JPH0546583U - 電動ミラー - Google Patents

電動ミラー

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JPH0546583U
JPH0546583U JP9959791U JP9959791U JPH0546583U JP H0546583 U JPH0546583 U JP H0546583U JP 9959791 U JP9959791 U JP 9959791U JP 9959791 U JP9959791 U JP 9959791U JP H0546583 U JPH0546583 U JP H0546583U
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克弘 得丸
慎一 多賀
慎治 中川
雅之 藤井
一秀 中矢
徹 和気
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株式会社石▼崎▲本店
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ミラー本体の回動抵抗力を特に大きくするこ
となく、しかも低コストの構造で使用位置でのミラー本
体の支持剛性を高める。 【構成】 回動範囲規制機構46,48によりミラー本
体10の回動範囲を格納位置と使用位置との間に規制す
るとともに、このミラー本体10が使用位置に到達した
後も回動駆動機構によりプラネタリギア28のみを強制
的に回転させ、この時サンギア35に作用するトルクを
利用してスライドスイッチ58の操作部64を操作する
ことにより回動駆動源16の通電を停止させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車等に装備される電動ミラーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車のドア等に折畳可能に装着されるサイドミラーは、一般に車体の側方に 突出した状態で使用されるが、この状態でミラー本体が停車時に通行人のじゃま にならないように、あるいは障害物に接触して破損等することのないように、上 記ミラー本体は上記使用位置と車体に沿った格納位置との間で回動可能となるよ うに車体に装着されている。
【0003】 さらに近年は、運転者等が車室内から遠隔操作で上記ミラー本体を回動駆動で きるようにした電動ミラーも提供されるに至っている。このような電動ミラーに おいては、ミラー本体を上記使用位置及び格納位置で確実に停止させることが必 要であるのに加え、上記使用位置でのミラー本体の支持剛性を高く保持すること が望まれる。すなわち、上記使用位置で、駆動伝達用に設けられている歯車同士 のバックラッシュに起因してミラー本体ががたつき易い状態にあると、車両を高 速運転した時にミラー本体にびびりが発生し、視界不良や騒音等の要因となるた め、上記のようながたつきを極力削減することが望ましい。
【0004】 しかしながら、このようにミラー本体の支持剛性を高めるためにミラー本体の 回動抵抗力を大きく設定すると、この大きな回動抵抗力に抗してミラー本体を回 動させるために大きな駆動力を要し、この駆動力を得るために大型のモータや減 速比の大きな駆動伝達機構を用いなければならず、ミラー本体の小型化の妨げと なってしまう。また、部品点数の削減も望み得ない。
【0005】 そこで、実開昭63−169341号公報には、ベース側にシャフトを立て、 ミラー本体に正逆転可能なモータを内蔵し、このモータの駆動力を歯車機構等に よって上記シャフト回りのミラー本体の回動駆動力に変換するとともに、このミ ラー本体の回動を起立位置(使用位置)と格納位置とで停止させる規制手段を備 え、この規制手段によりミラー本体が強制停止されたときのモータ電流の変化に 基づいて上記ミラー本体が使用位置及び格納位置に達したことを検出し、この検 出時にモータを停止させるように制御する装置が示されている。このような装置 によれば、ミラー本体が起立位置あるいは格納位置に達してその回動が規制され てから上記歯車同士のバックラッシュを詰める状態まで強制的にモータが駆動さ れ、その後モータ電流が一定以上高くなった時点で同モータの作動が停止される ので、ミラー本体の回転抵抗力を特に大きく設定しなくても、使用位置において 上記バックラッシュによるミラー本体のがたつきを防ぐことができる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
上記装置では、ミラー本体が使用位置及び格納位置に達した時のモータ電流の 変化を検出し、この検出結果に基づいてモータの駆動制御を行うようにしている ので、このような制御を行うために複雑な制御回路を要し、コスト高となる不都 合がある。
