JPH0698190A - 高電圧発生回路 - Google Patents

高電圧発生回路

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JPH0698190A
JPH0698190A JP26933092A JP26933092A JPH0698190A JP H0698190 A JPH0698190 A JP H0698190A JP 26933092 A JP26933092 A JP 26933092A JP 26933092 A JP26933092 A JP 26933092A JP H0698190 A JPH0698190 A JP H0698190A
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JP
Japan
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circuit
transistor
high voltage
switch
resonance
Prior art date
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JP26933092A
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English (en)
Inventor
Nobuhiro Koyama
伸広 小山
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高圧安定化制御を行うスイッチ動作のノイズ
が画面に現れることのない高電圧発生回路を提供する。 【構成】 フライバックトランス11の一次コイル12と駆
動電源6との直列回路に第1のダイオード14と、第1の
トランジスタ13と、第1の共振コンデンサ15と回路ブロ
ック10との直列回路とを、それぞれ並列に接続する。回
路ブロック10は第2の共振コンデンサ16と第2のダイオ
ード17と第2のトランジスタ18との並列回路によって形
成する。第2のトランジスタ18は、高圧出力電圧の降下
量が大きくなるに連れオンのタイミングを遅くした駆動
パルスによってスイッチ動作を行い、高圧出力電圧の降
下量が大きくなるに連れ波高値の大きいコレクタパルス
を発生させ、高圧出力電圧の安定化を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フライバックパルスを
昇圧してその昇圧出力を陰極線管のアノードへ加える高
電圧発生回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン受像機やディスプレイ装置
の陰極線管には高電圧発生回路から数10KVという高い
電圧が加えられている。この高電圧発生回路として、水
平出力回路で作り出されたフライバックパルスをフライ
バックトランスで昇圧し、これを整流して陰極線管のア
ノードへ加えるようにするとともに、フライバックトラ
ンスの低圧コイル側には偏向ヨークを接続し、フライバ
ックパルスを利用して鋸歯状波の偏向電流を作り出し、
これを偏向ヨークに加える方式のものが知られている
が、この方式の回路は、高圧出力電圧の安定化を行うた
めに、高圧出力電圧の降下量に見合う補正電圧を加える
と、この補正動作が偏向ヨーク側の回路動作に干渉して
悪影響を及ぼすという問題があり、最近においては、高
圧発生側の回路と偏向ヨーク側の回路との干渉を避ける
ために、高圧側の回路と偏向ヨーク側の回路とを別個独
立に構成したものが提案されている。この種の高電圧発
生回路には、通常、高圧出力電圧の変動を抑えるための
高電圧安定化回路が付加されている。
【0003】図5には偏向ヨーク側の回路と分離された
従来の高電圧安定化回路を備えた高電圧発生回路(特開
平2-222374号)が示されている。この回路は、水平ドラ
イブ回路側から加えられる信号と、高圧出力電圧の検出
信号との信号処理によりトランジスタ1のオン期間を高
圧出力電圧の降下量に対応させて制御するもので、高圧
出力電圧の降下量が大きいほどトランジスタ1のベース
に加えるパルス制御信号のパルス幅を大きくして(図6
の(b))、コレクタ電流の大きさも増大させ(図6の
(c))、出力トランジスタ4のオフ動作によって発生
するコレクタパルス(フライバックパルス)の波高値を
高くしようとするものである(図6の(a))。つま
り、トランジスタ1のオン期間のパルス幅が広くなる
と、トランジスタ1がオフしたときにダイオード2,フ
ライバックトランスの一次コイル3,出力トランジスタ
4を順に経てダイオード2に戻る閉ループ還流のコレク
