JP2785605B2 - 垂直型電気めっき装置 - Google Patents

垂直型電気めっき装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鋼ストリップを垂直
型電気めっき槽内に導き、電気めっき槽内に垂直に配置
された電極板によって、鋼ストリップの表面を連続的に
電気めっきするための、垂直型電気めっき装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】鋼ストリップの表面を連続的に電気めっ
きするための装置として、例えば、特開昭63-206498 号
公報には、電気めっき液を収容するための垂直型電気め
っき槽と、前記電気めっき槽内を下方に次いで上方に向
って垂直に移動中の鋼ストリップと平行に、前記電気め
っき槽内に配置された少なくとも1対の電極板とからな
る垂直型電気めっき装置( 以下、先行技術という) が開
示されている。
【0003】図2は、先行技術の装置の一例を示す概略
垂直断面図である。図2に示すように、電気めっき液a
を収容するための垂直型電気めっき槽2の鋼ストリップ
入側の上方には、鋼ストリップ1を、電気めっき槽2内
に下方に向って垂直に導き、そして、鋼ストリップ1に
通電するための第1通電ロール13が配置されている。電
気めっき槽2内の下部には、電気めっき槽2内に導かれ
た鋼ストリップ1の移動方向を、上方に向って反転させ
るためのシンクロール15が配置されている。電気めっき
槽2の鋼ストリップ出側の上方には、鋼ストリップ1
を、電気めっき槽2から上方に向って垂直に導き、そし
て、鋼ストリップ1に通電するための、第2通電ロール
14が配置されている。
【0004】電気めっき槽2内には、鋼ストリップ1の
両表面を電気めっきするための1対の第1電極板6'と、
1対の第2電極板7'とが配置されている。1対の第1電
極板6'は、第1通電ロール13とシンクロール15との間に
おいて、電気めっき槽2内を下方に向かって移動中の鋼
ストリップ1を間にして、鋼ストリップ1と平行に配置
されている。1対の第2電極板7'は、シンクロール15と
第2通電ロール14との間において、電気めっき槽2内を
上方に向って移動中の鋼ストリップ1を間にして、鋼ス
トリップ1と平行に配置されている。第1通電ロール13
および第2通電ロール14の各々の一側には、これに掛け
回された鋼ストリップ1を押さえるための押さえロール
8'が設けられている。
【0005】鋼ストリップ1は、第1通電ロール13、シ
ンクロール15および第2通電ロール14を介して、電気め
っき槽2内を下方に次いで上方に移動する。第1通電ロ
ール13と第1電極板6'との間、および、第2電極板7'と
第2通電ロール14との間に、電気めっき槽2内に供給さ
れた電気めっき液aを通って直流電流を通じる。かくし
て、鋼ストリップ1が1対の第1電極板6'の間および1
対の第2電極板7'の間を通過する間に、鋼ストリップ1
の両表面が電気めっきされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の垂直型電気めっ
き装置には、次のような問題がある。即ち、従来の装置
においては、鋼ストリップ1に対する通電は、電気めっ
き槽2の鋼ストリップ入側および出側の上方に設けられ
た第1通電ロール13および第2通電ロール14によって行
われ、電気めっき槽2内の下部に設けられたシンクロー
ル15は、電気めっき槽2内に導かれた鋼ストリップ1の
移動方向を上方に向って反転させるための機能を有して
いるのみである。
【0007】従って、従来の垂直型電気めっき装置にお
ける、電気めっき槽1基当りのめっき電流の電気容量
は、通電ロールの集電能力および通電ロール自体の発熱
等の点から、約60KA程度である。近時、電気めっき鋼板
の製造効率を高め、その製造コストを下げるために、電
気めっき槽1基当りのめっき電流の大容量化が望まれて
いる。そこで、第1通電ロール13および第2通電ロール
14のほかに、シンクロール15も通電ロールとして機能さ
