JP2003294583A - エンジンテスト用の回転駆動装置 - Google Patents

エンジンテスト用の回転駆動装置

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JP2003294583A
JP2003294583A JP2002094941A JP2002094941A JP2003294583A JP 2003294583 A JP2003294583 A JP 2003294583A JP 2002094941 A JP2002094941 A JP 2002094941A JP 2002094941 A JP2002094941 A JP 2002094941A JP 2003294583 A JP2003294583 A JP 2003294583A
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drive
operated
crankshaft
along
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JP2002094941A
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Yasuhiko Iwasaki
弥彦 岩崎
Takashi Fukuda
隆志 福田
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Daifuku Co Ltd
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Daifuku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンのクランク軸と電動モータMの駆動
軸とを円滑に接続させることを可能としながら、ガタの
発生が少ない状態で外部駆動手段にてクランク軸を回転
駆動させることが可能となるエンジンテスト用の回転駆
動装置を提供する。 【解決手段】 エンジン2Aのクランク軸に接続された
被操作部6Aと、外部駆動手段4の駆動軸7に接続され
た駆動操作部8との夫々に、軸芯方向に沿って噛み合い
係合する凹凸状の噛合係合部が周方向に沿って形成さ
れ、噛合係合部における凹部が、その周方向に沿う開口
幅が軸芯方向に沿って内奥側に向かうほど幅狭となるテ
ーパ状に形成されるとともに、凸部がその周方向に沿う
幅が軸芯方向に沿って先端側に向かうほど幅狭となるテ
ーパ状に形成され、且つ、被操作部材と駆動操作部材と
を引き寄せた状態で相対位置を保持する保持手段が備え
られている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テスト対象エンジ
ンのクランク軸に接続された被操作部と、外部駆動手段
の駆動軸に接続された駆動操作部とを、同一軸芯周りで
一体回転すべく係合させた状態で、前記外部駆動手段に
て前記テスト対象エンジンのクランク軸を回転駆動させ
るよう構成したエンジンテスト用の回転駆動装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】上記構成のエンジンテスト用の回転駆動
装置は、エンジンに燃料を供給しない状態で外部駆動手
段にてエンジンのクランク軸を回転させて検査する、い
わゆるコールドテストを行うとき等に使用されるもので
あるが、このようなエンジンテスト用の回転駆動装置の
従来技術としては、例えば、特開昭59−208158
号公報に示される構成のものがあった。尚、前記エンジ
ンテスト用の回転駆動装置は、コールドテストを行うと
きに限らず、エンジンに燃料を供給して着火させた状態
で回転させて検査する場合において、エンジンのスター
ターとしてクランク軸を回転させるときにも利用される
ものである。上記従来技術の構成について説明を加える
と、テスト対象エンジンとしてオートマティックトラン
スミッション用のエンジンのテストを行う場合には、前
記駆動操作部として、テスト対象エンジンのクランク軸
に接続されたドライブプレートの外周部に形成されたリ
ングギアに対して噛み合い係合する係合部を備えて、こ
の係合部がリングギアに噛み合っている状態で外部駆動
手段としての電動モータによってクランク軸を回転駆動
させる構成となっており、又、テスト対象エンジンとし
てマニュアルトランスミッション用エンジンのテストを
行う場合には、前記駆動操作部として、エンジンのクラ
ンク軸に接続されたクラッチ板に設けられたスプライン
嵌合孔に対して嵌まり合うスプライン軸部を備えて、ス
プライン嵌合させた状態で電動モータによってクランク
軸を回転駆動させる構成となっている。又、上記係合部
やスプライン軸部は、シリンダ装置によって自動的にス
ライドさせながら、リングギアに噛み合わせたり、スプ
ライン嵌合させる構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来構成
において、リングギアに対して前記係合部が噛み合い係
合した状態でクランク軸を回転駆動させる構成では、ギ
アの噛み合い部分ではバックラッシュが発生するもので
あり、しかも、エンジンのピストンの吸入行程や圧縮行
程等のように駆動負荷に脈動成分が存在することから、
外部駆動手段にてクランク軸を高速で回転駆動させる
と、リングギアでの噛み合い部分でガタが発生して円滑
