JP2901461B2 - 金属ストリップの通電処理槽用電極装置 - Google Patents

金属ストリップの通電処理槽用電極装置

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JP2901461B2 JP15890893A JP15890893A JP2901461B2 JP 2901461 B2 JP2901461 B2 JP 2901461B2 JP 15890893 A JP15890893 A JP 15890893A JP 15890893 A JP15890893 A JP 15890893A JP 2901461 B2 JP2901461 B2 JP 2901461B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属ストリップに電気
めっき、電解研磨、電解洗浄等の通電処理を行う通電処
理槽用の電極装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気めっき、電解研磨、電解洗浄等の通
電処理においては、通電処理槽内の電解液浴中において
たとえば金属ストリップを陰極とし、これに平行して設
置した電極を陽極とし、陽極、陰極の間で電気化学反応
を起こさせるが、両極の距離は反応効率上重要である。
極間距離が大きいと電解液抵抗が増大し、反応効率が低
下するから、原則として極間距離はできるだけ小さい方
が望ましい。しかし、特に通電処理槽が、水平方向に金
属ストリップを移動させて通電処理を行う横型である場
合、金属ストリップの張力変動、形状不良等によって金
属ストリップが上下方向にばたつき、金属ストリップが
電極と接触しやすい。このため、このばたつき分を考慮
して操業状態における電極の距離を広めに設定せざるを
得なかった。
【0003】特公昭50−8020号公報によれば、電極とし
て不溶解性陽極を用い、陽極自体を槽の構成材料とした
水平型めっき槽を使用し、かつ内部にめっき液を強制循
環して行う金属ストリップのめっき装置が提案されてい
る。このめっき装置を図2、図3により説明する。図2
はこのめっき装置の側面より見た断面図、図3はめっき
装置の内部を示す平面図で、1は電極、2は金属ストリ
ップ、3はプロテクタ、6はコンダクタロール、7はめ
っき液入口、8はめっき液受槽、9はめっき液出口であ
る。
【0004】金属ストリップ2はコンダクタロール6に
案内されて水平方向にめっき装置に進入し、めっきされ
る。めっき槽としては、別途槽体を設けてもよいが、こ
の例では金属ストリップ2と対向して上下に設けられる
不溶解性陽極よりなる電極1自身でめっき槽を構成し、
必要に応じてゴム、合成樹脂等の絶縁体で外側をライニ
ングしてある。めっき槽内にはめっき液入口7よりめっ
き液が圧送されて金属ストリップ2の移動方向に対向し
て電極間を流れ、下部のめっき液受槽8からめっき液出
口9へと流出して回収される。
【0005】電極1の金属ストリップ2に向いた表面に
は、金属ストリップの張力変動その他によって金属スト
リップ2と電極1とが短絡しないように、ベークライト
等の絶縁体で作られたプロテクタ3が取り付けられてい
る。プロテクタ3は、長方形断面の短冊状で、めっき槽
内の流れを均一化するとともに金属ストリップ2の幅方
向にめっきむらが生じないように、図3に示した例では
八の字状に配置されているが、電極との関係から、必ず
しも傾斜して配置する必要はなく、直角方向でもよい。
【0006】図4は電極1、金属ストリップ2ならびに
プロテクタ3の一部を示す(a)はストリップ進行方向
からの側面図、(b)は平面図である。この例ではプロ
テクタ3は電極1の表面に、ストリップの進行方向に対
し直角方向に配置されている。矢印は金属ストリップの
進行方向を示す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
プロテクタは、電極表面からの突出量によって電極と金
属ストリップとの接触防止効果が決定される。従来この
値は 2〜5mm が普通であったが、現実には形状の悪い金
属ストリップに対してはほとんど効果がない。したがっ
て、突出量を大きくしたいという要求は非常に強いが、
一方で電気めっき等の通電処理においては近年、金属ス
トリップと電極との距離が短縮される傾向にあり、 9〜
15mm程度が主流となっている。このような状況において
前記の突出量を大きくしようとすると、めっき槽内を流
れるめっき液の流動抵抗が増大して圧力損失が増大し、
また液の流動が不均一となって、ランニングコストの増
加、ならびに品質の低下を招くという問題点がある。ま
た、突出量を抑えて電極と金属ストリップとの接触防止
効果を高めるためプロテクタの数を増加させると、電極
の有効面積が減少し設備コストが増大してしまう。
【0008】電極と金属ストリップが接触した場合、最
も損傷の大きいのは金属ストリップのエッジ位置に相当
する部分である。したがって、その付近のプロテクタ
を、他の部分よりも丈夫にすればよい。すなわち、図5
に示すように、エッジ位置のプロテクタ3の厚みを増す
ことが有効ではあるが、処理設備における金属ストリッ
プの板幅がたとえば 700〜1800mmというように大きく変
化すると、このような対策はほとんど意味をなさない。
【0009】本発明は、上記のような問題点を解消し、
金属ストリップのエッジ部による電極の損傷を防止して
電極と金属ストリップの距離を短縮し、通電処理の効率