【0007】 本考案は、このような事情に鑑み、ミラー本体の回動抵抗力を特に大きくする ことなく、しかも低コストの構造で使用位置でのミラー本体の支持剛性を高める ことができる電動ミラーを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、車体に突設された回動軸回りにミラー本体が回動可能に装着された 電動ミラーにおいて、上記ミラー本体の回動範囲を使用位置と格納位置との間に 規制する回動範囲規制機構と、上記回動軸の周囲に取付けられたサンギアと、上 記ミラー本体側に回転可能に取付けられ、上記サンギアに噛合されるプラネタリ ギアと、上記プラネタリギアを駆動する回動駆動機構と、この回動駆動機構に設 けられ、上記プラネタリギアを回転させることにより上記ミラー本体を上記格納 位置から使用位置へ回動させる正方向と上記ミラー本体を上記使用位置から格納 位置へ回動させる逆方向の両方向に作動可能な回動駆動源と、この回動駆動源を 作動させるための駆動回路と、この駆動回路を同回路が上記回動駆動源を正方向 に作動させる状態と逆方向に作動させる状態とに相互に切換えるための方向切換 手段と、上記回動軸に回動不能に固定され、上記サンギアと係合してこのサンギ アの回動を規制するとともに、このサンギアに上記ミラー本体の使用位置から格 納位置へ向かう方向の一定以上の限界トルクが作用した場合に同サンギアが回動 軸に対して上記トルクの方向に回動変位するのを許容する回動制限部材と、上記 サンギアの回動に応じて変位する可動部材と、上記回動軸からその径方向に外れ た位置であって、その操作部が上記可動部材に操作される位置に配設された作動 切換手段とを備えるとともに、この作動切換手段は、上記サンギアに上記限界ト ルク以上のトルクが作用していない通常状態では上記駆動回路を同回路が上記回 動駆動源を正逆両方向に作動させることが可能となる状態にし、上記サンギアに 上記ミラー本体の使用位置から格納位置へ向かう方向の限界トルク以上のトルク が作用して上記可動部材が変位した極限状態では上記駆動回路を同回路が上記回 動駆動源を逆方向にのみ作動させることが可能となる状態にするように、上記駆 動回路に接続されているものである(請求項1)。
【0009】 さらに、上記サンギアに上記ミラー本体の格納位置から使用位置へ向かう方向 の一定以上の限界トルクが作用した場合に同サンギアが回動軸に対して上記トル クの方向に回動変位するのを許容するように上記回動制限部材を構成するととも に、上記サンギアに上記ミラー本体の格納位置から使用位置へ向かう方向の限界 トルク以上のトルクが作用して上記可動部材が変位した第2の極限状態で上記駆 動回路を同回路が上記回動駆動源を正方向にのみ作動させることが可能となる状 態にするように上記作動切換手段を上記駆動回路に接続することにより(請求項 2)、後述のようなより優れた効果が得られる。
【0010】
【作用】
上記構成において、通常状態では、駆動回路が回動駆動源を正方向に作動させ ることができるように作動切換手段による切換が行われている。従って、この状 態で方向切換手段により実際に回動駆動源を正方向に作動させる状態に駆動回路 を切換えることにより、この回動駆動源が正方向に作動し、その駆動力によって プラネタリギアが回転し、サンギアの周囲を公転することにより、このプラネタ リギアとともにミラー本体が格納位置から使用位置へ向かう方向に回動する。そ して、このミラー本体が使用位置に達すると、ミラー本体の回動は規制され、プ ラネタリギアのみが強制的に回転駆動されることになる。これにより、サンギア に限界トルク以上のトルクが作用し、このサンギアが回動軸に対して上記ミラー 本体の使用位置から格納位置へ向かう方向に変位する(極限状態)とともに、可 動部材もサンギアの回動に応じて変位することにより作動切換手段の操作部が操 作される。これにより、上記駆動回路が上記回動駆動源を逆方向にのみ作動させ ることができる状態となり、よって回動駆動源は停止する。この使用位置での状 態は、ミラー本体の回動が規制されてからプラネタリギアのみが強制的に回転駆 動された後に停止した状態であるので、両ギア間のバックラッシュは詰められて おり、また、サンギアのリフトによりセット荷重もアップされ、よってこのバッ クラッシュに起因するミラー本体のがたつきは生じない。
【0011】 逆に、この状態から方向切換手段により回駆駆動源を逆方向に作動させる状態 に駆動回路を切換えると、この回動駆動源が実際に逆方向に作動することにより プラネタリギアが上記とは逆の方向に回転し、サンギアの周囲を公転することに より、このプラネタリギアとともにミラー本体が使用位置から格納位置へ向かう 方向に回動し、これによってミラーの格納位置への復帰が行われる。ここで、請 求項2記載の電動ミラーでは、ミラー本体が格納位置に達すると、ミラー本体の 回動が規制され、プラネタリギアのみが強制的に回転駆動されることにより、サ ンギアに限界トルク以上のトルクが作用し、このサンギアが回動軸に対して上記 ミラー本体の格納位置から使用位置へ向かう方向に変位する(第2の極限状態) とともに、可動部材も同方向に変位することにより、上記駆動回路が上記回動駆 動源を正方向にのみ作動させることができるように作動切換手段の操作部が操作 されることとなり、よって回動駆動源は停止する。
【0012】
【実施例】
本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。なお、この実施例では車体の右 側に装着される電動ミラーを説明するが、本考案は車体の左側に装着されるミラ ーにも同様に適用可能である。
