JPH07117099A - 押出成形品の製造方法 - Google Patents

押出成形品の製造方法

Info

Publication number
JPH07117099A
JPH07117099A JP5267335A JP26733593A JPH07117099A JP H07117099 A JPH07117099 A JP H07117099A JP 5267335 A JP5267335 A JP 5267335A JP 26733593 A JP26733593 A JP 26733593A JP H07117099 A JPH07117099 A JP H07117099A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
synthetic resin
soft
hard
extrusion
passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5267335A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3043555B2 (ja
Inventor
Toshikazu Ito
俊和 伊藤
Dainin Ri
大任 李
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Tokai Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Kogyo Co Ltd filed Critical Tokai Kogyo Co Ltd
Priority to JP5267335A priority Critical patent/JP3043555B2/ja
Publication of JPH07117099A publication Critical patent/JPH07117099A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3043555B2 publication Critical patent/JP3043555B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 軟質合成樹脂部と硬質合成樹脂部とを長手方
向に交互に連続して有する押出成形品を製造するにあた
り、熱可塑性合成樹脂よりなる軟質材料と硬質材料との
切り替え時における材料流れを安定化して凹凸の歪みの
ない押出成形品を製造する。 【構成】 温度に対する粘度の曲線が特定の温度範囲に
おいて交差又は近接する特性を有する軟質熱可塑性合成
樹脂よりなる軟質材料P1と、硬質熱可塑性合成樹脂よ
りなる硬質材料P2とを選定し、押出成形用ダイ1の前
面に開口する押出口6をもつ成形路5に対し、軟質材料
P1と硬質材料P2とを交互に給送し、これら軟質材料
P1と硬質材料P2とを特定の温度範囲に保ちながら押
出口6から順次に連続して押出すことで、軟質合成樹脂
部12と硬質合成樹脂部13とを長手方向に交互に連続
して有する押出成形品11を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は軟質合成樹脂部と硬質
合成樹脂部とを長手方向に交互に連続して有する押出成
形品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用ウインドモールディングやウエザ
ストリップのような押出成形品において、例えば特開平
5−85162号公報に開示されたもののように、コー
ナ部を軟質にして曲げ性を向上させ、直線部を硬質にし
て剛性を高めたものが知られている。また、長手方向に
可変する硬度を有した押出成形品として、例えば特開昭
63−286321号公報に開示されたものが知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、硬度が異な
る二種類の熱可塑性合成樹脂よりなる軟質材料と、硬質
材料とを押出成形用ダイの成形路に交互に給送してこれ
ら軟質材料と硬質材料とを前記成形路出口の押出口から
連続して押出す際、前記軟質材料と硬質材料との切り替
え時において、これら材料の流れが不安定となる。すな
わち、熱可塑性樹脂材料は、軟質材料と硬質材料との溶