タ電流の大きさが大きくなり、必然的にコレクタパルス
の波高値が大きくなる。このように、トランジスタ1の
オン期間の幅、つまり、トランジスタ1のオフの時期を
コントロールすることにより、コレクタパルスの波高値
を変え、高圧出力電圧の安定化を行うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の高電圧発生回路では、トランジスタ1のオフ動作を必
ずテレビジョン受像機やディスプレイ装置の走査期間中
に行うようにしているので、そのトランジスタ1のオフ
の瞬間に回路ラインの浮遊インダクタンスとフライバッ
クトランスの一次コイル3の分布容量と共振コンデンサ
5が直列共振することで、スイッチングノイズが発生
し、これが画面に悪影響を与えるという問題が生じる。
【0005】本発明は上記従来の課題を解決するために
なされたものであり、その目的は、コレクタパルスを発
生させるトランジスタ等のスイッチ素子のオフ動作によ
るスイッチングノイズが画面に影響することのない高電
圧発生回路を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、次のように構成されている。すなわち、本
発明は、水平ドライブ信号に駆動されてスイッチング動
作を行う第1のスイッチと、この第1のスイッチのオフ
時にフライバックトランスの一次コイルと直列共振を行
う共振コンデンサとを備えた高電圧発生回路において、
前記共振コンデンサは第1の共振コンデンサと第2の共
振コンデンサとの直列回路からなり、その直列回路の一
方側の共振コンデンサには第2のスイッチが並列に接続
されるとともに、帰線期間における前記一次コイルとの
直列共振時に第2のスイッチのオンのタイミングを可変
して前記コレクタパルスの波高値を制御するスイッチ制
御回路が設けられていることを特徴として構成されてい
る。
【0007】
【作用】上記構成の本発明において、例えば第2の共振
コンデンサに第2のスイッチを並列接続し、この第2の
スイッチがオフされている状態で、帰線期間の開始時に
第1のスイッチがオフすると、フライバックトランスの
一次コイルと第1および第2の共振コンデンサの直列回
路が直列共振を行い、コレクタパルスが発生する。この
コレクタパルスを発生する直列共振の途中に、第2のス
イッチがオンすると、直列共振の共振容量は第1および
第2の共振コンデンサの直列容量から、第1の共振コン
デンサの単独容量になって、共振容量が大きくなり、第
2のスイッチのオンの瞬間時における第1および第2の
共振コンデンサによる直列共振のコレクタパルス波高値
よりも低レベルの位置から、つまり、直列容量のパルス
波高値から所定の電圧を減算した位置から第1の共振コ
ンデンサの単独容量によるコレクタパルスが発生する。
したがって、第2のスイッチのオンのタイミングが早く
なればなるほど帰線期間におけるコレクタパルスの波高
値が小さくなる。スイッチ制御回路は、フライバックト
ランスの二次側から出力される高圧出力電圧の降下量が
大きくなるに連れて、第2のスイッチのオフのタイミン
グを遅くするように制御する結果、高圧出力電圧の安定
化が行われる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1には本発明に係る高電圧発生回路の一実施例
が示されている。同図において、フライバックトランス
11の一次コイル12の一端側(この図では巻き始め側)に
駆動電源6が直列に接続されており、この一次コイル12
と駆動電源6との直列回路に第1のダイオード14と、第
1のスイッチとして機能する第1のトランジスタ13と、
第1の共振コンデンサ15と回路ブロック10との直列回路
とが、それぞれ並列に接続されている。前記回路ブロッ
ク10は第2の共振コンデンサ16と、第2のダイオード17
と第2のスイッチとして機能する第2のトランジスタ18
との並列回路からなる。そして、前記一次コイル12と第
1の共振コンデンサ15と第2の共振コンデンサ16とはL
C共振回路を構成している。なお、トランジスタ13のベ
ースには水平ドライブ回路(図示せず)から図2の
(a)に示すような偏向ヨークドライブ用の水平偏向出
力回路(図示せず)に同期した水平ドライブ信号(HD
信号)が加えられている。
【0009】フライバックトランス11の二次コイル24の
高圧端側は高圧整流ダイオード25とコンデンサCHで構
成される半波整流回路を介して図示されていない陰極線
管のアノードに接続されている。また、二次コイル24の
高圧端側には分圧抵抗器26a,26bの直列回路が接続さ
れており、この分圧抵抗器26a,26bに分圧されて高圧
出力電圧EH が検出されている。この実施例では、高圧
出力電圧の検出信号と、水平ドライブ回路からの水平ド
ライブ信号を利用して第2のトランジスタ18の駆動パル
ス信号が作り出されている。
【0010】この駆動パルス信号を作り出すスイッチ制
御回路は、積分回路28と、コンパレータ30と、エラーア
ンプ31と、バッファアンプ(このバッファアンプは省略
してもよい)32と、電流増幅回路33とを有して構成され
ている。積分回路28は図2の(a)に示す水平ドライブ
信号を積分して図2の(b)に示す積分波形の信号をコ
ンパレータ30のプラス側端子に加える。
【0011】一方、エラーアンプ31は定電圧電源35の基
準電圧と高圧出力電圧の検出信号とを比較し、高圧出力
電圧の降下量に応じた信号を出力する。この信号はバッ
ファアンプ32で増幅された後、前記コンパレータ30のマ
イナス側端子に加えられる。
【0012】コンパレータ30は積分回路28から加えられ
る積分出力と、バッファアンプ32から加えられる信号V
D とを比較し、図2の(b)および(c)に示すよう
に、信号VD と積分波形の立ち下がり位置での交点で立
ち上がり、積分波形の立ち上がり位置とエラーアンプ信
号VD の交点位置で立ち下がるパルスドライブ信号を出
力する。つまり、コンパレータ30は高圧出力電圧の降下
量が大きくなるに連れて(エラーアンプ信号VD のレベ
ルが低くなるに連れて)オンのタイミングを遅くしたパ
ルスドライブ信号を作り出し、これを電流増幅回路33に
加えるのである。
【0013】電流増幅回路33はパルスドライブ信号を増
幅してトランジスタ18に加える。つまり、高圧出力電圧
の降下量が大きくなるに連れてオン時期を遅くした図2
の(c)に示す駆動パルス信号をトランジスタ18のベー
スに加えるのである。
【0014】この実施例は上記のように構成されてお
り、次に、図3の回路と図2のタイムチャートに基づき
高圧出力電圧の安定化動作を説明する。まず、t1 〜t
2 のダンパー期間では、第1のダイオード14から一次コ
イル12を経て駆動電源6に電流が流れている。このダン
パー期間の次のt2 〜t3 のトランジスタ期間では、第
1のスイッチ、つまり、トランジスタ13がオンし、第2
のスイッチのトランジスタ18がオフしているので、駆動
電源6から一次コイル12およびトランジスタ13を経てア
ース側に電流が流れ、この電流の流れにより一次コイル
12に電磁エネルギが蓄積される。次に、帰線期間に突入
してt3 〜t4 の期間に至るとトランジスタ13がオフさ
れ、このときトランジスタ18がオフしているので、第1
の共振コンデンサ15と第2の共振コンデンサ16の直列回
路の容量を共振容量として一次コイル12との直列LC共
振が生じ、一次コイル12側の電磁エネルギが第1および
第2の共振コンデンサ15,16側に変換されていき、第1
および第2の共振コンデンサ15の直列共振容量による共
振カーブに沿って第1のコレクタパルスPC1が発生す
る。
【0015】t4 の時点でトランジスタ18がオンする
と、一次コイル12側からの電流は第1の共振コンデンサ
15のみを通ってアース側に流れて直列LC共振を継続す
る。このとき、共振容量は第1の共振コンデンサ15と第
2の共振コンデンサ16との直列回路の容量から第1の共
振コンデンサ15の単独の容量になるので、共振容量が大
きくなり、トランジスタ18のオン時におけるコレクタパ
ルスPC1の波高値Aの位置から、所定の電圧VL だけ減
算した位置Bを起点として、緩やかな共振カーブに沿っ
て第2のコレクタパルスPC2が発生する。そして、一次
コイル12側に蓄えられていた電磁エネルギが第1の共振
コンデンサ15と第2の共振コンデンサ16の静電エネルギ
に完全に変換されたときに、第2のコレクタパルスPC2
はt5 でピークとなる。
【0016】そうすると、今度は、t5 〜t6 の区間
で、第1の共振コンデンサ15に蓄えられた静電エネルギ
が一次コイル12の電磁エネルギに逆変換されていく。こ
のとき、第2のコレクタパルスPC2は第1の共振コンデ
ンサ15と一次コイル12との共振カーブに沿って減少して
いく。このようにして、第1のコレクタパルスPC1にV
L だけ減算して第2のコレクタパルスPC2を連結させた
形態のコレクタパルス(フライバックパルス)が作り出
される。このPC1とPC2を連結させたコレクタパルスの
波高値はt3 〜t5 の期間で、トランジスタ18のオンの
タイミングを遅くするほどその波高値が大きくなる。
【0017】この実施例では前述した如く、高圧出力電
圧の降下量が大きくなるに連れてトランジスタ18のオン
のタイミングが遅くなるように制御されるので(この実
施例ではトランジスタ18のオン動作はt3 〜t5 の期間
で行われる)、フライバックトランス11の一次側で発生
するコレクタパルスの波高値が大きくなり、高圧出力電
圧の安定化制御が効果的に行われるのである。
【0018】また、本実施例の第2のスイッチ、つまり
トランジスタ18は第2のダイオード17に電流(トランジ
スタ18の動作方向の電流の向きと逆向きの電流)が流れ
ているときにオン動作が行われ、また、第2のトランジ
スタ18に逆電流が流れているときにオフ動作が行われる
ので、この第2のトランジスタ18のオン・オフ動作はス
イッチ印加電圧が零電圧のときに行われることとなる。
これにより、スイッチのオン・オフ動作に伴う電力損失
が極めて小さくなり、回路動作の効率化を図ることがで
きる。
【0019】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
とはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記
実施例では第1のスイッチと第2のスイッチをトランジ
スタによって構成したが、この何れか一方あるいは両方
をMOS FET(電界効果トランジスタ)を用いて構
成してもよい。
【0020】また、上記実施例は偏向側の回路と高圧側
の回路を分離したタイプの高電圧発生回路を例にして説
明したが、前記実施例の回路に偏向ヨークとS字補正コ
ンデンサとの直列回路を設け、偏向側と高圧側を一体化
したタイプの高電圧発生回路としてもよい。
【0021】さらに、上記実施例では第2のスイッチ
(トランジスタ18)と第2のダイオード17を第2の共振
コンデンサ16に並列接続したが、これらを第1の共振コ
ンデンサ15に並列接続するようにしてもよい。
【0022】さらに、スイッチ制御回路は高圧出力電圧
の降下量が大きくなるに連れオンのタイミングを遅くす
る駆動パルスを作り出すことができる回路であればよ
く、本実施例以外の回路構成のものでもよい。
【0023】さらに、本発明は図4に示すような、本実
施例以外の様々な態様の高電圧発生回路に適用されるも
のである。
【0024】
【発明の効果】本発明は一次コイルと直列共振を行う共
振コンデンサを第1の共振コンデンサと第2の共振コン
デンサとの直列回路で構成し、その直列回路の一方側の
共振コンデンサには第2スイッチを並列に接続し、一次
コイルとの帰線期間における直列共振時に第2のスイッ
チのオンのタイミングを制御するように構成したもので
あるから、高圧出力電圧の降下量が大きくなるに連れ第
2のスイッチのオンのタイミングを遅くすることによ
り、フライバックトランスの一次側に発生するコレクタ
パルスの波高値を高くすることができ、これにより、高
圧出力電圧の安定化制御を効果的に行うことができる。
【0025】また、前記第2のスイッチの動作は、帰線
期間内に行われるものであるから、このスイッチ動作の
ノイズが陰極線管等の画面に現れることがなく、これに
より、スイッチノイズのない高精細な画面を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高電圧発生回路の一実施例を示す
回路図である。
【図2】同実施例の回路動作を示すタイムチャートであ
る。
【図3】同実施例における回路の各期間の動作を示す説
明図である。
【図4】本発明が適用される各種の回路図である。
【図5】従来の高電圧発生回路の回路図である。
【図6】従来の高電圧発生回路の高圧安定化動作の波形
説明図である。
【符号の説明】
6 駆動電源 10 回路ブロック 11 フライバックトランス 12 一次コイル 13 第1のトランジスタ 15 第1の共振コンデンサ 16 第2の共振コンデンサ 18 第2のトランジスタ 24 二次コイル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平ドライブ信号に駆動されてスイッチ
    ング動作を行う第1のスイッチと、この第1のスイッチ
    のオフ時にフライバックトランスの一次コイルと直列共
    振を行う共振コンデンサとを備えた高電圧発生回路にお
    いて、前記共振コンデンサは第1の共振コンデンサと第
    2の共振コンデンサとの直列回路からなり、その直列回
    路の一方側の共振コンデンサには第2のスイッチが並列
    に接続されるとともに、帰線期間における前記一次コイ
    ルとの直列共振時に第2のスイッチのオンのタイミング
    を可変して前記コレクタパルスの波高値を制御するスイ
    ッチ制御回路が設けられている高電圧発生回路。
JP26933092A 1992-09-11 1992-09-11 高電圧発生回路 Pending JPH0698190A (ja)

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