【0013】 図1及び図2において、10はミラー本体であり、このミラー本体10は駆動 ケース12を有している。この駆動ケース12は、ミラー取付部13を有し、こ のミラー取付部13にミラーが取付けられている。
【0014】 車体側にはベース11が固定されている。このベース11には上方に突出する ベースシャフト(回動軸)14が形成されており、このベースシャフト14は、 中央に貫通孔15をもつ筒状とされている。そして、このベースシャフト14を 軸として回動可能に上記ミラー本体10が装着されるとともに、このミラー本体 10を駆動するための回動駆動機構が上記駆動ケース12内に設けられている。
【0015】 この回動駆動機構を図3に示す。この機構は、電動式のモータ(回動駆動源) 16、このモータ16の駆動軸に固定されたウォーム17、同一垂直軸18に形 成されたヘリカルギア19及びギア20、同一垂直軸21に回転可能に支持され たギア24,25、同一垂直軸22に回転可能に支持されたギア26,27、及 びプラネタリギア28を備えており、上記ギア24,25,26,27はそれぞ れ、大径ギア24a,25a,26a,27a及び小径ギア24b,25b,2 6b,27bを上下に有する二重ギアとされている。
【0016】 図1に示すように、上記垂直軸18の上端はモータ取付プレート30に回転可 能に支持され、垂直軸21,22の下端部は駆動ケース12に固定されており、 プラネタリギア28は駆動ケース12に形成された上向きの突出部29に回転可 能に支持されている。そして、上記ウォーム17がヘリカルギア19に噛合され 、同様にギア20が大径ギア26aに、小径ギア26bが大径ギア24aに、小 径ギア24bが大径ギア27aに、小径ギア27bが大径ギア25aに、小径ギ ア25bがプラネタリギア28にそれぞれ噛合されており、この機構によって、 上記モータ16の駆動力が上記突出部29回りのプラネタリギア28の回転力に 変換されるようになっている。
【0017】 図4に示すように、上記ベースシャフト14は、下側大径部14a及び上側小 径部14bを有し、その周囲には、下側から順に、ワッシャクラッチ32、上記 駆動ケース12、係合クラッチ(回動規制部材)34、サンギア35、レバーワ ッシャ36、リング状シート38、スプリング40、スプリングシート42、及 びスプリングストッパ44が装着され、これらを上から覆うようにして上記駆動 ケース12にカバー45が装着されるようになっている。
【0018】 上記ワッシャクラッチ32は、その周縁部に設けられた爪33を用いて上記駆 動ケース12の底面に完全固定されている。このワッシャクラッチ32において 互いに180°で離間する2つの位置には下方に突出する突起(回動範囲規制機 構を構成)46が形成されている。これに対し、上記ベース11においてそのベ ースシャフト14の周囲の位置には、上記突起46がそれぞれ嵌入可能な幅をも つ規制溝(回動範囲規制機構を構成)48が凹設されている。各規制溝48は、 図6にも示されるように約60〜70°の中心角をもつ円弧状をなしている。
【0019】 そして、ミラー本体10が図2に一点鎖線で示されるような使用位置に到達し た時点で図6に実線で示されるように両突起46が各規制溝48の一端部側壁に 当接し、ミラー本体10が図2に二点鎖線で示されるような格納位置に到達した 時点で図6に二点鎖線で示されるように両突起が各規制溝48の他端部側壁に当 接するように、上記ワッシャクラッチ32のミラー本体10に対する取付角度位 置が設定されており、上記各当接によって、ミラー本体10の回動範囲が上記使 用位置と格納位置との間に規制されている。
【0020】 ただし、ミラー本体10に不測の大きなトルク荷重が作用した場合には、上記 各突起46が規制溝48の外側範囲まで乗り上げるように各突起46の突出寸法 及び突出形状が設定されている。
【0021】 係合クラッチ34は、上記ベースシャフト14の下側大径部14aにおいて切 欠14c(図4参照)が設けられた部分に嵌合可能な異形断面の貫通穴を有し、 この嵌合によってベースシャフト14に対し相対回転不能に装着されるようにな っている。この係合クラッチ34の上面にはその周方向に沿って複数個(図例で は3個)の突出部50が突設されており、これら突出部50の間にそれぞれ空間 部51が形成されている。図7にも示すように、上記突出部50の両側端面には 水平面に対して45°傾斜する第1の傾斜面50aが形成されており、さらにそ の上側に、水平面に対して60°傾斜する第2の傾斜面50bが形成されている 。
【0022】 サンギア35は、その外周面に歯部52を有するとともに、その内周面に上記 係合クラッチ34における空間部51内に嵌合可能な幅寸法をもつ内方突出部5 4を有している。また、これら内方突出部54同士の間においては、上記係合ク ラッチ40における突出部50よりも上方に位置する部分にのみ内方突出板55 が突設されており、この内方突出板55により、サンギア35とベースシャフト 14との接触面積の確保が図られている。そして、上記内方突出部54を上記係 合クラッチ34の空間部51内に嵌入しながらこの係合クラッチ34を上から覆 うようにしてサンギア35がベースシャフト14に外篏され、このサンギア35 に後述の限界トルクを超えた一定以上のトルクが作用した場合にのみ、図7に二 点鎖線に示すように上記内方突出部54が第1の傾斜面50aを上るようにして 上記嵌合が外れるようになっている。
