JPH0872612A - 車両用ミラー - Google Patents
車両用ミラーInfo
- Publication number
- JPH0872612A JPH0872612A JP16264995A JP16264995A JPH0872612A JP H0872612 A JPH0872612 A JP H0872612A JP 16264995 A JP16264995 A JP 16264995A JP 16264995 A JP16264995 A JP 16264995A JP H0872612 A JPH0872612 A JP H0872612A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mirror
- support shaft
- mirror body
- drive
- vehicle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Rear-View Mirror Devices That Are Mounted On The Exterior Of The Vehicle (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単な構成でミラー本体を安定状態で保持す
ることができる車両用ミラーを提供する。 【構成】 車体に突設された支持軸5を支点にしてミラ
ー本体1が回動可能に支持された車両用ミラーにおい
て、上記ミラー本体1に回動抵抗を付与するコイルスプ
リング9等からなる付勢部材を設けるとともに、上記支
持軸5の下方部5aに付勢部材が配設される空間部7を
形成し、この付勢部材によって上記ミラー本体1に回動
抵抗を付与することにより、使用位置および格納位置に
あるミラー本体1に適度の節度感を付与しつつ、上記支
持軸5を支点にしてミラー本体1を回動変位させるよう
にする。
ることができる車両用ミラーを提供する。 【構成】 車体に突設された支持軸5を支点にしてミラ
ー本体1が回動可能に支持された車両用ミラーにおい
て、上記ミラー本体1に回動抵抗を付与するコイルスプ
リング9等からなる付勢部材を設けるとともに、上記支
持軸5の下方部5aに付勢部材が配設される空間部7を
形成し、この付勢部材によって上記ミラー本体1に回動
抵抗を付与することにより、使用位置および格納位置に
あるミラー本体1に適度の節度感を付与しつつ、上記支
持軸5を支点にしてミラー本体1を回動変位させるよう
にする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等に装備される
車両用ミラーに関するものである。
車両用ミラーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のドア等に折畳可能に装着される
サイドミラーからなる車両用ミラーは、一般に車体の側
方に突出した状態で使用されるが、この状態でミラー本
体が停車時に通行人の邪魔にならないようにするととも
に、上記ミラー本体が障害物に接触して破損等すること
のないように、上記使用位置と車体に沿った格納位置と
の間において回動可能な状態で車体に装着されている。
サイドミラーからなる車両用ミラーは、一般に車体の側
方に突出した状態で使用されるが、この状態でミラー本
体が停車時に通行人の邪魔にならないようにするととも
に、上記ミラー本体が障害物に接触して破損等すること
のないように、上記使用位置と車体に沿った格納位置と
の間において回動可能な状態で車体に装着されている。
【0003】上記車両用ミラーは、例えば実開平5−4
6583号公報に示されるように、ミラー本体を回動自
在に支持する支持軸(シャフト)に外嵌されたコイルス
プリングからなる付勢部材によって上記ミラー本体に回
動抵抗を付与することにより、ミラー本体を使用位置お
よび格納位置に節度感を持って保持させ、ミラー本体に
がたつきが生じるのを防止するように構成されている。
6583号公報に示されるように、ミラー本体を回動自
在に支持する支持軸(シャフト)に外嵌されたコイルス
プリングからなる付勢部材によって上記ミラー本体に回
動抵抗を付与することにより、ミラー本体を使用位置お
よび格納位置に節度感を持って保持させ、ミラー本体に
がたつきが生じるのを防止するように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載された
装置によれば、コイルスプリングからなる付勢部材を支
持軸に装着した後、その周辺部にミラー本体を回転駆動
する回転駆動機構等を設置しなければならないため、そ
のレイアウトの邪魔にならないように上記コイルスプリ
ングおよび支持軸の径を小さくする必要がある。このよ
うに支持軸の径を小さくすると、ミラー本体に作用する
外力によって支持軸が破損し易くなるため、これに耐え
得るように亜鉛合金材等の高価で高強度を有する材料に
よって上記支持軸を形成する必要があり、製造コストが
高くなるという問題があった。
装置によれば、コイルスプリングからなる付勢部材を支
持軸に装着した後、その周辺部にミラー本体を回転駆動
する回転駆動機構等を設置しなければならないため、そ
のレイアウトの邪魔にならないように上記コイルスプリ
ングおよび支持軸の径を小さくする必要がある。このよ
うに支持軸の径を小さくすると、ミラー本体に作用する
外力によって支持軸が破損し易くなるため、これに耐え
得るように亜鉛合金材等の高価で高強度を有する材料に
よって上記支持軸を形成する必要があり、製造コストが
高くなるという問題があった。
【0005】本発明は、上記問題点を解決するためにな
れされたものであり、簡単な構成でミラー本体を安定状
態で支持することができる車両用ミラーを提供すること
を目的としている。
れされたものであり、簡単な構成でミラー本体を安定状
態で支持することができる車両用ミラーを提供すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
車体に突設された支持軸を支点にしてミラー本体が回動
可能に支持された車両用ミラーにおいて、上記ミラー本
体に回動抵抗を付与する付勢部材を設けるとともに、上
記支持軸の下方部に付勢部材が配設される空間部を形成
したものである。
車体に突設された支持軸を支点にしてミラー本体が回動
可能に支持された車両用ミラーにおいて、上記ミラー本
体に回動抵抗を付与する付勢部材を設けるとともに、上
記支持軸の下方部に付勢部材が配設される空間部を形成
したものである。
【0007】請求項2に係る発明は、上記請求項1記載
の車両用ミラーにおいて、支持軸に設けられた空間部の
下端に付勢部材挿入用の開口部を形成したものである。
の車両用ミラーにおいて、支持軸に設けられた空間部の
下端に付勢部材挿入用の開口部を形成したものである。
【0008】請求項3に係る発明は、上記請求項1また
は2記載の車両用ミラーにおいて、車体に設けられた合
成樹脂製のベースプレートに、ミラー本体の回動支点と
なる支持軸を一体に突設したものである。
は2記載の車両用ミラーにおいて、車体に設けられた合
成樹脂製のベースプレートに、ミラー本体の回動支点と
なる支持軸を一体に突設したものである。
【0009】請求項4に係る発明は、上記請求項1〜3
のいずれかに記載の車両用ミラーにおいて、支持軸に設
けられた空間部に付勢部材の下端部を係止する係止部材
と、この係止部材が外嵌されて支持される支持部材とを
配設し、この支持部材の外周面に、上下方向に伸びるガ
イド部と、このガイド部の上端部から側方に伸びる保持
部とを形成するとともに、上記係止部材の内周面に上記
ガイド部および保持部に係合される係合部を設けたもの
である。
のいずれかに記載の車両用ミラーにおいて、支持軸に設
けられた空間部に付勢部材の下端部を係止する係止部材
と、この係止部材が外嵌されて支持される支持部材とを
配設し、この支持部材の外周面に、上下方向に伸びるガ
イド部と、このガイド部の上端部から側方に伸びる保持
部とを形成するとともに、上記係止部材の内周面に上記
ガイド部および保持部に係合される係合部を設けたもの
である。
【0010】
【作用】上記請求項1記載の発明によればミラー本体の
支持部および回動操作部等のレイアウトの邪魔ならない
ように、支持軸の下方部に付勢部材が配設される空間部
が形成され、この空間部内に配設された付勢部材によっ
てミラー本体に回動抵抗が付与されることにより、ミラ
ー本体が使用位置等に安定した状態で保持されることに
なる。
支持部および回動操作部等のレイアウトの邪魔ならない
ように、支持軸の下方部に付勢部材が配設される空間部
が形成され、この空間部内に配設された付勢部材によっ
てミラー本体に回動抵抗が付与されることにより、ミラ
ー本体が使用位置等に安定した状態で保持されることに
なる。
【0011】また、上記請求項2記載の発明によれば、
ミラー本体の支持部および回動操作部等の組み付けが行
われた後に、上記空間部の下端に形成された開口部を介
してコイルスプリング等からなる付勢部材の装着が行わ
れることになる。
ミラー本体の支持部および回動操作部等の組み付けが行
われた後に、上記空間部の下端に形成された開口部を介
してコイルスプリング等からなる付勢部材の装着が行わ
れることになる。
【0012】さらに、上記請求項3記載の発明によれ
ば、ベースプレートの成形時にその上面にミラー本体の
回動支点となる支持軸が一体に形成されることになる。
ば、ベースプレートの成形時にその上面にミラー本体の
回動支点となる支持軸が一体に形成されることになる。
【0013】また、上記請求項4記載の発明によれば、
付勢部材とともに係止部材を支持軸の空間部内に挿入
し、この係止部材の係合部を支持部材のガイド部に係合
して係止部材を上方に押動した後、この係止部材を回動
操作する等により、その係合部が上記支持部材の保持部
に内に嵌入されて保持され、上記係止部材によって付勢
部材の下端部が係止されることになる。
付勢部材とともに係止部材を支持軸の空間部内に挿入
し、この係止部材の係合部を支持部材のガイド部に係合
して係止部材を上方に押動した後、この係止部材を回動
操作する等により、その係合部が上記支持部材の保持部
に内に嵌入されて保持され、上記係止部材によって付勢
部材の下端部が係止されることになる。
【0014】
【実施例】図1ないし図4は、本発明に係る車両ミラー
の実施例を示している。この車両用ミラーは、ミラー本
体1と、このミラー本体1内に配設された駆動ケース2
およびミラー取付部3と、車体側に設けられた合成樹脂
製のベースプレート4とを有している。このベースプレ
ート4の上面には、ミラー本体1の回動支点となる支持
軸5が一体に形成されている。
の実施例を示している。この車両用ミラーは、ミラー本
体1と、このミラー本体1内に配設された駆動ケース2
およびミラー取付部3と、車体側に設けられた合成樹脂
製のベースプレート4とを有している。このベースプレ
ート4の上面には、ミラー本体1の回動支点となる支持
軸5が一体に形成されている。
【0015】上記支持軸5は、ステンレス製のパイプ材
等からなるメインスピンドル6を抱持する小径の上方部
5aと、コイルスプリング8からなる付勢部材が配設さ
れる空間部7を有する大径の下方部5bからなり、上下
端部が開口した筒状に形成されている。そして、上記支
持軸5を支点として回動可能にミラー本体1が装着され
るとともに、このミラー本体1を駆動するための回転駆
動機構9と、この回転駆動機構9に駆動力を入力する電
動モータ10からなる回転駆動源とが上記駆動ケース2