せれば、電気めっき槽1基当りのめっき電流を大容量化
することができるが、従来の装置においては、シンクロ
ール15を通電ロールとして機能させることはできない。
【0008】その理由は、次の通りである。即ち、従来
の装置においては、めっき操業に当り、シンクロール15
にめっき液中のスラッジ等の異物が噛み込みやすい。シ
ンクロール15に異物が噛み込むと、電気めっき鋼板の電
気めっき層の表面に押し疵等の欠陥が発生する。そこ
で、上述した欠陥の発生を防止するために、従来のシン
クロール15の表面は、ゴム等でライニングされている。
従って、従来の装置においては、シンクロール15を通電
ロールとして機能させることができない。
【0009】従来の装置には、更に、次のような問題が
ある。即ち、電気めっきすべき鋼ストリップ1の肉厚が
薄く且つその幅が狭い場合には、電気めっき槽2の鋼ス
トリップ入側および出側の上方に設けられた第1通電ロ
ール13および第2通電ロール14によって通電された鋼ス
トリップ1の発熱量が、その固有抵抗によって高くな
る。
【0010】そのために、第1通電ロール13によって電
気めっき槽2内に導かれた鋼ストリップ1の、めっき液
中に浸漬されていない部分、および、第2通電ロール14
によって電気めっき槽2から上方に向って垂直に導かれ
た鋼ストリップ1の、めっき液中から引き出された部分
は、高温になる。その結果、鋼ストリップ1に絞り等の
欠陥が発生する。
【0011】従って、この発明の目的は、上述した問題
を解決し、垂直型電気めっき装置における、電気めっき
槽1基当りのめっき電流の電気容量を高め、これによっ
て、電気めっき鋼板の製造コストを下げることができ、
しかも、押し疵や絞り等の欠陥が発生することのない、
品質の優れた電気めっき鋼板を経済的に製造することが
できる垂直型電気めっき装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の垂直型電気め
っき装置は、電気亜鉛めっき液を収容するための垂直型
電気めっき槽と、鋼ストリップを前記電気めっき槽内に
下方に向って垂直に導き、そして、前記鋼ストリップに
通電するための、前記電気めっき槽の入側の上方に配置
された第1通電ロールと、前記電気めっき槽内に導かれ
た前記鋼ストリップの移動方向を、上方に向って反転さ
せると共に、前記鋼ストリップに通電するための、前記
電気めっき槽内の下部に配置された第2通電ロールと、
前記鋼ストリップを前記電気めっき槽から上方に向って
垂直に導き、そして、前記鋼ストリップに通電するため
の、前記電気めっき槽の鋼ストリップ出側の上方に配置
された第3通電ロールと、前記第1通電ロールと前記第
2通電ロールとの間において、前記電気めっき槽内を下
方に向って移動中の前記鋼ストリップを間にして、前記
鋼ストリップと平行に、前記電気めっき内に配置され
少なくとも1対の第1電極板と、前記第2通電ロール
と前記第3通電ロールとの間において、前記電気めっき
槽内を上方に向って移動中の前記鋼ストリップを間にし
て、前記鋼ストリップと平行に、前記電気めっき槽内に
配置された少なくとも1対の第2電極板と、そして、前
少なくとも1対の第1電極板と前記第2通電ロールと
の間、および、前記第2通電ロールと前記少なくとも1
対の第2電極板との間の各々を、下方および上方に向っ
て移動する前記鋼ストリップに向けて、電気めっき液を
噴射し、前記第2通電ロールに電気めっき液中の異物が
噛み混むことを防止するための、前記電気めっき槽内に
配置された、異物噛み混み防止用めっき液噴射ノズルと
からなることに特徴を有するものである。
【0013】更に、前記第1通電ロールを通り、前記第
1電極板に向って下方に移動する前記鋼ストリップの、
前記電気めっき槽の入側の上方、および、前記第2電極
板を通り、前記第3通電ロールに向って上方に移動する
前記鋼ストリップの、前記電気めっき槽の出側の上方の
各々に、前記鋼ストリップに向けて電気めっき液を噴射
し、前記鋼ストリップを冷却するための鋼ストリップ冷