【0023】 上記レバーワッシャ36は、水平方向(ベースシャフト14の径方向)外側に 突出するレバー部57を有し、このレバー部57の端部には上下方向に貫通穴5 6が穿設されている。リング状シート38は、その下面が上記レバーワッシャ3 6の上面に接触するものであるが、このリング状シート38の上面にのみテフロ ン加工等の表面処理が施されることにより、このリング状シート38とスプリン グ40との摩擦係数が同シート38とレバーワッシャ36との摩擦係数に比べて 大幅に削減されており、レバーワッシャ36がスプリング40よりもサンギア3 5に優先してこれと一体に回動変位する状態とされている。
【0024】 そして、上記ベースシャフト14の下側大径部14aに上記ワッシャクラッチ 32、駆動ケース12、係合クラッチ34、及びサンギア35を順に外篏し、さ らに、上側小径部14bにレバーワッシャ36、シート38、スプリング40、 及びスプリングシート42を順に外篏し、さらに、U字状のスプリングストッパ 44の両直線部を図4に示すベースシャフトの係合溝14dに挿入することによ り、駆動ケース12等が上記スプリング36の弾発力でベース11側に押付けら れた状態で装着されている。
【0025】 この装着状態において、上記サンギア35の歯部52とプラネタリギア28と が噛合されており、従って、このプラネタリギア28が突出部29回りに回転す ることにより同プラネタリギア28がサンギア35回りを公転し、この公転に伴 ってミラー本体10もベースシャフト14回りを回動することとなる。一方、上 記サンギア35及び係合クラッチ34のベースシャフト14回りの回動は、図4 にも示されるような切欠14cと係合クラッチ34との嵌合によって規制されて いるが、上記サンギア35に一定の限界トルク以上のトルクが作用した場合には 、上述のようにサンギア35の内方突出部54が係合クラッチ34の第1の傾斜 面50aを登ることにより(図7矢印参照)、上記サンギア35が係合クラッチ 34及びベースシャフト14に対して回動変位するようになっている。
【0026】 上記ベースシャフト14の側方、すなわちベースシャフト14の中心軸からそ の径方向に外れた位置には、スライドスイッチ(作動切換手段)58が配設され ている。詳しくは、図4に示すように、スライドスイッチ58の上面が取付プレ ート60に固定された状態で、この取付プレート60の両端部がビス62で駆動 ケース12で固定されている。
【0027】 図5,6にも示すように、このスライドスイッチ58の下面からは、左右方向 にスライド可能な操作部64が突設されており、この操作部64が上記レバーワ ッシャ36におけるレバー部57の貫通穴56に上から挿通され、このレバー部 57と一体に上記操作部64が左右方向に変位するようになっている。これに対 し、駆動ケース12側には、図8,9に示すように、上記操作部64及びレバー 部57の変位を可能にするための下方空間部66及び側方空間部67,68が形 成されている。
【0028】 次に、前記モータ16の駆動回路を図10に基づいて説明する。
【0029】 図に示すように、上記スライドスイッチ58は、3つの接触端子91〜93と 、上記操作部64と連動する接触板94とを備えており、図8及び図9(a)に 示すようにレバー部57の端部及び操作部64が中央の下方空間部66内に位置 する状態、すなわち、サンギア35が回動変位していない状態では、図10に示 すように接触板94が全接触端子91〜93に接触し、図9(b)に示すように レバー部57の端部の一部が側方空間部67内に逃げた状態、すなわち、サンギ ア35がトルクを受けて図2時計回り方向に回動変位した状態では、上記接触板 94が全接触端子91,92にのみ接触し、逆に、図9(c)に示すようにレバ ー部57の端部の一部が側方空間部68内に逃げた状態、すなわち、サンギア3 5がトルクを受けて図2反時計回り方向に回動変位した状態では、上記接触板9 4が全接触端子92,93にのみ接触するようにスライドスイッチ58が構成さ れている。
【0030】 図10に示すように、上記モータ16の一方の端子は、ダイオード101を介 して上記接触端子91に接続されるとともにダイオード102を介して上記接触 端子93に接続されており、他方の端子は、図外の抵抗器、一対のスイッチ(方 向切換手段)107,108、及び電源110を介して上記接触板94に接続さ れている。両スイッチ107,108は、可動側端子が互いに連動するもので、 車体のドア側に設けられている。
【0031】 そして、これらのスイッチ107,108を手動で図10の二点鎖線状態に切 換えることにより、接触端子92,93と接触板94とが接触することを条件に 上記モータ16を正方向に作動させる状態に駆動回路を切換えることができ、逆 に、上記スイッチ107,108を同図実線状態に切換えることにより、接触端 子91,92と接触板94とが接触することを条件に上記モータ16を逆方向に 作動させる状態に駆動回路を切換えることができるようになっている。
【0032】 ここで、上記モータ16の作動方向について「正方向」とは、このモータ16 が上記プラネタリギア28の回転を通じてミラー本体10を格納位置から使用位 置へ向かう方向に回動させる方向をいい、「逆方向」とは、ミラー本体10を使 用位置から格納位置へ向かう方向に回動させる方向をいう。
【0033】 次に、この電動ミラーの作用を説明する。
【0034】 まず、サンギア35に限界トルク以上のトルクが作用していない通常状態、あ るいは限界トルク以上のトルクが作用してサンギア35がベースシャフト14に 対して図2の反時計回り方向に変位している状態では、図9(a)に示すように レバー部57及び操作部64が下方空間部66内に位置する状態(すなわち接触 板94が3つの接点板91,92,93に全て接触している状態)、あるいは図 9(c)に示すようにレバー部57が側方空間部68内に逃げた状態(すなわち 接触板94が接触端子92,93に接触している状態)にある。従って、この状 態でスイッチ107,108を図10の二点鎖線位置に切換えることにより、モ ータ16が通電されて正方向に作動し、その駆動力によってプラネタリギア28 が図11(a)に示されるように同図反時計回り方向に回転し、サンギア35の 周囲を公転することにより、このプラネタリギア28とともにミラー本体10が 格納位置から使用位置へ向かう方向に回動する。
【0035】 そして、このミラー本体10が使用位置に達すると、ワッシャクラッチ32の 各突起46が図6に実線で示すように規制溝48の一端部に当接し、これによっ てミラー本体10の回動は規制されるにもかかわらず、プラネタリギア28のみ が強制的に回転駆動されることになる。この回転により図11(b)に示すよう にサンギア35に同図時計回り方向の限界トルク以上のトルクが作用し、図7に 示すように内方突出部54が第1の傾斜面50a上を滑ってサンギア35がベー スシャフト14回りに上記トルクの方向に回動変位する(第1の極限状態)。こ の変位に伴い、レバーワッシャ36のレバー部57及び操作部64もベースシャ フト14に対して変位して図9(b)に示すような状態となり、接触板94と接 触端子93との接触がなくなるために、上記モータ16の駆動が停止される。こ の使用位置における状態は、上述のように、ミラー本体10の回動が規制されて からプラネタリギア28のみが強制的に回転駆動された後にモータ16が停止し た状態であるので、両ギア28,35間のバックラッシュは詰められており、こ のバックラッシュに起因するミラー本体10のがたつきは生じない。
【0036】 この状態では、図10に示す接触板94が接触端子91,92に接触している 。従って、この状態からスイッチ107,108を図10の実線位置に切換える ことにより、モータ16が通電されて逆方向に作動し、その駆動力によってプラ ネタリギア28が上記とは逆の方向(図11では時計回り方向)に回転し、サン ギア35の周囲を公転することにより、このプラネタリギア28とともにミラー 本体10が使用位置から格納位置へ向かう方向に回動する。
【0037】 そして、このミラー本体10が格納位置に達すると、ワッシャクラッチ32の 各突起46が図6に二点鎖線で示すように規制溝48の他端部に当接し、これに よってミラー本体10の回動は規制されるにもかかわらず、プラネタリギア28 のみが強制的に回転駆動される。この回転により図11(c)に示すようにサン ギア35に同図反時計回り方向の限界トルク以上のトルクが作用し、図7に二点 鎖線で示す位置とは反対側の位置に向かって内方突出部54が第1の傾斜面50 a上を滑り、サンギア35がベースシャフト14回りに上記トルクの方向に回動 変位する。この変位に伴い、レバーワッシャ36のレバー部57及び操作部64 もベースシャフト14に対して変位して図9(c)に示すような状態となり、接 触端子91と接触板94との接触がなくなるために、上記モータ16の駆動が停 止される。
【0038】 以上のように、この装置は、図6に示される突起46と規制溝48との係合に より、ミラー本体10の回動範囲を格納位置と使用位置との間に規制するととも に、このミラー本体10が使用位置に到達した後もプラネタリギア28のみを強 制的に回転させ、この時サンギア35に作用するトルクを利用してレバーワッシ ャ36及びこれに連結された操作部64を変位させることによりスライドスイッ チ58を切換え、この切換のみでモータ16の通電を停止させるようにしたもの であるので、従来装置のようにモータ電流を検出し、これに基づいて複雑な制御 を行う装置に比べ、コストは大幅に削減される。特に、上記スライドスイッチ5 8等の作動切換手段には既存のスイッチ類を用いることができ、また、全車種へ の流用展開ができるので、コスト削減には非常に有効である。
【0039】 しかも、上記使用位置でミラー本体10が停止した状態では、上記プラネタリ ギア28の強制回転によって同ギア28とサンギア35とのバックラッシュは詰 められているので、スプリング36の弾発力等によるミラー本体10の回転抵抗 力を特に増加させなくても、上記使用位置でのミラー本体10の支持剛性を高め 、そのがたつきを防ぐことができ、高速運転時等でビビリ現象が発生するのを未 然に防止することができる。また、ミラー本体10の回動中、常にワッシャクラ ッチ32とベース11とが面接触した状態で摺動しているので、ミラー本体10 に上下方向のブレがほとんど生じない。
【0040】 次に、上記格納動作時においてミラー本体10に作用するトルクの変動を図1 2に基づいて説明する。図において横軸はプラネタリギア28の回転角度(ミラ ー回転角θ)、縦軸はトルクTを示す。
【0041】 ミラー本体10が使用位置にある状態(ミラー角度θが約+10°の状態)で は、図12の下段に示すように、内方突出部54が第1の傾斜面50a上を登っ た後に停止した状態にある。従って、この状態からスイッチ106,107を操 作してモータ16を逆方向に作動させると、プラネタリギア28が回転すること により、このプラネタリギア28と噛合されたサンギア35が回転して、まず上 記内方突出部54が正常位置に復帰する。この時点までは、モータ16が作動し てもミラー本体10にトルクはほとんど作用しない。
【0042】 この範囲を過ぎると、実際にミラー本体10に駆動トルク(図では 50kg/mm) が作用し、ミラー本体16が使用位置から格納位置へ向かって回動する。そして 、ミラー本体10が格納位置へ到達すると(θ=−60°)、プラネタリギア2 8のみの強制回転が開始され、これにバックラッシュに対応する角度を過ぎた後 は、ミラー本体10とサンギア35の相互に限界トルク以上のトルク(図では 2 00kg/mm)が作用する。このトルクによって、上記内方突出部54が第1の傾斜 面50a上を登るのに伴い、サンギア35と連動してレバーワッシャ36のレバ ー部57及び操作部64が変位し、このスライドスイッチ94の接触端子91と 接触板94との接触が断たれた時点でモータ16が停止する(θ=−70°)。
【0043】 また、この電動ミラーによれば、ミラー本体10が使用位置にまで到達してい なくても、その途中で障害物に当たる等して大きなトルクが作用すれば上記と同 様にサンギア35が回動変位してモータ16が停止することとなる。すなわち、 この電動ミラーのオンオフ機構は自動安全装置の機能も兼ね備えているといえる 。障害物が取り除かれた場合には、回動変位していたサンギア35がスプリング 40の弾発力によって第1の傾斜面50a上を下降することにより空間部51内 に嵌合される位置(通常位置)まで回動し、再び接点がつながってモータ16が 再駆動される。
【0044】 さらに、この電動ミラーでは、ミラー本体10に上記限界トルクを超えた一定 値以上のトルクが作用した時点で突起46が規制溝48から外れてその外側領域 に乗り上げ、さらには内方突出部54が第2の傾斜面50b上をも登って係合ク ラッチ34の上面へ逃げるように構成されているので、これらが安全クラッチの 役目を果たすことにより、ミラー本体10が使用位置で静止した状態でこれに大 きな外力等が作用しても、ミラー本体10が破損するのを未然に防ぐことが可能 である。
【0045】 図13は、上記使用位置で静止したミラー本体10に対して前方向(図2の矢 印AF方向)及び後方向(図2の矢印AR方向)に外力が作用した時のトルク変 動を示したものである。図に示すように、前方強制回動の場合、外力が作用する 瞬間には大きなトルクが作用するが、上記トルクに起因して突起46が規制溝4 8から乗り上げることにより、トルクは急降下する。その後、内方突出部54が 第1の傾斜面50aよりも傾斜のきつい第2の傾斜面50bを登るようにしなが らトルクは漸次上昇するが、この第2の傾斜面50bを登りきって係合クラッチ 34の上面にまで達した時点からトルクはまた急激に下降し、ミラー本体10の 破損が防がれる。
【0046】 これに対し、上記使用位置におけるミラー本体10に対して後方向に外力が作 用した場合、ミラー本体10は、突起46が規制溝48に規制されない方向に外 力を受けているので、突起46が規制溝48から外れることはないが、上記と同 様に内方突出部54が第2の傾斜面50bを登って係合クラッチ34の上面まで 逃げることにより、トルクが解放され、ミラー本体10の破損が防がれる。
【0047】 なお、第2の傾斜面50bの傾斜角度を第1の傾斜面50aのそれよりも大き くしているのは、小さな外力で容易に内方突出部54が係合クラッチ34の上面 に逃げるのを防ぐためである。
【0048】 本考案はこのような実施例に限定されるものでなく、例として次のような態様 をとることも可能である。
【0049】 (1) 上記実施例では、ミラー本体10が使用位置に達した時だけでなく、格納 位置に達した時もこの時発生するトルクを利用してスライドスイッチ58を作動 させることによりモータ16を停止させるものを示したが、本考案では少なくと も上記使用位置に達した時に上記のようにしてモータ16の通電を切るようにす ることにより、使用位置でのミラー本体10の支持剛性を高めるという効果を得 ることができ、格納位置に達した時のモータ16のオンオフ制御については従来 公知手段等の他の手段を用いるようにしてもよい。ただし、格納位置に達した時 にも上記実施例で示した構成を適用すれば、より簡単な構成でモータ16のオン オフ制御を行うことができる利点がある。
【0050】 (2) 上記実施例では、操作部64が左右方向に変位するスライドスイッチ58 を用いたものを示したが、その他、図14(a)(b)に示すようなプッシュ式 の操作部72をもつスイッチ70を用いるようにしてもよい。この場合、駆動ケ ース12側には縦方向の溝74を設けてレバー部57を左右方向に逃がさないよ うにし、その上下方向の変位のみを抽出して上記操作部72を下方から押圧する 操作を行うようにする。
【0051】 このスイッチ70を用いた駆動回路を図15に示す。このスイッチ70は、そ の操作部72が押し方向(上方向)に操作される度に接触板75が一方の接触端 子対79aと他方の接触端子対79bとに交互に接触するように構成されている 。この構造によれば、ミラー本体10が使用位置及び格納位置に到達する度にス イッチ70の操作部72が押し上げられて切換が行われ、それまでと逆方向の駆 動しか行い得ない状態、すなわち、それまでの駆動が停止される状態となる。
【0052】 また、作動切換手段として、図16(a)〜(d)に示すような2つの操作部 77,78をもつスイッチ76を用いることも可能である。このスイッチ76は 、図17に示すような構成とされており、操作部77が押圧された状態で一方の 接触板81aが一方の接触端子対78aに接触し、操作部78が押圧された状態 で他方の接触板81bが他方の接触端子対78bに接触するとともに、一方の操 作部77(78)が押圧される度に他方の操作部78(または77)の押圧ロッ ク状態が解除されるように構成されている。
【0053】 この場合には、駆動ケース12側にレバー部57がサンギア35とともに左右 に逃げ得る幅広の空間部80を設けるとともに、サンギア35が限界トルクを受 けて図2反時計回り方向に回動した場合には図16(b)に示すようにレバー部 57が操作部78を押し上げ、上記サンギアが図2時計回り方向に回動した場合 には図16(c)を経て図16(d)に示すようにレバー部57が操作部77を 押し上げるようにスイッチ76を配置すればよい。これにより、ミラー本体10 が使用位置及び格納位置に到達する度に操作部77,78が交互に押圧されるこ ととなり、前記実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0054】 (3) 本考案において、回動範囲規制機構により規制するミラーの回動角度は車 体の種類等に応じて適宜設定すればよい。ここで本考案では、上記回動範囲の設 定を回動範囲規制手段の構成を変更するだけで(すなわち上記実施例では規制溝 48の長さを変えるだけで)行うことが可能であり、種々の車に対して容易に適 用することができる利点がある。
【0055】
【考案の効果】
以上のように本考案は、回動範囲規制機構によりミラー本体の回動範囲を格納 位置と使用位置との間に規制するとともに、このミラー本体が使用位置に到達し た後も回動駆動機構によりプラネタリギアのみを強制的に回転させ、この時サン ギア本体に作用するトルクを利用して可動部材を変位させることにより、ミラー 回動軸からその径方向に離れた位置にある作動切換手段を作動させて回動駆動源 の通電を停止させるようにしたものであるので、従来装置のようにモータ電流を 検出し、これに基づいて自動制御を行うといった装置に比べ、複雑な回路などを 要さず、コストを大幅に削減することができる効果がある。特に、上記作動切換 手段には既存のスイッチ類等を適用することが可能であり、製造が容易である。 しかも、上記使用位置でミラー本体が停止した状態では、上記プラネタリギアの 強制回転によって同ギアとサンギア本体とのバックラッシュを詰めているので、 ミラー本体の回転抵抗力を特に増加させなくても、上記使用位置でのミラー本体 の支持剛性を高め、そのがたつきを防ぐことができ、高速運転時等でビビリ現象 が発生するのを未然に防止することができる効果がある。
【0056】 また、請求項2記載のように、ミラー本体が格納位置に到達した後に回動駆動 機構によりプラネタリギアのみを強制的に回転させ、この時サンギアに作用する トルクを利用して可動部材を変位させて回動駆動源の通電を停止させるようにす ることにより、前記請求項1記載の装置における使用位置での作動と同様にして 、簡単な構造で格納位置において回動駆動源を自動的に停止させることができる 効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例における電動ミラーの断面正
面図である。
【図2】上記電動ミラーの一部断面平面図である。
【図3】上記電動ミラーに設けられる回動駆動機構の斜
視図である。
【図4】上記電動ミラーの主要素の分解斜視図である。
【図5】上記電動ミラーにおけるサンギア近辺の構造を
示す断面図である。
【図6】上記電動ミラーにおける突起と規制溝との関係
を示す一部断面平面図である。
【図7】上記電動ミラーにおける内方突出部と係合クラ
ッチとの係合状態を示す正面図である。
【図8】上記スライドスイッチの操作部とレバーワッシ
ャのレバー部との係合部分を示す断面正面図である。
【図9】(a)(b)(c)は上記係合部分の移動状態
を示す断面正面図である。
【図10】上記電動ミラーに設けられる駆動回路の回路
図である。
【図11】(a)(b)(c)は各位置におけるプラネ
タリギアの回転方向とサンギアに作用するトルクとの関
係を示す平面図である。
【図12】通常格納動作時におけるプラネタリギアの回
転角度とミラー本体に作用するトルクとの関係を示すグ
ラフである。
【図13】使用位置におけるミラー本体に外力が作用し
たときのプラネタリギアの回転角度とミラー本体に作用
するトルクとの関係を示すグラフである。
【図14】(a)(b)は他の実施例におけるスイッチ
の操作部とレバーワッシャのレバー部との係合部分を示
す断面正面図である。
【図15】上記実施例における駆動回路の回路図であ
る。
【図16】(a)(b)(c)(d)は他の実施例にお
けるスイッチの操作部とレバーワッシャのレバー部との
係合部分を示す断面正面図である。
【図17】上記実施例における駆動回路の回路図であ
る。
【符号の説明】
10 ミラー本体 14 ベースシャフト(回動軸) 16 モータ(回動駆動源) 18,19,20,24,25,26,27 ギア(回
動駆動機構を構成) 28 プラネタリギア 34 係合クラッチ(回動規制部材) 35 サンギア 36 レバーワッシャ(可動部材) 46 突起(回動範囲規制機構を構成) 48 規制溝(回動範囲規制機構を構成) 58 スライドスイッチ(作動切換手段) 64 操作部 107,108 スイッチ(方向切換手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 藤井 雅之 広島市中区大手町2丁目7番6号 株式会 社石▲崎▼本店内 (72)考案者 中矢 一秀 広島市中区大手町2丁目7番6号 株式会 社石▲崎▼本店内 (72)考案者 和気 徹 広島市中区大手町2丁目7番6号 株式会 社石▲崎▼本店内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に突設された回動軸回りにミラー本
    体が回動可能に装着された電動ミラーにおいて、上記ミ
    ラー本体の回動範囲を使用位置と格納位置との間に規制
    する回動範囲規制機構と、上記回動軸の周囲に取付けら
    れたサンギアと、上記ミラー本体側に回転可能に取付け
    られ、上記サンギアに噛合されるプラネタリギアと、上
    記プラネタリギアを駆動する回動駆動機構と、この回動
    駆動機構に設けられ、上記プラネタリギアを回転させる
    ことにより上記ミラー本体を上記格納位置から使用位置
    へ回動させる正方向と上記ミラー本体を上記使用位置か
    ら格納位置へ回動させる逆方向の両方向に作動可能な回
    動駆動源と、この回動駆動源を作動させるための駆動回
    路と、この駆動回路を同回路が上記回動駆動源を正方向
    に作動させる状態と逆方向に作動させる状態とに相互に
    切換えるための方向切換手段と、上記回動軸に回動不能
    に固定され、上記サンギアと係合してこのサンギアの回
    動を規制するとともに、このサンギアに上記ミラー本体
    の使用位置から格納位置へ向かう方向の一定以上の限界
    トルクが作用した場合に同サンギアが回動軸に対して上
    記トルクの方向に回動変位するのを許容する回動制限部
    材と、上記サンギアの回動に応じて変位する可動部材
    と、上記回動軸からその径方向に外れた位置であって、
    その操作部が上記可動部材に操作される位置に配設され
    た作動切換手段とを備えるとともに、この作動切換手段
    は、上記サンギアに上記限界トルク以上のトルクが作用
    していない通常状態では上記駆動回路を同回路が上記回
    動駆動源を正逆両方向に作動させることが可能となる状
    態にし、上記サンギアに上記ミラー本体の使用位置から
    格納位置へ向かう方向の限界トルク以上のトルクが作用
    して上記可動部材が変位した極限状態では上記駆動回路
    を同回路が上記回動駆動源を逆方向にのみ作動させるこ
    とが可能となる状態にするように、上記駆動回路に接続
    されていることを特徴とする電動ミラー。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電動ミラーにおいて、こ
    のサンギアに上記ミラー本体の格納位置から使用位置へ
    向かう方向の一定以上の限界トルクが作用した場合に同
    サンギアが回動軸に対して上記トルクの方向に回動変位
    するのを許容するように上記回動制限部材が構成される
    とともに、上記サンギアに上記ミラー本体の格納位置か
    ら使用位置へ向かう方向の限界トルク以上のトルクが作
    用して上記可動部材が変位した第2の極限状態で上記駆
    動回路を同回路が上記回動駆動源を正方向にのみ作動さ
    せることが可能となる状態にするように上記作動切換手
    段が上記駆動回路に接続されていることを特徴とする電
    動ミラー。
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CN107310479A (zh) * 2017-07-28 2017-11-03 河南天海电器有限公司 具有抬起功能的汽车外后视镜电动折叠器

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