JP2582083Y2 - 電動ミラー - Google Patents

電動ミラー

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JP2582083Y2
JP2582083Y2 JP1991099597U JP9959791U JP2582083Y2 JP 2582083 Y2 JP2582083 Y2 JP 2582083Y2 JP 1991099597 U JP1991099597 U JP 1991099597U JP 9959791 U JP9959791 U JP 9959791U JP 2582083 Y2 JP2582083 Y2 JP 2582083Y2
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mirror body
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克弘 得丸
慎一 多賀
慎治 中川
雅之 藤井
一秀 中矢
徹 和気
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株式会社 石崎本店
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  • Rear-View Mirror Devices That Are Mounted On The Exterior Of The Vehicle (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車等に装備される
電動ミラーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のドア等に折畳可能に装着される
サイドミラーは、一般に車体の側方に突出した状態で使
用されるが、この状態でミラー本体が停車時に通行人の
じゃまにならないように、あるいは障害物に接触して破
損等することのないように、上記ミラー本体は上記使用
位置と車体に沿った格納位置との間で回動可能となるよ
うに車体に装着されている。
【0003】さらに近年は、運転者等が車室内から遠隔
操作で上記ミラー本体を回動駆動できるようにした電動
ミラーも提供されるに至っている。このような電動ミラ
ーにおいては、ミラー本体を上記使用位置及び格納位置
で確実に停止させることが必要であるのに加え、上記使
用位置でのミラー本体の支持剛性を高く保持することが
望まれる。すなわち、上記使用位置で、駆動伝達用に設
けられている歯車同士のバックラッシュに起因してミラ
ー本体ががたつき易い状態にあると、車両を高速運転し
た時にミラー本体にびびりが発生し、視界不良や騒音等
の要因となるため、上記のようながたつきを極力削減す
ることが望ましい。
【0004】しかしながら、このようにミラー本体の支
持剛性を高めるためにミラー本体の回動抵抗力を大きく
設定すると、この大きな回動抵抗力に抗してミラー本体
を回動させるために大きな駆動力を要し、この駆動力を
得るために大型のモータや減速比の大きな駆動伝達機構
を用いなければならず、ミラー本体の小型化の妨げとな
ってしまう。また、部品点数の削減も望み得ない。
【0005】そこで、実開昭63−169341号公報
には、ベース側にシャフトを立て、ミラー本体に正逆転
可能なモータを内蔵し、このモータの駆動力を歯車機構
等によって上記シャフト回りのミラー本体の回動駆動力
に変換するとともに、このミラー本体の回動を起立位置
(使用位置)と格納位置とで停止させる規制手段を備
え、この規制手段によりミラー本体が強制停止されたと
きのモータ電流の変化に基づいて上記ミラー本体が使用
位置及び格納位置に達したことを検出し、この検出時に
モータを停止させるように制御する装置が示されてい
る。このような装置によれば、ミラー本体が起立位置あ
るいは格納位置に達してその回動が規制されてから上記
歯車同士のバックラッシュを詰める状態まで強制的にモ
ータが駆動され、その後モータ電流が一定以上高くなっ
た時点で同モータの作動が停止されるので、ミラー本体
の回転抵抗力を特に大きく設定しなくても、使用位置に
おいて上記バックラッシュによるミラー本体のがたつき
を防ぐことができる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】上記装置では、ミラー
本体が使用位置及び格納位置に達した時のモータ電流の
変化を検出し、この検出結果に基づいてモータの駆動制
御を行うようにしているので、このような制御を行うた
めに複雑な制御回路を要し、コスト高となる不都合があ
る。
【0007】本考案は、このような事情に鑑み、ミラー
本体の回動抵抗力を特に大きくすることなく、しかも低
コストの構造で使用位置でのミラー本体の支持剛性を高
めることができる電動ミラーを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、車体に突設さ
れた回動軸回りにミラー本体が回動可能に装着された電
動ミラーにおいて、上記ミラー本体の回動範囲を使用位
置と格納位置との間に規制する回動範囲規制機構と、上
記回動軸の周囲に取付けられたサンギアと、上記ミラー
本体側に回転可能に取付けられ、上記サンギアに噛合さ
れるプラネタリギアと、上記プラネタリギアを駆動する
