JP3202815B2 - 可溶性電極 - Google Patents
可溶性電極Info
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Description
漬型の縦型メッキラインに備えられる可溶性電極に関す
る。
性電極を可溶性アノード(正極)として使用する方法
は、メッキ液に金属を浸漬してメッキするバッチ処理の
メッキプロセスに現在広く用いられている。また上記の
方法は、ストリップをメッキ液に浸漬しつつ高速で通過
させながらメッキする連続メッキ処理にも適用されるよ
うになってきている(特公昭59−33679号公報参
照)。
記載された可溶性アノードの配置図の一部を示す図であ
る。図5に示すようにストリップ22は、複数のデフレ
クターロール21に案内されながらメッキ液(図示せ
ず)の中を500〜600mpm以上の高速で通過す
る。この通過の際にストリップ22は、可溶性アノード
20の間を通る。
記載された可溶性アノードを断面し、一部を省略して示
す斜視図である。この可溶性アノード20は、その内部
にペレット状メッキ素材26を収納し、その一面に格子
28を有する透過部29が設けられ、この透過部29の
内側にメッキ液(図示せず)を自由に透過する膜27が
固定されている。また可溶性アノード20には、通電端
子25が設けられ、ペレット状メッキ素材26が図示し
ないペレット状メッキ素材タンクから供給される。
29が対向するように配置し、この対向する可溶性アノ
ード20の間にストリップを案内して高速で通過させ
る。この際に、可溶性アノード20の通電端子25にプ
ラス電流を流すことによりペレット状メッキ素材26は
電気的に溶解して金属イオン(図示せず)となる。この
金属イオンが膜27を透過してストリップ22の表面に
電着してストリップ22をメッキする。
て、ストリップ22に連続で500〜600mpm以上
という高速で可溶性アノード20の間を通過させつつ連
続メッキ処理を行なうには、その高速での通過のため、
一般に浸漬するだけのバッチ処理の場合より可溶性アノ
ード20の通電端子25に流す電流密度を上げる必要が
ある。この上げた電流密度のため、可溶性アノード20
の内部にペレット状メッキ素材26のスラッジが多量に
発生して堆積し、これによりペレット状メッキ素材26
の安定した溶解が困難であるという問題がある。また、
可溶性アノード20の間を高速でストリップ22を通過
させると、高速であるため可溶性アノード20とストリ
ップ22の間に負圧が生じてメッキ液に流動が発生す
る。この流動のため、ストリップ22が煽られ、かつス
トリップ22の表裏面に作用する圧力の不均衡が発生し
てストリップ22にばたつきが生じ、これによりストリ
ップ22の安定した通過が困難であるという問題があ
る。
げてもペレット状のメッキ素材が安定して溶解し、かつ
高速であってもストリップがその間を安定して通過する
可溶性電極を提供することを目的とする。
の本発明の第1の可溶性電極は、浸漬型の縦型メッキラ
インに用いる、保持板が懸吊し、一面に透過部を備えた
可溶性電極において、保持板に、一面に対向する他面か
ら一面に向かってメッキ液が通過する切欠きを備えたこ
とを特徴とするものである。
第2の可溶性電極は、浸漬型の縦型メッキラインに用い
る、一面に第1の透過部を備えた可溶性電極において、
第1の透過部と対向する他面に第2の透過部を備えたこ
とを特徴とするものである。
にメッキ液が通過する切欠きをを備えたものであるた
め、ストリップが高速で通過して可溶性電極とストリッ
プとの間の部分が負圧が生じてメッキ液がこの部分に流
動する際に、メッキ液が切欠きを通過して可溶性電極の
内部に侵入して透過部から流出する。この流れのため、
ペレット状のメッキ素材のスラッジが多量に発生しても
堆積することがなく、かつ可溶性電極とストリップの間
へのメッキ液の流動がスムーズなものとなる。
の透過部に対向する位置に第2の透過部を備えたもので
あるため、メッキ液が第2の透過部から流入して第1の
透過部から流出する。このため、ペレット状のメッキ素
材のスラッジが多量に発生しても堆積することがなく、
かつ可溶性電極とストリップの間へのメッキ液の流動が
スムーズなものとなる。
1は、本発明の一例の可溶性電極の正面図、図2は、図
1のA−A方向から見た図である。この可溶性電極19
は、ペレット状のメッキ素材(図4参照)を収納する、
4つのバスケット2を、スリット6だけ空けて互いに固
定プレート3により固定した構成からなっている。これ
らのバスケット2の図1におけるその表面にはチタンラ
ス1(本発明にいう透過部および第1の透過部)を備
え、図1におけるその裏面には背板部チタンラス5(本
発明にいう第2の透過部)(図4参照)を備えている。
また可溶性電極19は、バスケット2の上端に切欠きを
有する背板4(本発明にいう保持板)と、バスケット2
の下端に揺止板11とを備えている。背板4はフック9
を有し、このフック9がアノードハンガー10(図4参
照)に係止して可溶性電極19を保持する。揺止板11
は、揺止バー12(図4参照)に嵌合して可溶性電極1
9が揺れることを防止する。尚、有効メッキ面は、チタ
ンラス1(本実施例では4つのチタンラス1)を備えた
面である。
一実施例を断面して示す概略図である。2つの可溶性電
極19をそのチタンラス1どうしが対向するように一対
とし、この一対の可溶性電極19をメッキタンク16の
内部に複数配置する。このメッキタンク16の上方には
デフレクターロール8を配置し、メッキタンク16の内
部に配置した一対の可溶性電極19の下方にはシンクロ
ール15を配置する。これらデフレクターロール8およ
びシンクロール15はこれらに矢印で示す方向に回転し
てストリップ7を、ストリップ7に沿って示す矢印の方
向へ案内する。この案内の際にストリップ7を、一対の
可溶性電極19の向き合うチタンラス1の間を通過させ
てメッキする。
である。この可溶性電極19のバスケット2はメッキ素
材14を収納している。このバスケット2の、図4にお
ける左側面にはチタンラス1を備え、このチタンラス1
の前面をストリップ7が通過する。またバスケット2
の、図4における右側面には背板部チタンラス5を備え
ている。背板4のフック9が、図4の紙面に垂直な方向
に延びるアノードハンガー10に係止して可溶性電極1
9を保持している。また揺止板11が、図4の紙面に垂
直な方向に延びる揺止バー12に嵌合して可溶性電極1
9の揺れを防止している。
9の向かい合うチタンラス1の間(図3参照)を高速で
通過すると、このチタンラス1とストリップ7との間に
負圧が生じる。この負圧のため、背板部チタンラス5か
らバスケット2の内部を経由してストリップ7側のチタ
ンラス1へメッキ液17が矢印で示す方向に流動する。
かつバスケット2の開口からは、背板4の切欠き13な
どからメッキ液17が、バスケット2の内部を経由して
ストリップ7側のチタンラス1へ矢印で示す方向に流動
する。
としてニッケル(Ni)粒を用いた場合、0.01m/
秒程度のメッキ液17の流動があればNi粒のスラッジ
(図示せず)の堆積が発生しなかった。またストリップ
7のライン速度が800mpmのプロセスラインにおい
て、一対の可溶性電極19の向かい合うチタンラス1の
間が1200mm、メッキ素材14の充填厚み50mm
の場合では、メッキ液17の流動に約0.02m/秒の
流速が得られてスラッジの堆積が発生せず運転できた。
また、スリット6(図1参照)の有効幅を10mmにな
るように4つのバスケット2どうしを固定して可溶性電
極19を構成すると、その幅が1500mm,高さ12
00mmとなる。この可溶性電極19では、ストリップ
7のライン速度800mpmの安定した通板が可能であ
って、スリット6が3本で6m3/hr、チタンラス1
を通って約11m3 /hrのメッキ液17がストリップ
7側へ流入した。一方、スリット6および背板部チタン
ラス5を備えない可溶性電極を使用すると、ストリップ
7のライン速度650mpm付近でストリップ7のばた
つきが大きくなり、これ以上の高速での安定した通板は
困難であった。
背板部チタンラス5、切欠き13を有する背板4、およ
びスリット6を備えたが、これら全てを必ずしも備える
必要はなく。例えば、可溶性電極19にチタンラス1と
背板部チタンラス5とを備えることによっても、従来の
技術よりもスラッジの堆積を防止するとともに高速で安
定して通板するものとなる。
せて備えると、特にストリップ1と可溶性電極19の間
の距離が小さい場合に、スリット6の近傍における幅方
向のメッキ付着量分布量の局部的な減少を改善すること
ができるものとなる。さらに、本発明を用いるメッキ設
備の寸法や運転条件などにより、可溶性電極19とスト
リップ1の間に強制的にメッキ液を供給する機構を備
え、これにより本発明をより有効に運用することも可能
である。
通過してメッキ液がこの可溶性電極の内部へ流れ込みん
で透過部から流出するものであるため、メッキ素材のス
ラッジが堆積することがなく、かつ可溶性電極とストリ
ップとの間の部分へのメッキ液の流動がスムーズなもの
となる。このため、メッキ素材が安定して溶解して良好
にストリップをメッキでき、かつストリップの高速での
安定した通板ができメッキ処理の能率が向上する。
液が第1の透過部から流入し第2の透過部から流出する
ものであるため、メッキ素材のスラッジが堆積すること
がなく、かつ可溶性電極とストリップとの間の部分への
メッキ液の流動がスムーズなものとなる。このため、メ
ッキ素材が安定して溶解して良好にストリップをメッキ
でき、かつストリップの高速での安定した通板ができメ
ッキ処理の能率が向上する。
面して示す概略図である。
溶性アノードの配置図の一部を示す図である。
溶性アノードを断面し、一部を省略して示す斜視図であ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 浸漬型の縦型メッキラインに用いる、保
持板が懸吊し、一面に透過部を備えた可溶性電極におい
て、 前記保持板に、前記一面に対向する他面から該一面に向
かってメッキ液が通過する切欠きを備えたことを特徴と
する可溶性電極。 - 【請求項2】 浸漬型の縦型メッキラインに用いる、一
面に第1の透過部を備えた可溶性電極において、 前記第1の透過部と対向する他面に第2の透過部を備え
たことを特徴とする可溶性電極。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34684892A JP3202815B2 (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 可溶性電極 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34684892A JP3202815B2 (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 可溶性電極 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06192895A JPH06192895A (ja) | 1994-07-12 |
JP3202815B2 true JP3202815B2 (ja) | 2001-08-27 |
Family
ID=18386220
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34684892A Expired - Fee Related JP3202815B2 (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 可溶性電極 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3202815B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2918674B1 (fr) * | 2007-07-12 | 2010-10-01 | Siemens Vai Metals Tech Sas | Installation et procede pour l'etamage electrolytique de bandes d'acier mettant en oeuvre une anode soluble |
KR101690172B1 (ko) * | 2016-06-10 | 2016-12-27 | 주식회사 티티엠 | Fe Flash 도금 또는 Fe 도금을 위한 가용성 전극을 갖는 수직형 도금조 구조 |
-
1992
- 1992-12-25 JP JP34684892A patent/JP3202815B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06192895A (ja) | 1994-07-12 |
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