JPH06299399A - 電気めっき設備におけるオーバーコート防止方法およびその装置 - Google Patents
電気めっき設備におけるオーバーコート防止方法およびその装置Info
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- JPH06299399A JPH06299399A JP10991193A JP10991193A JPH06299399A JP H06299399 A JPH06299399 A JP H06299399A JP 10991193 A JP10991193 A JP 10991193A JP 10991193 A JP10991193 A JP 10991193A JP H06299399 A JPH06299399 A JP H06299399A
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- electrode
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Abstract
(57)【要約】
【目的】鋼帯の幅の変化、蛇行、平坦度の変化に良好に
対応して鋼帯エッジ部のオーバーコートを防止する手段
を提供する。 【構成】電気めっき設備において、極間距離を調整可能
となす電極に鋼帯幅方向に移動可能となすエッジマスク
を一体に設ける。このエッジマスクは鋼帯の端部位置に
応じて鋼帯幅方向位置が制御される。電極間距離は鋼帯
の平坦度に応じて制御される。 【効果】鋼帯にすり疵を発生させることなくオーバーコ
ートを防止できることにより、製品品質を向上できる。
エッジマスクおよび電極を損傷することがない。電力を
節減できる。
対応して鋼帯エッジ部のオーバーコートを防止する手段
を提供する。 【構成】電気めっき設備において、極間距離を調整可能
となす電極に鋼帯幅方向に移動可能となすエッジマスク
を一体に設ける。このエッジマスクは鋼帯の端部位置に
応じて鋼帯幅方向位置が制御される。電極間距離は鋼帯
の平坦度に応じて制御される。 【効果】鋼帯にすり疵を発生させることなくオーバーコ
ートを防止できることにより、製品品質を向上できる。
エッジマスクおよび電極を損傷することがない。電力を
節減できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鋼帯の連続電気めっ
き設備におけるオーバーコートの防止技術にに係り、よ
り詳しくは鋼帯の幅の変化、蛇行、平坦度の変化に良好
に対応して鋼帯エッジ部のオーバーコートを防止し得る
方法とその装置に関する。
き設備におけるオーバーコートの防止技術にに係り、よ
り詳しくは鋼帯の幅の変化、蛇行、平坦度の変化に良好
に対応して鋼帯エッジ部のオーバーコートを防止し得る
方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼帯の連続電気めっき設備は、周知の通
り一対の対向する電極間に鋼帯を通過させて電気めっき
を施す設備である。この連続電気めっき設備により鋼帯
に電気めっきを施す場合、鋼帯のエッジ部付近に電流が
集中し、当該エッジ部のめっきが過多になるエッジオー
バーコートと呼ばれる現象が発生する。かかる現象が生
じると当該エッジ部は不良部分として除去されるため、
品質および歩留の向上のためにはこのエッジオーバーコ
ートを防止する必要がある。
り一対の対向する電極間に鋼帯を通過させて電気めっき
を施す設備である。この連続電気めっき設備により鋼帯
に電気めっきを施す場合、鋼帯のエッジ部付近に電流が
集中し、当該エッジ部のめっきが過多になるエッジオー
バーコートと呼ばれる現象が発生する。かかる現象が生
じると当該エッジ部は不良部分として除去されるため、
品質および歩留の向上のためにはこのエッジオーバーコ
ートを防止する必要がある。
【0003】エッジオーバーコートを防止する手段とし
ては、エッジマスクと称する絶縁物を用いる方法が一般
的である。この方法は、鋼帯のエッジ部をエッジマスク
で覆うことによって鋼帯のエッジ部付近へ集中する電流
を減少させる方法であり、その方法としては、例えば図
5に示すごとく、鋼帯1の両面に対向する一対の電極2
間に、断面コ形のエッジマスク3−1(図A)、または
断面>形のエッジマスク3−2(図B)を鋼帯1の両端
