JP2000053002A - 脱落式ステアリングコラム - Google Patents

脱落式ステアリングコラム

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JP2000053002A
JP2000053002A JP10231122A JP23112298A JP2000053002A JP 2000053002 A JP2000053002 A JP 2000053002A JP 10231122 A JP10231122 A JP 10231122A JP 23112298 A JP23112298 A JP 23112298A JP 2000053002 A JP2000053002 A JP 2000053002A
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steering
clip
steering column
notch
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストの削減や不良品発生率の低減等を
図った脱落式ステアリングコラムを提供する。 【解決手段】 ステアリングコラム1には、その上部に
鋼板プレス成型品のコラムブラケット21が固着・一体
化されている。コラムブラケット21は、ステアリング
コラム1の外周面に溶接された断面U字形状のベース部
23と、ベース部23の上端から折り曲げられた左右一
対のフランジ部25とからなっている。各フランジ部2
5には、後方に開口を有する略U字形状の切欠き27が
形成されており、これら切欠き27には鋼板プレス成形
品のクリップ31が係合されている。クリップ31は、
前端に合わせ端35を有する長円形の嵌入部37と、嵌
入部37の上端から左右に延設された挟圧片39と、嵌
入部37の下端から左右に延設された受け片とからなっ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱落式ステアリン
グコラムに係り、詳しくは、製造コストや不良品発生率
の低減等を図る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車が他の自動車や建造物等に衝突し
た場合、ドライバが慣性でステアリングホイールに二次
衝突し、頭部や胸部に深刻な損傷を受けることがある。
近年の乗用車等では、このような事態を未然に防ぐべ
く、衝撃吸収式ステアリングシャフトや脱落式ステアリ
ングコラムが広く採用されている。衝撃吸収式ステアリ
ングシャフトは、ドライバが二次衝突した際にステアリ
ングホイール側のステアリングシャフトがコラプス(短
縮)するもので、ステアリングシャフトをアウタシャフ
トとインナシャフトとに分割すると共に、両シャフトを
セレーション等により摺動可能に結合させている。アウ
タシャフトとインナシャフトとの間あるいはアウタコラ
ムとインナコラムとの間には、ステアリングシャフトの
コラプスに抗する衝撃エネルギ吸収機構が設けられてお
り、所定値以上の軸方向荷重が作用したときにステアリ
ングシャフトあるいはステアリングコラムがコラプス
し、その際に衝撃エネルギ吸収機構により衝撃エネルギ
が吸収される。
【0003】一方、脱落式ステアリングコラムは、ドラ
イバが二次衝突した際にステアリングコラムがステアリ
ングシャフトと共に脱落するものである。脱落式ステア
リングコラムでは、ステアリングコラムと一体のコラム
ブラケットがアルミニウム合金製等のカプセルを介して
車体側部材に固着されており、二次衝突時には衝撃荷重
によってカプセルからコラムブラケットが抜け出す方式
が採られている。通常、コラムブラケットには、特公昭
45−27248号公報等に記載されたように、後方が
解放された略U字形状の切欠きが左右に形成されてお
り、これら切欠きの内側面にカプセルの外側端に形成さ
れた平行あるいはV字断面の凹溝が外嵌すると共に、コ
ラムブラケットとカプセルとに形成された貫通孔や溝に
樹脂ピン等が射出成形されている。したがって、二次衝
突時においては、先ず樹脂ピン等が破断した後、カプセ
ルの凹溝に対して切欠きが前方に摺動・離脱することに
より、コラムブラケット(すなわち、ステアリングコラ
ム)が車体側部材と一体のカプセルから脱落する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の脱落
式ステアリングコラムには、その構造から製造コストが
高い他、製造時における不良品の発生および通電性が悪
い等の問題があった。例えば、コラムブラケットに形成
する切欠きは、カプセル外側端の凹溝が所定の嵌合代を