融温度の全域にわたって粘度差が大きい。例えば、軟質
材料が汎用の軟質PVCであり、硬質材料が汎用の硬質
PVCである場合、図6に示すように、これら各材料は
温度(℃)の変化にほとんどかかわることなく、その粘
度(104 POISE)の差が著しく大きい。そして、
前記粘度差が原因となって軟質材料と硬質材料との切り
替え時に材料の流れが不安定となり、その押出成形品に
おける軟質合成樹脂部と硬質合成樹脂部との境界部近傍
に凹凸の歪みが生じ、見栄えが悪化されるという問題点
があった。
【0004】この発明の目的は、前記した従来の問題点
に鑑み、熱可塑性合成樹脂よりなる軟質材料と硬質材料
との切り替え時における材料流れを安定化して凹凸の歪
みを軽減することができる押出成形品の製造方法を提供
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は、軟質合成樹脂部と硬質合成樹脂部とを
長手方向に交互に連続して有する押出成形品の製造方法
であって、温度に対する粘度の曲線が特定の温度範囲に
おいて交差又は近接する特性を有する軟質熱可塑性合成
樹脂よりなる軟質材料と、硬質熱可塑性合成樹脂よりな
る硬質材料とを選定し、押出成形用ダイの前面に開口す
る押出口をもつ成形路に対し、前記軟質材料と硬質材料
とを交互に給送し、これら軟質材料と硬質材料とを前記
特定の温度範囲に保ちながら前記押出口から順次に連続
して押出すことで、軟質合成樹脂部と硬質合成樹脂部と
を長手方向に交互に連続して有する押出成形品を製造す
る。
【0006】
【作用】前記したように構成される押出成形品の製造方
法において、温度に対する粘度の曲線が特定の温度範囲
において交差又は近接する特性を有する軟質熱可塑性合
成樹脂よりなる軟質材料と、硬質熱可塑性合成樹脂より
なる硬質材料とを押出成形用ダイの成形路に交互に給送
し、これら軟質材料と硬質材料とを前記特定の温度範囲
に保ことで、軟質材料と硬質材料との切り替え時に材料
の流れが乱れることなく安定化する。
【0007】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図1〜図5にし
たがって説明する。押出成形用ダイを断面で表わした図
1と図2において、ダイ1には第1材料流路2と第2材
料流路3とがそれぞれ形成されており、これら第1、第
2の両材料通路2,3はダイ1の中央部に形成された弁
室4に合流している。また、ダイ1には前記弁室4に通
じる成形路5と、排出路7とがそれぞれ形成されてお
り、該成形路5はダイ1の前端(図1では上端)に開口
し、その開口部を押出口6としている。
【0008】前記弁室4には、第1、第2の両材料流路
2,3を成形路5と排出路7とにそれぞれ切替え連通す
るためのロータリ式の切替え弁8が組付けられている。
そして、図1に示すように、切替え弁8が第1切替え位
置に配置されたときには、第1材料流路2が弁室4を通
して成形路5に連通され、第2材料流路3が弁室4を通
して排出路7に連通される。
【0009】さらに、図2に示すように、切替え弁8が
第2切替え位置に配置されたときには、第2材料流路3
が弁室4を通して成形路5に連通され、第1材料流路2
が弁室4を通して排出路7に連通されるようになってい
る。前記第1材料流路2は第1押出機(図示はしない)
に接続され、該第1押出機から軟質熱可塑性合成樹脂よ
りなる軟質材料P1が前記第1材料流路2に給送され
る。また、前記第2材料流路3は第2押出機(図示しな
い)に接続され、該第2押出機から硬質熱可塑性合成樹
脂よりなる硬質材料P2が前記第2材料流路3に給送さ
れる。
【0010】前記軟質材料P1と硬質材料P2との選定
条件として、相溶性を有し、かつ温度に対する粘度の曲
線が特定の温度範囲において交差又は近接(好ましくは
交差)する特性を有するもののうちから適宜に選定され
る。この実施例において、軟質材料P1にはJISのA
硬度において70度の硬度をもつ汎用の軟質PVC(塩
化ビニル樹脂)が用いられる。PVCは非結晶性樹脂で
あり、図5の実線に示すように、温度に対する粘度の変
化は比較的小さい。これに対し、硬質材料P2には、J
ISのA硬度において90度の硬度を有し、しかも図5
の1点鎖線に示すように温度が上昇すると粘度が著しく
低下しかつ前記軟質材料P1の特性曲線に対し162℃
前後で交差する特性曲線をもつ硬質材料が用いられる。