回動駆動機構と、この回動駆動機構に設けられ、上記プ
ラネタリギアを回転させることにより上記ミラー本体を
上記格納位置から使用位置へ回動させる正方向と上記ミ
ラー本体を上記使用位置から格納位置へ回動させる逆方
向の両方向に作動可能な回動駆動源と、この回動駆動源
を作動させるための駆動回路と、この駆動回路を同回路
が上記回動駆動源を正方向に作動させる状態と逆方向に
作動させる状態とに相互に切換えるための方向切換手段
と、上記回動軸に回動不能に固定され、上記サンギアと
係合し、このサンギアに対して上記ミラー本体の使用位
置から格納位置へ向かう方向に一定の限界トルク以上の
トルクが作用していない状態ではサンギアの回動を阻止
する一方、このサンギアに上記ミラー本体の使用位置か
ら格納位置へ向かう方向に上記限界トルク以上のトルク
が作用した場合には同サンギアが回動軸に対して上記ト
ルクの方向に回動変位するのを許容する回動制限部材
と、上記サンギアの回動時にこのサンギアとともに上記
トルクの方向に変位する可動部材と、上記回動軸からそ
の径方向に外れた位置であって、その操作部が上記トル
クの方向に変位する可動部材によって操作される位置に
配設された作動切換手段とを備えるとともに、この作動
切換手段は、上記サンギアに上記限界トルク以上のトル
クが作用していない通常状態では上記駆動回路を同回路
が上記回動駆動源を正逆両方向に作動させることが可能
となる状態にし、上記サンギアに上記ミラー本体の使用
位置から格納位置へ向かう方向の限界トルク以上のトル
クが作用した極限状態ではこのトルクを受けて上記サン
ギアとともに同トルクの方向に変位する可動部材の操作
を受けることにより上記駆動回路を同回路が上記回動駆
動源を逆方向にのみ作動させることが可能となる状態に
するように、上記駆動回路に接続されているものである
(請求項1)。
【0009】さらに、上記サンギアに上記ミラー本体の
格納位置から使用位置へ向かう方向に一定の限界トルク
以上のトルクが作用した場合に同サンギアが回動軸に対
して上記トルクの方向に回動変位するのを許容するよう
に上記回動制限部材が構成されるとともに、上記サンギ
アに上記ミラー本体の格納位置から使用位置へ向かう方
向の限界トルク以上のトルクが作用した第2の極限状態
でこのトルクを受けて上記サンギアとともに同トルクの
方向に変位する可動部材の操作を受けることにより上記
駆動回路を同回路が上記回動駆動源を正方向にのみ作動
させることが可能となる状態にするように上記作動切換
手段が上記駆動回路に接続されていれば(請求項2)、
後述のようなより優れた効果が得られる。
【0010】
【作用】上記構成において、通常状態では、駆動回路が
回動駆動源を正方向に作動させることができるように作
動切換手段による切換が行われている。従って、この状
態で方向切換手段により実際に回動駆動源を正方向に作
動させる状態に駆動回路を切換えることにより、この回
動駆動源が正方向に作動し、その駆動力によってプラネ
タリギアが回転し、サンギアの周囲を公転することによ
り、このプラネタリギアとともにミラー本体が格納位置
から使用位置へ向かう方向に回動する。そして、このミ
ラー本体が使用位置に達すると、ミラー本体の回動は規
制され、プラネタリギアのみが強制的に回転駆動される
ことになる。これにより、サンギアに限界トルク以上の
トルクが作用し、このサンギアが回動軸に対して上記ミ
ラー本体の使用位置から格納位置へ向かう方向に変位す
る(極限状態)とともに、可動部材もサンギアの回動に
応じて変位することにより作動切換手段の操作部が操作
される。これにより、上記駆動回路が上記回動駆動源を
逆方向にのみ作動させることができる状態となり、よっ
て回動駆動源は停止する。この使用位置での状態は、ミ
ラー本体の回動が規制されてからプラネタリギアのみが
強制的に回転駆動された後に停止した状態であるので、
両ギア間のバックラッシュは詰められており、また、サ
ンギアのリフトによりセット荷重もアップされ、よって
このバックラッシュに起因するミラー本体のがたつきは
生じない。
【0011】逆に、この状態から方向切換手段により回
駆駆動源を逆方向に作動させる状態に駆動回路を切換え
ると、この回動駆動源が実際に逆方向に作動することに
よりプラネタリギアが上記とは逆の方向に回転し、サン
ギアの周囲を公転することにより、このプラネタリギア
とともにミラー本体が使用位置から格納位置へ向かう方
向に回動し、これによってミラーの格納位置への復帰が
行われる。ここで、請求項2記載の電動ミラーでは、ミ
ラー本体が格納位置に達すると、ミラー本体の回動が規
制され、プラネタリギアのみが強制的に回転駆動される
ことにより、サンギアに限界トルク以上のトルクが作用
し、このサンギアが回動軸に対して上記ミラー本体の格
納位置から使用位置へ向かう方向に変位する(第2の極
限状態)とともに、可動部材も同方向に変位することに
より、上記駆動回路が上記回動駆動源を正方向にのみ作
動させることができるように作動切換手段の操作部が操
作されることとなり、よって回動駆動源は停止する。
【0012】
【実施例】本考案の一実施例を図面に基づいて説明す
る。なお、この実施例では車体の右側に装着される電動
ミラーを説明するが、本考案は車体の左側に装着される
ミラーにも同様に適用可能である。
【0013】図1及び図2において、10はミラー本体
