JPS61261497A - クラツド鋼板及びその連続製造方法とその装置 - Google Patents

クラツド鋼板及びその連続製造方法とその装置

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JPS61261497A
JPS61261497A JP10131285A JP10131285A JPS61261497A JP S61261497 A JPS61261497 A JP S61261497A JP 10131285 A JP10131285 A JP 10131285A JP 10131285 A JP10131285 A JP 10131285A JP S61261497 A JPS61261497 A JP S61261497A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は新規なステンレスクラッド鋼板及びその製造法
とその連続製造装置に関する。
〔発明の背景〕
従来、熱延鋼板あるいはステンレス鋼板の連続デスケー
リング法及び装置は、特開昭53−65225号。
特公昭38−12162号及び特開昭59−41482
号に記載されているように機械的にスケールを破壊した
後に酸水溶液に浸漬あるいは中性塩水溶液中で電解処理
する方法であった。しかし、ステンレスあるいはチタン
等の耐食金属と炭素鋼のクラッド材についての同−設備
で連続的に焼鈍、デスケールする方法及び設備はなかっ
た。従来の熱延鋼板あるいはステンレス鋼のデスケール
設備をステンレスクラッド鋼板に適用した場合、炭素鋼
の溶解が激しい問題があった。また、処理後のクラッド
鋼板は炭素鋼の防食が考慮されておらず、ステンレス鋼
と炭素鋼の電食が生じる不都合があった。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、炭素鋼の防食性の優れたステンレス鋼
クラッド鋼板及びその製造法とステンレスクラッド鋼板
の焼鈍、デスケールと炭素鋼面の防食処理を同−設備で
連続且つ効果的に製造する連続製造装置を提供すること
にある。
〔発明の概要〕
本発明はステンレス鋼クラッド鋼板の炭素鋼面に亜鉛め
っき又は微量のクロム、ニッケル、鉄を含む亜鉛皮膜で
被覆したことを特徴とする。さらに、ステンレス鋼クラ
ッド鋼板を高温の気相中で熱処理を施し、次いでスケー
ルブレーキング後に中性塩水溶液で電解処理し、その後
硫酸溶液中等で電解処理を施してステンレス鋼面のスケ
ール除去及び炭素鋼面を活性化し、次いで片面ステンレ
スクラッド鋼板の場合は炭素鋼面のみに亜鉛めっき処理
を施こし、次いで化成処理を施す。両面ステンレスクラ
ッド鋼板の場合は亜鉛めっき処理を省略して硝弗酸等の
混酸処理を施こすように各々の処理装置を配置したステ
ンレス鋼クラッド鋼板の連続表面処理設備を特徴とする
亜鉛めっきに当ってステンレス鋼側に設けた電極に対し
てクラッド鋼板より高い電位とすることによってステン
レス鋼が電解液中に溶出するので、この溶出したFe、
Cr、Ni等が亜鉛めっき皮膜に形成され、耐食性を向
上させる。
ステンレス鋼は耐食材料として一般に良く知られている
が高価であるために使用が制限される問題がある。一般
に金属材料の耐食性は、その表面の性質で決まることか
ら、炭素鋼の如き安価な構造材料の表面にステンレス鋼
の耐食性を付与すれば経済性、特性上大きな効果をもた
らす。クラッド鋼板に圧着されるステンレス鋼はオース
テナイト系ステンレス鋼が好ましい。特に、JISi格
の5US304,316,321,347゜309.3
10等が好ましい。フェライト系ステンレス鋼として5
US410が好ましい。
しかるに炭素鋼表面にステンレス鋼の箔をはりつける、
いわゆるステンレスクラッド鋼板にすれば経済的で且つ
高耐食性の鋼板が得られる。クラッド鋼板の製造法は爆
着力が主流であったが、この方法ではクラッド鋼板を連
続的に製造することが出来ない。最近、圧延機による圧
着法が開発され、ステンレスクラッド鋼板を連続的にコ
イル状で製造できるようになった。
ステンレスクラッド鋼板は片面ステンレスクラッド鋼板
と両面ステンレスクラッド鋼板があるが経済性や溶接性
などを考慮すると片面ステンレスクラッド鋼板(以下、
単にステンレスクラッド鋼板と云う)が有用である。片
面ステンレスクラッド鋼板を屋根、建物の外板等建材に
使用する場合、外側はステンレス鋼面とすれば問題ない
が、内側の炭素鋼側の耐食性が問題となる。すなわち、
ステンレス鋼と炭素鋼の電位差による電食が生じるため
である。本発明は、このような問題を解消するものであ
り、ステンレスクラッド鋼板の炭素鋼面を耐食性に優れ
た亜鉛めっき皮膜で被覆したものである。ここで亜鉛め
っきは材料の機械的特性を損わずに、炭素鋼面のみを被
覆することが肝要であり、このためには片面電気亜鉛め
っき皮膜が好ましい、更に、電気亜鉛めっきについて、
本願発明者らが種々の研究を実施した結果、亜鉛皮膜中
の微量のクロム、ニッケル、鉄を含有させた場合に、亜
鉛めっきの美麗な外観を損なうことなく、耐食性と化成
処理性を向上させ得ることが判明した。ここで、クロム
、ニッケル、鉄を微量としたのは次の理由による。亜鉛
皮膜中のクロム含有量が0.5%を超えるとめつき皮膜
が黒灰色〜黒色の粗雑な皮膜となり、外観を著しく損な
うのみでなく、耐食性が低下する6クロム含有量が0.