もって嵌合する都合上、その幅を高い寸法精度で仕上げ
る必要があり、幅寸法が過大あるいは過小であった場合
には不良品として廃棄せざるを得ない。また、コラムブ
ラケットとカプセルとには、複数個(通常、各4個)の
貫通孔を同位置に穿設した上で、これら貫通孔内に樹脂
ピンを射出成形するため、孔加工(プレス成形やダイキ
ャスト成形)に使用する金型が複雑になると共に、組立
ラインに高価な射出成型機を設置する必要がある。尚、
実公昭54−41475号公報には、不良品の発生率を
低減させる試みとして、コラムブラケットの切欠きとカ
プセルの凹溝との間に間隙を形成し、この間隙に樹脂を
充填するものが提案されている。ところが、この方法を
採った場合にも、樹脂の射出成形に伴う上述した問題は
解消されない他、長期間の使用によって充填された樹脂
が劣化・収縮してコラムブラケットとカプセルとの間に
がたが生じる等の虞がある。また、射出された樹脂がコ
ラムブラケットとカプセルとの間の僅かな隙間に浸入し
た場合、コラムブラケットと車体側部材とが樹脂により
絶縁されて通電性が損なわれることもある。本発明は、
上記状況に鑑みなされたもので、製造コストの削減や不
良品発生率の低減等を図った脱落式ステアリングコラム
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記課題を
解決するべく、ステアリングコラムに固定され、後方が
解放された略U字形状の切欠きが形成された左右一対の
フランジ部を有するコラムブラケットと、車体側部材に
固定され、前記コラムブラケットの係止に供されるクリ
ップとを備えた脱落式ステアリングコラムであって、前
記クリップは、金属板を曲げ成形することにより製作さ
れると共に、前記切欠きに嵌入して当該切欠きの内側面
に接する嵌入部と、この嵌入部から延設されて前記フラ
ンジを上下から挟圧する挟圧部とを有するものを提案す
る。本発明では、例えば、鋼板を打ち抜き・曲げ成形す
ること等により、略長円形状の本体とこの本体から延設
された挟圧部とを備えたクリップを製作し、このクリッ
プの挟圧部の内幅をコラムブラケットの厚みより小さく
することや、クリップの本体の自由幅を切欠きの幅より
大きくすることで、クリップのフランジ部と切欠きとに
対する弾接力を適宜設定する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は、ステアリング装置の車室側
部分を示す側面図であり、同図中の符号1は鋼管製のス
テアリングコラムである。ステアリングコラム1は、上
下2箇所で車体側部材3に固定されており、図示しない
軸受によりアッパステアリングシャフト5を回動自在に
支持している。アッパステアリングシャフト5には、そ
の上端にステアリングホイール7が取り付けられる一
方、下端にはユニバーサルジョイント9を介してロアス
テアリングシャフト11が連結されている。図中、13
はステアリングコラム1の上部を覆うコラムカバーであ
り、15は車室とエンジンルームとを区画するダッシュ
ボードである。
【0007】このステアリング装置では、ドライバがス
テアリングホイール7を回転させると、アッパステアリ
ングシャフト5およびロアステアリングシャフト11を
介して、その回転力が図示しないステアリングギヤに伝
達される。ステアリングギヤ内には、回転入力を直線運
動に変換するラックアンドピニオン機構等が内蔵されて
おり、タイロッド等を介して車輪の舵角が変動して操舵
が行われる。尚、ステアリング装置には、チルト式やテ
レスコピック式等があり、ステアリングギヤとしては、
ラックアンドピニオン式の他、ボールスクリュー式やウ
ォームローラ式等、種々の形式が公知である。
【0008】図2(図1中のA部拡大斜視図)および図
3(図1中のB−B拡大断面図)に示したように、ステ
アリングコラム1には、その上部に鋼板プレス成型品の
コラムブラケット21が固着・一体化されている。コラ
ムブラケット21は、ステアリングコラム1の外周面に
溶接された断面U字形状のベース部23と、ベース部2
3の上端から折り曲げられた左右一対のフランジ部25
とからなっている。本実施形態の場合、各フランジ部2
5には、後方に開口を有する略U字形状の切欠き27が
形成されている。一方、車体側部材3の下面には、左右
一対の鋼板プレス成形品のクリップ31がボルト33お
よび平ワッシャ34により締結されており、これらクリ
ップ31がコラムブラケット21の切欠き27に圧入さ
れている。
【0009】第1実施形態のクリップ31は、図4(斜
視図),図5(平面図)および図6(側面図)に示した
ように、前端に合わせ端35を有する長円形の嵌入部3
