JP2005519910A - 逆転写酵素阻害剤として有用な3環ピリミドン化合物 - Google Patents

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Abstract

本発明は式(I)の3環性2−ピリミドン化合物、その立体異性形、立体異性混合物、または医薬的に許容し得る塩に関し、それらはHIV逆転写酵素の阻害剤として有用である。本発明はそれらを含む医薬組成物、診断用キット、ウイルス感染を治療するため、または試験の標準若しくは試薬としてそれらを用いる方法にも関する。

Description

発明の詳細な説明
技術分野
本発明はHIV逆転写酵素の阻害剤として有用な3環のピリミドン化合物、その化合物を含む医薬組成物、および診断用キット、ウイルス感染を処置するため、または試験標準または試薬としての同化合物を用いる方法、並びにそのような3環化合物を製造するための中間体および方法に関する。
背景技術
2つの別のレトロウイルス、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、タイプ−1(HIV−1)またはタイプ−2(HIV−2)は、免疫抑制病、後天性免疫不全症候群(AIDS)に病因的に結びついている。HIV血清反応陽性の人は最初無症候性であるが、典型的にはAIDS関連コンプレックス(ARC)を発生し、その後AIDSになる。襲われた人は彼らを衰弱させ究極的には致命的な日和見性の感染にかかりやすくする重篤な免疫抑制を示す。
AIDSという病気はその複雑なウイルス生活サイクルに従うHIV−1またはHIV−2の結果である。そのビリオンの生活サイクルは、リンパ球細胞上のCD4グリコプロテインの結合を介して宿主のヒトT4リンパ球免疫細胞にそれ自体を結合させるビリオンを含む。ひとたび結合するとビリオンはそのグリコプロテインのコートを脱ぎ捨て、宿主細胞の膜中に入り込みそのRNAを脱ぎ捨てる。ビリオンの酵素、逆転写酵素はRNAを1本鎖のDNAに転写する課程を指揮する。ウイルスのRNAは分解し、第2のDNA鎖が作られる、その2本鎖DNAはヒト細胞の遺伝子に組み込まれ、これらの遺伝子はウイルス再生産に用いられる。
RNAポリメラーゼは組み込まれたウイルスDNAをウイルスmRNAに転写する。そのウイルスRNAは前駆体gag−pol融合ポリプロテインに翻訳される。そのポリプロテインはHIVプロテアーゼ酵素により解裂され、成熟ウイルスタンパク質を生ずる。従って、HIVプロテアーゼは、完全な感染性のあるウイルスへと、ウイルス粒子を成熟に導く解裂事象のカスケードの原因である。
侵入したビリオンを殺す典型的なヒト免疫システム応答は、ウイルスが免疫系のT細胞に感染し殺すので、重荷を負わせられる。更に、ウイルス逆転写酵素、新しいビリオン粒子を作るのに用いる酵素、は非常に特異的ではなく、ウイルスの保護コートの表面のグリコプロテインのひんぱんに起こる変化をもたらす転写の誤りを起こす。この特異性のなさは、1つのグリコプロテインに対して特異的に作った抗体が他のものに対して有用性がなくなり、ウイルスと戦うのに利用できる抗体の数を減らすので、免疫系の有効性を減少させる。免疫応答系が弱くなり続けながら、ウイルスは再生産し続ける。たいていの場合、治療的な介在なしに、HIVは宿主の免疫系を弱らせ、日和見的感染を起こさせる。抗ウイルス剤、免疫改変剤、または両方の投与なしには死の結果となる
抗ウイルス剤に対する可能な標的として同定されているHIVライフサイクルにおける少なくとも3つの重要な点がある:(1)T−4リンパ球またはマクロファージ部位へのビリオンの最初の付着、(2)ウイルスRNAのウイルスDNAへの転写(逆転写酵素、RT)、および(3)HIプpロテアーゼによるgag−polタンパク質のプロセッシング。
第2の重要な点、ウイルスRNAのウイルスDNAへの転写課程におけるウイルスの阻害はAIDSを治療するのに用いる多くの現在の治療を提供した。この転写は、ビリオンの遺伝子がRNAにコードされ宿主細胞はDNAのみを転写するのでビリオンが再生産するように行わればならない。ウイルスDNAの形成を完成させることから逆転写酵素をブロックする薬剤を導入することにより、HIV−1複製を停止させることができる。
ウイルスの複製を妨害する多くの化合物がAIDSを治療するため開発された。例えば、3’−アジド−3’−デオキシチミジン(AZT)、2’,3’−ジデオキシシチジン(ddC)、2’,3’−ジデオキシチミジネン(d4T),2’,3’−ジデオキシイノシン(ddI)、および2’,3’−ジデオキシ−3’−チア−シチジン等のヌクレオシドアナログがある場合には逆転写酵素(RT)段階でHIV複製を停止させるのに比較的有効であることが示された。
研究の活発な分野は非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTIs)の発見にある。一例としてあるベンズオキサジノンおよびキナゾリノンがHIV逆転写酵素の阻害、HIVによる感染の予防か治療、およびAIDSの治療に活性であることが見出されている。
米国特許第5874430号はHIV処置のためのベンズオキサジノン非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤を記載している。米国特許第5519021号は式:
Figure 2005519910
(式中、Xはハロゲン、ZはOである)のベンズオキサジノンである非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤を記載している。
EP0530994は式(A):
Figure 2005519910
(式中、Gは様々な基、R3およびR4はH,ZはO,R2は非置換アルキル、非置換アルケニル、非置換アルキニル、非置換シクロアルキル、非置換ヘテロサイクル、および場合により置換されたアリールであり、R1は置換アルキルを含む様々な基である)のキナゾリノンであるHIV逆転写酵素阻害剤を記載している。
WO95/12583も式AのHIV逆転写酵素阻害剤を記載している。この刊行物では、Gは様々な基、R3およびR4はH,ZはO,R2は、置換アルケニル、または置換アルキニル、R1はシクロアルキル、アルキニル、アルケニル、またはシアノである)。WO95/13273はWO95/12583の1つの化合物、(S)−(−)−6−クロロ−4−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−4((2−ピリジ)エチニル)2(1H)−キナゾリノンの不整合成を説明する。
上に記載したようなキナゾリノンを作る合成方法は以下の文献に記載されている。Houpis et al., Tetr. Lett. 1994, 35(37),6811-6814; Tucker et al., J. Med. Chem. 1994,37,2437-2444; およびHuffman et al., J. Org. Chem. 1995,60,1590-1594。
DE4320347は、式:
Figure 2005519910
(式中、Rはフェニル、炭素環式環、または複素環式環である)のキナゾリノンを説明する。この種の化合物は本発明の一部であると考えられない。
WO01/29037は、式:
Figure 2005519910
(式中、A環は1または2の窒素原子を含むヘテロアリール環である)のHIV逆転写酵素阻害剤を記載している
逆転写酵素阻害剤の現在の成功があっても、HIV患者はある阻害剤に対して耐性となることが知られている。従って、HIV感染とさらに戦うために更なる阻害剤を開発する重要な必要がある。
発明の概要
それ故に本発明は、新規な逆転写酵素阻害剤を提供するものである。
本発明は、そのような処置を必要とする受容者に対し、医薬的に受容し得るそれらの塩を含む本発明の化合物の少なくとも一つの治療的に有効な量を投与することを含むHIV感染の処置に対する新規な方法を提供するものである。
本発明はそれらを必要としている受容者に対し、(a)本発明の化合物の一つ並びに(b)HIV逆転写酵素阻害剤およびHIVプロテアーゼ阻害剤からなるグループから選ばれた一つまたはそれ以上の化合物の治療的に有効な組合せの投与を含むHIV感染を処置するための新規な方法を提供するものである。
本発明は医薬的に受容し得る担体および本発明の化合物または医薬的に受容し得るそれらの塩の少なくとも一つの治療的に有効な量を含み逆転写酵素阻害活性をもつ医薬的な組成物を提供するものである。
本発明は治療に用いるための新規な三環のピリミドン化合物を提供するものである。
本発明はHIV感染の処置のための薬剤製造に対し新規な三環のピリミドン化合物の使用を提供するものである。
以下の詳細な記述の中で明白になる本発明のこれらおよび他の態様は、化学式(I):
Figure 2005519910
(ここで環A,R1,R2,R8,A,W,X,YおよびZは以下で定義されるものであり、立体異性体の形態、プロドラッグの形態、または医薬的に受容し得るそれらの塩の形態のいずれをも含むものである)
が有効な逆転写酵素阻害剤であるという本発明者の発見によって達成された。
態様の詳細な記述
[1]従って一つの態様では、本発明は化学式(I):
Figure 2005519910
の新規な化合物もしくは立体異性体の形態、もしくは立体異性体の形態の混合物、または医薬的に受容し得るそれらの塩の形態を提供する。式中、
Aは
Figure 2005519910
から選択された環であり;
PがOまたはSであり;
QがOまたはNHであり;
aがH,CN,C1-4アルキル,C1-4アルケニル,C1-4アルキニル,OH,C1-4アルキル−O−,C1-4アルキル−NH−およびNH2であり;
bがH,C1-4アルキル,C1-4アルケニルおよびC1-4アルキニルから選択され;
WがNまたはCR3であり;
XがNまたはCR3aであり;
YがNまたはR3bであり;
ZがNまたはCR3bであり;
もしW,X,YおよびZの2つがNであるならばその時残りはN以外のものということを条件とし;
1が、シクロプロピル,ヒドロキシメチル,CNおよび0−9のハロゲンで置換されたC1-4アルキルよりなる群から選択され;
2が、0−3R3fで置換されたメチル,0−2R4で置換されたC1-6アルキル,C2-6ハロアルキル,0−2R4で置換されたC2-5アルケニル,0−1R4で置換されたC2-5アルキニル,0−2R3dで置換されたC3-6シクロアルキル,0−2R3dで置換されたフェニル並びに0−2R3dで置換されていてO,NおよびSよりなる群から選ばれた1−3ヘテロ原子を含む3−6員複素環式系から選択され;
3が、H,C1-4アルキル,−OH,C1-4アルコキシ,OCF3,CF3,F,Cl,Br,I,−(CH2)tNR55a,−NO2,−CN,−C(O)R6,−(CH2)tNHC(O)R7,−(CH2)tNHC(O)NR55a,−NHSO210,−S−C1-4アルキル,−S(O)C1-4アルキル,−S(O)21-4アルキル,−SO2NR55a並びにO,NおよびSよりなる群から選ばれた1−4ヘテロ原子を含む5−6員の複素環式芳香族の化合物環よりなる群から選択され;
3aが、H,C1-4アルキル,−OH,C1-4アルコキシ,OCF3,CF3,F,Cl,Br,I,−(CH2)tNR55a,−NO2,−CN,−C(O)R6,−(CH2)tNHC(O)R7,−(CH2)tNHC(O)NR55a,−NHSO210,−S−C1-4アルキル,−S(O)C1-4アルキル,−S(O)21-4アルキル,−SO2NR55a並びにO,NおよびSよりなる群から選ばれた1−4ヘテロ原子を含む5−6員の複素環式芳香族の化合物環よりなる群から選択され;
あるいはR3およびR3aは一緒に−OCH2O−を形成し;
