JP2570262B2 - 水平偏向回路 - Google Patents

水平偏向回路

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は異なる水平偏向周波数に対応して、受像管等
の陰極線管の電子ビームを水平方向に偏向する水平偏向
回路に関する。
(従来の技術) 陰極線管(ブラウン管等の受像管)を用いて映像情報
の再現を行なう映像情報再生装置には、例えば、テレビ
ジョン受像機、各種の情報機器の端末装置として用いら
れるディスプレイ装置等がある。
このような映像情報再生装置では受像管上に映像情報
を再現するために周知のように所定の走査方法に従って
受像管の電子ビームを縦横方向に偏向する必要がある。
ところで、例えば、テレビジョン受像機において上述
したような所定の走査方法は、再生すべき映像情報がど
の標準テレビジョン方式に従って伝送されているかによ
り異なり、また、各種情報機器の端末装置として用いら
れるディスプレイ装置においては、通常それぞれの機器
毎に走査方法が設定されているので、通常ディスプレイ
装置毎に走査方法は異なっている。
上述したように走査方法が異なる場合には、当然なが
ら水平偏向回路及び垂直偏向回路等の偏向回路も異なる
構成となるが、異なる走査方法に対応してそれぞれの走
査方法専用の映像情報再生装置を生産するのでは多種小
量生産となり、生産管理及びコスト等の点において各種
の問題が発生するため、従来より複数の走査方法に対応
して動作するように構成された各種の偏向回路が提案さ
れていることは周知の通りである。
従来の水平偏向回路の一例を第6図の回路図に従って
説明する。
第6図において、1は同期分離回路等の前段回路(第
6図中に図示せず)から供給される水平偏向周波数fH
の同期信号Pに対応して方形波の信号Rを発振する発振
回路、2は発振回路1より出力される方形波の信号Rに
より駆動される励起用のNPNトランジスタ、3は励振用
のトランス、4は直流電源回路、5は水平偏向出力用の
NPNトランジスタ、6はダンパ用のダイオード、7は帰
線共振用のコンデンサ、8は偏向コイル、9はS字補正
用のコンデンサ、10はフライバックトランス、11は高圧
整流回路、12は電圧レギュレータ、13は直流電源回路、
14は水平偏向出力回路である。
同期分離回路等の前段回路により第7図(A)に示す
ような同期信号Pを供給された発振回路1は第7図
(B)に示すような方形波の信号Rを出力し、この方形
波の信号Rはトランジスタ2のベースに供給されるの
で、トランジスタ2のコレクタ・エミッタ間は方形波の
信号Rに対応して導通、非導通状態となる。
トランジスタ2のコレクタはトランス3の一次側巻線
3aの一端に接続し、一次側巻線3aの他端は直流電源回路
4を介して接地されている。
従って、トランス3の一次側巻線3aにはトランジスタ
2の状態に対応して、第7図(C)に示すようなトラン
ジスタ2のコレクタ電流Icdが供給される。
トランス3の二次側巻線3bの一端及び他端はトランジ
スタ5のベース及びエミッタにそれぞれ接続している。
トランジスタ5のベースにはトランジスタ2のコレク
タ電流Icbに対応した第7図(D)に示すようなベース
電流Ibが供給されるので、トランジスタ5はダイオード
6と共に、水平偏向周期Thのスイッチング動作を行な
い、トランジスタ5のコレクタには水平偏向周期Thのフ
ライバックパルスVpが発生する。
また、トランジスタ5、ダイオード6、コンデンサ
7、偏向コイル8、コンデンサ9からなる回路は公知の
水平偏向出力回路14で、その動作の説明は省略するが、
結局偏向コイル8には水平偏向周波数fHののこぎり波電
流Sが流れるので、のこぎり波電流Sで駆動される偏向
コイル8により電子ビームの水平偏向を行なうことがで
きる。
フライバックトランス10の一次側巻線10aの一端はト
ランジスタ5のコレクタに接続され、他端は直列に接続
された電圧レギュレータ12、直流電源回路13を介して接
地されている。
トランジスタ5のコレクタには上述したように水平偏
向周期ThのフライバックパルスVpが発生するので、フラ
イバックトランス10の二次側巻線10bにはフライバック
パルスVpが昇圧された高圧パルスVhが発生し、高圧パル
スVhは高圧整流回路11で整流されて直流高圧電圧VEHT