な回転駆動が行えないおそれがあった。
【0004】又、スプライン嵌合にて噛み合い連動させ
る構成とした場合、上記したように、エンジンをテスト
する際にシリンダ装置によってスプライン軸部を自動で
スライドさせながらスプライン嵌合させる構成となって
いることから、スプライン軸部とスプライン嵌合孔との
嵌合部分においては、シリンダ装置のスライド操作によ
る挿入操作が円滑に行えるようにするために融通(隙
間)を形成しておく必要がある。このように嵌合部分に
隙間が形成されると、外部駆動手段にてクランク軸を高
速で回転駆動させると、上記したようなリングギアでの
ガタの発生と同じような理由からスプライン軸とスプラ
イン孔との噛み合い部分でガタが発生して円滑な回転駆
動が行えないおそれがあった。このとき、このようなガ
タの発生を防止するために上記したような融通(隙間)
を無くすようにすると、被操作部と駆動操作部との間で
の係合が円滑に行えないものとなり、被操作部と駆動操
作部との間、言いかえると、エンジンのクランク軸と電
動モータの駆動軸とを円滑に接続させることが難しくな
るという不利がある。
【0005】本発明はかかる点に着目してなされたもの
であり、その目的は、エンジンのクランク軸と電動モー
タの駆動軸とを円滑に接続させることを可能としなが
ら、ガタの発生が少ない状態で外部駆動手段にてクラン
ク軸を回転駆動させることが可能となるエンジンテスト
用の回転駆動装置を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のエンジ
ンテスト用の回転駆動装置は、テスト対象エンジンのク
ランク軸に接続された被操作部と、外部駆動手段の駆動
軸に接続された駆動操作部とを、同一軸芯周りで一体回
転すべく係合させた状態で、前記外部駆動手段にて前記
テスト対象エンジンのクランク軸を回転駆動させるよう
構成したものであって、前記被操作部及び前記駆動操作
部の互いに対向する端部夫々に、前記テスト対象エンジ
ンがテスト用設定位置に位置する状態で、前記クランク
軸の軸芯方向に沿って噛み合い係合する凹凸状の噛合係
合部が周方向に沿って形成され、前記被操作部及び前記
駆動操作部夫々の前記噛合係合部における凹部が、その
周方向に沿う開口幅が軸芯方向に沿って内奥側に向かう
ほど幅狭となるテーパ状に形成されるとともに、前記被
操作部及び前記駆動操作部夫々の前記噛合係合部におけ
る凸部が、その周方向に沿う幅が軸芯方向に沿って先端
側に向かうほど幅狭となるテーパ状に形成され、且つ、
前記被操作部材の噛合係合部と前記駆動操作部材の噛合
係合部とを噛み合わせるように前記軸芯方向に沿って引
き寄せた状態で、前記被操作部材と前記駆動操作部材と
の前記軸芯方向での相対位置を保持する保持手段が備え
られていることを特徴とする。
【0007】すなわち、上記構成のエンジンテスト用の
回転駆動装置においては、テスト対象エンジンのクラン
ク軸に接続された被操作部と、外部駆動手段の駆動軸に
接続された駆動操作部とを同一軸芯上で一体回転すべく
係合させるために接続させる場合には、前記被操作部及
び前記駆動操作部の夫々に形成された凹凸状の噛合係合
部がクランク軸の軸芯方向に沿って噛み合い係合するこ
とになる。このとき、被操作部及び駆動操作部のうちの
一方の噛合係合部における凸部が、相手方の噛合係合部
における凹部に嵌まり込んで係合することになるが、そ
の凸部はその周方向に沿う幅が軸芯方向に沿って先端側
に向かうほど幅狭となるテーパ状に形成され、しかも、
相手方の凹部は周方向に沿う開口幅が軸芯方向に沿って
内奥側に向かうほど幅狭となるテーパ状に形成されてい
るから、被操作部と駆動操作部とを円滑に接続させるこ
とが可能となり、それらが近づく方向に嵌まり合うと、
テーパ状に形成された凹部の内面と凸部の外面とによっ
て楔状に隙間の無い状態で噛み合い係合する状態とな
る。
【0008】しかも、保持手段によって被操作部材の噛
合係合部と駆動操作部材の噛合係合部とを噛み合わせる
ように軸芯方向に沿って引き寄せた状態で、被操作部材
と駆動操作部材との軸芯方向での相対位置を保持するよ
うにしているので、被操作部及び駆動操作部夫々の噛合
係合部における上記したような楔状に噛み合い係合する
状態が保持されることになり、被操作部と駆動操作部と
の間で隙間の生じない良好な係合状態が維持され、外部
駆動手段にてクランク軸を回転駆動させた場合にガタの
発生が少ないものとなる。
【0009】従って、被操作部と駆動操作部とを円滑に
接続させることを可能としながら、ガタの発生が少ない
状態で外部駆動手段にてクランク軸を回転駆動させるこ
とが可能となるエンジンテスト用の回転駆動装置を提供
できるに至った。
【0010】請求項2に記載のエンジンテスト用の回転
駆動装置は、請求項1において、前記テスト対象エンジ
ンとして、マニュアルトランスミッション用エンジン、
および、オートマティックトランスミッション用エンジ
ンがあり、前記被操作部として、前記マニュアルトラン
スミッション用エンジンに対するマニュアル用の被操作
部、および、前記オートマティックトランスミッション
用のエンジンに対するオートマティック用の被操作部が
あり、前記駆動操作部が、前記マニュアル用の被操作部
および前記オートマティック用の被操作部の夫々に対し
て噛み合い係合自在に構成されていることを特徴とす
る。
【0011】すなわち、テスト対象エンジンとしてマニ
ュアルトランスミッション用エンジンのテストを行うと