内に配設されている。
等からなるメインスピンドル6を抱持する小径の上方部
5aと、コイルスプリング8からなる付勢部材が配設さ
れる空間部7を有する大径の下方部5bからなり、上下
端部が開口した筒状に形成されている。そして、上記支
持軸5を支点として回動可能にミラー本体1が装着され
るとともに、このミラー本体1を駆動するための回転駆
動機構9と、この回転駆動機構9に駆動力を入力する電
動モータ10からなる回転駆動源とが上記駆動ケース2
内に配設されている。
【0016】上記回転駆動機構9は、電動モータ10の
出力軸に設けられた第1ウォームギヤ11からなる駆動
ギヤと、この第1ウォームギヤ11に噛み合う第1ウォ
ームホイール12からなる従動ギヤと、この第1ウォー
ムホイール12と同軸上に配設された第2ウォームギヤ
13と、この第2ウォームギヤ13に噛み合う第2ウォ
ームホイール14とによって構成されている。上記第2
ウォームホイール14は、プラネタリギヤ15と一体に
形成されてこのプラネタリギヤ15に駆動力を伝達する
出力ギヤを構成し、サブスピンドル16によって回転自
在に支持されるように構成されている。
出力軸に設けられた第1ウォームギヤ11からなる駆動
ギヤと、この第1ウォームギヤ11に噛み合う第1ウォ
ームホイール12からなる従動ギヤと、この第1ウォー
ムホイール12と同軸上に配設された第2ウォームギヤ
13と、この第2ウォームギヤ13に噛み合う第2ウォ
ームホイール14とによって構成されている。上記第2
ウォームホイール14は、プラネタリギヤ15と一体に
形成されてこのプラネタリギヤ15に駆動力を伝達する
出力ギヤを構成し、サブスピンドル16によって回転自
在に支持されるように構成されている。
【0017】上記電動モータ10は、図1に示すよう
に、その下端部が上記駆動ケース2に支持され、かつ上
記電動モータ10およびその出力軸の上端部が駆動ケー
ス2の上端部にビス止めされた上部プレート17によっ
て係止されている。また、上記サブスピンドル16は、
その上下端部が上記駆動ケース2および上部プレート1
7によってそれぞれ回転自在に支持されるように構成さ
れている。そして上記電動モータ10の駆動力が、上記
第1ウォームギヤ11から第1ウォームホイール12、
第2ウォームギヤ13および第2ウォームホイール14
を介してプラネタリギヤ15に伝達されるようになって
いる。
に、その下端部が上記駆動ケース2に支持され、かつ上
記電動モータ10およびその出力軸の上端部が駆動ケー
ス2の上端部にビス止めされた上部プレート17によっ
て係止されている。また、上記サブスピンドル16は、
その上下端部が上記駆動ケース2および上部プレート1
7によってそれぞれ回転自在に支持されるように構成さ
れている。そして上記電動モータ10の駆動力が、上記
第1ウォームギヤ11から第1ウォームホイール12、
第2ウォームギヤ13および第2ウォームホイール14
を介してプラネタリギヤ15に伝達されるようになって
いる。
【0018】上記第2ウォームギヤ13には、先窄まり
のテーパ面17aを有する膨出部17と、上記第1ウォ
ームホイール12を回転自在かつスライド自在に支持す
る回転軸13aとが一体に形成されている。この回転軸
13aには、第1ウォームホイール12を上記膨出部1
7に向けて付勢するコイルスプリング19が外嵌される
とともに、このコイルスプリング19の先端部を係止す
るプッシュナット20が取り付けられるようになってい
る。また、上記第1ウォームホイール12の一端面に
は、膨出部17のテーパ面17aに対応する先広がりの
テーパ面12aが形成され、この両テーパ面12a,1
7aによって摩擦クラッチ18が構成されている。
のテーパ面17aを有する膨出部17と、上記第1ウォ
ームホイール12を回転自在かつスライド自在に支持す
る回転軸13aとが一体に形成されている。この回転軸
13aには、第1ウォームホイール12を上記膨出部1
7に向けて付勢するコイルスプリング19が外嵌される
とともに、このコイルスプリング19の先端部を係止す
るプッシュナット20が取り付けられるようになってい
る。また、上記第1ウォームホイール12の一端面に
は、膨出部17のテーパ面17aに対応する先広がりの
テーパ面12aが形成され、この両テーパ面12a,1
7aによって摩擦クラッチ18が構成されている。
【0019】すなわち、上記両テーパ面12a,17a
が上記コイルスプリング19の付勢力に応じて圧接さ
れ、電動モータ10の第1ウォームギヤ11から上記第
1ウォームホイール12に入力される駆動力が一定限度
以下の場合には、上記摩擦クラッチ18が締結状態に維
持されて上記電動モータ10の駆動力が第2ウォームギ
ヤ13に伝達され、上記第1ウォームホイール12に入
力される駆動力が一定限度以上となった場合には、上記
摩擦クラッチ18がスリップして一定限度以上の駆動力
が上記第2ウォームギヤ13に伝達されることが阻止さ
れるようになっている。
が上記コイルスプリング19の付勢力に応じて圧接さ
れ、電動モータ10の第1ウォームギヤ11から上記第
1ウォームホイール12に入力される駆動力が一定限度
以下の場合には、上記摩擦クラッチ18が締結状態に維
持されて上記電動モータ10の駆動力が第2ウォームギ
ヤ13に伝達され、上記第1ウォームホイール12に入
力される駆動力が一定限度以上となった場合には、上記
摩擦クラッチ18がスリップして一定限度以上の駆動力
が上記第2ウォームギヤ13に伝達されることが阻止さ
れるようになっている。
【0020】上記支持軸5の上方部5aには、係合クラ
ッチ21およびワッシャクラッチ22が上記駆動ケース
2の基板2aを挾んでその上下に配設されている。ま
た、上記係合クラッチ21の上方にはメインスピンドル
6に支持されたサンギヤ23が配設され、このサンギヤ
23と上記プラネタリギヤ15とが噛み合うように設置
されている。
ッチ21およびワッシャクラッチ22が上記駆動ケース
2の基板2aを挾んでその上下に配設されている。ま
た、上記係合クラッチ21の上方にはメインスピンドル
6に支持されたサンギヤ23が配設され、このサンギヤ
23と上記プラネタリギヤ15とが噛み合うように設置
されている。
【0021】上記メインスピンドル6には、中間部にサ
ンギヤ23の上端面に当接するフランジ部24が形成さ
れるとともに、下端部に上記コイルスプリング8の下端
部を係止するプッシュナット25が係合されている。そ
して、上記支持軸5の空間部7内に配設されたコイルス
プリング8によって上記メインスピンドル6を介して下
方に付勢されることにより、上記サンギヤ23が下方に
押圧されてその下端面が上記係合クラッチ21の上端面
に圧接されるようになっている。
ンギヤ23の上端面に当接するフランジ部24が形成さ
れるとともに、下端部に上記コイルスプリング8の下端
部を係止するプッシュナット25が係合されている。そ
して、上記支持軸5の空間部7内に配設されたコイルス
プリング8によって上記メインスピンドル6を介して下
方に付勢されることにより、上記サンギヤ23が下方に
押圧されてその下端面が上記係合クラッチ21の上端面
に圧接されるようになっている。
【0022】また、上記上部プレート17上には、後述
するように電動モータ10の作動時に、回動範囲規制機
構によりミラー本体1の回動が規制された状態で上記電
動モータ10の駆動を停止するとともに、その逆方向へ
の駆動を許容するように電動モータ10の駆動回路を切
り換える切換手段26が設けられている。そして、上記
駆動ケース2と車体側のベースプレート4との間には、
カラー27が配設されるとともに、上記駆動ケース2の
上面にはカバー28が装着されるように構成されてい
る。
するように電動モータ10の作動時に、回動範囲規制機
構によりミラー本体1の回動が規制された状態で上記電
動モータ10の駆動を停止するとともに、その逆方向へ
の駆動を許容するように電動モータ10の駆動回路を切
り換える切換手段26が設けられている。そして、上記
駆動ケース2と車体側のベースプレート4との間には、
カラー27が配設されるとともに、上記駆動ケース2の
上面にはカバー28が装着されるように構成されてい
る。
【0023】上記ワッシャクラッチ22は、その内周面
に形成された突部29が上記支持軸5の上方部5aの周
面に形成された縦溝30に係合されることにより、上記
支持軸5に係止されるようになっている。また、上記ワ
ッシャクラッチ22の上面には、上方に突出する突起3
1が相対向する二個所に形成され、上記駆動ケース2の
基板2aの下面には、図5および図6に示すように、上
記突起31に対応する突部32が相対向する二個所に形
成され、これらの突起31および突部32によってミラ
ー本体1の回動範囲を規制する回動範囲規制機構が構成
されている。
に形成された突部29が上記支持軸5の上方部5aの周
面に形成された縦溝30に係合されることにより、上記
支持軸5に係止されるようになっている。また、上記ワ
ッシャクラッチ22の上面には、上方に突出する突起3
1が相対向する二個所に形成され、上記駆動ケース2の
基板2aの下面には、図5および図6に示すように、上
記突起31に対応する突部32が相対向する二個所に形
成され、これらの突起31および突部32によってミラ
ー本体1の回動範囲を規制する回動範囲規制機構が構成
されている。
【0024】そして、ミラー本体1が図2に一点鎖線で
示す使用位置に到達した時点で、図7(A)に示すよう
に、駆動ケース2の突部32がワッシャクラッチ22の
突起31の一端部側壁に当接し、かつミラー本体1が図
2の二点鎖線で示す格納位置に到達した時点で、図7
(B)に示すように、上記突部32がワッシャクラッチ
22の突起31の他端部側壁に当接するように、上記ワ
ッシャクラッチ22の支持軸5に対する取付位置が設定
されている。これによってミラー本体1の回動範囲が上
記使用位置と格納位置との間に規制されている。
示す使用位置に到達した時点で、図7(A)に示すよう
に、駆動ケース2の突部32がワッシャクラッチ22の
突起31の一端部側壁に当接し、かつミラー本体1が図
2の二点鎖線で示す格納位置に到達した時点で、図7
(B)に示すように、上記突部32がワッシャクラッチ
22の突起31の他端部側壁に当接するように、上記ワ
ッシャクラッチ22の支持軸5に対する取付位置が設定
されている。これによってミラー本体1の回動範囲が上
記使用位置と格納位置との間に規制されている。
【0025】なお、後述するように、使用位置または格
納位置にあるミラー本体1に不測の大きなトルクが作用
した場合には、上記コイルスプリング8の付勢力に抗し
て駆動ケース2が押し上げられることにより、上記起動
ケース2の突部32がワッシャクラッチ22の突起31
上に乗り上げて両者の係合が外れるように、この突起3
1および上記突部32の突出寸法および突出形状が設定
されている。
納位置にあるミラー本体1に不測の大きなトルクが作用
した場合には、上記コイルスプリング8の付勢力に抗し
て駆動ケース2が押し上げられることにより、上記起動
ケース2の突部32がワッシャクラッチ22の突起31
上に乗り上げて両者の係合が外れるように、この突起3
1および上記突部32の突出寸法および突出形状が設定
されている。
【0026】上記係合クラッチ21には、図4に示すよ
うに、上面に4個の突起33が突設されるとともに、内
周面に上記支持軸5の上方部5aに形成された縦溝30
に係合される係合用突部34が形成されている。また、
サンギヤ23の下面には、図8に示すように、上記突起
33に対応する凹部35が形成され、これらが相係合さ