部に配置させる方法が知られている(実開昭59−21
667号公報、実開平3−25566号公報等参照)。
ては、エッジマスクと称する絶縁物を用いる方法が一般
的である。この方法は、鋼帯のエッジ部をエッジマスク
で覆うことによって鋼帯のエッジ部付近へ集中する電流
を減少させる方法であり、その方法としては、例えば図
5に示すごとく、鋼帯1の両面に対向する一対の電極2
間に、断面コ形のエッジマスク3−1(図A)、または
断面>形のエッジマスク3−2(図B)を鋼帯1の両端
部に配置させる方法が知られている(実開昭59−21
667号公報、実開平3−25566号公報等参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
な従来のエッジマスクによるオーバーコート防止方法で
は、該エッジマスクが鋼帯エッジ部に近接設置されるた
め、エッジマスクの動作不良時、あるいは鋼帯の蛇行、
平坦度(反り)の変化により鋼帯にすり疵が発生した
り、エッジマスクを損傷する等の欠点がある。さらに、
鋼帯の反りが大きい場合にはエッジマスク間より鋼帯が
位置ずれし、マスキング効果が得られずエッジオーバー
コートを余儀なくされるという欠点がある。
な従来のエッジマスクによるオーバーコート防止方法で
は、該エッジマスクが鋼帯エッジ部に近接設置されるた
め、エッジマスクの動作不良時、あるいは鋼帯の蛇行、
平坦度(反り)の変化により鋼帯にすり疵が発生した
り、エッジマスクを損傷する等の欠点がある。さらに、
鋼帯の反りが大きい場合にはエッジマスク間より鋼帯が
位置ずれし、マスキング効果が得られずエッジオーバー
コートを余儀なくされるという欠点がある。
【0005】一方、省エネルギー効果を得るため、極間
距離を縮小して電力効率の向上をはかる電極の近接化が
推進されている。しかし、電極の近接化は極間距離の管
理を著しく困難にするという問題がある。すなわち、電
極と鋼帯との間でスパークが発生すると、鋼帯表面にス
パーク疵が発生するのみならず、一度スパークが発生す
ると通電ロールに溶損疵が発生するとともに鋼帯表面上
にも溶融残渣が付着し、それらがダムロールその他のロ
ールに疵を生じさせるため、製品採取ができない状態と
なる。このため、極間距離を自動調整する手段が提案さ
れている。例えば、特開平1−168891号公報に
は、めっき電流、めっき電圧等から演算して求めた極間
距離と設定値との差が0になるように電極を位置決めす
る方法が、また特開平1−247595号公報には、平
面形状計により鋼帯長手方向の平面形状を測定し、極間
距離を保持する方法等がそれぞれ提案されている。
距離を縮小して電力効率の向上をはかる電極の近接化が
推進されている。しかし、電極の近接化は極間距離の管
理を著しく困難にするという問題がある。すなわち、電
極と鋼帯との間でスパークが発生すると、鋼帯表面にス
パーク疵が発生するのみならず、一度スパークが発生す
ると通電ロールに溶損疵が発生するとともに鋼帯表面上
にも溶融残渣が付着し、それらがダムロールその他のロ
ールに疵を生じさせるため、製品採取ができない状態と
なる。このため、極間距離を自動調整する手段が提案さ
れている。例えば、特開平1−168891号公報に
は、めっき電流、めっき電圧等から演算して求めた極間
距離と設定値との差が0になるように電極を位置決めす
る方法が、また特開平1−247595号公報には、平
面形状計により鋼帯長手方向の平面形状を測定し、極間
距離を保持する方法等がそれぞれ提案されている。
【0006】しかし、これらの極間距離自動調整技術で
は、極間距離が一定に保持されるように制御するだけで
あるから、鋼帯エッジ部のオーバーコート防止効果は小
さく、品質良好な電気めっきが安定して得られないとい
う欠点がある。
は、極間距離が一定に保持されるように制御するだけで
あるから、鋼帯エッジ部のオーバーコート防止効果は小
さく、品質良好な電気めっきが安定して得られないとい
う欠点がある。
【0007】この発明は、このような従来技術の問題点
に鑑みなされたもので、エッジマスクの損傷防止、製品
品質の向上および省電力がはかられるオーバーコート防
止方法とその装置を提案しようとするものである。
に鑑みなされたもので、エッジマスクの損傷防止、製品
品質の向上および省電力がはかられるオーバーコート防