7と、嵌入部37の上端から左右に延設された挟圧片3
9と、嵌入部37の下端から左右に延設された受け片4
1とからなっている。嵌入部37は、クリップ31が切
欠き27に係合される前の自由状態において、その幅w
が切欠き27の幅bより大きく、かつ、両合わせ端35
間が所定の寸法d(本実施形態では、b−w)をもって
開いている。また、挟圧片39は、前方にオーバハング
した押圧部43を有しており、クリップ31が切欠き2
7に係合される前の自由状態において、この押圧部43
と受け片41との間隔sがフランジ部25の厚みtより
小さくなっている。
【0010】次に、コラムブラケット21とクリップ3
1との組立手順を述べる。本実施形態では、組立作業者
は、シリンダが一つの油圧装置等の簡単な装置を用いる
ことにより、ステアリングコラム1の軸方向に沿ってス
ライドさせながら、クリップ31をフランジ部25の切
欠き27に圧入・嵌合させる。この際、嵌入部37は、
その幅wが切欠き27の幅bより大きいため、図7に示
したように、切欠き27の内側面により左右から押し縮
められながら嵌入する。これにより、嵌入部37は、両
合わせ端35が当接する一方で、その側面が切欠きの内
側面に強い力で弾接することになる。また同時に、フラ
ンジ部25は、その厚みtが押圧部43と受け片41と
の間隔sより大きいため、図8に示したように、押圧部
43を押し上げながら挟圧片39と受け片41との間に
嵌入する。これにより、左右フランジ部25は、挟圧片
39と受け片41とにより挟圧されることになる。
【0011】このように、本実施形態のクリップ31で
は、挟圧片39と受け片41とによりフランジ部25を
挟圧する構成を採ったため、一枚の鋼板材を曲げ成形す
ることにより、上下方向にがたの無いクリップ31を簡
単に製作することができた。また一方で、嵌入部37が
切欠き27の内周面に弾接する構成を採ったため、クリ
ップ31(すなわち、車体側部材3)とフランジ部25
(すなわち、ステアリングコラム1)との間での左右方
向のがたを殆どなくすこともでき、これらにより、樹脂
ピン用の射出成型機等を用いることなく、ステアリング
コラム1の支持剛性を従来装置より高くすることができ
た。また、クリップ31をフランジ部25の切欠き27
に係合させる際の圧入力に基づき、衝突時におけるステ
アリングコラム1の離脱荷重を全数検査することがで
き、ステアリング装置の信頼性を向上させることもでき
た。
【0012】また、本実施形態のクリップ31では、図
5に※印で示した嵌入部37の側面を外側に突出させる
ことにより、上述した効果を得ることもできる。この方
法を採ると、ソフトに左右方向への力を出すことができ
るため、離脱荷重を比較的低く設定する場合に好適であ
る。一方、図6に示したように、嵌入部37における前
後端側の寸法(C,D)を中間部の寸法(E)より大き
くすることにより、ボルト33を締め付けた際の軸力
が、平ワッシャ34を介して、嵌入部37の前後端側に
作用することになる。そして、嵌入部37は、側壁がボ
ルト33の軸心と平行となる前後端側において高い座屈
剛性を有するため、ステアリングコラム1を保持する際
にボルト33の緩み等が発生し難くなり、ステアリング
装置の高剛性化にも寄与する。また、ボルト33を締め
付けた際に、挟圧片39と受け片41とによる挟圧力に
影響を与えないため、衝突時におけるステアリングコラ
ム1の離脱荷重が安定する。尚、図示はしないが、受け
片41を挟圧片39と同様の形状としてもよく、その場
合にも同様の挟圧力を得ることができる。
【0013】次に、本発明の第2実施形態を説明する。
第2実施形態は、第1実施形態に対してクリップの一部
形状のみが異なるため、説明はその相違点を中心に行
い、共通する部分についての詳細な説明を省略する。第
2実施形態のクリップ31は、図9(斜視図),図10
(平面図)および図11(側面図)に示したように、左
右の挟圧片39から前後一対の押圧部43が延設される
一方、嵌入部37の前後端がM字形となるようにその中
央部が内側に曲げられている。
【0014】第2実施形態のクリップ31では、押圧部
43を4箇所としたことにより、フランジ部25が挟圧
片39と受け片41とによってより確実に挟持され、衝
突時におけるステアリングコラム1の離脱荷重が更に安
定する。また、嵌入部37の前後端をM字形としたこと
により、クリップ31の前後長が短縮されてそのコンパ
クト化が図られると共に、ボルト33の締付力が平ワッ
シャ34を介してより確実にクリップ31に伝達されや
すくなり、ボルト33の緩み防止効果やステアリング装
置の高剛性化を更に向上させっることができた。