れることにより、通常時に上記サンギヤ23の回転が阻
止され、ミラー本体1に過大なトルクが作用した場合
に、突起33と凹部35との係合が外れてサンギヤ23
の回転が許容されるようになっている。
うに、上面に4個の突起33が突設されるとともに、内
周面に上記支持軸5の上方部5aに形成された縦溝30
に係合される係合用突部34が形成されている。また、
サンギヤ23の下面には、図8に示すように、上記突起
33に対応する凹部35が形成され、これらが相係合さ
れることにより、通常時に上記サンギヤ23の回転が阻
止され、ミラー本体1に過大なトルクが作用した場合
に、突起33と凹部35との係合が外れてサンギヤ23
の回転が許容されるようになっている。
【0027】上記構成において、カラー27と、ワッシ
ャクラッチ22と、駆動ケース2と、係合クラッチ21
と、サンギヤ23が装着されたメインスピンドル6とを
上記支持軸5に取り付けるとともに、電動モータ10
と、第2ウォームホイール14およびプラネタリギヤ1
5と、サブスピンドル16と、上部プレート17とを駆
動ケース2に取り付けた後、上記上部プレート17上に
回転駆動機構9を構成する駆動ギヤ12および第2ウォ
ームギヤ13を組み付けるとともに、上記切換手段26
を組み付けるように構成されている。
ャクラッチ22と、駆動ケース2と、係合クラッチ21
と、サンギヤ23が装着されたメインスピンドル6とを
上記支持軸5に取り付けるとともに、電動モータ10
と、第2ウォームホイール14およびプラネタリギヤ1
5と、サブスピンドル16と、上部プレート17とを駆
動ケース2に取り付けた後、上記上部プレート17上に
回転駆動機構9を構成する駆動ギヤ12および第2ウォ
ームギヤ13を組み付けるとともに、上記切換手段26
を組み付けるように構成されている。
【0028】そして、上記支持軸5の下方部5bに形成
された空間部7内に、その下端開口部からコイルスプリ
ング8を挿入した後、工具36によって上記プッシュナ
ット25をコイルスプリング8の弾発力に抗して上記支
持軸5の下端部内に圧入することによってメインスピン
ドル6の下端部に係止する。この組立状態において、上
記サンギヤ23とプラネタリギヤ15とが噛み合ってお
り、このプラネタリギヤ15がサブスピンドル16を支
点にして回転することにより、上記プラネタリギヤ15
がサンギヤ23の回りを公転し、この公転に伴ってミラ
ー本体1が支持軸5を支点にして回動することとなる。
された空間部7内に、その下端開口部からコイルスプリ
ング8を挿入した後、工具36によって上記プッシュナ
ット25をコイルスプリング8の弾発力に抗して上記支
持軸5の下端部内に圧入することによってメインスピン
ドル6の下端部に係止する。この組立状態において、上
記サンギヤ23とプラネタリギヤ15とが噛み合ってお
り、このプラネタリギヤ15がサブスピンドル16を支
点にして回転することにより、上記プラネタリギヤ15
がサンギヤ23の回りを公転し、この公転に伴ってミラ
ー本体1が支持軸5を支点にして回動することとなる。
【0029】上記切換手段26は、図3に示すように、
駆動回路の開閉スイッチを構成するスイッチアセンブリ
37と、このスイッチアッセンブリ37に電動モータ1
0の駆動力を伝達するギヤ機構38とからなっている。
このギヤ機構38は、上記電動モータ10の出力軸に取
り付けられた第1ウォームギヤ11に噛み合う第3ウォ
ームホイール39からなる従動ギヤと、この第3ウォー
ムホイール39と一体に形成された第3ウォームギヤ4
0と、この第3ウォームギヤ40に噛み合う第4ウォー
ムホイール41とによって構成されている。
駆動回路の開閉スイッチを構成するスイッチアセンブリ
37と、このスイッチアッセンブリ37に電動モータ1
0の駆動力を伝達するギヤ機構38とからなっている。
このギヤ機構38は、上記電動モータ10の出力軸に取
り付けられた第1ウォームギヤ11に噛み合う第3ウォ
ームホイール39からなる従動ギヤと、この第3ウォー
ムホイール39と一体に形成された第3ウォームギヤ4
0と、この第3ウォームギヤ40に噛み合う第4ウォー
ムホイール41とによって構成されている。
【0030】そして、上記第3ウォームギヤ40の回転
軸および第2ウォームギヤ13の回転軸13aの一端部
が、上記上部プレート17の一端部に設けられた支持部
42,43にそれぞれ挿入されて回転自在に支持される
とともに、これらの回転軸の他端部が、上記上部プレー
ト17の他端部に設けられた支持部44,45に、押え
プレート46によってそれぞれ係止されることにより回
転自在に支持されるようになっている。
軸および第2ウォームギヤ13の回転軸13aの一端部
が、上記上部プレート17の一端部に設けられた支持部
42,43にそれぞれ挿入されて回転自在に支持される
とともに、これらの回転軸の他端部が、上記上部プレー
ト17の他端部に設けられた支持部44,45に、押え
プレート46によってそれぞれ係止されることにより回
転自在に支持されるようになっている。
【0031】また、上記スイッチアッセンブリ37は、
図9および図10に示すように、上記第4ウォームホイ
ール41の上端部に一体に形成された可動プレート47
と、この可動プレート47の上面に固着されたリン青銅
等の導電材料からなる可動側接点部材48と、上記可動
プレート47の上端部に係止された固定プレート49
と、この固定プレート49の下面に取り付けられた導電
材料からなる固定側接点部材50と、上記固定プレート
49の上面に設けられた第1,第2ダイオード51,5
2とによって構成されている。
図9および図10に示すように、上記第4ウォームホイ
ール41の上端部に一体に形成された可動プレート47
と、この可動プレート47の上面に固着されたリン青銅
等の導電材料からなる可動側接点部材48と、上記可動
プレート47の上端部に係止された固定プレート49
と、この固定プレート49の下面に取り付けられた導電
材料からなる固定側接点部材50と、上記固定プレート
49の上面に設けられた第1,第2ダイオード51,5
2とによって構成されている。
【0032】上記可動側接点部材48は、上方に突出す
る第1〜第3可動接点部53〜55が設けられている。
また、上記固定側接点部材50は、固定プレート49に
形成された取付孔49aの外方部においてその全周を囲
繞するように設置された第1固定接点部56と、その外
方に設置された第2固定接点部57と、その外方部に設
置された第3固定接点部58とからなり、上記第2固定
接点部57と第3固定設定部58との一部が周方向にオ
ーバーラップするようにその設置範囲が設定されてい
る。
る第1〜第3可動接点部53〜55が設けられている。
また、上記固定側接点部材50は、固定プレート49に
形成された取付孔49aの外方部においてその全周を囲
繞するように設置された第1固定接点部56と、その外
方に設置された第2固定接点部57と、その外方部に設
置された第3固定接点部58とからなり、上記第2固定
接点部57と第3固定設定部58との一部が周方向にオ
ーバーラップするようにその設置範囲が設定されてい
る。
【0033】そして、上記第2固定接点部57と、図1
1に示すように、駆動電源Bに接続された第1リード線
60の接続端子61と、上記固定側接点部材50の第2
固定接点部57とが第1ダイオード51を介して接続さ
れるとともに、上記接続端子61と、上記第3固定接点
部58とが第2ダイオード51を介して接続されてい
る。また、上記第1固定接点部56は、第2リード線6
2を介して電動モータ10に接続されている。
1に示すように、駆動電源Bに接続された第1リード線
60の接続端子61と、上記固定側接点部材50の第2
固定接点部57とが第1ダイオード51を介して接続さ
れるとともに、上記接続端子61と、上記第3固定接点
部58とが第2ダイオード51を介して接続されてい
る。また、上記第1固定接点部56は、第2リード線6
2を介して電動モータ10に接続されている。
【0034】上記構成において、ミラー本体1が上記使
用位置と格納位置との間にある通常の駆動時には、図1
2(A)に示すように、可動側接点部材48の各接点部
53〜55が第2固定接点部57と、第3固定接点部5
8とのオーバーラップ範囲に位置し、上記可動側接点部
材48を介して固定側接点部材50の各接点部56〜5
8が互いに接続されるようになっている。
用位置と格納位置との間にある通常の駆動時には、図1
2(A)に示すように、可動側接点部材48の各接点部
53〜55が第2固定接点部57と、第3固定接点部5
8とのオーバーラップ範囲に位置し、上記可動側接点部
材48を介して固定側接点部材50の各接点部56〜5
8が互いに接続されるようになっている。
【0035】この結果、上記第1リード線60が電源の
プラス側に接続された正駆動時には、第2ダイオード5
2によって第3固定接点部58への電流の流れが遮断さ
れるため、上記第1ダイオード51から第2固定接点部
57および第1固定接点部56を経て上記第2リード線
62に電流が流れ、上記電動モータ10が正回転してミ
ラー本体1が格納位置から使用位置に向けて正駆動され
ることになる。
プラス側に接続された正駆動時には、第2ダイオード5
2によって第3固定接点部58への電流の流れが遮断さ
れるため、上記第1ダイオード51から第2固定接点部
57および第1固定接点部56を経て上記第2リード線
62に電流が流れ、上記電動モータ10が正回転してミ
ラー本体1が格納位置から使用位置に向けて正駆動され
ることになる。
【0036】また、上記第2リード線62が電源のプラ
ス側に接続された逆駆動時には、第2固定接点部57か
ら第1リード線60への電流の流れが第1ダイオード5
1によって遮断されるため、電流が第1固定接点部56
から第3固定接点部58および第2ダイオード52を経
て上記第1リード線60に流れることにより、上記電動
モータ10が逆回転してミラー本体1が使用位置から格
納位置に向けて逆駆動されることになる。
ス側に接続された逆駆動時には、第2固定接点部57か
ら第1リード線60への電流の流れが第1ダイオード5
1によって遮断されるため、電流が第1固定接点部56
から第3固定接点部58および第2ダイオード52を経
て上記第1リード線60に流れることにより、上記電動
モータ10が逆回転してミラー本体1が使用位置から格
納位置に向けて逆駆動されることになる。
【0037】そして、上記正駆動時に、ミラー本体1が
使用位置に変位した時点から所定時間が経過すると、図
12(B)に示すように、可動側接点部材48の第3可
動接点部55が上記第3固定接点部58の設置範囲から
外れることにより、上記正駆動が停止されて逆駆動のみ
が許容されるように上記第3固定接点部58の設置範囲
が設定されている。
使用位置に変位した時点から所定時間が経過すると、図
12(B)に示すように、可動側接点部材48の第3可
動接点部55が上記第3固定接点部58の設置範囲から
外れることにより、上記正駆動が停止されて逆駆動のみ
が許容されるように上記第3固定接点部58の設置範囲
が設定されている。
【0038】また、上記逆駆動時に、ミラー本体1が格
納位置に変位した時点から所定時間が経過すると、図1
2(C)に示すように、可動側接点部材48の第2可動
接点部54が上記第2固定接点部57の設置範囲から外
れることにより、上記電動モータ10の逆駆動が停止さ
れて正駆動のみが許容されるように上記第2固定接点部
57の設置範囲が設定されている。
納位置に変位した時点から所定時間が経過すると、図1
2(C)に示すように、可動側接点部材48の第2可動
