JPS6358236B2 - - Google Patents
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- JPS6358236B2 JPS6358236B2 JP56120470A JP12047081A JPS6358236B2 JP S6358236 B2 JPS6358236 B2 JP S6358236B2 JP 56120470 A JP56120470 A JP 56120470A JP 12047081 A JP12047081 A JP 12047081A JP S6358236 B2 JPS6358236 B2 JP S6358236B2
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
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- C23C2/00—Hot-dipping or immersion processes for applying the coating material in the molten state without affecting the shape; Apparatus therefor
- C23C2/26—After-treatment
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- Coating With Molten Metal (AREA)
Description
この発明は片面合金化溶融亜鉛メツキ鋼板の製
造において、非メツキ面に発生する酸化膜を効率
よく電解除去する方法に関する。 片面溶融亜鉛メツキ鋼板の製造においては、鋼
板の加熱、冷却等により非メツキ面が大気により
酸化され、表面にFeO、Fe3O4、Fe2O3等の酸化
膜が発生する。従つて非メツキ面を清浄な肌の製
品とするためには、この酸化膜を除去する工程が
必要となる。 上記酸化膜は、メツキ鋼板の製造過程における
度重なる熱処理のために酸化が進み、付着が極め
て強固となつている。従つて通常の酸洗等で簡単
に除去できず、一般に電解法、化学研磨法、メカ
ニカル研削法等によつて除去が行われている。 最近、亜鉛メツキ鋼板の溶接性塗装性等が重要
視され、片面溶融亜鉛メツキ鋼板を更に高温処理
して合金化処理した片面合金化溶融亜鉛メツキ鋼
板の製造が行われるようになつた。この合金化処
理鋼板は高温処理を受けているため、非メツキ面
酸化膜の付着が通常の片面メツキ鋼板より一層強
固となつている。従つてこの酸化膜の除去に当つ
て電解法、化学研磨法を適用する場合には、電流
密度又は処理液の温度を上げる等除膜性能を高め
る必要があるが、除膜性能を高めると必然的にメ
ツキ亜鉛を溶出する性能も高められるので、メツ
キ品質に悪影響を与える問題が生じる。またメカ
ニカル研削法による場合は、より大きな研削力を
必要とするため、鋼板面に線状の表面疵を生ぜし
める等、非メツキ面品質を損じる問題があり、対
策が望まれていた。 この発明は上記要望に応えて、片面合金化溶融
亜鉛メツキ鋼板の非メツキ面酸化膜を、該鋼板の
メツキ品質を損うことなくかつ、非メツキ面の表
面に疵をつけることなく、効率よく電解除去する
優れた方法の提供を目的とする。 本発明は、片面に合金化溶融亜鉛メツキを施し
た鋼板の非メツキ酸化膜を電解除去するに際し
て、前記鋼板をスキンパスミル及びレベラーに通
して軽圧下したのち電解液中で片面の両面に相対
して設けた複数陽極間を陰極として通板させて、
非メツキ面の酸化膜を完全に除去する方法及び前
記鋼板をスキンパスミル及びレベラーに通して軽
圧下しさらにその非メツキ面を砥粒入りナイロン
系のブラシで軽研磨したのち電解液中で鋼板の両
面に相対して設けた複数陽極間を陰極として通板
させて、非メツキ面の酸化膜を一層簡単に除去す
るようにした片面合金化溶融亜鉛メツキ鋼板の非
メツキ面酸化膜の除去方法を要旨とする。 従来の片面溶融亜鉛メツキ鋼板の非メツキ面酸