【0015】以上で具体的実施形態の説明を終えるが、
本発明の態様は上記実施形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態では嵌入部を切欠きに嵌入させた
際に両合わせ端の間隙が0となるようにしたが、自由状
態において両合わせ端間の寸法(d)を嵌入部の幅
(w)から切欠きの幅(b)を除した値より小さくする
ことも可能であり、この場合には嵌入部と切欠きの内周
面とがより大きい力で弾接する。更に、嵌入部を始め、
挟圧片や受け片の具体的形状等についても、本発明の主
旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ス
テアリングコラムに固定され、後方が解放された略U字
形状の切欠きが形成された左右一対のフランジ部を有す
るコラムブラケットと、車体側部材に固定され、前記コ
ラムブラケットの係止に供されるクリップとを備えた脱
落式ステアリングコラムであって、前記クリップは、金
属板を曲げ成形することにより製作されると共に、前記
切欠きに嵌入して当該切欠きの内側面に接する嵌入部
と、この嵌入部から延設されて前記フランジを上下から
挟圧する挟圧部とを有するものとしたため、射出成型機
が不要となることも相俟って、製造コストや不良品発生
率の大幅な低減が実現される他、衝突時におけるステア
リングコラムの離脱荷重の全数検査の実現や、樹脂ピン
を用いないことによる耐熱性および通電性の向上や、横
方向の剛性の向上によるステアリング系におけるNVH
の低減等を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ステアリング装置の車室側における構造を示す
説明図である。
【図2】図1中のA部拡大斜視図である。
【図3】図1中のB−B拡大断面図である。
【図4】第1実施形態に係るクリップの斜視図である。
【図5】第1実施形態に係るクリップの平面図である。
【図6】第1実施形態に係るクリップの側面図である。
【図7】第1実施形態の作用を示す説明図である。
【図8】第1実施形態の作用を示す説明図である。
【図9】第2実施形態に係るクリップの斜視図である。
【図10】第2実施形態に係るクリップの平面図であ
る。
【図11】第2実施形態に係るクリップの側面図であ
る。
【符号の説明】
1‥‥ステアリングコラム 3‥‥車体側部材 21‥‥コラムブラケット 25‥‥フランジ部 31‥‥クリップ 33‥‥ボルト 34‥‥平ワッシャ 37‥‥嵌入部 39‥‥挟圧片 41‥‥受け片 43‥‥押圧部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年10月20日(1998.10.
20)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 脱落式ステアリングコラム
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱落式ステアリン
グコラムに係り、詳しくは、製造コストや不良品発生率
の低減等を図る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車が他の自動車や建造物等に衝突し
た場合、ドライバが慣性でステアリングホイールに二次
衝突し、頭部や胸部に深刻な損傷を受けることがある。
近年の乗用車等では、このような事態を未然に防ぐべ
く、衝撃吸収式ステアリングシャフトや脱落式ステアリ
ングコラムが広く採用されている。衝撃吸収式ステアリ
ングシャフトは、ドライバが二次衝突した際にステアリ
ングホイール側のステアリングシャフトがコラプス(短
縮)するもので、ステアリングシャフトをアウタシャフ
トとインナシャフトとに分割すると共に、両シャフトを
セレーション等により摺動可能に結合させている。アウ
タシャフトとインナシャフトとの間あるいはアウタコラ
ムとインナコラムとの間には、ステアリングシャフトの
コラプスに抗する衝撃エネルギ吸収機構が設けられてお
り、所定値以上の軸方向荷重が作用したときにステアリ
ングシャフトあるいはステアリングコラムがコラプス
し、その際に衝撃エネルギ吸収機構により衝撃エネルギ
が吸収される。
【0003】一方、脱落式ステアリングコラムは、ドラ
イバが二次衝突した際にステアリングコラムがステアリ
ングシャフトと共に脱落するものである。脱落式ステア
リングコラムでは、ステアリングコラムと一体のコラム
ブラケットがアルミニウム合金製等のカプセルを介して
車体側部材に固着されており、二次衝突時には衝撃荷重
によってカプセルからコラムブラケットが抜け出す方式
が採られている。通常、コラムブラケットには、特公昭