5%以下では、めっき皮膜の外観は純亜鉛めっきと同等
であり美麗な面が得られる。耐食性はクロムを含有する
ことにより、0.5%以下であればいずれの含有量でも
純亜鉛めっきより向上し、効果を発揮する。0.5%以
下の含有量では0.1程度が耐食性が亜鉛めっきの約3
倍と安定しており実用的である。
ニッケル含有量は亜鉛・ニッケル合金めっきの耐食性に
関しては10%付近までが最も良好で、それ以上では効
果が低下する。しかし、亜鉛中にクロム、ニッケルが含
有された場合、ニッケルの効果は含有量がそれ程高くな
くても十分であり、1%以下でも耐食性は改善される。
ニッケル量をむやみに多くしてもステンレスクラッド鋼
板の目的からすれば経済性等を考慮すれば得策ではなく
1%以下で十分に目的は達せられる。
本発明は、炭素鋼板の片面にステンレス鋼薄帯が一体圧
着されているクラッド鋼板を焼鈍する焼鈍炉、焼鈍後高
温のクラッド鋼板を冷却する冷却装置、冷却されたクラ
ッド鋼板表面の酸化皮膜にクラックを形成させるスケー
ルブレーカ、前記酸化皮膜にクラックを有するクラッド
鋼板の前記酸化皮膜を電解によって除去する電解装置及
び該電解処理されたクラッド鋼板の前記炭素鋼板面側に
電解によって亜鉛めっきを施す亜鉛めっき装置を備えた
ことを特徴とするクラッド鋼板の連続製造装置にある。
亜鉛めっき皮膜を形成させた後に化成皮膜をその表面に
形成することは有効であり、化成皮膜形成装置を有する
のが好ましい。この装置の後に、更に、本発明は炭素鋼
板の両面にステンレス鋼薄帯が一体圧着されているクラ
ッド鋼板を、上述と同様に電解処理した後に亜鉛皮膜を
形成することなく混酸によって処理する混酸処理槽を備
えたことを特徴とする。この場合は、亜鉛めっき皮膜は
形成させず、また化成皮膜も形成しなくてもよいので、
素通りする。
また、本発明はクラッド鋼板を連続的に処理するもので
、焼鈍炉から最後の混酸処理槽までを連続して処理され
るもので、クラッド鋼板は同時に焼鈍、スケール除去、
亜鉛めっき及びその他の必要に応じて化成皮膜処理、混
酸処理が行われる。
銅帯は両端でロール等の手段によって強制的にテンショ
ンが与えられる。スケール除去のための電解装置として
、中性塩電解装置の他硫酸電解装置が好ましい。硫酸電
解装置はステンレス鋼面がアノード、炭素鋼面がカソー
ドになるような電極配置及び電位になるように構成され
る。
片面電気めっき装置は、ステンレス鋼面がアノード、炭
素鋼面がカソードになるような電極配置及び電位になる
ように構成するのが好ましい。
めっき後処理装置として亜鉛皮膜の化成処理装置を設け
るのが好ましい。
焼鈍時にはクラッド鋼板にテンションがかからないよう
に連続的に鋼板を移動させる。そのため焼鈍炉中で鋼板
を支持するロールが所定間隔で設けられ自重によっても
伸びないようになっている。
スケールブレーカはロールによって構成されており、こ
の部分で鋼板の曲げによる抵抗によって中性塩電解タン
ク、硫酸電解タンク、片面メッキタンク後処理装置及び
混酸タンク、ホットリンズ。
ドライヤを順次通ってロールに巻回されるその力によっ
てテンションがかけられる。中性塩電解タンク、硫酸電
解タンク、片面メッキタンクの各間及び混酸タンクの後
にブラシ洗浄機を設けるのが次にステンレスクラッド鋼
板の連続表面処理と設備について説明する。ステンレス
クラッド鋼板は焼鈍熱処理を施し、その機械的性質を調
整する。
焼鈍熱処理の際に生成するステンレス鋼面及び炭素鋼面
のスケールは除去して美麗な外観として製品とする。前
述した如き炭素鋼面の防食を施した鉄含有量は、亜鉛−
鉄合金めっき膜の場合は鉄含有量が30%以下では亜鉛
めっき膜よりも低下する。したがって鉄は少ない方が好
ましい。しかし。
