JP2968322B2 - 現金入出金装置 - Google Patents

現金入出金装置

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JP2968322B2 JP24272790A JP24272790A JP2968322B2 JP 2968322 B2 JP2968322 B2 JP 2968322B2 JP 24272790 A JP24272790 A JP 24272790A JP 24272790 A JP24272790 A JP 24272790A JP 2968322 B2 JP2968322 B2 JP 2968322B2
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秀人 小池
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、金融機関等に設置される現金入出金装置に
関する。
(従来の技術) 銀行等の金融機関における窓口業務や自動取引業務の
うち、顧客との現金を扱う業務のために、近年、現金入
出金装置が多用されている。また、入金機能と出金機能
を一体化し、しかも入金貨幣のうち、出金用として再利
用可能な貨幣を改めて出金用の金種別収納庫に分配し
て、出金取引時に利用する貨幣還流式の現金入出金装置
が相次いで発表されている。
こうした装置においては、先ず、出金取引に必要な貨
幣を元方から1つの一括収納庫にセットしてきて、入出
金装置にその一括収納庫を装着する。その後、装填動作
を指示するスイッチ類を操作することにより、前記一括
収納庫から、出金用に配設された各金種別収納庫に自動
的に貨幣を分配して装填することができる。従って、貨
幣の装填作業は一括収納庫の装着だけでよい。
また業務が終了したときには、回収動作を指示するス
イッチ類を操作することにより、装填動作と逆の回収動
作を行なわせることができる。
即ち、各金種別収納庫から、一括収納庫に、順次貨幣
を回収すれば、入出金装置から取出す収納庫は、一括収
納庫とリジェクトされた貨幣を収納してあるリジェクト
収納庫だけでよいというようにして、操作者の利便を図
っている(特開昭61−289488号公報)。
また、装填動作及び回収動作中に入出金装置が計数し
た貨幣の枚数を記憶するメモリを設け、装置本体の操作
部に設けた表示器に表示する。操作者は、これを読取っ
て記録をとり、装填動作にあたっては操作部から装填枚
数を入力して、装填枚数及び回収枚数を管理,運用する
ことができるようにしている(実開昭57−106057号公
報)。
〈従来装置の構成〉 以下、上記特開昭61−289488号公報記載の従来の入出
金装置を第2図〜第6図により説明する。
第2図は、従来の入出金装置の一例を示す断面図であ
る。この装置は、テラー用端末装置に装着されている。
入出金装置105は上部ユニット110,中間ユニット111,
及び下部ユニット112により成っている。
上部ユニット110は前面上部に紙幣の投入口113,放出
口114が設けられている。投入口113の底面奥側には、一
括して投入された紙幣を分離して1枚ずつ取込むための
入金分離機構115が設けられ、投入口113から見てその後
方には、1枚ずつ送り込まれてきた紙幣の真偽,正損,
表裏,2枚以上の重なり(重走)及び斜行等を鑑別及び検
知するために設けられた鑑別部116が配置されている。
更にその後方には、表裏取揃え機構117が設けられ、鑑
別部116の鑑別結果で裏面と判定された紙幣の場合に
は、切替ブレード122を図示しないマグネットを駆動す
ることにより作動して、走行路を切替えて表裏取揃え部
117に送り込んで表面に揃えるように構成している。
走行路119は切替ゲート123により装置内に取込むべく
誘導搬送された紙幣を中間ユニット111に引き渡すため
に設けられた搬送路であり、走行路118は、下部ユニッ
ト112,中間ユニット111の走行路によって搬送されてき
た紙幣を受け継ぎ、鑑別部116に送り込むための搬送路
である。また、切替ゲート123が図示しないマグネット
を駆動することにより作動すると、鑑別部116を通過し
て搬送された紙幣は走行路120に送り込まれ、走行路120
によって放出口の上面奥側に配置された放出集積部121
に搬送される。放出集積部121へ搬送されてきた紙幣は
放出口114に集積され、テラーは一括して紙幣を取出す
ことができる。
中間ユニット111は主に金種別,正損別の一時保留部
であり、取込み紙幣の集積部124,125,126,127と金種
別,正損別一時保留部128,129,130,131と、金種切分け
ゲート136,137,138,139と出金リジェクト紙幣落し込み
部140と、下部ユニット112ら上部ユニット110への走行
路141とから成っている。
入金時には、上部ユニット110の走行路119から搬送さ
れてきた紙幣を受取り、走行路141によって矢印の方向
に搬送する。
ここで、搬送されてきた紙幣が鑑別部116の鑑別結果
で五千円券であると判定されていた場合には、図示しな
いマグネットを駆動することにより、五千円券切分けゲ
ート139を作動し、五千円券集積部127に送り込む。五千
円券集積部127は送り込まれた紙幣を五千円券一時保留
部131に順次集積する。同様にして、千円券であると判
定されていた場合には、千円券切分けゲート138を作動
し、千円券集積部126に送り込み、千円券集積部126は千
円券一時保留部130に順次集積する。また、万円券であ
ると判定されていた場合には、万円券切分けゲート137
を動作し、万円券集積部125に送り込み、万円券集積部1
25は、万円券一時保留部129に順次集積する。
尚、前記鑑別部116の鑑別結果で、損券又は還流対象
外紙幣(例えば五百円券)と判定された紙幣及び、後述
する金種別の収納庫から、一括収納庫への回収処理のと
きは、前記金種切分けゲート137,138,139のいずれも作
動させず、一括/入金切分けゲート136を作動させ、一
括/入金集積部124に送り込み、一括/入金集積部124
は、その紙幣を一括/入金一時保留部128に順次集積す
る。
出金リジェクト紙幣落し込み部140は、出金取引にお
いて後述する金種別の収納庫から取出した紙幣が、前記
鑑別部116を通って、出金不適合券と判定された場合
に、後述のリジェクト紙幣収納庫に送り込むための搬送
部である。一時保留部シャッタ132,133,134,135は図示
しない1つのマグネットに連結されており、該マグネッ
トを駆動することにより、一斉に、一時保留部128,129,
130,131の側面に連結している部分を回転中心にして、
中央部が下側に回動する。この動作で、一時保留部128,
129,130,131に集積していた紙幣は下部ユニット112の各
収納庫に落下収納される。
尚、入金取引において入金計数後、入金紙幣が一時保
留部128,129,130,131に集積されている状態のとき、テ
ラーが取消操作を行なうと、中間ユニット111のロック
が解除され、中間ユニット111を前方に引出すことによ
り一時保留部128,129,130,131に集積していた紙幣を取
出せるようになっている。また監査キーを使用すること
により、係員の意志で、中間ユニットの各部に残留して
いる紙幣を取出せるようにしているためジャム発生時に
も紙幣の取出し操作ができる。
下部ユニット112は一括/入金収納庫143と、金種別収
納庫144,145,146と収納庫からの取出し分離機構147,14
8,149,150とリジェクト紙幣収納庫142と収納庫から1枚
ずつ取出した紙幣を搬送する走行路151とで構成され
る。
五千円券収納庫146は前記五千円券一時保留部131から
紙幣を受入れて集積する機能と分離機構150により、1
枚ずつ紙幣を繰り出す機能とを有する五千円券の収納庫
である。
同様にして、145は千円券の収納庫、149は千円券の分
離機構であり、144は万円券の収納庫、148は万円券の分
離機構であり、143は一括/入金還流不可能券の収納
庫、147は一括収納券の分離機構である。
リジェクト紙幣収納庫142は、出金取引において金種
別収納庫144,145,146から繰り出した紙幣のうち鑑別部1
16の鑑別結果で斜行又は2枚以上の重なり(重走)を検
知し出金不可能券と判定した紙幣を収納する収納庫であ
る。
走行路151は一括/入金収納庫143及び金種別収納庫14
4,145,146から繰り出した紙幣を搬送し中間ユニット111
の走行路141に送り込むための搬送路である。
一括/入金収納庫143及び金種別収納庫144,145,146に
は、それぞれ、光学センサとして、紙幣のフル検知器15
4a,154b,154c,154dと、ニアフル検知器155a,155b,155c,
155dと、ニアエンド検知器156a,156b,156c,156dと、エ
ンド検知器157a,157b,157c,157dとが取付けられてお
り、収納庫内の紙幣量を管理する手段としている。ま
た、リジェクト紙幣収納庫142には、紙幣のフル検知器1
53が取付けられており、光学的にリジェクト紙幣収納庫
142の紙幣のフルを検出している。
下部ユニット112の前面には図示しない扉があり、監
査キーを使用することにより、該扉を開けて図示しない
収納庫ラックを前方に引出すことができる構造となって
いる。
収納庫ラックを引出すことにより、前記の各収納庫は
抜取れるように配置されている。
前記各収納庫には、共通の錠が付いており、キーで扉
を開け、紙幣の装填及び抜取り操作を行なうことができ
る。尚、上部ユニット110,中間ユニット112には、紙幣
を分離,集積,搬送するための動力源として、それぞれ
独立した、図示しないモータを実装し、動力伝達機構を
配置してある。
次に、入金取引,出金取引,装填及び回収処理の運用
手順に基づいて、第3図〜第18図を用いて説明する。
〈入金取引〉 第3図は、入金取引時の断面図である。
先ず、顧客により、投入口113にセットされた紙幣を
下から順に1枚ずつ入金分離機構115の動作によって、
装置内部に取込み、走行路によって、鑑別部116に送り
込む。
鑑別部116では、搬送されてきた紙幣を1枚ずつ順
次、真偽鑑別,正損判別,表裏判別及び走行状態を検知
して、後方に位置する表裏取揃え機構117に走行路を介
して送り込む。
前記鑑別部116で真紙幣かつ表面と判定した紙幣と、
偽券と判定したものは、のルートを通って切替ゲート
123に向かう。
偽券と判定されたものがきた場合には、切替ゲート12
3が作動して、上側に搬送し、走行路120によってのル
ートを後方から前方に向かって搬送し、放出口集積部12
1に到達させる。放出口集積部121では搬送されてきた紙
幣を1枚ずつ放出口114に集積する。放出口114に集積さ
れた紙幣はいわゆる入金リジェクト紙幣である。
真紙幣かつ表面と判定された紙幣がきた場合は、下側
に向かってのルートを通って中間ユニット111に向か
う。
前記鑑別部116で、真紙幣かつ裏面と判定した紙幣の
場合には、表裏取揃え機構117の入口に位置している切
替ゲート122を作動させてのルートに送り込み、表裏
取揃え機構117を通過することにより、搬送している紙
幣の先端と後端を逆転させて、表面にしてのルートに
送出し走行路119によって中間ユニット111に送り込む。
中間ユニット111では、表面に揃った紙幣が矢印の方
向に、走行路141にそって搬送される。
ここで、五千円券の正券で出金に再利用できる紙幣が
搬送されてきた場合には、五千円券切分けゲート139を
作動して、五千円券集積部127に送り込み、五千円券一
時保留部131に集積する。同様にして千円券の正券で出
金に再利用できる紙幣の場合には、千円券切分けゲート
138を作動して千円券集積部126に送り込み、千円券一時
保留部130に集積し、万円券の正券で出金に再利用でき
る紙幣の場合には万円券切分けゲート137を作動して、
万円券集積部125に送り込み万円券一時保留部129に集積
する。
損券又は、出金不可能券(例えば五百円券や、改刷以
前の紙幣)の場合は還流対象外紙幣として、一括/入金
一時保留部128に集積する。
以上の動作によって、投入口113にセットされた紙幣
の入金計数処理が完了する。
〈出金取引〉 第4図は、出金取引時の断面図である。
顧客により出金取引キーが押下され、例えば1万1千
の出金金額が入力された場合、先ず、取出し分離機構14
8を作動して万円券1枚を繰り出す。繰り出された紙幣
図の矢印,,の通り、走行路151,141,118を通過
して鑑別部116に送り込む。鑑別部116では、指定通りの
紙幣かどうか鑑別し、指定通りであれば、切替ゲート12
3を作動させて、走行路120に送り込み、放出口集積部12
1に達した紙幣は、放出口114に集積される。
なお、鑑別部116で指定通りでない又は、出金不可能
券と鑑別した場合には、下側に向けて搬送し走行路119
を通って、中間ユニット111を矢印の通り搬送して、
出金リジェクト紙幣落し込み部140から、リジェクト紙
幣収納庫142に送り込む。そして、再び万円券収納庫144
から繰り出して、鑑別および集積等を行なうことを必要
回数だけ繰り返す。万円券の放出が終わると、次は千円
収納庫145から千円券1枚の放出を万円券と同様にして
行ない、出金取引の動作が完了する。
〈金庫装填〉 第5図は、装填動作時の断面図である。
図示せぬ金庫装填キーを押下すると、一括/入金収納
庫143のエンド検知器157aがエンド検知していないこ
と、すなわち装填するべき紙幣があらかじめセットされ
ていることを確認する。エンドを検知していた場合は、
この処理は中止される。エンドを検知していないことを
確認すると、金庫装填動作を開始する。
次に、取出し分離機構147を作動して、一括/入金収
納庫143にセットされている紙幣を下側から順に1枚ず
つ繰り出し、図の矢印,,の通り、走行路151,14
1,118を通過して鑑別部116に送り込む。鑑別部116で
は、送り込まれてきた紙幣を1枚ずつ順次、真偽鑑別,
正損判別,表裏判別及び走行状態を検知して後方に位置
する表裏取揃え機構117に走行路を介して送り込む。
前記鑑別部116で表面と判定した紙幣は、下側に向か
って搬送し、走行路119によって中間ユニット111に向か
う。前記鑑別部116で裏面と判定した紙幣の場合には、
表裏取揃え機構117に送り込み、表面にして、走行路119
によって中間ユニット111に送り込む。
中間ユニット111では表面に揃った紙幣が矢印の方
向に走行路にそって搬送される。
ここで、五千円券の正券で出金用として装填できる紙
幣が搬送されてきた場合には、五千円券切分けゲート13
9を作動して、五千円券集積部127に送り込み、五千円券
一時保留部131に集積する。同様にして、千円券は千円
券一時保留部130に集積し、万円券は万円券集積部125に
送り込み万円券一時保留部129に集積する。
以上の動作は、一括/入金収納庫143にセットされた
紙幣がなくなるまで繰り返される。途中で一時保留部12
9,130,131のいずれか1つの保留枚数が保留許容値(例
えば100枚)に達した場合には、取出し分離機構147の動
作を中断して、一時保留部シャッタ133,134,135を同時
に下側に開放して、収納庫144,145,146へ保留していた
紙幣を収納させる。
収納動作が完了し、一時保留部シャッタ133,134,135
がもとの状態に戻った時点で、取出し分離機構147を再
び作動させて装填動作を繰り返す。
一括/入金収納庫143の紙幣がなくなり、エンド検知
すると、取出し分離機構147は停止し、最後の紙幣が中
間ユニット111の一時保留部133,134,135に到着すると走
行路による搬送動作も停止する。一時保留部133,134,13
5の紙幣は、収納庫144,145,146に収納されて金庫装填動
作は終了する。
なお、前記鑑別部116の鑑別結果で、損券又は装填不
可能券(例えば五百円券や改刷以前の紙幣)と判定され
た紙幣は、一括/入金一時保留部128に集積しあるいは
リジェクト紙幣収納庫142に収納する。
〈金庫補充〉 図示せぬ金庫補充キーを押下し、金種と補充枚数を入
力した時、例えば万円券5000枚を補充する場合、一括/
入金収納庫143のエンド検知器157aが、エンドを検知し
ていないことを確認すると、金庫補充動作を開始する。
以下の動作については、装填と同様に行なわれる。
〈金庫回収〉 第6図に、回収動作時の断面図を示す。
図示せぬ金庫回収キーを押下すると、各金種別収納庫
144,145,146の全てがエンド検知していないことを確認
する。
いずれか1つの収納庫でもエンドを検知していないこ
とを確認すると、金庫回収動作を開始する。
先ず、五千円取出し分離機構150を作動して、五千円
収納後146に収納されている紙幣を下側から順に1枚ず
つ繰り出し、図の矢印,,の通り、走行路151,14
1,118を通過して鑑別部116に送り込む。鑑別部116では
送り込まれてきた紙幣を1枚ずつ順次、真偽鑑別,表裏
判定及び走行状態検知して、紙幣を下側に向かって搬送
し、走行路119によって中間ユニット111に向ける。
中間ユニット111では、紙幣が矢印の方向に走行路1
41に沿って搬送され、一括/入金切分けゲート136を作
動して一括/入金集積部124に送り込まれ、一括/入金
一時保留部128に集積される。
入出金装置105は金種別に計数しながら以上の動作を
繰り返し、各金種別収納庫の紙幣を五千円券,千円券,
万円券の順に一括/入金収納庫143に計数しながら集積
する。
なお、回収動作の途中で一括/入金収納庫143のフル
検知器154aがフルを検出すると、回収動作は中断し、係
員は、監査キーを用いて下部ユニット112の前面の扉を
開け、収納庫ラックを前方に引出し、一括/入金収納庫
を抜取り、収納庫キーを用いて、収納庫の扉を開けて紙
幣を全て取出す。
収納庫の扉を閉じて、前記と逆操作により、収納庫を
セットし、下部ユニット1112をセットし終わると回収動
作が再び行なわれる。
かくして、全ての収納庫がエンド検出すると、最後の
紙幣が一括/入金一時保留部128に到着後、走行路によ
る搬送動作も停止する。さらに一括/入金一時保留部12
8の紙幣は収納庫143に収納されて、金庫回収動作は終了
する。
(発明が解決しようとする課題) ところで、入出金装置は、一般に入金取引より出金取
引の方が紙幣の取引枚数が多く、装置稼動中に出金用の
紙幣が不足してきたために補充処理を行なうことが比較
的多い。
しかしながら、従来の入出金装置では、入金及び出金
取引時の紙幣搬送路と補充時の紙幣搬送路とが重複して
いるため、補充時に入金及び出金取引を中止しなればな
らない。そのうえ、補充時は、一般に大量の紙幣を処理
するため、入金及び出金取引を長い時間中止させること
になる。この間、顧客はその使用を制限され、装置の使
用効率も低下するという問題があった。
本発明は以上の点に着目してなされたもので、補充時
に入金及び出金取引中止になることを防止し、顧客及び
ユーザーの利便を図る現金入出金装置を提供することを
目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明の現金入出金装置は、複数の金種の現金を一括
収納し、装置本体に対して着脱可能な一括収納庫と、前
記一括収納庫に収納された現金を、装置本体の金種別収
納庫に分配して補充する現金分配手段と、前記各金種別
収納庫から前記現金を一括収納庫に回収する現金回収手
段と、入金取引時に現金を搬送する第1の搬送路と、出
金取引時に現金を搬送する第2の搬送路と、分配補充時
に現金を搬送する、前記第2の搬送路とは別個に設けら
れた第3の搬送路と、前記第1の搬送路と第2の搬送路
の共通部分にあって、当該部分を搬送される現金を鑑別
する第1の鑑別部と、前記第3の搬送路上にあって、当
該現金を鑑別する第2の鑑別部と、前記第2の搬送路上
にあって、前記出金取引時にリジェクトされた現金を収
納するリジェクトカセットと、前記金種別収納庫近傍に
設けられ、前記第3の搬送路を経由して前記分配補充時
に搬送される現金を一時保留する一時保留部と、前記分
配補補充手段は、前記分配補充時に前記出金取引要求が
あると、当該分配補充動作を中断して当該出金取引を先
行させ、当該出金取引終了後に前記中断した分配補充動
作を再開するようにし、かつ、前記分配補充手段は、前
記分配補充時に前記入金取引要求があると、前記一時保
留部に当該分配補充時の現金を集積しつつ、当該入金取
引を並行して実行することを特徴とするものである。
(作用) 本発明の装置は、入金取引時の現金の搬送路と分配補
充時の現金の搬送路が、一部重複するため、分配補充時
に入金取引要求があった場合には、入金取引を先行させ
て分配補充動作を中断する。これにより、顧客を待たせ
ず、又、入金取引終了後は中断した分配補充動作が再開
される。
一方、出金取引時の現金の搬送路と分配補充時の現金
の搬送路は、相互に全く重複しないように構成し、この
間、補充現金を一時保留部に保留するようにしたので、
両動作は並行して実行される。従って、出金取引時リジ
ェクトされた現金は、第2の搬送路上にあるリジェクト
カセットに収納され、補充動作が妨げられない。
(実施例) 〈装置の構成〉 以下、本発明を図の実施例を用いて詳細に説明する。
第1図は、本発明の現金入出金装置の断面図である。
この装置は、接客口3、鑑別部4、入出金ユニット1
8、一括収納庫11、金種別収納庫8,9,10、リジェクトカ
セット7等の機構を有している。
また、一括収納庫11には、この一括収納庫11に収納さ
れた現金の金種別枚数を記憶する収納庫管理メモリ99が
一体化されている。そして、装置本体50に別途内蔵され
た制御部の計数管理部80a、現金回収手段80b、現金分配
手段80cによって装置の主な動作が制御されるよう構成
されている。
〈現金自動取引装置〉 この装置の詳細な構成と動作を説明する前に、先ず、
現金入出金装置を使用した現金自動取引装置の構成を説
明する。
第7図は、現金自動取引装置の全体図である。
第7図(a)はその正面図で、この現金自動取引装置
51には、現金入出金装置50と、カードリーダライタ部52
と、通帳記帳機53と、顧客操作部54とが設けられてい
る。
現金入出金装置50は、顧客から入金された紙幣を受入
れ、あるいは顧客に対し紙幣を支払う処理を行なう装置
である。カードリーダライタ部52は、顧客により挿入さ
れたキャッシュカードの識別や、入金取引,支払取引等
の結果を用紙に印字する等の処理を行なう装置である。
また、通帳記帳機53は、顧客により挿入された通帳の識
別や、入金取引,支払取引結果等の印字処理を行なう装
置である。顧客操作部54は、顧客が入金金額,支払金
額,暗証番号等を入力するために操作する操作キーや、
入力金額や操作案内等のためのイラストや文字を表示す
る表示部等を有する装置である。
また、第7図(b)は装置の背面図で、ここには内部
操作部55が取付けられている。
この内部操作部55は、係員が紙幣の装填補充回収等の
処理を行なう場合に、各取引に応じた項目やデータを入
力する操作キーと、操作キーにより入力されたデータや
処理結果等を表示して、係員の操作を誘導する表示部等
により構成される。
また、第7図(a)中、破線で表示した制御部56は、
現金自動取引装置51に内蔵された、各装置の動作を制御
するために設けられたプロセッサ等からなる。
また、第1図に示した現金入出金装置50は、一括収納
庫11等を着脱したり、紙幣を搬送する搬送路上のジャム
を除去するために、第7図に示した現金自動取引装置51
の本体から切離して独立に引出すことができる。通常、
第7図に示した現金自動取引装置の背面のパネルを開い
て取出しが行なわれる。
〈装置のブロック構成〉 第8図に、本発明の現金入出金装置の実施例ブロック
図を示す。
この装置は、制御部56(第7図)により、上位装置制
御部インタフェース81を介して、現金入出金装置制御部
80に入力する制御信号等により制御される。
現金入出金装置制御部80は、この現金入出金装置全体
の動作を制御するマイクロコンピュータとその周辺回路
から構成されている。
現金入出金装置制御部80には、バスラインを介してI/
Oインタフェース回路82と、一括収納庫インタフェース
回路90と、リード・オンリ・メモリ(ROM)83と、ラン
ダム・アクセス・メモリ(RAM)84とが接続されてい
る。
ROM83は、現金入出金装置制御部80の動作用プログラ
ムを格納するメモリである。RAM84は、現金入出金装置
制御部80の動作に必要なパラメータ等を一時格納してお
くメモリである。
I/Oインタフェース回路82には、モータドライバ85、
マグネットドライバ86、スイッチ読取り回路87、フォト
センサ読取り回路88、紙幣鑑別制御部89が接続されてい
る。
モータドライバ85は、装置各部のモータ群91及び一括
収納庫11に設けられたモータ群96に接続されており、各
動作モードに応じて、種々のモータを駆動制御する回路
である。マグネットドライバ86は、装置各部のマグネッ
ト群92に接続されており、動作モードに応じて、それぞ
れのマグネットをオンあるいはオフさせる回路である。
スイッチ読取り回路87は、装置各部のスイッチ群93と
一括収納庫11のスイッチ群97とに接続されており、一括
収納庫11、金種別収納庫8,9,10及びリジェクトカセット
7の装着の有無や、各ステージのポジションを検出する
スイッチ等の状態を読取る回路である。フォトセンサ読
取り回路88は、装置各部のフォトセンサ群94及び一括収
納庫11に設けられたフォトセンサ群98に接続されてお
り、一括収納庫11や金種別収納庫8,9,10、あるいはリジ
ェクトカセット7に設けられた紙幣の集積状態を監視す
るフォトセンサ群からの情報を読取る回路である。
紙幣鑑別制御部89は、紙幣鑑別センサ群95に接続され
ている。この紙幣鑑別センサ群95は、第1図に示した鑑
別部4の内部に設けられた種々のセンサから成り、鑑別
部4に送り込まれた紙幣の真偽,正損,表裏,重走及び
斜行等を鑑別検知するために設けられた回路である。
一括収納庫インタフェース回路90は、一括収納庫11に
取付けられた収納庫管理メモリ99の記憶内容を読取っ
て、現金入出金装置制御部80に転送したり、現金入出金
装置制御部80の指示を受けて、収納庫管理メモリ99の内
容を更新する回路である。
収納庫管理メモリ99は、バッテリ等でバックアップさ
れ、現金入出金装置制御部80によって直接アクセスされ
る半導体メモリ等から構成される。尚、この収納庫管理
メモリ99は、この他にマイクロコンピュータ等の制御手
段と一体化され、一括収納庫インタフェース回路90を介
して、現金入出金装置制御部80とデータの送受信を行な
うような構成であってもよい。
収納庫管理メモリ99に使用されるメモリとしては、バ
ッテリバックアップによる半導体ランダム・アクセス・
メモリの他に、電源を供給しなくてもデータが消去され
ないEEPROM(電気的消去可能型プログラマブルリード・
オンリ・メモリ)や、磁気ディスク,磁気テープ等の磁
気的記録媒体であっても差し支えない。尚この収納庫管
理メモリ99には、一括収納庫11に収納された紙幣の各金
種毎の収納枚数が個別に記憶される。
この外に、現金入出金制御部80の種々の動作を制御す
るために、計数管理部80aと、現金回収手段80bと、現金
分配手段80cとが設けられている。これらの手段は、何
れも所定の手順でI/Oインタフェース回路82を介して、
装置各部の回路を制御し、後に説明する動作を実行制御
するための、シーケンスプログラムから構成されてい
る。
計数管理部80aは、一括収納庫11に回収され、あるい
は一括収納庫11から分配される紙幣を計数し、その都度
収納庫管理メモリ99を更新する制御を行なう。
現金回収手段80bは、装置の内部の現金を精査する際
に、金種別収納庫に格納された現金を取出して搬送し、
一括収納庫11に回収する動作を制御する。
現金分配手段80cは、何れかの各金種別収納庫に紙幣
が不足した場合、随時、収納庫管理メモリ99に記憶され
た金種別枚数を確認し、その範囲内で各金種別収納庫に
対し、必要な紙幣の分配補充を行なう動作を制御する。
尚、ここには、レジスタ等から成る中断制御部80dが設
けられており、分配補充動作が入金取引を優先させるた
めに中断したとき、分配補充動作再開に必要なパラメー
タやデータが格納される。
〈接客口〉 以下、第1図の装置の各部の構成を順を追って説明す
る。
先ず、第1図の装置本体50の前面上部には、顧客が紙
幣を出入れするための接客口3が設けられている。
第9図に、接客口の動作説明用断面図を示す。
第9図(a)に示すように、接客口3は、紙幣ガイド
57と、紙幣を1枚ずつ分離する紙幣分離機構49を内蔵し
ており、第9図(b),(c)に示したように、紙幣ガ
イド57を、略その中心を軸として回転させる回転体構造
をしている。
接客口3は、図示しないモータによって回転駆動さ
れ、各ポジションへの移行の確認のために、種々のセン
サが取付けられている。
上記構成の接客口3は、次のように動作する。
先ず、第9図(a)には、顧客が紙幣を挿入するのを
待つ入金ポジションを図示した。この場合、シャッタ42
が開放され、紙幣ガイド57が上方に向かって開口する状
態とされている。
また、第9図(b)には、投入された紙幣を1枚ずつ
分離する分離ポジションを示す。この場合、シャッタ42
が閉じられ、紙幣ガイド57中に一括投入された紙幣が、
紙幣分離機構49により1枚ずつ分離され、接客口3の外
に、図の矢印に示す方向に送り出される。その紙幣につ
いては、以後入金処理が実行される。
第9図(c)には、顧客に紙幣を出金する前段階とし
て、紙幣取揃え機構5から紙幣ガイド57に一括して紙幣
を受取る場合の受取りポジションを示す。
紙幣取揃え機構5においては、出金すべき紙幣がその
表裏を揃えられて積み重ねられている。これが図の右側
に送り出され、紙幣ガイド57に収納されることになる。
第9図(d)は、顧客に対し、紙幣ガイド57に格納さ
れた紙幣を出金する出金ポジションを示す。この場合、
シャッタ42が開き、紙幣ガイド57から紙幣を顧客に差出
す状態となっている。
このような各ポジションの設定と選択、及び各ポジシ
ョンへの移行動作は、後で説明する現金入出金装置の制
御部によって制御される。
〈鑑別部と表裏取揃え機構〉 再び第1図に戻って、接客口3の左下側には、第1の
鑑別部4aが設けられている。この第1の鑑別部4aは、入
金及び出金取引時に、送り込まれた紙幣の真偽,正損,
表裏,2枚以上の重なり(重走)、及び斜行等を鑑別検知
する装置である。この装置により、金種等の判別も行な
われる。
第1の鑑別部4aの左側には、第2の鑑別部4bが設けら
れている。この第2の鑑別部4bは、補充及び装填時に、
送り込まれた紙幣の真偽,正損,重走及び斜行等を鑑別
検知する装置であり、金種等の判別も行なわれる。尚、
前記第2の鑑別部4bは、真偽鑑別検知機能を有しない簡
易なものでもよい。補充される紙幣は、鑑別済みの真券
のみだからである。
また、接客口3の左側には、表裏取揃え機構5が設け
られている。この表裏取揃え機構5には、切替ブレード
6が設けられている。第1の鑑別部4aにおいて裏面と判
定された紙幣が、この表裏取揃え機構5に送り込まれる
と、切替ブレード6が、図示しないマグネットにより駆
動され、その都度走行路を切替えて、全ての紙幣が表を
向くように積み重ねられる。
〈一括収納庫〉 装置本体50の左隅には、一括収納庫11が配置されてい
る。この一括収納庫11には、その上部にステージ70が設
けられ、紙幣の分配動作のとき、ステージ70上に載せら
れた紙幣を1枚ずつ分離して外部に取出すために、一括
分離機構23が設けられている。ステージ70上に積み重ね
られた紙幣の量は、ニヤフル検知機38dと、フル検知機3
7dと、エンド検知機39dとにより検出される。
また、一括収納庫11の下方には、紙幣の回収動作のと
き紙幣が送り込まれる一括集積部30と、送り込まれた紙
幣を集積する仕切り板33と、仕切り板33上で紙幣の積み
上げを行なう駆動レバー71が配置されている。エンド検
知機39dは、一括収納庫11内に収納された紙幣の絶対量
が減少したことを検知するための検知機である。
仕切り板33の下方には、一括収納庫11から分配された
紙幣のうち、上記鑑別部4において、出金不可能と鑑別
された紙幣が送り込まれる一括リジェクト集積部68が設
けられている。一括リジェクト部62内の紙幣の量は、フ
ル検知機40aによって検知される。
尚、この一括収納庫11内において、ステージ70は駆動
レバー71の下側に移行し、駆動レバー71が左右に開い
て、ステージ70上に集積された紙幣を載せ、ステージ70
が再び上昇するといった動作が行なわれる。この動作
は、後で第17図を用いて説明するが、このようなステー
ジ70の動作や駆動レバー71の動作中に設定された各種の
ポジションを検出するために、図示しない種々のポジシ
ョンセンサが設けられる。また、ステージ70や駆動レバ
ー71の動作のために、幾つかの駆動モータが内蔵されて
いる。
〈金種別収納庫と入出金ユニット〉 装置本体50の下部には、金種別収納庫8,9,10が配置さ
れている。
金種別収納庫8は、千円券を収納する収納庫である。
金種別収納庫9は、万円券を収納する収納庫である。ま
た、金種別収納庫10も、万円券を収納する収納庫であ
る。
これらの金種別収納庫8,9,10を囲み、入出金ユニット
18が配置されている。
入出金ユニット18には、千円券の一時保留部24と、万
円券の一時保留部25,26と、千円券の集積部27と、万円
券の集積部28,29と、千円券の分離機構20と、万円券の
分離機構21,22とが設けられている。また、この他に、
紙幣の走行路49に沿って金種切分けゲート32,31が設け
られている。
上記金種切分けゲート32,31は、図示しないマグネッ
ト等により駆動される。
第1の鑑別部4aで鑑別された後、紙幣が走行路49に搬
送されてきた場合、金種切分けゲート32,31が動作し、
例えば千円券の場合、千円券集積部27に送り込まれる。
千円券集積部27は、その千円券を一時保留部24に集積す
る。一方、金種別収納庫8から取出される千円券は、千
円券分離機構21によって1枚ずつ分離されて、走行路49
に送り出される。
尚、万円券についても、同様の構成となっている。
また、一時保留部24,25,26に集積されている紙幣は、
シャッタ34,35,36が、図示しないモータにより駆動され
一斉に引抜かれることによって、金種別収納庫8,9,10に
落下するよう構成されている。
金種別収納庫8,9,10には、それぞれフル検知機37a,37
b,37cと、ニアフル検知機38a,38b,38cと、エンド検知機
39a,39b,39cとが設けられており、各収納庫内の紙幣量
が管理されている。
〈リジェクトカセット他〉 また、入出金ユニット18と一括収納庫11の間には、一
括切分けゲート16及び15が配置されている。搬送路60
を、一括切分けゲート15に向かって搬送されてきた紙幣
は、一括収納庫11に収納される場合、一括切分けゲート
15の動作によって、一括集積部30側又はリジェクト集積
部68側に案内される。また、各金種別収納庫8,9,10に送
り込まれる紙幣は、一括切分けゲート16によって、先に
説明した入出金ユニット18の走行路49に送り込まれる。
また、出金取引時にリジェクトされる紙幣は、一括切
分けゲート69によって表裏取揃え機構5か、あるいは装
置本体50の左上に設けられたリジェクトカセット7に送
り込まれる。
一括収納庫11に設けられた一括リジェクト部62は、一
括収納庫11の一括分離部23から繰り出された紙幣が、第
2の鑑別部4bにおいて、重走あるいは斜行と判定された
場合に、該当する紙幣を収納するために設けられてい
る。リジェクトカセット7は、種々の原因で出金不能ま
たは回収不能と判定された紙幣を収納するために設けら
れている。
リジェクトカセット7の内部にも、集積部66,64及び
フル検知機40b,40cが設けられている。リジェクト部67
は取り忘れ紙幣を収容し、リジェクト部65はその他のリ
ジェクト紙幣を収容する。また、装置本体50の背面に
は、扉41が設けられており、この扉41を開くことによ
り、一括収納庫11が外部に引出される。一括収納庫11を
外部に引出すと、更に金種別収納庫8,9,10を引出すこと
ができるよう構成されている。
尚、リジェクトカセット7は、上記扉41を開くことな
く、別途抜取りが可能なように配置されている。
一括収納庫11や金種別収納庫8,9,10には、それぞれ共
通の錠が取付けられており、監査キーを用いて図示しな
い各収納庫の扉を開き、紙幣の装填及び抜取り操作を行
なうことができる。
尚、第1図の装置各部には、紙幣を分離集積搬送する
ための動力源として、それぞれ多数のモータ等が実装さ
れ、動力伝達機構が配置されている。
以上の装置の動作を、入金取引,出金取引,補充装填
処理,回収処理,補充装填処理中に入金取引要求が発生
した場合の処理及び補充装填処理中に出金取引要求が発
生した場合の処理の手順に基づいて、順を追って説明す
る。
〈入金取引〉 第10図には、本発明の現金入出金装置の入金取引時の
断面図を示す。
この入金取引時には、現金は第1図に示した第1の搬
送路Iを搬送される。
先ず、顧客により図示しない入金キーが押下され、キ
ャッシュカードを第7図に示したカードリーダライタ部
52に挿入し、あるいは通帳を第7図に示した通帳記帳機
53に挿入すると、現金自動取引装置51とセンターとの間
で交信が行なわれる。この交信の結果、本人確認が行な
われた場合、第7図に示した現金自動取引装置51の制御
部56は、現金入出金装置50に対し入金処理開始のコマン
ドを送信する。
第10図において、現金入出金装置本体50は、入金処理
開始のコマンドを受信すると、その内部状態を入金モー
ドの切替えて、顧客が紙幣をセットするのを待つ。この
場合、接客口3は、先に説明した第9図(a)の入金ポ
ジションが選択される。顧客が紙幣をセットしたことを
検知すると、接客口3のシャッタ42を閉じる。
第7図に示した制御部56は、現金入出金装置50に対
し、定期的にセンスコマンドを送信する。現金入出金装
置50は、そのセンスコマンドに対し、“接客口に紙幣セ
ット有り”の情報を付加して、応答電文(レスポンス)
を返送する。
次に、制御部56は、現金入出金装置50に対し、入金計
数コマンドを送信し、接客口3にセットされた紙幣の計
数を指示する。ここで、接客口3は、第9図(b)に示
した分離ポジションをとり、第9図(b)に示した接客
口分離機構49により、紙幣を1枚ずつ分離し装置内部に
取込む。この紙幣は、矢印,,のルートを通っ
て、第1の鑑別部4aに送り込まれる。第1の鑑別部4aで
は、搬送されてきた紙幣を、順次真偽鑑別、正損判別及
び走行状態検知を行なって後方へ送る。第1の鑑別部4a
において、偽券あるいは搬送異常券と判定したものは、
矢印,のルートをたどり、表裏取揃え機構5に搬送
され、1枚ずつ集積される。そして、第9図(c)に示
す受取りポジションに接客口3をセットし、表裏取揃え
機構5に集積された紙幣を接客口3に送り込む。
このようにして、入金リジェクト紙幣は、第9図
(d)に示した出金ポジションを経て顧客に返却され
る。
一方、第1の鑑別部4aにおいて、正券あるいは損券
(循環対象外紙幣)と判断された紙幣は、切替ゲート43
を作動させて、矢印のように搬送路60に搬送される。
ここで、千円券の正券は、矢印のように、入出金ユニ
ット18の走行路49に向け搬送されて、千円券集積部27に
送り込まれる。こうして千円券は、一時保留部24に集積
される。
同様に、万円券の正券は、切分けゲート31の作動によ
り集積部28を介して一時保留部25に集積される。また、
五千円券と損券は、切替ゲート32を動作させて集積部29
に送り込まれ、一時保留部26に集積される。
以上の動作によって、接客口3に顧客がセットした紙
幣の入金計数処理が終了すると、現金入出金装置50は、
第7図に示した制御部56に対して、入金計数終了のレス
ポンスを返送する。このレスポンスには、各金種別に計
数した枚数を、還流紙幣と還流対象外紙幣とに分けて表
示したデータを付加する。
制御部56は、このデータを受けて、金種別金額と合計
金額を演算し、第7図に示した顧客操作部54のディスプ
レイに表示する。また、このデータは、入金枚数として
カウントし記憶される。
顧客が、第7図に示した顧客操作部54のディスプレイ
に表示された金額を確認し、その顧客操作部54の確認ボ
タンを押すと、現金入出金装置50は、そのコマンドを受
信して、金種別収納庫8,9の一時保留部24,25に集積して
いた入金紙幣を、一時保留部のシャッタ34,35を同時引
抜くことによって、金種別収納庫8,9内に収納する。
次に、金種別収納庫10の一時保留部26に集積していた
五千円券と損券を、分離取出し機構22より1枚ずつ分離
し、矢印方向に搬送して第1の鑑別部4aに送り込む。
そして、切替ブレード43と63と69とを作動して、リジェ
クトカセット7の下側の入出金リジェクト集積部64に送
り込み、入出金リジェクト部65に集積する。
以上で入金取引の処理が終了する。
〈出金取引〉 第11図に、本発明の現金入出金装置の出金取引時の断
面図を示す。
この出金取引時には、現金は第1図に示した第2の搬
送路IIを搬送される。
顧客により、第7図に示した顧客操作部54の出金取引
キーが押下され、キャッシュカードがカードリーダライ
タ部52に挿入され、暗証番号が入力されると、制御部56
は、現金入出金装置50に対し出金処理開始のコマンドを
送信する。
現金入出金装置50は、出金処理開始のコマンドを受信
すると、内部状態を出金モードに切替えて、放出する紙
幣の金種と枚数の指示を待つ。
例えば、顧客により万円券m枚,千円券n枚の金額が
入力された場合、先ず、各金種別収納庫8,9,10のエンド
検知機39a,39b,39cが、それぞれエンドを検知していな
いかどうかを判定する。何れか1つの金種別収納庫でも
エンド検知をしている場合には、出金不可の情報をコマ
ンドに付加してレスポンスを返送する。エンド検知をし
ていない場合には、出金計数の指示に従って、例えば、
万円券取出し分離機構21を作動して、万円券をm枚繰り
出す。繰り出された紙幣は、矢印,,の走行路を
経て、第1の鑑別部4aに送り込まれる。第1の鑑別部4a
では、指定通りの紙幣かどうか表裏,正損を鑑別し、指
定通りであれば切替ゲート43及び69を作動させて、,
の矢印に沿って表裏取揃え機構5に紙幣を送り込む。
鑑別部4において、紙幣の表裏が判定されるから、その
判定結果に基づいて切替ゲート6が作動し、1枚ずつ表
裏を取揃えて表裏取揃え機構5に集積する。
尚、第1の鑑別部4aにおいて、搬送異常券と鑑別した
紙幣は、切替ゲート43,69及び63を作動させて、矢印
,のルートをたどり、リジェクトカセット7の集積
部64に送り込まれ、入出金リジェクト部65に集積され
る。
尚、このリジェクトカセット7は、第2の搬送路II上
にあって、補充動作時に現金が搬送される第3の搬送路
III(第1図)とは隔離されている。
万円券を収納した金種別収納庫9から、先に指示され
たm枚の万円券が取出され、鑑別され、表裏取揃え機構
5に集積されるまで、上記動作が繰り返される。
万円券の集積が終了すると、次は、千円券を収容した
金種別収納庫8からn枚の千円券が取出される。
以上の動作の結果、表裏取揃え機構5に、顧客の指定
したm枚の万円券とn枚の千円券が集積されると、第9
図(c)に示した受取りポジションに接客口3が設定さ
れ、表裏取揃え機構5に集積された出金紙幣を接客口3
内に取込み、そして、第9図(d)に示した出金ポジシ
ョンに切替えることによりシャッタ42を開き、顧客に紙
幣を渡し、その後シャッタ42を閉じる。
制御部56からの指示枚数の出金が終了すると、現金入
出金装置50は、制御部56に対し処理終了のレスポンスを
返送する。そのとき、放出金種とその枚数のデータを付
加する。制御部56は、これを受信して、出金枚数として
カウントし記憶しておく。
以上で出金取引処理が終了する。
尚、接客口3において紙幣を顧客が取り忘れた場合
は、接客口3で取り忘れた紙幣を再分離し、第1の鑑定
部4aの矢印方向に1枚ずつ送り込み、切替ブレード4
3,69及び63を作動させて、今度はリジェクトカセット7
の取り忘れ集積部66に送り込み、取り忘れ部67に集積す
る。
〈装填〉 第12図に、本発明の現金入出金装置の分配動作、即
ち、装填及び補充動作の断面図を示す。
先ず、係員が、業務開始に先立って、装置本体50に対
し一括収納庫11を装着する。この一括収納庫には、元方
より所定量の紙幣が一括セットされている。係員は、一
括収納庫の装着後、第7図に示した内部操作部55の操作
キーのうち、装填キーを押下する。制御部56は、この入
力を受けて、現金入出金装置50に対し、装填動作開始を
指示するコマンドを送信する。
現金入出金装置50は、装填動作開始のコマンド受信す
ると、内部状態を装填モードに切替える。そして、一括
収納庫11のエンド検知機39dがエント検知していないこ
とを確認する。装填すべき紙幣が、予め一括収納庫11に
セットされているのを確認するためである。エンド検知
していた場合は、動作不可の情報を付加して制御部56に
レスポンスを送信する。その場合には、装填動作は中止
される。エンド検知していないことを確認すると、装填
動作が開始される。
尚、この時点では、一括収納庫に設けられた収納庫管
理メモリ99の記憶内容と、実際に一括カセットに収容さ
れている紙幣の金種や枚数とは、必ずしも一致していな
い。
装填動作が開始されると、第8図において、現金入出
金装置制御部80は、I/Oインタフェース回路82とモータ
ドライバ85を介して、第12図の一括収納庫11中に図示し
た一括取出し分離機構23の駆動モータを動作させる。こ
れにより、一括収納庫11にセットされている紙幣を、上
側から順に1枚ずつ繰り出して、矢印,のルートに
沿って第2の鑑別部4bに送り込む。
第2の鑑別部4bでは、順次送り込まれた紙幣毎に、そ
の金種判別,真偽鑑別,正損判別及び走行状態チェック
を行ない、搬送紙幣は更に下方へ送られる。第2の鑑別
部4bによる鑑別の結果が千円券の正券(損傷が全く無い
か、あっても軽微な紙幣で、出金用として使用できる紙
幣)であった場合、その紙幣は矢印のルートをたど
り、入出金ユニット18の走行路49を経て、千円券集積部
27に送り込まれる。こうして、千円券は、千円券収納庫
8のステージ45に直接集積される。
尚、このように装填動作においては、前もって、各金
種別収納庫8,9,10のシャッタ34,35,36が開放され、ステ
ージ45,46,47が装填される紙幣を受入れる体制にセット
されている。
また、鑑別結果が万円券の正券であった場合、その紙
幣は、万円券切替ゲート31あるいは32を作動して、万円
券集積部28あるいは29に送り込まれる。そして、ステー
ジ46,47上に直接集積される。
以上の動作は、各金種別収納庫8,9,10について、予め
設定された適性な装填枚数に達するまで繰り返される。
尚、この動作中、何れかのステージ45,46,47上の集積
枚数が保留許容値、例えば100枚に達した場合には、一
括収納庫11の一括取出し分離機構23の動作を中断する。
そして、保留許容値に達したステージ45,46あるいは47
を、図示しないモータにより、保留許容値相当の厚さ
分、下降させる。ステージが下降すると、再び一括取出
し分離機構23を作動させて、装填動作を繰り返す。
例えば、金種別収納庫9に万円券が最初に装填される
場合、そのフル検知機37bがフル検知するまでは、その
金種別収納庫9に、予め定められた適正枚数の万円券が
収納されるまで装填が続けられる。
同様に、金種別収納庫8に千円券を収納する場合に
も、適正枚数に達するまで装填が続けられる。
この適正枚数は、例えば、紙幣装填後に、更に入金取
引において、入金する紙幣を収納できるスペースを残し
た適切な枚数に設定される。これは、経験的に一律に定
めてもよいし、現金自動取引装置の設置環境や、取引日
が月末等にあたる場合、その特異性に応じて任意に設定
してもよい。その設定は、例えば、第7図に示した内部
操作部55から係員が入力し設定するようにしてよい。
ところで、金種別収納庫8,9に、予め定められた装填
適正枚数まで紙幣の装填が終了しても、まだその金種が
一括収納庫11に残っている場合には、切替ゲート15,16
を作動させて、搬送されてくる紙幣を、矢印のルート
を通って一括収納庫11の集積部30に回収する。
この動作は、一括収納庫11のステージ70上の紙幣を、
,,,のルートを通って鑑定しながら、ステー
ジ70上の紙幣がなくなるまで続けられる。紙幣がなくな
ると、一括取出し分離機構23と各走行路の搬送動作を停
止させる。
第2の鑑別部4bによって、損券や、金種別収納庫が設
けられていない金種、例えば、この実施例では五千円券
等と判定された場合、その紙幣は切替ゲート15,16を作
動させて、矢印のルートを通って一括リジェクト集積
部68に送り込まれる。そして、その損券等は、一括リジ
ェクト部62に集積される。
以上の一連の動作が終了すると、ステージ45,46,47が
一斉に下降し、これらのステージ上に集積された紙幣
は、金種別収納庫8,9,10内に収納され、装填動作が終了
する。動作が終了すると、現金入出金装置50は、装置終
了レスポンスを制御部56に返信する。このとき、各金種
別収納部8,9,10に装填した金種毎の枚数データを送信す
る。
更に、計数管理部80aは、各金種別収納庫8,9,10に予
定枚数を装填中、再度一括収納庫11に回収された紙幣の
金種毎の枚数データを計数しておく。そして、そのデー
タを、第8図に示した一括収納庫インタフェース回路90
を介して収納庫管理メモリ99に記憶させる。この結果、
収納庫管理メモリ99には、装填終了時点で、一括カセッ
ト11に収納された金種毎の正確な枚数データが記憶され
る。
〈収納庫管理メモリ〉 第14図〜第16図に、収納庫管理メモリ99のデータフォ
ーマットを示す。
第14図に示すように、例えば、収納庫管理メモリ99に
は、4ワードのデータを格納することができるものとす
る。ここで、アドレスmとm+1には、万円券の枚数デ
ータを記憶する。また、アドレスm+2とm+3には、
千円券の枚数データを格納する。
第15図に示すように、何れの枚数データも1ワード8
ビット構成とされているため、2進数にして最大216
1、即ち65,535枚までの枚数が表現できる。
第16図は、実際に記憶されたデータの例を示す。即
ち、万円券の枚数データは、アドレスmに“01000101",
アドレスm+1に“11011100"という数値が格納されて
いる。即ち、これは10進数にして1,500枚を表示してい
る。
一方、千円券の枚数データは、アドレスm+2に“10
000001",アドレスm+3に“11110100"という値が格納
されている。これは、10進数にして500枚であることを
示している。
即ち、装填動作の終了後に、収納庫管理メモリ99に記
憶されたデータが、第16図に示す内容のものであった場
合、各金種別収納庫8,9,10に分配しきれずに、再び一括
収納庫11に回収された紙幣の総枚数は、万円券が1,500
枚,千円券が500枚であったことを示している。
〈一括収納庫の動作〉 以上の装填動作中、一括収納庫は次のように動作す
る。
第17図は、一括収納庫の動作説明図である。
一括収納庫11から、各金種別収納庫8,9,10(第12図)
に紙幣を装填する動作開始時には、第17図(a)に示す
ように、ステージ70上の紙幣が一括取出し分離機構23に
より取出されて送り出される。
一方、金種別収納庫8,9,10に収納されずに回収される
紙幣は、一括集積部30に送り込まれ、一括仕切り板33上
に集積される。ここで、紙幣が集積許容値、例えば100
枚に達すると、一括取出し分離機構23の動作を一時停止
する。
駆動レバー71は、第17図(b)の71のポジションに
予め設定されており、集積許容値に達した旨の指示を受
けると、図の71のポジションにまで回転動作を行な
い、一括仕切り板33上に集積した紙幣をクランプする。
そして、図示しないモータを駆動し、図の71のポジシ
ョンから71のポジションまで駆動レバー71を持ち上げ
る。次に、先に停止させた一括取出し分離機構23を動作
させ、再び集積許容値まで一括仕切り板33上に紙幣の集
積を続ける。
再び集積許容値に達すると、一括取出し分離機構23を
停止して、駆動レバー71を71のポジションから71の
ポジションに回転動作させ、駆動レバー71により持ち上
げた紙幣を、一括仕切り板33上に集積した紙幣の上に落
す。そして、再び図示しないモータにより、71のポジ
ションにある駆動レバー71を下降させ、71のポジショ
ンまで移動させる。その後、再び71のポジションまで
駆動レバー71を回転動作させて、紙幣を71のポジショ
ンまで持ち上げる。
このような動作を、エンド検知機39dがステージ70上
の紙幣の無くなるのを検知するまで繰り返す。エンド検
知されると、一括取出し分離機構23の動作を停止し、駆
動レバー71は、図示しないモータによって71のポジシ
ョンまで紙幣を持ち上げる。
一方、ステージ70は、図示しないモータによって、70
のポジションから70のポジションに回転駆動され、
更に70のポジションまで下降する、そして、70のポ
ジションに回転駆動され、駆動レバー71の下側に配置
される。その後、駆動レバーが71のポジションに回転
動作を行ない、先にクランプして持ち上げた紙幣を、ス
テージ70の上に載せる。その後、ステージ70は、図示
しないモータにより駆動され、図の70のポジションま
で上昇する。
以上の動作によって、回収された紙幣が、再び一括収
納庫11から分配可能な状態になる。
〈収納庫管理メモリの更新〉 上記分配動作では、一括収納庫から全ての紙幣が一旦
外部へ送り出され、分配しきれなかった全紙幣が、一括
収納庫に回収されて、その金種別枚数データがそのまま
収納庫管理メモリに格納された。しかしながら、分配動
作以外の場合でも、収納庫管理メモリ99の内容が異常で
あると判断された場合には、現金入出金装置制御部80
(第8図)がこれを検出し、自動的に収納庫管理メモリ
99の内容を更新する。
そのようなケースとしては、例えば、一括収納庫11が
現金入出金装置に装着され、収納庫管理メモリ99の内容
が疑わしい場合、電源が現金入出金装置に投入されたば
かりで、やはり収納庫管理メモリ99の内容が信頼できな
い場合、一括収納庫のエンド検知機39dがエンドを検知
していないにも関わらず、収納庫管理メモリ99の金種別
枚数データ和が“0"であったり、一括収納庫の収納可能
枚数を上回る枚数データが、収納庫管理メモリ99に記憶
されていた場合、収納庫管理メモリ99のアクセスアドレ
スにパリティエラーのような状態が検出された場合等が
ある。
以上のような場合には、分配動作と同様に、一括収納
庫から紙幣を送り出し搬送し鑑別の上、金種毎に計数を
行ない、紙幣を再び一括収納庫へ循環させ回収する。そ
して、計数して得た金種別枚数データを、収納庫管理メ
モリに記憶し処理を終了する。
〈分配補充動作〉 分配補充動作は、図面上装填動作とほぼ同様であるた
め、再び第12図を用いて中断のない基本的な分配補充動
作の説明を行なう。
補充動作時の現金は、第1図に示す第3の搬送路III
を搬送される。尚、この第3の搬送路IIIは、出金取引
用の第2の搬送路IIと一部の重複も無いように構成され
る。
係員が、内部操作部55(第7図)の操作キーにより補
充キーを押下すると、制御部56(第7図)はこの入力を
受けて、現金入出金装置50(第7図)に対して補充動作
開始指示のコマンドを送信する。現金入出金装置制御部
80(第8図)は、補充動作開始のコマンドを、制御部56
(第7図)から受信すると、動作モードを補充モードに
設定する。補充モードには、指定された金種について指
定された枚数の補充を行なうことを予め指示される強制
補充モードと、取引動作中に金種別収納庫8,9,10の何れ
かの紙幣残量が、所定枚数以下になったことを検知して
自動的に実行される自動補充モードとがある。
補充動作開始に当たっては、一括収納庫11のエンド検
知機39dがエンド検知をしていないこと、即ち紙幣が予
めセットされていることを確認する。更に、収納庫管理
メモリ99に記憶されているデータを参照し、一括収納庫
11内に補充対象紙幣が収納されているかどうかを確認す
る。
強制補充モードの際に、エンド検知されていた場合に
は、動作可能状態に無い旨の情報を付加したレスポンス
を制御部56(第7図)に返送する。尚、この場合、収納
庫管理メモリ99の内容が信頼できない場合もあるため、
収納庫管理メモリ99の金種別枚数を全てクリアし、処理
を中止する。もちろん、自動補充モードであっても同様
の処理が行なわれる。
一方、エンド検知がされず、又、収納庫管理メモリ99
に記憶された金種別枚数の範囲で、補充が実行できると
判断した場合には、補充動作を開始する。この場合に
は、第12図において、一括収納庫11の上部にある一括取
出し分離機構23を作動して、一括収納庫11にセットされ
ている紙幣を、上側から順に1枚ずつ繰り出す。この紙
幣は、矢印,のルートを通り、第2の鑑別部4bに送
り込まれる。
第2の鑑別部4bでは、送り込まれてきた紙幣につい
て、順次金種判別,真偽判別,正損判別,走行状態チェ
ックを行なう。例えば、補充対象紙幣が、万円券か千円
券の何れか1金種であった場合、第2の鑑別部4bの鑑別
の結果、補充対象紙幣の正券以外であったと判断された
紙幣は、,のルートをたどり、切分けゲート15,16
を作動させて、一括収納庫11の集積部30に送り込まれ
る。
そして、先に装填の例で説明した通り、一括収納庫11
の内部の動作によって一括収納庫内に再び回収される。
この場合、収納込管理メモリ99の内容が変化しないよ
う、計数管理部80aによって管理されることはいうまで
もない。
鑑別結果がリジェクト紙幣と判断された紙幣について
は、切替ゲート15及び16を作動させて、のルートをた
どり、集積部68へ送り込まれる。この紙幣は、一括リジ
ェクト部62に集積される。
さて、補充対象紙幣の正券が搬送されてきた場合に
は、装填の項で説明した通り、それが千円券であれば千
円券集積部27へ送り込み、千円券ステージ45に直接集積
される。万円券であれば万円券切分けゲート31又は32を
作動し、万円券集積部28又は29に送り込まれる。そし
て、万円券ステージ46又は47に直接集積される。
以上の動作は目標枚数が補充されるまで続けられる
が、途中、ステージ45,46,47の何れかの集積枚数が保留
許容値、例えば100枚に達した場合には、一括取出し分
離機構23の動作を中断し、保留許容値に達したカセット
のステージを、図示しないモータにより保留許容値相当
分引下げ、再び一括取出し分離機構23を作動させ補充動
作を繰り返す。
補充枚数が目標値に達するか目標値以前でも、収納庫
管理メモリ99に記憶された金種別枚数を参照して、一括
収納庫11内の補充対象紙幣の全てが補充された場合に
は、一括取出し分離機構23は停止する。そして、最後の
紙幣がステージ45,46,47に到着すると搬送動作が停止す
る。ステージ45,46,47のうち補充動作を行なったステー
ジは下降し、ステージ上に集積された紙幣は、対応する
金種別収納庫8,9,10の何れかに収納されて補充動作が終
了する。
補充動作が終了すると、補充枚数が計数されて、その
結果に基づいて収納庫管理メモリ99の内容が更新され
る。この場合、一括収納庫11から取出された全金種の計
数結果から、再び一括収納庫11に回収された全金種の計
数結果を差引いた数が、収納庫管理メモリ99の元のデー
タより減算される。
第18図は、補充動作前後の収納庫管理メモリの内容を
示す説明図である。
例えば、補充動作前の一括収納庫11内の紙幣収納状態
及び収納管理メモリ99の内容が、第18図(a)に示す通
りであったとする。即ち、補充動作前は、万円券1,500
枚,千円券500枚であったとする。ここで、千円券,万
円券を、それぞれ300枚ずつ各金種別収納庫へ補充した
場合、補充動作後は同図(b)に示すように万円券1,20
0枚,千円券200枚となる。
〈回収動作〉 第13図に、本発明の現金入出金装置の回収動作時断面
図を示す。
係員により、内部操作部55(第7図の操作キー)が押
され、回収キーが押下られると、制御部56(第7図)
は、この入力を受けて、現金入出金装置50(第7図)に
対して、回収動作開始を指示するコマンドを送信する。
現金入出金装置制御部80(第8図)は、回収動作開始
のコマンドを制御部56第7図)から受信すると、これが
強制回収か自動回収かを判断する。強制回収の場合に
は、無条件で金種別収納庫8,9,10から、一括収納庫11に
対し全ての紙幣が回収される。また、自動回収は、何れ
かの金種別収納庫8,9,10の紙幣収容枚数が、所定の枚数
を超えた場合に実行される。これらの場合、動作モード
が回収モードに設定され、一括収納庫11のニアフル検知
機38dがニアフルを検知していないことを確認する。
更に、収納庫管理メモリ99の記憶内容を参照し、一括
収納庫11内にまだ回収可能なスペースが残っているこ
と、及び実際に回収可能な枚数を確認する、ここで、強
制回収モード時に一括収納庫11内に回収可能なスペース
が残されていないと検知された場合、動作不可の状態情
報を含むレスポンスを制御部56(第7図)に送信し、こ
の処理が中止される。自動回収の場合も同様である。
一方、一括収納庫11内に回収可能なスペースが残って
いることが確認された場合、回収動作が開始される。
先ず、万円券を収納した金種別収納庫10から紙幣を回
収する場合には、万円券取出し分離機構22を作動して、
万円券収納庫10に収納されている紙幣を、上から順に1
枚ずつ繰り出し、,,のルートを通って第1の鑑
別部4aに送り込む。第1の鑑別部4aでは、送り込まれて
きた紙幣について、順次真偽鑑別及び走行状態を検知し
て後方へ送る。
第1の鑑別部4aの鑑別の結果、2枚以上の重なり(重
走),斜行等が検知された紙幣は、,のルートを通
り切替ゲート43,69及び63を作動させて、,のルー
トによりリジェクトカセット7に送り込まれる。
鑑別の結果、正常な紙幣は、計数しながら一括集積部
30に送り込まれる。一括集積部30に送り込まれた紙幣
は、一括仕切り板33の上に順次集積される。この動作
は、回収目標枚数に達するか、又は、万円券を収納した
金種別収納庫10にセットされた紙幣がなくなるまで繰り
返される。
尚、途中、一括仕切り板33上の集積枚数が、集積許容
値、例えば100枚に達した場合には、万円券取出し分離
機構22の動作を中断し、先に補充動作時に説明した一括
収納庫11における動作が実行される。他の金種別収納庫
9,8についての回収動作も同様である。
尚、回収動作の途中で、一括収納庫11のフル検知機37
dがフル検知をすると、回収動作は中断し、その情報が
制御部56(第7図)に返送される。制御部56は、これを
図示しない表示部に表示する。
係員は、一括カセットが満杯になったことを示す表示
を見て、一括カセット11に収納された紙幣の排出を行な
う。この場合、係員は、現金入出金装置の装置本体50の
後面にある扉41を開き、一括収納庫11を抜取り、監視キ
ーを用いてその扉を開いて紙幣を全て取出す。その後、
これまでと逆操作により、一括収納庫11をセットし扉41
を閉じ、収納庫管理メモリ99の内容を全て“0"クリアし
た後、回収動作が再開される。その後、全ての金種別収
納庫8,9,10のエンド検知機39c,39b,38aがエンドを検知
すると、各取出し機構20,21,22が停止し、最後の紙幣が
一括収納庫11に到着した後に、搬送動作が停止する。
以上の処理を終了した現金入出金装置は、制御部56
(第7図)に対し、回収終了のレスポンスを返送し、そ
のレスポンスに金種別に回収した計数枚数を付加する。
制御部56は、これを受けて回収枚数をカウントし記憶し
ておく。
一方、現金入出金装置制御部80(第8図)は、回収動
作が終了したとき、各金種別収納庫8,9,10から回収され
た金種別の回収枚数と、既に収納庫管理メモリ99に格納
されていた金種別の収納枚数とを加算して、収納庫管理
メモリ99の内容を更新する。
〈補充処理中に入金取引要求が発生した場合の処理〉 補充処理中に入金取引要求が発生した場合の処理を、
第12図を用いて説明する。
補充処理中において、顧客により図示しない入金キー
が押下され、キャッシュカードを第7図に示したカード
リーダライタ部52に挿入すると、現金自動取引装置51と
センサとの間で交信が行なわれる。この交信の結果、本
人確認が行なわれた場合、第7図に示した現金自動取引
装置51の制御部56は、現金入出金装置に対し補充処理中
断のコマンドを送信する。
第12図において、現金入出金装置50は、補充処理中断
のコマンドを受信すると、先ず、一括取出し分離機構23
の図示しない駆動モータを停止する。そして、最後の紙
幣がステージ45,46,47に到着すると、図示しない搬送路
の駆動モータを停止する。ステージ45,46,47のうち補充
動作を行なったステージは下降し、ステージ上に集積さ
れた紙幣は、対応する金種別収納庫8,9,10の何れかに収
納されて補充動作が終了する。補充動作が終了すると、
前記で説明した通り、補充枚数が計数されて、その結果
に基づいて収納庫管理メモリ99の内容が更新される。こ
のとき、第8図に示す中断制御部80dに、補充動作再開
のために必要な中断フラグやパラメータが格納される。
以上により、現金入出金装置50は、現金自動取引装置51
の制御部56に対して、補充処理中断完了のレスポンスを
送信する。
現金自動取引装置51の制御部56は、補充処理中断完了
のレスポンスを受信すると、次に現金入出金装置50に対
し、入金取引開始のコマンドを送信する。
現金入出金装置50は、入金取引開始のコマンドを受信
すると、前記で説明した通り入金取引を行ない、終了し
たならば、現金自動取引装置51の制御部56に対して入金
取引終了のレスポンスを送信する。そして、現金自動取
引装置51の制御部56は、現金入出金装置50に対して、補
充処理続行のコマンドを送信する。
現金入出金装置50は、補充続行のコマンドを受信する
と、上記中断制御部80dの内容を読取り、中断していた
補充処理を再び再開する。そして、補充処理が終了した
ならば、現金入出金装置50は、現金自動取引装置51の制
御部56に対して補充終了のコマンドを送信する。
以上で、補充処理中に入金取引要求が発生した場合の
処理の説明を終了する。
〈補充処理中に出金取引要求が発生した場合の処理〉 補充処理中に出金取引要求が発生した場合の処理を、
第19図を用いて説明する。
補充処理中において顧客より図示しない出金キーが押
下され、キャッシュカードがカードリーダライタ部52に
挿入され、暗証番号が入力されると、現金自動取引装置
51の制御部56は、現金入出金装置50に対して出金取引開
始のコマンドを送信する。
現金入出金装置50は、出金取引開始のコマンドを受信
すると、先ず、補充用紙幣の繰り出し動作が行なわれて
いるかどうか確認して、前記の動作が行なわれていた場
合には、一括取出し分離機構23の図示しない駆動モータ
を停止し、最終紙幣がステージ45,46,47に到着したら図
示しない搬送路駆動モータを停止する。次に、ステージ
45,46,47を図示しない駆動モータにより、該ステージ4
5,46,47上の紙幣がそれぞれシャッタ34,35,36よりも下
となる位置に下降させる。そして、シャッタ34,35,36を
閉じる。以上の動作で出金処理と補充処理とを並行して
行なうための準備は完了である。以下、出金と補充との
並行処理を説明する。
現金入出金装置50は、前記により出金処理と補充処理
とを並行して行なうための準備が完了すると、先ず、図
示しない搬送路駆動モータを動作させ、次に図示しない
一括取出し分離機構23の駆動モータを動作させて、一括
収納庫11にセットされている紙幣を上側から順に繰り出
して、矢印,のルートに沿って第2の鑑別部4bに送
り込む。
第2の鑑別部4bでは、順次送り込まれた紙幣毎に、そ
の金種判別,真偽鑑別,正損判別及び走行状態チェック
を行ない、搬送紙幣は更に下方へ送られる。第2の鑑別
部4bによる鑑別の結果が正券であった場合、その紙幣は
矢印のルートをたどり、入出金ユニット18の走行路49
を経て、千円券は千円券集積部27に送り込まれ、シャッ
タ34上の一時保留部24に集積され、万円券は万円券集積
部28に送り込まれ、シャッタ35上の一時保留部25に集積
される。
また、第2の鑑別部4bによる鑑別の結果が損券又は金
種別収納庫が設定されていない金種であった場合は、矢
印,のルートをたどり、一括リジェクト集積部68に
送り込まれ、一括リジェクト部62に集積される。
同時に、現金入出金装置50は、出金する紙幣の金種と
枚数の指示を待ち、出金計数指示を受信したら、前記で
説明したように、万円券で出金可能券は、矢印,,
,,のルートをたどり、表裏取揃え機構5に集積
し、万円券で出金可能券は、矢印,,,,の
ルートをたどり、表裏取揃え機構5に集積する。また、
搬送異常券は矢印,のルートを経て、入出金リジェ
クト部65に集積する。そして、表裏取揃え機構5に集積
された紙幣は接客口3を介して顧客に支払われる。
一方、一時保留部24,25,26に集積された紙幣が、保留
許容値に達したら、図示しない一括取出し分離機構23の
駆動モータを停止して、最終紙幣が一時保留部24,25,26
に到着した後、図示しない搬送路駆動モータを停止し、
シャッタ34,35,36を一斉に引抜くことによって、金種別
収納庫8,9,10内に収納する。
このように、上記出金取引のための現金は第2の搬送
路II(第1図)上を搬送され、補充される現金は第3の
搬送路III(第1図)を搬送されるため、両処理は互い
に全く干渉されず並行して行なわれる。
尚、一時保留部24,25,26の保留許容値は、それぞれ出
金限度枚数より大きめに設定されているので、前記の収
納動作は必然的に出金動作終了後となる。従って、前記
の収納動作以降の補充動作は、補充用の紙幣をステージ
45,46,47上に直接集積できるので、前記〈補充動作〉で
説明した動作と全く同様となる。
また、本発明は、紙幣のみならず、硬貨に対しても実
施が可能である。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明の現金入出金装置は、分
配補充時に第2の鑑別部により現金を鑑別し、その現金
を第3の搬送路上で搬送し補充を行なう一方、出金取引
時の鑑別は、第2の搬送路に設けた第1の鑑別部を用い
て鑑別し、第3の搬送路と重複しない第2の搬送路を経
由して出金するようにしたので、両動作を並行して実行
できる。また、補充処理時に入金取引の要求があった場
合、補充処理を中断して入金取引を優先するようにした
ので、入金や出金取引を長時間中止することなく、顧客
サービスの向上を図ることができる。
また、補充時に現金を搬送する第3の搬送路に鑑別部
を設けると、補充時の紙幣搬送路が短縮し、従来よりも
紙幣のジャム率が低下する利点もある。更に、補充用の
紙幣の鑑別には、真偽鑑別を行なわない簡易なものを使
用することができ、補充時の紙幣搬送路を短縮した構成
と相俟って、製品コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の現金入出金装置の断面図、第2図は従
来装置の断面図、第3図は従来装置の入金取引時断面
図、第4図は従来装置の出金取引時断面図、第5図は従
来装置の装填動作時断面図、第6図は従来装置の回収動
作時断面図、第7図は現金自動取引装置全体図、第8図
は本発明の現金入出金装置ブロック図、第9図は接客口
の動作説明用断面図、第10図は本発明の現金入出金装置
の入金取引時断面図、第11図は本発明の現金入出金装置
の出金取引時断面図、第12図は本発明の現金入出金装置
の補充装填動作時断面図、第13図は本発明の現金入出金
装置の回収動作時断面図、第14図〜第16図までは収納庫
管理メモリの各データフォーマット説明図、第17図は一
括収納庫動作説明図、第18図は収納庫管理メモリの内容
説明図、第19図は本発明の現金入出金装置の補充と出金
との並行処理の断面図である。 4a……第1の鑑別部、4b……第2の鑑別部、 7……リジェクトカセット、 8,9,10……金種別収納庫、 11……一括収納庫、 34,35,36……一時保留部、 50……装置本体、I……第1の搬送路、 II……第2の搬送路、III……第3の搬送路。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G07D 13/00 G06F 15/30 G07D 9/00 G07F 19/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の金種の現金を一括収納し、装置本体
    に対して着脱可能な一括収納庫と、 前記一括収納庫に収納された現金を、装置本体の金種別
    収納庫に分配して補充する現金分配手段と、 前記各金種別収納庫から前記現金を一括収納庫に回収す
    る現金回収手段と、 入金取引時に現金を搬送する第1の搬送路と、 出金取引時に現金を搬送する第2の搬送路と、 分配補充時に現金を搬送する、前記第2の搬送路とは別
    個に設けられた第3の搬送路と、 前記第1の搬送路と第2の搬送路の共通部分にあって、
    当該部分を搬送される現金を鑑別する第1の鑑別部と、 前記第3の搬送路上にあって、当該現金を鑑別する第2
    の鑑別部と、 前記第2の搬送路上にあって、前記出金取引時にリジェ
    クトされた現金を収納するリジェクトカセットと、 前記金種別収納庫近傍に設けられ、前記第3の搬送路を
    経由して前記分配補充時に搬送される現金を一時保留す
    る一時保留部と、 前記分配補充手段は、前記分配補充時に前記出金取引要
    求があると、当該分配補充動作を中断して当該出金取引
    を先行させ、当該出金取引終了後に前記中断した分配補
    充動作を再開するようにし、 かつ、前記分配補充手段は、前記分配補充時に前記入金
    取引要求があると、前記一時保留部に当該分配補充時の
    現金を集積しつつ、当該入金取引を並行して実行するこ
    とを特徴とする現金入出金装置。
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