JP7472672B2 - ドグクラッチ - Google Patents
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Description
また、第1ドグリングと第2ドグリングが回転要素から係合解除するとき、シフトフォークによる第2ドグリングの軸線方向の移動によって第2カムフォロワが第2傾斜部に案内されて第2ドグリングが第1ドグリングに対して相対的に回動して、第1ドグリングのドグ歯と第2ドグリングのドグ歯の歯先における総合歯厚が回転要素のドグ歯の歯先間隔より大きい値から歯先間隔より小さい値に減少し、第1ドグリングが軸線方向に移動可能となって第1ドグリングと第2ドグリングが回転要素から係合解除される。
以下、本発明に係る実施形態を図面に従って説明する。図1は、本実施形態のドグクラッチ100を模式的に示す斜視図である。図1において、少なくとも一部がドグクラッチ100を構成する第1ドグリング10、第2ドグリング20、動力伝達軸30、および回転要素としてのギヤ40が分解された状態で示されている。以下、動力伝達軸30の中心線L(図2等参照)に沿う方向を軸線方向、この中心線Lを中心とした円周に沿う方向を周方向、中心線Lに直交する方向を径方向と記す。また、中心線L周りの回転の向きは、第1および第2ドグリング10,20の側から軸線方向に沿ってギヤ40を見たときに時計回りの向きを第1の向き、反時計回りの向きを第2の向きと記す。
第1ドグリング10は、略円環板状の本体11と、本体11のギヤ40側の面からギヤ40に向けて突出して設けられた第1ドグ歯12と、本体11のギヤ50側の面からギヤ50に向けて突出して設けられた第2ドグ歯13とを有する。第1ドグ歯12と第2ドグ歯13は、それぞれ周方向に所定の間隔で配列され、配列される周の半径はほぼ等しい。第1ドグ歯12は、径方向に沿って見たときくさび形であり、第2ドグ歯13は、径方向に沿って見たとき方形である。
動力伝達軸30には、周面に軸線方向に沿って延びるカム溝31が形成されている。カム溝31は、第1ドグリング10の第1カムフォロワ17および第2ドグリング20の第2カムフォロワ27と共にカム機構60を構成する。カム溝31は、第1の向きを向いた第1側面31aおよび第2の向きを向いた第2側面31bを有する。第1側面31aおよび第2側面31bは、それぞれ所定のカムプロフィールを有し、第1および第2ドグリング10,20が軸線方向に動くとき、第1および第2カムフォロワ17,27がカムプロフィールに従って動き、第1および第2ドグリング10,20の回動が制御される。
ギヤ40の第1ドグリング10に対向する側面には、ドグ歯41が形成されている。ドグ歯41は、第1ドグリングの第1ドグ歯12と第2ドグリングの第2ドグ歯23と係合してギヤ40と動力伝達軸30を結合する。ギヤ50の第2ドグリング20に対向する側面には、ドグ歯51が形成されている。ドグ歯51は、第2ドグリングの第1ドグ歯22と、第1ドグリングの第2ドグ歯13と係合してギヤ50と動力伝達軸30を結合する。
図8は、第1ドグリング10の第1ドグ歯12、第2ドグリング20の第2ドグ歯23およびギヤ40のドグ歯41を示す拡大図である。
図8には、ドグ歯の構成に加えてカム機構60が示されている。前述のように、動力伝達軸30に形成されたカム溝31は、周方向の第1の向きを向いた第1側面31aと、第2の向きを向いた第2側面31bを有する。カム溝31内には、第1カムフォロワ17と第2カムフォロワ27が位置し、第1カムフォロワ17と第2カムフォロワ27は、カム溝31のプロフィールに従って、軸線方向の移動に伴って周方向にも移動する。この周方向の移動により、第1および第2ドグリング10,20は所定の範囲で回動する。カム溝の第2側面31bは、第1および第2カムフォロワ17,27に係合して、これらをカム溝31内で第2の向きの側に保持する保持頂面32,33を含む。第1カムフォロワ17に係合する保持頂面を第1保持頂面32,第2カムフォロワ27に係合する保持頂面を第2保持頂面33と記す。カム溝31の、第1保持頂面32で規定され、第1カムフォロワ17がカム溝31内で第2の向きの側に保持される部分を第1保持部61、同様に第2保持頂面33で規定される部分を第2保持部62と記す。
図2および図8の上の図のように、第1および第2ドグリング10,20が互いに接合して2つのギヤ40,50の間の初期位置に位置するときには、ドグリング側歯先歯厚tは、ギヤ側歯先間隔sよりも大きい。シフトフォーク70により第1ドグリング10をギヤ40に向けて動かすと、張設ばね72によって接合している第2ドグリング20も第1ドグリング10と一緒に移動する。しかし、第2ドグリング20の第2ドグ歯23の先端面がギヤ40のドグ歯41の先端面に当接した後は、第1ドグリング10のみがシフトフォーク70によって動かされる。第2ドグリング20は、カム機構の第2保持部62により周方向いおいても動きが阻止される。
Claims (4)
