JPH07118033B2 - 紙幣自動支払い装置 - Google Patents

紙幣自動支払い装置

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JPH07118033B2
JPH07118033B2 JP63143643A JP14364388A JPH07118033B2 JP H07118033 B2 JPH07118033 B2 JP H07118033B2 JP 63143643 A JP63143643 A JP 63143643A JP 14364388 A JP14364388 A JP 14364388A JP H07118033 B2 JPH07118033 B2 JP H07118033B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は金融機関の店舗等に設置される紙幣自動支払い
装置に関するもので、特に複数の紙幣収納部を持つ金庫
を備えた紙幣自動支払い装置に関するものである。
〔従来の技術〕
第6図は二金種の紙幣の支払いが可能な従来の紙幣自動
支払い装置の概略側断面図で、図において1は装置の筐
体、2は該筐体1の正面に設けられた出金口、3は同じ
く筐体1の背面に設けられた後部扉、4は筐体1内に設
けられた支払い機構部である。
この他、図示していないが筐体1の正面には、顧客に暗
証番号や支払い要求金額等の入力操作を行わせるための
複数のキーから成る入力操作部、顧客の入力操作の誘導
表示や情報表示等を行う表示部等が設けられており、筐
体1内には前記表示部の表示に対応する音声を出力する
音声発生機、カードリーダ/ライタ(以下カードR/
W)、レシート印字機、電源機構、及び装置全体を制御
する制御部等が設けられている。
一方、前記支払い機構部は以下の5〜14の構成要素を備
えている。
すなわち、5は前記出金口2に開閉可能に設けられたシ
ャッタで、このシャッタ5の近傍には紙幣集積用のステ
ージ6が配置されており、このステージ6は通常は水平
の状態に配置されていて、必要に応じて一端を中心に下
方へ回動し得るようになっている。
7は前記ステージ6の一端に配置された集積用ローラ、
8は出金用の紙幣を収納した第一の金庫、9は同じく出
金用の紙幣を収納した第二の金庫で、ここでは第一の金
庫8を千円用金庫、第二の金庫9を万円用金庫として、
この両金庫8,9は前記後部扉3側に上下二段に配置さ
れ、各々後部扉3を開いた後支払い機構部4を後方へ引
き出して取り外せるようになっている。
10は前記千円用金庫8の紙幣繰り出し口に設けられた繰
出手段、11は前記万円用金庫9の紙幣繰り出し口に設け
られた繰出手段で、この両繰出手段10,11は各々千円用
金庫8または万円用金庫9から紙幣を繰り出すピックア
ップローラ、このピックアップローラにより繰り出され
た紙幣を後述する搬送路に送り出すフィードローラ、及
び紙幣が二枚以上繰り出されようとした場合に第二枚目
以下の紙幣の繰り出しを阻止するリバースローラ等によ
り構成されている。
12a,12b,12cは紙幣を挟持して搬送する搬送ベルト及び
ローラ等から成る搬送路で、前記繰出手段10と集積用ロ
ーラ7は搬送路12aと12cとで結ばれ、また繰出手段11と
集積用ローラ7は搬送路12bと12cとで結ばれている。
13は前記ステージ6の直下に配置されたリジェクト金
庫、14は紙幣のFULL状態を検知するためにリジェクト金
庫13上部の開口部側に配置されたフルセンサであり、こ
こで前記リジェクト金庫13は支払い機構部4の側方から
取り外すことができるようになっているが、実際の運用
において支払い機構部4からのリジェクト金庫13の取り
外しは、後部扉3を開いて支払い機構部4を筐体1の後
方へ引き出した後に行うものとなっている。
尚、図示していないが前記支払い機構部4の搬送路12a
〜12cには紙幣の搬送状態を監視するセンサ、及び紙幣
の金種鑑別や計数等を行う鑑別部が設けられており、こ
れらのセンサや鑑別部及び図示しない操作部等からの情
報に基づいて前記シャッタ5、ステージ6、繰出手段1
0,11及び搬送路12a〜12c等の動作が図示しない制御部に
より制御されるようになっている。
次に、上述した構成の動作を簡単に説明する。
まず、顧客が図示しないカード挿入口からカードを挿入
して、操作部のキーを押下することにより、暗証番号や
支払い要求金額等の情報を入力すると、千円用金庫8及
び万円用金庫9から各々繰出手段10,11により紙幣が一
枚づつ分離されて順に繰り出され、繰り出された紙幣は
搬送路12a〜12cにより搬送されて集積用ローラ7により
ステージ6上に集積される。
そして、ステージ6上に顧客が要求した金額及び枚数の
紙幣が集積され、図示しないレシート印字機構から取引
内容の明細が印字されたレシートが前記の紙幣上に送ら
れてくると、図示しない手段によりシャッタ5が開き、
出金口2から顧客にステージ6上の紙幣を取り出させ
る。
一方、前記搬送路12a〜12cにおいて、紙幣の搬送異常が
検出された場合、あるいは金種鑑別や計数不能な紙幣が
あった場合、これらの異常紙幣がステージ6上に集積さ
れた後、図示しない手段によりステージ6が下方に回転
し、既に集積されていた正常紙幣と共に前記異常紙幣が
リジェクト金庫13内に落下して収納される。
その後、ステージ6は元の水平な姿勢に戻され、再度紙
幣の繰り出し、搬送、及びステージ6上への集積が行わ
れて、レシート印字機構から取引内容の明細が印字され
たレシートが前記の紙幣上に送られてくると、前記と同
様に顧客に支払われる。
また、シャッタ5が開いても顧客による紙幣の取り出し
