JPH0530918B2 - - Google Patents

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JPH0530918B2
JPH0530918B2 JP58229200A JP22920083A JPH0530918B2 JP H0530918 B2 JPH0530918 B2 JP H0530918B2 JP 58229200 A JP58229200 A JP 58229200A JP 22920083 A JP22920083 A JP 22920083A JP H0530918 B2 JPH0530918 B2 JP H0530918B2
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JP
Japan
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roll
metal strip
power supply
average roughness
treatment
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP58229200A
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English (en)
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JPS60121296A (ja
Inventor
Kazuo Chiba
Koji Mitamura
Hisashi Shimizu
Isao Takeuchi
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MA Aluminum Corp
Original Assignee
Mitsubishi Aluminum Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば建材、PS板用等の連続アル
マイト(電解着色)処理、コンデンサー用等の電
解エツチング処理、又は連続メツキ処理といつた
ロール給電表面処理に用いられるロール給電表面
処理用金属ストリツプに係り、特に金属ストリツ
プのロール給電側表面の中心線平均粗さを約0.05
〜0.30μm以下にしておくことによつて、ロール
給電表面処理に際して電圧損失が少なく、すなわ
ち安定な電圧で大電流を供給して処理できるよう
になり、そしてロール給電表面処理が効果的に行
なわれるようになり、しかも、処理に際して金属
ストリツプあるいは給電ロールが損傷することが
なく、処理が低コストに行なえるものとなるロー
ル給電表面処理用金属ストリツプに係るものであ
る。 〔従来技術と問題点〕 ロール給電表面処理、例えば連続電解処理は、
その概略を図面に示すような連続電解処理装置に
よつて行なわれている。 すなわち、金属ストリツプ(アルミニウムコイ
ル)1は、電解槽の入側前方に適宜の位置を採つ
て設けられたガイドローラ2から電解槽の入側上
部に設けられた給電ロール3に巻き付けられて電
解槽内における浸漬ロールに導かれた後、所要の
電解処理が与えられるものであり、そしてこのよ
うな金属ストリツプに対する給電をなす為におさ
えロール4を硬質ゴムのような絶縁性の硬質材で
構成し、このような材質のおさえロール4の下方
に電気伝導性の良い材質、例えば金属材で構成さ
れた給電ロール3を設け、さらに図示はしていな
いがこのおさえロール4に押圧機構を配設し、給
電ロール3がおさえロール4に対して圧着するよ
うに構成されている。 尚、5は、給電ロール3とおさえロール4との
間の前面側に設けられた冷却液スプレーノズルで
あり、この冷却液スプレーノズル5より冷却液が
給電ロール3の圧着される部分に吐出供給され、
そして冷却液スプレーノズル5に対向しておさえ
ロール4と給電ロール3との間の後面側には冷却
液スプレーノズル6が設けられており、この冷却
液スプレーノズル6によつて給電を受けた金属ス
トリツプ1を適当に冷却させるようになつてい
る。 前記のような例えば連続電解処理装置における
電解処理に際して、給電部において大きな電圧降
下が起きる場合があり、すなわち大きな電圧降下
が起きてアークスポツト等のトラブルが発生する
場合がある。すなわち、局部的に抵抗の小さな部
分に電流が集中し、発熱、アークが飛び、金属ス
トリツプ並びに給電ロールが損傷する場合があ
る。 そして、アークスポツトに至らずとも金属スト
リツプの連続処理の場合、例えば4000〜5000アン
ペアといつた数千アンペアという大電流が用いら
れるので、電圧降下に応じて発熱が極めて大き
く、冷却液スプレー等冷却機構にも大がかりな設
備を要するようになり、それだけ装置の大型化、
コスト高となり、しかもこの電力は電解に全く寄
与しない無駄なものでなり、それだけランニング
処理コストも高いものとなる。 尚、ロール給電表面処理装置の技術が、例えば
特公昭58−18997号公報に記載されており、該公
報においてスプレーノズル5から電解液などの導
電液が吹き付けられると、給電ロール3との接触
部における導通が補助され、スパークなどの発生
がなからしめられると嘔われている。しかしなが
ら、本発明者による該技術の追試結果によれば決
してアークスポツトのトラブルは起きることがな
いといつたものではなく、すなわちスプレーノズ
ル5から硝酸溶液といつた電解液(導電液)が吹
き付けられたにもかかわらず、満足できた結果は
得られなかつた。 〔発明の開示〕 本発明の目的は、ロール給電表面処理に際し
て、金属ストリツプや給電ロールに損傷が起き難
い技術を提供することである。 この本発明の目的は、ロール給電表面処理用金
属ストリツプのロール給電側表面の中心線平均粗
さが約0.05〜0.30μmであるように構成されてな
ることを特徴とするロール給電表面処理用金属ス
トリツプによつて達成される。 すなわち、本発明者による金属ストリツプや給
電ロールに損傷を引き起こす原因、特に電圧降下
発生の原因について種々の研究の結果、金属スト
リツプのロール給電側面の表面粗さの程度によつ
て電圧降下の程度(アークスポツトの発生度)が
変ることを突き止め、すなわち中心線平均粗さ
(JIS B0601に規定されたRa)が0.31μm以上の場
合には電圧降下が大きく、アークスポツト発生率
は急激に著しく大きくなることを見い出した。 尚、中心線平均粗さが小さい程電圧降下が小さ
く望ましいものではあつたが、すなわちエネルギ
ーロスの少ない安定操業のものであつたが、Ra