却用めっき液噴射ノズルが設けられていることに特徴を
有するものである。
【0014】
【作用】この発明の装置においては、電気めっき槽内の
鋼ストリップに通電するために、電気めっき槽の入側の
上方に配置された第1通電ロール、および、鋼ストリッ
プ出側の上方に配置された第3通電ロールに加えて、電
気めっき槽内の下部に配置された従来のシンクロールが
第2通電ロールとして機能している。従って、電気めっ
き槽1基当りのめっき電流の大容量化が可能になり、電
気めっき鋼板の製造を効率的に行うことができ、その製
造コストを下げることができる。そして、第1電極板と
第2通電ロールとの間、および、第2通電ロールと第2
電極板との間の各々を、下方および上方に向って移動す
る鋼ストリップに向けて電気めっき液を噴射する異物噛
み込み防止用めっき液噴射ノズルが設けられているの
で、第2通電ロールに電気めっき液中の異物が噛み込む
ことを防止することができ、品質の優れた電気めっき鋼
板を経済的に製造することができる。
【0015】更に、電気めっき槽の入側および出側の各
々の上方に、鋼ストリップに向けて電気めっき液を噴射
するための鋼ストリップ冷却用めっき液噴射ノズルを設
け、鋼ストリップを冷却するときは、鋼ストリップの、
めっき液中に浸漬されていない部分の温度の上昇が抑制
され、従って、鋼ストリップに絞り等の欠陥が発生する
ことを防止することができる。
【0016】
【実施例】次に、この発明の装置を図面を参照しながら
説明する。図1はこの発明の装置の1実施態様を示す概
略垂直断面図である。図1に示すように、電気めっき液
aを収容するための垂直型電気めっき槽2の鋼ストリッ
プ入側の上方には、鋼ストリップ1を、電気めっき槽2
内に下方に向って垂直に導き、そして、鋼ストリップ1
に通電するための第1通電ロール3が配置されており、
電気めっき槽2の鋼ストリップ出側の上方には、鋼スト
リップ1を、電気めっき槽2から上方に向って垂直に導
き、そして、鋼ストリップ1に通電するための、第3通
電ロール5が配置されている。
【0017】電気めっき槽2内の下部には、電気めっき
槽2内に導かれた鋼ストリップ1の移動方向を、上方に
向って反転させると共に、鋼ストリップ1に通電するた
めの第2通電ロール4が設けられている。
【0018】第1通電ロール3と第2通電ロール4との
間には、電気めっき槽2内を下方に向って移動中の鋼ス
トリップ1を間にして、鋼ストリップ1と実質的に平行
に、2対の第1電極板6が配置されている。そして、第
2通電ロール4と第3通電ロール5との間には、電気め
っき槽2内を上方に向って移動中の鋼ストリップ1を間
にして、鋼ストリップ1と実質的に平行に、2対の第2
電極板7が配置されている。
【0019】第1通電ロール3および第3通電ロール5
の各々の一側には、これに掛け回される鋼ストリップ1
を押さえるための押さえロール8が設けられている。第
2通電ロール4の両側には、これに掛け回されて反転す
る鋼ストリップ1を押さえるための2つの押さえロール
9が設けられている。
【0020】第1電極板6と第2通電ロール4との間、
および、第2通電ロール4と第2電極板7との間の各々
には、下方および上方に向って移動する鋼ストリップ1
に向けて電気めっき液を噴射し、電気めっき液a中の異
物が第2通電ロール4に噛み込むことを防止するため
の、異物噛み込み防止用めっき液噴射ノズル10が設けら
れている。
【0021】ノズル10は、第1電極板6と第2通電ロー
ル4との間、および、第2通電ロール4と第2電極板7
との間の各々を、下方および上方に向って移動する鋼ス
トリップ1と、第2通電ロール4とによって形成され
た、めっき液溜り部11およびめっき液溜り部11の上方に
向けて配置されている。ノズル10の、めっき液溜り部11
の上方に向けた角度は、0〜60°が適当である。
【0022】上述したノズル10から、めっき液溜り部11
およびめっき液溜り部11の上方の鋼ストリップ1に向け
て、フィルターによりスラッジ等の異物が除去された清
