JP3938425B2 - 十字継手の組付装置および組付方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転運動を伝達する自在継手である十字継手を組み立てる組付装置に関し、特に仮組みされた十字継手をかしめる作業の組付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の組付装置としては、従来図15に示す特開平4−87741号公報に記載された例がある。
【0003】
チャック機構により支持されたヨーク01の一対の腕01a,01aに対向して形成された取付孔02,02に十字継手の十字軸05の一方の同軸両端部05a,05aが内側から臨み、その両側に圧入パンチ010 とかしめパンチ011 の組がそれぞれ同軸に配設されており、左右の圧入パンチ010 ,010 により軸受06,06が取付孔02,02に圧入され十字軸05の両端部05a,05aに嵌合されて十字軸05を回動自在に支持し、かつかしめパンチ011 により取付孔02,02の開口縁をかしめて軸受06,06の抜け止めとしている。
【0004】
ヨーク01の腕01aは、基端部から突出しており、軸受02の圧入やかしめによって変形し易いので、一対の腕01a,01aを拡開状態に維持する拡開爪015 ,015 が設けられている。
拡開爪015 ,015 は、ヨーク01の一対の腕01a,01aの先端部にそれぞれ拡開方向に係止して、軸受02の圧入やかしめに対して腕01a,01aの変形を防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一対のヨークを十字軸05を介して連結する場合、十字軸05の同軸端部05a,05aを一方のヨークに、別の同軸端部05b、05bを他方のヨークに軸受02を介して回動自在に支持するように組み立てる必要がある。
【0006】
したがって前記従来の組付装置を使用する場合、拡開爪015 ,015 がチャック機構により支持されたヨーク01の先端側にのみ設けられ、その先端部を拡開方向に係止するようにしているので、十字軸05の他方の同軸両端部05b,05bを他方のヨークに回動自在に取り付けるには、チャック機構から従前のヨーク01を外して新たに他方のヨークを支持させるようにしなければならず、組付作業の工数が多く面倒で労力と作業時間が要する。
【0007】
なお両方のヨークに同時に十字軸を取り付ける組付装置もあるが、圧入パンチとかしめパンチの組を4組用意しなければならず装置が大型化してコスト高となる。
本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、組付性に優れ低コストの十字継手の組付装置を供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用効果】
上記目的を達成するために、本請求項1記載の発明は、ヨークの対向する取付孔にそれぞれ軸受を介して十字軸の同軸両端部を挿入して一対のヨークを十字軸を介して連結する十字継手を組み付ける組付装置において、ヨークを支持し該ヨークの回転中心軸を中心に90度軸回転させるヨーク軸回転手段を備えたヨーク支持機構と、前記ヨーク支持機構に支持されたヨークの指向する方向と直交して同軸に対向して互いに離接自在に設けられ該ヨークの一対の取付孔に嵌入された両軸受を両側から挟持し圧入する一対の圧入中軸と、前記一対の圧入中軸をそれぞれ摺動自在に貫通支持する外軸であって互いに離接自在に設けられヨークの一対の取付孔の内縁を両側から挟圧してかしめるかしめ外軸と、前記ヨークの対向する腕部の端部を互いに拡開する方向に支える一対のヨーク支え爪と、前記圧入中軸を中心にして前記一対のヨーク支え爪を180度旋回し互いに対称な位置に移動する旋回機構とを備え、前記ヨークの90度の軸回転とともに前記一対のヨーク支え爪の180度の旋回により前記一対のヨーク支え爪を前記ヨークの対向する腕部の端部に係止する十字継手の組付装置とした。
【0009】
十字軸を介して仮組みされた一対のヨークは、各一対の腕部が互いに90度軸回転角度を変えて組み合わされており、一方のヨークについて一対のヨーク支え爪が拡開方向に係止して軸受の圧入およびかしめを行った後、一対のヨーク支え爪を180度旋回させ、一対のヨークを90度軸回転させて他方のヨークについて一対のヨーク支え爪が一対の腕部を拡開方向に係止して同じ圧入中軸とかしめ外軸により軸受の圧入およびかしめを行うことができる。
【0010】
したがってヨーク支持機構が、一方のヨークへの十字軸の取り付けの後一対のヨークを互いに交換して支持するのではなく、一対のヨークを軸中心に90度回転させるだけで旋回したヨーク支え爪によりヨークを変形させることなく他方のヨークへの十字軸の取り付けができるので、組付作業が円滑にかつ容易に遂行でき組付性に優れており、両ヨークについて同じ圧入中軸とかしめ外軸を使用することができ部品点数も少なく低コスト化を図ることができる。
【0013】
請求項2記載の発明は、第1ヨークと第2ヨークを十字軸を介して連結状態に仮組みする工程と、前記第1ヨークの一対の取付孔に嵌入された両軸受を一対の圧入中軸が両側から挟持する工程と、前記第1ヨークの一対の取付孔を一対のかしめ外軸が両側から挟む工程と、前記第1ヨークの一対の腕部の端部を一対のヨーク支え爪が拡開方向に係止する工程と、前記圧入中軸が前記第1ヨークの挟持した両軸受を一対の取付孔に圧入する工程と、前記かしめ外軸が前記第1ヨークの一対の取付孔をかしめる工程と、前記かしめ外軸および圧入中軸を後退させ前記ヨーク支え爪を退避させる工程と、前記圧入中軸を中心にして前記ヨーク支え爪を180度旋回させる工程と、前記第1ヨークを前記第2ヨークとともに90度軸回転させる工程と、前記第2ヨークの一対の取付孔に嵌入された両軸受を一対の圧入中軸が両側から挟持する工程と、前記第2ヨークの一対の取付孔を一対のかしめ外軸が両側から挟む工程と、前記90度軸回転した第2ヨークの一対の腕部の端部を前記180度旋回した一対のヨーク支え爪が拡開方向に係止する工程と、前記圧入中軸が前記第2ヨークの挟持した両軸受を一対の取付孔に圧入する工程と、前記かしめ外軸が前記第2ヨークの一対の取付孔をかしめる工程と、からなる十字継手の組付方法である。
【0014】
第1ヨークについてヨーク支え爪の係止の下での軸受の圧入・かしめによる十字軸の組付け後、ヨーク支え爪を180度旋回し、一対の第1,第2ヨークを90度軸回転させて第2のヨークについてヨーク支え爪の係止の下で軸受の圧入・かしめにより十字軸の組付けがなされるので、組付け途中で第1,第2ヨークを互いに交換してセットするような面倒な作業により作業が一時中断するような工程がなく組付作業が円滑になされ、完全自動化も可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下本発明に係る一実施の形態について図1ないし図14に図示し説明する。図1は本実施の形態の十字継手組付装置10の部分的に断面とした全体正面図である。
【0016】
図2は、組付終了後の十字継手の連結状態を示しており、一方の第1ヨーク1と他方のシャフト3付きの第2ヨーク2とが十字軸5を介して連結される。
第1ヨーク1の一対の腕部1a,1aに対向して形成された取付孔1b,1bに十字軸5の同軸両端部5a,5aがベアリング6,6を介して回動自在に取り付けられ、同様に第2ヨーク2の一対の腕部2a,2aに対向して形成された取付孔2b,2bに十字軸5の他方の同軸両端部5b,5bがベアリング7,7を介して回動自在に取り付けられる。
【0017】
本十字継手組付装置10には、十字軸5を介して第1ヨーク1とシャフト3付き第2ヨーク2とが仮組み状態でセットされる。
すなわち十字軸5の一方の同軸端部5a,5aを第1ヨーク1の取付孔1b,1bに内側から臨ませ外側からベアリング6,6を嵌入して端部5a,5aを支持させ、他方の同軸端部5b,5bも同様に第2ヨーク2の取付孔2b,2bにベアリング7,7を介して支持する状態の、まだベアリング6,6,7,7が固定されない仮組み状態で、十字継手組付装置10にセットされる。
【0018】
図1において左右方向はそのまま左右方向、図面に対して垂直方向を前後方向とする。
仮組みされた第1ヨーク1と第2ヨーク2は、第1ヨーク1を下に第2ヨーク2を上にして中心軸を同軸鉛直方向に指向させ、下方の第1ヨーク1を回転機構12に支持させるとともにヨークチャック13が周りから締付けて固定することができ、上方の第2ヨーク2はこれと一体のパイプシャフト3をパイプチャック14が挟持するようになっている。
【0019】
こうして支持される第1ヨーク1と第2ヨーク2の左右両側に支柱17,17に支持されて左右対称に円筒支持部材18,18が左右水平方向に指向して配設され、各円筒支持部材18,18にやはり左右対称に対をなして設けられた種々の機構が支持されており、同機構によって組付けが行われる。
【0020】
左右対称な機構について一方の側を対象にして以下説明する。
円筒支持部材18の内部には圧入中軸20を摺動自在に支持するとともに移動することができるエアシリンダー21と油圧シリンダー22および圧入中軸20を摺動自在に貫通支持するかしめ外軸25を摺動自在に支持するとともに移動することができる油圧シリンダー26の3つのシリンダー21,22,26が外側から順に同軸一列に配設されている。
【0021】
圧入中軸20とかしめ外軸25は、相対的に軸方向に摺動可能であるとともに相対的に軸中心に軸回転可能である。
圧入中軸20の先端は、かしめ外軸25の先端に設けられたかしめ爪部25aより突出可能で、その先端の外径は第1,第2ヨーク1,2の取付孔1b、2bの内径より小さい。
【0022】
また圧入中軸20のエアシリンダー21より突出した末端には先端の突出量を調整する機構の備わったストッパー23が設けられている。
かしめ外軸25の先端のかしめ爪部25aは、円錐状をなす先端面に放射十字方向に4本のかしめ爪が突設されており、第1,第2ヨーク1,2の取付孔1b、2bの内径より円錐先端面の外径は小さいが、4本のかしめ爪の外径は大きい。
【0023】
また円筒支持部材18の外周囲にベアリング27を介して回転円筒部材28が軸回転自在に周設され、同回転円筒部材28に突設されたブラケット30に支持板31が支持されており、支持板31の内側に滑動部材32を介して左右摺動部材33が左右に摺動自在に吊設され、左右摺動部材33に滑動部材34を介して前後摺動部材35が吊設され、同前後摺動部材35の下端にヨーク支え爪36が突設されている。
【0024】
ブラケット30を左右方向に貫通した回転移動軸37が一部ブラケット30に螺合し、その外側端部にスライドハンドル38が設けられ、内側端部は前記左右摺動部材33を回動自在に貫通係合している。
したがってスライドハンドル38を回転すると、回転移動軸37が支柱30との螺合により左右に移動し、回転移動軸37とともに左右摺動部材33を左右に摺動することができる。
【0025】
よってヨーク支え爪36は、前後摺動部材35とともに前後に移動できるとともに、左右摺動部材33とともに左右に移動することができる。
なお回転移動軸37の回転を禁止するロック機構が備えられていて、クランプ用ハンドル39の操作で回転駆動軸37の回転を自由にしたり、ロックしたりすることができる。
【0026】
以上のヨーク支え爪36の移動機構は、円筒支持部材18に回転自在に周設された回転円筒部材28に支持されて、回転円筒部材28とともに圧入中軸20を中心に旋回する。
図示されないが固定手段によりヨーク支え爪36の移動機構は、図1に実線で示すように圧入中軸20の真上で固定されるとともに、180度旋回して図1に2点鎖線で示すように圧入中軸20の真下で固定されることができる。
【0027】
ヨーク支え爪36の移動機構が真上にあるとき、ヨーク支え爪36は、斜め下方内側に延出して端部が下方へ直角に屈曲して係止部を形成しており、下方に支持された第1ヨーク1の腕部1aの端部に内側から爪を係止することができ(図5参照)、ヨーク支え爪36の移動機構が180度旋回するとヨーク支え爪36は、斜め上方内側に延出して先端の爪が上方へ直角に屈曲した姿勢となり、上方に支持された第2ヨーク2の腕部2aの端部に内側から爪を係止することができる(図11参照)。
【0028】
以上のような各種機構が左右対称に構成されており、以下十字継手の組付作業の手順を図3ないし図14に基づいて説明する。
まず図3に示すように仮組みされた第1ヨーク1と第2ヨーク2を本十字継手組付装置10の中央にセットする。
【0029】
その際圧入中軸20,20とかしめ外軸25,25は後退し、ヨーク支え爪36の移動機構は上方に位置して固定されており、第1ヨーク1の取付孔1b,1bをそれぞれ圧入中軸20,20に向け、仮組みされた十字軸5の一方の両端部5a,5aの軸が圧入中軸20,20と同軸になるようにセットする。
【0030】
ベアリング6,7は、そのアウターレースが有底円筒状をなし、その底壁を外側にして取付孔1b,2bに外側からある程度嵌入して十字軸5の端部5a,5bに被せられ十字軸5を支持している。
したがって十字軸5の同軸両端5a,5aに被せられたベアリング6,6のアウターレースの底壁が左右の圧入中軸20,20に対向している。
【0031】
次に図4に示すようにエアシリンダー21,21を駆動して圧入中軸20,20を前進させてベアリング6,6のアウターレースの底壁に当接して左右両側から挟持し、第1ヨーク1と第2ヨーク2の位置を確実に決め、第1ヨーク1をヨークチャック13により固定し第2ヨーク2をパイプチャック14により固定する。
【0032】
次に図5に示すように油圧シリンダー26,26を低圧力で駆動してかしめ外軸25,25を前進させて取付孔1b,1bの開口縁に先端のかしめ爪部25a,25aを当接するとともに、第1ヨーク支え爪36,36を移動し、その爪を第1ヨーク1の腕部1a,1aの端部の内側に位置させ、スライドハンドル38,38の操作で第1ヨーク支え爪36,36を拡開方向に移動して腕部1a,1aの端部に第1ヨーク支え爪36,36の爪を係止させる。
【0033】
そしてクランプ用ハンドル39,39を操作し第1ヨーク支え爪36,36を移動しないように固定して腕部1a,1aの端部を拡開方向に確実に係止する。
次いで図6に示すように油圧シリンダー22,22を駆動して圧入中軸20,20をさらに設定ストローク前進させてベアリング6,6を取付孔1b,1bに圧入し、かつ油圧シリンダー26,26を高圧力で駆動してかしめ爪部25a,25aを取付孔1b,1bの開口縁に当接したかしめ外軸25,25をさらに前進させてかしめる。
【0034】
かしめ爪部25a,25aの放射十字方向に突出したかしめ爪は、当初上下前後の4位置にあり、取付孔1b,1bの開口縁に高圧力で食い込んで塑性変形させ、取付孔1b,1bの開口縁の上下前後の4か所に内側に突出したはな1cを形成せしめ(図2参照)ベアリング6,6を押さえてかしめる。
【0035】
次にかしめ外軸25,25を後退させ、圧入中軸20,20の周りに45度かしめ爪部25a,25aとともに軸回転させ(図7参照)、4本のかしめ爪を45度回転変位させた4位置とし、再びかしめ軸25,25を前進させて図8に示すように取付孔1b,1bの開口縁を高圧力でかしめる。
【0036】
図6に示すかしめ工程で取付孔1b,1bの開口縁の上下前後の4か所にはな1cを形成したが、図8のかしめ工程では取付孔1b,1bの開口縁の前記4か所のはな1cと45度軸回転した4か所にはな1cが形成され、図2に図示するように全部で8か所等間隔にはな1cが形成されベアリング6,6を外側から押さえる。
こうして取付孔1b,1bの開口縁8か所に形成されたはな1cによってベアリング6,6の抜けが防止される。
【0037】
以上の圧入中軸20,20によるベアリング6,6の圧入時およびかしめ軸25,25による取付孔1b,1bのかしめ時において、第1ヨーク1の一対の腕部1a,1aを第1ヨーク支え爪36,36が拡開方向に係止して支持するので、腕部1a,1aの変形が防止できる。
【0038】
次に図9に示すように圧入中軸20,20とかしめ外軸25,25を後退させ、ヨーク支え爪36,36を退避させた後180度旋回し、ヨークチャック13とパイプチャック14を緩め、回転機構12によって第1ヨーク1と第2ヨーク2を鉛直軸中心に90度軸回転させる。
今度は第2ヨーク2の取付孔2b,2bが、圧入中軸20,20と対向する。
【0039】
そして図10に示すように圧入中軸20,20を前進させて今度は第2ヨーク2の取付孔2b,2bに嵌入されたベアリング7,7のアウターレースの底壁に当接して左右両側から挟持し、第1ヨーク1と第2ヨーク2の位置を確実に決め、第1ヨーク1をヨークチャック13により固定し第2ヨーク2をパイプチャック14により固定する。
【0040】
次に図11に示すように油圧シリンダー26,26を低圧力で駆動してかしめ外軸25,25を前進させて取付孔2b,2bの開口縁に先端のかしめ爪部25a,25aを当接するとともに、ヨーク支え爪36,36を移動し、その爪を第2ヨーク2の腕部2a,2aの端部の内側に位置させ、スライドハンドル38,38の操作でヨーク支え爪36,36を拡開方向に移動して腕部2a,2aの端部に爪を係止させる。
【0041】
そしてクランプ用ハンドル39,39を操作しヨーク支え爪36,36を移動しないように固定して腕部2a,2aの端部を拡開方向に確実に係止し、図12に示すように圧入中軸20,20をさらに設定ストローク前進させてベアリング7,7を取付孔2b,2bに圧入し、かつかしめ爪部25a,25aを取付孔2b,2bの開口縁に当接したかしめ外軸25,25をさらに前進させて取付孔2b,2bの開口縁の4か所に内側に突出したはな2cを形成せしめベアリング7,7を押さえてかしめる。
【0042】
次いでかしめ外軸25,25を後退させ、圧入中軸20,20の周りに45度かしめ爪部25a,25aとともに軸回転させ(図13参照)、かしめ爪部25a,25aを45度回転変位させた4位置とし、再びかしめ軸25,25を前進させて図14に示すように取付孔2b,2bの開口縁を高圧力でかしめ、取付孔2b,2bの開口縁に全部で8か所等間隔にはな2cを形成してベアリング7,7を外側から押さえ、ベアリング7,7の抜けが防止される。
【0043】
以上の圧入中軸20,20によるベアリング7,7の圧入時およびかしめ軸25,25による取付孔2b,2bのかしめ時において第2ヨーク2の一対の腕部2a,2aをヨーク支え爪36,36が拡開方向に係止して支持するので、腕部2a,2aの変形が防止できる。
【0044】
以上の作業工程を経て十字継手の組付けがなされ、図2に示すような十字継手の組付完成状態となる。
ヨーク支え爪36,36を圧入中軸20,20を中心に180度旋回させて上下対称な位置に交互に設定できるので、第1ヨーク1の取付孔1b,1bへのベアリング6,6の圧入およびかしめの後、ヨーク支え爪36,36を180度旋回させ第1ヨーク1と第2ヨーク2を回転機構12により90度軸回転させるだけで、第2ヨーク2の取付孔2b,2bへのベアリング7,7の圧入およびかしめの作業に入ることができ、組付作業が円滑にかつ容易に遂行され、組付性に優れている。
【0045】
また第1ヨーク1と第2ヨーク2について同じ圧入中軸20,20、同じかしめ外軸25,25を使用することができ、部品点数も少なく低コスト化を図ることができる。
さらに作業工程の中間で第1ヨーク1と第2ヨーク2を上下交換してセットするといった複雑な作業をしないので、完全自動化も可能である。
【0046】
以上の組付方法では、十字軸を第1ヨークと第2ヨークに仮組みした状態から第1ヨークに十字軸を組付け(軸受の圧入・かしめ)、ヨーク支え爪を180度旋回し、第1ヨークと第2ヨークを90度回転させて第2ヨークに組付けを行っていたが、はじめに仮組みせずにまず第1ヨークに十字軸を組付け、ヨーク支え爪を180度旋回し、第1ヨークを90度回転させて十字軸に第2ヨークを組合せ連結した後、第2ヨークに十字軸を組付けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る十字継手組付装置の部分的に断面とした全体正面図である。
【図2】組付終了後の十字継手の連結状態を示す一部断面とした要部正面図である。
【図3】同十字継手組付装置による1作業工程の主要部のみ図示した正面図である。
【図4】次の作業工程を示す同正面図である。
【図5】次の作業工程を示す同正面図である。
【図6】次の作業工程を示す同正面図である。
【図7】次の作業工程を示す同正面図である。
【図8】次の作業工程を示す同正面図である。
【図9】次の作業工程を示す同正面図である。
【図10】次の作業工程を示す同正面図である。
【図11】次の作業工程を示す同正面図である。
【図12】次の作業工程を示す同正面図である。
【図13】次の作業工程を示す同正面図である。
【図14】次の作業工程を示す同正面図である。
【図15】従来の十字継手の組付装置の要部正面図である。
【符号の説明】
1…第1ヨーク、2…第2ヨーク、3…パイプシャフト、5…十字軸、6,7…ベアリング、
10…十字継手組付装置、11…基台、12…回転機構、13…ヨークチャック、14…パイプチャック、17…支柱、18…円筒支持部材、
20…圧入中軸、21…エアシリンダー、22…油圧シリンダー、23…ストッパー、25…かしめ外軸、26…油圧シリンダー、27…ベアリング、28…回転円筒部材、30…ブラケット、31…支持板、32…滑動部材、33…左右摺動部材、34…滑動部材、35…前後摺動部材、36…ヨーク支え爪、37…回転移動軸、38…スライドハンドル、39…クランプ用ハンドル。
Claims (2)
- ヨークの対向する取付孔にそれぞれ軸受を介して十字軸の同軸両端部を挿入して一対のヨークを十字軸を介して連結する十字継手を組み付ける組付装置において、
ヨークを支持し該ヨークの回転中心軸を中心に90度軸回転させるヨーク軸回転手段を備えたヨーク支持機構と、
前記ヨーク支持機構に支持されたヨークの指向する方向と直交して同軸に対向して互いに離接自在に設けられ該ヨークの一対の取付孔に嵌入された両軸受を両側から挟持し圧入する一対の圧入中軸と、
前記一対の圧入中軸をそれぞれ摺動自在に貫通支持する外軸であって互いに離接自在に設けられヨークの一対の取付孔の内縁を両側から挟圧してかしめるかしめ外軸と、
前記ヨークの対向する腕部の端部を互いに拡開する方向に支える一対のヨーク支え爪と、
前記圧入中軸を中心にして前記一対のヨーク支え爪を180度旋回し互いに対称な位置に移動する旋回機構とを備え、
前記ヨークの90度の軸回転とともに前記一対のヨーク支え爪の180度の旋回により前記一対のヨーク支え爪を前記ヨークの対向する腕部の端部に係止することを特徴とする十字継手の組付装置。 - 第1ヨークと第2ヨークを十字軸を介して連結状態に仮組みする工程と、
前記第1ヨークの一対の取付孔に嵌入された両軸受を一対の圧入中軸が両側から挟持する工程と、
前記第1ヨークの一対の取付孔を一対のかしめ外軸が両側から挟む工程と、
前記第1ヨークの一対の腕部の端部を一対のヨーク支え爪が拡開方向に係止する工程と、
前記圧入中軸が前記第1ヨークの挟持した両軸受を一対の取付孔に圧入する工程と、
前記かしめ外軸が前記第1ヨークの一対の取付孔をかしめる工程と、
前記かしめ外軸および圧入中軸を後退させ前記ヨーク支え爪を退避させる工程と、
前記圧入中軸を中心にして前記ヨーク支え爪を180度旋回させる工程と、
前記第1ヨークを前記第2ヨークとともに90度軸回転させる工程と、
前記第2ヨークの一対の取付孔に嵌入された両軸受を一対の圧入中軸が両側から挟持する工程と、
前記第2ヨークの一対の取付孔を一対のかしめ外軸が両側から挟む工程と、
前記90度軸回転した第2ヨークの一対の腕部の端部を前記180度旋回した一対のヨーク支え爪が拡開方向に係止する工程と、
前記圧入中軸が前記第2ヨークの挟持した両軸受を一対の取付孔に圧入する工程と、
前記かしめ外軸が前記第2ヨークの一対の取付孔をかしめる工程と、
からなることを特徴とする十字継手の組付方法。
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