亜鉛中に鉄がクロム、ニッケルと共存する場合は鉄含有
量が1%以下、好ましくは0.5%以下の時には耐食性
に影響なく、めっき後の化成処理性を著しく向上させる
ことができる。鉄含有量が多くなる程化成処理性は向上
するが、耐食性は逆に低下することから、亜鉛中の鉄を
むやみに多くすることは得策ではなく0.5%程度で十
分目的は達せられる。
電気亜鉛めっき浴としてはステンレスクラッド鋼板の性
質上、塩素イオンの存在は避けるべきであり、また、公
害問題を考慮すればシアン化浴も好しくなく、硫酸亜鉛
めっき浴が実用的である。
ステンレスクラッド鋼板の焼鈍、デスケール及びめっき
処理を同−設備で連続的に行なえば好都合である。焼鈍
熱処理はトンネル炉で行なうのが好しく、この場合の雰
囲気は大気あるいは調整雰囲気のいずれでも目的は達せ
られるが、表面に生成するスケール量を軽減し、デスケ
ール性を良くするには酸化性を調整した雰囲気ガス中で
行なうことが好ましい。焼鈍後の強制冷却時の雰囲気も
焼鈍炉に準ずれば良いが、S板温度が急激に降下するこ
とを考慮すると大気でも十分目的は達せられる。焼鈍後
のデスケール処理を効果的に行なうにはクラッド鋼板に
機械的な方法で変形を与え、スケールにクラッドを発生
させ(スケールブレーキング処理)、次いで電解処理を
する方法が有利である。スケールブレーキング処理は複
数個のロール配置により、ステンレスクラッド鋼板に引
張り曲げ伸びを与える方法が実用的であり、5%程度の
伸び率を鋼板に与えることにより必要十分なりラックが
スケールに発生する。スケールにクラックを発生させた
ステンレスクラッド鋼板は中性塩水溶液中でアノード電
解することにより素地に損傷を与えることなくスケール
除去を行なうが、スケールは中性塩電解処理のみでは完
全に除くことは困難であるので、次に行なう硫酸水溶液
中での電解処理と併用して行なうのが実用的である。こ
の中性塩電解処理では特に炭素鋼板面の酸化皮膜を除去
するが、ステン鋼側の酸化皮膜の十分な除去ができない
。中性塩電解処理は通常ステンレスクラッド鋼板をアノ
ードとするアノード電解で十分であるが、場合によって
はアノード電解とカソード電解を併用しても良い、電解
浴はN a CQの如き塩化物水溶液ではステンレス面
及び炭素鋼面のいず九にもピッティングが生じるので実
用的ではなく、硫酸ナトリウム水溶液が好ましい。
硫酸水溶液中の電解は主にステンレス鋼側のスケールの
除去と炭素鋼面のめっきの前処理として行なう。この処
理ではステンレスクラッド鋼板の炭素鋼面をカソードと
することにより、炭素鋼面を硫酸による溶解とカソード
還元反応により清浄にするとともに活性化してめっきの
前処理を行なう。同時にステンレス面をアノードとして
活性溶解させることにより、中性塩電解処理で残ったス
ケールを溶解除去する。したがって硫酸電解処理ではス
テンレスクラッド鋼板の両面に対向して電極を配置して
、炭素鋼側の電極をA、ステンレス鋼側を電極をBとす
ると電解時の各々の電位はA〉ステンレスクラッド鋼板
〉Bの順に低くすることが肝要である。ここで、炭素鋼
面のスケールが厚く、中性塩電解のみでは完全に除去で
きないような場合は通常の硫酸電解でステンレスクラッ
ド鋼板の両面をアノードとして電解することもできる。
スケール除去後の亜鉛めっき処理は炭素鋼面のみに施こ
す必要があり、めっき浴は中性塩電解時と同様の理由か
ら硫酸亜鉛めっき浴が好ましい。
ステンレス鋼面のめっきを防止して、炭素鋼面のみを亜
鉛めっきをするには、上述した硫酸電解と同じ電極配置
と電位構成にする必要がある。これにより電極に対して
炭素鋼面はカソードとなり、めっき皮膜が形成され、ス
テンレス鋼面は電極に対してアノードとなるために、め
っきは行なわれない。さらにステンレス鋼面がアノード
となるためにステンレス鋼面からめつき浴中にその構成
成分であるクロム、ニッケル、鉄が溶出する。しかるに
前述した如く、亜鉛めつき膜中に微量のクロム、ニッケ
ル、鉄が含有されると膜特性が向上するが、めっき浴中
のこれらのイオンは外部から添加する必要がなく、自動
的に供給されることになり、極めて好都合である。めっ
き浴中へのクロム。
ニッケル、鉄の溶出量は電位を調節することにより!5
1!整できる。
なお、炭素鋼面要求の耐食性がそれ程、高くない場合は
通常の片面亜鉛電気めっきでもその目的は達せられる。
この場合はステンレス鋼面のシールあるいはステンレス
鋼面と対向する電極の電位を同じにする方法等が採用さ
れる。
めっき後の後処理はリン酸塩化成処理あるいはクロメー
ト処理のいずれの処理でも目的は達せられるが、ステン
レスクラッド鋼板が構造物としての利用が多いことを考
慮すると化成処理膜を厚くできるリン酸塩化成処理が実
用性が高い。
以上、主として片面ステンレスクラッド鋼板の処理につ
いて述べたが、両面ステンレスクラッド鋼板の場合には
亜鉛めっきの必要性はほとんどないことから、公知のス
テンレス鋼のデスケール処理と同様に中性塩電解処理の
後で硫酸電解処理、亜鉛めっき処理、化成処理を省略し
て、硝弗酸水溶液に浸漬することにより美麗なステンレ
スクラッド鋼板を得ることができる。
〔発明の実施例〕
〔実施例1〕 硫酸亜鉛めっき液にCr”、 N i”、 F e”を
種々の濃度で添加しためつき浴でステンレスクラッド鋼
板をめっきし、純亜鉛めっきと及びCr。
Ni及びFeを含む亜鉛めっき皮膜特性を比較した。ク
ラッド鋼板はステンレス鋼薄帯としてJIS規格の5U
S304鋼厚さ0.1 mmが炭素鋼板厚さ0.9 m
mに圧着したものである。
(めっき条件) 上記、めっき液にCr”、 N i”、 F e”の供
給源としてCry、、N15o、”6H20tFeSO
4・7H,Oを種々の濃度に添加してめっき浴とした。
めっきは電流密度10A/dm”で2分間、めっき浴温
度40℃で行ない、厚さ約5μmの亜鉛皮膜を形成させ
た。
第1表にめっき膜特性評価結果を示す。
表から明らかな如く、亜鉛めっきしないものはたちまち
赤錆が発生するが、純亜鉛めっきすると顕著に耐食性が
向上する。更に微量のクロム、ニッケル、鉄が亜鉛めっ
き膜中に存在することによ0良好 Δやや劣る ×劣る 耐食性:塩水噴霧試験で赤錆発生ま での時間(h) す、耐食性、化成処理性が大幅に向上することがわかる
〔実施例2〕 第1図に工程を示す連続表面処理設備において本発明の
一例を実施した。
片面ステンレスクラッド鋼帯1はペイオフリール、カッ
ティングシャー、ウエルダなどで構成されている入側設
備から連続的に供給されて、焼鈍炉2に入り、1000
℃で熱処理を受けると同時に。
ステンレスクラッド鋼帯1の表面に付着している圧延油
などが焼却されて脱脂される。次にステンレスクラッド
鋼帯1は冷却帯3で強制空冷により常温付近まで冷却さ
れる。次いでスケールブレーカ4により引張り曲げ加工
を施こされて、焼鈍炉2で生成したスケールにクラック
を生じさせる。
ここでスケールブレーカ4ではステンレスクラッド鋼帯
1に約3.5%の伸びを与えるように鋼帯1にかかるテ
ンションを調節した。次いで、ステンレスクラッド鋼帯
1は中性塩電解装置l!5に入り。
ここで80℃の硫酸ナトリウム250 g / Qの水
溶液中でpH7で25 A/ d m”の電流密度でア
ノード電解し、ステンレス鋼面及び炭素鋼面のスケール
を除去する。しかし、ステンレス鋼面のスケールは中性
塩電解のみでは完全には除去されないので、ステンレス
クラッド鋼帯1はブラシ洗浄装置6でブラッシングしな
がら水洗されて表面に残った硫酸ナトリウムを洗い流し