浄な電気めっき液が噴射される。これによって、電気め
っき液a中に存在するスラッジ等の異物の、第2通電ロ
ール4に対する噛み込みが、確実に防止される。
【0023】第1通電ロール3を通り、第1電極板6に
向って下方に移動する鋼ストリップ1の、電気めっき槽
2の入側の上方、および、第2電極板7を通り、第3通
電ロール5に向って上方に移動する鋼ストリップ1の、
電気めっき槽2の出側の上方の各々には、鋼ストリップ
1の少なくとも1方の表面に向けて電気めっき液を噴射
し、鋼ストリップ1を冷却するための鋼ストリップ冷却
用めっき液噴射ノズル12が、配置されている。
【0024】上述したノズル12から、電気めっき槽2の
入側および出側の上方において、鋼ストリップ1の少な
くとも1方の表面に向けて電気めっき液を噴射し、鋼ス
トリップ1を冷却することによって、鋼ストリップ1
の、電気めっき液a中に浸漬されていない部分の温度上
昇が防止される。従って、鋼ストリップ1に絞り等の欠
陥が発生することはない。ノズル12からの、めっき液の
スプレー量は、めっき電流容量および鋼ストリップの厚
さおよび幅に基づいて予め算出された適切な量に、自動
的に制御される。
【0025】電気めっきされるべき鋼ストリップ1は、
第1通電ロール3、第2通電ロール4および第3通電ロ
ール5を介して、電気めっき槽2内を下方に次いで上方
に向って移動する。第1通電ロール3、第2通電ロール
4および第3通電ロール5と、第1電極板6および第2
電極板7との間に、電気めっき槽2内に供給された電気
めっき液aを通って直流電流を通じる。かくして、鋼ス
トリップ1が2対の第1電極板6,6 の間および2対の第
2電極板7,7 の間を通過する間に、鋼ストリップ1の両
表面は電気めっきされる。このとき、第1通電ロール3
および第3通電ロール5を通る鋼ストリップ1は、各々
押さえロール8によって押しつけられ、そして、第2通
電ロール4を通る鋼ストリップ1は、2つの押さえロー
ル9によって押しつけられている。従って、鋼ストリッ
プ1が、第1通電ロール3、第2通電ロール4および第
3通電ロール5を通る際に、スパークが発生することは
ない。
【0026】第1電極板6と第2通電ロール4との間、
および、第2通電ロール4と第2電極板7との間を移動
する鋼ストリップ1に向けて、異物噛み込み防止用めっ
き液噴射ノズル10から、清浄な電気めっき液が噴射され
る。このような電気めっき液の噴射によって、電気めっ
き液a中に存在するスラッジ等の異物の第2通電ロール
4に対する噛み込みが、確実に防止される。
【0027】更に、第1通電ロール3を通り、第1電極
板6に向って下方に移動する鋼ストリップ1の、電気め
っき槽2の入側の上方、および、第2電極板7を通り、
第3通電ロール5に向って上方に移動する鋼ストリップ
1の、電気めっき槽2の出側の上方の各々において、鋼
ストリップ冷却用めっき液噴射ノズル12から、鋼ストリ
ップ1の少なくとも1方の表面に向けて、清浄な電気め
っき液が噴射される。このような電気めっき液の噴射に
よって、鋼ストリップ1は冷却され、鋼ストリップ1
の、電気めっき液a中に浸漬されていない部分の温度上
昇が防止される。従って、鋼ストリップ1に絞り等の欠
陥が発生することはない。なお、鋼ストリップのサイズ
によっては、その温度上昇が低い場合もある。従って、
鋼ストリップ冷却用めっき液噴射ノズル12は、必要に応
じて配置するものとする。
【0028】上述したように、この発明の装置において
は、従来のシンクロールが通電ロールとして機能してい
る。その結果、電気めっき槽1基当りのめっき電流の電
気容量は、少なくとも従来の約2倍となる。従って、電
気めっき鋼板の製造能率が高まり、その製造コストを下
げることができ、しかも、押し疵や絞り等の欠陥が発生
することのない、品質の優れた電気めっき鋼板を経済的
に製造することができる。
【0029】なお、電気めっき槽1基当りのめっき電流
の電気容量が、少なくとも従来の約2倍になることか
ら、これに対応し得るように、第1電極板6および第2