が行われなかった場合、つまり顧客が紙幣を取り忘れた
場合は、一定時間経過後シャッタ5が閉じ、ステージ6
が下方に回転して、取り忘れの紙幣がリジェクト金庫13
内に収納される。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら上述した従来の紙幣自動支払い装置では、
支払い用の紙幣を収納する金庫が一金種のみの専用のも
のとなっているため、つまり千円用金庫は千円紙幣しか
収納することができず、また万円用金庫は万円紙幣しか
収納することができないため、例えば週末等に同一金種
のみの紙幣を多数収納して装置を運用したいような場
合、それを実行することができないものであった。
仮に千円用金庫に万円紙幣を装填できたとしても、この
千円用金庫から万円紙幣が繰り出されると、鑑別部で異
金種として鑑別されてリジェクトされてしまうため、結
局のところ一金種のみの紙幣による運用はできず、融通
性に欠けるという問題があった。
また、この種の紙幣自動支払い装置では、一取引におけ
る取扱可能枚数つまり支払い可能枚数が例えば50枚と予
め決められており、この支払い可能枚数をニアエンド検
知の基準として変更不可能に設定し、各金庫内の紙幣の
ニアエンドがセンサ等により検知されると装置の運用が
自動的に停止するようになっている。
しかしながら、前記の支払い可能枚数は一取引における
最大支払い限度枚数であって、実際の取引においては支
払い可能枚数で取引が行われることは少なく、そのため
ニアエンドが検知されると、次の顧客は実際には取引で
きるにも拘わらず装置の運用が停止されてしまうため取
引不可能になってしまい、このことが資金の運用効率を
低下させるという問題もあった。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもの
で、同一金種のみの紙幣を多数収納して装置を運用した
いような場合、それを実行することが可能でかつ資金の
運用効率を向上させることが可能な紙幣自動支払い装置
を実現することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
この目的を達成するため、本発明は、紙幣を支払うため
の出金口と、出金用の紙幣を収納する金庫と、この金庫
から紙幣を一枚づつ分離して繰り出す繰出手段と、この
繰出手段と前記出金口との間で紙幣を搬送する搬送路
と、前記繰出手段により繰り出された紙幣の金種の鑑別
や異常の有無の検出及び正常紙幣の計数等を行うために
前記搬送路の途中に配置された鑑別部と、これらの動作
を制御する制御部とを備えた紙幣自動支払い装置におい
て、前記出金用の紙幣を収納する金庫を、複数の収納部
を水平方向に直線状に配列して一体構造とした複合金庫
とすると共に、L字形の断面形状を有し、前記複合金庫
の少なくとも一つの収納部の両側に水平部を上にして設
けられ、各々の水平部に互いに平行な斜めの長孔を有
し、この長孔の方向に移動可能で前記収納部に収納する
紙幣の幅に対応して間隔を調整でき、かつ長孔を通して
前記複合金庫に締結されるネジにより固定される一対の
紙幣幅規制板と、この一対の紙幣幅規制板にそれぞれ一
体に設けられた突起と、前記紙幣幅規制板の位置の変化
に伴う前記両突起の位置により前記収納部に収納された
紙幣の金種を検知する収納金種検知手段と、前記複数の
紙幣収納部にそれぞれ具備され、収納紙幣のニアエンド
を検知するニアエンド検知手段と、このニアエンド検知
手段によりニアエンド検知される紙幣枚数を、任意のと
きに一取引の取扱可能枚数内で任意に設定可能とする設
定手段とを具備し、前記制御部は、前記収納金種検知手
段の検知情報に従って前記複数の収納部の紙幣の金種が
異なると判断した場合、顧客の要求する金額に対応する
金種の紙幣を各々金種別に前記収納部より繰り出すと共
に、装置のアイドル時に一つの収納部の紙幣のニアエン
ドが検知された場合には、他の金種の紙幣だけで取引き
を続行して、すべて収納部の紙幣のニアエンドが検知さ
れるまで取引を可能とするように制御し、かつ、前記収
納金種検知手段の検知情報に従って、前記複数の収納部
の紙幣の金種が同一と判断した場合は、顧客の要求する
金額に対応して紙幣を前記複数の収納部の1つから繰り
出すと共に、この収納部からの紙幣の繰り出し中にニア
エンドが検知された場合には、顧客の要求した金額の残
り枚数だけ紙幣を別の収納部から繰り出して、すべて収
納部の紙幣のニアエンドが検知されるまで取引を可能と
するように制御して、収納部の紙幣の残量が前記設定手
段により設定した任意の枚数まで繰り出すことを特徴と
する。
〔作用〕
上述した構成による本発明によれば、制御部は収納金種
検知手段の検知情報に従って、複数の収納部の紙幣の金
種が異なると判断した場合は、顧客の要求する金額に対
応する金種の紙幣を、各々金種別に前記収納部より繰り
出すと共に、装置のアイドル時に一つの収納部の紙幣の
ニアエンドが検知された場合には、他の金種の紙幣だけ
で取引きを続行して、すべて収納部の紙幣のニアエンド
が検知されるまで取引が可能なように制御する。
また、前記制御部は前記収納金種検知手段の検知情報に
従って、前記複数の収納部の紙幣の金種が同一と判断し
た場合は、顧客の要求する金額に対応して紙幣を前記複
数の収納部の1つから繰り出すと共に、この収納部から
の紙幣の繰り出し中にニアエンドが検知された場合に
は、顧客の要求した金額の残り枚数だけ紙幣を別の収納
部から繰り出して、すべて収納部の紙幣のニアエンドが
検知されるまで取引が可能なように制御する。
これにより必ず収納部の紙幣の残量が前記設定手段によ
り設定した任意の枚数に達するまで繰り出すよう取引が