3bが、H,C1-4アルキル,−OH,C1-4アルコキシ,OCF3,F,Cl,Br,I,−NR55a,−NO2,−CN,−C(O)R6,−NHC(O)R7,−NHC(O)NR55a,−NHSO210および−SO2NR55aよりなる群から選択され;
あるいはR3aおよびR3bは一緒に−OCH2O−を形成し;
3cが、H,C1-4アルキル,−OH,C1-4アルコキシ,OCF3,F,Cl,Br,I,−NR55a,−NO2,−CN,−C(O)R6,−NHC(O)R7,−NHC(O)NR55a,−NHSO210および−SO2NR55aよりなる群から選択され;
あるいはR3bおよびR3cは一緒に−OCH2O−を形成し;
3dが夫々の存在にて、H,C1-4アルキル,−OH,C1-4アルコキシ,OCF3,F,Cl,Br,I,−NR55a,−NO2,−CN,−C(O)R6,−NHC(O)R7,−NHC(O)NR55a,−NHSO210および−SO2NR55aよりなる群から独立に選択され;
3eが夫々の存在にて、H,C1-4アルキル,−OH,C1-4アルコキシ,OCF3,F,Cl,Br,I,−NR55a,−NO2,−CN,−C(O)R6,−NHC(O)R7,−NHC(O)NR55a,−NHSO410および−SO2NR55aよりなる群から独立に選択され;
3fが夫々の存在にて、H,F,Cl,Br,I,C1-4アルキル,CN,−OH,−O−R11,OCF3,−O(CO)−R13,−OS(O)21-4アルキル,−NR1212a,−C(O)R13,−NHC(O)R13,−SR11,−S(O)R11,−S(O)211,NHSO210および−SO2NR55aよりなる群から独立に選択され;
4が、H,F,Cl,Br,I,0−2R3eで置換したC1-6アルキル,0−2R3eで置換したC3-10炭素環式,O−5R3eで置換したフェニル並びに0−2R3eで置換されていてO,NおよびSよりなる群から選択された1−3ヘテロ原子を含む5−10員の複素環式系で置換されたフェニルから選択され;
5およびR5aが、基HおよびC1-4アルキルから独立に選択され;
あるいはR5およびR5aがそれらに結びついている窒素と一緒に結合して0−1のOまたはN原子を含む5−6員の環を形成し;
6が、H,OH,C1-4アルキル、C1-4アルコキシおよびNR55aよりなる群から選択され;
7が、H,C1-3アルキルおよびC1-3アルコキシよりなる群から選択され;
8が、H,(C1-6アルキル)カルボニル,C1-6アルコキシ,(C1-4アルコキシ)カルボニル,C6-10アリールオキシ,(C6-10アリール)オキシカルボニル,(C6-10アリール)メチルカルボニル,(C1-4アルキル)カルボニルオキシ(C1-4アルコキシ)カルボニル,C6-10アリールカルボニルオキシ(C1-4アルコキシ)カルボニル,C1-6アルキルアミノカルボニル,フェニルアミノカルボニル,フェニル(C1-4アルコキシ)カルボニルおよびNR55a(C1-6アルキル)カルボニルよりなる群から選択され;
9が、H,C1-4アルキル,C1-4アルケニル,C1-4アルキニル,(C1-6アルキル)カルボニル,C1-6アルコキシ,(C1-4アルコキシ)カルボニル,(C6-10アリールオキシ,(C6-10アリール)オキシカルボニル,(C6-10アリール)メチルカルボニル,(C1-4アルキル)カルボニルオキシ(C1-4アルコキシ)カルボニル,C6-10アリールカルボニルオキシ(C1-4アルコキシ)カルボニル,C1-6アルキルアミノカルボニル,フェニルアミノカルボニル,フェニル(C1-4アルコキシ)カルボニルおよびNR55a(C1-6アルキル)カルボニルから選択され;
10が基C1-4アルキルおよびフェニルから選択され;
11がC1-6アルキル,C1-6ハロアルキル,0−2R3eで置換されたC3-6シクロアルキルで置換したC1-6アルキル,C2-6アルケニル,C2-6アルキニル,0−2R3eで置換されたC3-6炭素環式から選択され;
12およびR12aがH,C1-6アルキル,0−2R3eで置換されたC3-6シクロアルキルで置換したC1-6アルキルおよび0−2R3eで置換したC3-6炭素環式から独立に選択され;
あるいはR12およびR12aは結合して4−7員の複素環式の環を形成し;
13が、H,C1-6アルキル,C1-6ハロアルキル,C1-6アルコキシ,C2-6アルケニル,C2-6アルキニル,−O−C2-6アルケニル,−O−C2-6アルキニル,NR1212a,C3-6炭素環式および−O−C3-6炭素環式からなる群から選択され;並びに
tが0および1から選択される。
[2]もう一つの態様において本発明は、化学式(I)の化合物を提供する。式中、
2が、0−3R3fで置換されたメチル,0−2R4で置換されたC1-5アルキル,0−1R4で置換されたC2-5アルキニル,0−2R4で置換されたC3-6シクロアルキルおよび0−2R3dで置換されたフェニル,並びに0−2R3dで置換されていてO,NおよびSよりなる群から選ばれた1−3ヘテロ原子を含む3−6員複素環式系よりなる群から選択され;ここでの複素環式系は2−ピリジル,3−ピリジル,4−ピリジル,2−フラニル,3−フラニル,2−チエニル,3−チエニル,2−オキサゾリル,2−チアゾリル,4−イソキサゾリル,2−イミダゾリル,ピラゾリル,トリアゾリル,1,3−ジオキソラニルおよび1,3−ジオキサニルより選択され;
3およびR3aが夫々の存在にて、H,C1-4アルキル,OH,C1-4アルコキシ,F,Cl,Br,I,NR55a,NO2,−CN,C(O)R6,NHC(O)R7,NHC(O)NR55a並びにO,NおよびSよりなる群から選ばれた1−4ヘテロ原子を含む5−6員の複素環式芳香族の化合物環よりなる群から独立に選択され;
あるいはR3およびR3aは一緒に−OCH2O−形成し;
3b並びにR3cが夫々の存在にて、H,C1-4アルキル,OH,C1-4アルコキシ,F,Cl,Br,I,NR55a,NO2,−CN,−C(O)R6,NHC(O)R7およびNHC(O)NR55aよりなる群から独立に選択され;
あるいはR3aおよびR3bは一緒に−OCH2O−を形成し;
4が、H,Cl,F,0−2R3eで置換したC1-4アルキル,0−2R3eで置換したC3-6炭素環式,O−5R3eで置換したフェニル並びに0−2R3eで置換されていて、O,NおよびSよりなる群から選ばれた5−6員のヘテロ環式系から選択され;
5並びにR5aが、H,CH3およびC25よりなる群から独立に選択され;
6がH,OH,CH3,C25,OCH3,OC25およびNR55aよりなる群から選択され;並びに
7が、CH3,C25,CH(CH32,OCH3,OC25およびOCH(CH32よりなる群から選択される。
[3]もう一つの態様において本発明は、化学式(I)の化合物を提供する。式中、
PはOであり;
環Aが:
Figure 2005519910
であり;
3が夫々の存在にてH,C1-4アルキル,C1-4アルキル−NH−,NH2から選択され;
cがHおよびメチルから選択され;
WがCR3であり;
XがCR3aであり;
YがCR3bであり;
ZがCR3cであり;
2が、0−3R3fで置換されたメチル,0−2R4で置換されたC1-3アルキル,0−2R4で置換したC2-3アルケニル,0−1R4で置換したC2-3アルケニル,0−1R4で置換したC2-3アルキニルおよび0−2R3dで置換したC3-6シクロアルキルよりなる群から選択され;
3,R3a,R3bおよびR3cが夫々の存在にて、H,C1-3アルキル,OH,C1-3アルコキシ,F,Cl,Br,I,NR55a,NO2,−CN,C(O)R6,NHC(O)R7およびNHC(O)NR55aよりなる群から独立に選択され;
あるいはR3およびR3aは一緒に−OCH2O−を形成し;
3eが夫々の存在にて、H,C1-4アルキル,−OH,C1-4アルコキシ,OCF3,F,Cl,−NR55a,−C(O)R6および−SO2NR55aよりなる群から独立に選択され;
3fが夫々の存在にて、H,F,Cl,Br,I,C1-4アルキル,CN,−OH,−O−R11,−O(CO)−R13,−SR11,−S(O)R11,−S(O)211および−NR1212aよりなる群から独立に選択され;
4が、H,Cl,F,0−1R3eで置換したC1-4アルキル,0−2R3eで置換したC3-5炭素環式,0−2R3eで置換したフェニル並びに0−1R3eで置換されていて、基O,NおよびSより選択された1−3ヘテロ原子を含む5−6員の複素環式系から選択され、ここでの複素環式系は2−ピリジル,3−ピリジル,4−ピリジル,2−フラニル,3−フラニル,2−チエニル,3−チエニル,2−オキサゾリル,2−チアゾリル,4−イソキサゾリル,2−イミダゾリル,ピラゾリル,トリアゾリル,1,3−ジオキソラニルおよび1,3−ジオキサニリルよりなる群選択されたものであり;
5並びにR5aがH,CH3およびC25よりなる群から独立に選択され;
6が,OH,CH3,C25,OCH3,OC25およびNR55aから選択され;
7がCH3,C25,OCH3およびOC25よりなる群から選択され;
8がHであり;
9がH,メチル,エチル,プロピルまたはi−プロピルであり;
11がメチル,エチル,プロピル,i−プロピル,ブチル,i−ブチル,t−ブチル並びに0−2R3eで置換で置換されたC3-6炭素環式であって、ここでのC3-6炭素環式はシクロプロピル,シクロブチル,シクロペンチル,シクロヘキシルおよびフェニルから選択され;並びに
12が並びにR12aはH,メチル,エチル,プロピル,i−プロピル,ブチル,i−ブチル,t−ブチルおよび0−2R3eで置換されたC3-6炭素環式であって、このC3-6炭素環式はシクロプロピル,シクロブチル,シクロペンチル,シクロヘキシルおよびフェニルから選択される。
[4]もう一つの態様において本発明は、化学式(I)の化合物を提供する。式中、
2が、0−3Rfで置換されたメチル、1R4で置換されたC1-3アルキル,1R4で置換されたC2-3アルケニルおよび1R4で置換されたC2-3アルキニルよりなる群から選択され ;
3,R3a,R3bおよびR3cが夫々の存在にて、H,C1-3アルキル,OH,C1-3アルコキシ,F,Cl,NR55a,NO2,−CN,C(O)R6,NHC(O)R7およびNHC(O)NR55aよりなる群から独立に選択され;
あるいはR3およびR3aは一緒に−OCH2O−を形成し;
3eが夫々の存在にて、CH3,−OH,OCH3,OCF3,F,Clおよび−NR55aよりなる群から独立に選択され;
3fが夫々の存在にて、H,F,Cl,Br,I,C1-4アルキル,−OH,CN,−O−R11,−O(CO)−R13並びに−NR1212a,−SR11,−S(O)R11,−S(O)211および−OS(O)2メチルよりなる群から独立に選択され;
4が、H,Cl,F,CH3,CH2CH3,0−1R3eで置換したシクロプロピル,0−1R3eで置換された1−メチル−シクロプロピル,0−1R3eで置換されたシクロブチル,0−2R3eで置換されたフェニル並びに0−1R3eで置換されていて、O,NおよびSよりなる群から選ばれた1−3ヘテロ原子を含む5−6員の複素環式系から選択され、ここでの複素環式系とは基2−ピリジル,3−ピリジル,4−ピリジル,2−イミダゾリル,ピラゾリル,トリアゾリル,1,3−ジオキソラニルおよび1,3−ジオキサニルよりなる群選択され;
5並びにR5aが、H,CH3およびC25よりなる群独立に選択され;
6が、H,OH,CH3,C25,−OCH3,OC25およびNR55aよりなる群から選択され;
7が、CH3,C25,OCH3およびOC25よりなる群から選択され;並びに
9がHおよびメチルから選択される。
[5]もう一つの態様において、本発明は化学式(I)の化合物を提供する。式中、