【0011】例えば、硬質PVCに対しポリエステル樹
脂のような結晶性樹脂を所要の割合で混合することで、
温度に対する粘度の変化を著しく大きくしたものや、あ
るいは、ポリエチレンPVCコポリマのようなPVCに
α−オレフィンを共重合したものが硬質材料P2として
用いられる。
【0012】前記した条件のもとで選定された軟質材料
P1と硬質材料P2とがダイ1に給送される押出成形時
には、前記ダイ1が160℃〜170℃、好ましくは軟
質材料P1と硬質材料P2との特性曲線が交差する16
2℃程度の温度に加熱され、その温度に保持される。そ
して、図1に示すように、切替え弁8が第1位置に配置
された状態において、第1材料流路2の軟質材料P1が
弁室4を通して成形路5に流れ、その軟質材料P1が成
形路5の押出口6から押出されることで、図3に示すよ
うな所要の断面形状をもつ軟質合成樹脂部12が形成さ
れる。
【0013】軟質材料P1が所要量給送されたところ
で、図2に示すように切替え弁8が第2位置に切替え配
置される。すると、第2材料流路P2の硬質材料P2が
弁室4を通して成形路5に流れ、その硬質材料P2が成
形路5の押出口6から押出されることで、前記軟質合成
樹脂部12と一体に連続する硬質合成樹脂部13が形成
される。
【0014】前記したように、切替え弁8が第1位置と
第2位置とに繰り返して配置切替えされることで、軟質
合成樹脂部12と硬質合成樹脂部13とを長手方向に交
互に連続して有する長尺体が形成され、これが所要長さ
に切断されることで、図4に示すような押出成形品7が
得られる。この実施例では、押出成形品11は車両用ウ
インドモールディングであり、図4の2点鎖線に示すよ
うに軟質合成樹脂部12において屈曲されコーナ部とさ
れる。
【0015】また、図3に示すように、押出成形品11
の所要位置には伸び防止のための金属性ワイヤ14が押
出成形と同時にインサートされる。前記切替え弁8の切
替動作にともない、成形路5を流れる材料が切替わる。
そして一時期、成形路5には、軟質材料P1と硬質材料
P2とが前後に接して流れる。
【0016】前記軟質材料P1と硬質材料P2とは、ダ
イ1の成形路5において160℃〜170℃(好ましく
は温度に対する粘度の特性曲線が交差する162℃前
後)の溶融温度に保たれる。このため、軟質材料P1と
硬質材料P2との粘度の差はきわめて小さい。この結
果、成形路5の各材料P1,P2は、その流れが境界部
付近で乱れることなく安定して流れる。したがって、軟
質合成樹脂部12と硬質合成樹脂部13との境界部分に
凹凸の歪みが発生することが可及的に防止され、外観美
麗な押出成形品11が得られる。
【0017】なお、軟質材料P1と硬質材料P2とは前
記実施例のものに限るものではなく、温度に対する粘度
の曲線が特定の温度範囲において交差又は近接する特性
を有する軟質材料と硬質材料の中から適宜に選定すれば
よい。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
押出成形用ダイの成形路に交互に給送される熱可塑性合
成樹脂よりなる軟質材料と硬質材料との切り替え時にお
ける材料流れを安定化することができ、軟質合成樹脂部
と硬質合成樹脂部との境界部分に凹凸の歪みが生じると
ことを防止できるため、軟質合成樹脂部と硬質合成樹脂
部とを長手方向に交互に連続して有する押出成形品を外
観美麗に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の押出成形用ダイの切替え
弁が第1切替え位置に配置された状態を示す断面図であ
る。
【図2】同じく切替え弁が第2切替え位置に配置された
状態を示す断面図である。
【図3】押出成形品を示す断面図である。
【図4】同じく押出成形品全体を示す説明図である。
【図5】この発明の軟質材料と硬質材料との温度に対す
る粘度の特性曲線を示す説明図である。
【図6】軟質材料が汎用の軟質PVCであり硬質材料が
汎用の硬質PVCであるときの温度に対する粘度の特性
曲線を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ダイ 2 第1材料流路 3 第2材料流路 4 弁室 5 成形路 6 押出口 8 切替え弁 11 押出成形品 12 軟質合成樹脂部 13 硬質合成樹脂部 P1 第1材料 P2 第2材料

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟質合成樹脂部と硬質合成樹脂部とを長
    手方向に交互に連続して有する押出成形品の製造方法で
    あって、 温度に対する粘度の曲線が特定の温度範囲において交差
    又は近接する特性を有する軟質熱可塑性合成樹脂よりな
    る軟質材料と、硬質熱可塑性合成樹脂よりなる硬質材料
    とを選定し、 押出成形用ダイの前面に開口する押出口をもつ成形路に
    対し、前記軟質材料と硬質材料とを交互に給送し、これ
    ら軟質材料と硬質材料とを前記特定の温度範囲に保ちな
    がら前記押出口から順次に連続して押出すことで、軟質
    合成樹脂部と硬質合成樹脂部とを長手方向に交互に連続
    して有する押出成形品を製造することを特徴とする押出
    成形品の製造方法。
JP5267335A 1993-10-26 1993-10-26 押出成形品の製造方法 Expired - Lifetime JP3043555B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5267335A JP3043555B2 (ja) 1993-10-26 1993-10-26 押出成形品の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5267335A JP3043555B2 (ja) 1993-10-26 1993-10-26 押出成形品の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07117099A true JPH07117099A (ja) 1995-05-09
JP3043555B2 JP3043555B2 (ja) 2000-05-22

Family

ID=17443395

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5267335A Expired - Lifetime JP3043555B2 (ja) 1993-10-26 1993-10-26 押出成形品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3043555B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5810479A (en) * 1996-03-08 1998-09-22 Hitachi Powdered Metals Co., Ltd. Hydrodynamic thrust porous bearing
JP2013545644A (ja) * 2010-12-13 2013-12-26 ギマク・ディ・マッキャグナン・ジョルジオ 特にプラスチック材料のための押出成形装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5810479A (en) * 1996-03-08 1998-09-22 Hitachi Powdered Metals Co., Ltd. Hydrodynamic thrust porous bearing
JP2013545644A (ja) * 2010-12-13 2013-12-26 ギマク・ディ・マッキャグナン・ジョルジオ 特にプラスチック材料のための押出成形装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3043555B2 (ja) 2000-05-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5945053A (en) Extruded-in fabric hinge and method of making same
US5087488A (en) Method and apparatus for forming a plastic article with an overlay of varying thickness having a shaded color appearance
US4118166A (en) Extrusion apparatus
JPS6038139A (ja) 異なる組成の可塑性ゴム又はプラスチツクの混合物から扁平に関連する型ストランドを製造するためのプレスヘツド
EP1153799A1 (en) Molding and method and device for manufacturing the molding
EP0779138B1 (en) Process for producing bumper made of synthetic resin for automobile vehicle
JPH07117099A (ja) 押出成形品の製造方法
EP0771637B1 (en) Process for producing a bumper for a vehicle
JPH07112647A (ja) パネルのフランジに対するトリム部材の装着方法
KR101693329B1 (ko) 이종재질의 샷시 제조용 금형 및 이를 이용한 이종재질의 샷시 제조방법
JP2865437B2 (ja) モールディング
JP3699528B2 (ja) 組合せ型マニホールドを備えたtダイ
JP2543128B2 (ja) 異形押出成形用口金構造
JPH0254212B2 (ja)
JPH0698665B2 (ja) 多列複合樹脂シート製造用ダイ
JP3230828B2 (ja) 断面形状が変化する異形押出成形品の製造方法
JPH04338523A (ja) ガータ部を有するウインドモールの製造方法
JP3507017B2 (ja) ベルトモールの製造方法
JP3161754B2 (ja) ガータ部を有するウインドモールの製造装置
JP3298367B2 (ja) 自動車用ウエザストリップおよびその製造方法
US20040065985A1 (en) Molding method
JPS62130821A (ja) 合成樹脂押出成形体
JPH09309136A (ja) 自動車用ウエザストリップの製造方法
JP2636998B2 (ja) 無機質押出製品の押出成形口金
JPH01283125A (ja) 内装部品を一体成形するブロー成形法