JPH1114503A - エンジン試験機の連結装置 - Google Patents

エンジン試験機の連結装置

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JPH1114503A
JPH1114503A JP17155797A JP17155797A JPH1114503A JP H1114503 A JPH1114503 A JP H1114503A JP 17155797 A JP17155797 A JP 17155797A JP 17155797 A JP17155797 A JP 17155797A JP H1114503 A JPH1114503 A JP H1114503A
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昭司 林
Nobuaki Suzuki
延明 鈴木
Yoshihisa Matsuda
芳久 松田
Toshio Hidano
俊雄 肥田野
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EITO KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンと、エンジンの試験機との連結、離
脱を迅速確実に行う。 【解決手段】 複数の爪11を、円周状にかつその突起部
を該円周の中心から外側に向けて配置し、第2のフラン
ジ11aを構成する。この第2のフランジ11aを縮径状態
にして、ドライブプレート3の肉抜き穴3aに挿通す
る。次に、第2のフランジ11aの径を拡径して、第1の
フランジ10aとで肉抜き穴3aの端縁部を挟持する。作
業者は、この操作をアーム20を持ったまま、アーム20を
起立位置から倒状位置へと回転させることによって行
う。また、アーム20の倒状位置で、アーム20に設けた突
起23とロックピン24とを係合させることにより、第1の
フランジ10aと第2のフランジ11aとで、肉抜き穴3a
の端縁部を挟持した状態を維持する。さらに、解除レバ
ー26を押圧することにより、突起23とロックピン24との
係合を解除するこができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トルクコンバータ
等と組み合わせて使用されるエンジンと、該エンジンの
試験機との連結を迅速確実に行うことが可能なエンジン
試験機の連結装置に関する。
【0002】
【従来の技術】組み上がったエンジンの試験方法の1つ
として、エンジンの出力軸をエンジン試験機に連結し、
モータ等で前記出力軸を回転させるという手法がある。
ところで、マニュアルトランスミッションと組み合わせ
て用いられるエンジンの場合には、エンジンの出力軸端
部にはクラッチディスクが固定される。このクラッチデ
ィスクの軸芯部には、動力伝達用のスプラインが設けら
れている。したがって、このスプラインをエンジン試験
機の駆動軸との係合にそのまま用いることにより、上記
試験を行うことができる。しかしながら、トルクコンバ
ータと組み合わせて使用されるエンジンの場合、フライ
ホイールに代えて板金部品からなるドライブプレートが
出力軸端部に固定される。ところが、このドライブプレ
ートはクラッチディスクのようなスプラインを持たない
ので、エンジン試験機の駆動軸とドライブプレートとの
間に、双方を連結する為の連結アダプタが必要となる。
【0003】図6には、トルクコンバータと組み合わせ
て使用されるエンジン1と、エンジン1の試験機2とを
摸式的に示している。エンジン1の出力軸1aにはドラ
イブプレート3が固定されている。前述のごとく、ドラ
イブプレート3にエンジン試験機2の駆動軸2aを連結
する為に、連結アダプタ4が用いられる。この連結アダ
プタ4は、従来より様々な形式のものが用いられている
が、それらの一例として、特開昭61-124892 号公報、実
開昭61-79248号公報等に、その詳細が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の連結アダプタには、以下のような問題点を包含して
いた。図7には、従来の連結アダプタ4の断面図を示し
ている。この連結アダプタ4は、エンジンの出力軸1a
に固定されたドライブプレート3に対する対向面5a
と、エンジン試験機の駆動軸に連結するためのスプライ
ン5bとを有する連結プレート5が用いられる。また、