45−27248号公報等に記載されたように、後方が
解放された略U字形状の切欠きが左右に形成されてお
り、これら切欠きの内側面にカプセルの外側端に形成さ
れた平行あるいはV字断面の凹溝が外嵌すると共に、コ
ラムブラケットとカプセルとに形成された貫通孔や溝に
樹脂ピン等が射出成形されている。したがって、二次衝
突時においては、先ず樹脂ピン等が破断した後、カプセ
ルの凹溝に対して切欠きが前方に摺動・離脱することに
より、コラムブラケット(すなわち、ステアリングコラ
ム)が車体側部材と一体のカプセルから脱落する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の脱落
式ステアリングコラムには、その構造から製造コストが
高い他、製造時における不良品の発生および通電性が悪
い等の問題があった。例えば、コラムブラケットに形成
する切欠きは、カプセル外側端の凹溝が所定の嵌合代を
もって嵌合する都合上、その幅を高い寸法精度で仕上げ
る必要があり、幅寸法が過大あるいは過小であった場合
には不良品として廃棄せざるを得ない。また、コラムブ
ラケットとカプセルとには、複数個(通常、各4個)の
貫通孔を同位置に穿設した上で、これら貫通孔内に樹脂
ピンを射出成形するため、孔加工(プレス成形やダイキ
ャスト成形)に使用する金型が複雑になると共に、組立
ラインに高価な射出成型機を設置する必要がある。尚、
実公昭54−41475号公報には、不良品の発生率を
低減させる試みとして、コラムブラケットの切欠きとカ
プセルの凹溝との間に間隙を形成し、この間隙に樹脂を
充填するものが提案されている。ところが、この方法を
採った場合にも、樹脂の射出成形に伴う上述した問題は
解消されない他、長期間の使用によって充填された樹脂
が劣化・収縮してコラムブラケットとカプセルとの間に
がたが生じる等の虞がある。また、射出された樹脂がコ
ラムブラケットとカプセルとの間の僅かな隙間に浸入し
た場合、コラムブラケットと車体側部材とが樹脂により
絶縁されて通電性が損なわれることもある。本発明は、
上記状況に鑑みなされたもので、製造コストの削減や不
良品発生率の低減等を図った脱落式ステアリングコラム
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記課題を
解決するべく、ステアリングコラムに固定され、後方が
解放された略U字形状の切欠きが形成された左右一対の
フランジ部を有するコラムブラケットと、車体側部材に
固定され、前記コラムブラケットの係止に供されるクリ
ップとを備えた脱落式ステアリングコラムであって、前
記クリップは、金属板を曲げ成形することにより製作さ
れると共に、前記切欠きに嵌入して当該切欠きの内側面
に接する嵌入部と、この嵌入部から延設されて前記フラ
ンジを上下から挟圧する挟圧部とを有するものを提案す
る。本発明では、例えば、鋼板を打ち抜き・曲げ成形す
ること等により、略長円形状の本体とこの本体から延設
された挟圧部とを備えたクリップを製作し、このクリッ
プの挟圧部の内幅をコラムブラケットの厚みより小さく
することや、クリップの本体の自由幅を切欠きの幅より
大きくすることで、クリップのフランジ部と切欠きとに
対する弾接力を適宜設定する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は、ステアリング装置の車室側
部分を示す側面図であり、同図中の符号1は鋼管製のス
テアリングコラムである。ステアリングコラム1は、上
下2箇所で車体側部材3に固定されており、図示しない
軸受によりアッパステアリングシャフト5を回動自在に
支持している。アッパステアリングシャフト5には、そ
の上端にステアリングホイール7が取り付けられる一
方、下端にはユニバーサルジョイント9を介してロアス
テアリングシャフト11が連結されている。図中、13
はステアリングコラム1の上部を覆うコラムカバーであ
り、15は車室とエンジンルームとを区画するダッシュ
ボードである。
【0007】このステアリング装置では、ドライバがス
テアリングホイール7を回転させると、アッパステアリ
ングシャフト5およびロアステアリングシャフト11を
介して、その回転力が図示しないステアリングギヤに伝
達される。ステアリングギヤ内には、回転入力を直線運
動に変換するラックアンドピニオン機構等が内蔵されて
おり、タイロッド等を介して車輪の舵角が変動して操舵
が行われる。尚、ステアリング装置には、チルト式やテ
レスコピック式等があり、ステアリングギヤとしては、
ラックアンドピニオン式の他、ボールスクリュー式やウ
ォームローラ式等、種々の形式が公知である。