- 周方向に配列されたドグ歯を有し、動力伝達軸と同軸に回転自在に配置された回転要素と、
周方向に配列されたドグ歯を有し、周方向において前記動力伝達軸と係合し、軸線方向において移動可能に前記動力伝達軸と同軸に配置された第1ドグリングであって、前記回転要素に向けて軸線方向に沿って移動して当該第1ドグリングのドグ歯が前記回転要素のドグ歯の周方向において第1の向きを向いた歯面と係合する第1ドグリングと、
周方向に配列されたドグ歯を有し、周方向において前記動力伝達軸と係合し、軸線方向において移動可能に前記動力伝達軸と同軸に配置された、前記第1ドグリングに対して前記回転要素とは反対側に配置された第2ドグリングであって、前記回転要素に向けて軸線方向に沿って移動して当該第2ドグリングのドグ歯が前記回転要素のドグ歯の前記第1の向きと反対の第2の向きを向いた歯面と係合する第2ドグリングと、
前記第1ドグリングを前記回転要素に向けて軸線方向に沿って移動させ、前記第2ドグリングを前記回転要素とは反対側に向けて軸線方向に沿って移動させるシフトフォークと、
前記第1ドグリングと前記第2ドグリングとが互いに密着するように前記第1ドグリングと前記第2ドグリングとを引っ張る張設ばねと、
前記動力伝達軸に形成されたカム溝と、前記カム溝に係合し、前記第1ドグリングに設けられた第1カムフォロワと、前記カム溝に係合し、前記第2ドグリングに設けられた第2カムフォロワと、を有するカム機構と、
を備え、
前記第1ドグリングのドグ歯と前記回転要素のドグ歯の互いに接触する歯面および前記第2ドグリングのドグ歯と前記回転要素のドグ歯の互いに接触する歯面には、それぞれ逆テーパが付けられており、
前記第1ドグリングと前記第2ドグリングは、所定の範囲で相対的に回動可能であり、
前記カム溝は、
前記第1ドグリングのドグ歯と前記第2ドグリングのドグ歯が前記回転要素のドグ歯に係合を開始する以前において、前記第1カムフォロワおよび前記第2カムフォロワを当該カム溝内の前記第2の向きの側にそれぞれ保持する第1保持部および第2保持部と、
前記第1ドグリングのドグ歯が前記回転要素のドグ歯に係合を開始するときから完了するときまでの間で前記第1カムフォロワを前記第1保持部から前記回転要素に向けてかつ前記第1の向きに向けて斜めに案内し、係合を解除するときには係合するときとは逆向きに案内する第1傾斜部と、
前記第2ドグリングのドグ歯が前記回転要素のドグ歯に係合を開始するときから完了するときまでの間で前記第2カムフォロワを前記第2保持部から前記回転要素に向けてかつ前記第1の向きに向けて斜めに案内し、係合を解除するときには係合するときとは逆向きに案内する第2傾斜部と、
を有し、
前記第1ドグリングと前記第2ドグリングが前記回転要素に係合するとき、前記第1ドグリングのドグ歯が前記第1の向きに回転する前記回転要素のドグ歯に押され、前記第1カムフォロワが前記第1傾斜部に案内されて前記第1ドグリングが前記第2ドグリングに対して相対的に回動して、前記第1ドグリングのドグ歯と前記第2ドグリングのドグ歯の歯先における総合歯厚が前記回転要素のドグ歯の歯先間隔より大きい値から前記歯先間隔より小さい値に減少し、係合が完了したときには、前記第2カムフォロワが前記第2傾斜部に案内されて前記第2ドグリングが前記第1ドグリングに対して相対的に回動したことによって、減少した前記総合歯厚が前記回転要素のドグ歯の歯先間隔より大きい値に増加し、
前記第1ドグリングと前記第2ドグリングが前記回転要素から係合解除するとき、前記シフトフォークによる前記第2ドグリングの軸線方向の移動によって前記第2カムフォロワが前記第2傾斜部に案内されて前記第2ドグリングが前記第1ドグリングに対して相対的に回動して、前記第1ドグリングのドグ歯と前記第2ドグリングのドグ歯の前記総合歯厚が前記回転要素のドグ歯の歯先間隔より大きい値から前記歯先間隔より小さい値に減少し、前記第1ドグリングが軸線方向に移動可能となって前記第1ドグリングと第2ドグリングが前記回転要素から係合解除される、
ドグクラッチ。 - 請求項1に記載のドグクラッチであって、前記張設ばねが、前記第1ドグリングと前記第2ドグリングに対し、前記第1ドグリングと前記第2ドグリングの相対的な回動に関して中立位置に戻す力を作用させる、ドグクラッチ。
- 請求項1または2に記載のドグクラッチであって、前記回転要素の周方向に隣接するドグ歯の間に、第1ドグリングのドグ歯と第2ドグリングのドグ歯が1つずつ、周方向に並んで配置されている、ドグクラッチ。
- 請求項1から3のいずれか1項に記載のドグクラッチであって、前記第1ドグリングと前記第2ドグリングが前記回転要素に係合しているとき、前記第1ドグリングのドグ歯と前記回転要素のドグ歯の互いに係合する歯面、および前記第2ドグリングのドグ歯と前記回転要素のドグ歯の互いに係合する歯面が共に接している、ドグクラッチ。
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