JPH069623A - ピロリルベンゾジアゼピノン類 - Google Patents

ピロリルベンゾジアゼピノン類

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JPH069623A
JPH069623A JP5024953A JP2495393A JPH069623A JP H069623 A JPH069623 A JP H069623A JP 5024953 A JP5024953 A JP 5024953A JP 2495393 A JP2495393 A JP 2495393A JP H069623 A JPH069623 A JP H069623A
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JP
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formula
compound
pyrrol
methyl
compounds
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JP5024953A
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English (en)
Inventor
Ming-Chu Hsu
ミング−チユー・スー
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F Hoffmann La Roche AG
Original Assignee
F Hoffmann La Roche AG
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D403/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00
    • C07D403/02Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00 containing two hetero rings
    • C07D403/04Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00 containing two hetero rings directly linked by a ring-member-to-ring-member bond
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 式Iで示される化合物、その薬学的に許容さ
れうる塩,ならびに式Iで示される化合物又はその薬学
的に許容される塩を活性成分として含有する薬剤。 〔式中、Rはメチル、フッ素又は臭素である〕 【効果】該化合物は、特にレトロウイルス感染症、就中
HIV感染症の処置のために必要である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、下記式
【0002】
【化2】
【0003】式中、Rはメチル、フッ素又は臭素であ
る、で示される化合物及びその薬学的に許容されうる塩
に関する。
【0004】本発明の目的は、上記化合物それ自体及び
特にレトロウイルス感染症、殊にHIV感染症の処置の
ための治療的に活性な薬剤としての使用;更には、これ
らの化合物及びこれらの化合物の1つを含有する薬品の
製造方法、及びレトロウイルス感染症、特にHIV感染
症の処置のための薬品の製造のためのこれら化合物の使
用である。
【0005】上記化合物はそれ自体既知の方法及び実施
例1−3に詳細に記載したように、下記式
【0006】
【化3】
【0007】で示される4′−置換2−ブロモ−2′−
(1H−ピロール−2−イルカルボニル)アセトアニリ
ドをアンモニアと反応させ、そして得られる2−アミノ
アセトアニリドを例えばピバリン酸を用いて環化させる
ことからなる方法によって製造することができる。
【0008】式IIの化合物の例は、後記の反応式1及
び2中の化合物(4)及び(11)である。上記方法に
従い、例えばTHF及びCH2Cl2中の化合物IIの溶
液をアンモニアと反応させる。得られる化合物、例えば
反応式1における式(5)の化合物をトルエン又はn−
ブタノールの如き溶媒中において還流温度迄の温度で、
ピバリン酸と反応させる。
【0009】既知の出発物質からの式IIの化合物の製
造方法を反応式1及び2に示し、実施例1−3で詳細に
述べる。
【0010】化合物I及びその塩は、有用な抗ウイル
ス、特に抗レトロウイルス活性、殊にAIDS及びAR
C〔AIDS関連合併症(AIDS related
complex)〕の如きその関連疾患の発症に関係す