【0008】図2(図1中のA部拡大斜視図)および図
3(図1中のB−B拡大断面図)に示したように、ステ
アリングコラム1には、その上部に鋼板プレス成型品の
コラムブラケット21が固着・一体化されている。コラ
ムブラケット21は、ステアリングコラム1の外周面に
溶接された断面U字形状のベース部23と、ベース部2
3の上端から折り曲げられた左右一対のフランジ部25
とからなっている。本実施形態の場合、各フランジ部2
5には、後方に開口を有する略U字形状の切欠き27が
形成されている。一方、車体側部材3の下面には、左右
一対の鋼板プレス成形品のクリップ31がボルト33お
よび平ワッシャ34により締結されており、これらクリ
ップ31がコラムブラケット21の切欠き27に圧入さ
れている。
【0009】第1実施形態のクリップ31は、図4(斜
視図),図5(平面図)および図6(側面図)に示した
ように、前端に合わせ端35を有する長円形の嵌入部3
7と、嵌入部37の上端から左右に延設された挟圧片3
9と、嵌入部37の下端から左右に延設された受け片4
1とからなっている。嵌入部37は、クリップ31が切
欠き27に係合される前の自由状態において、その幅w
が切欠き27の幅bより大きく、かつ、両合わせ端35
間が所定の寸法d(本実施形態では、b−w)をもって
開いている。また、挟圧片39は、前方にオーバハング
した押圧部43を有しており、クリップ31が切欠き2
7に係合される前の自由状態において、この押圧部43
と受け片41との間隔sがフランジ部25の厚みtより
小さくなっている。
【0010】次に、コラムブラケット21とクリップ3
1との組立手順を述べる。本実施形態では、組立作業者
は、シリンダが一つの油圧装置等の簡単な装置を用いる
ことにより、ステアリングコラム1の軸方向に沿ってス
ライドさせながら、クリップ31をフランジ部25の切
欠き27に圧入・嵌合させる。この際、嵌入部37は、
その幅wが切欠き27の幅bより大きいため、図7に示
したように、切欠き27の内側面により左右から押し縮
められながら嵌入する。これにより、嵌入部37は、両
合わせ端35が当接する一方で、その側面が切欠きの内
側面に強い力で弾接することになる。また同時に、フラ
ンジ部25は、その厚みtが押圧部43と受け片41と
の間隔sより大きいため、図8に示したように、押圧部
43を押し上げながら挟圧片39と受け片41との間に
嵌入する。これにより、左右フランジ部25は、挟圧片
39と受け片41とにより挟圧されることになる。
【0011】このように、本実施形態のクリップ31で
は、挟圧片39と受け片41とによりフランジ部25を
挟圧する構成を採ったため、一枚の鋼板材を曲げ成形す
ることにより、上下方向にがたの無いクリップ31を簡
単に製作することができた。また一方で、嵌入部37が
切欠き27の内周面に弾接する構成を採ったため、クリ
ップ31(すなわち、車体側部材3)とフランジ部25
(すなわち、ステアリングコラム1)との間での左右方
向のがたを殆どなくすこともでき、これらにより、樹脂
ピン用の射出成型機等を用いることなく、ステアリング
コラム1の支持剛性を従来装置より高くすることができ
た。また、クリップ31をフランジ部25の切欠き27
に係合させる際の圧入力に基づき、衝突時におけるステ
アリングコラム1の離脱荷重を全数検査することがで
き、ステアリング装置の信頼性を向上させることもでき
た。
【0012】また、本実施形態のクリップ31では、図
5に※印で示した嵌入部37の側面を外側に突出させる
ことにより、上述した効果を得ることもできる。この方
法を採ると、ソフトに左右方向への力を出すことができ
るため、離脱荷重を比較的低く設定する場合に好適であ
る。一方、図6に示したように、嵌入部37における前
後端側の寸法(C,D)を中間部の寸法(E)より大き
くすることにより、ボルト33を締め付けた際の軸力
が、平ワッシャ34を介して、嵌入部37の前後端側に
作用することになる。そして、嵌入部37は、側壁がボ
ルト33の軸心と平行となる前後端側において高い座屈
剛性を有するため、ステアリングコラム1を保持する際
にボルト33の緩み等が発生し難くなり、ステアリング
装置の高剛性化にも寄与する。また、ボルト33を締め
付けた際に、挟圧片39と受け片41とによる挟圧力に
影響を与えないため、衝突時におけるステアリングコラ
ム1の離脱荷重が安定する。尚、図示はしないが、受け
片41を挟圧片39と同様の形状としてもよく、その場
合にも同様の挟圧力を得ることができる。
【0013】次に、本発明の第2実施形態を説明する。
第2実施形態は、第1実施形態に対してクリップの一部
形状のみが異なるため、説明はその相違点を中心に行