止方法とその装置を提案しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、一対の対向
する電極間に鋼帯を通過させて電気めっきを施す連続電
気めっき設備において、前記電極を鋼帯に向って移動可
能に設け、該電極間を通過する鋼帯のエッジ部のオーバ
ーコートを防止するエッジマスクを電極と一体に設ける
とともに鋼帯幅方向に移動可能に設け、鋼帯端部検出値
に基づいて前記エッジマスクの位置を制御し、鋼帯平坦
度検出値に応じて前記電極とエッジマスクの位置を制御
する方法を要旨とし、またこの方法を実施するための装
置として、一対の対向する電極間に鋼帯を通過させて電
気めっきを施す連続電気めっき設備において、前後動機
構にて電極位置を制御する電極自動位置決め装置と、電
極間を通過する鋼帯のエッジ部のオーバーコートを防止
するエッジマスクを電極と一体に設けるとともに、前後
動機構にてエッジマスク位置を制御するエッジマスク自
動位置決め装置と、鋼帯端部検出値に基づいて前記エッ
ジマスク自動位置決め装置を制御するエッジマスク位置
制御器、鋼帯平坦度検出値に応じて前記電極自動位置決
め装置を制御する電極、エッジマスク位置制御器を備え
たことを要旨とするものである。
する電極間に鋼帯を通過させて電気めっきを施す連続電
気めっき設備において、前記電極を鋼帯に向って移動可
能に設け、該電極間を通過する鋼帯のエッジ部のオーバ
ーコートを防止するエッジマスクを電極と一体に設ける
とともに鋼帯幅方向に移動可能に設け、鋼帯端部検出値
に基づいて前記エッジマスクの位置を制御し、鋼帯平坦
度検出値に応じて前記電極とエッジマスクの位置を制御
する方法を要旨とし、またこの方法を実施するための装
置として、一対の対向する電極間に鋼帯を通過させて電
気めっきを施す連続電気めっき設備において、前後動機
構にて電極位置を制御する電極自動位置決め装置と、電
極間を通過する鋼帯のエッジ部のオーバーコートを防止
するエッジマスクを電極と一体に設けるとともに、前後
動機構にてエッジマスク位置を制御するエッジマスク自
動位置決め装置と、鋼帯端部検出値に基づいて前記エッ
ジマスク自動位置決め装置を制御するエッジマスク位置
制御器、鋼帯平坦度検出値に応じて前記電極自動位置決
め装置を制御する電極、エッジマスク位置制御器を備え
たことを要旨とするものである。
【0009】
【作用】この発明におけるエッジマスクは、一対の対向
する電極ごとにそれぞれ独立して鋼帯幅方向に前後動可
能に設ける。その場合、エッジマスクの極間方向位置
は、鋼帯端部に近接すると鋼帯と接触するおそれがあっ
たり、エッジマスクの装入が困難になったりするため、
電極表面を覆うように近接配置する。このエッジマスク
の鋼帯幅方向位置を制御するための鋼帯端部検出は、例
えば発光部と受光部とからなるエッジセンサーを用いて
行なうことができる。その検出値はエッジマスク位置制
御器に入力され、エッジマスク自動位置決め装置により
エッジマスクの鋼帯幅方向位置が設定される。
する電極ごとにそれぞれ独立して鋼帯幅方向に前後動可
能に設ける。その場合、エッジマスクの極間方向位置
は、鋼帯端部に近接すると鋼帯と接触するおそれがあっ
たり、エッジマスクの装入が困難になったりするため、
電極表面を覆うように近接配置する。このエッジマスク
の鋼帯幅方向位置を制御するための鋼帯端部検出は、例
えば発光部と受光部とからなるエッジセンサーを用いて
行なうことができる。その検出値はエッジマスク位置制
御器に入力され、エッジマスク自動位置決め装置により
エッジマスクの鋼帯幅方向位置が設定される。
【0010】極間距離の調整に用いる鋼帯平坦度の検出
は平坦度計を用いて行う。この平坦度計の検出値は、電
極、エッジマスク位置制御器に入力され、鋼帯形状に合
せて電極自動位置決め装置により極間距離が調整され
る。その場合、鋼帯の平坦度が良好な時は極間距離を短
縮させることによりめっき液抵抗を減少させメッキに必
要な電力を削減することが可能となる。
は平坦度計を用いて行う。この平坦度計の検出値は、電
極、エッジマスク位置制御器に入力され、鋼帯形状に合
せて電極自動位置決め装置により極間距離が調整され
る。その場合、鋼帯の平坦度が良好な時は極間距離を短
縮させることによりめっき液抵抗を減少させメッキに必
要な電力を削減することが可能となる。
【0011】この発明では、電極とエッジマスクを一体
化して極間距離を調整可能となし、かつエッジマスクの
みを鋼帯幅方向に移動可能となしたことにより、帯の蛇
行や反りが生じてもエッジマスクを損傷したり、鋼帯表
面に疵を発生させることがなく、オーバーコートを経済
的にかつ安定して防止することができる。
化して極間距離を調整可能となし、かつエッジマスクの
みを鋼帯幅方向に移動可能となしたことにより、帯の蛇
行や反りが生じてもエッジマスクを損傷したり、鋼帯表
面に疵を発生させることがなく、オーバーコートを経済
的にかつ安定して防止することができる。
【0012】
【実施例】図1はこの発明の一実施例装置の全体構成を
示す概略図、図2は同上の装置における鋼帯端部位置検
出手段の一例を示す概略図、図3は同上の装置における
平坦度検出手段の一例を示す概略図であり、1は鋼帯、
2は電極、3はエッジマスク、4は電極自動位置決め装
置、5はエッジマスク自動位置決め装置、6はエッジマ
スク位置制御器、7は鋼帯端部位置検出器、8は電極、
エッジマスク位置制御器、9は鋼帯平坦度検出器、10
はエッジセンサー、11は平坦度計をそれぞれ示す。
示す概略図、図2は同上の装置における鋼帯端部位置検
出手段の一例を示す概略図、図3は同上の装置における
平坦度検出手段の一例を示す概略図であり、1は鋼帯、
2は電極、3はエッジマスク、4は電極自動位置決め装
置、5はエッジマスク自動位置決め装置、6はエッジマ
スク位置制御器、7は鋼帯端部位置検出器、8は電極、
エッジマスク位置制御器、9は鋼帯平坦度検出器、10
はエッジセンサー、11は平坦度計をそれぞれ示す。
【0013】電極2は該電極支持部材2−1の部分に配
設した電極自動位置決め装置4により鋼帯表面に向って
前後動可能に設けられている。前後動機構としては、例
えばモーター駆動されるねじロッド(4−1)を用いて
構成されたものを用いることができる。
設した電極自動位置決め装置4により鋼帯表面に向って
前後動可能に設けられている。前後動機構としては、例
えばモーター駆動されるねじロッド(4−1)を用いて
構成されたものを用いることができる。
【0014】エッジマスク3は、電極支持部材2−1に
取付けたエッジマスク自動位置決め装置5により鋼帯幅
方向に前後動可能に支持されている。前後動機構として
は、電極と同様、モーター駆動されるねじロッド(5−
1)を用いて構成されたものを用いることができる。
取付けたエッジマスク自動位置決め装置5により鋼帯幅
方向に前後動可能に支持されている。前後動機構として
は、電極と同様、モーター駆動されるねじロッド(5−
1)を用いて構成されたものを用いることができる。
【0015】鋼帯端部位置検出器7としては、図2にそ
の一例を示すごとく、発光部10−1と受光部10−2
とにより鋼帯1の端部を検出するエッジセンサー10を
用いる。
の一例を示すごとく、発光部10−1と受光部10−2
とにより鋼帯1の端部を検出するエッジセンサー10を
用いる。
【0016】鋼帯平坦度検出器9としては、図3にその
一例を示すごとく、触針式、反射光式等の平坦度計11
を用いる。
一例を示すごとく、触針式、反射光式等の平坦度計11
を用いる。
【0017】すなわち、この発明では、エッジセンサー
10により検出された鋼帯1の端部位置がエッジマスク
位置制御器6に入力され、エッジマスク自動位置決め装
置5によりエッジマスク3が所定の位置に保持される。
また、平坦度計11により鋼帯1の形状が測定され、そ
の測定値が電極、エッジマスク位置制御器8に入力さ
れ、鋼帯1の形状に合せて電極自動位置決め装置4によ
り電極間距離が調整される。
10により検出された鋼帯1の端部位置がエッジマスク
位置制御器6に入力され、エッジマスク自動位置決め装
置5によりエッジマスク3が所定の位置に保持される。
また、平坦度計11により鋼帯1の形状が測定され、そ
の測定値が電極、エッジマスク位置制御器8に入力さ
れ、鋼帯1の形状に合せて電極自動位置決め装置4によ
り電極間距離が調整される。
【0018】図4は鋼帯1、電極2およびエッジマスク
3の位置関係と電流の流れを示したもので、エッジマス
ク3は電極2を覆うように鋼帯1との間に位置した状態
でエッジオーバーコートが防止される。この場合、実質
的に極間距離を大きくとることにより液抵抗を増大させ
ることができるので、鋼帯エッジ部に集中する余分な電
流を遮ることが可能となるのみならず、鋼帯1とエッジ
マスク3との距離を大きくとることができるので、鋼帯
1の反りによりエッジマスク3を損傷したり、鋼帯表面
に疵を発生させることがない。さらに、エッジマスクは
鋼帯1の端部位置に応じて自動的に鋼帯幅方向位置が制
御されるので、鋼帯に蛇行が生じてもエッジオーバーコ
ートを確実に防止することが可能である。
3の位置関係と電流の流れを示したもので、エッジマス
ク3は電極2を覆うように鋼帯1との間に位置した状態
でエッジオーバーコートが防止される。この場合、実質
的に極間距離を大きくとることにより液抵抗を増大させ
ることができるので、鋼帯エッジ部に集中する余分な電
流を遮ることが可能となるのみならず、鋼帯1とエッジ
マスク3との距離を大きくとることができるので、鋼帯
1の反りによりエッジマスク3を損傷したり、鋼帯表面
に疵を発生させることがない。さらに、エッジマスクは
鋼帯1の端部位置に応じて自動的に鋼帯幅方向位置が制
御されるので、鋼帯に蛇行が生じてもエッジオーバーコ
ートを確実に防止することが可能である。
【0019】また、鋼帯の平坦度が良好な場合は、その
都度電極間を短縮させることにより液抵抗を減少させる
ことができるので、めっきに必要な電力を削減すること
が可能となる。
都度電極間を短縮させることにより液抵抗を減少させる
ことができるので、めっきに必要な電力を削減すること
が可能となる。
【0020】実施例1 この発明方法を電気亜鉛めっき鋼板の製造ラインに適用
した結果を以下に示す。本実施例では、厚さ0.8m
m、板幅1200mmの冷延鋼板に対し、表1に示す条
件で電気亜鉛めっきを施した場合の結果を、図5(A)
に示すエッジマスクを使用した従来法により同様の電気
亜鉛めっきを施した場合の結果と比較して表2に示す。
した結果を以下に示す。本実施例では、厚さ0.8m
m、板幅1200mmの冷延鋼板に対し、表1に示す条
件で電気亜鉛めっきを施した場合の結果を、図5(A)
に示すエッジマスクを使用した従来法により同様の電気
亜鉛めっきを施した場合の結果と比較して表2に示す。
【0021】表2の結果より明らかなごとく、本発明法
によりオーバーコートをほぼ完全に防止することができ
るとともに、鋼板の反りに起因する鋼板表面疵の発生も
なく、エッジマスクの損傷も皆無であったのに対し、従
来法ではオーバーコートの発生が確認され、さらに鋼板
の反りに起因する鋼板表面疵が発生し、エッジマスクの
損傷も確認された。また、消費電力は従来法の約9%低
減できた。
によりオーバーコートをほぼ完全に防止することができ
るとともに、鋼板の反りに起因する鋼板表面疵の発生も
なく、エッジマスクの損傷も皆無であったのに対し、従
来法ではオーバーコートの発生が確認され、さらに鋼板
の反りに起因する鋼板表面疵が発生し、エッジマスクの
損傷も確認された。また、消費電力は従来法の約9%低
減できた。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】
【発明の効果】以上説明したごとく、この発明によれ
ば、極間距離を調整可能となす電極に鋼帯幅方向に移動
可能となすエッジマスクを一体的に近接配置し、かつ鋼
帯の端部位置に応じてエッジマスクの鋼帯幅方向位置を
制御し、また鋼帯の平坦度に応じて電極間距離を制御す
るので、鋼帯の蛇行、平坦度(反り)の変化により鋼
帯、エッジマスクおよび電極の損傷を皆無となし、これ
により製品品質の向上、電力の節減、エッジマスクおよ
び電極の耐久性の向上がはかられるという、実操業上多
大な効果を奏する。
ば、極間距離を調整可能となす電極に鋼帯幅方向に移動
可能となすエッジマスクを一体的に近接配置し、かつ鋼
帯の端部位置に応じてエッジマスクの鋼帯幅方向位置を
制御し、また鋼帯の平坦度に応じて電極間距離を制御す
るので、鋼帯の蛇行、平坦度(反り)の変化により鋼
帯、エッジマスクおよび電極の損傷を皆無となし、これ
により製品品質の向上、電力の節減、エッジマスクおよ
び電極の耐久性の向上がはかられるという、実操業上多
大な効果を奏する。
【図1】この発明の一実施例装置の全体構成を示す概略
図である。
図である。
【図2】同上の装置における鋼帯端部位置検出手段の一
例を示す概略図である。
例を示す概略図である。
【図3】同上の装置における平坦度検出手段の一例を示
す概略図である。
す概略図である。
【図4】同上の装置における鋼帯、電極およびエッジマ
スクの位置関係と電流の流れを示す説明図である。
スクの位置関係と電流の流れを示す説明図である。
【図5】従来のエッジオーバーコート防止用のエッジマ
スクの一例を示す概略図で、(A)は断面コ形のエッジ
マスク、(B)は断面>形のエッジマスクをそれぞれ示
す。
スクの一例を示す概略図で、(A)は断面コ形のエッジ
マスク、(B)は断面>形のエッジマスクをそれぞれ示
す。
1 鋼帯 2 電極 3 エッジマスク 4 電極自動位置決め装置 5 エッジマスク自動位置決め装置 6 エッジマスク位置制御器 7 鋼帯端部位置検出器 8 電極、エッジマスク位置制御器 9 鋼帯平坦度検出器 10 エッジセンサー 11 平坦度計
Claims (2)
- 【請求項1】 一対の対向する電極間に鋼帯を通過させ
て電気めっきを施す連続電気めっき設備において、前記
電極を鋼帯に向って移動可能に設け、該電極間を通過す
る鋼帯のエッジ部のオーバーコートを防止するエッジマ
スクを電極と一体に設けるとともに鋼帯幅方向に移動可
能に設け、鋼帯端部検出値に基づいて前記エッジマスク
の位置を制御し、鋼帯平坦度検出値に応じて前記電極と
エッジマスクの位置を制御することを特徴とする電気め
っき設備におけるオーバーコート防止方法。 - 【請求項2】 一対の対向する電極間に鋼帯を通過させ
て電気めっきを施す連続電気めっき設備において、前記
電極を鋼帯に向って移動可能に設けるとともに、前後動
機構にて該電極位置を制御する電極自動位置決め装置
と、前記電極間を通過する鋼帯のエッジ部のオーバーコ
ートを防止するエッジマスクを電極と一体に設けるとと
もに、前後動機構にてエッジマスク位置を制御するエッ
ジマスク自動位置決め装置と、鋼帯端部検出値に基づい
て前記エッジマスク自動位置決め装置を制御するエッジ
マスク位置制御器、鋼帯平坦度検出値に応じて前記電極
自動位置決め装置を制御する電極、エッジマスク位置制
御器を備えたことを特徴とする電気めっき設備における
オーバーコート防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10991193A JPH06299399A (ja) | 1993-04-13 | 1993-04-13 | 電気めっき設備におけるオーバーコート防止方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10991193A JPH06299399A (ja) | 1993-04-13 | 1993-04-13 | 電気めっき設備におけるオーバーコート防止方法およびその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06299399A true JPH06299399A (ja) | 1994-10-25 |
Family
ID=14522280
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10991193A Pending JPH06299399A (ja) | 1993-04-13 | 1993-04-13 | 電気めっき設備におけるオーバーコート防止方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06299399A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011074405A (ja) * | 2009-09-29 | 2011-04-14 | Hitachi Cable Ltd | 銅箔の連続電解めっき装置 |
CN115506002A (zh) * | 2022-09-19 | 2022-12-23 | 张家港红东设备制造有限公司 | 酸洗电极对、电极组、电极装置及酸洗电极位置调整方法 |
-
1993
- 1993-04-13 JP JP10991193A patent/JPH06299399A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN115506002A (zh) * | 2022-09-19 | 2022-12-23 | 张家港红东设备制造有限公司 | 酸洗电极对、电极组、电极装置及酸洗电极位置调整方法 |
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