るウイルスであるHIVに対する活性を有する。これら
の化合物TAT(トランス活性化転写:transac
tivating transcriptional)
活性の如き重要なHIVウイルス機能を阻害することに
より、HIV複製をも阻害する。
【0011】化合物Iの抗ウイルス活性は以下のように
して示すことができる:プラーク減退分析(plaqu
e reduction assay)をB.A.La
rder、B.Chesebro及びD.D.Rich
imanによりAntimicro.Agents a
nd Chemother.34、(1990)、43
6−441に記載された手順に従い実施した。HIV−
1のLAV−1株をCD4 + CEM細胞中で増殖した。
CD4 + HeLa細胞の単層(monolayer)を
ウイルスで感染させた。37℃で1時間吸収後、抗ウイ
ルス活性について試験されるべき化合物を、5%の牛胎
児血清と0.1%のDMSOを有する培養培地中に添加
し、培養物を37℃で3日間インキュベートした。該細
胞単層を10%ホルムアルデヒドで固定し、そしてプラ
ークが見えるようにするため0.25%クリスタルバイ
オレットで染色した。各々薬剤稀釈度について2個のウ
エルを用意し、薬剤の添加がなかった対照値を基準にし
てプラーク減退%を計算した。
【0012】試験した化合物は式Iの化合物であった。
比較のために、Rが塩素である式Iの化合物(米国特許
No.5,041,438に開示)及びRT阻害剤AZ
Tも試験した。分析の結果を下記表1に示す:
【0013】
【表1】 表 1 化合物 濃度 処置後に残存した (μM) プラークの平均数 減退% 式I 10 4 95 但しR=メチル 3.16 7 90 1.0 12 84 0.316 24 68 0.1 55 27 0.0316 79 0 式I 10 12 84 但しR=臭素 3.16 34 55 1.0 42 45 0.316 69 9 0.1 81 0 式I 10 0 100 但しR=フッ素 3.16 11 85 1.0 26 67 0.316 35 54 0.1 62 18 0.00316 65 14 式I 10 5 93 但しR=塩素 3.16 9 88 1.0 15 80 0.316 33 57 0.1 59 23 0.00316 62 19 AZT 1.0 8 90 0.1 22 71 0.01 53 30 0.001 76 0 レトロウイルス感染症を処置するための、抗ウイルス的
に効果的な式Iの化合物の量は、0.1〜10mg/k
g体重・日の範囲である。この投薬量は2、4、6、
8、12又は24時間の如き種々の間隔で1又はそれ以
上の投薬で投与することができる。適切な投薬量は治療
血中レベル(therapeutic blood l
evel)0.05〜10μM、好ましくは0.1〜5
μMを達成するものである。この血中レベルは1日当り
1〜2回約1〜3mg/kg体重を投与することにより
最もよく達成されるであろう。
【0014】式Iの化合物はここに述べるごとき種々の
投薬形態で投与することができる。化合物、組成物又は
それらの薬学的に許容しうる塩のいずれでも適してい
る。薬学的に許容しうる塩は乳酸、酢酸、マレイン酸又
はp−トルエンスルホン酸等の如き有機酸の塩並びに塩
酸及び硫酸等の如き薬学的に許容されうる鉱酸の塩であ
る。
【0015】該化合物は他の抗レトロウイルス剤と一緒
に、特にddC(2′,3′−ジデオキシシチジン)、
AZT(3′−アジド−3′−デオキシチミジン)、d
dI(2′,3′−ジデオキシイノシン)、ddA
(2′,3′−ジデオキシアデノシン)の如き公知の逆
転写酵素(RT)阻害剤、又は他のHIV蛋白(例えば
プロテアーゼ、インテグラーゼ及びREV蛋白)に対し
て作用する他の阻害剤と一緒に投与することもできる。
AIDS又はARC患者に用いられるddCやAZTの
投薬量は公表されている。ddCのウイルス抑制範囲
(virustatic range)は一般的に0.
05μM〜1.0μMの間である。約0.005〜0.
25mg/kg体重の投薬範囲がほとんどの患者におい
てウイルス抑制的である。経口投与のための予備的投薬
範囲はいくらか広範囲であり、例えば2、4、6、8、
12時間等の間隔で1又はそれ以上の投薬で与えられる
0.001〜0.25mg/kgである。一般に8時間
毎に与えられる0.01mg/kg体重のddCが好ま
しい。組合せ治療において与えられる場合、該抗RT化
合物は式Iの化合物として同時に与えることもでき、或
いは投薬は所望により交互にすることもできる。該2種
の薬剤は組成物中にて組合せることもできる。各投薬量
はそれらが単一剤として用いられる場合よりも組合せて
用いる場合が少くてよいであろう。
【0016】本発明はまた、薬学的に許容しうる担体中
に式Iの化合物の治療的有効量を含有する組成物も指向