2が、0−2R3fで置換されたメチル、0−2R4で置換されたメチル,0−2R4で置換されたエチル,0−2R4で置換されたプロピル,0−2R4で置換された1−プロペニル,0−2R4で置換された2−プロペニル,0−2R4で置換されたエテニル,0−2R4で置換された1−プロピニル,0−2R4で置換された2−プロピニルおよび0−1R3dで置換された環式プロピニルよりなる群から選択され;
3eが夫々の存在にて、CH2,−OH,OCH3,OCF3,F,Clおよび−NR55aよりなる群から独立に選択され;
4が、H,Cl,F,CH3,CH2CH3,0−1R3eで置換されたシクロプロピル,0−1R3eで置換された1−メチル−シクロプロピル,0−1R3eで置換されたシクロブチル,0−2R3eで置換されたフェニル,0−1R3eで置換されているO,およびSよりなる群から選ばれた1−3ヘテロ原子を含む5−6員の複素環式系よりなる群から選択され、ここでの複素環式系とは基2−ピリジル,3−ピリジル,4−ピリジル,2−イミダゾリル,ピラゾリル,トリアゾリル,1,3−ジオキソラニルおよび1,3−ジオキサニルより選択され;
5およびR5aが、H,CH3およびC25よりなる群独立に選択され;
6が、H,OH,CH3,C25,OCH3,OC25およびNR55aよりなる群から選択され;
7が、基CH3,C25,OCH3およびOC25から選択され;
8がHである。
[6]もう一つの態様において、本発明は化学式(I)の化合物を提供する。式中、
1がメチル,エチル,プロピル,i−プロピル,ブチル,シクロブチル,CF3,CF2CH3,CNおよびヒドロキシメチルから選択され;
2が、0−2R3fで置換されたメチル、0−2R4で置換されたメチル,0−2R4で置換されたエチル,0−1R4で置換されたプロピル,0−2R4で置換されたエテニル,0−2R4で置換された1−プロペニル,0−2R4で置換された2−プロペニル,0−2R4で置換されたエチニル,0−2R4で置換された1−プロピニルよりなる群から選択され;
3,R3bおよびR3cがHであり;
3eがCH3であり;
3fが夫々の存在にて、H,F,Cl,Br,I,C1-4アルキル,CN,−OH,−O−R11,−SR11,−S(O)R11,−S(O)211およびNR1212aよりなる群から独立に選択され;
4が、H,0−1R3eで置換されたシクロプロピル並びに0−1R3eで置換されて、O,NおよびSよりなる群から選ばれた1−3ヘテロ原子を含む5−6員の複素環式系から選択され、ここでの複素環式系とは基2−ピリジル,3−ピリジル,4−ピリジル,2−イミダゾリル,ピラゾリル,トリアゾリル,1,3−ジオキソラニルおよび1,3−ジオキサニルより選択され;
12およびR12aがH,メチル,エチル,プロピルおよびi−プロピル並びに0−2R3eで置換されたC3-6炭素環式から独立に選択され、但しC3-6炭素環式はシクロプロピルから選択される。
[7]もう一つの態様において、本発明は化学式(I)の化合物を提供する。式中、
環Aが
Figure 2005519910
であり;
aがH,メチル,エチル,プロピルおよびi−プロピルであり;
1がCF3であり;
2が0−1R3fで置換したメチル,エチル,プロピル,i−プロピルおよびブチルから選択され;
WがCHであり;
XがCH3aであり;
YがCHであり;
ZがCHであり;
3aがH,F,Cl,BrおよびCNから選択され;
3fが−O−R11であり;
8がHであり;並びに
11がメチル,エチル,プロピル,i−プロピル,ブチル,s−ブチル,i−ブチルおよびt−ブチルから選択される。
[8]もう一つの態様において、本発明の化合物は、その化合物が(Ic):
Figure 2005519910
であるところの化合物である。
[9]もう一つの態様において、本発明の化合物は化学式(I)の化合物を含む。ここで、化学式(I)の化合物は:
10−ブチル−8−クロロ−10−(トリフルオロメチル)−5,10−ジヒドロピリミド[5,4−b]キノリン−4(3H)−オン;
10−ブチル−8−シアノ−10−(トリフルオロメチル)−5,10−ジヒドロピリミド[5,4−b]キノリン−4(3H)−オン;
8−クロロ−10−(イソプロポキシメチル)−10−(トリフルオロメチル)−5,10−ジヒドロピリミド[5,4−b]キノリン−4(3H)−オン;
8−シアノ−10−(イソプロポキシメチル)−10−(トリフルオロメチル)−5,10−ジヒドロピリミド[5,4−b]キノリン−4(3H)−オン;
10−ブチル−8−クロロ−2−メチル−10−(トリフルオロメチル)−5,10−ジヒドロピリミド[5,4−b]キノリン−4(3H)−オン;
8−クロロ−10−(イソプロポキシメチル)−2−メチル−10−(トリフルオロメチル)−5,10−ジヒドロピリミド[5,4−b]キノリン−4(3H)−オン;
8−シアノ−10−(イソプロポキシメチル)−2−メチル−10−(トリフルオロメチル)−5,10−ジヒドロピリミド[5,4−b]キノリン−4(3H)−オン;
8−クロロ−10−(2−シクロプロピルエチル)−10−(トリフルオロメチル)−5,10−ジヒドロピリミド[5,4−b]キノリン−4(3H)−オン;
8−シアノ−10−(2−シクロプロピルエチル)−10−(トリフルオロメチル)−5,10−ジヒドロピリミド[5,4−b]キノリン−4(3H)−オン;および
10−(4−ブロモベンジル)−8−クロロ−10−(トリフルオロメチル)−5,10−ジヒドロピリミド[5,4−b]キノリン−4(3H)−オン
から選択される。
本発明はまた医薬的に受容し得る担体および化学式(I)の化合物または医薬的に受容し得るそれらの塩形態の治療的に有効な量を含む新規な医薬的な組成物を提供する。
本発明の化合物を含む該組成物並びに使用法は、本発明の化合物およびそれらの立体異性体の形態、それらの立体異性体の形態の混合物、それらの錯体、それらの微結晶の形態、それらのプレドラッグの形態および医薬的に受容し得る塩形態を含む組成物並びに使用法を含む。
もう一つの形態において、本発明はそのような治療を必要としている宿主に対し、化学式(I)の化合物または医薬的に受容し得るそれらの塩形態の治療的に有効な量を投与することを含むHIV感染の処置方法を提供する。
もう一つの態様において、本発明はそれらを必要とする患者に対し、
(a)化学式(I)の化合物;並びに
(b)HIV逆転写酵素阻害剤およびHIVプロテアーゼ阻害剤から成る群から選択された少なくとも一つの化合物
の治療的に有効な量を組合せて投与することを含むHIV感染の新規な処置方法を提供する。
もう一つの態様において、本発明はそれらを必要
としている受容者に対し組合せて
(a)化学式(I)の化合物;並びに
(b)HIV逆転写酵素阻害剤,HIVプロテアーゼ阻害剤,CCR−5阻害剤および融合(fusion)阻害剤から成るグループから選択された少なくとも一つの化合物の治療的に有効な量を投与することから成るHIV感染の新規な処置方法を提供する。
もう一つの態様において、HIV感染を処置する上述の方法において有用な逆転写酵素阻害剤が、群、AZT,ddC,ddI,d4T,3TC,デラビルジン,エクアビレンツ,ネビラピン,Ro18,893,トロビルジン,MKC−442,HBY097,HBY1293,GW867,ACT,UC−781,UC−782,RD4−2025,MHN10979,AG1549(S1153),TMC−120,TMC−125,CalanolideAおよびPMPAから選択される。上述のHIV治療において有用なプロテアーゼ阻害剤が、群、サクイナビル,リトナビル,インジナビル,アムプレナビル,ネルフィナビル,パリナビル,BMS−232623,GS3333,KN1−413,KN1−272,LG−71350,CGP−61755,PD173606,PD177298,PD178390,PD178392,U−140690,ABT−378,DMP−450,AG−1776,VX−175,MK−944およびVX−478から選択され、CCR−5阻害剤がTAK−779(Takeda),SC−351125(SH−C,Schering)およびSCH−D(Schering)並びに融合阻害剤はT−20およびT1249から選択される。
もう一つの態様において逆転写酵素阻害剤は群、AZT,エフアビレンツ並びに3TCおよびプロテアーゼ阻害剤は基サクイナビル,リトナビル,ネルフィナビルおよびインジナビルから選択される。
もう一つの態様において逆転写酵素阻害剤がAZTである。
もう一つの態様ではプロテアーゼ阻害剤がインジナビルである。
もう一つの態様において、本発明はHIV感染の処置に対し有用な医薬的キットを提供し、それは、1個またはそれ以上の滅菌された容器中にある
(a)化学式(I)の化合物;並びに
(b)HIV逆転写酵素阻害剤およびHIVプロテアーゼ阻害剤から成る群より選択された少なくとも一つの化合物
の治療的に有効な量を含むものである。
別の態様において、本発明は治療に用いるための新規な三環の2−ピリミドン化合物を提供する。
別の態様において、本発明はHIV感染の処置のための薬剤製造に対し新規な三環の2−ピリミドン化合物の使用を提供する。
もう一つの態様において、本発明は環Aが
Figure 2005519910
であることを提供する。
もう一つの態様において、本発明は環Aが
Figure 2005519910
であることを提供する。
もう一つの態様において、本発明はR1がCF3,CF2CH3およびCHF2から選択されることを提供する。
もう一つの態様において、本発明はR1がCF3であることを提供する。
もう一つの態様において、本発明はR1がCF3,C25,CF2CH3,CHF3,CH2Fおよびシクロプロピルよりなる群から選択されることを提供する。
もう一つの態様において本発明は、R1が0−3R3fで置換されたメチル並びに0−2R4で置換されたC2-5アルキルであり、ここでのC2-5アルキルはエチル,プロピル,i−プロピルおよびブチルであることを提供する。
もう一つの態様において本発明は、R1がCNおよびヒドロキシメチルであることを提供する。
もう一つの態様において本発明は、R2が0−3R3fで置換されたメチル基,0−2R4で置換されたC1-5アルキル,0−2R4で置換されたC2-5アルケニル,0−2R3dで置換されたC3-6シクロアルキル並びに0−2R3dで置換されたフェニル並びに0−2R3dで置換されていてO,NおよびSよりなる群から選ばれた1−3ヘテロ原子を含む3−6員の複素環式系から選択されるものであり、ここでの複素環式系は基2−ピリジル,3−ピリジル,4−ピリジル,2−フラニル,3−フラニル,2−チエニル,3−チエニル,2−オキサゾリル,2−チアゾリル,4−イソオキサゾリル,2−イミダゾリル,ピラゾリル,チアゾリル,1,3−ジオキソラニルおよび1,3−ジオキサニルから選ばれることを提供するものである。
もう一つの態様において本発明は、R2が0−3R3fで置換されたメチル,0−2R4で置換されたC1-3アルキル,0−2R4で置換されたC2-3アルケニル,0−1R4で置換されたC2-3アルキニルおよび0−2R3dで置換されたC3-6シクロアルキルよりなる群から選択されることを提供する。
もう一つの態様において本発明は、R2が0−3R3fで置換されたメチル,1R4で置換されたC1-3アルキル,1R4で置換されたC2-3アルケニルおよび1R4で置換されたC2-3アルキニルよりなる群から選択されることを提供する。
もう一つの態様において本発明は、R2が0−2R3fで置換されたメチル,0−2R4で置換されたメチル,0−2R4で置換されたエチル,0−2R4で置換されたプロピル,0−2R4で置換されたエテニル,0−2R4で置換された1−プロペニル,0−2R4で置換された2−プロペニル,0−2R4で置換されたエチニル,0−2R4で置換された1−プロピニル,0−2R4で置換された2−プロピニルおよび0−1R3dで置換されたシクロプロピルよりなる群から選択されることを提供する。
もう一つの態様において本発明は、R2が0−2R3fで置換されたメチル,0−2R4で置換されたメチル,0−2R4で置換されたエチル,0−1R4で置換されたプロピル,0−2R4で置換されたエテニル,0−2R4で置換された1−プロペニル,0−2R4で置換された2−プロペニル,0−2R4で置換されたエチニル,0−2R4で置換された1−プロピニルよりなる群から選択されることを提供する。
もう一つの態様において本発明は、R2は0−2R3fで置換されたメチル,0−2R4で置換されたメチルおよび0−2R4で置換されたエチルよりなる群から選択される。
もう一つの態様において本発明は、夫々の存在にてR3fはH,F,Cl,Br,I,C1-4アルキル,CN,−OH,−O−R11,−O(CO)−R13,−SR11,−S(O)R11,−S(O)211および−NR1212aよりなる群から独立に選択されることを提供する。
もう一つの態様において本発明は、R3fは夫々の存在にてH,F,Cl,Br,I,C1-4アルキル,−OH,CN,−O−R11,−O(O)−R13並びに−NR1212a,−SR11,−S(O)R11,−S(O)211および−OS(O)2メチルよりなる群から独立に選択されることを提供する。
もう一つの態様において本発明は、R3fが夫々の存在にてH,F,Cl,Br,I,C1-4アルキル,CN,−OH,−O−R11,−SR11,−S(O)R11,−S(O)211および−NR1212よりなる群から独立に選択されることを提供する。
もう一つの態様において本発明は、R3fが夫々の存在にて基H.F,Cl,Br,Iおよび−O−R11よりなる群から独立に選択されることを提供する。
もう一つの態様において本発明は、R4がH,Cl,F,0−2R3eで置換されたC1-4アルキル,0−2R3eで置換されたC3-5炭素環式,0−2R3eで置換されたフェニル並びに0−1R3eで置換されていて基O,NおよびSから選ばれた1−3ヘテロ原子を含む5−6員の複素環式系よりなる群から選択され、ここでの複素環式系は基2−ピリジリル,3−ピリジリル,4−ピリジリル,2−フラニル,3−フラニル,2−チエニル,3−チエニル,2−オキサゾリル,2−チアゾリル,4−イソキサゾリル,2−イミダゾリル,ピラゾリル,トリアゾリル,1,3−ジオキソラニルおよび1,3−ジオキサニルから選ばれることを提供する。
もう一つの態様において本発明は、R4がH,Cl,F,CH3,CH2CH2,0−1R3eで置換されたシクロプロピル,0−1R3eで置換された1−メチル−シクロプロピル,0−1R3eで置換されたシクロブチル,0−2R3eで置換されたフェニル並びに0−1R3eで置換されていて基O,NおよびSから選ばれた1−3ヘテロ原子を含む5−6員の複素環式系よりなる群から選択され、ここでの複素環式系は基2−ピリジル,3−ピリジル,4−ピリジル,2−イミダゾリル,ピラゾリル,トリアゾリル,1,3−ジオキソラニルおよび1,3−ジオキサニルから選ばれることを提供する。
もう一つの態様において本発明は、R4がH,Cl,F,CH3,CH2CH3,0−1R3eで置換されたシクロプロピル,0−1R3eで置換された1−メチル−シクロプロピル,0−1R3eで置換されたシクロブチル,0−2R3eで置換されたフェニル並びに0−1R3eで置換されていてO,NおよびSよりなる群から選ばれた1−3ヘテロ原子を含む5−6員の複素環式系よりなる群から選択され、ここでの複素環式系は基2−ピリジル,3−ピリジル,4−ピリジル,2−イミダゾリル,ピラゾリル,トリアゾリル,1,3−ジオキソラニルおよび1,3−ジオキサニルから選ばれることを提供する。
もう一つの態様において本発明は、R8がHであることを提供する。
もう一つの態様において本発明は、R9がH,メチル,エチル,プロピルおよびi−プロピルから選択されることを提供する。
もう一つの態様において本発明は、R9がHであることを提供する。
もう一つの態様において本発明は、R11がメチル,エチル,プロピル,i−プロピル,ブチル,i−ブチル,t−ブチル並びに0−2R3eで置換されたC3-6炭素環式であり、ここでのC3-6炭素環式はシクロプロピル,シクロブチル,シクロペンチル,シクロヘキシルおよびフェニルから選ばれることを提供する。
もう一つの態様において本発明は、R12並びにR12aがH,メチル,エチル,プロピル,i−プロピル,ブチル,i−ブチル,t−ブチルおよび0−2R3eで置換されたC3-6炭素環式から独立に選択されて、ここでのC3-6炭素環式はシクロプロピル,シクロブチル,シクロペンチル,シクロヘキシルおよびフェニルから選ばれることを提供する。
もう一つの態様において本発明は、WがCR3であり;XがCR3aであり;YがCR3bであり;およびZがCR3cであることを提供する。
もう一つの態様において本発明は、WがCHであり;XがCR3aであり;YがCHであり;およびZがCHであることを提供する。
もう一つの態様において本発明は、WがCR3であり;XがCR3aであり;YがCR3bであり;およびZがNまたはCR3cであることを提供する。
もう一つの態様において本発明は、WがCR3であり;XがCR3aであり;YがNまたはCR3bであり;およびZがNまたはCR3cであることを提供する。
もう一つの態様において本発明は、WがCR3であり;XがNまたはCR3aであり;YがCR3bであり;およびZがNまたはCR3cであることを提供する。
もう一つの態様において本発明は、WがNまたはCR3であり;XがCR3aであり;YがCR3bであり;およびZがNまたはCR3cであることを提供する。
本発明はそれらの精神または本質的な特質からはずれることなく別の具体的な形に表現することが出来る。この発明はまた本明細書中に記載した該発明の態様のすべての組合せを含む。本発明のいずれかのおよびすべての態様は、本発明の付加的な態様を記述するため他のいずれかの態様と結合させ得ることが理解される。さらに態様のいずれの要素も、付加的な態様を記述するため、態様のいずれかからの、いずれかのおよびすべての他の要素とも結びつくことを意味している。
本発明の化合物は、不斉的に置換した炭素原子を含みそれは光学活性なまたはラセミ形体に分離され得るものであることが認識されるであろう。ラセミ形態の分割によって光学的に活性な出発物質から合成によって如何に光学的に活性な形態を製造するかは当業界では周知である。もし具体的な立体化学または異性体の形態が明確に示されていない限り構造に関するすべてのキラルの、ジアステレオマーの、ラセミ体の形態およびすべての幾何学的な異性体の形態が意図されている。提示または記述する化合物のすべての互変異性体も本発明の一部であると考えられる。
本明細書で用いられた用語「三環の2−ピリミドン」は化学式Iの化合物によって表わされる化合物5,10−ジヒドロピリミド[5,4−b]キノリン−4(3H)−オンを含むことを意味する。
本発明は本化合物に見出される原子のすべての同位元素はすべて含まれるものとされる。同位元素とは同じ原子番号を有するが異った質量数を有する原子を含む。一般的な例とし、また限定されるものではないが水素の同位元素として三重水素および重水素を含む。炭素の同位元素はC−13およびC−14を含む。
本明細書で用いる用語「置換された」は、該原子のまたは該環の通常の価が超過していない限り、指定した原子または環上の一つまたはそれ以上の水素が表された基から選ばれて置き換えられていることを、並びに該置換が安定した化合物になっていることを意味する。置換基がケト(即ち,=O)の場合、その時原子上の2個の水素が置き換えられる。環系(例えば、炭素環または複素環式化合物)がカルボニル基または二重結合で置換されると言われる場合、カルボニル基または二重結合は環の一部で(即ち,内に)あることを意味する。
いずれの変数(例えば、Rc)も、一つの化合物に対していずれかの構成要素または式中に一度以上ある場合は、夫々の存在において、その定義は夫々他の所の記載の定義とは独立している。従って例えばもしある基が0−2R4で置換されることが示される場合、該置換基は、場合によって2個のR4基まで置換され得て、夫々の位置におけるR4はR4の定義から独立に選択される。置換基および/または変数の組合せはまた、そのような組合せが安定した化合物になる場合のみ許される。
ある置換基に対する一つの結合が環内の2個の原子を結ぶ結合と交差することが示される場合、その時その置換基は環上のいずれかの原子と結合される。ある置換基が、その置換基が与えられた式の化合物の残りに結合されている原子を指定することなく記載されている場合、その時、その置換基はその置換基の中にあるいずれの原子によっても結合することが出来る。置換基および/または変数の組合せは、そのような組合せが安定した化合物になる場合のみ許される。
本明細書に用いる以下の用語および表現は表示している意味を有する。
本明細書に用いる「アルキル」は特定した数の炭素原子を有する分岐のおよび直鎖の飽和した脂肪族炭化水素基を含むことを意味する。説明のために、用語「C1-10アルキル」並びに「C1−C10アルキル」はC1,C2,C3,C4,C5,C6,C7,C8,C9およびC10アルキル基を含むことを意味する。「C1-4アルキル」はC1,C2,C3およびC4アルキル基を含むことを意味する。アルキルの例は、これに限定するものではないがメチル,エチル,n−プロピル,i−プロピル,n−ブチル,s−ブチル,t−ブチル,n−ペンチルおよびs−ペンチルを含む。「ハロアルキル」は1個またはそれ以上のハロゲン(例えば−CvFw但しここでのv=1から3でw=1から(2v+1)である)で置換されていて特定した数の炭素原子を有する分岐のおよび直鎖の飽和した脂肪族の炭化水素基を含むことを意味する。ハロアルキルの例はこれに限定するものではないがトリフルオロメチル,トリクロロメチル,ペンタフルオロエチルおよびペンタクロロエチルを含む。「アルコキシ」は上に定義した如く酸素ブリッジを通して結合した特定する数の炭素原子を有するアルキル基を示す。C1-10アルコキシは、C1,C2,C3,C4,C5,C6,C7,C8,C9およびC10アルコキシ基を含むことを意味する。アルコキシの例は、これに限定するものではないがメトキシ,エトキシ,n−プロポキシ,i−プロポキシ,n−ブトキシ,s−ブトキシ,t−ブトキシ,n−ペントキシおよびs−ペントキシを含む。「シクロアルキル」は、シクロプロピル,シクロブチルまたはシクロペンチルのような飽和した環の基を含むことを意味する。C3-7シクロアルキルは、C3,C4,C5,C6およびC7のシクロアルキル基を含むことを意味する。「アルケニル」は、直鎖のまたは分岐したいずれかの配列を有し並びにエテニル,プロペニルおよびそれに類似したように分子鎖に沿ったどこかの安定した点に存在する1個またはそれ以上の不飽和の炭素−炭素結合を有する炭化水素鎖を含むことを意味する。C2-10アルケニルはC2,C3,C4,C5,C6,C7,C8,C9およびC10アルケニル基を含むことを意味する。「アルキニル」は、直鎖のまたは分岐したいずれかの配列を有し、並びにエチニル,プロピニルおよびそれに類似したような分子鎖に沿ったどこかの安定した点に存在する1個またはそれ以上の三重の炭素−炭素結合を有する炭化水素鎖を含むことを意味する。C2-10アルキニルはC2,C3,C4,C5,C6,C7,C8,C9およびC10のアルキニル基を含むことを意味する。
本明細書に用いる「ハロ」または「ハロゲン」はフッ素,塩素,臭素およびヨウ素を言う。「対イオン」は塩化物,臭化物,水酸化物,酢酸塩,硫酸塩およびそれらに類似のもののような小さなマイナスに荷電した核種を表わすことに用いられる。