化膜を電解除去する方法には、例えば第１図の側
面図に示す如く、電解液３中を通板する片面メツ
キ鋼板１の非メツキ面２に対面して電解液３中に
陽極５を設けた、いわゆる一対極の陽極による方
法がある。この方法で片面合金化溶融亜鉛メツキ
鋼板の非メツキ面酸化膜を除去しようとすると、
非メツキ面酸化膜の除去とともにメツキ面４の亜
鉛メツキも浸されてメツキ品質が低下する欠点が
ある。 本発明者らはこの問題を解決すべく種々実験研
究を行い、上記従来法の非メツキ面（陰極）に対
面させる陽極に加えてさらに反対側のメツキ面に
も対面する陽極を設ける実験を試みた。 すなわち、電解液中を通る陰極メツキ鋼板の両
面に相対して陽極を設けたいわゆる２対極の陽極
での電解を行うと、メツキ面が電解反応から保護
されてメツキ亜鉛の電解による溶出が抑制され、
しかも非メツキ面の酸化膜が有効に除去できると
いう新事実を発見した。 これは、２対極の陽極を設けた場合、メツキ面
とこれに対面する陽極間においてまづ第一に電解
液に含まれる亜鉛がメツキ面に析出して亜鉛皮膜
を形成し、この亜鉛皮膜によりメツキ面が保護さ
れてメツキ亜鉛の溶出が抑制されるものと思考さ
れる。 また、片面合金化溶融亜鉛メツキ鋼板を予めス
キンパスミル及びレベラーに通して伸率0.3〜0.5
％の軽圧下を施した後上記２対極の陽極により酸
化膜を電解除去すると、非メツキ面酸化膜に細か
いクラツクが生じて固着が緩められて電解反応が
速やかに酸化膜の内部に達し、酸化膜除去の効果
が一段と高められる。 さらにまた上記スキンパスミルおよびレベラー
に通した後さらに砥粒入りナイロン系のブラシで
軽研磨することによつて、酸化膜の電解除去の効
果は一層高められ、非メツキ面の酸化膜を完全に
除去し得ることが判明した。 なお上記スキンパスミルおよびレベラーでの軽
圧下によりメツキ品質には何等影響を与えないこ
とならびに砥粒入りナイロン系のブラシでの研摩
によつても非メツキ面に殆んど影響がないことも
確認できた。 以下本発明についてさらに詳細に説明する。 第２図は片面合金化溶融亜鉛メツキ鋼板の製造
において本法を実施する場合、メツキ鋼板６の非
メツキ面７の酸化膜を除去する工程のスキンパス
ミル８、レベラー９、電解装置１０の配置を模型
的に示した側面図である。 スキンパスミル８は鋼板の調質圧延に常用され
るミルでよく、レベラー９は同じく鋼板の調質用
に常用されるローラレベラーでよい。 電解装置１０は、図示例のものは電解液１１を
満たした電解槽１２と電解液１１中に上下に適当
間隔に水平にそれぞれ設けられた２対極の陽極１
３，１３、陽極１４，１４とから構成され、メツ
キ鋼板６は陰極に印加されて液１１中に浸漬し、
陽極１３，１３間及び陽極１４，１４間を矢印ａ
方向に通板する。 上記陽極１３，１３及び１４，１４をそれぞれ
垂直方向に相対して設けてその間をメツキ鋼板を
通板させる等２対極の配置、通板を所望の形に変
えてもよく、また上記２対極陽極の設置数を所望
数に増加または減少しても差し支えない。 １５はコンダクターロール、１６はシンキング
ロール、１７は絞りロールである。 第２図に基いて本発明方法を説明する。 合金化処理を終えた片面合金化溶融亜鉛メツキ
鋼板６は、スキンパスミル８及びレベラー９に通
して伸率0.3〜0.5％に軽圧下された後、コンダク
ターロール１５によつて陰極に印加され、シンキ
ングロール１６によつて電解液１１中に案内され
て陽極１３，１３及び陽極１４，１４間を通る際
に非メツキ面７の酸化膜が完全に電解除去され
る。 上記電解液１１には常用のH2SO4溶液が用い
られるが、その濃度はH2SO46％程度の薄い酸液
でよく、さらにこれにメツキ亜鉛の溶出を抑制す
るインヒビターを0.5％程度添加することが好ま
しい。上記電解における電解液の液温は70℃以
上、電流密度は20A／ｄm2以上、処理時間は５秒
以上とすることが好ましい。 第３図は、片面合金化溶融亜鉛メツキ鋼板の製
造において第２項記載に係る本法を実施する場
合、メツキ鋼板６の非メツキ面７の酸化膜を除去
する工程のスキンパスミル８、レベラー９、ブラ
シ装置１８、洗浄ノズル２１、電解装置１０の配
置を模型的に示した側面図である。 上記スキンパスミル８、レベラー９及び電解装
置１０は第２図と同様のものである。 ブラシ装置１８はレベラー９と電解装置１０間
に設けられ、図示例のものは上方の砥粒入りナイ
ロン系のブラツシングロール１９と、これに相対
して下方に設けたバツクアツプアイドルローラ２
０とで構成し、ブラシングロール１９を図示しな
い原動機で回転駆動するよう設けてあり、その間
を通るメツキ鋼板６の非メツキ面７の酸化膜を回
転するブラシングロール１９が除去する。 第３図に基いて本発明方法を説明する。 合金化処理を終えた片面合金化溶融亜鉛メツキ
鋼板６は、スキンパスミル８及びレベラー９に通
して伸率0.3〜0.5％に軽圧下され、更にブラシ装
置１８で回転するブラシングロール１９により非
メツキ面７の酸化膜のすくなくとも50％以上が除
去された後、コンダクターロール１５で陰極に印
加されシンキングロール１６により電解液１１中
に案内されて矢印ａ方向に陽極１３，１３間と陽
極１４，１４間を通る際に非メツキ面の酸化膜が
完全に電解除去される。 上記電解液１１には第２図と同様にインヒビタ
ー0.5％を添加した６％H2SO4溶液を使用するこ
とが好ましく、また電解条件としては同様に液温
70℃以上、電流密度20A／ｄm2以上が好ましい
が、電解処理時間は３秒以上とするのが好まし
い。 次に本発明の実施例について説明する。 実施例 １ メツキ面の亜鉛メツキ付着量が45〜50ｇ／m2の
片面合金化溶融亜鉛メツキ鋼板を、第２図の非メ
ツキ面酸化膜の除去装置を用いてスキンパスミル
８及びレベラー９に通して伸率0.3％に軽圧下し
たのち電解装置１０にて前記鋼板の非メツキ面に
付着した、組成FeO−Fe3O4−Fe2O3、膜厚６〜
7μｍ、膜重量20〜36ｇ／m2の酸化膜を電解除去
して供試鋼板とした。 上記電解における電解条件を、電解液組成がイ
ンヒビター0.5％添加の６％H2SO4溶液、液温70
〜75℃、電流密度20A／ｄm2、電解時間10秒とし
た。 また比較例として上記と同様の片面合金化溶融
亜鉛メツキ鋼板をスキンパスミル及びレベラーに
通さないで、上記電解装置を用いて同様の電解条
件で非メツキ面の酸化膜を電解除去して供試鋼板
とした。 上記２つの例における非メツキ面からの酸化膜
（Fe）の除去率とメツキ面からのZn溶出量の測定
結果を第１表に示す。
造において、非メツキ面に発生する酸化膜を効率
よく電解除去する方法に関する。 片面溶融亜鉛メツキ鋼板の製造においては、鋼
板の加熱、冷却等により非メツキ面が大気により
酸化され、表面にFeO、Fe3O4、Fe2O3等の酸化
膜が発生する。従つて非メツキ面を清浄な肌の製
品とするためには、この酸化膜を除去する工程が
必要となる。 上記酸化膜は、メツキ鋼板の製造過程における
度重なる熱処理のために酸化が進み、付着が極め
て強固となつている。従つて通常の酸洗等で簡単
に除去できず、一般に電解法、化学研磨法、メカ
ニカル研削法等によつて除去が行われている。 最近、亜鉛メツキ鋼板の溶接性塗装性等が重要
視され、片面溶融亜鉛メツキ鋼板を更に高温処理
して合金化処理した片面合金化溶融亜鉛メツキ鋼
板の製造が行われるようになつた。この合金化処
理鋼板は高温処理を受けているため、非メツキ面
酸化膜の付着が通常の片面メツキ鋼板より一層強
固となつている。従つてこの酸化膜の除去に当つ
て電解法、化学研磨法を適用する場合には、電流
密度又は処理液の温度を上げる等除膜性能を高め
る必要があるが、除膜性能を高めると必然的にメ
ツキ亜鉛を溶出する性能も高められるので、メツ
キ品質に悪影響を与える問題が生じる。またメカ
ニカル研削法による場合は、より大きな研削力を
必要とするため、鋼板面に線状の表面疵を生ぜし
める等、非メツキ面品質を損じる問題があり、対
策が望まれていた。 この発明は上記要望に応えて、片面合金化溶融
亜鉛メツキ鋼板の非メツキ面酸化膜を、該鋼板の
メツキ品質を損うことなくかつ、非メツキ面の表
面に疵をつけることなく、効率よく電解除去する
優れた方法の提供を目的とする。 本発明は、片面に合金化溶融亜鉛メツキを施し
た鋼板の非メツキ酸化膜を電解除去するに際し
て、前記鋼板をスキンパスミル及びレベラーに通
して軽圧下したのち電解液中で片面の両面に相対
して設けた複数陽極間を陰極として通板させて、
非メツキ面の酸化膜を完全に除去する方法及び前
記鋼板をスキンパスミル及びレベラーに通して軽
圧下しさらにその非メツキ面を砥粒入りナイロン
系のブラシで軽研磨したのち電解液中で鋼板の両
面に相対して設けた複数陽極間を陰極として通板
させて、非メツキ面の酸化膜を一層簡単に除去す
るようにした片面合金化溶融亜鉛メツキ鋼板の非
メツキ面酸化膜の除去方法を要旨とする。 従来の片面溶融亜鉛メツキ鋼板の非メツキ面酸
化膜を電解除去する方法には、例えば第１図の側
面図に示す如く、電解液３中を通板する片面メツ
キ鋼板１の非メツキ面２に対面して電解液３中に
陽極５を設けた、いわゆる一対極の陽極による方
法がある。この方法で片面合金化溶融亜鉛メツキ
鋼板の非メツキ面酸化膜を除去しようとすると、
非メツキ面酸化膜の除去とともにメツキ面４の亜
鉛メツキも浸されてメツキ品質が低下する欠点が
ある。 本発明者らはこの問題を解決すべく種々実験研
究を行い、上記従来法の非メツキ面（陰極）に対
面させる陽極に加えてさらに反対側のメツキ面に
も対面する陽極を設ける実験を試みた。 すなわち、電解液中を通る陰極メツキ鋼板の両
面に相対して陽極を設けたいわゆる２対極の陽極
での電解を行うと、メツキ面が電解反応から保護
されてメツキ亜鉛の電解による溶出が抑制され、
しかも非メツキ面の酸化膜が有効に除去できると
いう新事実を発見した。 これは、２対極の陽極を設けた場合、メツキ面
とこれに対面する陽極間においてまづ第一に電解
液に含まれる亜鉛がメツキ面に析出して亜鉛皮膜
を形成し、この亜鉛皮膜によりメツキ面が保護さ
れてメツキ亜鉛の溶出が抑制されるものと思考さ
れる。 また、片面合金化溶融亜鉛メツキ鋼板を予めス
キンパスミル及びレベラーに通して伸率0.3〜0.5
％の軽圧下を施した後上記２対極の陽極により酸
化膜を電解除去すると、非メツキ面酸化膜に細か
いクラツクが生じて固着が緩められて電解反応が
速やかに酸化膜の内部に達し、酸化膜除去の効果
が一段と高められる。 さらにまた上記スキンパスミルおよびレベラー
に通した後さらに砥粒入りナイロン系のブラシで
軽研磨することによつて、酸化膜の電解除去の効
果は一層高められ、非メツキ面の酸化膜を完全に
除去し得ることが判明した。 なお上記スキンパスミルおよびレベラーでの軽
圧下によりメツキ品質には何等影響を与えないこ
とならびに砥粒入りナイロン系のブラシでの研摩
によつても非メツキ面に殆んど影響がないことも
確認できた。 以下本発明についてさらに詳細に説明する。 第２図は片面合金化溶融亜鉛メツキ鋼板の製造
において本法を実施する場合、メツキ鋼板６の非
メツキ面７の酸化膜を除去する工程のスキンパス
ミル８、レベラー９、電解装置１０の配置を模型
的に示した側面図である。 スキンパスミル８は鋼板の調質圧延に常用され
るミルでよく、レベラー９は同じく鋼板の調質用
に常用されるローラレベラーでよい。 電解装置１０は、図示例のものは電解液１１を
満たした電解槽１２と電解液１１中に上下に適当
間隔に水平にそれぞれ設けられた２対極の陽極１
３，１３、陽極１４，１４とから構成され、メツ
キ鋼板６は陰極に印加されて液１１中に浸漬し、
陽極１３，１３間及び陽極１４，１４間を矢印ａ
方向に通板する。 上記陽極１３，１３及び１４，１４をそれぞれ
垂直方向に相対して設けてその間をメツキ鋼板を
通板させる等２対極の配置、通板を所望の形に変
えてもよく、また上記２対極陽極の設置数を所望
数に増加または減少しても差し支えない。 １５はコンダクターロール、１６はシンキング
ロール、１７は絞りロールである。 第２図に基いて本発明方法を説明する。 合金化処理を終えた片面合金化溶融亜鉛メツキ
鋼板６は、スキンパスミル８及びレベラー９に通
して伸率0.3〜0.5％に軽圧下された後、コンダク
ターロール１５によつて陰極に印加され、シンキ
ングロール１６によつて電解液１１中に案内され
て陽極１３，１３及び陽極１４，１４間を通る際
に非メツキ面７の酸化膜が完全に電解除去され
る。 上記電解液１１には常用のH2SO4溶液が用い
られるが、その濃度はH2SO46％程度の薄い酸液
でよく、さらにこれにメツキ亜鉛の溶出を抑制す
るインヒビターを0.5％程度添加することが好ま
しい。上記電解における電解液の液温は70℃以
上、電流密度は20A／ｄm2以上、処理時間は５秒
以上とすることが好ましい。 第３図は、片面合金化溶融亜鉛メツキ鋼板の製
造において第２項記載に係る本法を実施する場
合、メツキ鋼板６の非メツキ面７の酸化膜を除去
する工程のスキンパスミル８、レベラー９、ブラ
シ装置１８、洗浄ノズル２１、電解装置１０の配
置を模型的に示した側面図である。 上記スキンパスミル８、レベラー９及び電解装
置１０は第２図と同様のものである。 ブラシ装置１８はレベラー９と電解装置１０間
に設けられ、図示例のものは上方の砥粒入りナイ
ロン系のブラツシングロール１９と、これに相対
して下方に設けたバツクアツプアイドルローラ２
０とで構成し、ブラシングロール１９を図示しな
い原動機で回転駆動するよう設けてあり、その間
を通るメツキ鋼板６の非メツキ面７の酸化膜を回
転するブラシングロール１９が除去する。 第３図に基いて本発明方法を説明する。 合金化処理を終えた片面合金化溶融亜鉛メツキ
鋼板６は、スキンパスミル８及びレベラー９に通
して伸率0.3〜0.5％に軽圧下され、更にブラシ装
置１８で回転するブラシングロール１９により非
メツキ面７の酸化膜のすくなくとも50％以上が除
去された後、コンダクターロール１５で陰極に印
加されシンキングロール１６により電解液１１中
に案内されて矢印ａ方向に陽極１３，１３間と陽
極１４，１４間を通る際に非メツキ面の酸化膜が
完全に電解除去される。 上記電解液１１には第２図と同様にインヒビタ
ー0.5％を添加した６％H2SO4溶液を使用するこ
とが好ましく、また電解条件としては同様に液温
70℃以上、電流密度20A／ｄm2以上が好ましい
が、電解処理時間は３秒以上とするのが好まし
い。 次に本発明の実施例について説明する。 実施例 １ メツキ面の亜鉛メツキ付着量が45〜50ｇ／m2の
片面合金化溶融亜鉛メツキ鋼板を、第２図の非メ
ツキ面酸化膜の除去装置を用いてスキンパスミル
８及びレベラー９に通して伸率0.3％に軽圧下し
たのち電解装置１０にて前記鋼板の非メツキ面に
付着した、組成FeO−Fe3O4−Fe2O3、膜厚６〜
7μｍ、膜重量20〜36ｇ／m2の酸化膜を電解除去
して供試鋼板とした。 上記電解における電解条件を、電解液組成がイ
ンヒビター0.5％添加の６％H2SO4溶液、液温70
〜75℃、電流密度20A／ｄm2、電解時間10秒とし
た。 また比較例として上記と同様の片面合金化溶融
亜鉛メツキ鋼板をスキンパスミル及びレベラーに
通さないで、上記電解装置を用いて同様の電解条
件で非メツキ面の酸化膜を電解除去して供試鋼板
とした。 上記２つの例における非メツキ面からの酸化膜
（Fe）の除去率とメツキ面からのZn溶出量の測定
結果を第１表に示す。
【表】
第１表に見る通り、比較例においては、非メツ
キ面からのFe除去率が70〜80％であつたが、本
発明例では100％と、非メツキ面酸化膜が完全に
除去された。またメツキ面からのZn溶出量は0.2
ｇ／m2の少量に抑制されメツキ面の品質低下は防
止された。 実施例 ２ メツキ面の亜鉛付着量が45〜50ｇ／m2の片面合
金化溶融亜鉛メツキ鋼板を、第３図の非メツキ面
酸化膜の除去装置を用いて、スキンパスミル８、
レベラー９に通して伸率0.3〜0.5％に軽圧下しさ
らに非メツキ面を砥粒入りナイロン系のブラシン
グロール１９により軽研磨し、非メツキ面に付着
した実施例１と同様の、組成FeO−Fe3O4−
Fe2O3、膜厚６〜7μｍ、膜重量20〜36ｇ／m2の酸
化膜をすくなくとも50％以上除去した後、電解装