する。本発明の化合物を溶液状で単独で投与することが
できる。しかし、活性成分は薬学的調製物で投与される
ことが好ましい。これらの調製物は、1又はそれ以上の
薬学的に許容されうる担体及び/又は他の治療薬剤例え
ばRT阻害剤と共に少くとも1の活性成分を含有してな
る。これらの担体には、経口的、直腸的、経鼻的、局所
的、経頬的、舌下的、経膣的、又は非経口的(皮下的、
筋肉内的、経静脈的、及び経皮的を含む)投与のために
適切なものとして当該技術分野で周知のものが含まれ
る。経口投与のために適した本発明の化合物は、水、生
理食塩水(saline)又はオレンジジュースの如き
稀釈剤に溶かした有効量の該化合物の如き液状溶液から
なることができる。
【0017】該組成物は簡便には好ましくは6〜600
mg、最も好ましくは60〜180mgの式Iの化合物
を含有してなる単位投薬形態で存在することができる。
【0018】カプセル、サツセイ(sachet)又は
錠剤の如き経口投与のための単位投薬形態は、予め定め
られた量の活性成分を固体又は顆粒として、例えば軟質
ゼラチンカプセルに含まれた水性液体中の、又は水中油
エマルジョン或いは油中水エマルジョン中の溶液或いは
懸濁液として、含有することができる。錠剤の単位投薬
形態は、ラクトース、微結晶セルロース、コロイド状二
酸化ケイ素、クロスカーメロースナトリウム(cros
carmellose sodium)、ステアリン酸
マグネシウム、ステアリン酸及び他の賦形剤の1又はそ
れ以上、着色剤及び薬物学的に適合する担体を含むこと
ができる。経口投与に適した単位投薬形態には、香味剤
(flavor)、通常は庶糖及びアカシア又はトラガ
カント中の活性成分を包含するロゼンジ(lazeng
e)剤;及びゼラチン及びグリセリン、又は庶糖及びア
カシアの如き不活性基剤中の活性成分を包含するパステ
ル(pastille)錠剤も含まれる。
【0019】直腸投与のための単位投薬形態は、例えば
ココアバター又はサリチル酸塩を含有してなる適切な基
剤を用いた坐剤として提供することができる。適切な液
状担体中の活性成分を含有してなる口洗浄剤(mout
hwashes)も投与手段として期待することができ
る。膣内投与のために適切な調製剤は、該活性成分に加
えて当該技術分野で適当であると知られている担体を含
有するペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、ペース
ト、泡又は噴霧形として提供することができる。
【0020】非経口的投与に適した調製物には、抗酸化
剤、バッファー、静菌薬(bacteriostat)
及び調製物を投与対象者の血液と等張圧にする溶質を含
有することができる、水性及び非水性、等張無菌注射
液;及び懸濁化剤及び濃厚化剤を含むことができる、水
性及び非水性無菌懸濁液が含まれる。該調製剤は例えば
アンプルやバイアルの如き単位投薬又は多投薬用封止容
器の形で提供することができ、また使用直前に例えば注
射用水の如き無菌液状担体を添加するだけでよい凍結乾
燥(lyophilized)状態で貯蔵することもで
きる。即席の注射溶液及び懸濁液は既述した種類の無菌
粉末、顆粒及び錠剤から製造することができる。
【0021】本発明の抗ウイルス的有効量の化合物又は
組成物は、レトロウイルスに感染した患者における細胞
障害性破壊効果(cytopathic destru
ctive effect)を緩和するために投与する
こともできる。式Iの化合物はTATを阻害するので、
それらは潜伏段階においてウイルス複製を阻害すること
ができる。前記の投薬量はこの目的のために適切であろ
う。好ましくは1日に1回又は2回1−3mg/kg・
体重投与するのが0.01−5.0μMの制ウイルス範
囲(virustatic range)を与える。該
化合物はAIDS患者、ARC患者又は無症候性のHI
V感染患者に投与することができる。
【0022】
【化4】
【0023】
【化5】
【0024】
【実施例】
実施例1 本実施例の生成物は反応式1の反応スキームに従い製造
することができる。
【0025】1a) THF 130ml中2.0Mエ
チルマグネシウムブロマイドの42.7mlの溶液を−
5℃に冷却し、−5℃に温度を維持しながらTHF 2
0ml中5.93gのピロールの溶液を用いて滴加処理
した。0℃で1時間撹拌した後、THF 75ml中2
−メチル−6−メチル−4H−3,1−ベンズオキサゾ
ン−4−オン(1)7.89gの溶液を15℃以下に混
合物を保ちながら添加した。そして反応液を60℃に加
熱し、60℃で1時間そして50℃で1時間撹拌し、そ
して室温まで冷却した。該反応混合物を飽和塩化アンモ
ニウム水溶液、そして飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し