きは、前記被操作部としてマニュアル用の被操作部が用
いられる。又、テスト対象エンジンとしてオートマティ
ックトランスミッション用エンジンのテストを行うとき
は、前記被操作部としてオートマティック用の被操作部
が用いられることになる。これに対して、外部駆動手段
の駆動軸に接続される駆動操作部は、前記マニュアル用
の被操作部および前記オートマティック用の被操作部の
夫々に対して噛み合い係合自在に構成されているから、
マニュアルトランスミッション用エンジンのテストを行
う場合、あるいは、オートマティックトランスミッショ
ン用エンジンのテストを行う場合のいずれであっても、
同じものを兼用して利用することができるのであり、テ
スト対象エンジンの種類が異なる毎に異なる構成の駆動
操作部に付け替える必要がなくエンジンのテスト作業の
能率を低下させる不利がなく、又、複数種類の駆動操作
部を用意するものに比べてコスト高を招く不利もなく、
請求項1を実施するのに好適な手段が得られる。
【0012】請求項3記載のエンジンテスト用の回転駆
動装置は、請求項2において、前記マニュアル用の被操
作部が、前記マニュアルトランスミッション用エンジン
のフライホイールの外方側に備えられたクラッチにおけ
るクラッチ板に形成されたスプライン嵌合孔に嵌まり合
い嵌合するスプライン軸部と、前記スプライン軸部がス
プライン嵌合孔に嵌まり合う状態で、前記クラッチにお
けるダイヤフラムスプリングに係合して抜け外れを阻止
する抜止め機構と、前記保持手段にて支持される被支持
具とを備えて構成されていることを特徴とする。
【0013】すなわち、マニュアルトランスミッション
用エンジンのテストを行うときには、そのエンジンのク
ランク軸に接続される被操作部としてマニュアル用の被
操作部が用いられ、このマニュアル用の被操作部は、前
記スプライン軸部を前記クラッチ板に形成されたスプラ
イン嵌合孔に嵌合させて、その嵌合状態において抜止め
機構がクラッチにおけるダイヤフラムスプリングに係合
して抜け外れを阻止することにより、エンジンのクラン
ク軸と一体回転自在な状態に維持されるのである。
【0014】このマニュアル用の被操作部は、エンジン
をテストするために外部駆動手段の駆動軸に接続された
駆動操作部と係合させる前に、予め手作業等により装着
されるものであり、スプライン軸部とスプライン嵌合孔
との嵌合部分においては融通(隙間)を形成しておく必
要はなく、嵌まり合った状態ではガタの発生の少ない状
態で一体回転するように構成されることになる。
【0015】そして、スプライン軸部とスプライン嵌合
孔とが嵌合し且つ抜け外れされている状態で、被支持具
が保持手段にて支持されることにより、このマニュアル
用の被操作部に備えられた凹凸状の噛合係合部と駆動操
作部材の噛合係合部とを噛み合わせるように軸芯方向に
沿って引き寄せた状態で、このマニュアル用の被操作部
材と駆動操作部材との軸芯方向での相対位置が保持され
ることになる。つまり、被操作部と駆動操作部との間で
隙間の生じない良好な係合状態が維持され、外部駆動手
段にてクランク軸を高速で回転駆動させるようにしても
ガタの発生が少ないものとなる。
【0016】従って、外部駆動手段にてマニュアルトラ
ンスミッション用エンジンのクランク軸をガタの発生が
少ない状態で回転駆動させることが可能となり、請求項
2を実施するのに好適な手段が得られる。
【0017】請求項4記載のエンジンテスト用の回転駆
動装置は、請求項2において、前記オートマティック用
の被操作部が、前記オートマティックトランスミッショ
ン用エンジンにおけるドライブプレートに周方向に間隔
をあけて形成された複数の係合孔に、前記軸芯方向に沿
って嵌まり合う複数の係合突起と、前記各係合突起が前
記各係合孔に嵌まり合う状態で、前記ドライブプレート
に形成した係合部に係合して抜け外れを阻止する抜止め
機構と、前記保持手段にて支持される被支持具とを備え
て構成されていることを特徴とする。
【0018】すなわち、オートマティックトランスミッ
ション用エンジンのテストを行うときには、そのエンジ
ンのクランク軸に接続される被操作部としてオートマテ
ィック用の被操作部が用いられ、このオートマティック
用の被操作部は、前記複数の係合突起を、ドライブプレ
ートに周方向に間隔をあけて形成された複数の係合孔に
軸芯方向に沿って嵌合させて、その嵌合状態において抜
止め機構がドライブプレートに形成した係合部に係合し
て抜け外れを阻止することにより、エンジンのクランク
軸と一体回転自在な状態に維持されるのである。
【0019】このオートマティック用の被操作部は、エ
ンジンをテストするために外部駆動手段の駆動軸に接続
された駆動操作部と係合させる前に、予め手作業により
ドライブプレートに装着されるものであり、各係合突起
と各係合孔とを、それらが嵌まり合った状態でガタの発
生が少なくなるように精度よく形成しても、それらを適
正に嵌合させることができ、各係合突起と各係合孔とが
嵌まり合った状態ではガタの発生の少ない状態で一体回
転するように構成されることになる。
【0020】そして、複数の係合突起が各係合孔に嵌合
し、且つ、抜け外れされている状態で、被支持具が保持
手段にて支持されることにより、このオートマティック
用の被操作部に備えられた凹凸状の噛合係合部と駆動操
作部材の噛合係合部とを噛み合わせるように軸芯方向に
沿って引き寄せた状態で、このオートマティック用の被
