JPH083155B2 - ストリップの電解被覆装置及びその方法 - Google Patents

ストリップの電解被覆装置及びその方法

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JPH083155B2
JPH083155B2 JP2291662A JP29166290A JPH083155B2 JP H083155 B2 JPH083155 B2 JP H083155B2 JP 2291662 A JP2291662 A JP 2291662A JP 29166290 A JP29166290 A JP 29166290A JP H083155 B2 JPH083155 B2 JP H083155B2
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rollers
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    • C25D17/00Constructional parts, or assemblies thereof, of cells for electrolytic coating
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25DPROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
    • C25D7/00Electroplating characterised by the article coated
    • C25D7/06Wires; Strips; Foils
    • C25D7/0614Strips or foils
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、金属ストリップを電解被覆する装置、特
に、鋼ストリップを電気めっきする装置に関する。
本発明は、又、この装置にて採用される被覆方法、特
に、鋼ストリップを電気めっきする方法にも関する。
(従来の技術及びその課題) 連続的な鋼ストリップを電解被覆する方法及び装置が
公知であり、かかる方法において、ストリップは、1つ
の、より望ましくは、より多くの連続的な電解そうを横
断するように循環され、そのそう内にて、ストリップ両
面に同時に、又はその一方の面のみに被覆金属が付着さ
れる。
特に、かかる方法は、ニッケル又は鉄を含有する亜鉛
又は亜鉛系金属合金のような金属を鋼ストリップの片面
又は両面に付着させるために適用される。
被覆された金属薄板又は帯薄板の品質に関する顧客の
要求、及び寸法上の特徴及びその組成に関する製品の多
様化に対応するため、被覆金属板及びめっき金属板の製
造業者は、高品質の製品を保証しかつ使用時の高度のフ
レキシビリティを提供し得る方法及び装置を求めてい
る。
特に、今後採用される装置及び方法は、極めて高品質
な片面被覆又は両面被覆を有し、純粋な亜鉛か、又はニ
ッケルあるいは鉄を含有する亜鉛合金かの何れかから成
る金属薄板の製造を可能にするものでなければならない
であろう。これら金属薄板は、極めて優れた寸法上の設
計許容誤差、極めて優れた品質限界値を示す一方、被覆
は、製造される金属板の全ての部分にて完全に画成され
かつ完全に均一である肉厚を備えることを要する。更
に、この被覆は製品の外観及び品質を損う可能成のある
長手方向の傷が存在してはならない。
最後に、被覆金属薄板に対する機械的特性が向上するこ
とが望ましく、特に、金属薄板に要求される水準の弾性
限界値を保証し得ることが望ましい。
又、特定の場合には、又、その各面が性質の異なる合
金にて被覆された金属薄板を製造することが必要とされ
ることもある。
現在公知の方法及び装置は、顧客が要求する全ての基
準に適合することは出来ない。
極めて多岐に亙る公知の方法及び装置は、静止電極を
使用するものであり、この電極は、循環路の一部が陽極
の活性面の付近に循環する可動の陰極を構成するストリ
ップに対する陽極として配置される。故に、陽極及び被
覆すべきストリップは、その陽極と被覆すべきストリッ
プの表面との間に介在させた電解質の液体層を通じて極
めて強力な電解電流を通過させ得る直流電源の対応する
端子と電気的に接続される。この電解液は、全体として
循環され、活性面との接触を向上させ、活性面の再生を
保証する。
電解液は、タンク内に保持され、このタンク内にて、
ストリップは電解液中に完全に浸漬された陽極の活性面
に接近して循環される。
各種の公知の方法及び装置は、主として、陽極の形状
及び位置、電解液が充填されたタンク内にてストリップ
を案内する手段、ストリップに陰極電流を供給する手
段、可溶性陽極、又は逆の不溶性陽極の使用、及び使用
される電解液の性質によって相互に異なっている。
可溶性陽極を使用する場合、被覆金属は、陽極と陰極
電位を付与されたストリップの間の電解電流によって電
解液内の運ばれる一方、不溶性陽極を使用する場合は、
被覆金属は、電解浴自体から供給されるため、電解浴は
絶えず再生しなければならない。
ある種の被覆装置は、被覆すべき金属薄板がその間を
通る平面状の活性面を有する陽極を備えている。これら
陽極は、垂直又は水平方向の何れかに配置し、対応する