を向上することのできる電極構造を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】一般に、ストリップのエ
ッジ部分ではめっき電流が不均一となり、厚めっきとな
るいわゆるエッジオーバーコート現象が見られる。これ
を防止するため、エッジ部分の電極を遮蔽するエッジマ
スクが従来から使用されている。図6は、図4に示した
電極構造にエッジマスク4を設置した例である。エッジ
マスク4は、図示しない駆動機構により、手動、あるい
は自動で金属ストリップ2の幅に追随して幅方向に開閉
する。
【0011】本発明者らは、このエッジマスクの動きを
利用することで、金属ストリップ2の幅に追随して電極
の保護を行うことのできるプロテクタを完成するに至っ
た。すなわち本発明は、水平方向に金属ストリップを移
動させて通電処理を行う通電処理槽内に金属ストリップ
と対向して設けられる電極の表面に短冊状の絶縁材料よ
りなるプロテクタを取り付け、さらにこの上下のプロテ
クタの内側に、金属ストリップのエッジ位置に追随して
開閉可能な断面コの字状のエッジマスクであって、該エ
ッジマスクの先端部分上下の板部のそれぞれ上面および
下面に絶縁材料よりなる板状のエッジ用プロテクタを取
り付けた断面コの字状のエッジマスクを挿入してなる金
属ストリップの通電処理槽用電極装置である。
【0012】
【作 用】本発明によれば、通常のプロテクタ3の内側
に挿入される金属ストリップ2の幅に追随して幅方向に
開閉するエッジマスク4の先端部分に、さらにエッジ用
プロテクタ5を取り付けたから、そのときの金属ストリ
ップの板幅に対応して、エッジによる電極1の損傷を的
確に防止することができる。
【0013】
【実施例】本発明の一実施例を図1により説明する。
(a)はストリップ進行方向からの側面図、(b)は平
面図である。1は電極、2は金属ストリップ、3は通常
のプロテクタ、4はエッジマスク、5はエッジ用プロテ
クタで、金属ストリップ2の幅に追随して幅方向に開閉
するエッジマスク4の先端部分に、エッジ用プロテクタ
5を取り付けてある。したがって、金属ストリップ2の
エッジ部分に対して、常に通常のプロテクタ3よりも手
前にエッジ用プロテクタ5が介在するから、通常のプロ
テクタ3の突出量を均一としておいても、エッジによる
電極1の損傷を的確に防止することができる。なお、通
常のプロテクタ3ならびにエッジ用プロテクタ5はいず
れも金属ストリップ2に接触する可能性があることから
電気的に絶縁体であることが必要であり、FRPやベー
クライト、高分子ポリエチレン等の合成樹脂などが適当
である。
【0014】なお、図1(c)に示すようにエッジ用プ
ロテクタ5の厚みを適切に選定して通常のプロテクタ3
との隙間を設けないようにしたり、あるいはエッジ用プ
ロテクタ5と通常のプロテクタ3とを嵌合させ、摺動し
て開閉するように構成すると、金属ストリップ2のエッ
ジとエッジ用プロテクタ5が接触した際の衝撃力は重量
のある電極1で吸収し、エッジマスク4の駆動機構を損
傷することがない。
【0015】なお、この実施例では電極の形状に合わ
せ、プロテクタ3を通板方向とほぼ直角に取り付けてい
るが、さきの図4のように傾斜して取り付けてもよい。
従来の均一突出量のプロテクタを使用した場合と本実施
例とを比較すると、金属ストリップと電極の接触回数は
1日平均2〜3回あったものが0〜1回に、押し疵によ
る製品の不良率は0.3 〜0.4 %から0.1 〜0.2 %となっ
てともに半減した。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、エッジによる電極の損
傷を防止することができるから、電極と金属ストリップ
との距離を短縮でき、効率のよい通電処理を行うことが
できるという、すぐれた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す側面図ならびに平面図で
ある。
【図2】従来の技術を示す正面図である。
【図3】従来の技術を示す平面図である。
【図4】従来の技術を示す側面図ならびに平面図であ
る。
【図5】従来の他の技術を示す側面図ならびに平面図で
ある。
【図6】従来のさらに他の技術を示す側面図ならびに平
面図である。
【符号の説明】
1 電極 2 金属ストリップ 3 プロテクタ 4 エッジマスク 5 エッジ用プロテクタ 6 コンダクタロール 7 めっき液入口 8 めっき液受槽 9 めっき液出口
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C25D 21/00 C25D 21/00 J

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平方向に金属ストリップ(2)を移動
    させて通電処理を行う通電処理槽内に金属ストリップ
    (2)と対向して設けられる電極(1)の表面に短冊状
    の絶縁材料よりなるプロテクタ(3)を取り付け、さら
    にこの上下のプロテクタ(3)の内側に、金属ストリッ
    プ(2)のエッジ位置に追随して開閉可能な断面コの字
    状のエッジマスク(4)であって、該エッジマスク
    (4)の先端部分上下の板部のそれぞれ上面および下面
    に絶縁材料よりなる板状のエッジ用プロテクタ(5)を
    取り付けた断面コの字状のエッジマスク(4)を挿入し
    てなる金属ストリップの通電処理槽用電極装置。
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