本明細書に用いられる「アリール」または「芳香族残基」は、フェニルもしくはナフチルのような特定された数の炭素原子を含む芳香族の部分を意味することを意図する。本明細書に用いられる「炭素環式」または「炭素環式残基」は、いずれも安定な3,4,5,6もしくは7員の単環の、または二環の、または7,8,9,10,11,12もしくは13員の二環もしくは三環のものを意味することを意図し、それらはいずれも飽和であり、部分的に未飽和であるか芳香族のものである。そのような炭素環式の例は、これに限定されるものではないが、シクロプロピル,シクロブチル,シクロペンチル,シクロヘキシル,シクロヘプチル,アダマンチル,シクロオクチル,[3.3.0]ビシクロオクタン,[4.3.0]ビシクロノナン,[4.4.0]ビシクロデカン,[2.2.2]ビシクロオクタン,フルオレニル,フェニル,ナフチル,インダニル,アダマンチルまたはテトラヒドロナフチルを含む。
本明細書に用いられる用語「複素環式」または「複素環式系」は、安定な5,6もしくは7員の単環式もしくは二環式の、または7,8,9もしくは10員の二環の複素環式の環を意味することを意図し、その環は、部分的には不飽和な飽和もしくは不飽和(の芳香族)であり並びに炭素原子およびN,OとSから成っていて上に定義したいずれの複素環式の環もベンゼン環に融合される何らかの二環の基を含む基から独立に選択された1,2,3もしくは4ヘテロ原子からなるものである。窒素および硫黄のヘテロ原子は場合により酸化されていてもよい。オキソ基はN−酸化物を形成するため窒素ヘテロ原子上の置換基であってもよい。複素環式の環は、安定した構造となる何らかのヘテロ原子または炭素原子にあるそのペンダント基に結合していてもよい。本明細書に記載された複素環式の環は、もし得られた化合物が安定であるならば炭素上または窒素原子上で置換されていてもよい。特記するならば複素環式中の窒素は場合により4級化されていてもよい。複素環式中のSおよびO原子の合計数が1を越える場合、その時はヘテロ原子はもう一つ別のものと隣合わせでないことが好ましい。複素環式中のSおよびO原子の合計数が1を越えないことが好ましい。本明細書で用いる用語「芳香族の複素環式系」は、安定な5,6もしくは7員の単環または二環の、または7,8,9もしくは10員の二環の複素環式芳香族の環を意味することを意図し、その環は、炭素原子並びにN,OおよびSから成る基より独立に選択された1,2,3もしくは4ヘテロ原子から成るものである。芳香族複素環式中のSおよびO原子の合計数が1より多くないことが好ましい。
複素環式の例は、これらに限定するものではないが、アクリジニル,アゾシニル,ベンズイミダゾリル,ベンゾフラニル,ベンゾチオフラニル,ベンゾチオフェニル,ベンズオキサゾリル,ベンズチアゾリル,ベンズトリアゾリル,ベンズテトラゾリル,ベンズイソキサゾリル,ベンズイソチアゾリル,ベンズイミダゾリル,カルバゾリル,4aH−カルバゾリル,カルボリニル,クロマニル,クロメニル,シンノリニル,デカハイドロキノリニル,1,3−ジオキソラニル,1,3−ジオキサニル,2H,6H−1,5,2−ジチアジニル,ジハイドロフロ[2,3−b]テトラヒドロフラン,フラニル,フラザニル,イミダゾリジニル,イミダゾリニル,イミダゾリル,1H−イミダゾリル,インドレニル,インドリニル,インドリジニル,インドリル,3H−インドリル,イソベンゾフラニル,イソクロマニル,イソインダゾリル,イソインドリニル,イソインドリル,イソキノリニル,イソチアゾリル,イソキサゾリル,モルフォリニル,ナフチリジニル,オクタヒドロイソキノリニル,オキサジアゾリル,1,2,3−オキサジアゾリル,1,2,4−オキサジアゾリル,1,2,5−オキサジアゾリル,1,3,4−オキサジアゾリル,オキサゾリジニル,オキサゾリル,オキサゾリジニル,ピリミジニル,フェナンズジニル,フェナンスロリニル,フェナジニル,フェノンシアジニル,フェノキサシイニル,フェノキサジニル,フタールアジニル,ピペラジニル,ピペリジニル,ピペリドニル,4−ピペリドニル,ピペロニル,プテリジニル,プリニル,ピラニル,ピラジニル,ピラゾリジニル,ピラゾリニル,ピラゾリル,ピリダジニル,ピリドオキサゾール,ピリドイミダゾール,ピリドチアゾール,ピリジニル,ピリジル,ピリミジニル,ピロロリジニル,ピロロリニル,2H−ピロリル,ピロリル,キナゾリニル,キノリニル,4H−キノリジニル,キノクサリニル,キヌクリジニル,テトラヒドロフラニル,テトラヒドロイソキノリニル,テトラヒドロキノリニル,6H−1,2,5−チアジアジニル,1,2,3−チアジアゾリル,1,2,4−チアジアゾリル,1,2,5−チアジアゾリル,1,3,4−チアジアゾリル,チアンスレニル,チアゾリル,チエニル,チエノチアゾリル,チエノオキサゾリル,チエノイミダゾリル,チオフェニル,トリアジニル,1,2,3−トリアゾリル,1,2,4−トリアゾリル,1,2,5−トリアゾリル,1,3,4−トリアゾリルおよびキサンセニルを含む。例えば上述の複素環式を含む融合した環およびスピロ化合物もやはり含まれている。
本明細書に用いられる「HIV逆転写酵素阻害剤」は、HIV逆転写酵素(RT)のヌクレオシドおよび非ヌクレオシド阻害剤のいずれをも言う。ヌクレオシドRT阻害剤の例は、これに限定するものではないが、AZT,ddC,ddI,d4T,PMPAおよび3TCを含む。非ヌクレオシドRT阻害剤の例は、これに限定するものではないが、デラビルジン(Pharmacid and Upjohn U90152S),エファビレンツ(Dupont),ネビラピン(Boehringer Ingelheim),トロビルジン(Lilly),MKC−442(Triangle),HBY097(Hoechst),HBY1293(Hoechst),GW867(Glaxo Wellcome),ACT(Kovean Research Institute),UC−781(Rega Institute),UC−782(Rega Institute),RD4−2025(Tosoh Co.Ltd.),MEN10979(Menarini Farmaceutici),AG1549(S1153;Agouron),TMC−120,TMC−125およびカラノライドA.を含む。
本明細書に用いる「HIVプロテアーゼ阻害剤」は、HIVプロテアーゼを阻害する化合物を言う。例として、これに限定するものではないが、サクイナビル(Roche,Ro31−8959),リトナビル(Abbott,ABT−538),インジナビル(Merck,MK−639),アムプレナビル(Vertex/Glaxo Wellcome),ネルフィナビル(Agouron,AG−1343),パリナビル(Boehringer Ingelheim),BMS−232623(Bristol−Meyers Squibb),GS3333(Gilead Sciences),KNI−413(Japan Energy),KNT−272(Japan Energy),LG−71350(LG Chemical),CGP−61755(Ciba−Geigy),PD173606(Park Davis),PD177298(Park Davis),PD178390(Parke Davis),PD178392(Parke Davis),U−140690(Pharmacia and Upjohn),チプラナビル(Pharmacia and Upjohn,U−140690),DMP−450(DuPont),AG−1776,VX−175,MK−944,VX−478およびABT−378が含まれる。更なる例としてWO93/07128,WO94/19329,WO94/22840およびPCT特許出願番号US96/03426中に開示された環式のプロテアーゼ阻害剤が含まれる。
本明細書に用いる「医薬的に受容し得る塩」は、親化合物がそれらの酸または塩基の塩を作ることによって化学修飾される開示された化合物の誘導体を言う。医薬的に受容し得る塩の例は、これらに限定されるものではないが、アミンのような塩基性の残基の鉱物性または有機の酸の塩;カルボン酸のような酸の残基のアルカリまたは有機の塩;およびそれらに類似のものを含む。医薬的に受容し得る塩は、通常の非毒性の塩または例えば非毒性の無機または有機の酸から形成される親化合物の4級アンモニウム塩を含む。例えばそのような通常の非毒性の塩は、塩化水素の,臭化水素の,硫酸の,硫黄の,硝酸のおよびそれらの類似のもののような無機の酸から誘導される塩を;並びに酢酸の,プロピオン酸の,琥珀酸の,グリコール酸の,ステアリン酸の,乳酸の,リンゴ酸の,酒石酸の,クエン酸の,アスコルビン酸の,パモイック,マレイン酸の,ヒドロキシマレイン酸の,フェニル酢酸の,グルタミン酸の,安息香酸の,サリチル酸の,スリファニル酸の,2−アセトキシ安息香酸の,フマール酸の,トルエンスルフォン酸の,メタンスルフォン酸の,エタンスルフォン酸の,蓚酸の,イセチオニックおよびそれらに類似のもののような有機酸から作られる塩を含む。
本発明の医薬的に受容し得る塩は、塩基性または酸性の部分を含む親化合物から普通の化学的方法によって合成することが出来る。一般的にはそのような塩はこれらの化合物の遊離の酸または塩基の形態を、水の中もしくは有機溶媒の中またはそれらの二つの混合物の中、一般的にはエーテル,酢酸エチル,エタノール,イソプロパノールもしくはアセトニトリルのような非水媒体が好まれるのだが、で化学量論的な量の適当な基塩もしくは酸と反応させることによって製造することが出来る。適当な塩の表はRemington's Pharmaceutical Sciences,17版,Mack Publishing Company,Easton,PA,1985年,1418頁に見られ、この開示は本明細書の一部を構成する。
語句「医薬的に受容し得る」は、健全な医学的な判断の範囲内で、過剰な毒性,刺激,アレルギー反応または合理的な利益/リスクの比と釣合った他の問題もしくは紛糾を起すことなくヒトおよび動物の組織に接して使用するために、健全な医学的な判断の範囲内で適するところの化合物,物質,組成および/または投与の形体に対して言うために本明細書で用いている。
プロドラッグは薬剤の多くの望ましい特性(例えば溶解度,生物的有効,製造他)を増加させることが知られている故に、本発明の化合物をプロドラッグの形体で運搬することも出来る。従って、本発明は、現在特許請求している化合物のプロドラッグ,プロドラッグを運搬する方法およびプロドラッグを含む組成物をカバーしようとするものである。「プロドラッグ」は、そのようなプロドラッグが哺乳動物の被験者に投与される時、本発明の活性な親の薬剤を生体内に放出するいずれの共有結合的な担体をも含むことを意図する。本発明プロドラッグは化合物中に存在する官能基を修飾することによって製造され、その修飾は日常的な操作またはインビボで該親化合物に解裂される。プロドラッグは、本発明のプロドラッグが哺乳動物の被験者に投与される場合、それが解裂して遊離のヒドロキシル,遊離のアミノまたは遊離のスルフヒドリル基を夫々形成させる、ヒドロキシ,アミノまたはスルフヒドリル基がいずれかの基に結合している本発明の化合物を含む。プロドラッグの例は、これに限定されるものではないが、本発明の化合物中にあるアルコールおよびアミン官能基のアセテート,フォーメートおよびベンゾエート誘導体を含む。R8およびR9におけるプロドラッグの例はC1-6アルキルカルボニル,C1-6アルコキシ,C1-4アルコキシカルボニル,C6-10アリールオキシ,C6-10アリールオキシカルボニル,C6-10アリールメチルカルボニル,C1-4アルキルカルボニルオキシC1-4アルコキシカルボニル,C6-10アリールカルボニルオキシC1-4アルコキシカルボニル,C1-6アルキルアミノカルボニル,フェニルアミノカルボニルおよびフェニルC1-4アルコキシカルボニルである。
「安定な化合物」および「安定な構造」は、反応混合物から有用な純度に、および有効な治療剤への製剤化に耐え得るに十分な強固である化合物を表わすことを意味する。本発明は安定な化合物のみを意図している。