電解そうは垂直そう又は水平そうとして設計することが
出来る。
殆んどの場合、被覆は、ストリップの両面に対して同
時に行われる。
リングセグメントの形態による可溶性陽極を備える別
型式の装置も公知である。半径方向電解そうと称される
電解そうは、各々、電解液を入れたタンクによって構成
され、この電解液中に陽極を浸漬させ、シリンダセグメ
ントの形態による活性内面を画成し、この活性内面に対
向して、被覆しようとするストリップの片面を配置し、
陽極の内面と被覆すべきストリップ面との間の隙間幅が
略一定であるようにする。水平回転軸を中心として回転
可能に取り付けられ、陽極の内面と略同軸状であるドラ
ムが、一部分、電解液中に浸漬され得るようにタンク内
に配置される。このドラムは、ストリップが電解そう内
にて変位することを保証する。電解電流は、陽極と被覆
すべきストリップ面との間に位置する環状の形状で一定
の幅寸法であるスペースを横断し、ストリップの円筒状
の巻付け面を画成するドラムの半径方向に向けて流れ
る。
この方法は、その内部にて電解質が循環されるスペー
スにより電極間に位置する限り、実際上、ドラムに当接
するストリップの平坦度及び張力状態に関係なく略一定
の寸法に維持されるという利点が得られる。
更に、半径方向型式の電解そうを備えるこの型式の装
置は、ストリップの片面を被覆する一方、そのストリッ
プの各両面に異なる性質の被覆を付与するのに特に適し
ている。
実際上、ストリップの被覆面の反対の面とドラムの横
方向面との間には、少なくともストリップの横方向端部
分にて完全な密封接触を保証することが可能である。
この目的のため、ドラムは、少なくともその端部分が
エラストマーのような可撓性材料層にて被覆される。ド
ラムとの境界部分に近接するストリップの横方向部分
は、可撓性でかつ密封された材料にて被覆したドラムの
部分と接触するように配置して完全な密封を実現するの
に十分な接触圧が付与されるようにする。このようにし
て、ドラムと金属ストリップとの間に電解液が浸込むこ
とを防止出来る。
ストリップに電流を供給し、直流電流源の陽極端子に
接続された可溶性陽極に対して該ストリップを陰極電位
状態に維持するためには、ストリップは、電解直流源の
陰極端子に電気的に接続された電気伝導性要素と接続状
態に配置することを要する。
ストリップが電流源の陰極端子と接触状態となるよう
に該ストリップを電気的に配置することは、一般に、電
解そうのタンク内に浸漬させたストリップを変位させる
ドラムによって行われる。この目的上、ドラムは、電気
的絶縁体であるエラストマー型式の可撓性材料にて被覆
されたその端部分間にてドラムの中央位置に配置された
金属合金フェルールをその側面に備えている。
ストリップとドラムの端部分面との間に密封接触を保
証するため、エラストマーの側部層は、中央フェルール
に対して僅かに伸長し、ストリップとの電気的接触を実
現する。故に、ストリップをドラムの中央フェルールと
電気的接触状態に配置するためには、エラストマー的側
端部分に十分な圧力を付与してこれらを圧縮し、ストリ
ップの表面がこのフェルールの全面に亘って伝導性フェ
ルールと接触し得るようにすることを要する。
故に、ドラムの両側にて、大きい反対方向の引張力を
ストリップに作用させなければならない。これら引張力
は、電解そうのタンク内にて液位より上に位置決めした
案内及び張りローラを介して付与され、ドラムの両側に
てストリップをある程度歪曲させる。これらローラは
又、所定の巻付け円弧状部分に亘ってストリップをドラ
ム上に維持する。
ドラムの両側にてストリップに付与される引張力は、
金属薄板本体に大きい機械的応力を発生させ、その結
果、この金属薄板の機械的性質が劣化する場合がある。
更に、伝導性フェルールの幅に沿った電界の分布は完
全に均一ではなく、特に、電界が著しく増加するフェル
ール端縁付近にてある種の異常が生じる。
陽極を垂直に配置した電解そうの場合、電流は、電解
そうのタク内で液位の上方に配置した転向ローラを介し
てストリップに付与されることが公知である。しかし、
陽極、及びストリップの被覆部分を垂直に配置すること
に伴う不利益を別にしても、かかる装置は電力消費量の
点で極めて不経済である。電力消費量が大きいことは、
電流が陽極から著しく分離した領域にて転向ローラによ
りストリップに付与されることに一部起因する。
ドラムの片側に配置されたローラを介して電流をスト
リップに付与する半径方向型式の電解そうを備え、上記
ローラが、電解そうのタンク内の液位の上方に僅かに距
離を置いて配置された及び陽極の両端により僅かに高い
位置に位置決めされた支持ローラ、及び陽極の端部と関
係する装置が公知である。しかし、陽極電流をストリッ
プに付与するローラは、直径が極めて小さく、電流を付
与するローラの母形に実際上制限される領域に亘ってス
トリップと接触する。故に、ストリップには比較的弱い
電流を通ずることしか出来ず、これにより、生産性を増
し、及び肉厚の被覆層を形成するための装置の選択範囲
が制限される。
更に、半径方向型式ではあるが、この電解そうは、不
溶性陽極を使用し、このため、被覆工程中、電解液を絶
えず再生することを要する。
可溶性陽極を備える半径方向型式電解そうの場合、そ
の側方向表面全体がエラストマーのような絶縁性材料に
て被覆されたドラムを使用する一方、電解そう内の電解
液の液位より上方に配置された2つの案内ローラを介し
て、ドラムと密封状態に接触するストリップに電流を付
与し、ストリップを張力状態に置きかつこのストリップ
の巻取り円弧状部分をドラム上に保持することが提案さ
れている。
この構成において、ストリップは、電解液浴に入る前
及び出るとき、対応する案内ローラとドラムとの間にて
締め付けられる。
ストリップに対する電流の付与を保証する案内及び張
りローラは、ドラムの直径に比較して小さい径であり、
ストリップとドラムの密封接触を実現し、及びアーク放
電を生ぜずに電流が案内ローラからストリップに流れる
のを可能にするためには、ストリップに比較的大きい引
張力を作用させなければならない。
更に、金属薄板ストリップは、電解そうの案内ローラ
に到達し、この電解そうから略水平方向に離反するが、
このことは、幾つかの電解そうを次々に並べて配置し、
連続層をストリップに付着させることにより被覆を行う
装置を構成する場合に望ましくない。
金属被覆の場合、特に、電気めっきの場合、最も一般
的に使用される電解液は、基本的に電気的及び化学的性
質が異なる塩化浴及び硫化浴である。
塩化電解液は、硫化電解液よりはるかに弱い電気抵抗
値を示し、その結果、全体として電解質により被覆する
装置にて使用される場合、電力消費量は少なく済む。他
方、塩化浴は、一般により腐食性であり、電解液に接触
する電解そう構造体をより迅速に摩耗させる。
従来、塩化物系電解液の使用に伴う利点は、電解液浴
の外側に配置したシリンダにより被覆すべきストリップ
に電流が供給されるようにした半径方向電解そう装置に
伴う利点と組み合わせて利用されることはなかった。
故に、本発明の目的は、金属ストリップの電解被覆装
置であって、電解液を入れたタンクにより構成される少
なくとも1つの電解そうと、円筒状の側部外周面が電気
的絶縁材料にて完全に被覆され電解液中に一部分浸漬さ
れた、水平方向軸を有する回転ドラムと、被覆すべき金
属ストリップが接触状態に維持されるドラムの浸漬部分
における前記外周面と対向状態に配置されたリングセグ
メントの形態の被覆金属からなる一組の可溶性の陽極
と、陽極に対して電流を供給する手段と、陽極とドラム
に接触する金属ストリップとの間にて、金属ストリップ
の循環方向に対して向流状態となるように、金属ストリ
ップの循環方向に応じて選択的に電解液を噴射する手段
と、タンク内の電解液の液位より上方に配置された領域
にて金属ストリップと接触する伝導性のローラの組にし
て、前記ローラの組のうち少なくとも一方が金属ストリ
ップ内に電流の循環を行わせかつ金属ストリップに陽極
に対する陰極電位を付与する手段へ電気的に接続された
前記伝導性のローラの組とを備えた電解被覆装置におい
て、前記伝導性のローラの組が、各電解そうにおいて、
ドラムの両側で前記ドラムの軸線に平行な軸線の回りで
回転可能に装着されかつ、少なくとも一部分がドラムの
上端部よりも下側に位置していて前記ドラムの外周面に
接近して配設された2つの電気的に伝導性を有する転向
ローラと、前記転向ローラの各々と関連して設けられて
おり、電解液に浸漬されたドラムの外周面に接近した領
域まで転向ローラの周縁のかなりの部分に亙り金属スト
リップを転向ローラに押付けて保持する2つの支持ロー
ラとを備えている、電解被覆装置を提供することであ
る。
この装置により、電解そうの領域にて金属ストリップ
に大きい引張力が作用すること、及びドラムの外周面に
伝導性フェルールが存在することに起因して金属ストリ
ップ上に長手方向線が形成されるのを防止することが可
能になった。
本発明はまた、本発明の装置を採用すると共に、電解
液として塩化溶液を使用する電解被覆方向に関するもの
である。
(実施例) 非限定的な実施例により本発明がより明確に理解し得
るようにするため、以下、本発明による装置の実施例、
及び少なくとも1つの亜鉛層又は亜鉛めっき層にて被覆
された金属薄板を製造するための装置の実施例について
説明する。
第1図には、本発明による電気めっき装置の電解そう
が略図にて図示されている。
該電解そうは、その側壁の一部のみが示されたタンク
1を備えている。該タンク1は、亜鉛又は別の金属から
成る可溶性陽極3が浸漬されたCIイオンを含む塩化系電
解液2を保持している。
陽極3は、90゜より小さい角度の円筒状部分を形成す
る円形のリングセグメントの形状をしている。
陽極3は、僅かな間隔を置いて次々と並べて対に配置
されており、180゜以下の包み込み円弧状部分を有する
活性内面を提供する。陽極3は、水平方向軸方向に向け
て、被覆すべきストリップの幅と少なくとも等しい幅を
有する円筒状の連続的な活性面を構成する。
可溶性陽極3は、直流電流源6の陽極端子に接続され
た優れた伝導性材料から成る2つの支持要素5上に着座
しており、支持要素5及び可溶性陽極3をこれら要素と
陽極電位の電気的接触状態に位置決めしかつ電解電流が
可溶性陽極3を通って通れ得るようにする。
陽極3の円筒状活性面の直径より僅かに小さい直径を
有するドラム8が、水平回転軸9を介して電解そう1上
に回転可能に取り付けられる。該ドラム8は、タンク1
内の電解液2の液位10がドラム8の直径方向面より僅か
に下方になるように配置される。
ドラム8の側面は、エラストマーから成ることが望ま
しい絶縁性材料にて完全に被覆されている。被覆すべき
ストリップ16、例えば、薄板金属又は帯鋼ストリップ
は、ドラム8の側部絶縁面と接触状態に配置され、該ド
ラム8が矢印13の方向に回転することにより、電解浴2
内のストリップが陽極3の活性面の反対方向に変位する
ことが可能となる。
電解液を噴射する第1のパッド14が、陽極セグメント
3の出口端付近に位置決めされており、該パッド14は、
陽極セグメント3とドラム8の外面との間に形成され、
被覆すべきストリップ16がその上を通るスペース内に電
解液を噴射するのを許容する一組の噴射装置14′を備え
ている。
第2の噴射パッド15が、陽極セグメント3の下方端部
分間に配置した領域内にてドラム8の下方部分に位置決
めされている。該第2の噴射パッド15は、該パッド15の
各部分に対して逆方向に配置した各陽極セグメント3の
高さに噴射装置15′を備える二重パッドである。
ドラムがストリップのほどける方向12に対応する矢印
13の方向に回転する場合、第1図の左側に示したパッド
15に接続された噴射装置15′が作動する。このようにし
て、電解液は陽極3とドラム8との間に形成された環状
スペースの全体にてストリップの循環方向に対して向流
状態に循環する。
電解そうのタンク1内の電解液の液位10は、この液体
がスペース17内にオーバフローする(矢印18)液位に対
応する。電解液は、このスペース17内に回収されてパッ
ド14、15により再噴射される。
ドラム8の両側におけるストリップ16の経路は、転向
ローラ20、20′により画成され、ストリップ16がある程
度の支持圧力を伴ってドラム8の表面と接続するように
配置することが出来る。
2つの支持ローラ21a、21bにより、ストリップ16は、
一定の巻取り円弧状部分に沿って転向ローラ20上に保持
される。同様に、2つの支持ローラ21′a、21′bによ
り、ストリップ16は、電解そうの出口にて転向ローラ2
0′上に保持される。
本発明の1つの特徴によると、転向ローラ20、20′
は、各々が直流電流源6の1つの陰極端子に接続されて
おり、ストリップに陰極電位を付与し、電解電流がスト
リップ16内を通り得るようにし、ローラ20、20′は、全
て伝導性材料にて形成される。
電解そうの出口にてストリップ16の経路に配置された
絞りローラ22は、ストリップ16が電解浴2から出るとき
に電解液が該ストリップ16に付着するのを防止すること
を可能にする。
第2図乃至第5図には、鋼ストリップの片面又はその
両面に亜鉛又は亜鉛合金属層を被覆するのに使用するこ
との出来る本発明による電解被覆装置が図示されてい
る。
該被覆装置は、上述しかつ第1図に図示した構造体と
同一の全体的構造である連続的な電解そうを備えてい
る。第1図及び第2図乃至第5図の対応する構成要素
は、同一の参照符号にて表示した。
第2図には、矢印24で示したストリップの循環方向に
向けて第1の2つの電解そうを備える装置の入口部分が
図示されている。2つの連続的な 2つの連続的な電解そう25a、25bのタンク1a、1bは、ス
トリップを被覆する装置の支持体を構成する共通の構造
体26上に着座する。
2つの連続的な電解そうのタンク1a、1bは、垂直端壁
27を備え、該端壁の上方高さ位置は、端壁27の外面に固
定された壁28により画成されるスペース17内への電解液
2のオーバフロー液位を画成する。
電解液を回収するダクト29が壁28により画成される各
スペース17の下方部分に配置されている。
ダクト29により回収された電解液は上述した方法にて
作動する噴射パッド14、15にポンプにより戻すことが出
来る。
2つのパッド14は、電解そう25の各々と関係すると共
に、ドラム8の両側に配置され、噴射装置14′が陽極3
の対応する端部分の内側方向を向くようにされているこ
とに留意すべきである。他方、噴射パッド15は、別の方
向に方向決めされ、かつストリップ16と対応する陽極セ
グメントの活性表面との間に存在するスペース内に電解
液を異なる方向に噴射し得る噴射装置15′を備える二重
パッドである。
噴射パッド14、15をこのように配置することにより、
被覆装置は、反対方向と同様に矢印24で示したストリッ
プの循環方向に使用することが可能となる。
ストリップ16の循環方向の如何を問わず、ドラムの両
側に配置された噴射パッド、及び反対.方向に方向決め
されたパッド15、噴射装置15′の何れか1つを使用する
ことにより、ストリップの循環方向と逆方向に電解液を
循環させることが可能となる。ストリップが矢印24の逆
方向に循環するように装置が作動する場合、第3図に示
した装置の端部は、その出口端に対応し、ストリップ16
を取り込むドラム18は矢印13′の方向に回転される。
各電解そう25の両側にて、ストリップの転向ローラ2
0、20′がドラム8の回転軸9に対して平行な水平回転
軸を中心として回転可能に、装置の支持構造体26と一体
の支持体30に取り付けられている。
転向ローラ20、20′は、ストリップ16の循環を促進す
ると共に、このストリップ16が転向ローラ上にてスリッ
プするのを防止し得るようにモータ駆動にすることが望
ましい。
全体として鋼から成る転向ローラ20、20′は、第1図
に関して説明したように、電解そう内部に保持された電
解液を採用するのに好適な条件により定まる電圧下、極
めて強力な電流を提供し得る高出力の直流電源の陰極端
子に電気的に接続される。
第2図から明らかであるように、転向ローラ20、20′
は、上述した装置の場合、電解そうのドラム8の半径よ
り僅かに大きい大径を備えている。
一方、転向ローラ20、20′は、ローラの少なくとも一
部分、及び望ましくはその相当部分が、ドラム8の上方
高さより低い箇所に位置決めされるようには配置され
る。しかし、転向ローラ20、20′はタンク1の壁27の上
端より上方に配置されており、故に、対応するタンク1
の電解液の液位10よりも完全に上方に位置する。
連続的な転向ローラ20、20′の各々は、最初のローラ
20a(及び第2には不図示の装置の出口に配置されたロ
ーラ)を除いて、1つの電解そうの入口ローラ、及びそ
の前の電解そうの出力ローラを構成する。例えば、第3
図に図示したローラ20は、電解そう25bの入口ローラ、
及び電解そう25aの出口ローラを構成する。
薄板金属16のストリップは、ストリップ16を90゜反転
させる最初のローラ20aを除く連続的な転向ローラ20、2
0′により、約約180゜反転される。
転向ローラ20の両側に配置された支持ローラ21a、21b
は、ストリップ16を少なくとも190゜に等しい円弧部分
に沿ってローラ20に確実に圧接させる。このようにし
て、このローラは大きい直径を備えかつ大きい円弧状の
巻き付け部分を備えるため、ストリップ16とローラ20と
の間には大きい接触面積が形成される。故に、極めて強
力な陰極電流をストリップ内に通すことが可能となる。
第3図を参照すると、第1の電解そう25の出力ロー
ラ、及び後続の電解そう25′の入口ローラを構成する転
向ローラ20が図示されている。電解そう25、25′のドラ
ム8、8′の直径より僅かに大きい直径を有する転向ロ
ーラ20が、該ローラ20の相当部分がドラム8、8′の上
方高さより下方位置に配置されるような方法にてその支
持体30上に配置される。転向ローラ20は、その側面がド
ラム8の側面に近接し、その面の別の部分がドラム8′
の外面に近接するようにドラム8、8′間に介在され
る。転向ローラ20の回転軸線は、垂直面にて、連続的な
電解そう25、25′の端壁27から等距離にある。
更に、第3図にて連続線によりその作用位置に示した
支持ローラ21a、21bは、この位置にて、ストリップ16が
転向ローラ20の水平直径面の下方に位置決めした2つの
母形に沿って転向ローラ20の側面と確実に接触するよう
にする。このようにして、ストリップ16は、180゜より
大きく約190゜に近いが190゜より僅かに小さい円弧状長
さに沿って大径の転向ローラ20との接触状態を維持す
る。
更に、第4図及び第5図に図示するように、支持ロー
ラ21a、21bは、その全長に沿って転向ローラ20と接触し
ており、このため、ストリップ16と転向ローラ20との間
の接触面積は極めて大きくなる。故に、直流電源に接続
された伝導ローラ20と循環する鋼ストリップ16との間に
極めて強力な電流を通すことが可能となる。
更に、支持ローラ21a、21bは、ストリップに大きい引
張力を作用させることなく、ストリップが転向ローラト
完全に接触することを確実にする。このため、ストリッ
プとローラとの間のアーク放電の可能性が軽減される。
更に、接触面積が大きい限り、ローラからストリップに
流れる陰極電流の密度を軽減することが出来る。
一方、支持ローラは、転向ローラ及び対応するドラム
の対向面により画成された小さい幅の隙間内に配置され
る。転向ローラがドラムに接近する領域付近におけるか
かる構成により、ストリップと転向ローラとの間に効果
的な接触を確保することが可能となり、この接触を通
じ、ストリップには、電解そう25、25′内の電解浴の液
位10よりも下方に浸漬させたドラム8又は8′の部分に
近接する領域内にて電解電流が供給される。故に、電流
は可溶性陽極3と対応するドラム8又は8′の間に配置
され、その内部で電解が行われる環状領域に達する前
に、ストリップ16の短部分を横断する。この領域は、電
解浴の液位10よりも下方に位置決めされた上方入口部分
を備えている。このようにして、電流損失が回避され、
電解浴外にてストリップに陰極電流を付与するのにもか
かわらず、工程のエネルギ効率は極めて満足すべき状態
を維持する。更に、この結果は、ストリップに大きい引
張力を作用させることなく得られ、支持ローラによりス
トリップと転向及び伝導性ローラ20との間の電気的接触
が確実となる。
第3図、第4図第5図において、支持ローラ21a、21b
は、支持ローラ21aが関係する限り、その長手方向端部
がレバーアーム31a,31′a上に固定される一方、ローラ
21bが関係する限り、レバーアーム31b、31′b自体は、
装置の固定スタンド33上に着座する対応した支持体32上
に水平軸線を中心としてヒンジ止めされる。
対応する支持ローラ21a又は21bに接続された端部と反
対側の各レバー31a、31′a、31b、31′bの端部は、水
平軸線を中心としてジャッキ35のバー34にヒンジ接続さ
れている。
支持ローラ21a又は21bと関係するジャッキ35のバー34
を伸長させ又は後退させることにより、このローラ21a
又は21bは、ストリップ16がローラによって転向ローラ2
0に圧接される第4図に連続線で示したその作用位置
と、対応する支持ローラが転向ローラ20の側面から分離
され、薄板金属16のストリップと最早接触しない第4図
に破線で示したアイドル位置との間にて変位させること
が出来る。
支持ローラを作動させるジャッキ35が装置のスタンド
33上に着座する支持体32の上方部分上に取り付けられて
いる。
転向ローラ20の軸の端部が取り付けられる軸受け36も
又、支持ローラの支持32が固定される支持体32を介して
装置のスタンド33に着座する。
第3図及び第4図から明らかであるように、絞りロー
ラ22は、転向ローラ20の回転軸に対して平行な回転軸43
と一体である2つの端部フランジ42、42′間にて、転向
ローラ20、及びドラム8′の回転軸に対して平行な水平
回転軸を中心として回転可能に取り付けられる。転向ロ
ーラの両端は、作動ジャッキ45又は45′のバーにヒンジ
接続されたレバーアーム44又は44′上に固定されてい
る。このジャッキ45又は45′は支持体を介して装置の固
定スタンド33に固定される。
ジャッキ45、45′を作動させることにより回転軸43を
一方向又は反対方向に回転させ、絞りローラ22が薄板金
属16のストリップに接触する第3図に連続線で示すその
作用位置と、ローラ22が最早ストリップ16と接触しない
アイドル位置との間にて該絞りローラ22を変位させるこ
とが可能となる。
絞りローラは、フランジ42、42′に固定した両端を有
するローラ22の回転軸上に軸受けを介して回転可能に取
り付けられた管状の金属コアと、可撓性の材料から成
り、絞りローラの作用位置にて金属ストリップ16に接触
する外側被覆部分とを備えている。
この位置にて、絞りローラは電解浴及び可溶性陽極3
の端部の液位10の真上にてドラム8と接触するこのスト
リップ部分にて、該ストリップ16に接触する。このよう
にして、ストリップ16は絞りローラ22とドラム8との間
にて締め付けられ、このため、作動ジャッキ45、45′に
より絞りローラ22の可撓性外面を介して金属薄板に比較
的大きい圧搾圧力を付与することが可能となる。
更に、電解液の液位10の真上に配置した領域内にてド
ラム8に圧接する単一の絞りローラを配置することによ
り、ストリップが電解そうから出るときに該ストリップ
圧搾する効率を増大させることが可能となる一方、対応
する支持ローラ21aと環状の電解液領域との間にて薄板
金属16のストリップの長さが延伸されるのを回避するこ
とが出来る。
絞りローラのかかる構成により、転向ローラとドラム
との間に配置したストリップの自由部分に締め付け及び
絞りローラを使用することを回避することが可能とな
る。
第3図及び第5図から明らかであるように、この装置
は、更に、回転軸43の端部分を受け入れ、絞りローラ22
を支持しかつ位置決めする支持体46と同様に、支持体4
6′の端部に回転可能に取り付けられた回転軸49と一体
の転向ローラ20の側面を研磨する組立体48を備えてい
る。
回転軸49上に固定されたこの研磨組立体48は、ヒンジ
止めしたロッドを介して回転軸49の両端に接続されたジ
ャッキ50のような手段を介して、対応する転向ローラと
接触する活性位置と、ロッドから分離した不作動位置と
の間を偏倚させることが出来る。
絞りローラ22、及び転向ローラ20を有する研磨組立体
48は、ローラ20の垂直方向対称面の両側に配置される。
支持体46、46′は、転向ローラ20の対称面の両側に配
置されたこれら支持体内に絞り組立体43、42、22又は研
磨組立体48、49の何れかを取り付けることを可能にする
穴を備えている。
装置を通るストリップ16の循環方向を逆にする場合に
は、転向ローラと関係する絞り組立体及び研磨組立体の
位置を反対にすることが必要であり、これは回転軸43、
49を対応する支持体46、46′に対して脱着するだけで容
易かつ迅速に行うことが出来る。
僅かに異なる取り付け方法を採用し、単一のジャッキ
を利用するだけで絞り組立体及び研磨組立体を変位させ
及び位置決めすることも可能である。
第4図及び第5図において、ドラム8、8′の入口及
び出口にそれぞれ配置された噴射組立体14が同様に図示
されている。これら噴射組立体は、対応するドラム及び
金属薄板により画成された環状電解スペース内に、及び
可溶性陽極の活性内面に開口する極めて多数の小径の噴
射装置14を備えている。
上述したように、組立体14の一つは装置内でストリッ
プ16が循環する方向に従って作動される。
本発明による装置は、優れた伝導性を備える塩化物か
ら成る電解浴を利用し得る利点が有利である。電解浴の
外側にてストリップに給電することに起因する電気的損
失が比較的小さい値に止まる限り、装置は極めて優れた
エネルギ効率が得られる。
更に、特に、ストリップの1つの面に高品質の被覆を
行うことに関する限り、本発明による装置を採用するこ
とにより、半径方向電解そうを備えの公知の方法の全て
の利点が提供される。更に、本発明による装置は、ドラ
ムに巻かれた伝導性フェルールを利用する半径方向型式
の電解そうを備える公知の方法による欠点、即ち、スト
リップに大きい引張力を作用させなければならないこ
と、及びフェルールの傷に対応して長手方向線が形成さ
れることを回避することが出来る。
本発明による装置は、多数の電解そうを備えることが
出来、このことは、ストリップの循環速度、従って装置
の生産性を増大させることを可能にするものである。
この装置は更に、被覆すべきストリップの1又は他方
の循環方向の対応して極めて容易かつ迅速に調節するこ
とが出来る。
本発明による装置及び方法は、鉄又はニッケルを包含
する例えば亜鉛又は亜鉛層から成る同一又は異なる層に
てその両面が被覆された金属薄板の製造が可能であるよ
うに容易に調節することが出来る。
本発明は上述した実施例にのみ限定されるのもでない
ことは明らかに理解されよう。
転向ローラ及びこれら転向ローラと関係する支持ロー
ラの寸法及び配置は、上述したものと別なものとし、転
向のローラに対するストリップの円弧状巻付け部分は調
節可能な値とすることも可能である。
電解そうの出口に配置した絞りローラは、上述したも
のとは別の方法にて形成することが出来、又、同様にド
ラムと可溶性陽極との間に配置した環状領域内における
電解液の循環は上述したのとは異なる方法にて行うこと
も出来る。
本発明による装置は、異なる塩化物溶液の電解液と共
に使用することが出来、装置の運転状態の関数として、
工程を駆動する電気的パラメータを通常の方法にて特定
することも可能である。
最後に、本発明による装置及び方法は、鋼薄板の電気
めっきのみならず、任意の型式の薄板又は帯薄板、或は
非常な長さのストリップの形態によるその他の金属支持
体の金属被覆のも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による電気めっき装置の電解そうの略平
面図、 第2図は2つの連続的な電解そうを示す本発明による電
気めっき装置の入口部分の部分断面平面図、 第3図は特に、第2図に示した装置の2つの連続的な電
解そうと関係する転向ローラ及び伝導ローラを示す第2
図の一部の拡大図、 第4図は第3図の線4に沿った側面図、 第5図は第3図の線5に沿った側面図である。 1a、1b:タンク 2:電解液、3:陽極 5:支持要素、6:直流電流源 8、8′:ドラム、9:回転軸 10:上方位置 14、15:パッド 14′、15′:噴射装置 16:金属ストリップ 17:スペース、18:ドラム 20、21:伝導性ローラ 21a、21b:支持ローラ 22:絞りローラ 25a、25b:電解そう 26:支持構造体、27:垂直端壁 31a、31′a:レバーアーム 31b、31′b:レバーアーム 32:支持体、33:固定スタンド 34:バー、35:ジャッキ 36:軸受け 42、42′:フランジ 43:回転軸 44、44′:レバーアーム 45:作動ジャッキ 46、46′:支持体、48:組立体 49:回転軸、50:ジャッキ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C25D 17/12 G (56)参考文献 特公 昭62−56960(JP,B2) 特公 昭62−4478(JP,B2) 特公 昭59−15997(JP,B2)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属ストリップの電解被覆装置であって、 電解液を入れたタンク(1)により構成される少なくと
    も1つの電解そう(25)と、円筒状の側部外周面が電気
    的絶縁材料にて完全に被覆され電解液(2)中に一部分
    浸漬された、水平方向軸を有する回転ドラム(8)と、
    被覆すべき金属ストリップ(16)が接触状態に維持され
    るドラムの浸漬部分における前記外周面と対向状態に配
    置されたリングセグメントの形態の被覆金属からなる一
    組の可溶性の陽極(3)と、陽極(3)に対して電流を
    供給する手段(6)と、陽極(3)とドラム(8)に接
    触する金属ストリップ(16)との間にて、金属ストリッ
    プ(16)の循環方向に対して向流状態となるように、金
    属ストリップの循環方向に応じて選択的に電解液を噴射
    する手段(14、15)と、タンク(1)内の電解液(2)
    の液位(10)より上方に配置された領域にて金属ストリ
    ップ(16)と接触する伝導性のローラの組(20、21)に
    して、前記ローラの組(20、21)のうちの少なくとも一
    方が金属ストリップ(16)内に電流の循環を行わせかつ
    金属ストリップに陽極(3)に対する陰極電位を付与す
    る手段(6)へ電気的に接続された前記伝導性のローラ
    の組(20、21)とを備え、前記伝導性のローラの組が、
    各電解そう(25)において、ドラム(8)の両側で前記
    ドラムの軸線に平行な軸線の回りで回転可能に装着され
    かつ、少なくとも一部分がドラム(8)の上端部よりも
    下側に位置していて前記ドラムの外周面に接近して配設
    された2つの電気的に伝導性を有する転向ローラ(20、
    20′)と、前記転向ローラ(20、20′)の各々と関連し
    て設けられており、電解液に浸漬されたドラム(8)の
    外周面に接近した領域まで転向ローラ(20、20′)の周
    縁のかなりの部分に亙り金属ストリップ(16)を転向ロ
    ーラ(20、20′)に押付ける2つの支持ローラ(21a,21
    b)とを備えていることを特徴とする金属ストリップの
    電解被覆装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の装置にして、 前記支持ローラ(21a,21b)が、前記電解被覆装置の固
    定スタンド(3)にヒンジ止めしたレバーアーム(31
    a、31′a、31b、31′b)の端部に回転可能に取り付け
    られ、前記支持ローラ(21a,21b)に対向する前記レバ
    ーアームの端部にて作動ジャッキ(35)に接続され、金
    属ストリップ(16)と接触する作用位置と、対応する前
    記転向ローラ(20)の上を通りストリップ(16)から分
    離したアイドル位置との間にて支持ローラを変位させる
    ようにしたことを特徴とする装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の装置にして、 前記ドラム(8)の回転軸に対して平行な回転軸を有す
    る絞りローラ(22)が、電解そう(25)のタンク(1)
    内の電解液の液面(10)の上方でかつ支持ローラ(21
    a)の下方に位置決めしたドラム(8)に接触する領域
    にて、被覆される金属ストリップ(16)の面と接触する
    ように位置決めされ、金属ストリップ(16)が電解そう
    (25)の出口に対応するドラム(8)の側方にて転向ロ
    ーラ(20)に確実に保持されるようにすることを特徴と
    する装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の装置にして、 前記絞りローラ(22)が、作動ジャッキ(45、45′)に
    接続された軸(43)に固定したフランジ(42、42′)と
    一体とした端部を有する回転軸上に回転可能に取り付け
    られ、絞りローラ(22)が一定の圧力にて金属ストリッ
    プ(16)と接触する作用位置と、絞りローラ(22)が金
    属ストリップ(16)から分離される不作動位置との間
    で、前記絞りローラ(22)を変位させ得るようにしたこ
    とを特徴とする装置。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の装置にして、 前記支持ローラ(21a、21b)が、対応する転向ローラ
    (20)に対して配置され、転向ローラ(20)上の金属ス
    トリップ(16)が180゜以上の大きさの円弧状巻き付け
    部分を維持し得るようにしたことを特徴とする装置。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の装置にして、 2つの連続的な電解そう(25a、25b)の2つのドラム
    (8)間に介装された各転向ローラ(20)が、逆方向に
    向けて金属ストリップに略180゜の反転力を付与するこ
    とを特徴とする装置。
  7. 【請求項7】請求項1の記載の装置にして、 前記転向ローラ(20、20′)が、対応するドラム(8、
    8′)の直径の少なくとも1/2に等しい直径を有するこ
    とを特徴とする装置。
  8. 【請求項8】請求項1に記載の装置にして、 各電解そう(25)に対して、前記ドラム(8、8′)及
    び前記転向ローラ(20、20′)の間に装着されていて金
    属ストリップ(16)を前記ドラムに押付けるための絞り
    組立体(22、42、43)と、前記陽極(3)及び金属スト
    リップ(16)の間に設けられた少なくとも1つの前記電
    解液を噴射する手段(14、15)とを備え、連続的な電解
    そう(25)を備えた前記電解被覆装置内で金属ストリッ
    プ(16)の循環方向を変更させ得るように調節可能であ
    ることを特徴とする装置。
  9. 【請求項9】可溶性陽極を有する少なくとも1つの半径
    方向型式の電解そうを備える装置内にて、金属ストリッ
    プを電解被覆する方法、特に、鋼のストリップを電気め
    っきする方法にして、前記金属ストリップ(16)が、半
    径方向型式の電解そう(25)の入口及び出口にて、転向
    ローラ(20、20′)の周縁の大部分に沿い半径方向型式
    の電解そう内の電解液の液面(10)付近に位置決めされ
    た転向ローラの領域まで前記転向ローラの外周面と接触
    し、かつ前記金属ストリップは、電解液内に浸漬させた
    可溶性の陽極(3)の活性面に対向する、絶縁材料にて
    被覆されたドラム(8)の外周面と接触して電解液内を
    循環され、前記金属ストリップには伝導性の転向ローラ
    (20、20′)を介して陰極電流が供給され、そして電解
    液が塩化物により構成されることを特徴とする金属スト
    リップを電解被覆する方法。
  10. 【請求項10】請求項9に記載の方法にして、 前記金属ストリップ(16)が、ドラム(8)と接触した
    状態で前記電解そう(25)から出るとき、電解液の液面
    の上方にて圧搾されるようにしたことを特徴とする方
    法。
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