行われる。
従ってこれによれば、二金種以上の紙幣により装置の運
用が可能であることは無論のこと、同一金種のみの紙幣
を多数収納して装置を運用したいような場合にも、それ
を実行することが可能であると共に、ニアエンド検知手
段によるニアエンド検知を一取引の取扱可能枚数内で任
意に設定することができるので、枚数部内の紙幣を最大
限に利用することができ資金の運用効率を向上させるこ
とが可能となる。
〔実 施 例〕
以下図面を参照して実施例を説明する。
第1図は本発明による紙幣自動支払い装置の一実施例を
示す要部構成図で、同図(I)は複合金庫の二金種収納
状態の平面図、同図(II)は複合金庫の一金種収納状態
の平面図、同図(III)は同複合金庫の側断面図、同図
(IV)は同複合金庫の正面図、同図(V)はその断面
図、同3(VI)は取扱枚数設定手段及びニアエンド検知
手段の側面図である。
第2図は装置の内部構成を示す概略側断面図、第3図は
第2図の装置の外観を示す斜視図であり、まずこの第2
図及び第3図の構成について説明する。
第2図及び第3図において15は装置の筐体、16は該筐体
15の正面に設けられた出金口、17は同じく筐体15の正面
に設けられたカード挿入口、18は筐体15の背面に設けら
れた後部扉、19は筐体15内に設けられた支払い機構部、
20は同じく筐体15内に設けられたカードリーダプリンタ
部(以下CRP部)であり、ここで支払い機構部19は以下
に述べる21〜41の構成要素を備えている。
すなわち、21は前記出金口16に開閉可能に設けられたシ
ャッタ、22は出金用の紙幣を収納する複合金庫で、この
複合金庫22は第一の収納部23と第二の収納部24とを直線
状の配列となるように一体化することにより構成されて
おり、本実施例においては第一の収納部23に万円紙幣を
収納するものとし、また第二の収納部24に千円紙幣を収
納するものとしている。
25は前記複合金庫22を支払い機構部19に対して着脱する
際に開閉させる内部扉、26は該内部扉25に連動するリン
クで、この両者は図示しない金庫指示フレームと共に複
合金庫22を上下動させる金庫リフト手段を構成してお
り、前記内部扉25を閉じるとリンク26により金庫支持フ
レームを介して複合金庫22は上方へ持ち上げられ、また
内部扉25を開くとリンク26により金庫支持フレームを介
して複合金庫22は下方へ降ろされるようになっている。
尚、内部扉25は前記筐体15の後部扉18を開いた状態で開
閉させるもので、内部扉25を開いたとき複合金庫22が支
払い機構部19に対して着脱できるものとなっている。
また、図では内部扉25を支払い機構部19の後面側下部に
設けているが、二点鎖線で示したように内部扉25を支払
い機構部19の正面側下部に設けてリンク26を連動させる
ようにしてもよく、この場合筐体15の正面に前部扉27を
設けて、この正面側から複合金庫22を着脱させるように
すればよい。
28は前記複合金庫22における第一の収納部23の紙幣繰り
出し口に設けられた繰出手段、29は複合金庫22における
第二の収納部24の紙幣繰り出し口に設けられた繰出手段
で、この両繰出手段28,29は各々第一の収納部23または
第二の収納部24から紙幣を繰り出すピックアップロー
ラ、このピックアップローラにより繰り出された紙幣を
後述する搬送路に送り出すフィードローラ、及び紙幣が
二枚以上繰り出されようとした場合に第二枚目以下の紙
幣の繰り出しを阻止するリバースローラ等により構成さ
れている。
30は正常紙幣のみを集積する紙幣集積用の第一のステー
ジ、31は該第一のステージ30の直上に配置されたレシー
ト集積用の第二のステージで、この両ステージ30と31は
本実施例における一時貯留部32を成し、ここで第一のス
テージ30は図示しない駆動手段により実線の位置Aから
一点鎖線で示した位置Bへ退避できるようになってお
り、また第二のステージ31は後述する第二の搬送路を成
す上部搬送ベルトの回動を妨げないように所定の隙間を
持つ構造となっている。
33は紙幣を挟持して搬送する搬送ベルト及びローラ等か
ら成る第一の搬送路で、この第一の搬送路33の始端は前
記繰出手段28と結ばれ、繰出手段29を経由して終端が前
記第一のステージ30の一端に延在するように配置されて
いる。
34は前記繰出手段28及び29により複合金庫22から繰り出
される紙幣の金種の鑑別、斜行や重送等の異常の有無の
検出、及び計数等を行う鑑別部で、この鑑別部34は前記
第一の搬送路33の所定の位置に配置されている。
35は前記一時貯留部32の下部後方に配置されたリジェク
ト金庫で、このリジェクト金庫35は支払い機構部19の側
方から取り外すことができるようになっているが、実際
の運用において支払い機構部19からのリジェクト金庫35
の取り外しは、後部扉18を開いて支払い機構部19を筐体
15の後方へ引き出した後に行うものとなっている。
36は前記一時貯留部32と鑑別部34との間の第一の搬送路
33の途中に配置された紙幣搬送方向切り替え用の回動可
能なブレード、37はこのブレード36の位置で第一の搬送
路33から分岐して前記リジェクト金庫35に至るように設
けられた第二の搬送路である。
38は第三の搬送路で、この第三の搬送路38は、下部搬送
ベルト39と上部搬送ベルト40とで構成されており、ここ
で下部搬送ベルト39は一時貯留部32の直下においてその
一端が前記シャッタ21の近傍に位置しかつ他端がリジェ
クト金庫35上に位置するように配置され、また上部搬送
ベルト40はシャッタ21側の一端を支点として回動できる
ようになっていて、下部搬送ベルト39との間に紙幣を挟
持して前後双方に搬送できるようになっている。
41は前記一時貯留部32における第二のステージ31の一側
に配置されたレシート搬送路である。
以上により支払い機構部19が構成されている。
一方、CRP部20は以下に述べる42〜47の構成要素を備え
ている。
すなわち、42はカード43から顧客を特定する識別情報や
口座情報等を読み取ったり、あるいは所定の情報を書き
込んだりするためのカードR/W、44は連続した未印字の
レシート用紙と取引記録保存用のジャーナル用紙とより
成る伝票、45は印字後にCRP部20より支払い機構部19に
送られるレシート、46はこの伝票44に印字を行う印字ヘ
ッドとその駆動系等から成るレシート印字機、47は印字
後のジャーナル用紙を巻き取りジャーナル用紙巻き取り
部である。
また、第3図に示すように筐体15の正面には、顧客に暗
証番号や支払い要求金額等の入力操作を行わせるための
複数のキーから成る入力操作部48、及び顧客の入力操作
の誘導表示や情報表示等を行う表示部49等が設けられて
おり、更に図示していないが筐体内15には前記表示部49
の表示に対応する音声を出力する音声発生機等が設けら
れている。
第4図に上述した第2図の装置に対応するブロック図
で、図において50は複合金庫22の第一の収納部23と第二
の収納部24に収納された紙幣のそれぞれの金種を検知す
る収納金種検知手段であり、この収納金種検知手段50は
支払い機構部19に含まれている。
51は装置全体を制御する制御部で、すなわちこの制御部
51は前記鑑別部34、カードR/W42、入力操作部48、及び
収納金種検知手段50等からの情報に基づいて前記シャッ
タ21、繰出手段28,29、一時貯留部32における第一及び
第二のステージ30及び31、第一の搬送路33、ブレード3
6、第二及び第三の搬送路37及び38、レシート搬送路4
1、レシート印字機46、ジャーナル用紙巻き取り部47等
の動作を制御し、後述する作用を行わせる。
73は前記制御部51の支配下におかれたメモリ等の記憶部
で、この記憶部73には前記複合金庫22の第一の収納部23
の第二の収納部24内に収納されている紙幣の金種情報を
記憶する金種記憶手段としての紙幣金種情報記憶エリア
73aが設けられている。
次に、上述した構成の支払い取引時の紙幣処理動作につ
いて説明する。
まず、顧客がカード挿入口17からカード43を挿入して、
入力操作部48のキーを押下することにより、暗証番号や
支払い要求金額等の情報を入力すると、複合金庫22の第
一の収納部23及び第二の収納部24から各々繰出手段28,2
9により紙幣が一枚づつ分離されて順に繰り出され、繰
り出された紙幣は第一の搬送路33により鑑別部34への搬
送され、この鑑別部34で金種の鑑別及び重送や斜行等の
有無の検出が行われる。
その結果、金種に間違いがなくかつ異常が検出されなか
った正常な紙幣は計数が行われた後、更に第一の搬送路
33によりその終端まで搬送されて、該終端から一時貯留
部32の第一のステージ30上に送り込まれて集積される。
このとき第三の搬送路38の上部搬送ベルト40は予め上方
に回動し下部搬送ベルト39に対して開いている。
一方、前記鑑別部34で金種鑑別不能とされた紙幣や異金
種と鑑別された紙幣及び計数不能や重送や斜行等の異常
が検出された紙幣があった場合、これらの異常紙幣はそ
の後第一の搬送路33により一時貯留部32に向かって搬送
されていく途中で、ブレード36により第二の搬送路37に
送り込まれ、この第二の搬送路37によりリジェクト金庫
35内に落とされて収納される。
このようにして、正常は紙幣のみが一時貯留部32の第一
のステージ30上に集積され、一時貯留される。
そして、第一のステージ30上に顧客が要求した金額及び
枚数の紙幣が集積されると、当該取引内容の明細がレシ
ート印字機46により伝票44に印字され、その後この伝票
44のレシート用紙の印字済みの部分がレシート45として
図示しないカッタにより切断されてレシート搬送路41に
送り込まれた後、このレシート45はCRP部20から支払い
機構部19に送り込まれ、さらにレシート搬送部41により
搬送されて一時貯留部32の第二のステージ31上に送り込
まれる。
ここで第三の搬送路38の上部搬送ベルト40は下方に回動
して閉じ、下部搬送ベルト39に当接するが、これと同時
に前記第一のステージ30がAの位置からBの位置に下が
って退避し、この一連の動作により第一のステージ30上
の紙幣と共に第二のステージ31上のレシートが下部搬送
ベルト39と上部搬送ベルト40とで挟持され、その後この
両搬送ベルト39,40により紙幣とレシートが出金口16ま
で搬送されると図示しない手段によりシャッタ21が開
き、出金口16から顧客にレシート45と共に紙幣が支払わ
れる。
また、シャッタ21が開いても顧客により紙幣の取り出し
が行われなかった場合、つまり顧客が紙幣を取り忘れた
場合は、一定時間経過後第三の搬送路38の両搬送ベルト
39,40により紙幣とレシート45が前記と逆の方向に搬送
され、その他端からリジェクト金庫35内に落とされて収
納されると共に、シャッタ21が閉じる。
以上のようにして支払い取引が行われるが、次にこの装
置における複合金庫22と収納金種検知手段50、ニアエン
ド枚数設定手段及びニアエンド検知手段について説明す
る。
まず、複合金庫22は第1図(I)〜(VI)に示すように
上面を開放しかつ内部を第一の収納部23と第二の収納部
24とに区分すると共に正面左右に検知孔52,53を設けた
金庫筐体54と、この金庫筐体54の上面に対して開閉自在
とした図示しない蓋体と、前記第一の収納部23の一端に
位置する支持板55と、この支持板55に対して第一の収納
部23に収納された万円紙幣を押しつけるように図示しな
いバネ等により付勢された移動自在な押圧板56と、金庫
筐体54の両側内面に沿って設けられている取り付け部5
7,58にそれぞれ取り付けられた紙幣幅規制板59,60と、
前記第二の収納部24の一端に位置する支持板61と、この
支持板61に対して第二の収納部24に収納された千円紙幣
を押しつけるように図示しないバネ等により付勢された
移動自在な押圧板62と、前記取り付け部57,58にそれぞ
れ取り付けられた紙幣幅規制板63,64とより成り、ここ
で紙幣幅規制板59,60及び63,64は以下の構造となってい
る。
すなわち、本実施例において第一の収納部23の紙幣幅規
制板59と60は各々水平部と垂直部とより成り、それぞれ
の水平部を取り付け部57,58に固定することによって両
者の間隔は一定のものとなっている。
一方、第二の収納部24の紙幣幅規制板63と64は各々水平
部と垂直部とを有する他、垂直部の一端にL字形の突起
65と66が形成され、また水平部には互いに平行な斜めの
長穴67と68が設けられていて、この両長穴67と68を貫通
するネジ69と70によってそれぞれ取り付け部57,58に取
り付けられており、従ってネジ69と70を緩めることで紙
幣幅規制板63と64は前記長穴67と68をガイドとして互い
に斜めに前後動し、その間隔を広げたり狭めたりするこ
とができるものとなっている。
この場合、紙幣幅規制板63と64は、その長穴67と68の外
側の端部にネジ69と70が当接するように移動した後、該
ネジ69と70を締めつけて固定すれば第1図(I)に示す
ように両者の間隔は紙幣幅規制板59と60の間隔より狭い
千円紙幣の幅に対応するものとなり、また長穴67と68の
内側の端部にネジ69と70が当接するように移動した後、
該ネジ69と70を締めつけて固定すれば同図(II)に示す
ように両者の間隔は紙幣幅規制板59と60の間隔と同じ万
円紙幣の幅に対応するものとなっていて、更に紙幣幅規
制板63と64の間隔を狭めたときは、一方の紙幣幅規制板
63の突起65が金庫筐体54に設けられている一方の検知孔
52内に位置すると共に、他方の紙幣幅規制板64の突起66
が他方の検知孔53から金庫筐体54内に退避し、紙幣幅規
制板63と64の間隔を広げたときは、一方の紙幣幅規制板
63の突起65が一方の検知孔52から金庫筐体54内に退避す
ると共に、他方の紙幣幅規制板64の突起66が他方の検知
孔53の位置に進出するようになっている。
71と72は前記第4図に示した収納金種検知手段50を成す
スイッチで、それぞれ前記金庫筐体54の検知孔52,53と
対応するように配置され、各々紙幣幅規制板63と64の突
起65と66が検知孔52,53の位置に進出したとき、スイッ
チ71と72の先端が突起65と66により押されてONするよう
になっている。
つまり、前述のように紙幣幅規制板63と64の間隔を狭め
たときは、一方の紙幣幅規制板63の突起65が金庫筐体54
に設けられている一方の検知孔52内に進出すると共に、
他方の紙幣幅規制板64の突起66が他方の検知孔53から金
庫筐体54内に退避するのでスイッチ71はON、スイッチ72
はOFFとなり、また紙幣幅規制板3と64の間隔を広げた
ときは、一方の紙幣幅規制板63の突起65が一方の検知孔
52から金庫筐体54内に退避すると共に、他方の紙幣幅規
制板64の突起66が他方の検知孔53の位置に進出するの
で、スイッチ71はOFF、スイッチ72はONとなる。
第1図(VI)に示した74は第二の収納部24に設けられて
いる押圧板62の下面にネジ75により取り付けられたスイ
ッチ駆動部材、76は前記金庫筐体54の底部側において一
端を中心に回動するように軸支されたアクチェータ、77
はこのアクチェータ76の他端に対応するように配置され
たニアエンド検知手段としてのスイッチで、前記押圧板
62と共にスイッチ駆動部材74が矢印A方向に移動するこ
とによりアクチェータ76が押し下げられ、その他端が矢
印B方向に回動してスイッチ77をONさせることにより第
二の収納部24内の収納紙幣の残量が少なくなったことす
なわちニアエンドが検知されるようになっている。
また、前記スイッチ駆動部材74は、本実施例における設
定手段として働くもので、スイッチ駆動部材74にはその
移動方向を長手方向とした長穴が設けられていて、該長
穴に前記ネジ75が挿入されており、長穴の範囲内で前記
押圧板62に対するスイッチ駆動部材74の取り付け位置を
変えることにより第二の収納部24内の紙幣のニアエンド
検知を一取引の取扱可能枚数の範囲内で任意に設定でき
るようになっている。つまり、第二の収納部24内の紙幣
が少なくなるに従って押圧板62は矢印A方向に移動する
ので、押圧板62に対するスイッチ駆動部材74の取り付け
位置を変えることにより、スイッチ駆動部材74がアクチ
ェータ76が押し下げる位置に対する押圧板62の位置を変
化させ、これによりスイッチ77によるニアエンド検知を
一取引の取扱可能枚数の範囲内で任意に設定するように
している。
尚、図示していないが第一の収納部23に対しても同様に
ニアエンド検知手段及びニアエンド検知枚数設定手段が
設けられている。
次に、上述した構成の作用を前記第1図〜第4図と共
に、第5図(I),(II),及び(III)を参照して説
明する。
尚、図中のSは処理ステップを示し、以下の説明はこの
ステップ順に行う。
まず、係員は予め第1図(VI)に示すスイッチ駆動部材
74の位置を調整して、第二の収納部24内の紙幣が一取引
の取扱可能枚数つまり支払い可能枚数以下の任意の枚数
になったとき、スイッチ77によりニアエンド検知される
ようにしておく。すなわち、当該装置の一取引における
取扱可能枚数が例えば50枚にきめられている場合、第二
の収納部24内の紙幣の残量が前記の50枚以下の任意の枚
数、例えば20枚になったとき、スイッチ駆動部材74がア
クチェータ76を介してスイッチ77をONにするようにスイ
ッチ駆動部材74の位置を調整しておく。
S1 前述のように収納金種検出手段を成すスイッチ71がONで
スイッチ72がOFFの場合は、第1図(I)に示すように
第二の収納部24に千円紙幣が収納されており、またスイ
ッチ71がOFFでスイッチ72がONの場合は、第1図(II)
に示すように第二の収納部24に万円紙幣が収納されてい
ることが解かるので、制御部51は前記スイッチ71,72のO
N/OFF情報から、第二の収納部24内の紙幣の金種を判断
し、千円紙幣が収納されていればS2へ、万円紙幣が収納
されていればS6へ移行する。
S2 制御部51は記憶部73の紙幣金種情報記憶エリア73aに二
金種運用であることを例えば“02"というデータを書き
込んで記憶させる。
S3 制御部51は図示していないニアエンド検知手段の検知情
報に基づいて第一の収納部23内の紙幣のニアエンドが検
知されたか否かを判断し、ニアエンドが検知された場合
はS10へ、また検知されなければS4へ移行する。
S4 制御部51は第1図(VI)に示すスイッチ76の検知情報に
基づいて第二の収納部24内の紙幣のニアエンドが検知さ
れたか否かを判断し、ニアエンドが検知された場合はS9
へ、また検知されなければS5へ移行する。
S5 制御部51は千円紙幣,万円紙幣共取引可能であることを
表示部49に表示させる。
S6 前記S1で第二の収納部24内の紙幣の金種が万円紙幣と判
断した場合、制御部51は記憶部73の紙幣金種情報記憶エ
リア73aに一金種運用であることを例えば“01"というデ
ータを書き込んで記憶させる。
S7 前記S3と同様に制御部51は第一の収納部23内の紙幣のニ
アエンドが検知されたか否かを判断し、ニアエンドが検
知された場合はS8へ、また検知されなければS9へ移行す
る。
S8 前記S4と同様に制御部51は第二の収納部24内の紙幣のニ
アエンドが検知されたか否かを判断し、ニアエンドが検
知されなければS9へ、また検知された場合は取扱不可と
して装置の運用を停止し、図示しない通報手段により係
員に通報する。
S9 万円紙幣による取引のみ取り扱い中であることを表示部
49に表示する。
S10 前記S3でニアエンドが検知された場合、続いて制御部51
は前記S4と同様に第二の収納部24内の紙幣のニアエンド
が検知されたか否かを判断し、ニアエンドが検知されな
ければS11へ、また検知された場合は取扱不可として装
置の運用を停止し、図示しない通報手段により係員に通
報する。
S11 二金種運用であるが万円紙幣が少なく千円紙幣による取
引のみの取り扱い中であることを表示部49に表示する。
以上述べた処理が装置の電源ON後のアイドル状態におい
て行われ、その後装置は顧客待ちとなりS12に移行す
る。
S12 制御部51は第2図及び第3図に示すカード挿入口17に設
けられている図示しない検知手段からの情報に基づいて
顧客がカードを挿入したか否かを判断し、挿入していな
ければ顧客待ちの状態を保持し、挿入された場合はS13
へ移行して取引を開始する。
S13 顧客により挿入されたカードをカードR/W部42に取り込
み、そのカードの内容を読む。
S14 顧客が自分のカードに入っている暗証番号を操作部48の
キーにより入力する。
S15 制御部51は顧客が入力した暗証番号と前記カードR/W部4
2がカードから読み取った暗証番号と一致しているか判
断し、一致している場合はS10へ移行するが、不一致の
場合はカードを返却し最初からやり直させる。
S16 顧客が操作部48のキーにより支払いを要求する金額を入
力する。
S17 制御部51は記憶部73の紙幣金種情報記憶エリア73aから
データを読み出して運用金種を判断し、現在二金種運用
中であればS20へ、また一金種運用中であればS18へ移行
する。
S18 制御部51は顧客の入力した金額から千円紙幣の支払いを
要するか否かを判断し、千円紙幣の支払いを要する場合
はS19へ、万円紙幣の支払いのみの場合はS32へ移行す
る。
S19 制御部51は万円紙幣のみで運用していることを表示部49
に表示させると共に、顧客金額の入力をし直してもらう
ための文言を表示させ、これによりS16からの処理が再
び行われる。
S20 制御部51は顧客の入力した金額から万円紙幣による支払
いがあるか否かを判断し、万円紙幣による支払いがある
場合はS21へ、また万円紙幣による支払いがない場合はS
23へ移行する。
S21 前記S3と同様に制御部51は第一の収納部23内の紙幣のニ
アエンドが検知されたか否かを判断し、ニアエンドが検
知された場合はS30へ、また検知されなければS22へ移行
する。
S22 制御部51の指示によって複合金庫22の第一の収納部23か
ら入力金額に対応する枚数分の万円紙幣を繰出手段28に
より繰り出し、その紙幣を第一の搬送路33によって鑑別
部34へ搬送する。そしてこの鑑別部34で紙幣の外形寸法
等から金種を鑑別し、併せて正券か偽券か等の鑑別も行
った後、更に第一の搬送路33により搬送して、適正金種
でかつ正券と鑑別された紙幣のみを一時貯留部32に集積
すると共に、異金種あるいは偽券と鑑別された紙幣はブ
レード36を切り替えて第二の搬送路37によりリジェクト
金庫35へ収納する。
S23 制御部51は顧客の入力した金額から千円紙幣による支払
いがあるか否かを判断し、千円紙幣による支払いがある
場合はS24へ、また千円紙幣による支払いがない場合はS
26へ移行する。
S24 前記S4と同様に制御部51は第二の収納部24内の紙幣のニ
アエンドが検知されたか否かを判断し、ニアエンドが検
知された場合はS31へ、また検知されなければS25へ移行
する。
S25 制御部51の指示によって複合金庫22の第二の収納部24か
ら入力金額に対応する枚数分の万円紙幣を繰出手段29に
より繰り出し、その紙幣を第一の搬送路33によって鑑別
部34へ搬送する。そしてこの鑑別部34で紙幣の外形寸法
等から金種を鑑別し、併せて正券か偽券か等の鑑別も行
った後、更に第一の搬送路33により搬送して、適正金種
でかつ正券と鑑別された紙幣のみを一時貯留部32に集積
すると共に、異金種あるいは偽券と鑑別された紙幣はブ
レード36を切り替えて第二の搬送路37によりリジェクト
金庫35へ収納する。
S26 制御部51はカードR/W部42にカードをカード挿入口17へ
排出させる。
S27 顧客はカードを抜き取る。
S28 制御部51の指示によりシャッタ21が開き、一時貯留部32
の紙幣が第三の搬送路38により搬送されて出金口16へ排
出される。
S29 顧客が紙幣を抜き取り、それを制御部51が確認するとシ
ャッタ21を閉じ、次の顧客待ちのためS1へ移行する。
S30 前記S21で第一の収納部23内の紙幣のニアエンドが検知
された場合、制御部51は万円紙幣の残り量が少なく千円
紙幣券のみで運用していることを表示部49に表示させる
と共に、顧客金額を入力し直してもらうための文言を表
示させ、これによりS16からの処理が再び行われる。
S31 前記S24で第二の収納部24内の紙幣のニアエンドが検知
された場合、制御部51は千円紙幣の残り量が少なく万円
紙幣券のみで運用していることを表示部49に表示させる
と共に、顧客金額を入力し直してもらうための文言を表
示させ、これによりS16からの処理が再び行われる。
S32 前記S18で支払いが万円紙幣のみと判断した場合、制御
部51は前記S3と同様に第一の収納部23内の紙幣のニアエ
ンドが検知されたか否かを判断し、ニアエンドが検知さ
れた場合はS36へ、また検知されなければS33へ移行す
る。
S33 制御部51は前記S22と同様に万円紙幣を一時貯留部32へ
集積する処理をおこなわせる。
S34 前記S33での紙幣繰出中に第一の収納部23内の紙幣のニ
アエンドが検知された場合、制御部51は第一の収納部23
からの紙幣の繰出を中止させてS35へ移行し、検知され
なければ入力金額分の万円紙幣を一時貯留部32へ集積し
た後、S26へ移行してS29までの処理を遂行させる。
S35 制御部51の指示により第二の収納部24から残枚数を繰り
出し、前記第一の収納部23から繰り出した枚数に加える
ことで、顧客が入力した金額に相当する枚数分に達する
まで万円紙幣を一時貯留部32へ集積した後、S26へ移行
してS29までの処理を遂行させる。
S36 前記S32で第一の収納部23内の紙幣のニアエンドが検知
された場合、制御部51の指示により第二の収納部24から
万円紙幣を繰り出し、前記と同様に一時貯留部32へ集積
した後、S26へ移行してS29までの処理を遂行させる。
このようにして第一の収納部23及び第二の収納部24内の
紙幣の残量が設定手段であるスイッチ駆動部材74により
設定した任意の枚数に達するまで繰り出して取引を行
う。
以上説明したように本実施例では、第一の収納部23内の
紙幣のニアエンド検知後、紙幣の繰り出しを第一の収納
部23から第二の収納部24へ切り替えるが、この他、第一
の収納部23での繰り出し不良が発生して、紙幣の繰り出
しができなくなったときも同様に第一の収納部23から第
二の収納部24へ紙幣の繰り出しを切り替えて支払いを行
うことができる。
また、上述した実施例では複合金庫22における第二の収
納部24の紙幣幅規制板63と64のみを間隔調整可能とした
が、第一の収納部23の紙幣幅規制板59と60も同様に間隔
調整可能として、その紙幣幅規制板59と60にスイッチ7
1,72と同様のスイッチを組み合わせれば、複合金庫22の
第一の収納部23と第二の収納部24に同一金種の紙幣を収
納する場合、千円紙幣と万円紙幣のどちらか一方を選択
することができる。
更に、複合金庫22における紙幣収納部は前記の第一の収
納部23と第二の収納部24の二つに限らず、三つ以上とす
ることも可能である。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明は、出金用の紙幣を収納する
金庫を、複数の収納部を水平方向に直線状に配列して一
体構造とした複合金庫とすると共に、L字形の断面形状
を有し、前記複合金庫の少なくとも一つの収納部の両側
に水平部を上にして設けられ、各々の水平部に互いに平
行な斜めの長孔を有し、この長孔の方向に移動可能で前
記収納部に収納する紙幣の幅に対応して間隔を調整で
き、かつ長孔を通して前記複合金庫に締結されるネジに
より固定される一対の紙幣幅規制板と、この一対の紙幣
幅規制板にそれぞれ一体に設けられた突起と、前記紙幣
幅規制板の位置の変化に伴う前記両突起の位置により前
記収納部に収納された紙幣の金種を検知する収納金種検
知手段と、前記複数の紙幣収納部にそれぞれ具備され、
収納紙幣のニアエンドを検知するニアエンド検知手段
と、このニアエンド検知手段によりニアエンド検知され
る紙幣枚数を、任意のときに一取引の取扱可能枚数内で
任意に設定可能とする設定手段とを具備し、また制御部
は、前記収納金種検知手段の検知情報に従って前記複数
の収納部の紙幣の金種が異なると判断した場合、顧客の
要求する金額に対応する金種の紙幣を各々金種別に前記
収納部より繰り出すと共に、装置のアイドル時に一つの
収納部の紙幣のニアエンドが検知された場合には、他の
金種の紙幣だけで取引きを続行して、すべて収納部の紙
幣のニアエンドが検知されるまで取引を可能とするよう
に制御し、かつ、前記収納金種検知手段の検知情報に従
って、前記複数の収納部の紙幣の金種が同一と判断した
場合は、顧客の要求する金額に対応して紙幣を前記複数
の収納部の1つから繰り出すと共に、この収納部からの
紙幣の繰り出し中にニアエンドが検知された場合には、
顧客の要求した金額の残り枚数だけ紙幣を別の収納部か
ら繰り出して、すべて収納部の紙幣のニアエンドが検知
されるまで取引を可能とするように制御して、収納部の
紙幣の残量が前記設定手段により設定した任意の枚数ま
で繰り出すものにしている。
従ってこれによれば、二金種以上の紙幣により装置の運
用が可能であることは無論のこと、同一金種のみの紙幣
を多数収納して装置を運用したいような場合にも、それ
を実行することが可能になるという効果が得られる。
また、一対の紙幣幅規制板にそれぞれ一体に突起を設け
て、紙幣幅規制板の位置の変化に伴う前記両突起の位置
により前記収納部に収納された紙幣の金種を収納金種検
知手段で検知するので、簡単な構成により収納紙幣の金
種の検知が可能になり、しかも、ニアエンド検知手段に
よってニアエンド検知される紙幣枚数を設定手段により
任意のときに一取引の取扱可能枚数内で任意に設定する
ことができるので、収納部内の紙幣を最大限に利用する
ことができ、資金の運用効率を向上させることが可能に
なるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による紙幣自動支払い装置の一実施例を
示す要部構成図、第2図は同実施例の装置全体の内部構
成を示す概略側断面図、第3図は第2図の装置の外観を
示す斜視図、第4図は同じく第2図の装置のブロック
図、第5図は実施例の作用を示すフローチャート、第6
図は従来の紙幣自動支払い装置を示す概略側断面図であ
る。 16:出金口、19:支払い機構部 20:CRP部、21:シャッタ 22:複合金庫、23:第一の収納部 24:第二の収納部、25:内部扉 26:リンク、28,29:繰出手段 32:一時貯留部、33:第一の搬送路 34:鑑別部、35:リジェクト金庫 36:ブレード、37:第二の搬送路 38:第三の搬送路、42:カードR/W 46:レシート印字機、50:収納金種検出手段 51:制御部 59,60,63,64:紙幣幅規制板 71,72,77:スイッチ 73:記憶部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙幣を支払うための出金口と、 出金用の紙幣を収納する金庫と、 この金庫から紙幣を一枚づつ分離して繰り出す繰出手段
    と、 この繰出手段と前記出金口との間で紙幣を搬送する搬送
    路と、 前記繰出手段により繰り出された紙幣の金種の鑑別や異
    常の有無の検出及び正常紙幣の計数等を行うために前記
    搬送路の途中に配置された鑑別部と、 これらの動作を制御する制御部とを備えた紙幣自動支払
    い装置において、 前記出金用の紙幣を収納する金庫を、複数の収納部を水
    平方向に直線状に配列して一体構造とした複合金庫とす
    ると共に、 L字形の断面形状を有し、前記複合金庫の少なくとも一
    つの収納部の両側に水平部を上にして設けられ、各々の
    水平部に互いに平行な斜めの長孔を有し、この長孔の方
    向に移動可能で前記収納部に収納する紙幣の幅に対応し
    て間隔を調整でき、かつ長孔を通して前記複合金庫に締
    結されるネジにより固定される一対の紙幣幅規制板と、 この一対の紙幣幅規制板にそれぞれ一体に設けられた突
    起と、 前記紙幣幅規制板の位置の変化に伴う前記両突起の位置
    により前記収納部に収納された紙幣の金種を検知する収
    納金種検知手段と、 前記複数の紙幣収納部にそれぞれ具備され、収納紙幣の
    ニアエンドを検知するニアエンド検知手段と、 このニアエンド検知手段によりニアエンド検知される紙
    幣枚数を、任意のときに一取引の取扱可能枚数内で任意
    に設定可能とする設定手段とを具備し、 前記制御部は、前記収納金種検知手段の検知情報に従っ
    て、前記複数の収納部の紙幣の金種が異なると判断した
    場合、顧客の要求する金額に対応する金種の紙幣を各々
    金種別に前記収納部より繰り出すと共に、装置のアイド
    ル時に一つの収納部の紙幣のニアエンドが検知された場
    合には、他の金種の紙幣だけで取引きを続行して、すべ
    て収納部の紙幣のニアエンドが検知されるまで取引を可
    能とするように制御し、かつ、前記収納金種検知手段の
    検知情報に従って、前記複数の収納部の紙幣の金種が同
    一と判断した場合は、顧客の要求する金額に対応して紙
    幣を 前記複数の収納部の1つから繰り出すと共に、この収納
    部からの紙幣の繰り出し中にニアエンドが検知された場
    合には、顧客の要求した金額の残り枚数だけ紙幣を別の
    収納部から繰り出して、すべて収納部の紙幣のニアエン
    ドが検知されるまで取引を可能とするように制御して、
    収納部の紙幣の残量が前記設定手段により設定した任意
    の枚数まで繰り出すことを特徴とする紙幣自動支払い装
    置。
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