「治療上有効な量」は、本発明の化合物の量のみを、または特許請求をした化合物の組合せの量を、またはHIV感染を抑制するためもしくは受容者のHIV感染の症状を処置するために有効な他の活性成分との組合せ中の本発明の化合物の量を含むことを意図する。化合物の組合せは共力作用の組合せとなる。共力作用は、例えばChouおよびTalalay,Adv.Enzyme Regul.22:27−55(1984)により記述されている如く、組合わせて投与された際該化合物の効果(この場合HIV応答の抑制)が単一の薬剤として単一に投与された時の該化合物の付加的効果より大きい場合に生ずる。一般的に、共力作業効果は該化合物の次善の濃度で最も明瞭に示される。共力作用は、より低い細胞毒性,より増加した抗体ウイルス性作用,または個々の成分と比較して該組合せがいくつか他の有益な効果があると言う条件下で生じ得る。
本明細書に用いる「処置すること」または「処置」は、動物における特にヒトにおける病気の状態についての処理を網羅し、並びに(a)病気の状態がヒトに、特にその動物がまだ罹患したとする診断がされていないが病気の状態に罹患されやすくなっている時に発症することを防ぐこと;(b)病気の状態を防ぐこと、即ちその進行を阻止すること;および/または(c)病気の状態を緩和すると、即ち病気の状態の退行させることを含む。
該発明の他の特徴は、該発明を説明するために供する以下の典型的な態様の但しこれらに限定されるものではないが、記述の中で明らかになるであろう。
合成
化学式Iの化合物は以下に記載する反応および技術を用いて製造することが出来る。反応は用いる試薬と原料に適切で、並びに達成される転換に適した溶媒中で行われる。分子上にある官能性は目的とする転換と一致するべきことは有機合成の当業者によって理解されるだろう。このことは合成の方法の順序を変えるため、または本発明の目的とされる化合物を得るために他のものに優る1つの特別なプロセススキームを選択するための判断を必要とするであろう。この分野においては、いずれかの合成経路の計画における別の大きな考慮すべきことは、本発明にて記載した化合物中の反応性官能基の保護のために用いる保護基の賢明な選択であることも認められるであろう。訓練された当業者に対して多くの別法を記載する権威ある報告書は、GreeneおよびWutsである(Protechire Groups In Orgnic Synthesis, Wiley and Sons,1991年)。
本明細書の一部を構成している2000年10月18日に出願された同時出願中の米国特許出願09/691,249および2001年7月19日に出願された09/908,995は、三環の化合物の合成を記載している。
スキーム1
Figure 2005519910
スキーム1は適切に置換された2−アミノ安息香酸(ここでRはR3,R3a,R3bおよびR3cを表わす)からケトアニリンを製造する方法を例示している。酸をそのN−メトキシ−N−メチルアミド誘導体に変換し、その後それをR1−置換ケトンを得るために置換する。ケト−アニリンは本特許請求の化合物にとって有用な中間体である。
スキーム2
Figure 2005519910
スキーム2は、適切に置換したアニリンからケト−アニリンを製造する別の方法を記載する。ヨウ素化およびアミン保護を行った後、トリフルオロメチルのような基を強塩基およびエチルトリフルオロアセテートを用いて導入する。脱保護によりケト−アニリンを得る。ケト−アニリンを製造する更なる手段は当業者には公知であり、例えばHoupisら,Tetr.Lett.1994年,35(37),6811−6814頁、その内容は本明細書の一部を構成する。
スキーム3
Figure 2005519910
2−トリフルオロアセチルアニリンを製造する別の方法をスキーム3に示す。保護されたアニリンを形成させた後、その後そのアミドを還元しトリフルオロメチル基を付加させる。例えばMnO2のような酸化剤を用いる酸化により有用な中間体を得る。
上述のスキームはベンゾ類似化合物(即ちこの場合W,X,YおよびZはすべて炭素である)の製造方法を記載するものであるが、当業者ではそれらがW,X,YまたはZが等しく窒素である複素環式の別種を製造するためにモディファイされ得る。
スキーム4
Figure 2005519910
スキーム4はアミノケトンIIIcを形成するための特徴的な工程を例示している。中間体III(R1aはCF3,CF3CF2およびCF3CF2CF2)は本特許請求の化合物のいくつかを製造するために有用である。Pgはすでに定義したようなアミン保護基、例えばトリチル(トリフェニルメチル)である。保護されたまたは未保護の、好ましくは保護されているアミノベンゼンアルデヒドを、パーフルオロアルキルトリメチルシラン,好ましくはトリフルオロメチルトリメチルシランで、その後にテトラブチルアンモニウムフルオリドのようなフルオリドアニリンによって処理する。同様な方法で適切に置換したケトンを製造するためにCF3CF2TMS,CF3CF2CF2TMSもまた使用することが出来る。テトラブトキシドカリウム、メトキシドナトリウム,エトキシドナトリウムおよびトリメチルシラノレートナトリウムのようなオキシアニリン種と同様にフッ化ナトリウム,フッ化カリウム,フッ化リチウム,フッ化セシウムのようなフッ化アニオンの他のソースもまた使用することが出来る。DMFおよびTHFのような非プロトン溶媒を用いることが出来るが、好ましくはTHF。パーフルオロアルキルトリメチルシランの量はフルオリドアニリンまたはオキシアニリン種の当量と共に約1から約3当量を用いることが出来る。その反応は、約−20℃から約50℃、または約−10℃から約10℃、または約0℃の温度で典型的に行うことが出来る。
IIIbからIIIcへの変換は、MnO2,PDC,PCC,K2Cr27,CrO3,KMnO4,BaMNO4,Pb(OAc)4およびRuO4のような当業者に周知の酸化剤を用いることによって達成することが出来る。好ましい酸化剤はMnO2である。そのような変換はTHF,DMF,ジクロロメタンジクロロエタンまたはテトラクロロエタンのような非プロトン性溶媒、好ましくはジクロロメタン中で行うことが出来る。
スキーム5
Figure 2005519910
スキーム1および2に記載したケト−アニリンの方法に加えまたイサトイックアンヒドリドの求核性開環がスキーム5に示すように用いることが出来る。この反応はR1a基のアニオン性の求核試薬を用いて達成する。Mackら,J.Heterocyclic Chem.1987年,第24巻,頁1733−1739;Coppolaら,J.Org.Chem.1976年,第41巻(6),頁825−831頁;Takimotら,Fukuoka Univ.Sci.Reports 1985年,第5巻(1),頁37−38;Kadinら,Synthesis 1977年,頁500−501;Staigerら,J.Org.Chem.1959年,第24巻,頁1214−1219を参照のこと。
求核試薬に対するイサトイックアンヒドリドの化学量論は約1.0から2.1モル当量である。アニオン(またはアニオン前駆体)の1.0eqまたはそれ以上(例えば1.1,1.2,1.3,1.4,1.5,1.6,1.7,1.8,1.9または2.0)の使用は転換を強制し、単離収率を向上するために用いられる。用いる温度は−20から+35℃、0℃以下のような温度または−20℃である。反応はなかんずく求核試薬,溶媒および温度に依存する時間と共にほぼ完了する。求核性の付加は例えばTHF中で行うが、どんな非プロトン性の溶媒であっても適するであろう。活性化した求核性のアニオンとの反応は溶媒を排除するための唯一の標準である。
特許公報WO98/14436,WO98/45276およびWO01/29037には適切に置換されたアニリンを製造するための別方法を記載されており、本明細書の一部を構成している。
上述のスキーム中に記載した得られるケト−アニリンは実施例中に記載したスキームを用い本発明の化合物へと変換させることが出来る。
化学式1の化合物の一つの鏡像異性体は他のものと比較してすぐれた活性を示す。従って次の立体化学はいずれも本発明の一部であると考える。
Figure 2005519910
必要ならばラセミ物質の分離はキラルカラムを用いることによって、またはSteven D.Young,ら,Antimicrobial Agents and Chemotheraphy,1995年,頁2602−2605におけるようにシヨウノウの塩化物のような溶解剤を用いる溶液によって達成することが出来る。
該発明の他の特徴は、該発明の説明のために与えるものであってこれらに限定するものではないが以下の典型的な態様の記載の中で明らかになるであろう。
実施例
実施例中に用いる略語は以下のように定義する:「℃」摂氏の度に対して、「d」ダブレットに対して、「dd」ダブレットのダブレットに対して、「eq」当量または当量(複数)に対して、「g」グラムまたはグラムズに対して、「mg」ミリグラムまたはミリグラムズに対して、「mL」ミリリットルまたはミリリットルズに対して、「H」水素または水素(複数)に対して、「hr」時間または時間(複数)に対して、「m」マルチプレットに対して、「M」モルに対して、「min」分または分(複数)に対して、「MHz」メガヘルツに対して、「MS」質量分光器、「nmr」または「NMR」核磁気共鳴分光器、「t」トリプレットに対して、「TLC」薄層クロマトグラフィーに対して、「ACN」無水酢酸に対して、「CDI」カルボニルジイミダゾールに対して、「DIEA」ジイソプロピルエチルアミンに対して、「DIPEA」ジイソプロピルエチルアミンに対して、「DMAP」ジメチルアミノピリジンに対して、「DME」ジメトキシエタンに対して、「EDAC」1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドヒドロクロリドに対して、「LAH」水素化アルミニウムリチウムに対して、「TBAF」テトラブチルアンモニウムフルオリドに対して、「TBS−Cl」t−ブチルジメチルシリルクロリドに対して、および「TEA」トリエチルアミンに対して定める。
すべての反応を窒素雰囲気下室温にて行ったが、大部分は最善の状態でなかった。反応をTLCにより追跡した。十分な時間に対しての夜通しの反応はそれを行った。試薬は受取ったまま使用した。ジメチルホルムアミド,テトラヒドロフランおよびアセトニトリル分子ふるいで乾燥した。すべてその他の溶媒は試薬のグレードであった。エタノールおよびメタノールは無水のものであり、水はイオンが除かれていた。融点はMel−Temp装置上の開かれた細毛管中で決定し修正はしていない。カラムクロマトグラフィーはフラッシュシリカゲル上で行った。上述の条件の例示はすべてテキストに記している。キラルHPLC分離はキラルカラムを用いて行い99%EE以上にて鏡像異性体を得た。
次の方法は方法の後に続く合成スキーム中で説明している。スキームは特別な化合物に対するスォームを記載しているが、同じ方法が実施例の表に列記されている他の化合物の合成にも用いられた。
実施例1
Figure 2005519910
6−クロロ−3−ニトロ−4−(トリフルオロメチル)キノリン(2):メタゾン酸の製造:H2O(60mL)中のNaOH(10.74g,179mmol)の撹拌されている溶液に対し、温度を45−50℃の間に保ちCH3NO2を滴下した。添加を完了させると、その反応を0℃に冷却し、温度を10℃以下に保つように注意し、濃塩酸をゆっくり加えpHを1に調整した。
メタゾン酸の溶液を撹拌し、室温のH2O−アセトン−HCl(200−120−24mL)中の2−アミノ−5−クロロ−トリフルオロメチルアセトフェノン溶液に注いだ。ほぼ20分後に黄色沈澱が形成し始めた。その反応混合物を室温で一晩撹拌し、該沈澱(12.08g)を濾過によって集めた。その黄色固体をEtOH(100mL)中のp−TsOH・H2Oで処理をし、1時間加熱還流した。その反応を室温に冷却し、その溶媒を回転蒸発法によって半分に減少させた。その黄色の結晶性固体を濾過によって集めて、冷EtOHで洗浄し2を得た(9.41g,76%2工程)。融点107−110℃(針、EtOH),Rf 0.33(5%酢酸エチル−ヘキサン)。