電極板7は、各2対設けることが好ましい。このよう
に、第1電極板6および第2電極板7を各2対設けれ
ば、従来使用されている品質の電極で十分に対応させる
ことができる。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
垂直型電気めっき装置における、電気めっき槽1基当り
のめっき電流の電気容量を高め、これによって、電気め
っき鋼板の製造コストを下げることができ、しかも、押
し疵や絞り等の欠陥が発生することのない、品質の優れ
た電気めっき鋼板を経済的に製造することができる、工
業上重要な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の装置の一実施態様を示す概略垂直断
面図である。
【図2】従来の装置の一例を示す概略垂直断面図であ
る。
【符号の説明】
a 電気めっき液、 1 鋼ストリップ、 2 垂直型電気めっき槽、 3 第1通電ロール、 4 第2通電ロール、 5 第3通電ロール、 6,6' 第1電極板、 7,7' 第2電極板、 8,8' 押さえロール、 9 押さえロール、 10 異物噛み込み防止用めっき液噴射ノズル、 11 めっき液溜り部11、 12 鋼ストリップ冷却用めっき液噴射ノズル、 13 第1通電ロール、 14 第2通電ロール、 15 シンクロール。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気亜鉛めっき液を収容するための垂直
    型電気めっき槽と、 鋼ストリップを前記電気めっき槽内に下方に向って垂直
    に導き、そして、前記鋼ストリップに通電するための、
    前記電気めっき槽の入側の上方に配置された第1通電ロ
    ールと、 前記電気めっき槽内に導かれた前記鋼ストリップの移動
    方向を、上方に向って反転させると共に、前記鋼ストリ
    ップに通電するための、前記電気めっき槽内の下部に配
    置された第2通電ロールと、 前記鋼ストリップを前記電気めっき槽から上方に向って
    垂直に導き、そして、前記鋼ストリップに通電するため
    の、前記電気めっき槽の鋼ストリップ出側の上方に配置
    された第3通電ロールと、 前記第1通電ロールと前記第2通電ロールとの間におい
    て、前記電気めっき槽内を下方に向って移動中の前記鋼
    ストリップを間にして、前記鋼ストリップと平行に、前
    記電気めっき内に配置された少なくとも1対の第1電
    極板と、 前記第2通電ロールと前記第3通電ロールとの間におい
    て、前記電気めっき槽内を上方に向って移動中の前記鋼
    ストリップを間にして、前記鋼ストリップと平行に、前
    記電気めっき槽内に配置された少なくとも1対の第2電
    極板と、そして、 前記少なくとも1対の第1電極板と前記第2通電ロール
    との間、および、前記第2通電ロールと前記少なくとも
    1対の第2電極板との間の各々を、下方および上方に向
    って移動する前記鋼ストリップに向けて、電気めっき液
    を噴射し、前記第2通電ロールに電気めっき液中の異物
    が噛み混むことを防止するための、前記電気めっき槽内
    に配置された、異物噛み混み防止用めっき液噴射ノズル
    とからなることを特徴とする、垂直型電気めっき装置。
  2. 【請求項2】 前記第1通電ロールを通り、前記少なく
    とも1対の第1電極板に向って下方に移動する前記鋼ス
    トリップの、前記電気めっき槽の入側の上方、および、
    前記少なくとも1対の第2電極板を通り、前記第3通電
    ロールに向って上方に移動する前記鋼ストリップの、前
    記電気めっき槽の出側の上方の各々に、前記鋼ストリッ
    プに向けて電気めっき液を噴射し、前記鋼ストリップを
    冷却するための鋼ストリップ冷却用めっき液噴射ノズル
    が配置されている、請求項1記載の装置。
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