であり、このミラー本体10は駆動ケース12を有して
いる。この駆動ケース12は、ミラー取付部13を有
し、このミラー取付部13にミラーが取付けられてい
る。
【0014】車体側にはベース11が固定されている。
このベース11には上方に突出するベースシャフト(回
動軸)14が形成されており、このベースシャフト14
は、中央に貫通孔15をもつ筒状とされている。そし
て、このベースシャフト14を軸として回動可能に上記
ミラー本体10が装着されるとともに、このミラー本体
10を駆動するための回動駆動機構が上記駆動ケース1
2内に設けられている。
【0015】この回動駆動機構を図3に示す。この機構
は、電動式のモータ(回動駆動源)16、このモータ1
6の駆動軸に固定されたウォーム17、同一垂直軸18
に形成されたヘリカルギア19及びギア20、同一垂直
軸21に回転可能に支持されたギア24,25、同一垂
直軸22に回転可能に支持されたギア26,27、及び
プラネタリギア28を備えており、上記ギア24,2
5,26,27はそれぞれ、大径ギア24a,25a,
26a,27a及び小径ギア24b,25b,26b,
27bを上下に有する二重ギアとされている。
【0016】図1に示すように、上記垂直軸18の上端
はモータ取付プレート30に回転可能に支持され、垂直
軸21,22の下端部は駆動ケース12に固定されてお
り、プラネタリギア28は駆動ケース12に形成された
上向きの突出部29に回転可能に支持されている。そし
て、上記ウォーム17がヘリカルギア19に噛合され、
同様にギア20が大径ギア26aに、小径ギア26bが
大径ギア24aに、小径ギア24bが大径ギア27a
に、小径ギア27bが大径ギア25aに、小径ギア25
bがプラネタリギア28にそれぞれ噛合されており、こ
の機構によって、上記モータ16の駆動力が上記突出部
29回りのプラネタリギア28の回転力に変換されるよ
うになっている。
【0017】図4に示すように、上記ベースシャフト1
4は、下側大径部14a及び上側小径部14bを有し、
その周囲には、下側から順に、ワッシャクラッチ32、
上記駆動ケース12、係合クラッチ(回動規制部材)3
4、サンギア35、レバーワッシャ36、リング状シー
ト38、スプリング40、スプリングシート42、及び
スプリングストッパ44が装着され、これらを上から覆
うようにして上記駆動ケース12にカバー45が装着さ
れるようになっている。
【0018】上記ワッシャクラッチ32は、その周縁部
に設けられた爪33を用いて上記駆動ケース12の底面
に完全固定されている。このワッシャクラッチ32にお
いて互いに180°で離間する2つの位置には下方に突
出する突起(回動範囲規制機構を構成)46が形成され
ている。これに対し、上記ベース11においてそのベー
スシャフト14の周囲の位置には、上記突起46がそれ
ぞれ嵌入可能な幅をもつ規制溝(回動範囲規制機構を構
成)48が凹設されている。各規制溝48は、図6にも
示されるように約60〜70°の中心角をもつ円弧状を
なしている。
【0019】そして、ミラー本体10が図2に一点鎖線
で示されるような使用位置に到達した時点で図6に実線
で示されるように両突起46が各規制溝48の一端部側
壁に当接し、ミラー本体10が図2に二点鎖線で示され
るような格納位置に到達した時点で図6に二点鎖線で示
されるように両突起46が各規制溝48の他端部側壁に
当接するように、上記ワッシャクラッチ32のミラー本
体10に対する取付角度位置が設定されており、上記各
当接によって、ミラー本体10の回動範囲が上記使用位
置と格納位置との間に規制されている。ただし、ミラー
本体10に不測の大きなトルク荷重が作用した場合に
は、上記各突起46が規制溝48の外側範囲まで乗り上
げるように各突起46の突出寸法及び突出形状が設定さ
れている。
【0020】ただし、ミラー本体10に不測の大きなト
ルク荷重が作用した場合には、上記各突起46が規制溝
48の外側範囲まで乗り上げるように各突起46の突出
寸法及び突出形状が設定されている。
【0021】係合クラッチ34は、上記ベースシャフト
14の下側大径部14aにおいて切欠14c(図4参
照)が設けられた部分に嵌合可能な異形断面の貫通穴を
有し、この嵌合によってベースシャフト14に対し相対
回転不能に装着されるようになっている。この係合クラ
ッチ34の上面にはその周方向に沿って複数個(図例で
は3個)の突出部50が突設されており、これら突出部
50の間にそれぞれ空間部51が形成されている。図7
にも示すように、上記突出部50の両側端面には水平面
に対して45°傾斜する第1の傾斜面50aが形成され
ており、さらにその上側に、水平面に対して60°傾斜
する第2の傾斜面50bが形成されている。
【0022】サンギア35は、その外周面に歯部52を
有するとともに、その内周面に上記係合クラッチ34に
おける空間部51内に嵌合可能な幅寸法をもつ内方突出
部54を有している。また、これら内方突出部54同士
の間においては、上記係合クラッチ40における突出部
50よりも上方に位置する部分にのみ内方突出板55が
突設されており、この内方突出板55により、サンギア
35とベースシャフト14との接触面積の確保が図られ
ている。そして、上記内方突出部54を上記係合クラッ
チ34の空間部51内に嵌入しながらこの係合クラッチ