を小さくするに要するコストは小さくすればする
程急激に増し、かつロール寿命も短かくなるた
め、すなわち研磨コスト及びロール寿命の面より
Raは0.05μm以上であることが望ましい。さらに
は、金属ストリツプのロール給電側表面の中心線
平均粗さが約0.05μmより小さすぎた場合には、
ロールとの間でスリツプが生じやすく、傷が突き
易く、筋や縞模様の表面欠陥が出易く、さらには
接触抵抗が逆に高くなつてしまい(これは、表面
の酸化膜にミクロ的に適度な凸部があつた場合に
は、ロールとの接触によつてこれが破壊され、電
流が通るようになるからと考えられる)、通電が
不安定となつてしまうといつた現象が認められ
た。従つて、このような観点から金属ストリツプ
のロール給電側表面の中心線平均粗さは約0.05μ
m以上のものでなければならなかつた。 尚、より一層望ましい範囲は、Raが0.10〜
0.25μmのものである。 又、例えば印刷版用アルミニウムストリツプ
(PS板)は、前処理で表面をブラシ研磨(又は砂
目立て)するのであるが、この際給電側面と反対
側の面(製品面)の中心線平均粗さが0.25μmよ
り小さい場合にはテカリと称する欠陥が起きやす
く、又0.45μmより大きな場合には研磨後に圧延
目が残ることが判明し、従つて金属ストリツプが
印刷版用の場合には給電側面と反対側の面(製品
面)の中心線平均粗さRaを0.25〜0.45μm、望ま
しくは0.30〜0.40μmに仕上げておくことが重要
であることも判つた。 尚、このように金属ストリツプ両面における表
面粗さが異なるものを得るには、表面粗さが互い
に異なるローラを用いれば良い。 〔実施例〕 例えば図面に示すような金属ストリツプに対す
る給電装置を用いた連続電解処理装置における処
理において、金属ストリツプのロール給電側の表
面粗さ(JIS B0601)に規定されたRa)を0.03μ
m、0.04μm、0.05μm、0.07μm、0.08μm、0.11μ
m、0.17μm、0.19μm、0.25μm、0.28μm、0.30μ
m、0.31μm、0.37μm、0.44μmといつた程度に、
かつ反対側の面における表面粗さ(中心線平均粗
さRa)を0.25μm、0.30μm、0.35μm、0.40μm、
0.45μmといつた程度にそれぞれ仕上げた99%Al
純度の0.3t×1000Wコイルを用意し、このコイル
に対して硫酸電解液中で5000A給電して連続アル
マイト処理を行なつた。 この連続アルマイト処理に際して、給電ロール
側の表面粗さと電解降下並びにアークスポツトの
発生率を示すと表1の通りである。
〔効果〕
ロール給電表面処理用金属ストリツプのロール
給電側表面の中心線平均粗さが約0.05〜0.30μm
であるように構成されてなるので、給電ロール部
での電圧降下は小さく、従つてエネルギーロスの
少ないランニング処理コストの低廉なものとな
る。 又、アークスポツトが起きにくいものであるか
ら、金属ストリツプがを損傷しにくく、金属スト
リツプの表面処理の歩留りも高く、従つてそれだ
け処理コストも安いものとなる。 又、従来アークスポツトが起きる程の大きな電
圧降下が起きなかつたにしても、従来では電圧降
下の程度が比較的大きなものであり、冷却機構に
特別な工夫を施さなければならず、それだけ装置
の大型化及びコスト高をもたらすものであるのに
対し、金属ストリツプにおける給電ロール側表面
の中心線平均粗さRaを約0.05〜0.30μm以下に構
成するのみで電圧降下は小さなものとなり、従つ
てこれに起因する発熱量も少なく、装置に特別な
冷却機構を構成する必要はなく、処理装置として
も小型で低コストなものでできるようになる。 又、大電流を供給しても安定な電圧で連続処理
でき、金属ストリツプ及び給電ロールを損傷する
ことがなく、処理装置自体の耐久性に富み、しか
も効果的な連続処理が可能である。 さらには、金属ストリツプのロール給電側表面
の中心線平均粗さを約0.05μm以上としているの
で、ロールとの間でスリツプが生じ難く、傷は付
き難く、筋や縞模様の表面欠陥がで難く、かつ、
接触抵抗は小さく、通電は安定しているといつた
特長も有する。 又、金属ストリツプの製品側面の中心線平均粗
さRaを0.25〜0.45μmに仕上げていることにより、
PS板として用いる場合においてテカリと称する
欠点もなく、かつ研磨後において圧延目が残るこ
ともなく、極めて好ましいものとなる。
【図面の簡単な説明】
図面は、連続電解処理装置の概略説明図であ
る。 1……金属ストリツプ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ロール給電表面処理用金属ストリツプのロー
    ル給電側表面の中心線平均粗さが約0.05〜0.30μ
    mであるように構成されてなることを特徴とする
    ロール給電表面処理用金属ストリツプ。 印刷版に用いられるものであつて、ロール給電
    表面処理用金属ストリツプのロール給電側表面の
    中心線平均粗さが約0.05〜0.30μm、ロール給電
    側と反対側表面の中心線平均粗さが約0.25〜
    0.45μmであるように構成されてなることを特徴
    とするロール給電表面処理用金属ストリツプ。
JP22920083A 1983-12-06 1983-12-06 ロ−ル給電表面処理用金属ストリツプ Granted JPS60121296A (ja)

Priority Applications (1)

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JP22920083A JPS60121296A (ja) 1983-12-06 1983-12-06 ロ−ル給電表面処理用金属ストリツプ

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JPS60121296A JPS60121296A (ja) 1985-06-28
JPH0530918B2 true JPH0530918B2 (ja) 1993-05-11

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5818997A (ja) * 1981-07-27 1983-02-03 株式会社東芝 混成集積回路用基板の製造方法

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JPS60121296A (ja) 1985-06-28

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