い、共通する部分についての詳細な説明を省略する。第
2実施形態のクリップ31は、図9(斜視図),図10
(平面図)および図11(側面図)に示したように、左
右の挟圧片39から前後一対の押圧部43が延設される
一方、嵌入部37の前後端がM字形となるようにその中
央部が内側に曲げられている。
【0014】第2実施形態のクリップ31では、押圧部
43を4箇所としたことにより、フランジ部25が挟圧
片39と受け片41とによってより確実に挟持され、衝
突時におけるステアリングコラム1の離脱荷重が更に安
定する。また、嵌入部37の前後端をM字形としたこと
により、クリップ31の前後長が短縮されてそのコンパ
クト化が図られると共に、ボルト33の締付力が平ワッ
シャ34を介してより確実にクリップ31に伝達されや
すくなり、ボルト33の緩み防止効果やステアリング装
置の高剛性化を更に向上させることができた。
【0015】以上で具体的実施形態の説明を終えるが、
本発明の態様は上記実施形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態では嵌入部を切欠きに嵌入させた
際に両合わせ端の間隙が0となるようにしたが、自由状
態において両合わせ端間の寸法(d)を嵌入部の幅
(w)から切欠きの幅(b)を除した値より小さくする
ことも可能であり、この場合には嵌入部と切欠きの内周
面とがより大きい力で弾接する。更に、嵌入部を始め、
挟圧片や受け片の具体的形状等についても、本発明の主
旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ス
テアリングコラムに固定され、後方が解放された略U字
形状の切欠きが形成された左右一対のフランジ部を有す
るコラムブラケットと、車体側部材に固定され、前記コ
ラムブラケットの係止に供されるクリップとを備えた脱
落式ステアリングコラムであって、前記クリップは、金
属板を曲げ成形することにより製作されると共に、前記
切欠きに嵌入して当該切欠きの内側面に接する嵌入部
と、この嵌入部から延設されて前記フランジを上下から
挟圧する挟圧部とを有するものとしたため、射出成型機
が不要となることも相俟って、製造コストや不良品発生
率の大幅な低減が実現される他、衝突時におけるステア
リングコラムの離脱荷重の全数検査の実現や、樹脂ピン
を用いないことによる耐熱性および通電性の向上や、横
方向の剛性の向上によるステアリング系におけるNVH
の低減等を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ステアリング装置の車室側における構造を示す
説明図である。
【図2】図1中のA部拡大斜視図である。
【図3】図1中のB−B拡大断面図である。
【図4】第1実施形態に係るクリップの斜視図である。
【図5】第1実施形態に係るクリップの平面図である。
【図6】第1実施形態に係るクリップの側面図である。
【図7】第1実施形態の作用を示す説明図である。
【図8】第1実施形態の作用を示す説明図である。
【図9】第2実施形態に係るクリップの斜視図である。
【図10】第2実施形態に係るクリップの平面図であ
る。
【図11】第2実施形態に係るクリップの側面図であ
る。
【符号の説明】 1‥‥ステアリングコラム 3‥‥車体側部材 21‥‥コラムブラケット 25‥‥フランジ部 31‥‥クリップ 33‥‥ボルト 34‥‥平ワッシャ 37‥‥嵌入部 39‥‥挟圧片 41‥‥受け片 43‥‥押圧部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングコラムに固定され、後方が
    解放された略U字形状の切欠きが形成された左右一対の
    フランジ部を有するコラムブラケットと、 車体側部材に固定され、前記コラムブラケットの係止に
    供されるクリップとを備えた脱落式ステアリングコラム
    であって、 前記クリップは、金属板を曲げ成形することにより製作
    されると共に、前記切欠きに嵌入して当該切欠きの内側
    面に接する嵌入部と、この嵌入部から延設されて前記フ
    ランジを上下から挟圧する挟圧部とを有することを特徴
    とする脱落式ステアリングコラム。
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JP2009154817A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Nsk Ltd ステアリング装置

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