34を上から覆うようにしてサンギア35がベースシャ
フト14に外篏され、このサンギア35に後述の限界ト
ルクを超えた一定以上のトルクが作用した場合にのみ、
図7に二点鎖線に示すように上記内方突出部54が第1
の傾斜面50aを上るようにして上記嵌合が外れるよう
になっている。
【0023】上記レバーワッシャ36は、水平方向(ベ
ースシャフト14の径方向)外側に突出するレバー部5
7を有し、このレバー部57の端部には上下方向に貫通
穴56が穿設されている。リング状シート38は、その
下面が上記レバーワッシャ36の上面に接触するもので
あるが、このリング状シート38の上面にのみテフロン
加工等の表面処理が施されることにより、このリング状
シート38とスプリング40との摩擦係数が同シート3
8とレバーワッシャ36との摩擦係数に比べて大幅に削
減されており、レバーワッシャ36がスプリング40よ
りもサンギア35に優先してこれと一体に回動変位する
状態とされている。
【0024】そして、上記ベースシャフト14の下側大
径部14aに上記ワッシャクラッチ32、駆動ケース1
2、係合クラッチ34、及びサンギア35を順に外篏
し、さらに、上側小径部14bにレバーワッシャ36、
シート38、スプリング40、及びスプリングシート4
2を順に外篏し、さらに、U字状のスプリングストッパ
44の両直線部を図4に示すベースシャフトの係合溝1
4dに挿入することにより、駆動ケース12等が上記ス
プリング36の弾発力でベース11側に押付けられた状
態で装着されている。
【0025】この装着状態において、上記サンギア35
の歯部52とプラネタリギア28とが噛合されており、
従って、このプラネタリギア28が突出部29回りに回
転することにより同プラネタリギア28がサンギア35
回りを公転し、この公転に伴ってミラー本体10もベー
スシャフト14回りを回動することとなる。一方、上記
サンギア35及び係合クラッチ34のベースシャフト1
4回りの回動は、図4にも示されるような切欠14cと
係合クラッチ34との嵌合によって規制されているが、
上記サンギア35に一定の限界トルク以上のトルクが作
用した場合には、上述のようにサンギア35の内方突出
部54が係合クラッチ34の第1の傾斜面50aを登る
ことにより(図7矢印参照)、上記サンギア35が係合
クラッチ34及びベースシャフト14に対して回動変位
するようになっている。
【0026】上記ベースシャフト14の側方、すなわち
ベースシャフト14の中心軸からその径方向に外れた位
置には、スライドスイッチ(作動切換手段)58が配設
されている。詳しくは、図4に示すように、スライドス
イッチ58の上面が取付プレート60に固定された状態
で、この取付プレート60の両端部がビス62で駆動ケ
ース12で固定されている。
【0027】図5,6にも示すように、このスライドス
イッチ58の下面からは、左右方向にスライド可能な操
作部64が突設されており、この操作部64が上記レバ
ーワッシャ36におけるレバー部57の貫通穴56に上
から挿通され、このレバー部57と一体に上記操作部6
4が左右方向に変位するようになっている。これに対
し、駆動ケース12側には、図8,9に示すように、上
記操作部64及びレバー部57の変位を可能にするため
の下方空間部66及び側方空間部67,68が形成され
ている。
【0028】次に、前記モータ16の駆動回路を図10
に基づいて説明する。
【0029】図に示すように、上記スライドスイッチ5
8は、3つの接触端子91〜93と、上記操作部64と
連動する接触板94とを備えており、図8及び図9
(a)に示すようにレバー部57の端部及び操作部64
が中央の下方空間部66内に位置する状態、すなわち、
サンギア35が回動変位していない状態では、図10に
示すように接触板94が全接触端子91〜93に接触
し、図9(b)に示すようにレバー部57の端部の一部
が側方空間部67内に逃げた状態、すなわち、サンギア
35がトルクを受けて図2時計回り方向に回動変位した
状態では、上記接触板94が接触端子91,92にのみ
接触し、逆に、図9(c)に示すようにレバー部57の
端部の一部が側方空間部68内に逃げた状態、すなわ
ち、サンギア35がトルクを受けて図2反時計回り方向
に回動変位した状態では、上記接触板94が接触端子9
2,93にのみ接触するようにスライドスイッチ58が
構成されている。
【0030】図10に示すように、上記モータ16の一
方の端子は、ダイオード101を介して上記接触端子9
1に接続されるとともにダイオード102を介して上記
接触端子93に接続されており、他方の端子は、図外の
抵抗器、一対のスイッチ(方向切換手段)107,10
8、及び電源110を介して上記接触板94に接続され
ている。両スイッチ107,108は、可動側端子が互
いに連動するもので、車体のドア側に設けられている。
【0031】そして、これらのスイッチ107,108
を手動で図10の二点鎖線状態に切換えることにより、
接触端子92,93と接触板94とが接触することを条
件に上記モータ16を正方向に作動させる状態に駆動回
路を切換えることができ、逆に、上記スイッチ107,
108を同図実線状態に切換えることにより、接触端子
91,92と接触板94とが接触することを条件に上記
モータ16を逆方向に作動させる状態に駆動回路を切換
えることができるようになっている。