ドライブプレート3と連結プレート5とを密着、固定す
るために、例えば複数のボルト6、ナット7等の結合手
段(図8参照)を用い、これらをドライブプレート3の
肉抜き穴3a挿通することによって、ドライブプレート
3、連結プレート5を共締めするという手法を用いてい
る。すなわち、従来の連結アダプタ4は、ボルト6、ナ
ット7間に発生する軸力によって、ドライブプレート3
と連結プレート5との対向面における相互間の摩擦力を
発生させ、該摩擦力により前記連結プレートと前記ドラ
イブプレートとの間の動力伝達を行うものであった。
【0005】したがって、前記連結プレートと前記ドラ
イブプレートとの対向面に十分な摩擦力を発生させるた
めに、各ボルト、ナットには所望の軸力を発生させる必
要があり、各ボルト・ナットの強度、締付力等を適切に
管理する必要があった。また、各ボルト・ナット(ドラ
イブプレートに形成された肉抜き穴が4つである場合に
は、4組のボルト・ナット)毎に締付を行う必要があ
り、このボルト・ナットの着脱工数の削減が、特に量産
ラインでエンジンの試験を行う際の課題となっていた。
【0006】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、トルクコンバータ等と
組み合わせて使用されるエンジンと、該エンジンの試験
機との連結、離脱を迅速確実に行うことを可能とするこ
とにより、特に量産ラインでエンジン試験を行う場合で
も、量産の遅延を防ぐことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為の
本発明に係る手段は、エンジンのドライブプレートとの
対向面と、エンジン試験機の駆動軸に連結するスプライ
ンとを有する連結プレートの、前記ドライブプレートの
複数の肉抜き穴に対応する位置に、該肉抜き穴径より大
径をなす第1のフランジと、外径を該肉抜き穴の直径の
前後で伸縮可能な第2のフランジとを、軸方向にかつ前
記対向面から第1、第2のフランジの順序で配置し、前
記第2のフランジの外径および軸方向位置を、前記連結
プレートに設けたレバーの操作で変更可能としたことを
特徴とする。
【0008】上記構成によると、前記ドライブプレート
に連結プレートを密着させ、前記ドライブプレートの複
数の肉抜き穴の各々に、該肉抜き穴よりも外径を小さく
した状態の第2のフランジを挿通する。そして、第1の
フランジをドライブプレートに当接させる。そして、前
記レバー操作により、第2のフランジの外径を拡大し、
かつ、第2のフランジを肉抜き穴の端縁部に当接させる
ことにより、第1、第2のフランジで肉抜き穴の端縁部
を挟持する。
【0009】また、本発明においては、前記第2のフラ
ンジは、円周状にかつ該円周の中心から外側に向けて配
置された、変位可能な複数の爪で構成されていることが
望ましい。該複数の爪を該円周の中心から外側に向けて
広げることにより、断続的かつ前記肉抜き穴より大径の
第2のフランジを形成する。また、該複数の爪を前記円
周の中心方向に窄めることにより、連続的かつ前記肉抜
き穴より小径の第2のフランジを形成する。
【0010】さらに、本発明においては、複数ある第2
のフランジを連動可能に連結することが望ましい。この
構成によると、1つの第2のフランジの動作に他の第2
のフランジの動作が一致するので、少なくとも1つのレ
バーの操作で全ての第2のフランジを操作することが可
能となる。また、第1、第2のフランジで複数の肉抜き
穴の端縁部を挟持する動作を同時に行う。
【0011】また、本発明においては前記ドライブプレ
ートに対する連結プレートの連結力軽減手段を、前記連
結プレートに設けることが望ましい。そして、該連結力
軽減手段により、ドライブプレートと連結プレートとの
連結時に、前記第1、第2のフランジに係る力を軽減す
る。
【0012】さらに、本発明では、前記連結力軽減手段
は、前記ドライブプレートに形成した穴に係合可能な係
合ピンを、前記連結プレートに設けてなるものである事
が望ましい。すなわち、前記ドライブプレートと前記連
結プレートとの密着時に、前記連結プレートに設けた係
合ピンを前記ドライブプレートに形成した穴に係合させ
る事により、前記ドライブプレートと前記連結プレート
との間の駆動力の伝達を、前記係合ピンと前記穴との係
合部で行う。そして、前記ドライブプレートと前記連結
プレートとの対向面における相互間の摩擦力が、前記駆
動力に及ぼす影響を抑える。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。ここで、従来例と同一部分ま
たは相当する部分については同一符号で示し、詳しい説
明は省略する。また、以下の説明において、エンジンの
出力軸が延びる方向を「軸方向」とする。さらに、本実
施の形態に係る装置の全体構成は、図6で説明した従来
例と同様である。
【0014】図2には、本発明の実施の形態に係るエン
ジン試験機の連結アダプタの正面図の略半分を示してい
る。なお、この連結アダプタは上下対称の構成をなして
いる。また、図1には図2の縦断面を示している。さら
に、図3〜図5には、要部を拡大して示している。さ
て、本発明の実施の形態に係る連結アダプタ8は、エン
ジンの出力軸1aに固定されたドライブプレート3に対
する対向面9a(図1)と、エンジン試験機の駆動軸に
連結するためのスプライン9b(図2)とを備える連結
プレート9を有している。
【0015】この連結プレート9には、図1に示すよう
に、ドライブプレート3の肉抜き穴3aに対応する位置
に、肉抜き穴3aの直径より大径をなす円筒部材10を備
えている。図3には、円筒部材10の周辺部を拡大して示
している。この円筒部材10はナイロン等の樹脂製部品で
あり、その先端部を、連結プレート9の対向面9aから
若干(図中hで示す)突出させることにより、第1のフ
ランジ10aを構成している。この、第1のフランジ10a
は、樹脂製部品であることから可撓性を有し、後述する
連結プレート9との当接時における衝撃の吸収、およ
び、後述する連結プレート9の挟持の際の保持力の向上
を図っている。
【0016】また、第1のフランジ10の内筒部には、複
数の爪11を、円周状にかつその突起部を該円周の中心か
ら外側に向けて配置している(図4参照)。この、円周
状に複数配置された複数の爪11によって、第2のフラン
ジ11aを構成している。ところで、爪11はその外壁を円
筒部材10および釣鐘状のハウジング12の内壁に摺接させ
る。また、爪11の内壁の一端部11bはテーパ状をなし、
ハウジング12と共に連結プレート9に固定されるマンド
レル13に摺接している。また爪11の内壁の他端部11c
は、前記円周の中心へ向けてかぎ状に折れ曲がり、マン
ドレル13に対し軸方向に摺動自在なカラー14に引っ掛け
られている。なお、他端部11cとハウジング12の内底面
12aとの間にスプリング19を設け、スプリング19の弾性
力により、爪11を図3の左方向へと付勢している。
【0017】マンドレル13の内壁には、ロッド15が軸方
向に摺動自在に設けられている。ロッド15はピン16によ
ってカラー14に連結しており、ロッド15の動作をカラー
14に伝達することができる。ロッド15の一端部は、ビー
ム17に固定されている。このビーム17は、後述する駆動
手段によって軸方向に作動し、ロッド15を軸方向に駆動
する。図3は、軸線Aの下半分が第2のフランジ11aの
縮径状態を、軸線Aの上半分が第2のフランジ11aの拡
径状態を示している。
【0018】軸線Aの下方に示すように、ビーム17が図
3の左側に移動しているときには、ロッド15は図3の左
側に移動し、カラー14もピン16を介して左側に移動す
る。よって、カラー14に他端部11cで係合している爪11
は、カラー14と共に、マンドレル13に対して左側に移動
し、一端部11bをマンドレル13の左端部から突出させ
る。このとき、爪11の中間部に掛け回したOリング18の
収縮により、各爪の一端部11bは軸線A方向に窄まる。
よって、第2のフランジ11aは、図4の下半分に示すよ
うに、ドライブプレート3の肉抜き穴3aの径よりも縮
径する。また、図3において軸線Aの上方に示すよう
に、ビーム17が右側に移動すると、ロッド15は図3の右
側に移動し、カラー14もピン16を介して右側に移動す
る。よって、カラー14に他端部11cで係合している爪11
は、カラー14と共に、マンドレル13に対して右側に移動
する。このとき、爪11の一端部11bのテーパ形状によっ
て、一端部11bはOリング18の収縮力に対向して軸線A
から遠ざかる。よって、第2のフランジ11aは、図4の
上半分に示すように、肉抜き穴3aの径よりも拡径す
る。
【0019】ここで、ビーム17の駆動手段についての説
明を行う。ビーム17は、図1に示すレバー20によって、
軸方向に移動させることができる。また、ビーム17は、
図2に示すように各ロッド15(ドライブプレートの複数
の肉抜き穴に対応する位置に配置されている。)同士を
連結しており、1本のビーム17を移動させれば、他のビ
ーム17および全てのロッド15にその動作が伝達されるよ
うになっている。
【0020】レバー20は図5に示すカム21に固定されて
いる。また、カム21は回転軸22により回動可能に支持さ
れている。よって、レバー20は図1、図5に二点鎖線で
示す起立位置と、実線で示す倒状位置との間で回動可能
となっている。カム21は、図示のごとく変形7角形をな
し、レバー20が起立位置にあるときには図1、図5に二
点鎖線で示す状態にあり、符号21aで示す面をビーム17
に当接させている。また、レバー20を倒状位置へと回転
させると、カム21はレバー20と共に回転し、図1、図5
に実線および点線で示す状態となる。このとき、符号21
bで示す面がビーム17に当接する。カム21の回転軸22か
ら面21aまでの距離に比して、回転軸22から面21bまで
の距離の方が遠いので、レバー20を倒状位置に回転させ
ることによって、ビーム17は図1、図5点線で示す位置
から実線で示す位置まで移動する。
【0021】また、図2、図5に示すように、レバー20
には突起23が設けられており、レバー20の倒状位置に
は、突起23とかみ合うロックピン24が設けられている。
よって、レバー20を起立位置から倒状位置まで回転させ
ると、突起23とロックピン24とが係合し、レバー20の倒
状位置を維持すべくロックを掛けることができる。ロッ
クピン24は、連結プレート9に設けられたスプリング25
によって、図2、図5の上方に向けて付勢されており、
不用意にロックが解除されることを防止している。ま
た、レバー20を倒状位置に回転させる際には、回転の障
害とならないように、突起23によってロックピン24を下
方に押し込むべく、突起23の先端部23aおよびロックピ
ン24の先端部24aは、共に傾斜面となっている。
【0022】さらに、ロックピン24と解除レバー26と
を、ロックピン24と共に移動する針状コロ27で連結して
いる。ロックピン24が図示のごとく突起23と係合する位
置にあるときには、解除レバー26は、図5に実線および
点線で示す第1位置にある。また、解除レバー26は回転
軸28を中心として、図5に二点鎖線で示す第2位置まで
回転させることができる。そして、解除レバー26を第1
位置から第2位置へと回転させると、針状コロ27は解除
レバー26の回転に伴って図5の下方に移動する。このと
き、ロックピン24は針状コロ27によって押し下げられ
る。そして、突起23に対するロックピン24の係合が解除
され、レバー20を倒状位置から起立位置へ向けて回転さ
せることができる。
【0023】上記構成に加え、図1に示すように連結プ
レート9の中央部分にはガイドピン29が設けられてい
る。このガイドピン29は、後述する連結アダプタ8とド
ライブプレート3との連結作業時に、エンジンの出力軸
に設けたセンタ穴に挿入する。また、連結プレートの、
ドライブプレート3に形成した穴3bに対応する位置に
は、係合ピン30を設けている。なお、係合ピン30の断面
は、穴3bと略同一形状をなしている。
【0024】さて、本発明の実施の形態に係る連結アダ
プタ8の操作方法は、以下の通りである。まず、図1に
示すように、ドライブプレート3に連結プレート9を連
結する際には、作業者は起立位置にあるアーム20を持
ち、ガイドピン29を、エンジンの出力軸1a(図6参
照)の図示しないセンタ穴に係合させる。これにより、
連結時の位置決めと芯ずれ防止とを図る。同時に、連結
ピン30をドライブプレート3の穴3bに挿通させる。こ
のとき、アーム20が起立位置にあることから、第2のフ
ランジ11aを構成する複数の爪11は、図4の下半分に示
すように、ドライブプレート3の肉抜き穴3aの径より
も縮径した状態にある。したがって、第2のフランジ11
bは、ドライブプレート3の肉抜き穴3aを通過し、第
1のフランジ10aが、肉抜き穴3aの端縁部に当接す
る。
【0025】次に、アーム20を起立位置から倒状位置へ
と回転させると、突起23とロックピン24とが係合し、ア
ーム20は倒状位置にロックされる。このとき、図3の軸
線Aの上方に示すように、ビーム17、ロッド15は図3の
右側に移動し、カラー14もピン16を介して右側に移動す
る。したがって、カラー14および爪11もマンドレル13に