して出力される。
ところで、第6図に示した水平偏向回路は、種々の水
平偏向周波数fHに対応する構成となってるため、水平偏
向周波数fHの変化に伴い上述した方形波の信号R、フラ
イバックパルスVp、のこぎり波電流Sも変化しなければ
ならない。ところで、電圧レギュレータ12の出力電圧を
Eb21、偏向の走査期間の長さをTs、偏向コイル8のイン
ダクタンスをLyとすると、 Ipp=Eb21・Ts/Ly となる。ここで、のこぎり波電流Sのピークピーク値I
ppは一定である必要があるが、水平偏向周期Thの変化に
対応して走査期間Tsも変化するため、のこぎり波電流S
のピークピーク値Ippを一定に保つためには電圧レギュ
レータ12の出力電圧Eb21、あるいは、偏向コイル8のイ
ンダクタンスLyのいずれかを変化させる必要があるが、
偏向コイル8のインダクタンスLyを変化させることは難
かしいので、通常電圧レギュレータ12の出力電圧Eb21
変化させることになる。
つまり、電圧レギュレータ21により直流電圧Eb2を制
御して直流電圧Eb21を走査期間Tsに反比例して変化させ
ればよい。
ところで、第6図に示した水平偏向回路において水平
偏向周期Thが短い場合(例えば、偏向周期Th1)の動作
を第7図(A)〜第7図(E)で示し、水平偏向周期Th
が長い場合(例えば、偏向周期Th2)の動作を第8図
(A)〜第8図(E)で示す。
第7図(A)に示す同期信号Pに対応して第7図
(B)に示すような方形波の信号Rがトランジスタ2の
ベースに供給され、トランジスタ2のコレクタ・エミッ
タ間は信号Rの振幅が正の期間より期間Ts1だけ長い期
間にわたって導通状態となるので、トランジスタ2のコ
レクタ電流Icbは第7図(C)に示すようになる。
第7図(C)において期間Ts1はトランジスタ2の蓄
積期間で、この蓄積期間Ts1が終了してコレクタ電流Ic
bの振幅が零になった位置よりトランジスタ5のベース
電流Ibが第7図(D)に示すように流れ出し、トランジ
スタ2のコレクタ電流Icbが再び流れ出すまで流れる。
トランジスタ5のベース電流Ibの初期値Iboはトラン
ジスタ2のコレクタ電流Icdがトランス3の一次側巻線
3aのインダクタンスLに蓄えられたエネルギによって定
まり、また、トランジスタ5のベース電流Ibは時間と共
に、指数関数的に減少してゆき、トランジスタ2のコレ
クタ電流Icdが流れ始める位置で振幅が零になる。
また、トランジスタ5のコレクタ電流Icはベース電流
Ibによりトランジスタ5が導通する導通期間から更にト
ランジスタ5の蓄積期間Ts2分だけ余分に流れ続け、第
7図(E)に示すように最大値Icpの三角波電流とな
る。
従って、トランジスタ5のベース電流Ibが減少して第
7図(D)に示すように最終値Ib1になった際に、トラ
ンジスタ5のコレクタ電流Icは最大値(Icp)付近に達
するので、トランジスタ5のベース電流Ibの最終値Ib1
はこの時点でも充分余裕をもって、トランジスタ5を飽
和状態にできる様に初期値Iboも比較的大きな値に設定
する必要がある。
次に第8図(A)に示すように水平偏向周期Thが長い
場合(例えば、偏向周期Th2)は繰返し周期が大きかな
るが、第8図(B)に示す方形波の信号Rの期間を簡素
に長くすることはできない、また、トランス3の一次側
巻線3aのQはトランス3の大型化を防止するためにあま
り高く設定することもできない、また、仮に、Qを高く
設定できたとしても、トランジスタ2が非導通状態とな
る遮断時のトランジスタ2のコレクタ電圧の飛上がりが
大きくなりトランジスタ2の耐圧を越える虞れがあると
いう理由より、トランス3の一次巻線3aの巻線抵抗R0
値を無視することができなくなる。
従って、第8図(C)に示すトランジスタ2のコレク
タ電流Icdのパルスが終了する際の電流の振幅値Icd
は主に、電源電圧の値Eb1及びトラス3の一次側巻線抵
抗R0の値で決定され、偏向周期Th2及びパルス幅に影響
を与えることは少ない。従って、第7図(C)示したト
ランジスタ2のコレクタ電流Icdの値Icdと第8図
(C)に示したトランジスタ2のコレクタ電流Icdの値
Icdとの間の差はほとんどない。
また、トランジスタ5のベース電流Ibの初期値Iboは
トランス3の一次側巻線3aに蓄積されたエネルギーによ