接点部54が上記第2固定接点部57の設置範囲から外
れることにより、上記電動モータ10の逆駆動が停止さ
れて正駆動のみが許容されるように上記第2固定接点部
57の設置範囲が設定されている。
【0039】また、図11に示すように、駆動回路63
には、電動モータ10に接続された第1リード線60お
よび電源Bに接続された第2リード線62に対する電流
の流れを変化させる操作スイッチ64が設けられてい
る。この操作スイッチ64は、車体側に設けられてい
る。また、上記第1リード線60は、分岐線60a,b
を介して左右のミラーの電動モータ10にそれぞれ接続
されている。
には、電動モータ10に接続された第1リード線60お
よび電源Bに接続された第2リード線62に対する電流
の流れを変化させる操作スイッチ64が設けられてい
る。この操作スイッチ64は、車体側に設けられてい
る。また、上記第1リード線60は、分岐線60a,b
を介して左右のミラーの電動モータ10にそれぞれ接続
されている。
【0040】次に、上記電動ミラーの作用を説明する。
まず、格納位置にあるミラー本体1を使用位置に変位さ
せるには、上記操作スイッチ64を図11の実線に示す
ように、右側に操作して電源Bのプラス側を第1リード
線60に接続し、第1ダイオード51を介して電動モー
タ10に電流を流すことにより、この電動モータ10を
正駆動する。これによって図13に示すように、プラネ
タリギヤ15が反時計方向に回転し、サンギヤ23の周
囲を反時計方向に公転することにより、上記プラネタリ
ギヤ15とともにミラー本体1が格納位置から使用位置
へ向かう方向に回動する。
まず、格納位置にあるミラー本体1を使用位置に変位さ
せるには、上記操作スイッチ64を図11の実線に示す
ように、右側に操作して電源Bのプラス側を第1リード
線60に接続し、第1ダイオード51を介して電動モー
タ10に電流を流すことにより、この電動モータ10を
正駆動する。これによって図13に示すように、プラネ
タリギヤ15が反時計方向に回転し、サンギヤ23の周
囲を反時計方向に公転することにより、上記プラネタリ
ギヤ15とともにミラー本体1が格納位置から使用位置
へ向かう方向に回動する。
【0041】そして、上記ミラー本体1が使用位置に達
すると、図7(A)に示すように、ワッシャクラッチ2
2に形成された突起31の一側端面に、駆動ケース2に
形成された突部32が当接して上記プラネタリギヤ15
およびミラー本体1の回動が規制される。この結果、上
記電動モータ10の駆動力が一定値以上に上昇して回転
駆動機構9の摩擦クラッチ18に作用し、この摩擦クラ
ッチ18がスリップ状態となることによって一定限度以
上の駆動力がプラネタリギヤ15に伝達されることが阻
止される。
すると、図7(A)に示すように、ワッシャクラッチ2
2に形成された突起31の一側端面に、駆動ケース2に
形成された突部32が当接して上記プラネタリギヤ15
およびミラー本体1の回動が規制される。この結果、上
記電動モータ10の駆動力が一定値以上に上昇して回転
駆動機構9の摩擦クラッチ18に作用し、この摩擦クラ
ッチ18がスリップ状態となることによって一定限度以
上の駆動力がプラネタリギヤ15に伝達されることが阻
止される。
【0042】上記突起31および突部32からなる回動
範囲規制機構によってミラー本体1の回転が規制された
状態においても、電動モータ10の出力軸は回転してい
るため、第1ウォームギヤ11によって上記切換手段2
6のギヤ機構38が回転駆動されることになる。そし
て、上記切換手段26の可動プレート47に設けられた
可動側接点部材48が、図12(B)に示す位置まで回
転すると、可動側接点部材48の第3可動接点部55が
固定側接点部材50の第3固定接点部58の設置範囲か
ら外れ、駆動回路63が開状態となって電動モータ10
の駆動が停止される。
範囲規制機構によってミラー本体1の回転が規制された
状態においても、電動モータ10の出力軸は回転してい
るため、第1ウォームギヤ11によって上記切換手段2
6のギヤ機構38が回転駆動されることになる。そし
て、上記切換手段26の可動プレート47に設けられた
可動側接点部材48が、図12(B)に示す位置まで回
転すると、可動側接点部材48の第3可動接点部55が
固定側接点部材50の第3固定接点部58の設置範囲か
ら外れ、駆動回路63が開状態となって電動モータ10
の駆動が停止される。
【0043】すなわち、図14に示すように、電動モー
タ10の駆動が開始されると、一時的に大きな駆動電流
が流れた後、電動モータ10の回転が安定した時点A
で、左右両ミラーの駆動モータ10に一定の駆動電流が
流れることになる。そして、所定時間が経過して左側に
位置するミラー本体1の回転が規制された時点Bで、左
側ミラーの駆動モータ10に通電される駆動電流が増大
する。その後、右側に位置するミラー本体1の回転が規
制された時点Cで、右側ミラーの駆動モータ10に通電
される駆動電流が増大し、さらに上記切換手段26によ
って駆動回路63が開状態となった時点Dで、左右駆動
モータ10が同時に停止状態となる。
タ10の駆動が開始されると、一時的に大きな駆動電流
が流れた後、電動モータ10の回転が安定した時点A
で、左右両ミラーの駆動モータ10に一定の駆動電流が
流れることになる。そして、所定時間が経過して左側に
位置するミラー本体1の回転が規制された時点Bで、左
側ミラーの駆動モータ10に通電される駆動電流が増大
する。その後、右側に位置するミラー本体1の回転が規
制された時点Cで、右側ミラーの駆動モータ10に通電
される駆動電流が増大し、さらに上記切換手段26によ
って駆動回路63が開状態となった時点Dで、左右駆動
モータ10が同時に停止状態となる。
【0044】このように左側のミラー本体1の回転が、
右側に比べて早く規制されるのは、右ハンドル車では、
左側ミラーの回動範囲が53度程度に設定されるととも
に、右側ミラーの回動範囲が65度程度に設定され、左
側ミラーの回動範囲が右側に比べて小さく設定されてい
るためである。したがって、上記のように右側のミラー
本体1が使用位置に変位した後に、上記駆動回路63を
開状態とするように構成することにより、単一の切換手
段26によってミラー本体1の駆動制御を適正に実行す
ることができる。
右側に比べて早く規制されるのは、右ハンドル車では、
左側ミラーの回動範囲が53度程度に設定されるととも
に、右側ミラーの回動範囲が65度程度に設定され、左
側ミラーの回動範囲が右側に比べて小さく設定されてい
るためである。したがって、上記のように右側のミラー
本体1が使用位置に変位した後に、上記駆動回路63を
開状態とするように構成することにより、単一の切換手
段26によってミラー本体1の駆動制御を適正に実行す
ることができる。
【0045】上記のようにミラー本体1が使用位置に変
位した状態で所定時間に亘って上記電動モータ10の駆
動が継続された後に、電動モータ10が停止するように
構成されているため、上記サンギヤ23とプラネタリギ
ヤ15との間のバックラッシュが確実に詰められてお
り、バックラッシュに起因するミラー本体1のがたつき
が生じることはない。
位した状態で所定時間に亘って上記電動モータ10の駆
動が継続された後に、電動モータ10が停止するように
構成されているため、上記サンギヤ23とプラネタリギ
ヤ15との間のバックラッシュが確実に詰められてお
り、バックラッシュに起因するミラー本体1のがたつき
が生じることはない。
【0046】上記使用位置においては、固定側接点部材
50の第1固定接点部56と、第2固定接点部57と
が、可動側接点部材48を介して接続状態に維持されて
いるため、この状態から操作スイッチ64が図11の破
線で示すように左側位置に切り換えられることにより、
電動モータ10が通電されて逆方向に回転し、その駆動
力によってプラネタリギヤ15が上記正転駆動時とは逆
の方向(図13の時計方向)に回転駆動されてサンギヤ
23の周囲を時計方向公転することにより、このプラネ
タリギヤ15とともにミラー本体1が使用位置から格納
位置へ向かう方向に回動する。
50の第1固定接点部56と、第2固定接点部57と
が、可動側接点部材48を介して接続状態に維持されて
いるため、この状態から操作スイッチ64が図11の破
線で示すように左側位置に切り換えられることにより、
電動モータ10が通電されて逆方向に回転し、その駆動
力によってプラネタリギヤ15が上記正転駆動時とは逆
の方向(図13の時計方向)に回転駆動されてサンギヤ
23の周囲を時計方向公転することにより、このプラネ
タリギヤ15とともにミラー本体1が使用位置から格納
位置へ向かう方向に回動する。
【0047】上記ミラー本体1が格納位置に達すると、
図7(B)に示すように、ワッシャクラッチ22の各突
起31の他側端部に駆動ケース2に形成された突部32
が当接して上記プラネタリギヤ15およびミラー本体1
の回動は規制され、回転駆動機構9の摩擦クラッチ18
がスリップ状態となって、一定限度以上の駆動力がプラ
ネタリギヤ15に伝達されることが阻止される。
図7(B)に示すように、ワッシャクラッチ22の各突
起31の他側端部に駆動ケース2に形成された突部32
が当接して上記プラネタリギヤ15およびミラー本体1
の回動は規制され、回転駆動機構9の摩擦クラッチ18
がスリップ状態となって、一定限度以上の駆動力がプラ
ネタリギヤ15に伝達されることが阻止される。
【0048】そして、上記切換手段26の可動プレート
47に設けられた可動側接点部材48が、図12(C)
に示す位置まで回転すると、可動側接点部材48の第2
可動接点部54が固定側接点部材50の第2固定接点部
57の設置範囲から外れ、駆動回路63が開状態となっ
て電動モータ10の駆動が停止される。
47に設けられた可動側接点部材48が、図12(C)
に示す位置まで回転すると、可動側接点部材48の第2
可動接点部54が固定側接点部材50の第2固定接点部
57の設置範囲から外れ、駆動回路63が開状態となっ
て電動モータ10の駆動が停止される。
【0049】以上のように、ミラー本体1を回転可能に
支持する支持軸5を、メインスピンドル6を抱持する小
径の上方部5aと、大径の下方部5bとによって形成
し、この下方部5bに形成された空間部7内に、ミラー
本体1に回動抵抗を付与するコイルスプリング8を配設
するようにした上記構成によると、コイルスプリングを
支持軸に外嵌させるように構成された従来装置のように
支持軸の径が制限されることがないので、支持軸5の径
を大きくしその強度を十分に確保することができる。
支持する支持軸5を、メインスピンドル6を抱持する小
径の上方部5aと、大径の下方部5bとによって形成
し、この下方部5bに形成された空間部7内に、ミラー
本体1に回動抵抗を付与するコイルスプリング8を配設
するようにした上記構成によると、コイルスプリングを
支持軸に外嵌させるように構成された従来装置のように
支持軸の径が制限されることがないので、支持軸5の径
を大きくしその強度を十分に確保することができる。
【0050】したがって、上記支持軸5を合成樹脂材等
の安価な素材で形成することにより、製造コストを効果
的に削減することができる。そしてミラー本体1の支持
部および回転駆動機構9のレイアウトの邪魔にならない
位置に上記コイルスプリング8を設置することにより、
このコイルスプリング8によってメインスピンドル6を
下方に付勢し、このメインスピンドル6に支持されたサ
ンギヤ23および係合クラッチ21を下方に押圧して、
上記駆動ケース2の回動時に摩擦抵抗を与えることがで