対して右側に移動する。そして、第2のフランジ11aは
図4の上半分に示すように、肉抜き穴3aの径よりも拡
径しつつ、図3の軸線Aの上方に示すように肉抜き穴3
aの端縁部に当接し、第1のフランジ10aと第2のフラ
ンジ11aとで肉抜き穴3aの端縁部を挟持する。
【0026】以上の操作によって、ドライブプレート3
と連結アダプタ8との連結が完了する。また、ドライブ
プレート3と連結アダプタ8とを離脱させる際には、作
業者は倒状位置にあるアーム20を握り、解除レバー26を
押し込むことにより、突起23に対するロックピン24の係
合を解除する。そして、解除レバー26を押し込んだま
ま、アーム20を起立位置まで回転させることにより、第
2のフランジ11は再び肉抜き穴3aの端面から離間しつ
つ、その外径を肉抜き穴3aの径よりも縮径させる。こ
の状態で連結アダプタ8をドライブプレート3から離間
させることにより、離脱が完了する。
【0027】上記構成をなす本発明の実施の形態より得
られる作用効果は、以下の通りである。本実施の形態に
係る連結アダプタ8は、その外径を伸縮可能とした第2
のフランジ11aを、縮径状態にしてドライブプレート3
の肉抜き穴3aに挿通した後、その径を拡径して、第1
のフランジ10aとで肉抜き穴3aの端縁部を挟持する。
作業者は、この操作をアーム20を持ったまま、アーム20
を起立位置から倒状位置へと回転させることによって行
うことが可能となる。また、アーム20の倒状位置で、ア
ーム20に設けた突起23とロックピン24とを係合させるこ
とにより、第1のフランジ10aと第2のフランジ11aと
で、肉抜き穴3aの端縁部を挟持した状態を維持するこ
とが可能となる。また、解除レバー26を押圧することに
より、突起23とロックピン24との係合を解除するこがで
きる。本発明の実施の形態では、これら一連の操作を、
従来の連結アダプタのごとく工具を用いることなく行う
ことができる。
【0028】また、ビーム17は複数あるロッド15同士を
連結しており、1本のビーム17を移動させれば、他のビ
ーム17および全てのロッド15にその動作を伝達すること
が可能である。したがって、少なくとも1つのアームを
回転させることにより、複数ある肉抜き穴3aの端縁部
を同時に、第1のフランジ10aおよび第2のフランジ11
aで挟持することが可能となる。よって、本実施の形態
では、アーム20を2つ備えているが、これを1つにする
ことも可能である。
【0029】ところで、連結プレート9からドライブプ
レート3への駆動力の伝達は、連結プレート9の係合ピ
ン13と、ドライブプレート3の穴3bとの係合部で行
う。すなわち、第1、第2のフランジ10a,11aでドラ
イブプレート3を挟持する力(連結力)に頼ることな
く、連結プレート9からドライブプレート3への駆動力
の伝達を行うことができる。すなわち、従来の連結アダ
プタのごとく、ドライブプレート3と連結プレート9と
の対向面における相互間の摩擦力の大小が、相互間の駆
動力に影響を及ぼすことがなくなるので、ドライブプレ
ート3と連結プレート9とを密着させ、該対向面で生ず
る摩擦力により相互間の駆動力を伝達する必要もなくな
る。すなわち、第1、第2のフランジ10a,11aのドラ
イブプレート3に対する連結力は、連結アダプタ8をド
ライブプレート3に対してガタつくことなく位置決めす
る程度で良く、第1、第2のフランジ10a,11a、カラ
ー14、ロッド15、ピン16等に要求される強度を低減し、
これら部材の小型軽量化を図ることができる。
【0030】
【発明の効果】本発明はこのように構成したので、以下
のような効果を有する。まず、本発明の請求項1に係る
エンジン試験機の連結装置によると、作業者は、ドライ
ブプレートに対する連結プレートの着脱作業を、レバー
から手を離すことなく行うことが可能となり、その作業
を迅速確実に行うことが可能となる。
【0031】また、本発明の請求項2に係るエンジン試
験機の連結装置によると、複数の爪を円周状に並べるこ
とにより、第2のフランジを構成し、かつ、該爪を前記
円周の中心に対し変位させることによって、前記第2の
フランジの外径を拡大縮小し、ドライブプレートに対す
る連結プレートの着脱を行うことができる。
【0032】また、本発明の請求項3に係るエンジン試
験機の連結装置によると、複数あるドライブプレートの
肉抜き穴の端縁部を、同時に第1のフランジと第2のフ
ランジとで挟持することが可能となり、ドライブプレー
