JP3230717B2 - 水平偏向高圧発生回路 - Google Patents

水平偏向高圧発生回路

Info

Publication number
JP3230717B2
JP3230717B2 JP07971994A JP7971994A JP3230717B2 JP 3230717 B2 JP3230717 B2 JP 3230717B2 JP 07971994 A JP07971994 A JP 07971994A JP 7971994 A JP7971994 A JP 7971994A JP 3230717 B2 JP3230717 B2 JP 3230717B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
horizontal
voltage
circuit
terminal
horizontal deflection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP07971994A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07274030A (ja
Inventor
茂 柏木
克宏 益山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP07971994A priority Critical patent/JP3230717B2/ja
Publication of JPH07274030A publication Critical patent/JPH07274030A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3230717B2 publication Critical patent/JP3230717B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Television Scanning (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン受像機等
における受像管の電子ビームを水平方向に偏向すると共
に、同時に受像管の陽極に供給する高圧を発生する水平
偏向高圧発生回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に従来の水平偏向高圧発生回路の一
例を示す。ここで、1は図示しない前段からの励振波形
V1に応じてスイッチング作用を行う水平出力トランジ
スタ、2,3はダンパーダイオード、4,5は帰線共振
コンデンサ、6は水平偏向コイル、7はS字補正コンデ
ンサ、8はフライバックトランス、9は高圧整流ダイオ
ードである。このような回路において、フライバックト
ランス8の一次巻線8aの一端に直流電源Ebを接続す
ると、く知られた原理により、偏向コイル6には水平
偏向周期のノコギリ波電流Iyが流れ、水平出力トラン
ジスタ1のコレクタには正弦半波のパルスVcが発生す
る。このパルスVcはフライバックトランス8の二次側
8bに昇圧された後、高圧整流ダイオード9で整流され
て直流高圧HVとなり、図示しない受像管の陽極に導か
れる。
【0003】この各々帰線共振コンデンサ4,5と並列
にしたダンパーダイオード2,3を直列に接続し、偏向
コイル6とS字補正コンデンサ7の直列回路のコールド
側をこの2つのダンパーダイオードの接続点に接続した
水平偏向回路は、一般にダイオードモジュレータと呼ば
れ、種々の特徴を持っている。その一つは水平振幅を自
在に変えられることである。即ち、図5のA点から電流
iwを抜き取ると、その抜き取り量に応じてコンデンサ
5のチャージが減り、その分偏向コイル6とS字補正コ
ンデンサ7の直列回路に加わる電圧が増加し、電流Iy
が増加する。従って、電流iwの量を加減すれば、水平
振幅が調整できることになる。この電流抜き取り回路に
ついては、本発明に直接の影響はないのでその回路の詳
細は省略する。
【0004】さらに、このダイオードモジュレータの他
の一つの特徴は、高圧負荷電流Iaの大小に応じて偏向
コイル電流Iyの値が変わることである。即ち、明るい
信号を受像して受像管陽極電流Iaが増えると、Vcの
パルス期間である帰線期間中の一部において、フライバ
ックトランス8の二次,一次電流Ip2,Ip1が増加し、
これによって帰線期間中の共振コンデンサ4に対するエ
ネルギーの再生作用が少なくなる。この共振コンデンサ
4に蓄えられたエネルギーは、次の走査期間で偏向コイ
ル6に電磁エネルギーとして転換される訳であるから、
結局高圧負荷電流Iaが増えると、偏向コイル電流Iy
の値が減ることになる。
【0005】これは、例えば、図6に示すように、白の
ウインドウ画面を受像した場合、通常はこの白部分で電