操作部と駆動操作部材との軸芯方向での相対位置が保持
されることになる。つまり、被操作部と駆動操作部との
間で隙間の生じない良好な係合状態が維持され、外部駆
動手段にてクランク軸を回転駆動させる場合にガタの発
生が少ないものとなる。
【0021】従って、外部駆動手段にてオートマティッ
クトランスミッション用エンジンのクランク軸をガタの
発生が少ない状態で回転駆動させることが可能となり、
請求項2を実施するのに好適な手段が得られる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るエンジンテス
ト用の回転駆動装置の実施形態について図面に基づいて
説明する。このエンジンテスト用の回転駆動装置は、テ
スト対象エンジンに対して燃料を供給せずに燃料を燃焼
させない状態で外部からクランク軸を回転させて検査す
る、いわゆるコールドテストを行うときに使用されるも
のであり、図1に示すように、テスト対象エンジンとし
て、マニュアルトランスミッション用エンジン2M(以
下、MT用エンジンと略称する)、および、オートマテ
ィックトランスミッション用エンジン2A(以下、AT
用エンジンと略称する)のいずれであってもテストを行
える構成となっている。
【0023】図1、図6及び図11に示すように、前記
エンジンテスト用の回転駆動装置は、パレット1に載置
された状態で図示しない搬送手段によって搬送されてき
たAT用エンジン2A又はMT用エンジン2Mが、コン
ベア装置3によりテスト用設定位置に搬入されるように
なっており、テスト用設定位置に位置するAT用エンジ
ン2Aのクランク軸KM、又は、MT用エンジン2Mの
クランク軸KAを、外部駆動手段としての電動モータ4
によって回転駆動させるように構成されている。説明を
加えると、AT用エンジン2Aをテスト対象とする場合
には、AT用エンジン2Aのクランク軸KAに予めオー
トマティック用の被操作部6Aが接続された状態でテス
ト用設定位置に搬入されるようになっており、MT用エ
ンジン2Mをテスト対象とする場合には、MT用エンジ
ン2Mのクランク軸KMに予めマニュアル用の被操作部
6Mが接続された状態でテスト用設定位置に搬入される
ようになっている。
【0024】そして、支持台5に固定状態で支持される
電動モータ4が備えられ、例えば、テスト対象エンジン
としてAT用エンジン2Aが上述したようにテスト用設
定位置に搬入されると、AT用エンジン2Aのクランク
軸KAに接続されたオートマティック用の被操作部6A
と、電動モータ4の駆動軸7に接続された駆動操作部8
とを、同一軸芯周りで一体回転すべく係合させた状態
で、電動モータ4にてAT用エンジン2Aのクランク軸
KAを回転駆動させるように構成されている。又、テス
ト対象エンジンとしてMT用エンジン2Mが上述したよ
うにテスト用設定位置に搬入されると、MT用エンジン
2Mのクランク軸KMに接続されたマニュアル用の被操
作部6Mと、電動モータ4の駆動軸7に接続された駆動
操作部8とを、同一軸芯周りで一体回転すべく係合させ
た状態で、電動モータ4にてMT用エンジン2Mのクラ
ンク軸KMを回転駆動させるように構成されている。こ
のように、前記電動モータ4に接続される駆動操作部8
は、マニュアル用の被操作部6Mおよびオートマティッ
ク用の被操作部6Aの夫々に対して噛み合い係合自在で
あって、それらに兼用して使用できる構成となってい
る。
【0025】次に、AT用エンジン2Aをテスト対象と
する場合について、各部の詳細について具体的に説明す
る。図2〜図4に示すように、AT用エンジン2Aのク
ランク軸KAに接続するためのオートマティック用の被
操作部6Aは、回転軸9における軸芯方向一端側に略円
盤状の伝動部材10が備えられ、軸芯方向他端側には、
電動モータ4の駆動軸7に接続された駆動操作部8と噛
み合い係合する凹凸状の噛合係合部11が形成されてい
る。前記回転軸9と前記伝動部材10とは、ゴム製カッ
プリング12を介して連動連結される構成となってお
り、軸芯方向に沿う寸法誤差を吸収したり、回転方向で
のトルク変動を吸収しながら回転動力を伝達することが
できる構成となっている。つまり、このゴム製カップリ
ング12は、回転軸9に対して周方向の3箇所に均等配
置した状態で径方向に沿って締結されたボルト13によ
り締め付け固定されており、前記伝動部材10に対して
は周方向の3箇所に均等配置した状態で軸芯方向に沿っ
て締結されたボルト14により締め付け固定されてい
る。尚、図3においては、構成を理解し易くするため
に、前記伝動部材10に取付けられる前の噛合係合部1
1およびゴム製カップリング12のみを示している。
【0026】説明を加えると、回転軸9は中空の筒状に
形成されるとともに、一端側が最も大径となり他端側ほ
ど小径となるように形成され、大径部分9aの軸端に軸
芯方向に凹凸を形成する状態で周方向に沿って凹凸状の
噛合係合部11が形成されている。すなわち、2つの凸
部15と2つの凹部16とが交互に配置されて凹凸状の
噛合係合部11が形成されている。又、大径部分9aよ
りも小径側の中間径部分9bにはベアリング17が外嵌
されており、それよりも小径の小径部分9cには伝動連
係用の回動ボス部18が外嵌されている。この回動ボス
部18と回転軸9とは直径方向に挿通する回り止めピン
19により一体回動するように連係されている。そし
て、上記したように、前記回動ボス部18と前記伝動部
材10とが前記ゴム製カップリング12を介して連動連
結される構成となっている。
【0027】そして、前記伝動部材10には、AT用エ
ンジン2Aにおけるドライブプレート20に周方向に間
隔をあけて形成された複数(3個)の係合孔21に軸芯
方向に沿って嵌まり合う複数(3個)の係合突起22
と、各係合突起22が前記各係合孔21に嵌まり合う状
態で、ドライブプレート20に形成した挿通孔23の内
周縁部24(係合部の一例)に係合して抜け外れを阻止
する抜止め機構25とが備えられている。この抜止め機
構25は、伝動部材10の周方向に等間隔をあけて分散
配置させる状態で3個備えられているが、それらは全て
同一構成となっている。
【0028】前記抜止め機構25について説明すると、
図5に示すように、前記伝動部材10における一側面に
連結固定された略円筒状のケース部材26の内部に、そ
のケース部材26に対して軸芯方向での抜け外れが阻止
された状態で相対回動自在な回動操作部材27と、軸芯
方向に移動操作自在な筒状の移動部材28と、周方向に
等間隔をあけて分散配置された3個の係合部材29とが
備えられている。前記回動操作部材27及び各係合部材
29は、伝動部材10に形成された挿通孔23を通して
他側面側に突出する構成となっており、回動操作部材2
7における軸芯方向反対側の端部はケース部材26から
外方側に突出しており、その突出部27aの外周部の形
状が6角形となっており、工具を使って手動で回動操作
を行うことができる構成となっている。
【0029】そして、回動操作部材27の外周部に形成
した雄ネジ部30と前記移動部材28の内周部に形成さ
れた雌ネジ部31とが螺合しており、回動操作部材27
を回動操作させることで、移動部材28が軸芯方向に沿
って正逆に移動する構成となっており、回動操作部材2
7を所定方向に回動操作して移動部材28を図中の突出
部27a側に移動させると、移動部材28に形成された
係合部32が各係合部材29に形成された係合爪33に
作用して前記各係止部材29を内方側に引き寄せる構成
となっている。そのとき、前記各係止部材29は、それ
に形成された傾斜案内面34が回動操作部材27の案内
部35に乗り上げて径方向外方側に変位することにな
る。そして、図5(ロ)に示すように、各係止部材29
が、前記ドライブプレート20に形成した挿通孔23の
内周縁部24に係合して抜け外れを阻止するようになっ
ている。尚、係止部材29による係合状態を解除すると
きは、回動操作部材27を反対方向に回動させること
で、移動部材28が係止部材29を反対側に押し移動さ
せるとともに、ケース部材26の内部に接当しながら係
止部材29が径方向内方側に引退操作されて係合状態を
解除できるようになっている(図5の(イ)参照)。
【0030】そして、AT用エンジン2Aをテストする
場合には、AT用エンジン2Aが、に上記したような構
成のオートマティック用の被操作部6Aが予め手動操作
にて取り付けられた状態で前記テスト用設定位置に搬入
されることになる。AT用エンジン2Aがテスト用設定
位置に搬入されると、前記オートマティック用の被操作
部6Aと、電動モータ4の駆動軸7に接続された駆動操
作部8とが、同一回転軸芯上に位置するように位置が設
定されることになる。そして、オートマティック用の被
操作部6Aに形成された凹凸状の噛合係合部11と、前
記駆動操作部8に形成された噛合係合部36とを一体回
転すべく係合させた状態で、電動モータ4を駆動してA
T用エンジン2Aのクランク軸KAを回転駆動すること
になる。尚、このようなオートマティック用の被操作部
6Aと駆動操作部8とを接続するときには、図6に示す
ように、その接続された状態で高速回転する箇所の周囲
を遮蔽部材37によって覆うことで作業上の安全性を確
保している。
【0031】前記駆動操作部8の噛合係合部36は、図
12に示すように、オートマティック用の被操作部6A
の噛合係合部11と噛み合い係合が可能なように、2つ
の凸部38と2つの凹部39とが交互に配置されて凹凸
状の噛合係合部が形成されている。そして、図13に示
すように、前記オートマティック用の被操作部6A及び
前記駆動操作部8夫々の前記噛合係合部11,36にお
ける凹部16、39が、その周方向に沿う開口幅が軸芯
方向に沿って内奥側に向かうほど幅狭となるテーパ状に
形成されるとともに、オートマティック用の被操作部6
A及び駆動操作部8夫々の前記噛合係合部11、36に
おける凸部15,38が、その周方向に沿う幅が軸芯方
向に沿って先端側に向かうほど幅狭となるテーパ状に形
成されている。しかも、凸部15と凹部39、および、
凸部38と凹部16とが互い噛み合うことになるが、そ
れらが最も噛み合った状態でも凸部15、38の先端部
が凹部16、39の内奥端に接しない構成としている。
【0032】前記オートマティック用の被操作部6Aの
噛合係合部11と駆動操作部8の噛合係合部36とを噛
み合わせるように軸芯方向に沿って引き寄せた状態で、
オートマティック用の被操作部6Aと駆動操作部8との
軸芯方向での相対位置を保持する保持手段としてのシリ
ンダ装置40が備えられている。
【0033】図6に示すように、前記駆動操作部8の外
周部には、ベアリング41を介して駆動軸7に対して相
対回動自在な固定支持部42が設けられ、この固定支持
部42は、連れ周りが阻止されるとともに軸芯方向での
位置ずれを許容する状態で、前記遮蔽部材37に対して
板バネ43を介して支持されている。この固定支持部4
2に、前記シリンダ装置40の本体部分40aが取り付
け固定されている。このシリンダ装置40は、図14に
示すように、駆動軸7の周りでその周方向に均等間隔を
あけて複数台(3台)が分散配置されており、エアー又
は油圧等の流体圧で作動する構成であり、操作片40b
が駆動軸7の軸芯方向に沿って移動操作自在で、且つ、
操作片40bが水平軸芯周りで回動操作自在な構成とな
っている。
【0034】前記各シリンダ装置40は、図14(イ)
に示すように、AT用エンジン2Aがテスト用設定位置
に搬入されるときは、操作片40bが搬入の邪魔になら
ないように退避しており、AT用エンジン2Aがテスト
用設定位置に搬入されると、図14(ロ)に示すよう
に、操作片40bが駆動軸7の径方向内方側に向けて入
り込むように回動して、前記オートマティック用の被操
作部6Aに外嵌装着されているベアリング17のアウタ
ーレース17aに係止して、その被操作部6Aを引き寄
せ、被操作部6A側の噛合係合部11と駆動操作部8側
の噛合係合部36とを噛み合わせるように駆動軸7の軸
芯方向に沿って引き寄せた状態で、被操作部6Aと駆動
操作部8との軸芯方向での相対位置を保持するように構
成されている。従って、前記ベアリング17が、保持手
段としてのシリンダ装置40にて支持される被支持具と
して機能することになる。
【0035】このように複数のシリンダ装置40により
引き寄せられて被操作部6A側の噛合係合部11と駆動
操作部8側の噛合係合部36とが噛み合うと、上述した
ように凹部16、39と凸部15、38とが引き寄せら
れるに伴い楔状に食い込んでいくので、電動モータ4の
駆動によってガタの少ない接続状態でAT用エンジン2
Aのクランク軸KAを回動駆動できるのである。
【0036】次に、MT用エンジン2Mをテスト対象と
する場合について、その具体構成を図面に基づいて説明
する。図7〜図9にMT用エンジン2Mのクランク軸に
接続するためのマニュアル用の被操作部6Mを示してい
る。このマニュアル用の被操作部6Mは、回転軸44の
回転軸芯方向に沿う一端側箇所に、MT用エンジン2M
のクランク軸KMに形成された芯合わせのための位置決
め用の嵌合孔46にブッシュ47を介して嵌合する軸芯
合わせ用の先端軸部44dが形成され、回転軸芯方向の
他端側には、前記駆動操作部8における噛合係合部36
に噛み合い係合する凹凸状の噛合係合部48が形成され
ている。又、前記先端軸部44dと噛合係合部48との
中間部に、噛み合い状態で回転動力を伝達するためのス
プライン軸部49と、そのスプライン軸部49が動力伝
達可能なように嵌まり合う状態で抜け外れを阻止する抜
止め機構50とが備えられ、この抜止め機構50と噛合
係合部48との間にはベアリング51が外嵌装着されて
いる。
【0037】つまり、図7に示すように、回転軸44
を、先端側ほど順に小径となるように形成するととも
に、最も大径となる大径軸部44a、及び、その大径軸
部44aより少し小径の中間径軸部44bは夫々筒状に
なっており、大径軸部44aの端面に軸芯方向に凹凸が
形成されるように凹凸状の噛合係合部48が周方向に沿
って形成される構成となっている。前記中間径軸部44
bにベアリング51が外嵌装着され、このベアリング5
1は、大径軸部44aと中間径軸部44bとの間の段差
部52で受け止め支持される構成となっている。そし
て、中間径軸部44bよりも小径の小径軸部44cの一
部にて上記スプライン軸部49が形成されるとともに、
この小径軸部44cには前記抜止め機構50が外嵌装着
されている。又、小径軸部44cよりも先端側に小径の
先端軸部44dが形成される。
【0038】前記抜止め機構50について説明すると、
図10に示すように、前記小径軸部44cに外嵌されて
回り止めピン53により小径軸部44cと一体回転自在
に備えられた筒状ボス部54に、手動操作によって軸芯
方向に沿ってスライド操作自在で且つコイルバネ55に
より移動付勢されるスライド操作部56が外嵌装着され
ている。コイルバネ55は、一端側が中間径軸部44b
と小径軸部44cとの段差部57にて受け止められ、ス
ライド操作部56をスプライン軸部49側に付勢する構
成となっている。又、筒状ボス部54は周方向に適宜間
隔をあけて4個の切欠部58が形成され、この切欠部5
8には前記スライド操作部56のスライド操作に伴って
径方向に出退自在な抜け止め用の係止部材59が備えら
れている。この係止部材59は、回転軸芯と交差する軸
芯周りで揺動自在に筒状ボス部54に支持され、付勢バ
ネ60により径方向内方側に引退付勢する構成となって
いるが、スライド操作部56に対する手動操作が解除さ
れた自由状態では、この付勢バネ60の付勢力より大き
い付勢力を有する前記コイルバネ55によって移動付勢
されるスライド操作部56により押し操作されること
で、図10(ロ)に示すように、径方向外方側に突出し
て後述するようなダイヤフラムスプリング66の内周縁
に係合して抜け外れを阻止する構成となっている。そし
て、スライド操作具56をコイルバネ55の付勢力に抗
して手動でスライド操作させると、係止部材59は付勢
バネ60の付勢力により、図10(イ)に示すように、
径方向内方側に引退して、ダイヤフラムスプリング66
に対する係合を解除して取り外すことができる状態とな
る。
【0039】このマニュアル用の被操作部6Mにおける
前記凹凸状の噛合係合部48は、図13に示すような前
記オートマティック用の被操作部6Aの噛合係合部11