きる。これによって、上記ミラー本体1に適度の回動抵
抗を付与し、節度感を持って上記ミラー本体1を回動変
位させることができる。
の安価な素材で形成することにより、製造コストを効果
的に削減することができる。そしてミラー本体1の支持
部および回転駆動機構9のレイアウトの邪魔にならない
位置に上記コイルスプリング8を設置することにより、
このコイルスプリング8によってメインスピンドル6を
下方に付勢し、このメインスピンドル6に支持されたサ
ンギヤ23および係合クラッチ21を下方に押圧して、
上記駆動ケース2の回動時に摩擦抵抗を与えることがで
きる。これによって、上記ミラー本体1に適度の回動抵
抗を付与し、節度感を持って上記ミラー本体1を回動変
位させることができる。
【0051】なお、上記支持軸5と車体側のベースプレ
ート4とを別体に形成することもできるが、上記のよう
にベースプレート4と支持軸5とを合成樹脂材によって
一体に形成するように構成した場合には、ベースプレー
ト4に支持軸5を組み付ける必要がないので、組付作業
を簡略化することができ、しかも簡単な構成で上記支持
軸5の支持剛性を十分に確保することができる。
ート4とを別体に形成することもできるが、上記のよう
にベースプレート4と支持軸5とを合成樹脂材によって
一体に形成するように構成した場合には、ベースプレー
ト4に支持軸5を組み付ける必要がないので、組付作業
を簡略化することができ、しかも簡単な構成で上記支持
軸5の支持剛性を十分に確保することができる。
【0052】また、上記のように支持軸5の下方部5b
に設けられた空間部7の下端にコイルスプリング8を挿
入するための開口部を形成した場合には、上記支持軸5
および駆動ケース2に対する係合クラッチ21、サンギ
ヤ23、プラネタリギヤ15および回転駆動機構9等の
組み付けを行った後に、上記空間部7の下方から上記コ
イルスプリング8およびプッシュナット25を挿入する
ことにより、これらを容易に組み付けることができる。
したがって、上記回転駆動機構9および電動モータ10
等が設置されるミラー本体1と、このミラー本体1を支
持する支持軸5とをそれぞれ別々にサブアッシーするよ
うに構成することにより、部品のモジュラー化を図るこ
とができる。
に設けられた空間部7の下端にコイルスプリング8を挿
入するための開口部を形成した場合には、上記支持軸5
および駆動ケース2に対する係合クラッチ21、サンギ
ヤ23、プラネタリギヤ15および回転駆動機構9等の
組み付けを行った後に、上記空間部7の下方から上記コ
イルスプリング8およびプッシュナット25を挿入する
ことにより、これらを容易に組み付けることができる。
したがって、上記回転駆動機構9および電動モータ10
等が設置されるミラー本体1と、このミラー本体1を支
持する支持軸5とをそれぞれ別々にサブアッシーするよ
うに構成することにより、部品のモジュラー化を図るこ
とができる。
【0053】さらに、上記のように駆動ケース2に電動
モータ10の下端部を保持させた状態で、上記駆動ケー
ス2の上端面に取り付けられる上部プレート17によっ
て上記電動モータ10の上端部およびその出力軸の上端
部を係止するように構成した場合には、特別な係止手段
を設けて上記電動モータ10を係止するようにした場合
に比べて、簡単な構成で上記電動モータ10を安定状態
に支持させることができる。
モータ10の下端部を保持させた状態で、上記駆動ケー
ス2の上端面に取り付けられる上部プレート17によっ
て上記電動モータ10の上端部およびその出力軸の上端
部を係止するように構成した場合には、特別な係止手段
を設けて上記電動モータ10を係止するようにした場合
に比べて、簡単な構成で上記電動モータ10を安定状態
に支持させることができる。
【0054】また、上記実施例では、ワッシャクラッチ
22に設けられた突起31と、駆動ケース2に設けられ
た突部32とからなる回動範囲規制機構により、ミラー
本体1の回動範囲を格納位置と使用位置との間に規制す
るように構成したため、車体の左右に突設された支持軸
5に取り付けられるワッシャクラッチ22を左右交換す
るだけで、右ハンドル車および左ハンド車の両方に、上
記ミラー本体1の回動範囲を適合させることができる。
22に設けられた突起31と、駆動ケース2に設けられ
た突部32とからなる回動範囲規制機構により、ミラー
本体1の回動範囲を格納位置と使用位置との間に規制す
るように構成したため、車体の左右に突設された支持軸
5に取り付けられるワッシャクラッチ22を左右交換す
るだけで、右ハンドル車および左ハンド車の両方に、上
記ミラー本体1の回動範囲を適合させることができる。
【0055】そして、上記回動範囲規制機構によってミ
ラー本体1の回動範囲を規制した状態において、電動モ
ータ10から一定限度以上の駆動力がプラネタリギヤ1
5に伝達されるのを阻止する摩擦クラッチ18を、上記
回転駆動機構9の第1ウォームホイール12と第2ウォ
ームギヤ13との間に設けたため、上記電動モータ10
に過大な負荷を作用させることなくミラー本体1が使用
位置に到達した後も電動モータ10を作動状態に維持す
ることができる。
ラー本体1の回動範囲を規制した状態において、電動モ
ータ10から一定限度以上の駆動力がプラネタリギヤ1
5に伝達されるのを阻止する摩擦クラッチ18を、上記
回転駆動機構9の第1ウォームホイール12と第2ウォ
ームギヤ13との間に設けたため、上記電動モータ10
に過大な負荷を作用させることなくミラー本体1が使用
位置に到達した後も電動モータ10を作動状態に維持す
ることができる。
【0056】したがって、ミラー本体1が使用位置に到
達した後、所定時間が経過した時点で、上記切換手段2
6によって電動モータ10を停止させるように制御する
ことにより、この電動モータ10の作動時間をミラー本
体1の移動範囲に正確に対応させるように構成したり、
モータ電流を検出して電動モータの作動制御を行なう等
の複雑な制御を行なったりする等の複雑な構成を採用す
ることなく、上記ミラー本体1を適正位置まで確実に回
転させることができる。
達した後、所定時間が経過した時点で、上記切換手段2
6によって電動モータ10を停止させるように制御する
ことにより、この電動モータ10の作動時間をミラー本
体1の移動範囲に正確に対応させるように構成したり、
モータ電流を検出して電動モータの作動制御を行なう等
の複雑な制御を行なったりする等の複雑な構成を採用す
ることなく、上記ミラー本体1を適正位置まで確実に回
転させることができる。
【0057】また、上記電動ミラーによれば、ミラー本
体1が使用位置にまで到達する前に、障害物に当たる等
により、大きな駆動抵抗が作用すれば上記摩擦クラッチ
18がスリップ状態となるため、電動モータ10の過負
荷が作用して焼き付きが生じる等の事態の発生を簡単か
つ確実に防止することができる。
体1が使用位置にまで到達する前に、障害物に当たる等
により、大きな駆動抵抗が作用すれば上記摩擦クラッチ
18がスリップ状態となるため、電動モータ10の過負
荷が作用して焼き付きが生じる等の事態の発生を簡単か
つ確実に防止することができる。
【0058】しかも、上記使用位置および格納位置でミ
ラー本体1が停止した状態において、上記プラネタリギ
ヤ15には摩擦クラッチ18によって規制される一定限
度の駆動力が付与されることになるため、コイルスプリ
ング8の弾発力によってミラー本体1の回転抵抗力を過
度に増加させる等の手段を講じることなく、上記使用位
置でのミラー本体1の保持剛性を高め、そのがたつきを
防止して高速運転時に振動が生じること等を効果的に抑
制することができる。
ラー本体1が停止した状態において、上記プラネタリギ
ヤ15には摩擦クラッチ18によって規制される一定限
度の駆動力が付与されることになるため、コイルスプリ
ング8の弾発力によってミラー本体1の回転抵抗力を過
度に増加させる等の手段を講じることなく、上記使用位
置でのミラー本体1の保持剛性を高め、そのがたつきを
防止して高速運転時に振動が生じること等を効果的に抑
制することができる。
【0059】また、上記実施例では、車体の左右に設け
られた上記電動モータ10からなる両ミラーの回転駆動
源を同時に操作する操作スイッチ64と、共通の駆動回
路63とを設けるとともに、上記電動モータ10の駆動
を停止し、かつその逆方向への駆動を許容するように上
記駆動回路63を切り換える切換手段26を設けたた
め、簡単な構成で適正時期に上記左右の電動モータ10
を同時に停止状態とすることができるとともに、使用位
置にあるミラー本体1をさらに突出させる方向に電動モ
ータ10が誤作動するという事態の発生を確実に防止す
ることができる。
られた上記電動モータ10からなる両ミラーの回転駆動
源を同時に操作する操作スイッチ64と、共通の駆動回
路63とを設けるとともに、上記電動モータ10の駆動
を停止し、かつその逆方向への駆動を許容するように上
記駆動回路63を切り換える切換手段26を設けたた
め、簡単な構成で適正時期に上記左右の電動モータ10
を同時に停止状態とすることができるとともに、使用位
置にあるミラー本体1をさらに突出させる方向に電動モ
ータ10が誤作動するという事態の発生を確実に防止す
ることができる。
【0060】さらに上記実施例では、電動モータ10の
出力軸に設けられた第1ウォームギヤ11と、プラネタ
リギヤ15を駆動する第2ウォームギヤ13との2つの
ウォームギヤを上記回転駆動機構9に設けたため、上記
電動モータ10の回転速度を効率よく減速することがで
きる。したがって上記回転駆動機構9に設けられるギヤ
の個数を低減することができるとともに、ミラー本体1
を駆動するのに必要な駆動力を上記プラネタリギヤ15
に付与することができる。
出力軸に設けられた第1ウォームギヤ11と、プラネタ
リギヤ15を駆動する第2ウォームギヤ13との2つの
ウォームギヤを上記回転駆動機構9に設けたため、上記
電動モータ10の回転速度を効率よく減速することがで
きる。したがって上記回転駆動機構9に設けられるギヤ
の個数を低減することができるとともに、ミラー本体1
を駆動するのに必要な駆動力を上記プラネタリギヤ15
に付与することができる。
【0061】そして、上記第1ウォームギヤ11と第2
ウォームギヤ13との間に、上記摩擦クラッチ18を配
設したため、ミラー本体1に加えられた逆駆動トルクが
上記摩擦クラッチ18に伝達されるのを上記第2ウォー
ムギヤ13の設置部において確実に阻止し、ミラー本体
1が上記逆駆動トルクに応じて逆駆動されるという事態
の発生を確実に防止することができる。したがって、回
転駆動機構9に上記摩擦クラッチ18を設けた場合にお
いても、ミラー本体1を安定した保持状態に維持するこ
とができる。
ウォームギヤ13との間に、上記摩擦クラッチ18を配
設したため、ミラー本体1に加えられた逆駆動トルクが
上記摩擦クラッチ18に伝達されるのを上記第2ウォー
ムギヤ13の設置部において確実に阻止し、ミラー本体
1が上記逆駆動トルクに応じて逆駆動されるという事態
の発生を確実に防止することができる。したがって、回
転駆動機構9に上記摩擦クラッチ18を設けた場合にお
いても、ミラー本体1を安定した保持状態に維持するこ
とができる。
【0062】また、上記実施例では、支持軸5の上端部
に係止されたワッシャクラッチ22に形成された突起3
1と、駆動ケース2に形成されたおよび突部32とから
なる回動範囲規制機構により、ミラー本体1の回転範囲
を規制した状態において、使用位置にあるミラー本体1
をさらに突出させ、あるいは格納位置にあるミラー本体