流Iaによる電圧降下で、高圧HVが低下して偏向能率
が上がるため、同図破線に示すように、本来方形である
はずの画像が歪んでしまうことになる。しかし、この図
5のダイオードモジュレータ回路では先に説明した原理
でこの現象が防止できる。即ち、図7に示すように、画
像白部分で高圧負荷電流Iaが増加して、高圧HVが低
下すると、それに応じて偏向コイル電流Iyの値も低下
するので、画像の歪みは補正される。
【0006】また、図8は従来回路の他の例を示す回路
図である。この回路は、本出願人が先に提出した整理番
号406000036(平成6年3月15日出願)にお
いて発明した、電源チョークコイルや平滑コンデンサを
不要にし、小型軽量化やコスト低減を可能にし、漏洩磁
束による受像機内外に悪影響を及ぼすことがない水平偏
向回路である。ここでは、先の図5に示す回路と異な
り、ダイオードモジュレータ回路を使用していない。即
ち、ここでは、ダンパーダイオード10と共振コンデン
サ11は単独で構成され、先と同じ水平出力トランジス
タ1,水平偏向コイル6,S字補正コンデンサ7,フラ
イバックトランスの一次巻線又はチョークコイル8と共
に、基本的な水平出力回路12を構成している。一方、
図8において、14は電子スイッチ,15は波形発生回
路,16はフライホイールダイオード,及び17は再生
ダイオードであって、これら全体で水平出力回路12の
制御回路18を形成していて、偏向コイル6に流れる電
流Iyの量を加減する。
【0007】図8に示す回路の動作状態を図9を用いて
説明する。まず、図9(A)は電子スイッチ14を制御
する励振波形Vdであって、これは受像機の他の部分か
ら得た水平走査に係わる波形Vhから波形発生回路15
で作られる。そして、この励振波形Vdのt1の部分で
電子スイッチ14がオフ状態になり、そのオンからオフ
に転じる時刻Tを前後できるものとする。図9(B)は
水平出力トランジスタ1のコレクタパルスVcであり、
そのパルス期間trは水平偏向の帰線期間となる。図9
(C)は電子スイッチ14の出力波形Voを示すが、こ
れのボトミング時期は励振波形Vdの時刻Tに一致す
る。しかし、帰線期間のほぼ中央Toからは、再生ダイ
オード17が自動的に導通して電流を電源側Ebに流す
ので、VoのレベルはEbと同じくなり、Voのパルス
幅はVdよりその分後の部分が削られてt2となる。
【0008】図9(D)はトランスの一次巻線8を流れ
る電流Itを示す。電子スイッチ14がオン状態である
間は、このItの電流経路は、通常の回路と同じく、電
源Ebから巻線8を通って、トランジスタ1又はダンパ
ーダイオード10に流れるループである。従って、この
間はく知られた従来通りの原理で、図のように傾斜電
流が流れる。ところが、時刻T以降で電子スイッチがオ
フすると、電流は電源からではなく、フライホイールダ
イオード16を通して流れるようになり、この場合はル
ープ中に起電力がなくなるので、電流Itは図のように
平坦で一定値を続けるようになる。従って、時刻Tが前
の方に位置すれば、この平坦部分が長くなって、It全
体のピーク−ピーク(p−p)値は小さくなり、Tが後
の方に位置すれば、Itのp−p値は大きくなる。
【0009】図9(E)は偏向コイル電流Iyを示す。
この場合、電流はS字補正コンデンサ7から偏向コイル
6を通って、トランジスタ1かあるいはダンパーダイオ
ード10に流れるループを形成する。このループ中の起
電力は、Voのような方形波ではなく、S字補正コンデ
ンサ7両端の電圧Vsであって、これは直流に若干のパ
ラボラ波のリップルが重畳したものである。従って、こ
れによって流れる電流Iyの波形は、Itのような頂部
がスライスされたノコギリ波ではなく、S字補正のかか
ったノコギリ波になり、偏向コイル6に流れて正しい水
平偏向動作が行われる。
【0010】このとき、S字補正コンデンサの両端電圧
Vsの平均直流電圧値は、方形波Voの平均値Vomに等
しい。このことから、Tの位置を動かして平均レベルV
omの値を変えてやれば、それに応じてVsの値も動き、
結果として偏向コイル6のノコギリ波電流Iyのp−p
値も変わることになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ここで、図5に示すダ
イオードモジュレータ回路のB点に、図8の制御回路1
8の出力Voを加えてみた場合を考える。これもやは
り、時刻Tの時間位置の移動により、偏向コイル電流I
yのp−p値が制御できることには変わりない。しか
し、実際にこの回路を構成してみると、先に述べたダイ
オードモジュレータの効果がなくなり、ウインドウ信号
を受信した場合、図6の破線のように画像が歪んでしま
う。これは図10に示すように、帰線期間tr中の電流
Itがその前半部It1と後半部It2とで経路が異なるの
