JPH06306695A - 金属ストリップの連続電気めっき設備ならびに幅方向めっき付着量制御方法 - Google Patents

金属ストリップの連続電気めっき設備ならびに幅方向めっき付着量制御方法

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JPH06306695A
JPH06306695A JP10089193A JP10089193A JPH06306695A JP H06306695 A JPH06306695 A JP H06306695A JP 10089193 A JP10089193 A JP 10089193A JP 10089193 A JP10089193 A JP 10089193A JP H06306695 A JPH06306695 A JP H06306695A
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JP
Japan
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plating
width direction
electrode
strip
metal strip
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JP10089193A
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English (en)
Inventor
Yukio No
由紀男 野
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 幅方向のめっき厚を任意に制御できるめっき
技術を提供する。 【構成】 金属ストリップ1の表面に平行して設けられ
た略長方形状の非消耗型めっき電極2の表面に接して、
幅方向に複数の細片5a、5b・・・5gに分割されたアノー
ドマスク5を、めっき電極2の後端から内側に向けてラ
イン進行方向に個々に出入自在に設けて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼帯等の金属ストリッ
プの連続電気めっき技術に関し、特に非消耗型めっき電
極(不溶性陽極)を使用し、幅方向にめっき付着量を任
意に制御することのできる金属ストリップの連続電気め
っき設備ならびに幅方向めっき付着量制御方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車、家電製品等において耐食
性向上の要求が高まり、亜鉛めっきをはじめとする各種
めっき鋼板の需要は著しい増加を見せている。こうした
需要増に対処するため、近年、高能率生産の可能な高電
流密度による高速めっき法、とくにイリジウム系等の不
溶性陽極を用いて消費される金属イオンを連続的に補給
する非消耗型電極方式の方が多く採用される傾向にあ
る。また、めっき槽の中へ金属ストリップを浸漬させる
ため垂直あるいは斜めのパスルートを持つ従来型より
も、ストリップの通板制御が容易で高速運転に適するジ
ェットセル方式の水平型めっき設備が開発されている。
この場合、水平方向に上下に配置された電極(陽極)の
中間をストリップが水平に走行し、その間隙にめっき液
が循環噴射され、陽極の前後に配置されたコンダクタロ
ールを陰極として電気めっきが行われる。
【0003】周知のように、電気めっきにおいて表面に
付着するめっき金属の量、いわゆる目付量は、流れる電
流にほぼ比例し、ライン速度に反比例する。すなわち、
【0004】
【数1】
【0005】の関係がある。また、単位表面積当たりの
めっき付着量は、電流密度に比例し、電流密度は、スト
リップと電極とが完全に平行であってもエッジ部と中央
部とでは幅方向に均一とはならず、エッジ部のめっき付
着量が過大になるエッジオーバコート現象はよく知られ
ている。また、前記のコンダクタロールとこれに対向す
るバックアップロールとは通常硬度差が設けられている
ため、ストリップに反りが発生する。この反りがめっき
槽における張力の作用で幅方向の反り、いわゆるC反り
(1山のもの)やW反り(2山のもの)などに変化し、
電極との距離が変化するため電流密度も均一とならず、
距離の短い部分が厚めっきとなって、めっき付着量が幅
方向だけでなく表裏面間でも不均一となる。
【0006】また、目標めっき付着量がごくわずかであ
るときや、ライン速度が低く電流密度の低い操業におい
ては、電流効率が低下するという問題もある。前記のよ
うなストリップの反り傾向に対応して、あくまで均一な
めっきを行うため、あるいは、ストリップの反り傾向に
かかわりなく意図的に不均一なめっきを行うため、特開
昭60−245799号公報によれば、電極表面をストリップの
幅方向に遮蔽する絶縁性の遮蔽板を設置し、あらかじめ
求めた幅方向のめっき付着量分布に応じてこの遮蔽板に
より電極表面をストリップの幅方向に遮蔽し、その表面
積を変更して電気めっきを行うことによりストリップの
幅方向のめっき付着量を均一にすることが提案されてい
る。これを図3、図4により説明する。図3は電極付近
の平面図、図4はそのBB矢視による断面図で、1はス
トリップ、2はめっき電極、5は遮蔽板(以下、アノー
ドマスクという)、6はその出入機構である。
【0007】めっき電極2は長方形状であるが、これに
対しその内側表面の一部をアノードマスク5が遮蔽する
構造となっており、アノードマスク5の形状は、予想さ
れるめっき付着量分布を是正するように、たとえば内側
縁部が曲線状となっている。アノードマスク5は、出入
機構6によってストリップの幅方向に出入自在であるか
ら、エッジの近傍のみを遮蔽したり、中央付近までひろ
く遮蔽したり、遮蔽の程度を任意に調整することがで
き、また、ここでは図示しないが中央部分のみを遮蔽す
る変形実施例も記載されているから、アノードマスク5
を持たない従来の電極でめっきを行えばめっき厚が不均
一となる場合に、厚めっきとなる任意の部分を遮蔽して
均一なめっきを実現することもできるし、意図的にめっ
き厚を不均一にすることもできる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特開昭60−
245799号公報記載の発明においてはアノードマスク5の
形状はラインのニーズに応じて任意に決定できるもの
の、一旦決定してしまえば、以後はその形状を任意に変
更するというわけには行かないから、ラインの事情によ
ってアノードマスク5の形式、形状を選択しなければな
らず、さまざまな要求には対応できないという、問題点
がある。
【0009】本発明は、このような問題点を解消し、幅
方向のめっき厚を任意に制御できる金属ストリップの連
続電気めっき技術を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の金属ストリップ
の連続電気めっき設備は、金属ストリップの表面に平行
して設けられた略長方形状の非消耗型めっき電極の前記
金属ストリップ側の表面に接して、この金属ストリップ
の幅方向に複数の細片に分割されたアノードマスクを、
前記めっき電極端部から内側に向けてラインの進行方向
に個々に出入自在に設けたことを特徴とする。
【0011】また、本発明の金属ストリップの連続電気
めっき設備における幅方向めっき付着量制御方法は、め
っき槽の入側あるいは出側において金属ストリップの平
面形状あるいは幅方向のめっき付着量分布を測定すると
ともに、前記金属ストリップの表面に平行して設けられ
た略長方形状の非消耗型めっき電極の前記金属ストリッ
プ側の表面に接して、この金属ストリップの幅方向に複
数の細片に分割されたアノードマスクを、前記めっき電
極端部から内側に向けてラインの進行方向に個々に出入
自在に設け、前記金属ストリップの平面形状あるいはめ
っき付着量分布に基づいて前記幅方向に複数の細片に分
割された絶縁体を個々に出入させてめっき電極表面を部
分的に遮蔽することを特徴とする。
【0012】
【作 用】本発明によれば、めっき電極表面が幅方向に
分割されたアノードマスクによって遮蔽可能となってお
り、分割されたアノードマスクは出入機構によりライン
の進行方向に個々に出入して遮蔽の程度を変化させるこ
とができるように構成されているから、幅方向に任意の
付着量制御を行うことができる。
【0013】
【実施例】本発明の一実施例を図1、図2により説明す
る。図1はこの実施例におけるストリップ下部に配置さ
れためっき電極付近の斜視図、図2はおなじくこの実施
例におけるめっき槽付近のライン構成を示す側面図で、
1は金属ストリップ、2はめっき電極、3はコンダクタ
ロール、4はめっき槽、5はアノードマスク、6はその
出入機構、7は制御装置、8はプロフィルセンサ、9は
めっき付着量計である。アノードマスク5は図1に示す
ようにストリップの幅方向に5a、5b・・・5gの複数の短
冊状の細片に分割された絶縁体、この実施例では樹脂ボ
ードで、矢印で示したストリップ1の進行方向に対しめ
っき電極2の後端でその表面に接してこれを遮蔽するよ
うに配置されている。図1に示す最も手前の細片5aを例
に説明すると、細片5aにはその後端から電極裏面に向か
ってL字状に折れ曲がった腕51a 、52a が接続してお
り、この腕52a の部分がめっき電極2の裏面に各細片に
対応して設けられた出入機構6aに係合しているから、細
片5aと腕52a とはライン進行方向に同じ動きをし、出入
機構6aにより細片5aは、出入自在である。制御装置7か
らは出入機構6a、6b・・・6g(6b以下は図示せず)に対
して個別に制御が行われる。この実施例では腕52a を出
入させる機構として回転ロールを使用しているが、ラッ
クとピニオンの組み合わせ、シリンダ機構など、直線運
動を与えるいかなる機構でもよい。このような出入機構
により、各細片は電極前端部から内側に向けて矢印で示
したようにラインの進行方向に個々に出入自在であり、
電極の遮蔽長を変化させることができる。また、この実
施例ではアノードマスク5をめっき電極2の後端に設け
ているが、先端側であっても何ら差し支えない。
【0014】プロフィルセンサ8はたとえばレーザ距離
計、めっき付着量計9はX線アナライザなどが好適であ
る。いずれも、少なくともアノードマスク5の分割数に
対応した信号が出力できるよう、幅方向に分割されてい
ることが必要である。また、これらは、一方を主とし、
他方をバックアップとしてもよいし、いずれか一方を省
略することもできる。めっき付着量計9はめっき槽4の
出側に配置せざるをえないが、プロフィルセンサ8はめ
っき槽4いずれの側にも配置することができ、入側とし
た場合はフィードフォワード制御となる。いずれにして
も、ストリップ1のプロフィル、あるいはめっき付着量
の幅方向分布状況によって幅方向に分割されたアノード
マスク5の各細片にこれを是正、あるいは変更する方向
の出入制御を行い、電極表面の所要部分を遮蔽して均一
なめっき厚、あるいは意図的に偏りを持たせためっき厚
の分布を与えることができる。
【0015】また、必ずしも幅方向に出入量を変えなく
とも、たとえば一律に電極表面を遮蔽することによりめ
っき電極の有効表面積を減少させ、電流密度を向上させ
て電流効率を向上させることもできる。なお、このよう
なアノードマスクを備える電極をラインの全めっき槽に
設けてもよいが、一部のみとし、他のめっき槽には通常
の電極を設けてもよい。また、消耗型電極に対してこの
ような部分遮蔽を行うことも不可能ではないが、頻繁な
電極交換を考慮すると現実的ではなく、非消耗型めっき
電極に適用することが望ましい。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、ストリップの幅方向に
きめ細かくめっき付着量を調整することができるから、
C反り、W反りなどにも対応して均一なめっき付着量が
得られ、また、場合によっては部分的にめっき厚を変え
るなどの任意のめっき厚制御が可能となり、めっき製品
の品質が向上するというすぐれた効果がある。
【0017】また、電極の有効長さを調節することで電
流密度の低下を改善し、電流効率を高めて電力費を節減
できるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施例におけるめっき設備を示す側面
図である。
【図3】従来の技術を示すは平面図である。
【図4】図3のAA矢視による断面図である。
【符号の説明】
1 ストリップ 2 めっき電極 3 コンダクタロール 4 めっき槽 5 アノードマスク 5a、5b、5c、5d、5e、5f、5g 細片 51a 、52a 腕 6、6a 出入機構 7 制御装置 8 プロフィルセンサ 9 めっき付着量計

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属ストリップ(1)の表面に平行して
    設けられた略長方形状の非消耗型めっき電極(2)の前
    記金属ストリップ(1)側の表面に接して、この金属ス
    トリップ(1)の幅方向に複数の細片(5a 5b・・・5
    g)に分割されたアノードマスク(5)を、前記めっき
    電極(2)の端部から内側に向けてラインの進行方向に
    個々に出入自在に設けたことを特徴とする金属ストリッ
    プの連続電気めっき設備。
  2. 【請求項2】 めっき槽の入側あるいは出側において金
    属ストリップ(1)の平面形状あるいは幅方向のめっき
    付着量分布を測定するとともに、前記金属ストリップ
    (1)の表面に平行して設けられた略長方形状の非消耗
    型めっき電極(2)の前記金属ストリップ(1)側の表
    面に接して、この金属ストリップ(1)の幅方向に複数
    の細片(5a 5b・・・5g)に分割されたアノードマスク
    (5)を、前記めっき電極(2)の端部から内側に向け
    てラインの進行方向に個々に出入自在に設け、前記金属
    ストリップ(1)の平面形状あるいはめっき付着量分布
    に基づいて前記幅方向に複数の細片(5a 5b・・・5g)
    に分割された絶縁体(5)を個々に出入させてめっき電
    極(2)表面を部分的に遮蔽することを特徴とする金属
    ストリップの連続電気めっき設備における幅方向めっき
    付着量制御方法。
JP10089193A 1993-04-27 1993-04-27 金属ストリップの連続電気めっき設備ならびに幅方向めっき付着量制御方法 Pending JPH06306695A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009173952A (ja) * 2008-01-21 2009-08-06 Nippon Mining & Metals Co Ltd エッジオーバーコート防止装置及びそれを用いた電気めっき材の製造方法
JP2012167295A (ja) * 2011-02-09 2012-09-06 Nisshin Steel Co Ltd 電気メッキ装置の構築方法、電気メッキ鋼板の製造方法および装置
CN103334137A (zh) * 2013-04-02 2013-10-02 中冶南方工程技术有限公司 罩在阳极边部的边缘罩及边缘罩组

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