トに対する連結プレートの着脱作業を、迅速確実に行う
ことが可能となる。
【0033】さらに、本発明の請求項4に係るエンジン
試験機の連結装置によると、前記連結力を軽減しつつ、
エンジンのドライブプレートとエンジン試験機の連結プ
レートとの連結を確実に行うことが可能となり、かつ、
ドライブプレートと連結プレートとの動力伝達時に各構
成部材にかかる力を軽減し、これらに要求される強度を
低い値に抑えることが可能となる。したがって、これら
構成部材の小型軽量化を図ることができる。
【0034】また、本発明の請求項5に係るエンジン試
験機の連結装置によると、前記ドライブプレートと前記
連結プレートとの密着時に、前記連結プレートに設けた
係合ピンを前記ドライブプレートに形成した穴に係合さ
せる事により、前記ドライブプレートと前記連結プレー
トとの間の駆動力の伝達を、前記係合ピンと前記穴との
係合部で行うことができる。したがって、前記ドライブ
プレートと前記連結プレートとの対向面における相互間
の摩擦力の大小が、前記駆動力の伝達効率に及ぼす影響
を抑え、前記係止軸にかかる軸力の軽減を図りつつ、駆
動力の伝達を確実に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るエンジン試験機の、
図2に示す連結装置の要部断面図である。
【図2】図1に示す連結装置の正面図の略半分を示す図
である。
【図3】図1に示す連結装置の部分拡大図であり、第2
のフランジの外径の伸縮動作を示すものである。
【図4】図3に示す第2のフランジの正面図であり上半
分は拡径状態を、下半分は縮径状態を示している。
【図5】図1に示す連結装置の部分拡大図であり、レバ
ーにより第2のフランジの操作を行う機構を示すもので
ある。
【図6】エンジン試験機の全体を示す摸式図である。
【図7】従来のエンジン試験機の連結装置の要部断面図
である。
【図8】図7に示す連結装置に用いられるボルト・ナッ
トを示す拡大図である。
【符号の説明】
1a 出力軸 3 ドライブプレート 3a 肉抜き穴 8 連結アダプタ 9 連結プレート 10 円筒部材 10a 第1のフランジ 11 爪 11a 第2のフランジ 17 ビーム 20 レバー 21 カム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 延明 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 松田 芳久 長野県伊那市日影区168番地 ルーバー株 式会社内 (72)発明者 肥田野 俊雄 愛知県名古屋市中区大須四丁目2番40号 永図工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのドライブプレートとの対向面
    と、エンジン試験機の駆動軸に連結するスプラインとを
    有する連結プレートの、前記ドライブプレートの複数の
    肉抜き穴に対応する位置に、該肉抜き穴径より大径をな
    す第1のフランジと、外径を該肉抜き穴の直径の前後で
    伸縮可能な第2のフランジとを、軸方向にかつ前記対向
    面から第1、第2のフランジの順序で配置し、前記第2
    のフランジの外径および軸方向位置を、前記連結プレー
    トに設けたレバーの操作で変更可能としたことを特徴と
    するエンジン試験機の連結装置。
  2. 【請求項2】 前記第2のフランジは、円周状にかつ該
    円周の中心から外側に向けて配置された、変位可能な複
    数の爪で構成されている請求項1記載のエンジン試験機
    の連結装置。
  3. 【請求項3】 複数ある第2のフランジを連動可能に連
    結してなる請求項1または2記載のエンジン試験機の連
    結装置。
  4. 【請求項4】 前記ドライブプレートに対する連結プレ
    ートの連結力軽減手段を、前記連結プレートに設けたこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のエ
    ンジン試験機の連結装置。
  5. 【請求項5】 前記連結力軽減手段は、前記ドライブプ
    レートに形成した穴に係合可能な係合ピンを、前記連結
    プレートに設けてなる請求項4記載のエンジン試験機の
    連結装置。
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