突起242bの頂点と上側挟持板24aの下面241aとの間の隙間が、取付け座21aの上面211と下面212との間の高さ(取付け座21aの厚さ)よりも若干小さくなるように形成されている。
このような突起242bが形成されたカプセル24を取付け座21aに挿入すると、取付け座21aはカプセル24に軽く圧入された状態で挟持される。よって、突起242bの頂点と取付け座21aの下面212、及び、取付け座21aの上面211と上側挟持板24aの下面241aとが密着する。この状態で、貫通孔22、25に樹脂を射出成形して、剪断ピン27、27を形成し、この剪断ピン27、27により、カプセル24が取付け座21a、21aに連結される。従って、上部取付けブラケット21はカプセル24にガタ無しで強固に取付けられるため、振動剛性が向上して、操舵感が向上する。
従って、射出成形された樹脂が、取付け座21aの下面212と下側挟持板24bの上面241bとの間の隙間にはみ出して、はみ出し部27bが形成されても、突起242bの頂点と取付け座21aの下面212、及び、取付け座21aの上面211と上側挟持板24aの下面241aとが確実に密着しているため、取付け座21aから導電性のカプセル24に通電させることができる。
よって、ステアリングホイール45の周囲に配置されたホーン等の電気機器の接地線は、コラム42、上部取付けブラケット21の取付け座21aから、カプセル24と取付け座21aとの接触によりカプセル24に接続する経路によって接続され、このカプセル24と接触する車体11に接続される。
二次衝突時の衝撃で運転者がステアリングホイール45に衝突し、車体前方側に強い衝撃力が加わると、取付け座21aの下面212は突起242bの頂点と線接触しているため、上部取付けブラケット21は安定した離脱荷重で、円滑に車体前方側にコラプス移動して、剪断ピン27が剪断する。従って、図示しない衝撃エネルギー吸収部材が塑性変形して、衝突時の衝撃エネルギーを吸収し、運転者の安全を確保するようにしている。
* 第3の実施形態
図9は本発明の第3の実施形態を示す図5相当図である。以下の説明では、上記実施形態と同一部品には同一番号を付して説明する。また、上記実施形態と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。第3の実施形態は、突起を上側挟持板24aと下側挟持板24b側の両方に形成した例である。
すなわち、図9に示すように、上側挟持板24aの下面241aには、下面241aから取付け座21aの上面211側に向かって、なだらかな山形に突出した突起242aが形成されている。また、下側挟持板24bの上面241bにも、上面241bから取付け座21aの下面212側に向かって、なだらかな山形に突出した突起242bが形成されている。
突起242a、242bは、突起242aの頂点と突起242bの頂点との間の隙間が、取付け座21aの上面211と下面212との間の高さ(取付け座21aの厚さ)よりも若干小さくなるように形成されている。
このような突起242a、242bが形成されたカプセル24を取付け座21aに挿入すると、取付け座21aはカプセル24に軽く圧入された状態で挟持される。よって、突起242aの頂点と取付け座21aの上面211、及び、突起242bの頂点と取付け座21aの下面212とが密着する。この状態で、貫通孔22、25に樹脂を射出成形して、剪断ピン27、27を形成し、この剪断ピン27、27により、カプセル24が取付け座21a、21aに連結される。従って、上部取付けブラケット21はカプセル24にガタ無しで強固に取付けられるため、振動剛性が向上して、操舵感が向上する。
従って、射出成形された樹脂が、取付け座21aの上面211と上側挟持板24aの下面241aとの間の隙間、及び、取付け座21aの下面212と下側挟持板24bの上面241bとの間の隙間にはみ出して、はみ出し部27a、27bが形成されても、上側の突起242aの頂点と取付け座21aの上面211、下側の突起242bの頂点と取付け座21aの下面212とが確実に密着しているため、取付け座21aから導電性のカプセル24に通電させることができる。
取付け座21aの上面211と下面212の両方が、各々突起242a、242bの頂点と線接触しているため、取付け座21aとカプセル24との接触面積が小さくなっている。従って、二次衝突時の衝撃で運転者がステアリングホイール45に衝突し、車体前方側に強い衝撃力が加わると、上部取付けブラケット21は安定した離脱荷重で、円滑に車体前方側にコラプス移動して、剪断ピン27を剪断することができる。
* 第4の実施形態
図10は本発明の第4の実施形態を示す図5相当図である。以下の説明では、上記実施形態と同一部品には同一番号を付して説明する。また、上記実施形態と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。第4の実施形態は、突起の付け根部分に凹部を形成した例である。
すなわち、図10に示すように、上側挟持板24aの下面241aには、下面241aから取付け座21aの上面211側に向かって、なだらかな山形に突出した突起242aが形成されている。そして、突起242aと下面241aとの付け根部分の両側には、下面241aよりも上方に凹んだ凹部243、243が形成されている。
製造誤差等により、突起242aの頂点と下側挟持板24bの上面241bとの間の隙間が、取付け座21aの上面211と下面212との間の高さ(取付け座21aの厚さ)よりも小さ過ぎる場合には、突起242aの頂点のつぶれ量が大きくなることがある。すると、突起242aの頂点と取付け座21aの上面211との接触面が大きくなり過ぎて、上部取付けブラケット21の離脱力が不安定になる不具合が生じることになる。
従って、上記したように突起242aと下面241aとの付け根部分の両側に凹部243、243を形成すれば、突起242aの頂点のつぶれ分の体積が凹部243、243に流れ込むため、突起242aの頂点と取付け座21aの上面211との接触面が大きくなるのを防止し、上部取付けブラケット21を安定した離脱力で、円滑に車体前方側にコラプス移動させることができる。
* 第5の実施形態
図11は本発明の第5の実施形態を示す図5相当図である。以下の説明では、上記実施形態と同一部品には同一番号を付して説明する。また、上記実施形態と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。第5の実施形態は、突起を取付け座21aの上面211側に形成した例である。
すなわち、図11に示すように、取付け座21aの上面211には、上側挟持板24aの下面241aに向かって、なだらかな山形に突出した突起211aが形成されている。突起211aは、プレスを使用し、取付け座21aの下面212側からパンチを押しつけて凹部212bを下面212側に形成し、反対側の上面211側に肉を盛り上げることにより形成している。
突起211aは、突起211aの頂点と取付け座21aの下面212との間の高さ(取付け座21aの厚さ)が、上側挟持板24aの下面241aと下側挟持板24bの上面241bとの間の隙間よりも若干大きくなるように形成される。このように、取付け座21a側に突起211aを形成するようにすれば、カプセル24に形成する場合と比較して、突起の加工が容易で、かつ、任意の形状の突起を容易に形成することが可能となる。
* 第6の実施形態
図12は本発明の第6の実施形態を示す図5相当図である。以下の説明では、上記実施形態と同一部品には同一番号を付して説明する。また、上記実施形態と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。第6の実施形態は第5の実施形態の変形例であり、突起を取付け座21aの下面212側に形成した例である。
すなわち、図12に示すように、取付け座21aの下面212には、下側挟持板24bの上面241bに向かって、なだらかな山形に突出した突起212aが形成されている。突起212aは、プレスを使用し、取付け座21aの上面211側からパンチを押しつけて凹部211bを上面211側に形成し、反対側の下面212側に肉を盛り上げることにより形成している。
突起212aは、突起212aの頂点と取付け座21aの上面211との間の高さ(取付け座21aの厚さ)が、上側挟持板24aの下面241aと下側挟持板24bの上面241bとの間の隙間よりも若干大きくなるように形成される。上記第5の実施形態及び第6の実施形態で、パンチを使用せず、取付け座21aを波形に折り曲げることで、突起211a、212aを形成してもよい。
* 第7の実施形態
図13は本発明の第7の実施形態を示す図5相当図である。以下の説明では、上記実施形態と同一部品には同一番号を付して説明する。また、上記実施形態と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。第7の実施形態は、非導電性材料のカプセルに導電性材料の突起を埋め込んだ例である。
図13に示すように、樹脂等の非導電性材料製のカプセル24の上側挟持板24aに、断面L字形の導電部材29が埋め込まれており、導電部材29の下端側に形成された断面が半円形の突起291が、下面241aから取付け座21aの上面211側に向かって突出している。導電部材29は、金属(アルミニウム等の軽合金)等の導電性材料で形成されている。また、導電部材29の上端側に形成された平坦部292が、上面243aから車体11側に向かって突出し、車体11に接触している。
突起291は、突起291の頂点と下側挟持板24bの上面241bとの間の隙間が、取付け座21aの上面211と下面212との間の高さ(取付け座21aの厚さ)よりも若干小さくなるように形成されている。
このような突起291が形成されたカプセル24を取付け座21aに挿入すると、取付け座21aはカプセル24に軽く圧入された状態で挟持される。よって、突起291の頂点と取付け座21aの上面211、及び、取付け座21aの下面212と下側挟持板24bの上面241bとが密着する。この状態で、貫通孔22、25に樹脂を射出成形して、剪断ピン27、27を形成し、この剪断ピン27、27により、カプセル24が取付け座21a、21aに連結される。従って、上部取付けブラケット21はカプセル24にガタ無しで強固に取付けられるため、振動剛性が向上して、操舵感が向上する。
従って、射出成形された導電性樹脂が、取付け座21aの上面211と上側挟持板24aの下面241aとの間の隙間にはみ出して、はみ出し部27aが形成されても、導電部材29の突起291の頂点と取付け座21aの上面211、及び、電部材29の平坦部292と車体11の下面とが確実に密着しているため、取付け座21aから導電部材29に通電させることができる。
よって、ステアリングホイール45の周囲に配置されたホーン等の電気機器の接地線は、コラム42、上部取付けブラケット21の取付け座21aから、導電部材29に接続する経路によって接続され、この導電部材29と接触する車体11に接続される。第7の実施形態では、金属等の比重の大きな導電性材料で形成される導電部材29を、カプセル24の一部に使用するだけで済むため、ステアリング装置を軽量化することが可能となる。
* 第8の実施形態
図14は本発明の第8の実施形態を示す図4のC−C断面図相当である。以下の説明では、上記実施形態と同一部品には同一番号を付して説明する。また、上記実施形態と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。第8の実施形態は、カプセル24の上側挟持板24aと下側挟持板24bとを連結する連結部244の左右方向の幅を、車体前方側を狭く形成した例である。
すなわちカプセル24には、上側挟持板24aと下側挟持板24bとを連結する連結部244が形成されているが、連結部244の左右方向の幅は、車体前方側(図14の下方)の幅B2が狭く、車体後方側(図14の上方)の幅B1が広く形成されている。図示はしていないが、切欠き溝23の左右方向の幅は、連結部244の左右方向の幅よりも若干幅が広く、かつ、車体前方側の幅が車体後方側の幅よりも狭く形成されて、切欠き溝23の間に連結部244を挟み込んでいる。
上側挟持板24aの下面(挟持面)241aに形成された突起242aは、上下方向の高さH、及び、左右方向の幅Wが一定で、コラム42の軸心に平行に、長さLで形成され、突起242aの車体後方側(図14の上方)は、連結部244に接するまで延びている。第8の実施形態では、連結部244及び切欠き溝23の左右方向の幅が、車体前方側が車体後方側よりも狭く形成されているため、二次衝突時に、上部取付けブラケット21を車体前方側に、円滑にコラプス移動させることができる。
上記実施形態では、チルト位置調整可能なステアリング装置に本発明を適用した例について説明したが、テレスコピック式のステアリング装置や、チルト/テレスコピック式のステアリング装置、並びに、チルト位置調整もテレスコピック位置調整も行わないステアリング装置に適用してもよい。
本発明のステアリング装置を示す全体外観図である。 図1のA−A断面図である。 図1のP矢視図である。 図3のB−B断面図であり、本発明の第1の実施形態を示す。 図4の右半分の拡大断面図である。 図4のC−C断面図である。 突起形状の他の例を示す図4のC−C断面図相当である。 本発明の第2の実施形態を示す図5相当図である。 本発明の第3の実施形態を示す図5相当図である。 本発明の第4の実施形態を示す図5相当図である。 本発明の第5の実施形態を示す図5相当図である。 本発明の第6の実施形態を示す図5相当図である。 本発明の第7の実施形態を示す図5相当図である。 本発明の第8の実施形態を示す図4のC−C断面図相当である。
符号の説明
11 車体
21 上部取付けブラケット
211(挟持面) 上面
211a 突起
211b 凹部
212a 突起
212b 凹部
212(挟持面) 下面
21a 取付け座
21b 側板
22 貫通孔
23 切欠き溝
24カプセル
24a 上側挟持板
24b 下側挟持板
241a(挟持面) 下面
241b(挟持面) 上面
242a 突起
242b 突起
243 凹部
243a 上面
244 連結部
25 貫通孔
26 チルト用長溝
261 チルト操作レバー
262 頭部
263 締付けロッド
264 平行面部
265 雄ねじ部
266 ナット
27 剪断ピン
27a、27b はみ出し部
28 ボルト孔
29 導電部材
291 突起
292 平坦部
30 ボルト
31 ナット
41 ステアリングシャフト
42 コラム
421 ディスタンスブラケット
421b 側板
43 電動アシスト機構
431 ハウジング
432 出力軸
44 下部取付けブラケット
45 ステアリングホイール
46 チルト中心軸
46、48 自在継手
49 中間シャフト

Claims (4)

  1. ステアリングシャフトを回転可能に軸支するコラム、
    上記コラムに取付けられた導電材料製の取付けブラケット、
    上記取付けブラケットの左右両側の取付け座に形成され、車体後方側が開放された切欠き溝、
    上記切欠き溝の左右両側縁部を挟持する上下一対の挟持板を有し、車体に固定可能な導電材料製のカプセル、
    上記カプセルの挟持板に形成された第1の貫通孔、
    上記取付け座に上記第1の貫通孔に対向する位置に形成された第2の貫通孔、
    上記第1の貫通孔と第2の貫通孔に樹脂を注入することにより成形された剪断ピンによって、上記カプセルと取付け座を連結するステアリング装置において、
    上記挟持板の挟持面に切欠き溝の縁部側に突出してコラム軸心に平行に延びて形成され、切欠き溝の縁部に圧入されて係合する突起であって、その頂点が上記取付けブラケットの取り付け座に確実に密着することにより、上記カプセルと上記取付けブラケットとの間の通電を確保するための突起を備えたこと
    を特徴とするステアリング装置。
  2. 請求項1に記載されたステアリング装置において、
    上記突起の付け根部分には、
    上記挟持板の挟持面よりも凹んだ凹部が形成されていること
    を特徴とするステアリング装置。
  3. 請求項1又は請求項のいずれかに記載されたステアリング装置において、
    上記突起は、
    車体後方側の圧入代が大きくなるように形成されていること
    を特徴とするステアリング装置。
  4. 請求項1から請求項までのいずれかに記載されたステアリング装置において、
    上記突起は、
    車体後方側の幅が広くなるように形成されていること
    を特徴とするステアリング装置。
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