た後、硫酸電解装置7に入り、60℃の硫酸100 g
 / Qの水溶液中で電流密度10A/dm”で電解処
理して。
ステンレス鋼面のスケールを完全に除去する。この時に
炭素鋼面の電位よりも対向する電極電位を高く保持する
ことにより炭素鋼面はカソード還元されて、清浄且つ活
性な表面となる。次いでブラシ洗浄袋!!8でブラッシ
ングしながら水洗されて、表面に残留する硫酸を洗い流
した後に片面電気めっき装置9に入る。ここでCr”、
 N i”。
Fa”を含んだ硫酸亜鉛めっき浴により炭素鋼面がめつ
きされる。この時ステンレス鋼面の電位が対向する電極
に対してアノードになるように電極の電位を設定するこ
とにより、ステンレス鋼面へのめっきを防止する。さら
に、ステンレス鋼面がアノードとなることにより、めっ
き浴中へCr@ *。
N i ”j、 F 6 ”が溶出し、めっき浴中のC
r”。
Ni2“、F6”濃度が保持される。次いでステンレス
クラッド鋼帯1はめつき後処理装置10に入り、めっき
面がリン酸塩化成処理され、めつき膜表首にリン酸亜鉛
皮膜が形成される。次いで、硝弗酸混酸槽11を素通り
して、ブラシ洗浄装置12で表面に残留するリン酸塩化
成処理液を洗い流した後で、熱水洗浄装置13に入り、
表面を洗浄すると同時に加温され、ドライヤー14で乾
燥されて片面ステンレスクラッド鋼板が製造され、次工
程へ送られる。この工程で得られた片面ステンレスクラ
ッド鋼板は外観が美麗でしかも第1表に示した如く、そ
の特性は極めて満足すべきものであった。物fh4度ヰ
俸金4oポア’J)る。
〔実施例3〕 実施例2と同様に第1図の工程な用い、両面ステンレス
鋼帯1を焼鈍炉2で熱処理と脱脂清浄を行ない、次いで
冷却帯3で冷却後、スケールブレーカ−4でスケールに
クラックを発生させ1次いで中性塩型解装W5で電解し
てステンレス鋼面のスケールを一部除去し、ブラシ洗浄
装置6で表面に残留する硫酸ナトリウムを洗い流す。そ
の後、硫酸電解装置7.ブラシ洗浄装置8、片面電気め
っき装置9.めっき後処理装置10を素通りさせて、硝
弗酸混酸槽11に入り、硝酸と弗酸の混合水溶液に浸漬
して残留するスケールを完全に除去する0次いでブラシ
洗浄装置12で表面に残留する硝弗酸を洗い流した後、
熱水洗浄装置13でさらに洗浄すると同時に加温し、ド
ライヤー14で乾燥して両面ステンレスクラッド鋼板を
得、次工程へ送る。この工程により極めて美麗を両面ス
テンレスクラッド鋼板が得られた。
〔発明の効果〕 本発明によれば、ステンレスクラッド鋼板の表面処理を
同−設備で連続的に行なうことができ、極めて耐食性に
優れた美麗なステンレスクラッド鋼板が生産性良く得ら
れる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の表面処理工程を示すz+l
り、ソ ヮ 11で゛あシ 。 1・・・ステンレスクラッド鋼帯、2・・・焼鈍炉、3
・・・冷却帯、4・・・スケールブレーカ、5・・・中
性塩電解装置、6・・・ブラシ洗浄装置、7・・・硫酸
電解装置、8・・・ブラシ洗浄装置、9・・・片面電気
めっき装置。 10・・・めっき後処理装置、11・・・硝弗酸混酸槽
、12・・・ブラシ洗浄装置、13・・・熱水洗浄装置
。 14・・・ドライヤー。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、炭素鋼板の片面にステンレス鋼薄帯が一体圧着され
    ているクラッド鋼板において、前記炭素鋼板の前記ステ
    ンレス鋼薄帯が設けられている反対面側に亜鉛皮膜が設
    けられていることを特徴とするクラッド鋼板。 2、炭素鋼板の片面にステンレス鋼薄帯が一体圧着され
    ているクラッド鋼板において、前記炭素鋼板の前記ステ