置１０にて残余の酸化膜を電解除去して供試鋼板
とした。 上記電解における電解条件を、電解液組成イン
ヒビター0.5％添加の６％H2SO4溶液、液温70〜
75℃、電流密度20A／ｄm2、電解時間３〜５秒と
した。 上記供試鋼板のメツキ面の品質及び非メツキ面
酸化膜の除去状態を検査したところ、２対極陽極
の使用と短かい電解時間に於いてもメツキ面の品
質には何等劣化が認められず極めて美麗であり、
また非メツキ面酸化膜は一層簡単に除去され、非
メツキ面に殆んど影響がなく極めて清浄な表面肌
であつた。 以上述べた如く、本発明は、片面合金化溶融亜
鉛メツキ鋼板の非メツキ面酸化膜を電解除去する
に際して、前処理としてメツキ鋼板のスキンパス
ミル、レベラーによる軽圧下、または前記スキン
パスミル、レベラーによる軽圧下と非メツキ面へ
の砥粒入りナイロン系ブラツシングのメカニカル
な方法を実施し、しかる後陰極メツキ鋼板の両面
に陽極を相対させる電解方法を実施することによ
り、メツキ品質を殆んど損うことなくしかも非メ
ツキ面酸化膜を完全に電解除去することを可能と
したので、片面合金化溶融亜鉛メツキ鋼板の品質
の向上、コストの低減等に極めて有効である。
キ面からのFe除去率が70〜80％であつたが、本
発明例では100％と、非メツキ面酸化膜が完全に
除去された。またメツキ面からのZn溶出量は0.2
ｇ／m2の少量に抑制されメツキ面の品質低下は防
止された。 実施例 ２ メツキ面の亜鉛付着量が45〜50ｇ／m2の片面合
金化溶融亜鉛メツキ鋼板を、第３図の非メツキ面
酸化膜の除去装置を用いて、スキンパスミル８、
レベラー９に通して伸率0.3〜0.5％に軽圧下しさ
らに非メツキ面を砥粒入りナイロン系のブラシン
グロール１９により軽研磨し、非メツキ面に付着
した実施例１と同様の、組成FeO−Fe3O4−
Fe2O3、膜厚６〜7μｍ、膜重量20〜36ｇ／m2の酸
化膜をすくなくとも50％以上除去した後、電解装
置１０にて残余の酸化膜を電解除去して供試鋼板
とした。 上記電解における電解条件を、電解液組成イン
ヒビター0.5％添加の６％H2SO4溶液、液温70〜
75℃、電流密度20A／ｄm2、電解時間３〜５秒と
した。 上記供試鋼板のメツキ面の品質及び非メツキ面
酸化膜の除去状態を検査したところ、２対極陽極
の使用と短かい電解時間に於いてもメツキ面の品
質には何等劣化が認められず極めて美麗であり、
また非メツキ面酸化膜は一層簡単に除去され、非
メツキ面に殆んど影響がなく極めて清浄な表面肌
であつた。 以上述べた如く、本発明は、片面合金化溶融亜
鉛メツキ鋼板の非メツキ面酸化膜を電解除去する
に際して、前処理としてメツキ鋼板のスキンパス
ミル、レベラーによる軽圧下、または前記スキン
パスミル、レベラーによる軽圧下と非メツキ面へ
の砥粒入りナイロン系ブラツシングのメカニカル
な方法を実施し、しかる後陰極メツキ鋼板の両面
に陽極を相対させる電解方法を実施することによ
り、メツキ品質を殆んど損うことなくしかも非メ
ツキ面酸化膜を完全に電解除去することを可能と
したので、片面合金化溶融亜鉛メツキ鋼板の品質
の向上、コストの低減等に極めて有効である。
第１図は従来の片面溶融亜鉛メツキ鋼板の非メ
ツキ面酸化膜の電解除去方法の説明図で縦断側面
を示す。第２図及び第３図は本発明方法の片面合
金化溶融亜鉛メツキ鋼板の非メツキ面酸化膜の除
去の工程を模型的に示した側面図である。 １，６：片面メツキ鋼板、２，７：非メツキ
面、３，１１：電解液、４：メツキ面、５，１
３，１４：陽極、８：スキンパスミル、９：レベ
ラー、１０：電解装置、１２：電解槽、１５：コ
ンダクターロール、１６：シンキングロール、１
７：絞りロール、１８：ブラシ装置、１９：ブラ
シングロール、２０：バツクアツプアイドルロー
ル、２１：洗浄ノズル。
ツキ面酸化膜の電解除去方法の説明図で縦断側面
を示す。第２図及び第３図は本発明方法の片面合
金化溶融亜鉛メツキ鋼板の非メツキ面酸化膜の除
去の工程を模型的に示した側面図である。 １，６：片面メツキ鋼板、２，７：非メツキ
面、３，１１：電解液、４：メツキ面、５，１
３，１４：陽極、８：スキンパスミル、９：レベ
ラー、１０：電解装置、１２：電解槽、１５：コ
ンダクターロール、１６：シンキングロール、１
７：絞りロール、１８：ブラシ装置、１９：ブラ
シングロール、２０：バツクアツプアイドルロー
ル、２１：洗浄ノズル。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 片面に合金化溶融亜鉛メツキを施した鋼板の
非メツキ面酸化膜を電解除去するに際して、前記
鋼板をスキンパスミル及びレベラーに通して軽圧
下したのち電解液中で鋼板の両面に相対して設け
た複数陽極間を陰極として通板させて、非メツキ
面の酸化膜を電解除去することを特徴とする片面
合金化溶融亜鉛メツキ鋼板の非メツキ面酸化膜の
除去方法。 ２ 片面に合金化溶融亜鉛メツキを施した鋼板の
非メツキ面酸化膜を電解除去するに際して、前記
鋼板をスキンパスミル及びレベラーに通して軽圧
下しさらにその非メツキ面を砥粒入りナイロン系
のブラシで軽研磨したのち電解液中で鋼板の両面
に相対して設けた複数陽極間を陰極として通板さ
せて、非メツキ面の酸化膜を電解除去することを
特徴とする片面合金化溶融亜鉛メツキ鋼板の非メ
ツキ面酸化膜の除去方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56120470A JPS5822369A (ja) | 1981-07-30 | 1981-07-30 | 片面合金化溶融亜鉛メツキ鋼板の非メツキ面酸化膜の除去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56120470A JPS5822369A (ja) | 1981-07-30 | 1981-07-30 | 片面合金化溶融亜鉛メツキ鋼板の非メツキ面酸化膜の除去方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5822369A JPS5822369A (ja) | 1983-02-09 |
| JPS6358236B2 true JPS6358236B2 (ja) | 1988-11-15 |
Family
ID=14786961
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP56120470A Granted JPS5822369A (ja) | 1981-07-30 | 1981-07-30 | 片面合金化溶融亜鉛メツキ鋼板の非メツキ面酸化膜の除去方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5822369A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0363131U (ja) * | 1989-10-26 | 1991-06-20 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106040755B (zh) * | 2016-07-16 | 2018-02-27 | 太原科技大学 | 装有导电托辊的阴极保护输送辊道 |
| CN106001133B (zh) * | 2016-07-16 | 2018-02-27 | 太原科技大学 | 制有下垂裸露电线阴极保护的输送辊道 |
-
1981
- 1981-07-30 JP JP56120470A patent/JPS5822369A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0363131U (ja) * | 1989-10-26 | 1991-06-20 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5822369A (ja) | 1983-02-09 |
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