Figure 2005519910
元素分析C104ClF322についての計算値:C,43.42;H,1.46;N,10.13。分析値:C,43.47;H,1.47;N,9.90。
6−クロロ−3−ニトロ−4−(トリフルオロメチル)キノリン1−オキシド(3):2(22.89g,83mmol)および尿素−過酸化水素錯体(15.6g,166mmol,2当量)の混合物をCH3CN(420mL)中に懸濁させ0℃に冷却した。三フッ化無水酢酸(24.5mL,147mmol,2.1当量)を7℃以下の温度に保ちながらゆっくりと加えた。その反応を0℃にて1h撹拌した後、室温に暖めて、さらに1時間撹拌したが、その時点でTLCによると反応は完了した。反応混合物をNaHSO4 250mL加えてクエンチした後、0.5N HCl(600mL)中に流し込んだ。その水の層を3×150mLのEtOAcで抽出した。一緒にした有機物をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、濃縮した。得られた固体をEtOHから再結晶化し、望む生成物を明るい褐色の結晶性の固体として得た(17.3g,71%)。融点130℃。Rf 0.30(10%酢酸エチル−ヘキサン)。
Figure 2005519910
元素分析C104ClF323についての計算値:C,41.05;H,1.38;N,9.57。分析値:C,41.02;H,1.43;N,9.48。
2−ブロモ−6−クロロ−3−ニトロ−4−(トリフルオロメチル)キノリン1(4):3の混合物(4.71g,16.1mmol)およびPOBr3(9.23g,32.2mmol)の混合物を100℃に加熱した。2時間後、その反応を室温に冷却し、必要ならば氷を加えながらEtOHとH2Oの間に分配した。その混合物を一晩撹拌し、固体の物資をこなごなに砕いた。Et2O(100mL)を加えて、その有機層を取り除いた。残った水層をEtOAc(3×100mL)で抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、MgSO4上で乾燥し、濃縮して望む生成物を5.5g(96%)を得て、これをさらに精製することなく用いた。再結晶によって分析的にも純粋試料を入手し、ふわふわとして灰色がかった白色固体を提供した。融点は120℃ Rfは0.61(10%酢酸エチル−ヘキサン)。
Figure 2005519910
元素分析C103BrClF322についての計算値:C,33.79;H,0.851;N,7.88。分析値:C,33.60;H,1.06;N,7.49。
あるいは上述の反応は以下の方法を用いて行うこともできる:
POBr3(39.2g,137mmol,2当量)をジクロロエタン(150mL)中の3(20g,68mmol)の撹拌した溶液に加えた。その反応を8時間加熱還流した。室温へ冷却した後、その反応にゆっくりと氷を加えることによってクエンチをした。(ここでそれを週末を超えて撹拌せしめた―必須なものではないが)。有機層を分離し、水層をCH3Cl3(2×100mL)で抽出した。集めた有機層をNaHCO3(1×150mL),H2O(1×150mL),NaHSO3(1×150mL),H2O(1×150mL),ブライン(1×150mL)で洗浄し、MaSO4上で乾燥した。その残渣をEtOHから再結晶し、望む生成物16.12g(67%)を得た。さらに1.87gを濃縮した濾液のカラムクロマトグラフィーによって得た(SiO2,5%酢酸エチル−ヘキサン)。総合収率17.99g(74%)。
2−ブロモ−6−クロロ−4−(トリフルオロメチル)キノリンアミン(5):2−ブロモ−6−クロロ−3−ニトロ−4−(トリフルオロメチル)キノリン(4,4.5g,12.7mmol)をAcOH(120mL)中に懸濁させた。Fe粉(3.5g,63.3mmol)を加え、その反応をN2下にて60℃で2時間撹拌した。AcOHを回転式濃縮で取り除き、その残渣をEtOAc(100mL)およびH2O(100mL)間に分配した。二層の混合物を30秒間超音波処理を行った後、セリットを通して濾過した。有機層をH2O(1×75mL),1N NaOHの水溶液(1×75mL),H2O(1×75mL)およびブライン(1×50mL)を用い洗浄した後、MgSO4上で乾燥した。シリカクロマトグラフィー(SiO2,65mm×13cm,10%EtOAc−ヘキサン)にて5を灰色がかった白色の結晶性の固体として得た。融点118℃。Rf 0.4(10%酢酸エチル−ヘキサン)。
Figure 2005519910
元素分析C105BrClF32についての計算値:C,36.90;H,1.55;N,8.61。分析値:C,37.10;H,1.86;N,8.46。
2−ブロモ−6−クロロ−4−(トリフルオロメチル)キノリンカルボニトリル(6):2−ブロモ−6−クロロ−4−(トリフルオロメチル)キノリンアミン(5,476mg,1.46mmol)をN2下で無水DMF(5mL)中に溶解した。Zn(CN)2(103mg,0.88mmol)を加え、その溶液をN2の流れて脱気した。Pd(PPh3)4(34mg,0.029mmol)を加え、その溶液を再度脱気した後、140℃に加熱した。反応は80min後にTLCにて完了させた。反応混合物を室温に冷却しEtOAc(100mL)で希釈した。有機層をH2O(2×20mL)およびブライン(1×20mL)で洗浄した後、MgSO4上で乾燥した。濃縮し、クロマトグラフィー(SiO2,40g,10%EtOAc−ヘキサン)にかけ望んでいた物質6黄色の結晶性固体として得た(202mg,51%)。融点188℃。Rf 0.34(10%酢酸エチル−ヘキサン)。
Figure 2005519910
元素分析C115ClF33についての計算値:C,48.64;H,1.86;N,15.47。分析値:C,48.71;H,1.77;N,15.27。
あるいは上述の反応は110℃にて5.6hで行うこともできて15.6g 95%収率を得た。
8−クロロ−10−(トリフルオロメチル)ピリミド[5,4−b]キノリン−4(3H)−オン(7):2−ブロモ−6−クロロ−4−(トリフルオロメチル)キノリンカルボニトリル(6,150mg,0.552mmol)を蟻酸(1.8mL)中に懸濁させた。硫酸(2滴)を加え、赤味がかった懸濁液を100℃に加熱した。2h後、TLCによると出発物質は残っていなかった。反応を〜60℃に冷却してH2Oで希釈した。沈澱を集め、H2Oで洗浄し、空気乾燥により7を、更なる精製を必要としない淡黄色の固体として得た(140.5mg,85%)。
Figure 2005519910
10−ブチル−8−クロロ−10−(トリフルオロメチル)−5,10−ジヒドロピリミド[5,4−b]キノリン−4(3H)−オン(8):8−クロロ−10−(トリフルオロメチル)ピリミド[5,4−b]キノリン−4(3H)−オン(7.87mg,0.290mmol)を無水のTHF−TMEDA(10:1,2mL)中に懸濁させ、窒素雰囲気下で−78℃に冷却した。n−BuLi(1.6M,0.73mL,4当量)を10分間にわたって滴下した。添加が終了した後、その反応を−78℃で20分間撹拌した後、45分にわたって室温まで暖めた。反応を飽和NH4Cl溶液でクエンチした後、H2OおよびEtOAc間に分配した。水の層をEtOAc(2x)およびEt2O(2x)で抽出した。一緒にした有機相をNa2SO4上に乾燥し濃縮した。クロマトグラフィー(SiO2,50%,EtOAc−ヘキサン)にかけ望む物質8を黄褐色の固体として得た(35.4mg,34%)。Rf 0.34(50%酢酸エチル−ヘキサン)。
Figure 2005519910
実施例2
10−ブチル−8−シアノ−10−(トリフルオロメチル)−5,10−ジヒドロピリミド[5,4−b]キノリン−4(3H)−オン(9):10−ブチル−8−クロロ−10−(トリフルオロメチル)−5,10−ジヒドロピリミド[5,4−b]キノリン−4(3H)−オン(8,34mg,0.095mmol)をNMP(0.5mL,0.2M)中に溶解した。Zn(7.4mg,0.114mmol,1.2当量),Zn(CN)2(6.7mg,0.057mmol,0.6当量)および2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル(23mg,0.076mmol,0.8当量)を加えて、溶液を窒素流にて脱気した。Pd2(dba)3(17mg,0.019mmol,0.2当量)を加え、反応を2回脱気した後、150℃に加熱した。16時間後にその反応はTLCによって完了させた。反応を室温に冷却しEtOAc(0.7mL)で希釈した。その有機相を2N NH4OHの水溶液、ブラインで洗浄した後、N2気流で濃縮した。クロマトグラフィー(SiO2,15%,アセトン−CH2Cl2,その後50%EtOAc−ヘキサン)にかけ望める物質をベージュ色の固体として得た(8.7mg,26%)。Rf 0.27(50%酢酸エチル−ヘキサン)。
Figure 2005519910
実施例3
Figure 2005519910
8−クロロ−10−(イソプロポキシメチル)−10−(トリフルオロメチル)−5,10−ジヒドロピリミド[5,4−b]キノリン−4(3H)−オン(10):トリ−n−ブチル−イソプロポキシメチル−水素化スズ(19mL,47.2mmol)をN2下で無水のTHF(50mL)に溶解させ78℃に冷却した。n−BuLi(THF中1.6M,29.5mL,47.2mmol)を加えて、反応混合物を15min撹拌した後、ZnCl2(THF中0.5M,47.2mL,23.6mmol)を加えた。反応を室温までゆっくりと暖め2h撹拌した。亜鉛混合物をカニューレによりTHF(100mL)中の8−クロロ−10−(トリフルオロメチル)ピリミド[5,4−b]キノリン−4(3H)−オン(7,2.47g,7.87mmol)に移した。反応混合物を室温にて一晩撹拌した。飽和のNH4Cl水溶液でクエンチした後、その反応混合物をEtOAcおよびH2O間に分配した。有機相をH2O(1x)で洗浄し、NaSO4上で乾燥し濃縮した。クロマトグラフィー(SiO2,50%,EtOAc−ヘキサン)にかけ望む物質を白色固体として得た(694mg,24%)。Rf 0.35(50%酢酸エチル−ヘキサン)。
Figure 2005519910
実施例4
8−シアノ−10−(イソプロポキシメチル)−10−(トリフルオロメチル)−5,10−ジヒドロピリミド[5,4−b]キノリン−4(3H)−オン(11):8−クロロ−10−(イソプロポキシメチル)−10−(トリフルオロメチル)−5,10−ジヒドロピリミド[5,4−b]キノリン−4(3H)−オン(10,696mg,1.86mmol)を無水のNMP(15mL)中に溶解した。亜鉛粉末(268mg,4.10mmol)およびZn(CN)2(437mg,3.72mmol)を加えて、その反応混合物を真空下で脱気した(3x)。Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2(1.67g,2.05mmol)を加え、その反応を再度真空下で脱気した(3x)。170℃に16時間加熱した後、反応を室温まで冷却しEtOAcおよび1N NH4OH溶液間に分配した。その二相混合物をセリットを通して濾過し、水の相を除去した。有機の相をH2Oで洗浄し(2x)、MgSO4上で乾燥して濃縮した。暗褐色の油状のものをNMP(15mL)中に再溶解し、2回同じ反応条件で行った。終了後、暗褐色の油状のものを得た。フラッシュクロマトグラフィー(SiO2,50%EtOAc−ヘキサン)の後にPTLC(30%アセトン−ヘキサン)により望む物質を黄色の固体として得た(80mg,12%)。Rf 0.29(50%酢酸エチル−ヘキサン)。