と同様に、駆動操作部8の噛合係合部36と噛み合い係
合が可能なように、2つの凸部61と2つの凹部62と
が交互に配置されて凹凸状の噛合係合部48が形成され
ており、前記凹部62が、その周方向に沿う開口幅が軸
芯方向に沿って内奥側に向かうほど幅狭となるテーパ状
に形成され、前記凸部61が、その周方向に沿う幅が軸
芯方向に沿って先端側に向かうほど幅狭となるテーパ状
に形成されている。又、オートマティック用の被操作部
6Aの噛合係合部11と同様に、駆動操作部8の噛合係
合部36との噛み合い係合により、凸部61、38と凹
部62、39とが噛み合うことになるが、それらが最も
噛み合った状態でも凸部61、38の先端部が凹部6
2、39の内奥端に接しない構成となっている。
【0040】マニュアル用の被操作部6Mの取り付け方
法について説明を加えると、図10(イ)に示すよう
に、手動操作にてスライド操作部56をベアリング51
側にスライドさせて係止部材59を径方向内方側に引退
させた状態で、このマニュアル用の被操作部6Mを、M
T用エンジン2Mに装着させるのである。つまり、前記
先端軸部47をMT用エンジン2Mのクランク軸KMに
備えられた45の回転軸心部分に形成された芯合わせの
ための位置決め用の嵌合孔46に嵌合させるとともに、
フライホイール45の外方側に備えられたクラッチ63
におけるクラッチ板64に形成されたスプライン嵌合孔
65にスプライン軸部49を嵌合させる。このとき、前
記係止部材59が前記クラッチ60を伝動状態に入り付
勢するために設けられたダイヤフラムスプリング66よ
りも内方側に入り込むので、図10(ロ)に示すよう
に、スライド操作部56の操作を解除して係止部材59
を外方突出状態に切り換えてこの係止部材59がダイヤ
フラムスプリング66に係合して抜け外れを阻止するこ
とができる。従って、前記抜止め機構50が、スプライ
ン軸部49がスプライン嵌合孔65に嵌まり合う状態で
マニュアル用の被操作部6Mの抜け外れを阻止する機能
を発揮することになる。尚、このダイヤフラムスプリン
グ66は弾性力があるので、軸芯方向での寸法誤差を吸
収することができる。
【0041】そして、MT用エンジン2Mをテストする
場合には、MT用エンジン2Mが、上記したような構成
のマニュアル用の被操作部6Mが予め取り付けられた状
態で前記テスト用設定位置に搬入される。MT用エンジ
ン2Mがテスト用設定位置に搬入されると、図11、図
14に示すように、前記駆動操作部8側に備えられた3
個のシリンダ装置40が、マニュアル用の被操作部6M
に備えられたベアリング51のアウターレース51aに
係止して、その被操作部6Mを引き寄せ、被操作部6M
側の噛合係合部48と駆動操作部8側の噛合係合部36
とを噛み合わせるように駆動軸7の軸芯方向に沿って引
き寄せた状態で、被操作部6Mと駆動操作部8との前記
軸芯方向での相対位置を保持するのは、前記オートマテ
ィック用の被操作部6Aの場合と同じである。又、複数
のシリンダ装置40により引き寄せられて被操作部6M
側の噛合係合部48と駆動操作部8側の噛合係合部36
とが噛み合うと、上述したように凹部と凸部とが引き寄
せられるに伴い楔状に食い込んでいくので、電動モータ
4の駆動によってガタの少ない接続状態でMT用エンジ
ン2Mのクランク軸KMを回動駆動できる点も前記オー
トマティック用の被操作部6Aの場合と同じである。
又、マニュアル用の被操作部6Mに備えられたベアリン
グ51が、保持手段としてのシリンダ装置40にて支持
される被支持具として機能することになる。
【0042】〔別実施形態〕以下、別実施形態を列記す
る。
【0043】(1)上記実施形態では、前記駆動操作部
が、前記マニュアル用の被操作部および前記オートマテ
ィック用の被操作部の夫々に対して噛み合い係合自在に
構成されているものを例示したが、このような構成に限
らず、マニュアル用の被操作部及びオートマティック用
の被操作部の夫々に対して各別に対応する夫々異なる構
成の駆動操作部を備えるものでもよい。
【0044】(2)上記実施形態では、前記マニュアル
用の被操作部および前記オートマティック用の被操作部
における抜止め機構として、係止部材にて係止する構成
としたが、上記したような構成に限らず、電磁石で吸着
させたり、エアーで吸着して抜け止めするなど各種の形
態で実施してもよい。
【0045】(3)上記実施形態では、前記マニュアル
用の被操作部および前記オートマティック用の被操作部
におけるクランク軸との間での伝動用連結構成は、スプ
ライン嵌合形式や係合突起の嵌合構造に限らず、ボルト
でフランジ同士を連結する等、各種の形態で実施しても
よい。
【0046】(4)上記実施形態では、前記被操作部及
び前記駆動操作部夫々の前記噛合係合部として、2個の
凹部と2個の凸部とを周方向に交互に配備した構成を例
示したが、このような構成に限らず、要するに、凹部
は、その周方向に沿う開口幅が軸芯方向に沿って内奥側
に向かうほど幅狭となるテーパ状に形成され、凸部は、
その周方向に沿う幅が軸芯方向に沿って先端側に向かう
ほど幅狭となるテーパ状に形成されるものであればよ
く、凹部や凸部が3個以上備えられるものでもよく、凹
部や凸部の個数は上記実施形態の個数に限定されない。
【0047】(5)上記実施形態では、保持手段とし
て、エアーや油圧などの流体圧によるシリンダ装置を用
いたが、これに限らず、電動シリンダ等の他の駆動手段
を用いることができる。
【0048】(6)上記実施形態では、テスト対象エン
ジンとして、マニュアルトランスミッション用エンジ
ン、および、オートマティックトランスミッション用エ
ンジンの両方がある場合を例示したが、それらのうちの
いずれか一方だけをテスト対象エンジンとするものでも
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンテスト用の回転駆動装置の側面図
【図2】オートマティック用の被操作部の縦断側面図
【図3】オートマティック用の被操作部の一部の正面図
【図4】図2のX−X線断面矢視図
【図5】抜止め機構を示す断面図
【図6】オートマティック用の被操作部の接続状態を示
す側面図
【図7】マニュアル用の被操作部の縦断側面図
【図8】マニュアル用の被操作部の正面図
【図9】マニュアル用の被操作部の背面図
【図10】マニュアル用の被操作部の接続用操作状態を
示す側面図
【図11】マニュアル用の被操作部の接続状態を示す側
面図
【図12】噛合係合部の斜視図
【図13】噛合係合部の噛み合い状態を示す断面図
【図14】シリンダ装置による保持状態を示す図
【符号の説明】
2A オートマティックトランスミッショ
ン用エンジン 2M マニュアルトランスミッション用エ
ンジン 4 外部駆動手段 6A オートマティック用の被操作部 6M マニュアル用の被操作部 7 駆動軸 8 駆動操作部 11、36、48 噛合係合部 15、38、61 凸部 16、39、62 凹部 17、51 被支持具 20 ドライブプレート 21 係合孔 22 係合突起 24 係合部 25、50 抜止め機構 40 保持手段 45 フライホイール 49 スプライン軸部 63 クラッチ 64 クラッチ板 65 スプライン嵌合孔 66 ダイヤフラムスプリング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テスト対象エンジンのクランク軸に接続
    された被操作部と、外部駆動手段の駆動軸に接続された
    駆動操作部とを、同一軸芯周りで一体回転すべく係合さ
    せた状態で、前記外部駆動手段にて前記テスト対象エン
    ジンのクランク軸を回転駆動させるよう構成したエンジ
    ンテスト用の回転駆動装置であって、 前記被操作部及び前記駆動操作部の互いに対向する端部
    夫々に、前記テスト対象エンジンがテスト用設定位置に
    位置する状態で、前記クランク軸の軸芯方向に沿って噛
    み合い係合する凹凸状の噛合係合部が周方向に沿って形
    成され、 前記被操作部及び前記駆動操作部夫々の前記噛合係合部
    における凹部が、その周方向に沿う開口幅が軸芯方向に
    沿って内奥側に向かうほど幅狭となるテーパ状に形成さ
    れるとともに、前記被操作部及び前記駆動操作部夫々の
    前記噛合係合部における凸部が、その周方向に沿う幅が
    軸芯方向に沿って先端側に向かうほど幅狭となるテーパ
    状に形成され、 且つ、前記被操作部材の噛合係合部と前記駆動操作部材
    の噛合係合部とを噛み合わせるように前記軸芯方向に沿
    って引き寄せた状態で、前記被操作部材と前記駆動操作
    部材との前記軸芯方向での相対位置を保持する保持手段
    が備えられているエンジンテスト用の回転駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記テスト対象エンジンとして、マニュ
    アルトランスミッション用エンジン、および、オートマ
    ティックトランスミッション用エンジンがあり、 前記被操作部として、前記マニュアルトランスミッショ
    ン用エンジンに対するマニュアル用の被操作部、およ
    び、前記オートマティックトランスミッション用のエン
    ジンに対するオートマティック用の被操作部があり、 前記駆動操作部が、 前記マニュアル用の被操作部および前記オートマティッ
    ク用の被操作部の夫々に対して噛み合い係合自在に構成
    されている請求項1記載のエンジンテスト用の回転駆動
    装置。
  3. 【請求項3】 前記マニュアル用の被操作部が、 前記マニュアルトランスミッション用エンジンのフライ
    ホイールの外方側に備えられたクラッチにおけるクラッ
    チ板に形成されたスプライン嵌合孔に嵌まり合い嵌合す
    るスプライン軸部と、 前記スプライン軸部がスプライン嵌合孔に嵌まり合う状
    態で、前記クラッチにおけるダイヤフラムスプリングに
    係合して抜け外れを阻止する抜止め機構と、 前記保持手段にて支持される被支持具とを備えて構成さ
    れている請求項2記載のエンジンテスト用の回転駆動装
    置。
  4. 【請求項4】 前記オートマティック用の被操作部が、 前記オートマティックトランスミッション用エンジンに
    おけるドライブプレートに周方向に間隔をあけて形成さ
    れた複数の係合孔に、前記軸芯方向に沿って嵌まり合う
    複数の係合突起と、 前記各係合突起が前記各係合孔に嵌まり合う状態で、前
    記ドライブプレートに形成した係合部に係合して抜け外
    れを阻止する抜止め機構と、 前記保持手段にて支持される被支持具とを備えて構成さ
    れている請求項2記載のエンジンテスト用の回転駆動装
    置。
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