1をさらに車体側に変位させる方向に過大なトルクが作
用した場合に、上記突起31と突部32との係合が外れ
てミラー本体1の回転が許容されるように構成したた
め、上記位置においてミラー本体1に大きな外力等が作
用してもミラー本体1が破損するのを未然に防ぐことが
できる。
に係止されたワッシャクラッチ22に形成された突起3
1と、駆動ケース2に形成されたおよび突部32とから
なる回動範囲規制機構により、ミラー本体1の回転範囲
を規制した状態において、使用位置にあるミラー本体1
をさらに突出させ、あるいは格納位置にあるミラー本体
1をさらに車体側に変位させる方向に過大なトルクが作
用した場合に、上記突起31と突部32との係合が外れ
てミラー本体1の回転が許容されるように構成したた
め、上記位置においてミラー本体1に大きな外力等が作
用してもミラー本体1が破損するのを未然に防ぐことが
できる。
【0063】しかも、上記実施例では、係合クラッチ2
1の下面に突起33を形成するとともに、サンギヤ23
の上面に上記突起33に対応する凹部35を形成し、ミ
ラー本体1に一定値以上のトルクが作用した場合に、上
記突起33が凹部35から外れてサンギヤ23が係合ク
ラッチ21の上方に乗り上げるように構成されているの
で、停止状態にあるミラー本体1の回動変位を効果的に
防止することができる。
1の下面に突起33を形成するとともに、サンギヤ23
の上面に上記突起33に対応する凹部35を形成し、ミ
ラー本体1に一定値以上のトルクが作用した場合に、上
記突起33が凹部35から外れてサンギヤ23が係合ク
ラッチ21の上方に乗り上げるように構成されているの
で、停止状態にあるミラー本体1の回動変位を効果的に
防止することができる。
【0064】特に、使用位置にあるミラー本体1をさら
に突出させ、あるいは格納位置にあるミラー本体1をさ
らに車体側に変位させる方向に駆動トルクが作用した場
合には、上記回動範囲規制機構の回動規制作用と、係合
クラッチ21の回動規制作用との相乗作用により、ミラ
ー本体1の回転を確実に防止することができる。例え
ば、使用位置にあるミラー本体1をさらに突出方向に回
転させるためには、図15(A)に示すように、駆動ケ
ース2の突部32をワッシャクラッチ22の突起31上
に乗り上げさせるとともに、係合クラッチ21の突起3
3と、サンギヤ23の凹部35との係合を離脱させる必
要があるため、上記コイルスプリング8の付勢力によっ
て付与される回転抵抗に対応する大きな駆動トルクが必
要となる。
に突出させ、あるいは格納位置にあるミラー本体1をさ
らに車体側に変位させる方向に駆動トルクが作用した場
合には、上記回動範囲規制機構の回動規制作用と、係合
クラッチ21の回動規制作用との相乗作用により、ミラ
ー本体1の回転を確実に防止することができる。例え
ば、使用位置にあるミラー本体1をさらに突出方向に回
転させるためには、図15(A)に示すように、駆動ケ
ース2の突部32をワッシャクラッチ22の突起31上
に乗り上げさせるとともに、係合クラッチ21の突起3
3と、サンギヤ23の凹部35との係合を離脱させる必
要があるため、上記コイルスプリング8の付勢力によっ
て付与される回転抵抗に対応する大きな駆動トルクが必
要となる。
【0065】これに対して使用位置にあるミラー本体1
を格納方向に回転させる場合には、上記駆動ケース2の
突部32をワッシャクラッチ22の突起31上に乗り上
げさせる必要がないので、それ程大きな駆動トルクを必
要としない。このため、手動操作で使用位置にあるミラ
ー本体1を格納方向に変位させることも実質的には可能
である。上記使用位置にあるミラー本体1を手動操作で
移動させる場合に、必要な駆動トルクを測定データの一
例を示せば、図16に示すにようになる。
を格納方向に回転させる場合には、上記駆動ケース2の
突部32をワッシャクラッチ22の突起31上に乗り上
げさせる必要がないので、それ程大きな駆動トルクを必
要としない。このため、手動操作で使用位置にあるミラ
ー本体1を格納方向に変位させることも実質的には可能
である。上記使用位置にあるミラー本体1を手動操作で
移動させる場合に、必要な駆動トルクを測定データの一
例を示せば、図16に示すにようになる。
【0066】上記データから使用位置にあるミラー本体
1をさらに突出させる方向に回転させるには、1000
kgf・mm以上の駆動トルクが必要であるのに対し、
使用位置にあるミラー本体1を格納方向に回転させるた
めには、800kgf・mm程度の駆動トルクを作用さ
せればよいことがわかる。
1をさらに突出させる方向に回転させるには、1000
kgf・mm以上の駆動トルクが必要であるのに対し、
使用位置にあるミラー本体1を格納方向に回転させるた
めには、800kgf・mm程度の駆動トルクを作用さ
せればよいことがわかる。
【0067】なお、上記実施例では、電動モータ10か
らなる回転駆動源を有する電動ミラーについて本発明の
構成を適用した例について説明したが、本発明は手動操
作によってミラー本体を使用位置と格納位置との間で回
動操作するように構成された手動ミラーについても適用
することができる。
らなる回転駆動源を有する電動ミラーについて本発明の
構成を適用した例について説明したが、本発明は手動操
作によってミラー本体を使用位置と格納位置との間で回
動操作するように構成された手動ミラーについても適用
することができる。
【0068】すなわち、図17に示すように、支持軸5
の上端部5aに外嵌された係合クラッチ23の上方にワ
ッシャー66を配設するとともに、上記駆動ケース2の
下面と、ベースプレート4の上面との間に複数個にボー
ル体67を配設し、上記コイルスプリング8の付勢力
を、ワッシャー66および係合クラッチ23を介して駆
動ケース2に付与するように構成してもよい。
の上端部5aに外嵌された係合クラッチ23の上方にワ
ッシャー66を配設するとともに、上記駆動ケース2の
下面と、ベースプレート4の上面との間に複数個にボー
ル体67を配設し、上記コイルスプリング8の付勢力
を、ワッシャー66および係合クラッチ23を介して駆
動ケース2に付与するように構成してもよい。
【0069】そして、駆動ケース2に形成された凹部内
に上記ボール体67を保持させるとともに、このボール
体67の下端部をベースプレート4の所定位置に形成さ
れた凹部内に嵌入させて係止させることにより、ミラー
本体1が適度の節度感を持って使用位置および格納位置
に保持される。また、ミラー本体1の回動操作時に上記
ボール体67を上記コイルスプリング8の付勢力に抗し
てベースプレート4の凹部の外方に導出させて転動させ
ることにより、ミラー本体1が支持軸5を支点にして回
動変位することになる。
に上記ボール体67を保持させるとともに、このボール
体67の下端部をベースプレート4の所定位置に形成さ
れた凹部内に嵌入させて係止させることにより、ミラー
本体1が適度の節度感を持って使用位置および格納位置
に保持される。また、ミラー本体1の回動操作時に上記
ボール体67を上記コイルスプリング8の付勢力に抗し
てベースプレート4の凹部の外方に導出させて転動させ
ることにより、ミラー本体1が支持軸5を支点にして回
動変位することになる。
【0070】上記のように駆動ケース2、ベースプレー
ト4、支持軸5、コイルスプリング8および係合クラッ
チ21を手動操作ミラーと電動ミラーとの両方に使用で
きるように構成した場合には、部品の共通化を図って製
造コストを削減することができる。なお、上記手動操作
用のミラーにおいては、ベースプレート4に右ハンドル
車用および左ハンドル車用の二種類の凹部を形成し、使
用する凹部を変化させるように構成することにより、同
一形状のミラー本体1を右ハンド車および左ハンドル車
の両方に適用することができる。
ト4、支持軸5、コイルスプリング8および係合クラッ
チ21を手動操作ミラーと電動ミラーとの両方に使用で
きるように構成した場合には、部品の共通化を図って製
造コストを削減することができる。なお、上記手動操作
用のミラーにおいては、ベースプレート4に右ハンドル
車用および左ハンドル車用の二種類の凹部を形成し、使
用する凹部を変化させるように構成することにより、同
一形状のミラー本体1を右ハンド車および左ハンドル車
の両方に適用することができる。
【0071】また、上記実施例では、コイルスプリング
8からなる付勢部材の下端部を係止するプッシュナット
25を、ステンレスパイプ等からなるメインスピンドル
6に圧入することによって係止するように構成した例に
ついて説明したが、図18〜図21に示すように、上記
支持軸5の下方部5bに形成された空間部7内に、内周
面に係止部68を有する歯付きワッシャからなる係止部
材69と、この係止部材69が外嵌される支持部材70
とを配設し、この支持部材70に上記係止部材69を着
脱自在に支持させるように構成してもよい。
8からなる付勢部材の下端部を係止するプッシュナット
25を、ステンレスパイプ等からなるメインスピンドル
6に圧入することによって係止するように構成した例に
ついて説明したが、図18〜図21に示すように、上記
支持軸5の下方部5bに形成された空間部7内に、内周
面に係止部68を有する歯付きワッシャからなる係止部
材69と、この係止部材69が外嵌される支持部材70
とを配設し、この支持部材70に上記係止部材69を着
脱自在に支持させるように構成してもよい。
【0072】上記支持部材70は、係合クラッチ21a
が一体に形成された合成樹脂製の筒状体からなり、その
上端部が上部プレート17に形成された凹孔2b内に嵌
入されるとともに、その下方に位置する上記係合クラッ
チ21aが、サンギヤ23aの上面に形成された凹部内
に嵌入されてその底部に圧接された状態で、上記駆動ケ
ース2および支持軸5に取り付けられるように構成され
ている。
が一体に形成された合成樹脂製の筒状体からなり、その
上端部が上部プレート17に形成された凹孔2b内に嵌
入されるとともに、その下方に位置する上記係合クラッ
チ21aが、サンギヤ23aの上面に形成された凹部内
に嵌入されてその底部に圧接された状態で、上記駆動ケ
ース2および支持軸5に取り付けられるように構成され
ている。
【0073】上記支持部材70の下部外周面には、係止
部材69の係止部68が挿入される縦溝からなるガイド
部71が上下方向に形成されるとともに、このガイド部
71の上端部から側方に伸びる横溝からなる保持部72
が形成されている。そして、上記ガイド部71に挿入さ
れた係止部材69の係止部68が上記保持部72内に導
入されることにより、この保持部72の下辺部において
上記係止部68が保持されるように構成されている。ま
た、保持部72の側端部には、この保持部72内に導入
された係止部材69の抜け止め部となる突部73が形成
されている。
部材69の係止部68が挿入される縦溝からなるガイド
部71が上下方向に形成されるとともに、このガイド部
71の上端部から側方に伸びる横溝からなる保持部72
が形成されている。そして、上記ガイド部71に挿入さ
れた係止部材69の係止部68が上記保持部72内に導
入されることにより、この保持部72の下辺部において
上記係止部68が保持されるように構成されている。ま
た、保持部72の側端部には、この保持部72内に導入
された係止部材69の抜け止め部となる突部73が形成
されている。
【0074】また、上記支持部材70の中間部外周面に
は、上下方向に伸びる突条部74が形成され、この突条
部74が支持軸5の上方部5aの内周面に形成された係
合溝(図示せず)に係合されるように構成されるととも
に、上記係合クラッチ21aの下面に形成された凹部7