って定まるから、トランジスタ2のコレクタ電流Icdの
値が同じような値であれば、トランジスタ5のベース電
流の初期値Iboの値も略同一となる。
トランジスタ5のベース電流Ibの値は上述したように
指数関数的に減少してゆくので、水平偏向周期Thが長い
偏向周期Th2の場合はベース電流Ibの持続時間が長くな
り、第8図(D)に示すようにベース電流の最終値Ib11
が第7図(D)に示したベース電流の最終値Ib1に比べ
て小さくなってしまう。
このため、第8図(D)に示すトランジスタ5のベー
ス電流Ibの最終値Ib11ではトランジスタ5を充分に飽和
させてコレクタ電流Icを流すことが困難となり、よっ
て、トランジスタ5のエミッタ・コレクタ間の電圧降下
が大となり、内部損失が増加する。これを防止するため
に第8図(D)に示すベース電流の最終値Ib11を充分に
大となるように設定すると、第7図(D)に示すベース
電流の最終値Ib1が必要以上に大きな値となるので、ト
ランジスタ5のコレクタ電流Icの降下時間Tfが長くな
り、この部分での損失が増加するという問題点を有して
いた。
上述したように第6図に示した水平偏向回路では水平
偏向周波数fHを変化させると全周波数範囲にわたって最
適励振条件を満足することができないため、出力用のト
ランジスタ5の損失が増加し、信頼性が低下するという
問題点を有していた。
そこで、本発明は上述の問題点を解決するために水平
偏向出力回路を励振する励振回路の電源電圧を水平偏向
周波数が高くなるに従って低下するように可変制御する
ことにより、簡単な構成で、励振回路に供給する電源電
圧を水平偏向周波数に対応させて変化させる際に損失が
生ずることがなく、また、水平偏向出力回路の励振条件
を供給される水平偏向周波数に対して最適に設定し、水
平偏向出力回路の能動素子の損失を最小限にして信頼性
を向上させることができる水平偏向回路を提供すること
を目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明は上述のような問題点を解決するために第1図
に示す如き構成の水平偏向回路を提供するものである。
第1図に示す水平偏向回路は、 水平偏向周波数の信号Pに同期した発振信号Rを出力
する発振回路と、 発振信号Rを増幅して後段回路を励振する励振回路
(トランジスタ2、トランス3)と、 水平方向に電子ビームを偏向する偏向コイルを励振回
路(トランジスタ2、トランス3)から出力される信号
に対応して駆動する水平偏向出力回路14と、 前記水平偏向周波数にかかわらず常にピークピーク値
が一定な偏向電流で前記偏向コイルを駆動するために前
記水平偏向周波数に比例して変化する電圧Eb21を水平偏
向出力回路14に電源電圧として供給すると共に、前記水
平偏向周波数が高くなるに従って低下するようにした電
圧Eb11を励振回路(トランジスタ2、トランス3)に電
源電圧として供給するスイッチングレギュレータ(三次
巻線10c、整流回路15、パルス幅変調回路16、電圧レギ
ュレータ12)とから構成した。
(作 用) 水平偏向周波数に比例して変化する電源電圧Eb21を水
平偏向出力回路14に供給し、水平偏向周波数が高くなる
に従って低下させた電源電圧Eb11を励振回路(トランジ
スタ2、トランス3)に供給するとこにより、水平偏向
出力回路14の励振条件を供給される水平偏向周波数に対
して最適に設定する。
(実 施 例) 第1図は本発明になる水平偏向回路の一実施例のブロ
ック系統図である。第1図において第6図と同一の構成
部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
第4図において、トランジスタ2に固定の直流電源回
路回路4より電源電圧をトランス3を介して供給してい
たが、第1図においては、直流電源回路13より出力され
る電源電圧Eb2を電圧レギュレータ12で変換した電圧Eb
11をトランス3を介してトランジスタ2の電源電圧とし
て供給している。
なお、この電圧Eb11は電圧レギュレータ12からフライ
バックトランス10に供給される電圧Eb22の変化に対応し
て制御されており、この電圧Eb22は上述したように走査
周期Tsに反比例して変化させればよいことになっている
ので、水平偏向周波数fHに関しては第2図中に実線で示
したように水平偏向周波数fHに比例して略直線的に増加
する傾向を示す。
電圧レギュレータ12の出力電圧を同期信号Pの周波数
に対応させて上昇させるように制御するには、電圧レギ
ュレータ12をスイッチングレギュレータで構成し、フラ
イバックトランズ10の三次巻線10cに生ずるパルスP0
整流回路15で整流して得られる直流電圧E0をパルス幅変
調回路16に供給して、常に直流電圧E0が一定となるよう
に直通角を定めて電圧レギュレータ(スイッチングレギ
ュレータ)12を励振するような方形波の信号R1をパルス
幅変調回路16で生成し、この方形波の信号R1を電圧レギ
ュレータ12に供給することによって制御することができ
る。
一方、上述したように固定の直流電源回路4から出力
させる電圧Eb1でトランス3を励振すると、励振電流Ib1
は水平偏向周期Thが短い場合(偏向周期Th1)に過剰と
なり、水平偏向周期Thが長い場合(偏向周期Th2)に不
足するので、これを解決するためには、トランジスタ2
の実質的な電源電圧である電圧Eb11を水平偏向周期Thが
短い時は低く、水平偏向周期Thが長い時は高くするよう
に制御すればよい。
すなわち、水平偏向周波数fHに関しては、第2図中に
破線で示したように水平偏向周波数fHの増加と共に、電
圧Eb11が減少するように制御すればよいことになる。
このように、電圧Eb11の値を水平偏向周波数fHに対応
して変化させれば、水平偏向周波数fHが変化しても最適
な励振電流Ib1をトランジスタ5のベースに供給するこ
とができるので、トランジスタ5の損失を最小限にする
ことができる。
以下に、第3図を参照して第1図に示した水平偏向回
路の具体的な回路の一例を説明する。
第3図において、17はスイッチング用のNPNトランジ
スタ、18はフライホイールダイオード、19はトランス、
20は平滑用のコンデンサ、21は整流用のダイオード、22
は平滑用のコンデンサは公知のステップダウン型のスイ
ッチングレギュレータを構成しており、トランジスタ17
の導通・非導通の比に対応した割合で直流電源回路13よ
り供給される電圧Eb2を電圧Eb22に減圧している。
この減圧の度合は上述したようにトランジスタ17の導
通・非導通の比、つまり、パルス幅変調回路16より出力
される方形波の信号R1のデューティサイクルにより決定
される。
具体的に説明すると、水平偏向周波数fHが高い場合、
例えば、第4図(A)に示すように水平偏向周期Th3
場合、つまり、パルス幅変調回路16より出力させる方形
波の信号R1が第4図(A)に示すような場合はトランジ
スタ17のエミッタの電圧Vsは第4図(B)に示すように
なる。つまり、この場合はトランジスタ17の導通期間t1
が非導通期間t2より長く、従って、電圧Eb22は高くな
り、また、トランス19の二次側巻線19aに誘起される電
圧Vsbは第4図(C)に示すようになるので、トランス
3の一次巻線3aに供給される電圧Eb11は、第4図(C)
に示した電圧Vbsの波高値をV1とすると、以下のように
示される。
また、水平偏向周波数fHが低い場合、例えば、第4図
(D)に示すように水平偏向周期Th4の場合、つまり、
パルス幅変調回路16より出力される方形波の信号R1が第
4図(D)示すような場合はトランジスタ17のエミッタ
の電圧Vsは第4図(E)に示すようになる。
つまり、この場合はトランジスタ17の導通期間t3が非
導通期間より短く、従って、電圧Eb21は低くなり、ま
た、トランス19の二次側巻線19aに誘起される電圧Vsb
は第4図(F)に示すようになるので、トランス3の一
次巻線3aに供給される電圧Eb11は、第4図(F)に示し
た電圧Vbsの波高値をV1とすると、以下のように示され
る。
つまり、水平偏向周波数fHが高くなるに従って、電圧
Eb22は増加していく傾向を示し、これは第2図に実線で
示した特性と一致する。
また、トランス19の二次側巻線19bに誘起された電圧
Vsbはゼロ・ピーク値をダイオード21で整流し、コンデ
ンサ22で平滑した後、電圧Eb11としてトランス3の一次
側巻線3aに供給されている。従って、水平偏向周波数fH
が高くなるに従って、電圧Eb11は低下していく傾向を示
し、これは第2図に破線で示した特性と一致する。
なお、第4図において各方形波の信号を繰返し周期が
水平偏向周期Thに一致するように示されているが、これ
は特に絶対必要な条件ではなく、パルスの繰返し周期を
一定として、デューティサイクルだけを変化させるよう
に構成することも可能である。
しかし、第4図(A)及び(D)に示した方形波の信
号R1、第4図(B)及び(E)に示したトランジスタ17
のエミッタ電圧Vsの繰返し周期はなるべく水平偏向周期
Thと同期させておく方が、回路同士の相互干渉による悪
影響を防止する上で効果的である。
第3図に示すように構成すれば、水平偏向周波数fH
対して相反する特性を示す第2図に破線及び実線で示し
たような直流電圧Eb11及びEb22が容易に得られる。ま
た、電圧Eb11の電圧値はトランス19の一次側巻線19aと
二次側巻線19bとの巻線比によって自在に設定できる。
さらに、直流電流Eb11及びEb22の電圧変換はスイッチ
ングレギュレータにより行なっているので、電圧Eb11
どのような電圧値に設定しても回路損失はほとんどな
く、高能率な電圧変換が行なわれる。
なお、第3図に示した構成では、トランス19の二次側
端子19bの一端が接地されているが、これは必ずしも接
地する必要はなく、例えば、第5図に示すように直流電
圧Eb3を出力する固定電源回路23を接続するような構成
にしてもよい。
このような構成にすると、水平偏向周波数fHに対する
変動成分と、固定電源回路23から供給される固定成分と
を適当に割合てることにより、電圧Eb11を設定すること
ができるので電圧Eb11の特性を第2図に破線で示した特
性により近づけることが可能となる。
上述したようにどのような水平偏向周波数fHであって
も、出力用のトランジスタ5のベースに供給されるベー
ス電流Ib1を最適な値に設定することができるので、ト
ランジスタ5の損失を最小限にして信頼性を向上させる
ことができる。
(発明の効果) 本発明は上述の如き構成であるので、簡単な構成で、
励振回路に供給する電源電圧を水平偏向周波数に対応さ
せて変化させる際に損失が生ずることがなく、また、水
平偏向出力回路の励振条件を供給される水平偏向周波数
に対して最適に設定し、水平偏向出力回路の能動素子の
損失を最小限にして信頼性を向上させることができると
いう利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明になる水平偏向回路の一実施例のブロッ
ク系統図、第2図は第1図に示した水平偏向回路の動作
を説明するための図、第3図は第1図に示した水平偏向
回路の具体的な回路例を示す図、第4図(A)〜(F)
は第3図に示した回路の動作を説明するための図、第5
図は第3図に示した回路の応用例の回路図、第6図は従
来の水平偏向回路の一例のブロック系統図、第7図
(A)〜(E)及び第8図(A)〜(E)は第6図に示
した水平偏向回路の一例の動作を説明するための図であ
る。 1……水平偏向用の発振回路、 2……励振用のトランジスタ、 3……励振用のトランス、 5……出力用のトランジスタ、 10……フライバックトランス、 11……高圧整流回路、 12……電圧レギュレータ(スイッチングレギュレー
タ)、 13……直流電源回路、14……水平偏向回路、 15……整流回路、16……パルス幅変調回路。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平偏向周波数の信号に同期した発振信号
    を出力する発振回路と、 この発振信号を増幅して後段回路を励振する励振回路
    と、 水平方向に電子ビームを偏向する偏向コイルをこの励振
    回路から出力される信号に対応して駆動する水平偏向出
    力回路と、 前記水平偏向周波数にかかわらず常にピークピーク値が
    一定な偏向電流で前記偏向コイルを駆動するために前記
    水平偏向周波数に比例して変化する電圧を前記水平偏向
    出力回路に電源電圧として供給すると共に、前記水平偏
    向周波数が高くなるに従って低下するようにした電圧を
    前記励振回路に電源電圧として供給するスイッチングレ
    ギュレータとから構成したことを特徴とする水平偏向回
    路。
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