【0032】ここで、上記モータ16の作動方向につい
て「正方向」とは、このモータ16が上記プラネタリギ
ア28の回転を通じてミラー本体10を格納位置から使
用位置へ向かう方向に回動させる方向をいい、「逆方
向」とは、ミラー本体10を使用位置から格納位置へ向
かう方向に回動させる方向をいう。
【0033】次に、この電動ミラーの作用を説明する。
【0034】まず、サンギア35に限界トルク以上のト
ルクが作用していない通常状態、あるいは限界トルク以
上のトルクが作用してサンギア35がベースシャフト1
4に対して図2の反時計回り方向に変位している状態で
は、図9(a)に示すようにレバー部57及び操作部6
4が下方空間部66内に位置する状態(すなわち接触板
94が3つの接点板91,92,93に全て接触してい
る状態)、あるいは図9(c)に示すようにレバー部5
7が側方空間部68内に逃げた状態(すなわち接触板9
4が接触端子92,93に接触している状態)にある。
従って、この状態でスイッチ107,108を図10の
二点鎖線位置に切換えることにより、モータ16が通電
されて正方向に作動し、その駆動力によってプラネタリ
ギア28が図11(a)に示されるように同図反時計回
り方向に回転し、サンギア35の周囲を公転することに
より、このプラネタリギア28とともにミラー本体10
が格納位置から使用位置へ向かう方向に回動する。
【0035】そして、このミラー本体10が使用位置に
達すると、ワッシャクラッチ32の各突起46が図6に
実線で示すように規制溝48の一端部に当接し、これに
よってミラー本体10の回動は規制されるにもかかわら
ず、プラネタリギア28のみが強制的に回転駆動される
ことになる。この回転により図11(b)に示すように
サンギア35に同図時計回り方向の限界トルク以上のト
ルクが作用し、図7に示すように内方突出部54が第1
の傾斜面50a上を滑ってサンギア35がベースシャフ
ト14回りに上記トルクの方向に回動変位する(第1の
極限状態)。この変位に伴い、レバーワッシャ36のレ
バー部57及び操作部64もベースシャフト14に対し
て変位して図9(b)に示すような状態となり、接触板
94と接触端子93との接触がなくなるために、上記モ
ータ16の駆動が停止される。この使用位置における状
態は、上述のように、ミラー本体10の回動が規制され
てからプラネタリギア28のみが強制的に回転駆動され
た後にモータ16が停止した状態であるので、両ギア2
8,35間のバックラッシュは詰められており、このバ
ックラッシュに起因するミラー本体10のがたつきは生
じない。
【0036】この状態では、図10に示す接触板94が
接触端子91,92に接触している。従って、この状態
からスイッチ107,108を図10の実線位置に切換
えることにより、モータ16が通電されて逆方向に作動
し、その駆動力によってプラネタリギア28が上記とは
逆の方向(図11では時計回り方向)に回転し、サンギ
ア35の周囲を公転することにより、このプラネタリギ
ア28とともにミラー本体10が使用位置から格納位置
へ向かう方向に回動する。
【0037】そして、このミラー本体10が格納位置に
達すると、ワッシャクラッチ32の各突起46が図6に
二点鎖線で示すように規制溝48の他端部に当接し、こ
れによってミラー本体10の回動は規制されるにもかか
わらず、プラネタリギア28のみが強制的に回転駆動さ
れる。この回転により図11(c)に示すようにサンギ
ア35に同図反時計回り方向の限界トルク以上のトルク
が作用し、図7に二点鎖線で示す位置とは反対側の位置
に向かって内方突出部54が第1の傾斜面50a上を滑
り、サンギア35がベースシャフト14回りに上記トル
クの方向に回動変位する。この変位に伴い、レバーワッ
シャ36のレバー部57及び操作部64もベースシャフ
ト14に対して変位して図9(c)に示すような状態と
なり、接触端子91と接触板94との接触がなくなるた
めに、上記モータ16の駆動が停止される。
【0038】以上のように、この装置は、図6に示され
る突起46と規制溝48との係合により、ミラー本体1
0の回動範囲を格納位置と使用位置との間に規制すると
ともに、このミラー本体10が使用位置に到達した後も
プラネタリギア28のみを強制的に回転させ、この時サ
ンギア35に作用するトルクを利用してレバーワッシャ
36及びこれに連結された操作部64を変位させること
によりスライドスイッチ58を切換え、この切換のみで
モータ16の通電を停止させるようにしたものであるの
で、従来装置のようにモータ電流を検出し、これに基づ
いて複雑な制御を行う装置に比べ、コストは大幅に削減
される。特に、上記スライドスイッチ58等の作動切換
手段には既存のスイッチ類を用いることができ、また、
全車種への流用展開ができるので、コスト削減には非常
に有効である。
【0039】しかも、上記使用位置でミラー本体10が
停止した状態では、上記プラネタリギア28の強制回転
によって同ギア28とサンギア35とのバックラッシュ
は詰められているので、スプリング36の弾発力等によ
るミラー本体10の回転抵抗力を特に増加させなくて
も、上記使用位置でのミラー本体10の支持剛性を高
め、そのがたつきを防ぐことができ、高速運転時等でビ
ビリ現象が発生するのを未然に防止することができる。
また、ミラー本体10の回動中、常にワッシャクラッチ
32とベース11とが面接触した状態で摺動しているの
で、ミラー本体10に上下方向のブレがほとんど生じな
い。
【0040】次に、上記格納動作時においてミラー本体
10に作用するトルクの変動を図12に基づいて説明す
る。図において横軸はプラネタリギア28の回転角度
(ミラー回転角θ)、縦軸はトルクTを示す。
【0041】ミラー本体10が使用位置にある状態(ミ
ラー角度θが約+10°の状態)では、図12の下段に
示すように、内方突出部54が第1の傾斜面50a上を
登った後に停止した状態にある。従って、この状態から
スイッチ107,108を操作してモータ16を逆方向
に作動させると、プラネタリギア28が回転することに
より、このプラネタリギア28と噛合されたサンギア3
5が回転して、まず上記内方突出部54が正常位置に復
帰する。この時点までは、モータ16が作動してもミラ
ー本体10にトルクはほとんど作用しない。
【0042】この範囲を過ぎると、実際にミラー本体1
0に駆動トルク(図では 50kg/mm)が作用し、ミラー本
体16が使用位置から格納位置へ向かって回動する。そ
して、ミラー本体10が格納位置へ到達すると(θ=−
60°)、プラネタリギア28のみの強制回転が開始さ
れ、これにバックラッシュに対応する角度を過ぎた後
は、ミラー本体10とサンギア35の相互に限界トルク
以上のトルク(図では 200kg/mm)が作用する。このト
ルクによって、上記内方突出部54が第1の傾斜面50
a上を登るのに伴い、サンギア35と連動してレバーワ
ッシャ36のレバー部57及び操作部64が変位し、こ
のスライドスイッチ94の接触端子91と接触板94と
の接触が断たれた時点でモータ16が停止する(θ=−
70°)。
【0043】また、この電動ミラーによれば、ミラー本
体10が使用位置にまで到達していなくても、その途中
で障害物に当たる等して大きなトルクが作用すれば上記
と同様にサンギア35が回動変位してモータ16が停止
することとなる。すなわち、この電動ミラーのオンオフ
機構は自動安全装置の機能も兼ね備えているといえる。
障害物が取り除かれた場合には、回動変位していたサン
ギア35がスプリング40の弾発力によって第1の傾斜
面50a上を下降することにより空間部51内に嵌合さ
れる位置(通常位置)まで回動し、再び接点がつながっ
てモータ16が再駆動される。
【0044】さらに、この電動ミラーでは、ミラー本体
10に上記限界トルクを超えた一定値以上のトルクが作
用した時点で突起46が規制溝48から外れてその外側
領域に乗り上げ、さらには内方突出部54が第2の傾斜
面50b上をも登って係合クラッチ34の上面へ逃げる
ように構成されているので、これらが安全クラッチの役
目を果たすことにより、ミラー本体10が使用位置で静
止した状態でこれに大きな外力等が作用しても、ミラー
本体10が破損するのを未然に防ぐことが可能である。
【0045】図13は、上記使用位置で静止したミラー
本体10に対して前方向(図2の矢印AF方向)及び後
方向(図2の矢印AR方向)に外力が作用した時のトル
ク変動を示したものである。図に示すように、前方強制
回動の場合、外力が作用する瞬間には大きなトルクが作
用するが、上記トルクに起因して突起46が規制溝48
から乗り上げることにより、トルクは急降下する。その
後、内方突出部54が第1の傾斜面50aよりも傾斜の
きつい第2の傾斜面50bを登るようにしながらトルク
は漸次上昇するが、この第2の傾斜面50bを登りきっ
て係合クラッチ34の上面にまで達した時点からトルク
はまた急激に下降し、ミラー本体10の破損が防がれ
る。
【0046】これに対し、上記使用位置におけるミラー
本体10に対して後方向に外力が作用した場合、ミラー
本体10は、突起46が規制溝48に規制されない方向
に外力を受けているので、突起46が規制溝48から外
れることはないが、上記と同様に内方突出部54が第2
の傾斜面50bを登って係合クラッチ34の上面まで逃
げることにより、トルクが解放され、ミラー本体10の
破損が防がれる。
【0047】なお、第2の傾斜面50bの傾斜角度を第
1の傾斜面50aのそれよりも大きくしているのは、小
さな外力で容易に内方突出部54が係合クラッチ34の
上面に逃げるのを防ぐためである。
【0048】本考案はこのような実施例に限定されるも
のでなく、例として次のような態様をとることも可能で
ある。
【0049】(1) 上記実施例では、ミラー本体10が使
用位置に達した時だけでなく、格納位置に達した時もこ
の時発生するトルクを利用してスライドスイッチ58を
作動させることによりモータ16を停止させるものを示
したが、本考案では少なくとも上記使用位置に達した時
に上記のようにしてモータ16の通電を切るようにする
ことにより、使用位置でのミラー本体10の支持剛性を
高めるという効果を得ることができ、格納位置に達した
時のモータ16のオンオフ制御については従来公知手段
等の他の手段を用いるようにしてもよい。ただし、格納
位置に達した時にも上記実施例で示した構成を適用すれ
ば、より簡単な構成でモータ16のオンオフ制御を行う
ことができる利点がある。
【0050】(2) 上記実施例では、操作部64が左右方
向に変位するスライドスイッチ58を用いたものを示し
たが、その他、図14(a)(b)に示すようなプッシ
ュ式の操作部72をもつスイッチ70を用いるようにし
てもよい。この場合、駆動ケース12側には縦方向の溝
74を設けてレバー部57を左右方向に逃がさないよう
にし、その上下方向の変位のみを抽出して上記操作部7
2を下方から押圧する操作を行うようにする。
【0051】このスイッチ70を用いた駆動回路を図1
5に示す。このスイッチ70は、その操作部72が押し
方向(上方向)に操作される度に接触板75が一方の接
触端子対79aと他方の接触端子対79bとに交互に接
触するように構成されている。この構造によれば、ミラ
ー本体10が使用位置及び格納位置に到達する度にスイ
ッチ70の操作部72が押し上げられて切換が行われ、
それまでと逆方向の駆動しか行い得ない状態、すなわ
ち、それまでの駆動が停止される状態となる。
【0052】また、作動切換手段として、図16(a)
〜(d)に示すような2つの操作部77,78をもつス
イッチ76を用いることも可能である。このスイッチ7
6は、図17に示すような構成とされており、操作部7
7が押圧された状態で一方の接触板81aが一方の接触
端子対78aに接触し、操作部78が押圧された状態で
他方の接触板81bが他方の接触端子対78bに接触す
るとともに、一方の操作部77(78)が押圧される度
に他方の操作部78(または77)の押圧ロック状態が
解除されるように構成されている。
【0053】この場合には、駆動ケース12側にレバー
部57がサンギア35とともに左右に逃げ得る幅広の空
間部80を設けるとともに、サンギア35が限界トルク
を受けて図2反時計回り方向に回動した場合には図16
(b)に示すようにレバー部57が操作部78を押し上
げ、上記サンギアが図2時計回り方向に回動した場合に
は図16(c)を経て図16(d)に示すようにレバー
部57が操作部77を押し上げるようにスイッチ76を
配置すればよい。これにより、ミラー本体10が使用位
置及び格納位置に到達する度に操作部77,78が交互
に押圧されることとなり、前記実施例と同様の作用効果
を得ることができる。
【0054】(3) 本考案において、回動範囲規制機構に
より規制するミラーの回動角度は車体の種類等に応じて
適宜設定すればよい。ここで本考案では、上記回動範囲
の設定を回動範囲規制手段の構成を変更するだけで(す
なわち上記実施例では規制溝48の長さを変えるだけ
で)行うことが可能であり、種々の車に対して容易に適
用することができる利点がある。
【0055】
【考案の効果】以上のように本考案は、回動範囲規制機
構によりミラー本体の回動範囲を格納位置と使用位置と
の間に規制するとともに、このミラー本体が使用位置に
到達した後も回動駆動機構によりプラネタリギアのみを
強制的に回転させ、この時サンギア本体に作用するトル
クを利用して可動部材を変位させることにより、ミラー
回動軸からその径方向に離れた位置にある作動切換手段
を作動させて回動駆動源の通電を停止させるようにした
ものであるので、従来装置のようにモータ電流を検出
し、これに基づいて自動制御を行うといった装置に比
べ、複雑な回路などを要さず、コストを大幅に削減する
ことができる効果がある。特に、上記作動切換手段には
既存のスイッチ類等を適用することが可能であり、製造
が容易である。しかも、上記使用位置でミラー本体が停
止した状態では、上記プラネタリギアの強制回転によっ
て同ギアとサンギア本体とのバックラッシュを詰めてい
るので、ミラー本体の回転抵抗力を特に増加させなくて
も、上記使用位置でのミラー本体の支持剛性を高め、そ
のがたつきを防ぐことができ、高速運転時等でビビリ現
象が発生するのを未然に防止することができる効果があ
る。
【0056】また、請求項2記載のように、ミラー本体
が格納位置に到達した後に回動駆動機構によりプラネタ
リギアのみを強制的に回転させ、この時サンギアに作用
するトルクを利用して可動部材を変位させて回動駆動源
の通電を停止させるようにすることにより、前記請求項
1記載の装置における使用位置での作動と同様にして、
簡単な構造で格納位置において回動駆動源を自動的に停
止させることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例における電動ミラーの断面正
面図である。
【図2】上記電動ミラーの一部断面平面図である。
【図3】上記電動ミラーに設けられる回動駆動機構の斜
視図である。
【図4】上記電動ミラーの主要素の分解斜視図である。
【図5】上記電動ミラーにおけるサンギア近辺の構造を
示す断面図である。
【図6】上記電動ミラーにおける突起と規制溝との関係
を示す一部断面平面図である。
【図7】上記電動ミラーにおける内方突出部と係合クラ
ッチとの係合状態を示す正面図である。
【図8】上記スライドスイッチの操作部とレバーワッシ
ャのレバー部との係合部分を示す断面正面図である。
【図9】(a)(b)(c)は上記係合部分の移動状態
を示す断面正面図である。
【図10】上記電動ミラーに設けられる駆動回路の回路
図である。
【図11】(a)(b)(c)は各位置におけるプラネ
タリギアの回転方向とサンギアに作用するトルクとの関
係を示す平面図である。
【図12】通常格納動作時におけるプラネタリギアの回
転角度とミラー本体に作用するトルクとの関係を示すグ
ラフである。
【図13】使用位置におけるミラー本体に外力が作用し
たときのプラネタリギアの回転角度とミラー本体に作用
するトルクとの関係を示すグラフである。
【図14】(a)(b)は他の実施例におけるスイッチ
の操作部とレバーワッシャのレバー部との係合部分を示
す断面正面図である。
【図15】上記実施例における駆動回路の回路図であ
る。
【図16】(a)(b)(c)(d)は他の実施例にお
けるスイッチの操作部とレバーワッシャのレバー部との
係合部分を示す断面正面図である。
【図17】上記実施例における駆動回路の回路図であ
る。
【符号の説明】
10 ミラー本体 14 ベースシャフト(回動軸) 16 モータ(回動駆動源) 18,19,20,24,25,26,27 ギア(回
動駆動機構を構成) 28 プラネタリギア 34 係合クラッチ(回動規制部材) 35 サンギア 36 レバーワッシャ(可動部材) 46 突起(回動範囲規制機構を構成) 48 規制溝(回動範囲規制機構を構成) 58 スライドスイッチ(作動切換手段) 64 操作部 107,108 スイッチ(方向切換手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 中川 慎治 広島市中区大手町2丁目7番6号 株式 会社 石▲崎▼本店内 (72)考案者 藤井 雅之 広島市中区大手町2丁目7番6号 株式 会社 石▲崎▼本店内 (72)考案者 中矢 一秀 広島市中区大手町2丁目7番6号 株式 会社 石▲崎▼本店内 (72)考案者 和気 徹 広島市中区大手町2丁目7番6号 株式 会社 石▲崎▼本店内 (56)参考文献 特開 昭63−87340(JP,A) 実公 平3−49059(JP,Y2)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に突設された回動軸回りにミラー本
    体が回動可能に装着された電動ミラーにおいて、上記ミ
    ラー本体の回動範囲を使用位置と格納位置との間に規制
    する回動範囲規制機構と、上記回動軸の周囲に取付けら
    れたサンギアと、上記ミラー本体側に回転可能に取付け
    られ、上記サンギアに噛合されるプラネタリギアと、上
    記プラネタリギアを駆動する回動駆動機構と、この回動
    駆動機構に設けられ、上記プラネタリギアを回転させる
    ことにより上記ミラー本体を上記格納位置から使用位置
    へ回動させる正方向と上記ミラー本体を上記使用位置か
    ら格納位置へ回動させる逆方向の両方向に作動可能な回
    動駆動源と、この回動駆動源を作動させるための駆動回
    路と、この駆動回路を同回路が上記回動駆動源を正方向
    に作動させる状態と逆方向に作動させる状態とに相互に
    切換えるための方向切換手段と、上記回動軸に回動不能
    に固定され、上記サンギアと係合し、このサンギアに対
    して上記ミラー本体の使用位置から格納位置へ向かう方
    向に一定の限界トルク以上のトルクが作用していない状
    態ではサンギアの回動を規制する一方、このサンギアに
    上記ミラー本体の使用位置から格納位置へ向かう方向
    上記限界トルク以上のトルクが作用した場合に同サン
    ギアが回動軸に対して上記トルクの方向に回動変位する
    のを許容する回動制限部材と、上記サンギアの回動時に
    このサンギアとともに上記トルクの方向に変位する可動
    部材と、上記回動軸からその径方向に外れた位置であっ
    て、その操作部が上記トルクの方向に変位する可動部材
    よって操作される位置に配設された作動切換手段とを
    備えるとともに、この作動切換手段は、上記サンギアに
    上記限界トルク以上のトルクが作用していない通常状態
    では上記駆動回路を同回路が上記回動駆動源を正逆両方
    向に作動させることが可能となる状態にし、上記サンギ
    アに上記ミラー本体の使用位置から格納位置へ向かう方
    向の限界トルク以上のトルクが作用した極限状態ではこ
    のトルクを受けて上記サンギアとともに同トルクの方向
    変位する可動部材の操作を受けることにより上記駆動
    回路を同回路が上記回動駆動源を逆方向にのみ作動させ
    ることが可能となる状態にするように、上記駆動回路に
    接続されていることを特徴とする電動ミラー。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電動ミラーにおいて、
    サンギアに上記ミラー本体の格納位置から使用位置へ
    向かう方向に一定の限界トルク以上のトルクが作用した
    場合に同サンギアが回動軸に対して上記トルクの方向に
    回動変位するのを許容するように上記回動制限部材が構
    成されるとともに、上記サンギアに上記ミラー本体の格
    納位置から使用位置へ向かう方向の限界トルク以上のト
    ルクが作用した第2の極限状態でこのトルクを受けて
    記サンギアとともに同トルクの方向に変位する可動部材
    の操作を受けることにより上記駆動回路を同回路が上記
    回動駆動源を正方向にのみ作動させることが可能となる
    状態にするように上記作動切換手段が上記駆動回路に接
    続されていることを特徴とする電動ミラー。
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