た。有機層を乾燥し、木炭で処理し、濾過し、蒸発し
た。固体をヘキサン中にスラリー化し、濾過し、洗浄し
て8.092g(74.1%)の(2)を得た。
【0026】1b) 該固体を30%水酸化ナトリウム
15ml、H2O 20ml及びメタノール40mlと
一緒にした。反応液を還流温度で2.5時間加熱した。
更に30%水酸化ナトリウム15ml及びMeOH 4
0mlを添加し、混合物を2時間加熱した。室温に冷却
後、50mlのH2Oを添加し、そして該混合物を15
分間撹拌した。固体を濾過し、H2O及びヘキサンで洗
浄し、5g(75.1%)の(2−アミノ−5−メチル
フェニル)−(1H−ピロール−2−イル)メタノン
(3)を得た。
【0027】1c) 9.1gの重炭酸ナトリウムを含
有する、CH2Cl2 100ml中5.0gの(3)の
撹拌溶液に、3.16mlのブロムアセチルブロマイド
を滴加した。室温で5時間撹拌した後、3mlのブロム
アセチルブロマイドを添加し混合物を更に2時間撹拌し
た。そしてH2Oを添加し、有機層を分離し、H2Oで洗
浄した。水層を合体し、CH2Cl2で抽出した。有機層
を一緒にして乾燥し、濾過し、そして蒸発した。残渣を
THFに溶かし、木炭で処理し、そして10ml迄蒸発
した。
【0028】1d) この溶液をTHF 60mlで稀
釈し、ドライアイス浴中で液体アンモニア50mlに添
加した。反応混合物を一晩撹拌し、アンモニアが蒸発す
るに任せた。残存する溶媒を蒸発し、残渣は溶離液とし
てCH2Cl2/MeOH(10:1)及びCH2Cl2
MeOH(8:1)を用いるフラッシュ・カラム・クロ
マトグラフィー(flash column chro
matography)で精製した。生成物は更に溶離
液としてCH2Cl2/MeOH(6:1)を用いるフラ
ッシュ・カラム・クロマトグラフィーで精製1.717
g(26.8%)の2−アミノ−4′−メチル−2′
(1H−ピロール−2−イルカルボニル)アセトアニド
(5)を得た。
【0029】1e) 1.717gの(5)をトルエン
50ml及びピバリン酸681mgと一緒にし、還流温
度に1時間加熱した。反応液を室温まで冷却し、THF
50ml及びエーテル20mlと一緒にし、そして飽
和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を乾燥し、
濾過し、蒸発した。残渣をEtOAc/石油エーテル
(1:1)そしてEtOAc/石油エーテル(3:2)
を溶離液として用いるフラッシュ・カラム・クロマトグ
ラフィーで精製し、240mgの(6)を得た。この材
料を更にEtOHからの結晶化で精製し、162mg
(15.0%)の1,3−ジヒドロ−7−メチル−5−
(1H−ピロール−2−イル)−2H−1,4−ベンゾ
ジアゼピン−2−オン(6):mp=237−239℃
を得た。
【0030】実施例2 本実施例の生成物は反応式2の反応スキームに従って製
造することができる。
【0031】2a) 濃硫酸20ml中3.1gの5−
フルオロ−2−ニトロトルエンの撹拌溶液に、6.4g
の三酸化クロムを一部づつ、反応液温度を35−40℃
に維持しながら添加した。該混合物を1.5h撹拌し、
そして撹拌氷水に注入し、酢酸エチルで抽出した。有機
画分を一体にして飽和重炭酸ナトリウム水溶液で抽出し
た。水性画分のpHを濃リン酸を用いて2に調整し、酸
性混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥し、蒸
発して1.3g(50%)の(7)を得た。
【0032】2b) メタノール150ml中1.6g
の5−フルオロ−2−ニトロ安息香酸(7)の溶液を、
触媒としてラネー・ニッケルを用いて大気圧下2時間水
素化した。触媒を濾過で取り除き、溶媒を蒸発した。残
渣は10%メタノール−塩化メチレンを溶離液として用
いるシリカゲル上の濾過により精製し、0.8g(60
%)の(8)を得た。
【0033】2c) 無水酢酸10ml中0.8gの化
合物(8)の混合物を、一晩還流温度で加熱した。溶媒
を蒸発し、残渣を溶離液として25%酢酸エチル−75
%ヘキサンを用いるフラッシュ・カラム・クロマトグラ
フィーで精製し、0.73g(79%)の2−メチル−
6−フルオロ−4H−3,1−ベンズオキサジン−4−
オン(9)を得た。
【0034】2d) 上記1a)及び1b)と類似の方
法で、ピロール0.7ml(10.18mmole)及
び2−メチル−6−フルオロ−4H−3,1−ベンズオ
キサジン−4−オン(9)0.73gか、0.72g
(86%)の(2−アミノ−5−フルオロフェニル)−
1H−ピロール−2−イルメタノン(10)を得た。酢
酸エチル−ヘキサン(1:1)を溶離液として用いたシ
リカゲル上での濾過後のmp=90−92℃。
【0035】2e) 上記1c)と同様の方法で、0.
42gの(10)と270μlのブロモアセチルブロマ
イドから、650mg(99%)の2−ブロモ−4′−
フルオロ−2′−(1H−ピロール−2−イルカルボニ
ル)−アセトアニリド(11):mp=150−152
℃を得た。
【0036】2f) ドライアイス浴中の50mlの濃
液体アンモニアに、塩化メチレン15ml及びテトラヒ
ドロフラン3ml中0.65gの化合物(11)の溶液
を添加した。反応混合物を一晩撹拌し、アンモニアが徐
々に蒸発するに任せた。乾燥残渣を水と酢酸エチルに分
配した。層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出した。合
体した有機層を塩水で洗浄し、乾燥し、蒸発させた。残
渣をn−ブタノール30ml及びピバリン酸50mgと
一緒にし、還流温度へ16時間加熱した。溶媒を蒸発乾
固し残渣は10%メタノール−90%塩化メチレンから
結晶化し、0.33g(68%)の7−フルオロ−1,
3−ジヒドロ−5−(1H−ピロール−2−イル)−2
H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オン(12)を得
た。熱メタノール中での木炭処理後のmp=255−2
57℃。
【0037】実施例3 対応する7−ブロモ化合物は、出発物質として5−ブロ
モ−2−ニトロトルエンを用いることにより得ることが
できる。
【0038】以下の生薬組成物(galenical
composition)はそれ自身公知の方法で製造
することができる。
【0039】実施例4 式Iの化合物のための調製剤 b) 錠剤調製剤II成分 mg/錠剤 活性成分 20mg ラクトース 180mg ゼラチン化澱粉 15mg c) 軟質ゼラチンカプセル調製剤成分 mg/カプセル 活性成分 20mg エトキシ化脂肪酸 500mg PEG 4000 100mg 植物油(q.s.) 1.0g d) 経口液体調製剤成分 mg/調製剤 活性成分 20.0mg メチルパラベン 20.0mg 庶糖 q.s. 芳香化剤 q.s. クエン酸塩バッファー q.s. 精製水(q.s.) 5.0ml実施例5 式Iの化合物及びddCのための調製剤 c) 軟質ゼラチンカプセル調製剤成分 mg/カプセル 式I 20mg ddC 5mg エトキシ化脂肪酸 500mg PEG 4000 100mg 植物油(q.s.) 1.0g d) 経口液体調製剤成分 mg/調製剤 式I 4.0mg ddC 1.0mg メチルパラベン 2.0mg プロピルパラベン 0.2mg 庶糖 100.0q.s. 芳香化剤 q.s. クエン酸塩バッファー 5.0mg 精製水(q.s.) 1.0ml e) 非経口調製剤成分 mg/調製剤 式I 20.0mg ddC 5.0mg プロピレングリコール 20.0mg エマルファー(Emulphor) 2.0mg 注射用水(q.s.) 1.0mg なお、本発明の主な特徴及び態様を示せば次のとおりで
ある。
【0040】1.下記式
【0041】
【化6】
【0042】式中、Rはメチル、フッ素又は臭素であ
る、で示される化合物及びその薬学的に許容されうる
塩。
【0043】2.下記群:1,3−ジヒドロ−7−メチ
ル−5−(1H−ピロール−2−イル)−2H−1,4
−ベンゾジアゼピン−2−オン、7−フルオロ−1,3
−ジヒドロ−5−(1H−ピロール−2−イル)−2H
−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オン、7−ブロモ−
1,3−ジヒドロ−5−(1H−ピロール−2−イル)
−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オンの第1項
の化合物。
【0044】3.特にレトロウイルス感染症、殊にHI
V感染症の処置のための治療的活性な薬剤として用いる
ための第1項又は第2項の化合物。
【0045】4.下記式
【0046】
【化7】
【0047】で示される4′−置換2−ブロモ−2′−
(1H−ピロール−2−イル−カルボニル)アセトアニ
リドをアンモニアと反応させ、そして得られる2−アミ
ノアセトアニリドを環化することからなる第1項の式I
で示される化合物の製造方法。
【0048】5.第1項又は第2項の化合物を活性成分
として含有する、特にレトロウイルス感染症、殊にHI
V感染症の処置のための薬剤。
【0049】6.レトロウイルス感染症、特にHIV感
染症の処置のための薬剤を製造するための第1項又は第
2項の化合物の使用。
【0050】7.第4項の方法により、又はその化学的
に自明な等価の方法により製造された第1項又は第2項
の化合物。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式 【化1】 式中、Rはメチル、フッ素又は臭素である、で示される
    化合物及び薬学的に許容されうる塩。
  2. 【請求項2】 下記群: 1,3−ジヒドロ−7−メチル−5−(1H−ピロール
    −2−イル)−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−
    オン、 7−フルオロ−1,3−ジヒドロ−5−(1H−ピロー
    ル−2−イル)−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2
    −オン、 7−ブロモ−1,3−ジヒドロ−5−(1H−ピロール
    −2−イル)−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−
    オンの請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の化合物を活性成分
    として含有することを特徴とする、特にレトロウイルス
    感染症、殊にHIV感染症の処置のための薬剤。
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