に起因する。即ち、実線で表した前半部の電流It1はフ
ライホイールダイオード16とトランスの一次巻線8を
通って、2つの共振コンデンサ4,5を流れ、ここには
直流起電力は含まれない。これに対して、破線で表す帰
線後半部の電流It2は、共振コンデンサ4,5からトラ
ンスの一次巻線8を経て、再生ダイオード17を通して
電源Ebに戻る。
【0012】このダイオードモジュレータ回路において
は、帰線期間前半に共振コンデンサ4に蓄えられるエネ
ルギー、即ち電流量に対し、後半で引き出される電流量
がどうなるかで、水平振幅の変調作用が定まる。ところ
が、図10に示すように、帰線期間前半と後半で電流I
tの経路が異なり、片方にだけ直流電源が加わる形では
この動作が成立しない。以上説明したように、図8に示
すような制御回路18をダイオードモジュレータ形式の
水平偏向高圧発生回路に適応した場合、偏向コイル電流
Iyのp−p値、即ち水平振幅を制御できるが、ダイオ
ードモジュレータ回路の利点の一つを無意味にしてしま
うことになり、何等かの対策が必要とされていた。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、水平偏向周期に同期した
パルスに応じてスイッチング動作を行う水平出力トラン
ジスタと、前記水平出力トランジスタに並列に接続さ
れ、かつ各々に共振コンデンサを並列に接続した複数個
のダンパーダイオードの直列回路と、一方の端子を前記
水平出力トランジスタのコレクタ端子に接続し、他方の
端子を前記ダンパーダイオード間の接続端子に接続した
水平偏向コイルとS字補正コンデンサとの直列回路と、
一次巻線の一方の端子を前記水平出力トランジスタのコ
レクタ端子に接続し、二次巻線に受像管の陽極用高圧を
生成する高圧整流ダイオードを接続したフライバックト
ランスと、前記フライバックトランスの一次巻線の他方
の端子と接地の間に接続されたフライホイールダイオー
ドと、前記フライバックトランスの一次巻線と前記フラ
イホイールダイオードとの接続点と、電源との間に接続
された電子スイッチと、水平偏向周期に同期したパルス
を生成することにより、前記電子スイッチを前記水平出
力トランジスタのオン期間に遮断させ、前記水平出力ト
ランジスタがオフとなる時点あるいはその直後に導通さ
せ、かつ、前記電子スイッチを導通状態から遮断状態に
する時刻を制御することができる波形発生回路と、前記
波形発生回路から出力されるパルスを平均化するフィル
タと、前記フィルタの出力と基準電圧とを比較する演算
増幅器と、前記演算増幅器の出力を前記波形発生回路の
基準信号とし、前記波形発生回路の出力が一定となるよ
うに制御する手段とを備えて構成したことを特徴とする
水平偏向高圧発生回路を提供するものである。
【0014】
【実施例】以下、本発明の水平偏向高圧発生回路につい
て、添付図面を参照して説明する。図1は本発明の基礎
となる構成例を示す回路図、図2は図1に示す回路の動
作を説明するための図、図3は本発明との比較例を示す
回路図、図4は本発明の一実施例を示す回路図である。
図1において、符号1から8は、先に説明した図5の同
一符号を付した部分と同じ働きをするのでその説明は省
略する。また、16は先の図8における同一符号部と同
じくフライホイールダイオードの役目を果たし、19は
電子スイッチとしてのp型MOSFET(以下、FET
と略記する場合もある)であり、21,22はそのバイ
アス抵抗である。さらに、23,24はコンデンサ分圧
器を兼ねた補助共振コンデンサ、25は微分用コンデン
サ、26は波形整形トランジスタ、27,28はそのバ
イアス抵抗、29は積分用コンデンサ、30はその充電
用抵抗、31は放電用抵抗、32は比較器、33は直流
阻止用コンデンサである。また、上記した微分用コンデ
ンサ25〜直流阻止用コンデンサ33は、FET19の
オン・オフ動作を制御する方形波を出力する波形発生回
路34として機能する。
【0015】図1に示す回路の動作を図2の波形図を用
いて説明する。図2(A)は出力トランジスタ1のコレ
クタに生じるパルスVcであって、そのパルス期間tr
が水平偏向の帰線期間になる。このパルスVcを補助共
振用コンデンサ23,24で分圧してVcoとした後、コ
ンデンサ25で微分してトランジスタ26に加える。す
ると、トランジスタ26は帰線期間trの開始直後の短
い期間だけ導通し、そのコレクタ電位はゼロにボトミン
グし、コンデンサ29の電荷も抵抗31を通して放電し
急速にゼロになる。そして、このトランジスタ26の短
い導通期間が終わると、コンデンサ29は抵抗30を通
して電源Eから充電され、その端子電圧は徐々に上昇
し、次の帰線期間の始めで再びボトミングする。したが
って、コンデンサ29の電圧は、図2(B)に示すよう
なノコギリ波状の電圧Vstとなる。
【0016】このノコギリ波電圧Vstは、比較器32で
参照電圧Erfと比較され、比較器32の出力は図2
(C)に示すような方形波Vrcとなる。そして、図2
(B)との関係から判るように、参照電圧Erfのレベル
が上下すると、方形波Vrcの始点Tの時間位置が前後す
る。この方形波Vrcをコンデンサ33を通して、FET
12のゲート端子に加えると、そのハイレベル部分tof
f で遮断状態になる。また、方形波Vrcのton部分で
は、FET19のソース・ドレイン間が導通するので、
そのドレインに表れる出力電圧Voは、図2(D)に示
すように、toff 期間でゼロにボトミングし、ton期間
に電源電圧Ebになるような方形波となる。勿論、この
ときバイアス抵抗21,22はtonでFET19が導通
し、toff で遮断するゲート電圧レベルになるような値
に定められる。
【0017】このようにすると、先の図8の場合と同じ
原理で、トランス巻線8の一次巻線8aを流れる電流I
tは、図2(E)に示すように、頂部がスライスされた
ノコギリ波電流で、偏向コイル6を流れる電流Iyは、
図2(F)のS字補正のかかったノコギリ波電流とな
り、共に方形波VrcあるいはVoのtoff 開始点Tの時
間位置によって、そのp−p値が変えられる。この
、図8の場合とは異なって、本発明の図1に示す回路
は、帰線期間trの間は、FET19が導通しているt
on期間に入っている。従って、帰線期間tr中のトラン
ス一次巻線電流Itは、その前半部も後半部もFET1
9を通して電源Eb側に還流することになり、先に説明
した原理により、図6の破線で示したようなウインド歪
みが発生することはない。なお、帰線期間tr後半部で
はFET19中の電流がドレインからソースに向かって
p型としては逆方向に流れるが、一般にMOSFET
は、バイポーラトランジスタに比べても対称性がく、
この逆電流が問題になることはない。従って、図8での
再生ダイオード12は図1に示す回路では不要である。
【0018】また、図1に示す回路の場合、フライバッ
クトランス8の巻線に生じる電圧、例えば、三次巻線8
cに生じる電圧Vpは、図2(G)のように、時刻Tの
ところで段が付く。これはここから整流ダイオード等を
経て、他の回路部分に供給する直流電圧を生成するのに
利用するような場合はさほど問題ない。しかし、このV
pを水平パルスとしてそのまま受像機内の他の部分、例
えば、ブランキング等に使いたい場合は、この段の付い
た部分が不都合を起こすことがある。そのようなとき
は、コレクタパルスVcを補助共振コンデンサ23,2
4で分圧したパルスVcoを使えばい。
【0019】また、図3は本発明との比較例を示したも
のである。即ち、図1においては参照電圧Erfを動かし
て、水平偏向コイル電流Iyの値を変えることを示した
が、図3では、この電圧Erfを自動的に制御する例を示
したものである。この図3において、図1に示す回路か
ら新たに加わったのは、フィルタ用抵抗(フィルタ)3
5、分圧用抵抗(フィルタ)36、フィルタ用コンデン
サ(フィルタ)37、演算増幅器38、電圧分割用抵抗
39,40、ポテンシオメータ41、発振防止用抵抗4
2、発振防止用コンデンサ43である。
【0020】このようにすると、方形波Voの平均値V
omに比例した電圧Vo1が演算増幅器38の反転端子に加
わり、一方、非反転端子には直流電源Eから抵抗39,
40とポテンシオメータ41とで分圧して得られた基準
電圧Esが加わる。ここでもし何らかの原因で波形Vo
のtoff 期間が短くなり、偏向コイル電流Iyが規格値
より増加しそうになると、電圧Vo1が基準電圧Esより
も上昇するため、その結果、演算増幅器出力のErfが低
下し、このことは先に説明したように比較器32の出力
であるVrcのパルス幅、ひいては方形波Voのtoff を
長くする方向に作用する。結局、電圧Vo1の値が基準電
圧Esに常に一致するよう、方形波Voのデューティサ
イクルが定まり、これに応じて偏向コイル電流Iyの値
もこのVoによって定まる一定値となる。従って、もし
この回路で電源電圧Ebの値や水平偏向周波数が変わっ
ても、基準電圧Esが一定である限り、偏向コイル電流
Iyの値は一定であって、画像の水平振幅が変わること
はない。また、方形波Voのデューティサイクルが一定
化されれば、当然高圧出力HVも安定化され、やはり電
源電圧Ebや水平偏向周波数に左右されることはない。
【0021】次に、図4は本発明の一実施例を示した回
路図であり、ここでは図3の方形波Voの代わりに比較
器の出力波形Vrcを利用して、これの平均電圧Vo2を抵
抗(フィルタ)44とコンデンサ(フィルタ)45で作
り出し、演算増幅器38に加えるようにしたものであ
る。通常、FETのゲート電圧変化に対するドレイン電
圧の応答の遅れは十分に小さいから、図2に示したよう
に波形Vrcのハイレベル期間の幅はほとんど方形波Vo
のtoff に一致する。従って、電圧Vo2が基準電圧Es
に一致する形で安定化されると、図2の場合と同じく、
方形波Voのデューティサイクルが一定化され、水平偏
向コイル電流Iy並びに高圧HVが安定化される。但
し、波形Vrcの極性は方形波Voとは逆であって、電圧
Vo2の動きも先の図3とは逆にしなければならない。こ
の図4に示す回路は、図3に比べて制御が間接的になる
ものの、Vo2の電圧値がVoより遥かに小さいため、フ
ィルタの抵抗44の電力が少なくなって済むという利点
がある。また、演算増幅器38や比較器32の回りの回
路が電圧値の小さい部分だけでまとめられるので、IC
化する際に有利である。
【0022】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の水
平偏向高圧発生回路は、ダイオードモジュレータの特性
を維持したままで、偏向コイル電流のp−p値、即ち水
平振幅を制御でき、波形発生回路の出力が一定となるよ
うに制御するので、電源電圧や水平偏向周期の変動等に
対しても、安定した水平振幅及び高圧出力を得ることが
できる。さらに、使用する電圧値が小さいため、波形発
生回路の出力が一定となるように制御する手段のIC化
に適しているという実用上極めて優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基礎となる構成例示す回路図である。
【図2】図1に示す回路の動作を説明するための波形図
である。
【図3】本発明との比較例を示す回路図である。
【図4】本発明の一実施例を示す回路図である。
【図5】従来の水平偏向高圧発生回路を示す回路図であ
る。
【図6】図5に示す回路の動作を説明するための図であ
る。
【図7】図5に示す回路の動作を説明するための波形図
である。
【図8】従来の水平偏向高圧発生回路を示す回路図であ
る。
【図9】図8に示す回路の動作を説明するための波形図
である。
【図10】図8に示す回路の動作を説明するための回路
図である。
【符号の説明】
1 水平出力トランジスタ 2 ダンパーダイオード 3 ダンパーダイオード 4 共振コンデンサ 5 共振コンデンサ 6 水平偏向コイル 7 S字補正コンデンサ 8 フライバックトランス 9 高圧整流ダイオード 16 フライホイールダイオード 19 p型MOSFET 34 波形発生回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−6175(JP,A) 特開 平2−222374(JP,A) 特開 昭63−3567(JP,A) 特開 昭63−308477(JP,A) 特開 平6−30291(JP,A) 特開 平5−252409(JP,A) 特開 平4−207355(JP,A) 特開 平4−167764(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 3/185 H04N 3/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平偏向周期に同期したパルスに応じてス
    イッチング動作を行う水平出力トランジスタと、 前記水平出力トランジスタに並列に接続され、かつ各々
    に共振コンデンサを並列に接続した複数個のダンパーダ
    イオードの直列回路と、 一方の端子を前記水平出力トランジスタのコレクタ端子
    に接続し、他方の端子を前記ダンパーダイオード間の接
    続端子に接続した水平偏向コイルとS字補正コンデンサ
    との直列回路と、 一次巻線の一方の端子を前記水平出力トランジスタのコ
    レクタ端子に接続し、二次巻線に受像管の陽極用高圧を
    生成する高圧整流ダイオードを接続したフライバックト
    ランスと、 前記フライバックトランスの一次巻線の他方の端子と接
    地の間に接続されたフライホイールダイオードと、 前記フライバックトランスの一次巻線と前記フライホイ
    ールダイオードとの接続点と、電源との間に接続された
    電子スイッチと、水平偏向周期に同期したパルスを生成することにより、
    前記電子スイッチを前記水平出力トランジスタのオン期
    間に遮断させ、前記水平出力トランジスタがオフとなる
    時点あるいはその直後に導通させ、かつ、前記電子スイ
    ッチを導通状態から遮断状態にする時刻を制御すること
    ができる波形発生回路と、 前記波形発生回路から出力されるパルスを平均化するフ
    ィルタと、 前記フィルタの出力と基準電圧とを比較する演算増幅器
    と、 前記演算増幅器の出力を前記波形発生回路の基準信号と
    し、前記波形発生回路の出力が一定となるように制御す
    る手段とを備えて構成した ことを特徴とする水平偏向高
    圧発生回路。
JP07971994A 1994-03-25 1994-03-25 水平偏向高圧発生回路 Expired - Fee Related JP3230717B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07971994A JP3230717B2 (ja) 1994-03-25 1994-03-25 水平偏向高圧発生回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07971994A JP3230717B2 (ja) 1994-03-25 1994-03-25 水平偏向高圧発生回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07274030A JPH07274030A (ja) 1995-10-20
JP3230717B2 true JP3230717B2 (ja) 2001-11-19

Family

ID=13698016

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07971994A Expired - Fee Related JP3230717B2 (ja) 1994-03-25 1994-03-25 水平偏向高圧発生回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3230717B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07274030A (ja) 1995-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4048544A (en) Switched vertical deflection system
US4939429A (en) High voltage regulator circuit for picture tube
JP3617669B2 (ja) テレビジョン偏向装置
US4516058A (en) Linearity corrected horizontal deflection circuit
US4305023A (en) Raster distortion corrected deflection circuit
JPH05252409A (ja) 高電圧発生回路
JPH0681267B2 (ja) 水平出力回路
US6124686A (en) Horizontal deflection circuit
JP3230717B2 (ja) 水平偏向高圧発生回路
US5278746A (en) High voltage generator
IE41941B1 (en) Deflection system such as for television receivers including a switched mode vertical (field) deflection circuit
US5142206A (en) Slow turn-on in a deflection circuit
CA1292560C (en) High voltage regulator in a television apparatus
JP3858435B2 (ja) 水平偏向回路
WO1999062247A1 (fr) Circuit de deviation horizontale
EP0527471B1 (en) High voltage generator
WO1999057888A1 (fr) Circuit de deviation horizontale
JPH05328157A (ja) 高電圧発生回路
US4503367A (en) Deflection circuit with linearity correction
GB2098424A (en) Horizontal driver and linearity circuit
KR800000397B1 (ko) 수직 편향 회로
JP2819977B2 (ja) 受像機の電源回路
EP0504687A2 (en) A feedback arrangement in a deflection circuit
JPS6025177Y2 (ja) テレビジョン受像機
GB2082413A (en) Self driving horizontal output stage

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080914

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees