JPH04305578A - ベンゾジアゼピン、その製造法、及び薬剤としての利用 - Google Patents

ベンゾジアゼピン、その製造法、及び薬剤としての利用

Info

Publication number
JPH04305578A
JPH04305578A JP3254132A JP25413291A JPH04305578A JP H04305578 A JPH04305578 A JP H04305578A JP 3254132 A JP3254132 A JP 3254132A JP 25413291 A JP25413291 A JP 25413291A JP H04305578 A JPH04305578 A JP H04305578A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chloro
pyrrol
benzodiazepine
amine
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3254132A
Other languages
English (en)
Inventor
Anne Roberte Bellemin
アン・ロベルト・ベルマン
Ming-Chu Hsu
ミン−チユー・スー
Dennis Dalton Keith
デニス・ドルトン・キース
Iain Stuart Sim
イアン・スチユアート・シム
Steve Yik-Kai Tam
スチーブ・イク−カイ・タム
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
F Hoffmann La Roche AG
Original Assignee
F Hoffmann La Roche AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by F Hoffmann La Roche AG filed Critical F Hoffmann La Roche AG
Publication of JPH04305578A publication Critical patent/JPH04305578A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D403/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00
    • C07D403/02Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00 containing two hetero rings
    • C07D403/04Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00 containing two hetero rings directly linked by a ring-member-to-ring-member bond
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Virology (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は次式
【0002】
【化3】
【0003】[式中、X            はN
(R,R1),OR4又はSR5であり、R及びR1 
    はN(R2,R3)又は置換低級アルキル、あ
るいは任意に置換されたC3−C7−シクロアルキル、
アリ−ル、アラルキル、又は1個かそれ以上の二重又は
三重結合を持つC2−C6−脂肪族炭化水素基であるか
、あるいはR及びR1のひとつが水素である、又はN(
R,R1)は1個又はそれ以上の複素原子を持つ任意に
置換された複素環であり、R2及びR3    はH,
低級アルキル、アリ−ル、又はアラルキルであり、R4
          は低級アルキルであるか、H及び
N(R2,R3)以外のR又はR1の意味のひとつを有
し、R5          はH又は低級アルキルで
あるか、N(R2,R3)以外のR又はR1の意味のひ
とつを有し、Y及びZ      はH,NO2,N(
R2,R3),ハロゲン、CF3,OH,CN、又は低
級アルキルあるいはアルコキシであり、A,B及びC 
 はH,CH3,C2H5,F、又はClである]のベ
ンゾジアゼピン、ならびに製薬上許容できるその塩に関
する。
【0004】本発明の目的は基本的に上記化合物、及び
治療活性化合物としての利用、特にウィルス感染、特に
HIV  1及び/又はHIV2感染などのレトロウィ
ルス感染の治療及び予防、及びそのような感染に対する
細胞の保護のための治療活性化合物としての利用、さら
にこれらの化合物の製造法、及びこれらの化合物のひと
つならびに任意に第2の抗ウィルス剤、特にddC,A
ZT,HIV−プロテア−ゼ阻害剤、α−,β−及び/
又はγ−インタ−フェロン、インタ−リュ−キン−2及
び/又はGM−CSFなどの逆転写酵素阻害剤を含む薬
剤、及びこれらの化合物の薬剤の製造への利用、特にウ
ィルス感染、特にHIV  1及び/又はHIV2感染
などのレトロウィルス感染の治療及び予防、及びそのよ
うな感染に対する細胞の保護のための薬剤の製造への利
用である。
【0005】本文で使用する場合”低級”という言葉は
、炭素数が最高7である直鎖又は分枝鎖状炭化水素鎖、
例えばメチル、エチル、プロピル、及びイソプロピルで
ある。
【0006】上記の一般式において、点線はこれらの位
置に単結合又は二重結合が存在することを示すものであ
る。単結合又は二重結合の相対的位置は、基N−C−X
が互変異性体で存在し得るかどうかにより決定する。式
Iの化合物の互変異性体は本発明の範囲内に含まれる。 さらに二重結合が環外である場合(N−C=X)窒素上
にはHがあることが理解される。これらの化合物のすべ
ての立体異性体も本発明の範囲内に含まれる。
【0007】製薬上許容できる塩は有機酸、例えば乳酸
、酢酸、マレイン酸、又はp−トルエンスルホン酸との
塩;あるいは無機酸、例えば塩酸、又は硫酸との塩であ
ることができる。
【0008】単独の、又は”アラルキル”などのように
組み合わされた”アリ−ル”の例はフェニル、トリル、
及びキシリルである。”複素環”N(R,R1)におけ
る”複素原子”の例はN,O及びSである。
【0009】低級アルキル、シロクアルキル、アリ−ル
、アラルキル、及びC2−C6−脂肪族基R−R5にお
ける置換基の例は:OR3,SR2,ハロゲン、N(R
2,R3),CN,N3,COOR2及びCOR2であ
る。アリ−ル基R,R1,R4及びR5の置換基、及び
アラルキル基R4及びR5の置換基のさらに別の例はN
O2である。
【0010】好ましい化合物は、XがSCH3,SH,
OCH3,NHNH2,NH(シクロプロピル),NH
CH2CH(OCH3)2,NHCH2CH2OH,N
HCH2CH2NH2,NHCH2C6H5,N(CH
3)2,N(CH2CH3)2,NHCH2CH=CH
2,NHCH2C≡CH,NHC6H5,2−ヒドロキ
シメチルピロリジン−1−イル,1−ピロリジニル,3
−ヒドロキシピロリジン−1−イル,1−ピペリジニル
,1−ピペラジニル,又は4−モルホリニルであり、Y
がCl,NO2,NH2又はHであり、Z,A,B,及
びCがHである化合物である。
【0011】特に好ましい化合物は、Yが7−クロロで
あり;A,B,C及びZがHであり、XがSCH3,S
H,OCH3,NHNH2,NH(シクロプロピル),
NHCH2CH(OCH3)2,NHCH2CH2OH
,NHCH2CH2NH2,NHCH2C6H5,N(
CH3)2,N(CH2CH3)2,NHCH2CH=
CH2,NHCH2C≡CH,NHC6H5,1−ピロ
リジニル,3−ヒドロキシピロリジン−1−イル,1−
ヒペリジニル,又は1−ピペラジニルである化合物であ
る。
【0012】さらに好ましい化合物は、XがNHNH2
,N(CH3)2,NHCH2C≡CH,NHCH2C
H=CH2,NHCH2CH(OCH3)2,1−ピロ
リジニル,3−ヒドロキシピロリジニル、1−ピペリジ
ニル,又は1−ピペラジニルである化合物である。
【0013】好ましい化合物の例は以下である:7−ク
ロロ−N,N−ジメチル−5−(1H)−ピロ−ル−2
−イル)−3H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−アミ
ン、7−クロロ−5−(1H−ピロ−ル−2−イル)−
2.(1−ピロリジニル)−3H−1,4−ベンゾジア
ゼピン、7−クロロ−N−シクロプロピル−5−(1H
−ピロ−ル−2−イル)−3H−1,4−ベンゾジアゼ
ピン−2−アミン、7−クロロ−N−(2,2−ジメト
キシエチル)−5−(1H−ピロ−ル−2−イル)−3
H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−アミン、7−クロ
ロ−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−(1H−ピロ
−ル−2−イル)−3H−1,4−ベンゾジアゼピン−
2−アミン、rac−1−[7−クロロ−5−(1H−
ピロ−ル−2−イル)−3H−1,4−ベンゾジアゼピ
ン−2−イル]−3−ピロリジノ−ル、7−クロロ−N
−(2−プロペニル)−5−(1H−ピロ−ル−2−イ
ル)−3H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−アミン、
7−クロロ−N−(2−プロピニル)−5−(1H−ピ
ロ−ル−2−イル)−3H−1,4−ベンゾジアゼピン
−2−アミン、7−クロロ−2−(1−ピペリジニル)
−5−(1H−ピロ−ル−2−イル)−3H−1,4−
ベンゾジアゼピン、7−クロロ−2−ヒドラジノ−5−
(1H−ピロ−ル−2−イル)−3H−1,4−ベンゾ
ジアゼピン、7−クロロ−2−メトキシ−5−(1H−
ピロ−ル−2−イル)−3H−1,4−ベンゾジアゼピ
ン。
【0014】本発明の化合物は、 a)式IIのアミド、又は式IIIで表されるそのホス
ホリル誘導体、
【0015】
【化4】
【0016】[式中、Wは低級アルコキシ、又はアミン
官能基である]を式HN(R,R1)のアミンと反応さ
せる、又は b)アミドIIを硫化剤と反応させ、 c)必要なら、式IにおいてXがSである化合物を、L
が残基である式R5−Lの化合物を用いてS−アルキル
化し、 d)必要なら、式IにおいてXがS−R5である化合物
をアルカリ金属アルコキシドと反応させ、e)必要なら
、式IにおいてXがS,SR5、又はOR4である化合
物をアミンHN(R,R1)と反応させ、f)必要なら
、式Iの化合物のベンゼン部分の置換基を付加するか、
又は該部分の官能基を交換することにより製造すること
ができる。
【0017】アミドIIとアミンHN(R,R1)の反
応a)はTHF、トルエン又はジオキサンなどの不活性
溶媒中、p−トルエンスルホン酸、又はルイス酸例えば
TiCl4又はSnCl4などの酸触媒の存在下で行う
ことができる。
【0018】アミドIIは対応するケトンIVから得る
ことができ、ケトンIVはアミンVとニトリルVIの反
応により製造し、ここでTはピロ−ル保護基である。
【0019】
【化5】
【0020】Wが例えばメトキシ、エトキシ、モルホリ
ノ、又はジメチルアミノである中間体IIIは対応する
アミドIIのホスホリル化により製造する。化合物II
Iはヒドラジンとの反応によりXが例えばNHNH2で
ある化合物Iの合成に使用することができる。
【0021】上記のb)に従い、ケトンIIはTHF、
トルエン、ピリジン、又はジオキサンなどの不活性溶媒
中、通常50−100℃などの高温で、又は超音波湯浴
中でP4S12、又は2,4−ビス(4−メトキシフェ
ニル)−1,3−ジチア−2,4−ジホスフェタン−2
,4−ジサルファイト(Lawesson’s試薬)な
どの硫化剤と反応させる。
【0022】上記のc)における残基LはCl、Br、
J、又はスルホニル基、例えばベンゼンスルホニルオキ
シ、あるいはメタンスルホニルオキシである。S−アル
キル化c)は塩基、例えばNa2CO3又はMaHCO
3などのアルカリ金属炭酸塩、あるいはNaH、又は有
機塩基、例えばピリジン、又はトリエチルアミンなどの
存在下、及びジオキサン、DMF、トルエン、THF又
は2−プロパンなどの不活性溶媒中で行うことができる
【0023】反応d)は例えばアルコキシドを誘導でき
るアルコ−ル、DMF、DMSO又はピリジンなどの不
活性溶媒中でNaOC2H5、又はLiOCH3を用い
て行うことができる。
【0024】反応e)はTHF、ジオキサン、DMF、
又はピリジンなどの不活性溶媒中で行うことができる。
【0025】置換反応f)は出発材料においても、又は
中間体の段階でも行うことができ、その例はニトロ化、
ハロゲン化、又は酸化である。ベンゼン環上の官能基の
交換の例は、NO2からNH2へ、NH2からハロゲン
へ、及びハロゲンからエ−テルへの交換である。
【0026】化合物I及びその塩は有用な抗ウィルス活
性、特にエイズ及びそれに関連するARC(エイズ関連
コンプレックス)などの病気の発生に含まれるHIVに
対する抗レトロウィルス活性を有する。これらの化合物
は又、TAT(活性化経由転写(transactiv
ating  transcription))活性な
どの重要なHIVウィルス機能を阻害することによりH
IVの複製を阻害する。HIV−細胞変性効果の阻害、
及び細胞−関連ウィルス抗原の減少に関して以下の実験
により化合物Iを試験した:高力価のウィルス株(HI
V−1NIT株)を、10%の牛胎児血清、及び0.1
mg/mlのゲンタマイシンを補ったRMPI−164
0培地(Gibco  Laboratories)中
のCD4+CR10細胞中で成長させた。集めた培地を
濾過し、ウィルス分離物を100倍に濃縮し−80℃で
保存した。同一の培地中で増殖したCD4+CEM細胞
を37℃で、感染多重度(MOI)1にて希釈した保存
ウィルスで60分培養した。細胞をリン酸塩緩衝食塩水
で洗浄し、2x105細胞/mlで培地に再懸濁した。 DMSO中の種々の量の試験化合物を加えた。感染4日
後、トリパンブル−排除により生存細胞の数を計数した
(Proc.Natl.Acad.Sci.83,19
86,1911)。同時に細胞のアリコ−トをアセトン
で固定し、エイズ患者からの抗体で染色し、続いてフル
オレスセイン−複合、羊、抗−ヒトIgG(Cappe
l)で第2の染色を行った。蛍光抗体で染色された細胞
を蛍光顕微鏡を用いて計数し、結果を計数した細胞の全
数に対するパ−セントで表した(J.Med.Viro
l.19,1986,325)。
【0027】この抗−HIV活性試験の結果をIC50
(μM)、すなわち蛍光抗体陽性細胞の数を50%減少
させる試験化合物の濃度で表し、下記の表Iに示す。
【0028】細胞毒性試験のために、CEM細胞を同一
濃度の式Iの化合物で処理し、化合物の毒性を生存細胞
計数により測定した。
【0029】
【表1】   この表に示した化合物は生存細胞数計数により測定
した50%細胞毒性値が10μM以上である。従ってこ
れらの化合物は選択的抗−HIV薬であり、一般的な細
胞毒性薬剤ではない。
【0030】以下の段階から成るアッセイにおいて、式
Iの化合物の抗−HIV−TAT活性に関しても試験し
た: (a)シ−クレットアルカリホスファタ−ゼ(SeAP
)遺伝子、及びウィルストランスアクチベ−タ−TAT
遺伝子の発現をHIVトランスアクチベ−タ−TATの
作用に応答するHIVプロモ−タ−LTRの制御下にお
き; (b)哺乳類の培養細胞につき上記(a)の遺伝子構造
を含むプラスミドを用いてトランスフェクションを行い
、トランスアクチベ−ト因子TAT及びSeAPの細胞
内製造を起こし; (c)試験するべき薬剤、この場合は式Iの化合物を加
え;SeAP酵素活性を測定することにより製造された
SeAPの量を決定し、それによりSeAP製造の阻害
を抗−TAT阻害活性と関連づける。
【0031】このアッセイにおいて、SeAPの阻害は
抗−TAT活性と正の関連性を有する。薬剤のSeAP
阻害能力が大であるほどその抗−TAT活性が大である
【0032】特に以下に記録する結果に関して、抗−H
IV−TATアッセイを以下のように行った:ひとつは
HIV−LTRの制御下にありSeAPをコ−ドするリ
ポ−タ−遺伝子を含み、他方はやはりHIV−LTRの
制御下にあるHIV−TAT遺伝子を含む2種類のプラ
スミドを用いてトランスフェクションを行ったCOS細
胞の培養培地に、トランスフェクションから24時間後
に1,10,25及び50μMの式Iの試験化合物を加
えた。試験化合物の添加後48時間にて基質としてp−
ニトロフェニルホスフェ−トを用いた比色分析により培
地のアルカリホスファタ−ゼ活性を分析した。抗−TA
T活性は、TATに応答しないRSV−LTRの制御下
のSeAP遺伝子発現の阻害パ−セントに対するHIV
−LTRの制御下のSeAP遺伝子発現の阻害パ−セン
トにより測る。
【0033】下表IIの結果は化合物IがHIV−TA
T−調節遺伝子の特異的阻害剤であり、非特異的細胞毒
性効果を持たないことを示す。
【0034】SeAP遺伝子発現をTATに応答しない
ラウス肉腫ウィルス(RSV)−LTRの制御下に置く
、これらと平行するアッセイを用いて、式Iの化合物の
TAT阻害剤としての特異性を示した。このアッセイは
式Iの化合物が一般的細胞毒性薬剤である場合、又はS
eAPの活性を阻害する場合のどちらかである可能性を
排除する。
【0035】試験化合物の抗−HIV−TAT活性を、
SeAP遺伝子の発現がHIV  LTRプロモ−タ−
の制御下にある培養細胞の培地の上澄みにおけるアルカ
リホスファタ−ゼの量を測定することにより決定した。 試験化合物の特異的阻害活性は次式により計算した:

0036】
【数1】100[(1−A/B)−(1−C/D)]こ
こでA及びBはそれぞれ試験化合物の存在下及び非存在
下においてHIV−LTR/SeAPにより製造される
アルカリホスファタ−ゼ活性であり、C及びDはそれぞ
れ試験化合物の存在下及び非存在下においてRSV−L
TR/SeAPにより製造されるアルカリホスファタ−
ゼ活性である。試験した濃度範囲は1−50μMである
。示した結果は少なくとも3回の試験の平均である。 SeAP特異的mRNA及び蛋白質が既に存在し蛋白質
が非常に安定な場合、細胞をプラスミドを用いてトラン
スフェクションした後24時間で試験化合物を加えた。 従ってこのアッセイ法の場合100%阻害は観察されな
いであろう。
【0037】
【表2】 100ml容量アッセイ混合物中の組み替えDNA−誘
導酵素(S.E.J.Le  Grice及びF.Gr
uninger−Leitch,EuropeanJo
urnal  of  Biochemistry  
187:307−314(1990))を用いて本発明
の化合物のHIV−1  RTを阻害する能力に関して
も試験した。混合物は50mMのトリス−HCl(pH
8.0),25mMのKCl,4mMのMgCl2,5
mMのジチオトレイト−ル(DTT),0.05%のト
リトンX−100,5mMの3H−TTP(2Ci/ミ
リモル),鋳型/プライマ−としての1Mgのポリ(r
A)・オリゴ(dT)10(20:1),所望の濃度の
試験化合物、及び適当量のHIV  RT,通常は0.
01−0.1mgを含む。アッセイ混合物を37℃にて
10分間インキュベ−トし、10%三塩化酢酸(TCA
)を加えることにより反応を止めた。酵母RNA(一反
応当たり100mg)を加え、反応混合物を4℃にて3
0分間沈澱させた。TCA−沈澱物質を濾過により集め
、液体シンチレ−ションカウンタ−を用いて計数するこ
とにより結合放射活性を決定した。HIV−RTの活性
を50%阻害するのに必要な化合物の濃度(IC50)
を多重投薬効果分析プログラムから決定した(J.Ch
ou及びI.C.Chou,Dose  Effect
  Analysis  with  Microco
mputers,Elsevier  Science
s  Publishers,Amsterdam  
1987)。結果を表IIIに示す。
【0038】
【表3】   HIVに感染した人間の患者、及び症候性又は非症
候性HIV感染の患者の場合、式Iの化合物又はその塩
の抗−ウィルス有効量は体重1kg当たり1日約0.5
−40mg、好ましくは約2−15mg、より好ましく
は約3−5mgの範囲である。55kgの患者の場合単
位投薬形態でこれは1日当たり約27.5−2.200
mg、好ましくは約170mgの量になる。この投薬量
を毎日種々の間隔の1回又はそれ以上の投薬において、
非経口的に、又は経口的に投薬することができ、1日1
度経口的に投薬するのが好ましい。
【0039】化合物は他の抗ウィルス、及び/又は生物
応答改良剤と共に投与することもできる。例えば式Iの
化合物は、ddC,AZT,及びddIなどの周知のH
IV−RT阻害剤、あるいはプロテア−ゼ、インテグラ
−ゼ、及びRNAア−ゼなどの他のHIV蛋白質に対し
て作用する他の阻害剤、ならびにα−,β−,又はγ−
インタ−フェロンやそれらの組み合わせ、インタ−リュ
−キン−2及びGM−CSFなどの生物的改良剤と共に
投与することができる。人間のエイズ又はARCの患者
に使用するddC及びAZTの投薬量は公表されている
。ddCの制ウィルス範囲は一般に0.05−1.0μ
Mである。ほとんどの患者において体重1kg当たり約
0.005−0.25mgが制ウィルス範囲である。 経口投与の場合の前投薬量の範囲はいくらか広く、体重
1kg当たり0.001−0.25kgを2,4,6,
8又は12時間間隔にて1回かそれ以上で投薬する。現
在体重1kg当たり0.01mgのddCを8時間毎に
投薬するのが好ましい。組み合わせ治療で与える場合、
他の抗−HIV化合物を式Iの化合物と同時に、あるい
は望み通りにずらして投薬することもできる。2種類の
(又はそれ以上の)薬剤を配合物中に組み合わせること
もできる。各薬剤の投薬量は単一の薬剤として使用する
場合より組み合わせて使用する場合の方が少ないことが
可能である。
【0040】本発明の化合物は単独の溶液の形態で投与
することができる。しかし活性成分を製薬調剤、又は配
合物として投与するのが好ましい。これらの調剤は少な
くとも1種類の活性成分を1種類かそれ以上の製薬上許
容できるキャリヤ−及び賦形剤と共に含み、任意に他の
治療薬、例えばプロテア−ゼ阻害剤などを含むことがで
きる。キャリヤ−には、経口、経直腸、経鼻、局所的、
口腔、舌下、経膣、又は(皮下、筋肉内、静脈内、及び
皮内を含む)非経口的投与に適したキャリヤ−が含まれ
る。
【0041】本発明の配合物の例は、例えば水又は食塩
水中の活性成分の溶液;カプセル、例えば軟質ゼラチン
カプセル;それぞれあらかじめ決定した量の活性成分を
例えば顆粒として含むサッシェ又は錠剤;水性液体、又
は水中油型あるいは油中水型乳液中の溶液あるいは懸濁
液である。錠剤には1種類かそれ以上のラクト−ス、微
結晶セルロ−ス、コロイドシリコンジオキシド、クロス
カルメロ−スナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、
ステアリン酸、及び他の賦形剤、着色剤、及び製薬上適
合性のキャリヤ−を含むことができる。局所的投与に適
した調剤には、調味料、通常スクロ−ス及びアカシア又
はトラガカンス中に活性成分を含むロゼンジ;ゼラチン
及びグリセリンなどの不活性ベ−ス、又はスクロ−ス及
びアカシア中に活性成分を含む錠剤;及び適した液体キ
ャリヤ−中に活性成分を含むうがい液が含まれる。直腸
投与のための調剤はココアバタ−又はサリチル酸塩から
成る適したベ−スを用いた座薬として与えることができ
る。経膣投与に適した調剤はペッサリ−、タンポン、ク
リ−ム、ゲル、ペ−スト、泡、又はスプレ−配合物とし
て与えることができる。非経口的投与に適した調剤には
、水性及び非水性、等張無菌注射液が含まれ、それは酸
化防止剤、緩衝液、制菌剤、及び調剤と目的とする受容
体の血液を等張にするための溶質を含むことができ;さ
らに水性及び非水性無菌懸濁液が含まれ、それは懸濁剤
及び増粘剤を含むことができる。調剤は単位投薬量、又
は多投薬量の密閉容器、例えばアンプル、及びビンに入
れて供することができ、又使用の直前に注射のための水
などの無菌液体キャリヤ−を加えるだけの凍結乾燥状態
で保存することができる。即席の注射液、及び懸濁液は
前記の種類の無菌の粉末、顆粒、及び錠剤から調製する
ことができる。
【0042】
【実施例】実施例1 −20℃にて200mlのTHFに、58gの気体が溶
解するまでジメチルアミンを吹き込んだ。そのようにし
て調製した液に7−クロロ−1,3−ジヒドロ−5−(
1H−ピロ−ル−2−イル)−1,4−ベンゾジアゼピ
ン−2−オン(20g)を加えた。一定に撹拌しながら
この混合物に50mlのトルエン中の13mlのTiC
l4の溶液を加えた。室温で撹拌した後、25mlのブ
ライン及び500mlの酢酸エチルを加えた。その後混
合物を濾過し、濾液を蒸発乾固した。残留固体をカラム
クロマトグラフィ−により精製し、7.7gの7−クロ
ロ−N,N−ジメチル−5−(1H−ピロ−ル−2−イ
ル)−3H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−アミン、
融点152−153℃(アセトニトリル)を得た。 実施例27−クロロ−1,3−ジヒドロ−5−(1H−
ピロ−ル−2−イル)−1,4−ベンゾジアゼピン−2
−オン(20g)、ピロリジン(52ml)、及びTH
F(800ml)の混合物にトルエン(80ml)中の
TiCl4(12ml)の溶液を加えた。20分撹拌し
た後、混合物を濾過し、濾液を蒸発乾固した。残留物を
クロマトグラフィ−により精製し、19.4gの7−ク
ロロ−5−(1H−ピロ−ル−2−イル)−2−(1−
ピロリジニル)−3H−1,4−ベンゾジアゼピンを得
た。CH2Cl2/石油エ−テルから結晶化し、12g
の生成物、融点126−128℃を得た。
【0043】実施例3 実施例2に類似の方法で7−クロロ−1,3−ジヒドロ
−5−(1H−ピロ−ル−2−イル)−1,4−ベンゾ
ジアゼピン−2−オン(0.5g)をTHF(25ml
)中のシクロプロピルアミン(1.2ml)及びTiC
l4(0.4ml)と反応させ、7−クロロ−N−シク
ロプロピル−5−(1H−ピロ−ル−2−イル)−3H
−1,4−ベンゾジアゼピン−2−アミン、融点197
−198℃(分解)を得た。
【0044】実施例4 実施例2に類似の方法で7−クロロ−1,3−ジヒドロ
−5−(1H−ピロ−ル−2−イル)−1,4−ベンゾ
ジアゼピン−2−オン(0.5g)をTHF(25ml
)中のジエチルアミン(1.1g、15ミリモル)及び
TiCl4(0.29ml)と反応させ、7−クロロ−
N,N−ジエチル−5−(1H−ピロ−ル−2−イル)
−3H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−アミン、融点
157℃を得た。
【0045】実施例5 実施例2に類似の方法で7−クロロ−1,3−ジヒドロ
−5−(1H−ピロ−ル−2−イル)−1,4−ベンゾ
ジアゼピン−2−オン(0.8g)をTHF(27ml
)中のベンジルアミン(2.6g)及びTiCl4(0
.65ml)と反応させ、7−クロロ−N−(フェニル
メチル)−5−(1H−ピロ−ル−2−イル)−3H−
1,4−ベンゾジアゼピン−2−アミン、融点183−
184℃(分解)を得た。
【0046】実施例6 実施例2に類似の方法で7−クロロ−1,3−ジヒドロ
−5−(1H−ピロ−ル−2−イル)−1,4−ベンゾ
ジアゼピン−2−オン(0.5g)をTHF(20ml
)中の2,2−ジメトキシエチルアミン(1.8g)及
びTiCl4(0.12ml)と反応させ、7−クロロ
−N−(2,2−ジメトキシエチル)−5−(1H−ピ
ロ−ル−2−イル)−3H−1,4−ベンゾジアゼピン
−2−アミン、融点129−130℃を得た。
【0047】実施例7 実施例2に類似の方法で7−クロロ−1,3−ジヒドロ
−5−(1H−ピロ−ル−2−イル)−1,4−ベンゾ
ジアゼピン−2−オン(0.5g)をTHF(20ml
)中のアニリン(1.4g)及びTiCl4(0.28
ml)と反応させ、7−クロロ−N−フェニル−5−(
1H−ピロ−ル−2−イル)−3H−1,4−ベンゾジ
アゼピン−2−アミン、融点218−220℃を得た。
【0048】実施例8 10gの7−クロロ−1,3−ジヒドロ−5−(1H−
ピロ−ル−2−イル)−1,4−ベンゾジアゼピン−2
−オンを1リットルフラスコ中でTHF(400ml)
に溶解した。フラスコを超音波装置の水浴中においた。 撹拌した反応溶液にP4S10(10g)を加え、反応
混合物に超音波を照射した。反応中、温度を約40℃に
保った。2.5時間後、追加のP4S10(10g)を
混合物に加え、さらに2時間反応を続けた。混合物を周
囲温度に冷却し、濾過した。固体副生成物をCH2Cl
2で洗浄した後、濾液を合わせ、真空中で溶媒の約80
%を除去した。残留溶液を重炭酸ナトリウム飽和溶液で
塩基性にし、pH8とした。沈澱を濾過した。濾液をC
H2Cl2で抽出し、真空中で濃縮した。固体をTHF
/石油エ−テル中で再結晶し、9.9gの7−クロロ−
1,3−ジヒドロ−5−(1H−ピロ−ル−2−イル)
−1,4−ベンゾジアゼピン−2−チオン、融点258
−260℃(分解)を得た。
【0049】実施例9 THF(25ml)中の7−クロロ−1,3−ジヒドロ
−5−(1H−ピロ−ル−2−イル)−1,4−ベンゾ
ジアゼピン−2−チオン(0.6g)の溶液にエチレン
ジアミン(1.8g)を加えた。室温で撹拌後、溶媒を
真空中で除去し、残留物を酢酸エチルで抽出し、重炭酸
ナトリウム飽和溶液、及びブラインで洗浄した。乾燥蒸
発後、生成物をCH2Cl2/CH3OHから結晶化し
、118mgのN−[7−クロロ−5−(1H−ピロ−
ル−2−イル)−3H−1,4−ベンゾジアゼピン−2
−イル]−1,2−エタンジアミン、融点149−15
1℃(分解)を得た。
【0050】実施例10 実施例9と類似の方法で7−クロロ−1,3−ジヒドロ
−5−(1H−ピロ−ル−2−イル)−1,4−ベンゾ
ジアゼピン−2−チオン(0.55g)をTHF(25
ml)中でエタノ−ルアミン(0.61g)と反応させ
、7−クロロ−N−(2−ヒドロキシ)−5−(1H−
ピロ−ル−2−イル)−3H−1,4−ベンゾジアゼピ
ン−2−アミン、収率68%、融点197−199℃を
得た。
【0051】実施例11 実施例9と類似の方法で7−クロロ−1,3−ジヒドロ
−5−(1H−ピロ−ル−2−イル)−1,4−ベンゾ
ジアゼピン−2−チオン(0.55g)をTHF(30
ml)中で3−ピロリジノ−ル(0.17g)と反応さ
せ、rac−1−[7−クロロ−5−(1H−ピロ−ル
−2−イル)−3H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−
イル]−3−ピロリジノ−ル、収率52%、融点232
−234℃を得た。
【0052】実施例12 実施例9と類似の方法で7−クロロ−1,3−ジヒドロ
−5−(1H−ピロ−ル−2−イル)−1,4−ベンゾ
ジアゼピン−2−チオン(0.5g)をTHF(25m
l)中でアリルアミン(2ml)と反応させ、7−クロ
ロ−N−(2−プロペニル)−5−(1H−ピロ−ル−
2−イル)−3H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−ア
ミン、収率22%、融点177−178℃を得た。
【0053】実施例13 実施例9と類似の方法で7−クロロ−1,3−ジヒドロ
−5−(1H−ピロ−ル−2−イル)−1,4−ベンゾ
ジアゼピン−2−チオン(0.56g)をTHF(20
ml)中でプロパルギルアミン(1.1g)と反応させ
、7−クロロ−N−(2−プロピニル)−5−(1H−
ピロ−ル−2−イル)−3H−1,4−ベンゾジアゼピ
ン−2−アミン、収率22%、融点171−173℃を
得た。
【0054】実施例14 実施例9と類似の方法で7−クロロ−1,3−ジヒドロ
−5−(1H−ピロ−ル−2−イル)−1,4−ベンゾ
ジアゼピン−2−チオン(0.5g)をTHF(25m
l)中でピペラジン(1.7g)と反応させ、7−クロ
ロ−2−(1−ピペラジニル)−5−(1H−ピロ−ル
−2−イル)−3H−1,4−ベンゾジアゼピン、収率
46%、融点171−172℃を得た。
【0055】実施例15 20mlのTHF中の7−クロロ−1,3−ジヒドロ−
5−(1H−ピロ−ル−2−イル)−1,4−ベンゾジ
アゼピン−2−オン(0.50g)の溶液をアルゴン下
、氷浴中で冷却した。カリウムtert−ブトキシド(
0.24g)を加え、溶液を撹拌した。これにジエトキ
シホスホリルクロリド(0.56ml)を加え、溶液を
0℃にて撹拌した。その後ピペリジン(0.38ml)
を加え、反応混合物を室温とした。溶媒を蒸発させた。 得られた混合物をCH2Cl2に溶解し、酢酸で酸性化
し、重炭酸ナトリウム飽和溶液、その後ブラインで洗浄
し、乾燥した。蒸発後、固体をメタノ−ル、その後CH
2Cl2/石油エ−テルを用いて再結晶し、7−クロロ
−2−(1−ピペリジニル)−5−(1H−ピロ−ル−
2−イル)−3H−1,4−ベンゾジアゼピン、収率2
0%、融点125−126℃を得た。
【0056】実施例16 15mlのTHF中の0.5gの7−クロロ−1,3−
ジヒドロ−5−(1H−ピロ−ル−2−イル)−1,4
−ベンゾジアゼピン−2−オンの溶液を氷浴中で冷却し
、窒素下で撹拌しながら0.26gのカリウムtert
−ブトキシドを加えた。その後0.46mlのジエチル
クロロホスフェ−トを加え、20分後に0.5mlのヒ
ドラジンハイドレ−トを加えた。室温で撹拌後、反応溶
液を酢酸を用いて酸性化し、酢酸エチルとNaHCO3
飽和溶液に分配した。有機層を乾燥し、蒸発させた。 固体をTHF/CH2Cl2に溶解し、シリカゲルを通
して濾過した。酢酸エチルを用いて溶離すると少量の出
発材料を与え、メタノ−ルを用いて生成物を取り出した
。 CH2Cl2/CH3OHから結晶化し、0.25gの
7−クロロ−2−ヒドラジノ−5−(1H−ピロ−ル−
2−イル)−3H−1,4−ベンゾジアゼピン、融点2
83−285℃を得た。
【0057】実施例17 7−クロロ−1,3−ジヒドロ−5−(1H−ピロ−ル
−2−イル)−1,4−ベンゾジアゼピン−2−チオン
(0.5g)を無水THF(20ml)中に溶解した。 カリウムtert−ブトキシド(0.224g)を加え
、混合物を撹拌した。その後反応混合物を0℃に冷却し
、ヨウ化メチル(0.15ml)を加えた。混合物を室
温にした。2時間後、溶媒を真空中で除去し、得られた
固体をCH2Cl2に溶解した。有機相をブラインで洗
浄し、乾燥した。溶媒を真空中で除去し、CH2Cl2
/石油エ−テル中で再結晶し、0.26gの7−クロロ
−2−(メチルチオ)−5−(1H−ピロ−ル−2−イ
ル)−3H−1,4−ベンゾジアゼピンを得た、融点:
163−164℃。
【0058】実施例18 7−クロロ−2−(メチルチオ)−5−(1H−ピロ−
ル−2−イル)−3H−1,4−ベンゾジアゼピンをメ
タノ−ルに溶解し、1.1当量のナトリウムメトキシド
を加えた。反応混合物を室温にてアルゴン下で撹拌した
。その後溶媒を蒸発させた。固体残留物をCH2Cl2
中に溶解し、有機層をブラインで洗浄し、乾燥した。T
HF/石油エ−テル中で再結晶し、収率75%の7−ク
ロロ−2−メトキシ−5−(1H−ピロ−ル−2−イル
)−3H−1,4−ベンゾジアゼピン、融点156−1
57℃を得た。
【0059】活性成分として上記で定義した化合物I又
はその塩を含む、以下のガレン派式配合物は基本的に周
知の方法で調製することができる: a)経口液体調剤:     成分                   
                   mg/調剤 
   活性成分                  
                20.0mg   
 メチルパラベン                 
           20.0mg    スクロ−
ス                        
          十分量    調味料     
                         
        十分量    クエン酸塩緩衝剤  
                         
 十分量    精製水              
                      5.0
mlとなる量b)錠剤調剤:     成分                   
                   mg/錠剤 
   活性成分                  
                20mg    澱
粉                        
              40mg    アビセ
ル                        
          80mg    ラクト−ス  
                         
   274mg    ステアリン酸マグネシウム 
                   2mg   
                         
                416mgc)軟質
ゼラチンカプセル調剤:

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  次式 【化1】 [式中、X            はN(R,R1)
    ,OR4又はSR5であり、R及びR1     はN
    (R2,R3)又は置換低級アルキル、あるいは任意に
    置換されたC3−C7−シクロアルキル、アリ−ル、ア
    ラルキル、又は1個かそれ以上の二重又は三重結合を持
    つC2−C6−脂肪族炭化水素基であるか、あるいはR
    及びR1のひとつが水素である、又はN(R,R1)は
    1個又はそれ以上の複素原子を持つ任意に置換された複
    素環であり、R2及びR3    はH,低級アルキル
    、アリ−ル、又はアラルキルであり、R4      
        は低級アルキルであるか、H及びN(R2,R
    3)以外のR又はR1の意味のひとつを有し、R5  
            はH又は低級アルキルであるか、N(
    R2,R3)以外のR又はR1の意味のひとつを有し、
    Y及びZ      はH,NO2,N(R2,R3)
    ,ハロゲン、CF3,OH,CN、又は低級アルキルあ
    るいはアルコキシであり、A,B及びC  はH,CH
    3,C2H5,F、又はClである]のベンゾジアゼピ
    ン、ならびに製薬上許容できるその塩。
  2. 【請求項2】  請求項1に記載の化合物において、X
    がSCH3,SH,OCH3,NHNH2,NH(シク
    ロプロピル),NHCH2CH(OCH3)2,NHC
    H2CH2OH,NHCH2CH2NH2,NHCH2
    C6H5,N(CH3)2,N(CH2CH3)2,N
    HCH2CH=CH2,NHCH2C≡CH,NHC6
    H5,2−ヒドロキシメチルピロリジン−1−イル,1
    −ピロリジニル,3−ヒドロキシピロリジン−1−イル
    ,1−ヒペリジニル,1−ピペラジニル,又は4−モル
    ホリニルであり、YがCl,NO2,NH2又はHであ
    り、Z,A,B,及びCがHである化合物。
  3. 【請求項3】  請求項1に記載の化合物において、Y
    が7−クロロであり;A,B,C及びZがHであり、X
    がSCH3,SH,OCH3,NHNH2,NH(シク
    ロプロピル),NHCH2CH(OCH3)2,NHC
    H2CH2OH,NHCH2CH2NH2,NHCH2
    C6H5,N(CH3)2,N(CH2CH3)2,N
    HCH2CH=CH2,NHCH2C≡CH,NHC6
    H5,1−ピロリジニル,3−ヒドロキシピロリジン−
    1−イル,1−ヒペリジニル,又は1−ピペラジニルで
    ある化合物。
  4. 【請求項4】  以下の群の請求項3に記載のベンゾジ
    アゼピン:7−クロロ−N,N−ジメチル−5−(1H
    )−ピロ−ル−2−イル)−3H−1,4−ベンゾジア
    ゼピン−2−アミン、7−クロロ−5−(1H−ピロ−
    ル−2−イル)−2.(1−ピロリジニル)−3H−1
    ,4−ベンゾジアゼピン、7−クロロ−N−シクロプロ
    ピル−5−(1H−ピロ−ル−2−イル)−3H−1,
    4−ベンゾジアゼピン−2−アミン、7−クロロ−N−
    (2,2−ジメトキシエチル)−5−(1H−ピロ−ル
    −2−イル)−3H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−
    アミン、7−クロロ−N−(2−ヒドロキシエチル)−
    5−(1H−ピロ−ル−2−イル)−3H−1,4−ベ
    ンゾジアゼピン−2−アミン、rac−1−[7−クロ
    ロ−5−(1H−ピロ−ル−2−イル)−3H−1,4
    −ベンゾジアゼピン−2−イル]−3−ピロリジノ−ル
    、7−クロロ−N−(2−プロペニル)−5−(1H−
    ピロ−ル−2−イル)−3H−1,4−ベンゾジアゼピ
    ン−2−アミン、7−クロロ−N−(2−プロピニル)
    −5−(1H−ピロ−ル−2−イル)−3H−1,4−
    ベンゾジアゼピン−2−アミン、7−クロロ−2−(1
    −ピペリジニル)−5−(1H−ピロ−ル−2−イル)
    −3H−1,4−ベンゾジアゼピン、7−クロロ−2−
    ヒドラジノ−5−(1H−ピロ−ル−2−イル)−3H
    −1,4−ベンゾジアゼピン、7−クロロ−2−メトキ
    シ−5−(1H−ピロ−ル−2−イル)−3H−1,4
    −ベンゾジアゼピン。
  5. 【請求項5】  請求項1−4のいずれかに記載の化合
    物の治療活性薬剤、特にウィルス感染、特にHIV  
    1及び/又はHIV  2感染などのレトロウィルス感
    染の治療又は予防、あるいはそのような感染に対する細
    胞の保護のための薬剤としての利用。
  6. 【請求項6】  請求項1に記載の化合物の製造法にお
    いて、 a)式IIのアミド、又は式IIIで表されるそのホス
    ホリル誘導体、 【化2】 [式中、Wは低級アルコキシ、又はアミン官能基である
    ]を式HN(R,R1)のアミンと反応させる、又はb
    )アミドIIを硫化剤と反応させ、 c)必要なら、式IにおいてXがSである化合物を、L
    が残基である式R5−Lの化合物を用いてS−アルキル
    化し、 d)必要なら、式IにおいてXがS−R5である化合物
    をアルカリ金属アルコキシドと反応させ、e)必要なら
    、式IにおいてXがS,SR5、又はOR4である化合
    物をアミンHN(R,R1)と反応させ、f)必要なら
    、式Iの化合物のベンゼン部分の置換基を付加するか、
    又は該部分の官能基を交換することから成る方法。
  7. 【請求項7】  特にウィルス感染、特にHIV  1
    及び/又はHIV  2感染などのレトロウィルス感染
    の治療又は予防、あるいはそのような感染に対する細胞
    の保護のための薬剤において、活性薬剤成分として請求
    項1,2又は3に記載の化合物、及び任意に第2の抗ウ
    ィルス剤、特にddC,AZT,HIV−プロテア−ゼ
    阻害剤、α−,β−及び/又はγ−インタ−フェロン、
    インタ−リュ−キン−2及び/又はGM−CSFなどの
    逆転写酵素阻害剤を含むことを特徴とする薬剤。
  8. 【請求項8】  請求項1,2又は3に記載の化合物の
    、特にウィルス感染、特にHIV  1及び/又はHI
    V  2感染などのレトロウィルス感染の治療又は予防
    、あるいはそのような感染に対する細胞の保護のための
    薬剤の製造への利用。
  9. 【請求項9】  請求項1に記載のベンゾジアゼピン、
    及び製薬上許容できるその塩において、請求項6に記載
    の方法又はそれと明らかに化学的に同等な方法で製造す
    ることを特徴とする化合物。
JP3254132A 1990-09-10 1991-09-06 ベンゾジアゼピン、その製造法、及び薬剤としての利用 Pending JPH04305578A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US57952690A 1990-09-10 1990-09-10
US579526 1990-09-10

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04305578A true JPH04305578A (ja) 1992-10-28

Family

ID=24317261

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3254132A Pending JPH04305578A (ja) 1990-09-10 1991-09-06 ベンゾジアゼピン、その製造法、及び薬剤としての利用

Country Status (6)

Country Link
EP (1) EP0475231A1 (ja)
JP (1) JPH04305578A (ja)
AU (1) AU8374091A (ja)
CA (1) CA2050858A1 (ja)
IE (1) IE913159A1 (ja)
ZA (1) ZA917111B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH069623A (ja) * 1992-01-24 1994-01-18 F Hoffmann La Roche Ag ピロリルベンゾジアゼピノン類

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5888992A (en) * 1992-03-11 1999-03-30 Narhex Limited Polar substituted hydrocarbons
RU2126794C1 (ru) * 1992-03-11 1999-02-27 Нархекс Лимитед Аминопроизводные оксо- или гидроксизамещенных гидразинов, способ их получения и фармацевтические композиции для ингибирования ретровирусной протеазы
US6071895A (en) * 1992-03-11 2000-06-06 Narhex Limited Polar-substituted hydrocarbons
MXPA93002392A (es) 1992-03-11 2005-02-04 Narhex Ltd Derivados amino de hidrocarburos-oxo e hidroxi-substituidos.
US6177435B1 (en) 1992-05-13 2001-01-23 Glaxo Wellcome Inc. Therapeutic combinations
SI9300288A (sl) * 1992-06-16 1993-12-31 Hoffmann La Roche Benzodiazepini
CA2147605A1 (en) * 1992-10-23 1994-05-11 Michael R. Green Small molecule inhibition of rna/ligand binding
US5939430A (en) * 1993-02-22 1999-08-17 Merrell Pharmaceuticals Inc. Combinations of retroviral inhibitors
BR0314595A (pt) 2002-09-20 2005-08-09 Arrow Therapeutics Ltd Uso de um derivado de benzodiazepina ou um sal farmaceuticamente aceitável deste, inalador ou nebulisador, produto, usos de um produto e de um composto ou sal farmaceuticamente aceitável deste, derivado de benzodiazepina, composto, e, composição farmacêutica

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4828437A (ja) * 1971-08-14 1973-04-14
JPH03151324A (ja) * 1989-10-30 1991-06-27 F Hoffmann La Roche Ag 抗ウイルス剤

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IL39413A0 (en) * 1971-05-13 1972-07-26 Sparamedica Ag Benzodiazepine derivatives,their preparation and pharmaceutical compositions containing them
ATE161535T1 (de) * 1989-04-20 1998-01-15 Boehringer Ingelheim Pharma 6,11-dihydro-5h-pyrido(2,3-b)(1,5)benzodiazepin 5-one und thione und ihre verwendung für die vorbeugung oder behandlung von aids
DE69015411T2 (de) * 1989-04-20 1995-05-24 Boehringer Ingelheim Pharma 5,11-Dihydro-6H-pyrido(2,3-b)(1,4)benzodiazepin-6-one und -thione und deren Verwendung bei der Vorbeugung und und Behandlung von AIDS.
NZ235137A (en) * 1989-09-13 1992-02-25 Janssen Pharmaceutica Nv Tetrahydroimidazo(1,4)benzodiazepine derivatives, preparation and pharmaceutical compositions thereof

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4828437A (ja) * 1971-08-14 1973-04-14
JPH03151324A (ja) * 1989-10-30 1991-06-27 F Hoffmann La Roche Ag 抗ウイルス剤

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH069623A (ja) * 1992-01-24 1994-01-18 F Hoffmann La Roche Ag ピロリルベンゾジアゼピノン類

Also Published As

Publication number Publication date
ZA917111B (en) 1992-05-27
IE913159A1 (en) 1992-03-11
AU8374091A (en) 1992-03-12
CA2050858A1 (en) 1992-03-11
EP0475231A1 (en) 1992-03-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0462522A1 (en) Aminobenzodiazepines
IE914369A1 (en) Benzodiazepinones
JPH04305578A (ja) ベンゾジアゼピン、その製造法、及び薬剤としての利用
SI9300288A (sl) Benzodiazepini
US5932570A (en) 1-(3-aminoindazol-5-yl)-3-phenylmethyl-cyclic ureas useful as HIV protease inhibitors
EP0586632A1 (en) Benzodiazepinones and medicines containing them
US6313110B1 (en) Substituted 2H-1,3-diazapin-2-one useful as an HIV protease inhibitor
US6218386B1 (en) A1-(3-aminoindazol-5-yl)-3 butyl-cyclic urea useful as a HIV protease inhibitor
JPH10310576A (ja) イソキノリンスルフォンアミド誘導体及びこれを有効成分とする医薬
AU722489B2 (en) (4r,5s,6s,7r)-hexahydro-1- {5-(3-aminoinazole)methyl} -3-butyl-5,6-dihydr oxy-4,7-bis {phaenylmethyl} -2h-1,3-diazepin-2-one, its preparation and its use as HIV protease inhibitor
EP0937067B1 (en) 1-(3-aminoindazol-5-yl)-3-phenylmethyl-cyclic ureas useful as hiv protease inhibitors
LT4676B (lt) 1-(3-aminoindazol-5-il)-3-fenilmetil-cikliniai karbamidai, naudojami kaip živ proteazės inhibitoriai
MXPA99004286A (en) 1-(3-aminoindazol-5-yl)-3-phenylmethyl-cyclic ureas useful as hiv protease inhibitors