5がサンギヤ23aの凹部上面に形成された突部76に
外嵌されることにより、上記係合クラッチ21aとサン
ギヤ23aとが係脱可能に係合されるように構成されて
いる。さらに、上記駆動ケース2の上部プレートには、
スイッチアッセンブリ37を駆動するウォームホイール
41のボス部41aを貫通する筒状部77が突設され、
この筒状部77によって上記ウォームホイール41が回
転自在に支持されるようになっている。
は、上下方向に伸びる突条部74が形成され、この突条
部74が支持軸5の上方部5aの内周面に形成された係
合溝(図示せず)に係合されるように構成されるととも
に、上記係合クラッチ21aの下面に形成された凹部7
5がサンギヤ23aの凹部上面に形成された突部76に
外嵌されることにより、上記係合クラッチ21aとサン
ギヤ23aとが係脱可能に係合されるように構成されて
いる。さらに、上記駆動ケース2の上部プレートには、
スイッチアッセンブリ37を駆動するウォームホイール
41のボス部41aを貫通する筒状部77が突設され、
この筒状部77によって上記ウォームホイール41が回
転自在に支持されるようになっている。
【0075】上記のように支持軸5に設けられた空間部
7に、歯付きワッシャからなる係止部材69を支持する
支持部材70を配設し、この支持部材70の外周面に、
上下方向に伸びるガイド部71と、このガイド部71の
上端部から側方に伸びる保持部72とを形成するととも
に、このガイド部71および保持部72に係合される係
合部68を上記係止部材69の内周面に設けた構成によ
ると、コイルスプリング8からなる付勢部材とともに上
記係止部材69を上記空間部7内に挿入し、この係止部
材69の係合部68上記ガイド部71に沿って上方にス
ライド変位させた後、この係止部材69を回動操作する
だけで、その係合部68を上記保持部72内に導入して
保持させることができる。
7に、歯付きワッシャからなる係止部材69を支持する
支持部材70を配設し、この支持部材70の外周面に、
上下方向に伸びるガイド部71と、このガイド部71の
上端部から側方に伸びる保持部72とを形成するととも
に、このガイド部71および保持部72に係合される係
合部68を上記係止部材69の内周面に設けた構成によ
ると、コイルスプリング8からなる付勢部材とともに上
記係止部材69を上記空間部7内に挿入し、この係止部
材69の係合部68上記ガイド部71に沿って上方にス
ライド変位させた後、この係止部材69を回動操作する
だけで、その係合部68を上記保持部72内に導入して
保持させることができる。
【0076】したがって、上記コイルスプリング8の下
端部を支持する上記係止部材69を、上記支持部材70
に対して容易に係止させることができるとともに、必要
に応じて上記係止部材69によるコイルスプリング8の
係止状態を容易に解除することができ、さらに上記係止
状態ではコイルスプリング8の付勢力によって係止部材
69の係合部68が上記保持部72の下辺部に圧接され
ることになるため、上記コイルスプリング8および係止
部材69を安定した係止状態に保持することができる。
端部を支持する上記係止部材69を、上記支持部材70
に対して容易に係止させることができるとともに、必要
に応じて上記係止部材69によるコイルスプリング8の
係止状態を容易に解除することができ、さらに上記係止
状態ではコイルスプリング8の付勢力によって係止部材
69の係合部68が上記保持部72の下辺部に圧接され
ることになるため、上記コイルスプリング8および係止
部材69を安定した係止状態に保持することができる。
【0077】特に、上記実施例では、保持部72の側端
部下面、つまり上記ガイド部71との接続部下面に抜け
止め用の突部73を設けたため、この突部73によって
上記係止部材69が保持部72の外方に導出されること
を確実に防止し、上記コイルスプリング8および係止部
材69の係止状態を効果的に安定させることができる。
また、上記実施例に示すように、支持部材70の上部に
係合クラッチ21aを一体に形成した構造とすれば、部
品点数を少なくして製造コストを効果的に低減すること
ができる。
部下面、つまり上記ガイド部71との接続部下面に抜け
止め用の突部73を設けたため、この突部73によって
上記係止部材69が保持部72の外方に導出されること
を確実に防止し、上記コイルスプリング8および係止部
材69の係止状態を効果的に安定させることができる。
また、上記実施例に示すように、支持部材70の上部に
係合クラッチ21aを一体に形成した構造とすれば、部
品点数を少なくして製造コストを効果的に低減すること
ができる。
【0078】なお、図22に示すように、支持部材70
のガイド部71に導入された係止部材69の係止部68
を保持部72側に案内する傾斜部78を設けた構造とし
てもよい。このように構成した場合には、上記係止部材
69をガイド部71に沿って上方に押動することによ
り、上記係止部68を自動的に保持部72側に案内する
ことができるため、係止部材69の組付作業を容易に行
うことができる。また、上記係止部材69の組付時に、
支持部材70の保持部72内に上記係止部69を確実に
導入するためには、係止部材69の抜け止め部となる突
部73の内側面に上記係止部68を保持部72側に案内
する傾斜面を形成することが望ましい。
のガイド部71に導入された係止部材69の係止部68
を保持部72側に案内する傾斜部78を設けた構造とし
てもよい。このように構成した場合には、上記係止部材
69をガイド部71に沿って上方に押動することによ
り、上記係止部68を自動的に保持部72側に案内する
ことができるため、係止部材69の組付作業を容易に行
うことができる。また、上記係止部材69の組付時に、
支持部材70の保持部72内に上記係止部69を確実に
導入するためには、係止部材69の抜け止め部となる突
部73の内側面に上記係止部68を保持部72側に案内
する傾斜面を形成することが望ましい。
【0079】また、上記実施例では、支持部材70の下
部外周面に縦溝および横溝からなるガイド部71および
保持部72を形成するとともに、係止部材69の内周面
に上記ガイド部71および保持部72に係合される突部
からなる係合部68を設けた例について説明したが、上
記支持部材70の下部外周面に突条からなるガイド部お
よび保持部を形成するとともに、係止部材69の内周面
に上記ガイド部および保持部に係合される溝部からなる
係合部を設けた構造としてもよい。
部外周面に縦溝および横溝からなるガイド部71および
保持部72を形成するとともに、係止部材69の内周面
に上記ガイド部71および保持部72に係合される突部
からなる係合部68を設けた例について説明したが、上
記支持部材70の下部外周面に突条からなるガイド部お
よび保持部を形成するとともに、係止部材69の内周面
に上記ガイド部および保持部に係合される溝部からなる
係合部を設けた構造としてもよい。
【0080】また、図23に示すように、上記支持部材
70の上端部内に下端部78aが嵌入される第1筒状部
78を上記上部プレート17に突設するとともに、駆動
ケース2のカバー28に、下端部が上記第1筒状部78
内に導入される第2筒状部77を形成した構造としても
よい。そして、上記支持部材70下端部からこの支持部
材70内に導入された上記駆動モータ10用のハーネス
を上記第1筒状部78と第2筒状部77との間隙から駆
動モータ10の設置部に導出させるとともに、上記支持
部材70内に導入された鏡面用等のハーネス、例えば鏡
面を加熱してその曇りを除去するヒータ用のハーネスを
上記第2筒状部77の上端部から駆動ケース2の外部に
導出させるようにしてもよい。
70の上端部内に下端部78aが嵌入される第1筒状部
78を上記上部プレート17に突設するとともに、駆動
ケース2のカバー28に、下端部が上記第1筒状部78
内に導入される第2筒状部77を形成した構造としても
よい。そして、上記支持部材70下端部からこの支持部
材70内に導入された上記駆動モータ10用のハーネス
を上記第1筒状部78と第2筒状部77との間隙から駆
動モータ10の設置部に導出させるとともに、上記支持
部材70内に導入された鏡面用等のハーネス、例えば鏡
面を加熱してその曇りを除去するヒータ用のハーネスを
上記第2筒状部77の上端部から駆動ケース2の外部に
導出させるようにしてもよい。
【0081】このように構成した場合には、上記鏡面用
等のハーネスの導出孔となる透孔を上記カバー28に形
成することなく、上記ハーネスを駆動ケース2外に導出
させることできる。しかも、上記第1筒状部77の上端
開口部からその内部に流入した水滴等は、上記第2筒状
部78および支持部材70を通って駆動ケース2の外部
に導出されることになるため、上記ハーネスの導出孔を
シールするゴムキャップを取り付ける等の手段を講じる
ことなく、上記駆動ケース2内の電装品の設置部に水分
が侵入するのを効果的に防止することができる。
等のハーネスの導出孔となる透孔を上記カバー28に形
成することなく、上記ハーネスを駆動ケース2外に導出
させることできる。しかも、上記第1筒状部77の上端
開口部からその内部に流入した水滴等は、上記第2筒状
部78および支持部材70を通って駆動ケース2の外部
に導出されることになるため、上記ハーネスの導出孔を
シールするゴムキャップを取り付ける等の手段を講じる
ことなく、上記駆動ケース2内の電装品の設置部に水分
が侵入するのを効果的に防止することができる。
【0082】
【発明の効果】以上のように請求項1に係る発明は、ミ
ラー本体を回転可能に支持する支持軸の下方部を大径に
形成し、この下方部に形成された空間部内に、ミラー本
体に回動抵抗を付与するコイルスプリング等からなる付
勢部材を配設するように構成したため、上記コイルスプ
リングを支持軸に外嵌させるように構成した場合のよう
に支持軸の径が制限されることがないので、支持軸の径
を大きくしその強度を十分に確保することができる。
ラー本体を回転可能に支持する支持軸の下方部を大径に
形成し、この下方部に形成された空間部内に、ミラー本
体に回動抵抗を付与するコイルスプリング等からなる付
勢部材を配設するように構成したため、上記コイルスプ
リングを支持軸に外嵌させるように構成した場合のよう
に支持軸の径が制限されることがないので、支持軸の径
を大きくしその強度を十分に確保することができる。
【0083】したがって、上記支持軸を合成樹脂材等の
安価な素材で形成することにより、製造コストを効果的
に削減することができるとともに、ミラー本体の支持部
および回転駆動部等のレイアウトの邪魔にならない位置
に上記コイルスプリングを設置することにより、このコ
イルスプリング等からなる付勢部材によってミラー本体
に適度の回動抵抗を付与し、このミラー本体を節度感を
持って使用位置および格納位置に保持させることができ
るという利点がある。
安価な素材で形成することにより、製造コストを効果的
に削減することができるとともに、ミラー本体の支持部
および回転駆動部等のレイアウトの邪魔にならない位置
に上記コイルスプリングを設置することにより、このコ
イルスプリング等からなる付勢部材によってミラー本体
に適度の回動抵抗を付与し、このミラー本体を節度感を
持って使用位置および格納位置に保持させることができ
るという利点がある。
【0084】また、請求項2に係る発明は、上記支持軸
と車体側のベースプレートとを合成樹脂材によって一体
に形成するように構成したため、ベースプレートに支持
軸を組み付ける必要がないので、組付作業を簡略化する
ことができるとともに、簡単な構成で上記支持軸の支持
剛性を十分に確保することができる。
と車体側のベースプレートとを合成樹脂材によって一体
に形成するように構成したため、ベースプレートに支持
軸を組み付ける必要がないので、組付作業を簡略化する
ことができるとともに、簡単な構成で上記支持軸の支持
剛性を十分に確保することができる。
【0085】また、請求項3に係る発明では、上記支持
軸の下方部に設けられた空間部の下端に付勢部材挿入用
の開口部を形成したため、上記支持軸に対するミラー本
体の支持部および駆動部等の組み付けを行った後に、上
記開口部の下方から上記付勢部材を挿入してこれを容易
に組み付けることができる。そして、回転駆動機構およ
び回転駆動源等が設置されるミラー本体と、このミラー
本体を支持する支持軸とをそれぞれ別々にサブアッシー
するように構成することにより、部品のモジュラー化を
図ることができるという利点がある。
軸の下方部に設けられた空間部の下端に付勢部材挿入用
の開口部を形成したため、上記支持軸に対するミラー本
体の支持部および駆動部等の組み付けを行った後に、上
記開口部の下方から上記付勢部材を挿入してこれを容易
に組み付けることができる。そして、回転駆動機構およ
び回転駆動源等が設置されるミラー本体と、このミラー
本体を支持する支持軸とをそれぞれ別々にサブアッシー
するように構成することにより、部品のモジュラー化を
図ることができるという利点がある。
【0086】また、請求項4に係る発明では、支持軸に
設けられた空間部に、付勢部材の下端部を係止する係止
部材と、この係止部材が外嵌されて支持される支持部材
とを配設し、この支持部材の外周面に、上下方向に伸び
るガイド部と、このガイド部の上端部から側方に伸びる
保持部とを形成するとともに、このガイド部および保持
部に係合される係合部を上記係止部材の内周面に係合部
を設けたため、上記係止部材の係合部を上記ガイド部に
沿って上方にスライド変位させた後、この係止部材を回
動操作するだけで、その係合部を上記保持部内に導入し
て保持させることができ、上記付勢部材の下端部を支持
する係止部材の着脱作業を容易に行うことができるとと
もに、上記付勢部材および係止部材を安定した係止状態
に保持することができる。
設けられた空間部に、付勢部材の下端部を係止する係止
部材と、この係止部材が外嵌されて支持される支持部材
とを配設し、この支持部材の外周面に、上下方向に伸び
るガイド部と、このガイド部の上端部から側方に伸びる
保持部とを形成するとともに、このガイド部および保持
部に係合される係合部を上記係止部材の内周面に係合部
を設けたため、上記係止部材の係合部を上記ガイド部に
沿って上方にスライド変位させた後、この係止部材を回
動操作するだけで、その係合部を上記保持部内に導入し
て保持させることができ、上記付勢部材の下端部を支持
する係止部材の着脱作業を容易に行うことができるとと
もに、上記付勢部材および係止部材を安定した係止状態
に保持することができる。
【図1】本発明の一実施例における車両用ミラーの断面
正面図である。
正面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】上記車両用ミラーに設けられた回動駆動機構の
分解斜視図である。
分解斜視図である。
【図4】上記車両用ミラーに設けられた回転支持部の分
解斜視図である。
解斜視図である。
【図5】回動範囲規制機構の構成を示す断面図である。
【図6】(A),(B)は回動範囲規制機構を構成する
突起の底面図および突部の平面図である。
突起の底面図および突部の平面図である。
【図7】(A),(B)は上記突起と突部との係合状態
を状態を示す底面図である。
を状態を示す底面図である。
【図8】コイルスプリングの設置状態を示す断面図であ
る。
る。
【図9】切換手段の構成を示す分解断面図である。
【図10】(A),(B)は切換手段を構成する固定側
接点部材の底面図および可動側接点部材の平面図であ
る。
接点部材の底面図および可動側接点部材の平面図であ
る。
【図11】駆動回路の構成を示す説明図である。
【図12】(A),(B),(C)は切換手段の作用を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図13】プラネタリギヤの回転状態を示す説明図であ
る。
る。
【図14】ミラー本体の回転時における電流の変化状態
を示すタイムチャートである。
を示すタイムチャートである。
【図15】(A),(B)はミラー本体を逆駆動させた
状態を示す説明図である。
状態を示す説明図である。
【図16】使用位置で静止したミラー本体に外力が作用
した時のミラー本体の回転角度とミラー本体に作用する
トルクとの関係を示すグラフである。
した時のミラー本体の回転角度とミラー本体に作用する
トルクとの関係を示すグラフである。
【図17】本発明に係る車両用ミラーの別の実施例を示
す断面図である。
す断面図である。
【図18】本発明に係る車両用ミラーのさらに別の実施
例の示す断面図である。
例の示す断面図である。
【図19】図18に示す実施例の一部を示す分解図であ
る。
る。
【図20】係止部材の構造を示す平面図である。
【図21】図19のD−D線矢視図である。
【図22】支持部材の構成を示す正面図である。
【図23】本発明に係る車両用ミラーのさらに別の実施
例を示す断面図である。
例を示す断面図である。
1 ミラー本体 4 ベースプレート 5 支持軸 5b 下方部 7 空間部 8 コイルスプリング(付勢部材) 68 係合部 69 係止部材 70 支持部材 71 ガイド部 72 保持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和気 徹 広島市安芸区矢野新町1丁目2番15号 株 式会社石▲崎▼本店内
Claims (4)
- 【請求項1】 車体に突設された支持軸を支点にしてミ
ラー本体が回動可能に支持された車両用ミラーにおい
て、上記ミラー本体に回動抵抗を付与する付勢部材を設
けるとともに、上記支持軸の下方部に付勢部材が配設さ
れる空間部を形成したことを特徴とする車両用ミラー。 - 【請求項2】 支持軸に設けられた空間部の下端に付勢
部材挿入用の開口部を形成したことを特徴とする請求項
1記載の車両用ミラー。 - 【請求項3】 車体に設けられた合成樹脂製のベースプ
レートに、ミラー本体の回動支点となる支持軸を一体に
突設したことを特徴とする請求項1または2記載の車両
用ミラー。 - 【請求項4】 支持軸に設けられた空間部に付勢部材の
下端部を係止する係止部材と、この係止部材が外嵌され
て支持される支持部材とを配設し、この支持部材の外周
面に、上下方向に伸びるガイド部と、このガイド部の上
端部から側方に伸びる保持部とを形成するとともに、上
記係止部材の内周面に上記ガイド部および保持部に係合
される係合部を設けたことを特徴とする請求項1〜3の
いずれかに記載の車両用ミラー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16264995A JPH0872612A (ja) | 1994-06-30 | 1995-06-28 | 車両用ミラー |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14926094 | 1994-06-30 | ||
JP6-149260 | 1994-06-30 | ||
JP16264995A JPH0872612A (ja) | 1994-06-30 | 1995-06-28 | 車両用ミラー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0872612A true JPH0872612A (ja) | 1996-03-19 |
Family
ID=26479196
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16264995A Pending JPH0872612A (ja) | 1994-06-30 | 1995-06-28 | 車両用ミラー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0872612A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1178696A (ja) * | 1997-05-29 | 1999-03-23 | Britax Rainsfords Pty Ltd | 外部バック・ミラー |
JP2001151020A (ja) * | 1999-11-25 | 2001-06-05 | Ishizaki Honten:Kk | 電動格納式ミラーの駆動装置 |
JP2002320627A (ja) * | 2001-03-26 | 2002-11-05 | Kaltenbach & Voigt Gmbh & Co | 歯科治療用椅子 |
JP2003294583A (ja) * | 2002-03-29 | 2003-10-15 | Daifuku Co Ltd | エンジンテスト用の回転駆動装置 |
US6811771B1 (en) | 1999-04-27 | 2004-11-02 | Ebara Corporation | Bactericidal organic polymeric material |
JP2018172036A (ja) * | 2017-03-31 | 2018-11-08 | 株式会社村上開明堂 | 車両用電動格納式視認装置の電動格納ユニット |
-
1995
- 1995-06-28 JP JP16264995A patent/JPH0872612A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1178696A (ja) * | 1997-05-29 | 1999-03-23 | Britax Rainsfords Pty Ltd | 外部バック・ミラー |
US6811771B1 (en) | 1999-04-27 | 2004-11-02 | Ebara Corporation | Bactericidal organic polymeric material |
JP2001151020A (ja) * | 1999-11-25 | 2001-06-05 | Ishizaki Honten:Kk | 電動格納式ミラーの駆動装置 |
JP2002320627A (ja) * | 2001-03-26 | 2002-11-05 | Kaltenbach & Voigt Gmbh & Co | 歯科治療用椅子 |
JP2003294583A (ja) * | 2002-03-29 | 2003-10-15 | Daifuku Co Ltd | エンジンテスト用の回転駆動装置 |
JP2018172036A (ja) * | 2017-03-31 | 2018-11-08 | 株式会社村上開明堂 | 車両用電動格納式視認装置の電動格納ユニット |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040517 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040525 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20041005 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |