JP2540800Y2 - 電気めっき用コンダクタロールの遮蔽装置 - Google Patents

電気めっき用コンダクタロールの遮蔽装置

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JP2540800Y2
JP2540800Y2 JP4590191U JP4590191U JP2540800Y2 JP 2540800 Y2 JP2540800 Y2 JP 2540800Y2 JP 4590191 U JP4590191 U JP 4590191U JP 4590191 U JP4590191 U JP 4590191U JP 2540800 Y2 JP2540800 Y2 JP 2540800Y2
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昭雄 桜井
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は電気めっき用コンダクタ
ロールの遮蔽装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼帯等の電気めっき装置として、めっき
セル内のめっき液中で、被めっき材(金属帯)をアノー
ド(陽極)に対向させるとともに、該被めっき材をカソ
ード(陰極)側に保つべく、該被めっき材をコンダクタ
ロールとゴムライニングされた支持ロールとの間で挟圧
するものがある。このめっき装置では、コンダクタロー
ル表面にめっき金属が付着すると、コンダクタロール
と被めっき材との通電性が悪化して均一なめっきが不可
能となり、或いはコンダクタロール表面に付着しため
っき金属が被めっき材表面に押し疵を生ぜしめる如くの
不都合を招く。
【0003】そこで従来、コンダクタロールへのめっき
金属の付着を防止するため、特開昭63-50495号公報、実
開平2-3470号公報に記載の如く、コンダクタロールに近
接させて遮蔽板を設け、かつコンダクタロールと遮蔽板
との間に開口せしめたノズルからめっき液を供給するも
のが提案されている。
【0004】従来技術は、遮蔽板の存在により、コンダ
クタロールと被めっき材との接触部以外からコンダクタ
ロールへの電流を充分に遮断し、コンダクタロール表面
へのめっき金属の付着を防止しようとするものである。
また、従来技術は、ノズルによるめっき液の供給によ
り、コンダクタロールと遮蔽板との間のめっき液を置換
し、コンダクタロール表面へのめっき金属の付着を防止
しようとするものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
には、下記〜の問題点がある。
【0006】遮蔽板は、アノード側からコンダクタロ
ール側に向けて流出してくるめっき液の流れを遮断する
ように設置されるため、めっきセル内のめっき液流速分
布を乱す。即ち、アノードと被めっき材との間におい
て、被めっき材の幅方向中央のめっき液流速が低下し、
結果として、めっきやけの発生、合金めっき鋼板の板幅
方向の合金組成のばらつきを生ずる虞れがある。
【0007】めっき液の供給ノズルは、ポンプ、配管
等をともなって構成複雑であるばかりか、ノズルづまり
発生の虞れがあり、一旦ノズルづまりを生ずると、コン
ダクタロール表面にめっき金属が付着する虞れがある。
【0008】遮蔽板の曲率半径がコンダクタロール表
面の曲率半径に近いため、遮蔽板の下端部を被めっき材
表面から10mm以内に位置させると、遮蔽板の上下方向の
全体がコンダクタロールまわりに近接し、遮蔽板とコン
ダクタロール間のめっき液を十分に置換できず、コンダ
クタロール表面にめっき金属が付着し易い。
【0009】本考案は、めっきセル内のめっき液を流速
分布を乱すことなく、コンダクタロールと被めっき材の
接触部以外からコンダクタロールへの電流を確実に遮断
し、かつ簡素な構成によりコンダクタロールまわりに適
宜の液流を生じさせ、コンダクタロール表面へのめっき
金属の付着を防止することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案は、めっき液中の
コンダクタロールに近接する位置に、電気絶縁材料から
なる遮蔽板を設けて構成される、電気めっき用コンダク
タロールの遮蔽装置において、遮蔽板の下端部を被めっ
き材表面から10mm以内、かつコンダクタロール表面から
10mm以内に位置させるとともに、遮蔽板の被めっき材表
面から垂直距離で50mm以上離れた位置に通液口を設け、
更に遮蔽板の曲率半径をコンダクタロールの曲率半径よ
り大きくし、遮蔽板の下端部側では遮蔽板とコンダクタ
ロール表面との隙間が小さく、遮蔽板の上端部側では遮
蔽板とコンダクタロール表面との隙間が大きくなるよう
に設定したものである。
【0011】
【作用】本考案によれば、下記〜の作用がある。
【0012】コンダクタロールと被めっき材の接触部
以外からコンダクタロールへの電流を確実に遮断するた
めには、遮蔽板の下端部をコンダクタロールと被めっき
材の接触点に可及的に接近させなければならない。
【0013】即ち、本考案者の知見によれば、遮蔽板の
下端部を被めっき材表面から10mm以内、かつコンダクタ
ロール表面から10mm以内に位置させることにより、上記
電流の遮断を確実化し、コンダクタロール表面へのめっ
き金属の付着を十分に防止できることを認めた。
【0014】本考案者の知見によれば、コンダクタロ
ール表面でめっき金属が付着する範囲は、被めっき材表
面から垂直距離で50mm以内の範囲である。即ち、遮蔽板
は被めっき材表面から垂直距離で少なくとも50mm以内の
範囲で上記の電流遮断作用を果たせば良い。他方、被
めっき材表面から垂直距離で50mm以上離れた範囲でも通
液を完全遮断するものにあっては、電極間において、被
めっき材の幅方向中央のめっき液流速が約0.1m/ 秒低下
することを認めた。
【0015】即ち、本考案によれば、遮蔽板の被めっき
材表面から垂直距離で50mm以上離れた位置に通液口を設
けたから、めっきセル内のめっき液流速分布を乱すこと
なく、上記の電流遮断作用を確保できる。
【0016】遮蔽板の曲率半径は、コンダクタロール
の曲率半径より大きくすることにより、遮蔽板の下端部
側では遮蔽板とコンダクタロール表面との隙間を小さ
く、遮蔽板の上端部側では遮蔽板とコンダクタロール表
面との隙間を大きくとることができる。
【0017】従って、めっき液の供給ノズル等を設けな
い簡素な構成により、通液口から、上記隙間へのめっき
液の通液性を向上し、コンダクタロールまわりに適宜の
液流を確保することにて、コンダクタロ−ルと遮蔽板の
間のめっき液を十分に置換し、コンダクタロール表面へ
のめっき金属の付着を十分に防止できる。
【0018】
【実施例】図1は本考案の一実施例を示す模式図であ
る。
【0019】図1は、被めっき材1に亜鉛めっきを施す
電気めっきラインを構成するめっきセルを示すものであ
る。このめっきセルでは、被めっき材1をアノード(陽
極)2に対向させるとともに、該被めっき材1をカソー
ド(陰極)側に保つべく、該被めっき材1をコンダクタ
ロール3とゴムライニングされた支持ロール4との間で
挟圧している。
【0020】尚、このめっきセルでは、めっき液の再生
のためにめっき液を循環流として使用しているが、めっ
き液の活性化のため、めっき液は被めっき材1の通板方
向と逆方向に向かうカウンターフローにて被めっき材1
とアノード2の間を流出している。
【0021】そして、このめっきセルにあっては、めっ
き液中のコンダクタロール3に近接する位置に、上述の
めっき液の流れを遮断する如くの、電気絶縁材料からな
る遮蔽板11を設けた遮蔽装置10を有している。
【0022】ここで、遮蔽装置10は、下記(a) 〜(c)
により構成される。
【0023】(a) 遮蔽板11の下端部を被めっき材1の
表面から10mm以内、かつコンダクタロール3の表面から
10mm以内に位置させる。
【0024】(b) 遮蔽板11の被めっき材1の表面から
垂直距離で50mm以上離れた位置に通液口12を設ける。
【0025】(c) 遮蔽板11の曲率半径をコンダクタロ
ール3の曲率半径より大きくし、遮蔽板11の下端部側
では遮蔽板11とコンダクタロール3の表面との隙間が
小さく、遮蔽板11の上端部側では遮蔽板11とコンダ
クタロール3の表面との隙間が大きくなるように設定す
る。
【0026】次に、上記実施例の作用について説明す
る。
【0027】コンダクタロール3と被めっき材1の接
触部以外からコンダクタロール3への電流を確実に遮断
するためには、遮蔽板11の下端部をコンダクタロール
3と被めっき材1の接触点に可及的に接近させなければ
ならない。
【0028】即ち、本考案者の知見によれば、遮蔽板1
1の下端部を被めっき材1表面から10mm以内、かつコン
ダクタロール3表面から10mm以内に位置させることによ
り、上記電流の遮断を確実化し、コンダクタロール3表
面ヘのめっき金属の付着を十分に防止できることを認め
た。
【0029】本考案者の知見によれば、コンダクタロ
ール3表面でめっき金属が付着する範囲は、被めっき材
1表面から垂直距離で50mm以内の範囲である。即ち、遮
蔽板11は被めっき材1表面から垂直距離で少なくとも
50mm以内の範囲で上記の電流遮断作用を果たせば良
い。他方、被めっき材表面から垂直距離で50mm以上離れ
た範囲でも通液を完全遮断するものにあっては、アノー
ド2と被めっき材1との間において、被めっき材1の幅
方向中央のめっき液流速が約0.1m/ 秒低下することを認
めた。
【0030】即ち、本考案によれば、遮蔽板11の被め
っき材1表面から垂直距離で50mm以上離れた位置に通液
口12を設けたから、めっきセル内のめっき液流速分布
を乱すことなく、上記の電流遮断作用を確保できる。
【0031】遮蔽板11の曲率半径は、コンダクタロ
ール3の曲率半径より大きくすることにより、遮蔽板1
1の下端部側では遮蔽板11とコンダクタロール3表面
との隙間を小さく、遮蔽板11の上端部側では遮蔽板1
1とコンダクタロール3表面との隙間を大きくとること
ができる。
【0032】従って、めっき液の供給ノズル等を設けな
い簡素な構成により、通液口12から、上記隙間へのめ
っき液の通液性を向上し、コンダクタロール3まわりに
適宜の液流を確保することにて、コンダクタロ−ル3と
遮蔽板11の間のめっき液を十分に置換し、コンダクタ
ロール3表面へのめっき金属の付着を十分に防止でき
る。
【0033】以下、本考案の具体的実施結果について説
明する。
【0034】8基のめっきセルを備えた連続電気亜鉛め
っきラインで、冷延鋼板(0.7 〜1.2mm 板圧、1200〜16
00mm板幅)に亜鉛めっきを施すに際し、各めっきセルに
本考案の遮蔽板を設け、本考案の効果をテストした。
【0035】テストの結果、遮蔽板とめっき液供給ノズ
ルとを併せ用いる従来法であれば、合金めっき鋼板の板
幅方向の合金組成のばらつき発生率が 1〜 2%、めっき
やけの発生率が 1〜 2%であったのに対し、本考案法に
よれば、それら2つの発生率はともに 0となることを認
めた。また、本考案法によれば、従来法において必須と
なるめっき液供給ノズル、ポンプ、配管等の付帯設備、
及びそれらのメンテナンスが不要となることも、もちろ
んである。
【0036】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、めっきセ
ル内のめっき液を流速分布を乱すことなく、コンダクタ
ロールと被めっき材の接触部以外からコンダクタロール
への電流を確実に遮断し、かつ簡素な構成によりコンダ
クタロールまわりに適宜の液流を生じさせ、コンダクタ
ロール表面へのめっき金属の付着を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の一実施例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 被めっき材 3 コンダクタロール 10 遮蔽装置 11 遮蔽板 12 通液口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−82693(JP,A) 特開 昭63−50495(JP,A) 実開 昭61−159370(JP,U) 実開 平2−3470(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 めっき液中のコンダクタロールに近接す
    る位置に、電気絶縁材料からなる遮蔽板を設けて構成さ
    れる、電気めっき用コンダクタロールの遮蔽装置におい
    て、遮蔽板の下端部を被めっき材表面から10mm以内、か
    つコンダクタロール表面から10mm以内に位置させるとと
    もに、遮蔽板の被めっき材表面から垂直距離で50mm以上
    離れた位置に通液口を設け、更に遮蔽板の曲率半径をコ
    ンダクタロールの曲率半径より大きくし、遮蔽板の下端
    部側では遮蔽板とコンダクタロール表面との隙間が小さ
    く、遮蔽板の上端部側では遮蔽板とコンダクタロール表
    面との隙間が大きくなるように設定したことを特徴とす
    る電気めっき用コンダクタロールの遮蔽装置。
JP4590191U 1991-04-26 1991-04-26 電気めっき用コンダクタロールの遮蔽装置 Expired - Fee Related JP2540800Y2 (ja)

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