    ンレス鋼薄帯が設けられている反対面側に微量のクロム
    、ニッケル及び鉄を含む亜鉛皮膜が設けられていること
    を特徴とするクラッド鋼板。 3、炭素鋼板の片面にステンレス鋼薄帯が一体圧着され
    ているクラッド鋼板の製造法において、前記クラッド鋼
    板を移送させながら亜鉛めつき浴中に浸漬して前記炭素
    鋼板の前記ステンレス鋼薄帯が設けられている反対面側
    に電気めつきによつて亜鉛皮膜を形成することを特徴と
    するクラッド鋼板の連続製造法。 4、前記電気めつきはクラッド鋼板をカソードとし、前
    記炭素鋼板側に該炭素鋼板と同程度の幅を有する電極を
    設けアノードとして電界を与える特許請求の範囲第3項
    に記載のクラッド鋼板の連続製造法。 5、前記ステンレス鋼薄帯側に該ステンレス鋼薄帯と同
    程度の幅を有する電極を設けカソードとするとともに前
    記クラッド鋼板の電位より大きくする特許請求の範囲第
    4項に記載のクラッド鋼板の連続製造法。 6、炭素鋼板の片面にステンレス鋼薄帯が一体圧着され
    ているクラッド鋼板を焼鈍する焼鈍炉、焼鈍後高温のク
    ラッド鋼板を冷却する冷却装置、冷却されたクラッド鋼
    板表面の酸化皮膜にクラックを形成させるスケールブレ
    ーカ、前記酸化皮膜にクラックを有するクラッド鋼板の
    前記酸化皮膜を電解によつて除去する電解装置及び該電
    解処理されたクラッド鋼板の前記炭素鋼板面側に電解に
    よつて亜鉛めつきを施す亜鉛めつき装置を備えたことを
    特徴とするクラッド鋼板の連続製造装置。 7、炭素鋼板の両面にステンレス鋼薄帯が一体圧着され
    ているクラッド鋼板を焼鈍する焼鈍炉、焼鈍後高温のク
    ラッド鋼板を冷却する冷却装置、冷却されたクラッド鋼
    板表面の酸化皮膜にクラックを形成させるスケールブレ
    ーカ、前記酸化皮膜にクラックを有するクラッド鋼板の
    前記酸化皮膜を電解によつて除去する電解装置及び該電
    解処理した前記クラッド鋼板を混酸溶液に浸漬し酸洗処
    理する混酸処理槽を備えたことを特徴とするクラッド鋼
    板の連続製造装置。 8、炭素鋼板の少なくとも片面にステンレス鋼薄帯が一
    体圧着されているクラッド鋼板を焼鈍する焼鈍炉、焼鈍
    後高温のクラッド鋼板を冷却する冷却装置、冷却された
    クラッド鋼板表面の酸化皮膜にクラックを形成させるス
    ケールブレーカ、前記酸化皮膜にクラックを有するクラ
    ッド鋼板の前記酸化皮膜を電解によつて除去する電解装
    置、該電解処理されたクラッド鋼板の前記炭素鋼板面側
    に電解によつて亜鉛めつきを施す亜鉛めつき装置、該亜
    鉛めつき皮膜を有するクラッド鋼板の亜鉛めつき皮膜に
    該皮膜を保護する化成皮膜を形成する化成皮膜形成装置
    及び前記クラッド鋼板を混酸溶液に浸漬し酸洗処理する
    混酸処理槽を備え、該混酸処理槽の混酸溶液に前記クラ
    ッド鋼板を浸漬させるための上下方向に移動可能にした
    保持手段及び前記クラッド鋼板が前記焼鈍炉から前記混
    酸処理槽にわたつて連続して接続しており前記クラッド
    鋼板に強制的にテンションを与えるロールを備えている
    ことを特徴とするクラッド鋼板の連続製造装置。
JP60101312A 1985-05-15 1985-05-15 クラツド鋼板及びその連続製造方法とその装置 Expired - Lifetime JPH0726233B2 (ja)

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