JPH07113196A - めっき金属体線条疵防止方法 - Google Patents

めっき金属体線条疵防止方法

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JPH07113196A
JPH07113196A JP27885593A JP27885593A JPH07113196A JP H07113196 A JPH07113196 A JP H07113196A JP 27885593 A JP27885593 A JP 27885593A JP 27885593 A JP27885593 A JP 27885593A JP H07113196 A JPH07113196 A JP H07113196A
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JP
Japan
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metal body
swing
metallic body
roll
repetitive
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP27885593A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuaki Asai
一昭 浅井
Yasuichi Suzuki
康市 鈴木
Yutaka Ogawa
裕 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、めっき金属体線条疵防止方法を提
供する。 【構成】 めっきラインの金属体通板において、金属体
及び/又はプロセスロールを金属体幅方向へ揺動させる
に際して、5〜100mm/10〜100分/回の基本
反復揺動に加えて、該反復揺動の揺動中心を通板距離に
応じて5〜100mm移動する副反復揺動をさせること
を特徴とするめっき金属体線条疵防止方法。 【効果】 かくして、めっき金属体の線条疵を防止する
ことができ、プロセスロールの使用寿命を延長すること
ができ生産性も向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、めっきのめっき金属体
線条疵防止方法に関するものである。また、プロセスロ
ール寿命の延長法としても利用可能である。
【0002】
【従来の技術】めっき、特に水平電気めっきにおいて
は、通電ロールはバックアップロールの間に金属体を通
板する際に通電ロールに金属体を接触せしめつつ、金属
体を陰極、電極を陽極として通電し、複数個のセルを移
動しながらめっきを施すものである。しかし、図2に示
すように通電ロールは、金属体の通板により、金属体通
板部が腐蝕・摩耗により減耗されるが、大量に同一幅の
金属体が通板されると、金属体中央部より金属体エッジ
部において局部的に腐蝕・摩耗が進行し、この部分に段
差が形成される。この段差形成後に、より幅広の金属体
が通板されると通電ロールの段差発生箇所が金属体圧延
方向(長手方向)の両端部に転写されて、圧延方向に線
条疵となり、製品外観を著しく低下させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような欠点を防止
するため、電気めっきにおいては例えば特開平1−10
8394号公報のごとく、鋼帯幅方向へ鋼帯及び/又は
通電ロールを単に反復揺動させることにより段差の傾き
を低減させ、線条疵を防止する方法があり、鋼帯を80
00t通板した後に最大広幅の鋼帯を通板したところ線
条疵の発生は認められなかったことが開示されている。
このような方法においても、板幅が同一幅の鋼帯の連続
通板が500t以下では、線条疵の防止に効果はある
が、同一幅の鋼帯が連続的に大量に通板される(例えば
500t超)場合には、鋼帯エッジ部において局部的に
腐蝕・摩耗が進行し段差が形成され、線条疵が発生す
る。本発明は、このような難点を有利に解決するために
なされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴とするとこ
ろは、めっきラインの金属体通板において、金属体及び
/又はプロセスロールを金属体幅方向へ揺動させるに際
して、5〜100mm/10〜100分/回の基本反復
揺動に加えて、該反復揺動の揺動中心を通板距離に応じ
て5〜100mm移動する副反復揺動をさせることを特
徴とするめっき金属体線条疵防止方法に関するものであ
る。
【0005】
【作用】即ち、本発明においては、上記のごとく、金属
体及び/又はプロセスロールを金属体の幅方向へ揺動さ
せるに際して、基本反復揺動に副反復揺動を加えること
によって、金属体エッジ部の板道をずらし、金属体エッ
ジ部に生成する段差を平滑化し(図2)、線条疵の転写
がなくなるものである。
【0006】基本反復揺動の揺動振幅としては、5〜1
00mmが適当であり、5mm未満であると金属体エッ
ジ部の板道が殆ど重なり、段差を平滑化できないので不
十分であり、又、100mm超になると、段差は十分に
平滑化されるが、ロール幅は通常最大通板板幅+約20
0mmであり、金属体がロールアウト(金属体端部がロ
ール外に出る)する危険がありあまり好ましくない。
【0007】上記基本揺動のピッチとしては、例えば、
通電ロールの腐蝕・摩耗速度等により異なるが、通板速
度20〜200m/分、摩耗速度1Km通板当たり、
0.05〜1.0μmの場合で10〜100分/回で十
分である。次に、基本反復揺動の揺動中心の副反復揺動
条件について述べる。揺動中心を通板距離に応じて5〜
100mm金属体幅方向に移動させればよい。通板距離
に応じてとあるのは、通板距離毎に揺動中心を一定量移
動させても良いし、通板距離の関数として揺動量を決め
てもよい。この時の関数としては、1次関数、3次関
数、正弦関数等いずれでもかまわない。
【0008】通板距離としては1〜100Kmとするこ
とが好ましい。1Km未満では、基本反復揺動のみでも
金属体への線条疵の発生はほとんど認められない。ま
た、100Km超では金属体エッジ部の摩耗により段差
が形成され、線条疵発生防止効果がなくなる。また、こ
の時の揺動量としては通板距離に応じて5〜100mm
移動させることが好ましい。5mm未満であると金属体
エッジ部の板道が、基本反復揺動の板道と殆ど重なり効
果は少ない。また、100mm超になると段差は十分に
平滑化されるが、基本反復揺動の揺動量の上限限定理由
と同様に金属体がロールアウトする危険があり好ましく
ない。
【0009】基本反復揺動と副反復揺動の揺動量につい
ては、前記の範囲内であればよく、更に、前記の金属体
の幅方向のロールアウトを考慮すると、2つの反復揺動
の合成揺動は100mm以下とすることが好ましい。
【0010】次に、金属体および/又はプロセスロール
の揺動方法としては例えば、鋼帯の場合は、めっきライ
ン入側・出側のステアリングロール又は入側・出側の鋼
帯捲戻、捲取リールは鋼帯がロールの幅方向中心部を通
板するようにセンタリング機能が備えてあり、このセン
タリング機能に各々異なるバイアス信号を付与し、鋼帯
を幅方向に揺動通板させるものである。また、通電ロー
ルに揺動機構を付与し、前記と同様に基本反復揺動と副
反復揺動からなる揺動を鋼帯幅方向にさせるものであ
る。
【0011】本発明を適用するめっきラインとしては、
電気めっきライン及び/又は溶融めっきラインであり、
その後に後処理設備があっても良い。溶融亜鉛めっきラ
インに連設した電気めっきラインにおいても本発明は適
用できる。更に、電気めっきラインとしては、水平ライ
ン、竪型ライン等に有効に適用できる。
【0012】本発明に適用される金属体としては、鋼
帯、ステンレス板、アルミニウム板、アルミニウム合金
板等、通常めっき金属体として利用されるもののいずれ
であってもかまわない。当然のことながら、板厚中央部
に樹脂を配したサンドイッチ型金属体の如き材料であっ
てもかまわない。
【0013】次に、本発明の実施態様例を図面により説
明する。図1において、金属体1を入側ステアリングロ
ール2を介してラインへ導く、金属体1は通電ロール3
とバックアップロール4との間を通板し、上下電極5の
間にめっき液を充満させ、金属体1を陰極、電極5を陽
極として通電し、めっき後出側のステアリングロール2
aを捲取リール(図示せず)へ導く、図中6、6aは、
金属体通板状況を検出するセンサーである。
【0014】しかして上記の如く金属体及び/又はプロ
セスロールを金属体幅方向へ揺動させるに際して、基本
反復揺動と副反復揺動からなる揺動をさせ、めっき金属
体の線条疵を防止するものである。また、プロセスロー
ルの寿命延長を図るものである。
【0015】
【実施例】次に本発明方法の実施例を比較例とともに挙
げる。水平電気めっきラインにおいて、次記のごとく実
施した。
【0016】実施例1 (1)めっき浴組成:Zn2+80g/l、PH1.0 (2)通電ロール材質:Ni−Cr−Mo系合金(市販
品) (3)通電ロール:300φmm(1800mm幅) (4)バックアップロール圧:6000Kg (5)鋼帯通板サイズ:幅;600〜1600mm、
厚;0.4〜2.3mm (6)通板速度:30〜220m/分 (7)通電量:50KA/ロール(本) (8)鋼帯揺動量 基本反復揺動:周期が20分、振幅量が17mmの揺動 副反復振動:基本反復揺動の揺動中心を金属体10Km
通板毎に10mm移動し、振幅量が30mmの揺動 このような条件で、同一幅の鋼帯を連続して2000t
通板した後に、最大広幅の鋼帯を通板したところ線条疵
の発生は認められなかった。
【0017】実施例2 実施例1と同条件で通電ロールを50mm/10分/回
の基本反復揺動に加えて、基本反復揺動の揺動中心を金
属体30Km通板毎に10mm移動し、振幅量30mm
の副反復揺動しつつ、同一幅の鋼帯を連続して2000
t通板した後に最大広幅の鋼帯を通板したところ線条疵
の発生は認められなかった。
【0018】比較例 実施例1と同条件で鋼帯を副反復揺動を加えることな
く、17mm/20分/回の基本反復揺動のみ行った。
同一幅の鋼帯を500tを通板した時点で線条疵の発生
が認められた。しかして同一幅の鋼帯を連続して200
0t通板後、通電ロール摩耗部のプロフィルを調査した
ところ図2に示すごとく、本発明(実施例1)イのロー
ルにおいては、比較例ロに比べ摩耗部の段差は段差の角
がとれ滑らかになっている。
【0019】
【発明の効果】このようにすることにより、めっき金属
体の線条疵を防止することができ、製品の品質を向上す
ることができる。また、プロセスロールの使用寿命を延
長することができ、コストを軽減できる。更に、プロセ
スロール取替によるライン停止も少なくなり、ライン稼
働率を上げ生産性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】水平電気めっきラインの概要説明図である。
【図2】イ、ロは通電ロール摩耗部のプロフィルを示す
説明図である。
【図3】イ、ロは反復揺動の揺動中心の動きの1例を示
す説明図である。
【符号の説明】
3 通電ロール 4 バックアップロール 5 電極 7 金属体通板部 8 非通板部 9 凹部 10 基本反復揺動 11 基本反復揺動と副反復揺動の合成揺動 12 揺動中心

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 めっきラインの金属体通板において、金
    属体及び/又はプロセスロールを金属体幅方向へ揺動さ
    せるに際して、5〜100mm/10〜100分/回の
    基本反復揺動に加えて、該反復揺動の揺動中心を通板距
    離に応じて5〜100mm移動する副反復揺動をさせる
    ことを特徴とするめっき金属体線条疵防止方法。
JP27885593A 1993-10-13 1993-10-13 めっき金属体線条疵防止方法 Withdrawn JPH07113196A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006274428A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Jfe Steel Kk コンダクタロール偏摩耗低減方法
KR100954009B1 (ko) * 2001-12-19 2010-04-20 킴벌리-클라크 월드와이드, 인크. 건조기로부터 릴까지 시트를 이송하기 위한 장치 및 방법

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