JPH05287597A - 連続電気メッキラインにおけるメッキ鋼帯線状疵防止方法 - Google Patents
連続電気メッキラインにおけるメッキ鋼帯線状疵防止方法Info
- Publication number
- JPH05287597A JPH05287597A JP8240392A JP8240392A JPH05287597A JP H05287597 A JPH05287597 A JP H05287597A JP 8240392 A JP8240392 A JP 8240392A JP 8240392 A JP8240392 A JP 8240392A JP H05287597 A JPH05287597 A JP H05287597A
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- strip
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- plated steel
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、連続電気メッキラインでのメッキ
鋼帯線状疵防止方法に関するものであって、特にロール
揺動による疵防止を目的とする。 【構成】 連続電気メッキラインでの鋼帯通板に際し、
通板中の鋼帯を反復揺動させて、揺動装置の入側に設け
た検出器によって、鋼帯巾を検出し、通板する鋼帯の巾
に応じて揺動動作を中断または再開させる事を特徴とす
る。
鋼帯線状疵防止方法に関するものであって、特にロール
揺動による疵防止を目的とする。 【構成】 連続電気メッキラインでの鋼帯通板に際し、
通板中の鋼帯を反復揺動させて、揺動装置の入側に設け
た検出器によって、鋼帯巾を検出し、通板する鋼帯の巾
に応じて揺動動作を中断または再開させる事を特徴とす
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、連続電気メッキライ
ン、及び、電気メッキ処理設備に続いて塗装処理設備を
有するラインへの鋼帯通板時における、メッキ鋼帯線状
疵防止方法に関するものである。
ン、及び、電気メッキ処理設備に続いて塗装処理設備を
有するラインへの鋼帯通板時における、メッキ鋼帯線状
疵防止方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】電気メッキ、特に水平電気メッキにおい
ては、通電ロールに鋼帯を接触せしめつつ、鋼帯を陰極
電極を陽極として通電し、複数個のセルを移動しなが
ら、メッキを施すものであり、このメッキ鋼帯の通電ロ
ールへの接触は、バックアップロールにより通電ロール
を挾持しながら通板する。しかし従来は、図３に示すよ
うに通電ロール８は、鋼帯の通板により、鋼帯通板部９
が腐食・摩耗により減耗され、このため通電ロール８は
鋼帯通板部９と非通板部１０との間にて段差１１が形成
される。この段差形成後に、より巾広の鋼帯が通板され
ると通電ロールの段差発生箇所が鋼帯圧延方向（長手方
向）の両端部に転写されて、線状疵となり、製品価値を
著しく低下させる。かかる欠点を防止するため、特開平
１−１０８３９４号公報においては、鋼帯通板に際して
鋼帯及び又は通電ロールを反復揺動させ、通電ロールの
減耗によって生じる段差発生部の間隔を大きくすること
により、線状疵を防止することが開示されている。
ては、通電ロールに鋼帯を接触せしめつつ、鋼帯を陰極
電極を陽極として通電し、複数個のセルを移動しなが
ら、メッキを施すものであり、このメッキ鋼帯の通電ロ
ールへの接触は、バックアップロールにより通電ロール
を挾持しながら通板する。しかし従来は、図３に示すよ
うに通電ロール８は、鋼帯の通板により、鋼帯通板部９
が腐食・摩耗により減耗され、このため通電ロール８は
鋼帯通板部９と非通板部１０との間にて段差１１が形成
される。この段差形成後に、より巾広の鋼帯が通板され
ると通電ロールの段差発生箇所が鋼帯圧延方向（長手方
向）の両端部に転写されて、線状疵となり、製品価値を
著しく低下させる。かかる欠点を防止するため、特開平
１−１０８３９４号公報においては、鋼帯通板に際して
鋼帯及び又は通電ロールを反復揺動させ、通電ロールの
減耗によって生じる段差発生部の間隔を大きくすること
により、線状疵を防止することが開示されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法においては、揺動操作によるシフト方向と、鋼帯自体
の蛇行によるシフト方向が偶然にも一致した場合、ロー
ルアウト（鋼帯端部がロールの外に出る）を起こす危険
性がある。一方、電気メッキ処理設備に続いて塗装処理
設備を有するようなラインにおいては、鋼帯端部による
ゴム性塗装ロールの疵が塗装後の外観を損ねる。このた
め、塗装処理設備の入側には通常ステアリングロールを
設け、鋼帯の通過位置を一定に保持するが、揺動量が大
きな場合にはステアリングロールによる揺動の吸収が不
十分となり、上述の外観不良を招く危険性がある。この
ことは、メッキ処理設備での線状疵防止の観点からは揺
動量は大きい方が有利であり、特に同一巾の鋼帯を連続
して多量に通板する場合には揺動量をできるだけ大きく
すべきことと、相反する事実であり、製品の品質を最良
ならしめるための揺動量には最適値が存在し、通板する
鋼帯の巾や通板予定によって、適宜揺動量を選択・調整
する必要があることを意味する。本発明は、かかる問題
点を有利に解決するためになされたものである。
法においては、揺動操作によるシフト方向と、鋼帯自体
の蛇行によるシフト方向が偶然にも一致した場合、ロー
ルアウト（鋼帯端部がロールの外に出る）を起こす危険
性がある。一方、電気メッキ処理設備に続いて塗装処理
設備を有するようなラインにおいては、鋼帯端部による
ゴム性塗装ロールの疵が塗装後の外観を損ねる。このた
め、塗装処理設備の入側には通常ステアリングロールを
設け、鋼帯の通過位置を一定に保持するが、揺動量が大
きな場合にはステアリングロールによる揺動の吸収が不
十分となり、上述の外観不良を招く危険性がある。この
ことは、メッキ処理設備での線状疵防止の観点からは揺
動量は大きい方が有利であり、特に同一巾の鋼帯を連続
して多量に通板する場合には揺動量をできるだけ大きく
すべきことと、相反する事実であり、製品の品質を最良
ならしめるための揺動量には最適値が存在し、通板する
鋼帯の巾や通板予定によって、適宜揺動量を選択・調整
する必要があることを意味する。本発明は、かかる問題
点を有利に解決するためになされたものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴とするとこ
ろは、連続電気メッキラインへの鋼帯通板に際し通板中
の鋼帯を反復揺動させて鋼帯の線状疵を防止するにあた
り、揺動装置の入側に設けた検出器によって鋼帯巾を監
視し、通板する鋼帯の巾に応じて揺動動作を適宜中断・
再開させる連続電気メッキラインにおけるメッキ鋼帯線
状疵防止方法、及び、電気メッキ処理設備に続いて塗装
処理設備を有する連続ラインへの鋼帯通板に際し、メッ
キ処理に続いて行われる塗装処理の有無、及び、通板予
定に応じて揺動量を適宜制御する、メッキ鋼帯線状疵防
止方法、にある。
ろは、連続電気メッキラインへの鋼帯通板に際し通板中
の鋼帯を反復揺動させて鋼帯の線状疵を防止するにあた
り、揺動装置の入側に設けた検出器によって鋼帯巾を監
視し、通板する鋼帯の巾に応じて揺動動作を適宜中断・
再開させる連続電気メッキラインにおけるメッキ鋼帯線
状疵防止方法、及び、電気メッキ処理設備に続いて塗装
処理設備を有する連続ラインへの鋼帯通板に際し、メッ
キ処理に続いて行われる塗装処理の有無、及び、通板予
定に応じて揺動量を適宜制御する、メッキ鋼帯線状疵防
止方法、にある。
【０００５】
【作用】以下本発明について詳細に説明する。本発明に
係る鋼帯の巾検出器としては、例えば光電管方式等、既
存の任意のセンサーを選択できる。しかして、揺動装置
の入側に設ける検出器はリアルタイムに通板中の鋼帯の
巾を検出するとともに、鋼帯どうしの溶接点通過の際、
先行と後行の鋼帯が同巾か異巾かを判定し、これら情報
を揺動装置制御器に与える。鋼帯の巾が広い場合に、鋼
帯自身の蛇行によるシフト量と、揺動操作によるシフト
量とが重なってロールアウトを起こす危険性が増大する
ことの他に、本発明者らの検討によれば、鋼帯の蛇行は
上述の異巾溶接点の通過時に起こりやすい。従って、本
発明においては、検出した鋼帯巾が外部入力した判定値
を超えるか、または、異巾溶接点の通過が認められた場
合に、直ちに揺動動作を中断し、鋼帯がロールの巾方向
中心部を通板するようセンタリングを行い、上記条件の
いずれもが不成立となった時点で揺動動作を再開させ
る。これにより、ロールアウトの危険を伴うことなく揺
動による線状疵発生防止を図れる。
係る鋼帯の巾検出器としては、例えば光電管方式等、既
存の任意のセンサーを選択できる。しかして、揺動装置
の入側に設ける検出器はリアルタイムに通板中の鋼帯の
巾を検出するとともに、鋼帯どうしの溶接点通過の際、
先行と後行の鋼帯が同巾か異巾かを判定し、これら情報
を揺動装置制御器に与える。鋼帯の巾が広い場合に、鋼
帯自身の蛇行によるシフト量と、揺動操作によるシフト
量とが重なってロールアウトを起こす危険性が増大する
ことの他に、本発明者らの検討によれば、鋼帯の蛇行は
上述の異巾溶接点の通過時に起こりやすい。従って、本
発明においては、検出した鋼帯巾が外部入力した判定値
を超えるか、または、異巾溶接点の通過が認められた場
合に、直ちに揺動動作を中断し、鋼帯がロールの巾方向
中心部を通板するようセンタリングを行い、上記条件の
いずれもが不成立となった時点で揺動動作を再開させ
る。これにより、ロールアウトの危険を伴うことなく揺
動による線状疵発生防止を図れる。
【０００６】
【実施例】以下本発明について図面に従って実施例と共
に詳細に説明する。図１は本発明による実施例を示す図
である。制御装置３は巾検出器（光電管方式等の既存の
センサー）１からの板巾、溶接点情報、上位計算機２か
らの次回通板予定情報を処理し、油圧ユニット４に揺動
ＯＮ、ＯＦＦの命令を出す。油圧ユニットはシリンダー
５を介してステアリングロール７の向きを微動させ、ス
トリップを揺動動作させる。この際シリンダーに設置し
た位置検出器６からステアリングロールの向きは検出さ
れ、制御装置にフィートバックされる。
に詳細に説明する。図１は本発明による実施例を示す図
である。制御装置３は巾検出器（光電管方式等の既存の
センサー）１からの板巾、溶接点情報、上位計算機２か
らの次回通板予定情報を処理し、油圧ユニット４に揺動
ＯＮ、ＯＦＦの命令を出す。油圧ユニットはシリンダー
５を介してステアリングロール７の向きを微動させ、ス
トリップを揺動動作させる。この際シリンダーに設置し
た位置検出器６からステアリングロールの向きは検出さ
れ、制御装置にフィートバックされる。
【０００７】図２は板巾およびストリップセンター位置
の経時変化を示す図である。通板開始〜溶接点Ａは巾検
出器１より通板中の板巾が１０００ｍｍ以下であるとの
情報を受け、揺動動作するが、巾検出器１より溶接点Ａ
の情報が送られると制御装置３は揺動動作中止、ストリ
ップセンタリングの命令を油圧ユニット４に出す。巾検
出器１により、溶接点Ａ〜Ｂは板巾が１０００ｍｍ以上
であることを検知し、全量揺動ＯＦＦ、溶接点Ｂ〜Ｃは
板巾１０００ｍｍ以下であることを検知し、揺動再開す
る。以下同様にＣでＯＦＦ、Ｃ〜ＤでＯＮ、ＤでＯＦ
Ｆ、Ｄ〜ＥでＯＮ、Ｅ〜ＯＦＦする。
の経時変化を示す図である。通板開始〜溶接点Ａは巾検
出器１より通板中の板巾が１０００ｍｍ以下であるとの
情報を受け、揺動動作するが、巾検出器１より溶接点Ａ
の情報が送られると制御装置３は揺動動作中止、ストリ
ップセンタリングの命令を油圧ユニット４に出す。巾検
出器１により、溶接点Ａ〜Ｂは板巾が１０００ｍｍ以上
であることを検知し、全量揺動ＯＦＦ、溶接点Ｂ〜Ｃは
板巾１０００ｍｍ以下であることを検知し、揺動再開す
る。以下同様にＣでＯＦＦ、Ｃ〜ＤでＯＮ、ＤでＯＦ
Ｆ、Ｄ〜ＥでＯＮ、Ｅ〜ＯＦＦする。
【０００８】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による通板す
る鋼帯の幅に応じて揺動動作を中断又は再開させるか、
通板予定に応じて揺動量を適宜制御することによって、
メッキ鋼帯線状疵防止でき、品質を向上することができ
る。また、ロールアウトの危険を伴うことなく、安全に
操作することができる等の効果を奏するものである。
る鋼帯の幅に応じて揺動動作を中断又は再開させるか、
通板予定に応じて揺動量を適宜制御することによって、
メッキ鋼帯線状疵防止でき、品質を向上することができ
る。また、ロールアウトの危険を伴うことなく、安全に
操作することができる等の効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による実施例を示す図
【図２】板幅及びストリップセンター位置の経時変化を
示す図
示す図
【図３】従来の通電ロールの説明図である。
１ 幅検出器 ２ 上位計算機 ３ 制御装置 ４ 油圧ユニット ５ シリンダー ６ 位置検出器 ７ ステアリングロール ８ 通電ロール ９ 鋼帯通板部 １０ 非通板部 １１ 段差
Claims (2)
- 【請求項１】 連続電気メッキラインへの鋼帯通板に際
し、通板中の鋼帯を反復揺動させて揺動装置の入側に設
けた検出器によって鋼帯巾を検出し、通板する鋼帯の巾
に応じて揺動動作を中断または再開させることを特徴と
する、連続電気メッキラインにおけるメッキ鋼帯線状疵
防止方法。 - 【請求項２】 電気メッキ処理設備に続いて塗装処理設
備を有する連続ラインへの鋼帯通板に際し、メッキ処理
に続いて行われる塗装処理の有無、及び、通板予定に応
じて揺動量を適宜制御することを特徴とする、請求項１
に記載のメッキ鋼帯線状疵防止方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8240392A JPH05287597A (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | 連続電気メッキラインにおけるメッキ鋼帯線状疵防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8240392A JPH05287597A (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | 連続電気メッキラインにおけるメッキ鋼帯線状疵防止方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05287597A true JPH05287597A (ja) | 1993-11-02 |
Family
ID=13773634
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8240392A Pending JPH05287597A (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | 連続電気メッキラインにおけるメッキ鋼帯線状疵防止方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05287597A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7764360B2 (en) | 2007-05-17 | 2010-07-27 | Denso Corporation | Fuel property detector |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01108394A (ja) * | 1987-10-21 | 1989-04-25 | Nippon Steel Corp | 電気めっきのめっき鋼帯線条疵防止方法 |
-
1992
- 1992-04-03 JP JP8240392A patent/JPH05287597A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01108394A (ja) * | 1987-10-21 | 1989-04-25 | Nippon Steel Corp | 電気めっきのめっき鋼帯線条疵防止方法 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7764360B2 (en) | 2007-05-17 | 2010-07-27 | Denso Corporation | Fuel property detector |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980331 |