Figure 2005519910
8−シアノ−10−(イソプロポキシメチル)−10−(トリフルオロメチル)−5,10−ジヒドロピリミド[5,4−b]キノリン−4(3H)−オン(11)をキラルHPLCによって鏡像異性体に分離した。
実施例5
Figure 2005519910
3−アミノ−6−クロロ−4−(トリフルオロメチル)−2−キノリンカルボキシアミド(12):10−ブチル−8−シアノ−10−(トリフルオロメチル)−5,10−ジヒドロピリミド[5,4−b]キノリン−4(3H)−オン(9,264mg,0.972mmol)をCH3OH−CH2Cl2(1:2,6.5mL)中に溶解し、テトラブチルアンモニウム硫酸水素塩(109mg,0.321mmol)および30%H2O水溶液(1.98mL)で処理した。反応を0℃に冷却し、5N NaOH水溶液(5.8mL)を加えた。添加が完了した後、その反応物は凝固した。更にCH3OH−CH2Cl2(6mL)を加え、その固体を溶解した。反応を室温にまで暖め一晩加熱した。反応混合物をEtOAc(25mL)およびH2O(25mL)間に分配して、水の層をEtOAcで抽出した(3×15mL)。一緒にした有機相をブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO4)、濃縮した。クロマトグラフィー(SiO2,40g,30%EtOAc−ヘキサン)により望む生成物を黄色の結晶性の固体として得た(183mg,65%)。融点200℃。Rf 0.37(10%EtOAc−ヘキサン)。
Figure 2005519910
元素分析C117ClF33Oについての計算値:C,45.62;H,2.44;N,14.51。分析値:C,45.73;H,2.34;N,14.18。
8−クロロ−2−メチル−10−(トリフルオロメチル)−ピリミド[5,4−b]キノリン−4(3H)−オン(13):3−アミノ−6−クロロ−4−(トリフルオロメチル)−2−キノリンカルボキシアミド(12,172mg,0.594mmol)をアセチルアセトン(5.9mL)に溶解させた。H2SO4を3滴加え、その反応を30分間100℃に加熱した。反応を室温に冷却し、多量のクリーム状の沈澱を集め、冷CH3OHで洗浄し、更なる精製を必要としない望む生成物を得た(103mg,55%)。
Figure 2005519910
10−ブチル−8−クロロ−2−メチル−10−(トリフルオロメチル)−5,10−ジヒドロピリミド[5,4−b]キノリン−4(3H)−オン(14):8−クロロ−2−メチル−10−(トリフルオロメチル)−ピリミド[5,4−b]キノリン−4(3H)−オン(13,82mg,0.261mmol)をTHF−TMEDA(10:1,1.74mL)中に懸濁させ、N2雰囲気下で−78℃に冷却した。n−BuLiを滴下し、反応をゆっくりと均一化させた。反応混合物を−78℃で20分間撹拌した後、氷の槽を除き反応をゆっくりと室温まで暖めた。90min間撹拌をした後、反応を飽和NH4Cl水溶液でクエンチし、EtOAcとH2Oの間に分配した。有機層を分離し、水の層をEtOAc(3×10mL)で抽出した。集めた有機物をブラインで洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濃縮した。クロマトグラフィー(SiO2,60%EtOAc−ヘキサン)にかけ望む生成物14を得た(17mg,17%)。Rf 0.39(50%EtOAc−ヘキサン)。
Figure 2005519910
実施例6
8−クロロ−10−(イソプロポキシメチル)−2−メチル−10−(トリフルオロメチル)−5,10−ジヒドロピリミド[5,4−b]キノリン−4(3H)−オン(15):トリ−n−ブチル−イソプロポキシメチル−水素化スズ(0.774mL,1.92mmol)をN2下で無水のTHF(2mL)中に溶解し、−78℃に冷却した。n−BuLi(THF中1.6M,1.2mL,1.92mmol)を加え、その反応混合物を15min間撹拌した後、ZnCl2(THF中0.5M,1.92mL,0.96mmol)を加えた。反応をゆっくりと室温に暖め90min間撹拌した。亜鉛混合物をカニューラによってTHF(4mL)中の8−クロロ−2−メチル−10−(トリフルオロメチル)ピリミド[5,4−b]キノリン−4(3H)−オン(13,99mg,0.32mmol)溶液に移した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。飽和のNH4Cl水溶液でクエンチした後、反応混合物をEtOAcおよびH2O間に分配した。有機層をH2Oで洗浄し(1x),Na2SO4上で乾燥し、濃縮した。クロマトグラフィー(PTLc,SiO2,50%EtOAc−ヘキサン)にて望む物質を白色固体として得た(25mg,20%)。Rf 0.37(50%EtOAc−ヘキサン)。
Figure 2005519910
実施例7
8−シアノ−10−(イソプロポキシメチル)−2−メチル−10−(トリフルオロメチル)−5,10−ジヒドロピリミド[5,4−b]キノリン−4(3H)−オン(16):8−クロロ−10−(イソプロポキシメチル)−2−メチル−10−(トリフルオロメチル)−5,10−ジヒドロピリミド[5,4−b]キノリン−4(3H)−オン(15,4.45g,11.47mmol)を無水のNMP(70mL)中に溶解した。Zn粉末(900mg,13.76mmol)およびZn(CN)2(2.29g,22.94mmol)を加え、反応混合物を真空下で脱気した(3x)。[(t−Bu)3P]2Pd(4.79g,9.18mmol)を加え、その反応を再度真空下で脱気した(3x)。16時間170℃に加熱した後、反応を室温に冷却し、60℃での真空蒸留によりほとんどのNMPを除去した。冷却した残渣をEtOAcで希釈し、セリットを通して濾過し黄色の油状のものを得た。フラッシュクロマトグラフィー(SiO2,10%アセトン−CH2Cl2)にてEtOAcおよびH2O間に分配された油状のものを得た。有機層をH2Oで洗浄し(1x)、すべて残渣のNMPを取り除き、MgSO4上で乾燥し濃縮した。CH2Cl2で得られた固体を粉砕し、望む物質を白色固体として得た(3.56g,82%)。融点277.3−278.1℃(分解)。Rf0.21(50%EtOAc−ヘキサン)。
Figure 2005519910
実施例8
8−クロロ−10−(2−シクロプロピルエチル)−10−(トリフルオロメチル)−5,10−ジヒドロピリミド[5,4−b]キノリン−4(3H)−オン(17):−78℃で撹拌された無水Et2O(128mL)中の1−シクロプロピル−2−ヨウ化エタン(12.5g,63.9mmol,5当量)溶液に対し、tert−ブチルリチウム(ペンタン中1.7M,75mL,128mmol,10当量)を加えた。得られた白色の懸濁液を−78℃で50min間撹拌し、−78℃にてカニューラによりTHF(64mL)中の7(3.83g,12.8mmol)の懸濁液に加えた。得られた暗黄色の混合物を−78℃にて30min間撹拌した後、5hにわたって0℃に暖めた。その反応を飽和NH4Cl(100mL)とH2O(100mL)でクエンチした。反応混合物をEtOAcで抽出し(3×100mL)、一緒にした有機の層をブラインで洗浄し、乾燥した(MgSO4)。クロマトグラフィー(SiO2,50%EtOAc−ヘキサンに対し40)により望む生成物を黄色固体として得た(2.92g,62%)。ESI HRMS m/z 370.1735(M++H,C1716ClF・3N3Oリクワイヤー370.0934)。
実施例9
8−シアノ−10−(2−シクロプロピルエチル)−10−(トリフルオロメチル)−5,10−ジヒドロピリミド[5,4−b]キノリン−4(3H)−オン(18):17(110mg,0.297mmol),Zn(CN)2(71mg,0.594mmol,2当量),[(t−Bu)3P]2Pd(0.78g,0.149mmol,0.5当量)およびZn粉末(29mg,0.446mmol,1.5eq)の混合物を無水NMP中で懸濁させ脱気した。反応混合物を170℃で30h加熱した。25℃で冷却した後、その反応をN NH4OH(20mL)でクエンチし、EtOAcで抽出した(2×25mL)。一緒に有機相をブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO4)、濃縮した。クロマトグラフィー(SiO2,60%EtOAc−ヘキサンに対し50)により望む生成物を灰色がかった白色の固体として得た(49mg,46%)。融点>280℃。ESI HRMS m/z 361.1293(M++H,C181634O・リクワイヤー361.1276)。
実施例10
10−(4−ブロモベンジル)−8−クロロ−10−(トリフルオロメチル)−5,10−ジヒドロピリミド[5,4−b]キノリン−4(3H)−オン(19):−40℃で撹拌しているTHF(4mL)中の7(200mg,0.667mmol)の懸濁液に対し4−ブロモベンジルマグネシウムブロマイド(Et2O中0.25M,13.3mL,3.34mmol)を加えた。その反応を2hにわたりゆっくりと0℃に暖めた。更に2h撹拌した後、反応をH2O(2mL)でクエンチし、EtOAcで抽出した(2×20mL)。集めた有機層をブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO4)、濃縮した。クロマトグラフィー(SiO2,50%EtOAc−ヘキサンに対し40)にて望む生成物を粘性のオレンジ色の油状のものとして得た(134mg,43%)。ESI−MS m/z 470.2(M++H,C1912BrClF33O)。
次の化合物は上に記載した技術を用いて製造された。
Figure 2005519910
Figure 2005519910
*特記しない限り、立体化学は(+/−)である。
次の表は本発明の代表的な例を含む。各表中の各記載は表の出発点における化学式と対にしている。例えば、表2において、該化合物は、1a−11aの1つと、1b−4bの1つと、1c−4cの1つと、1d−5dの1つとおよび1−60eの1つと対にしている。
表2
Figure 2005519910
Figure 2005519910

Figure 2005519910

Figure 2005519910

Figure 2005519910

Figure 2005519910
有用性
本発明の化合物は逆転写酵素阻害活性およびHIV阻害効力を有する。式(I)の化合物はHIV逆転写酵素阻害活性を有し、それ故、HIV感染および関連する病気の処置の抗ウイルス剤として有用である。式(I)の化合物はHIV逆転写酵素阻害活性を有しHIV増殖の阻害剤として有用である。ウイルス増殖または伝染性を阻害する本発明の化合物の能力は、ウイルス増殖または伝染性の標準的な試験、例えば以下に記載する試験を用いて証明される。
本発明の式(I)の化合物はHIVを含むまたは、HIVに曝されたと予期されるex vivo試料におけるHIVの阻害にも有用である。従って、本発明の化合物は、HIVを含むか、または含むか曝されたと疑われる体液試料(例えば血清または精液試料)に存在するHIVを阻害するためにも用いうる。
本発明により提供される化合物は、例えば、医薬研究プログラムにおけるウイルス複製および/またはHIV逆転写酵素を阻害する、ある薬品の能力を決定するための試験または検定に用いる標準または参照化合物としても有用である。従って、本発明の化合物はそのような試験における対照または参照化合物として、および品質コントロール標準として用いうる。本発明のかはそのような標準または参照化合物としての使用のための商業的キットまたは容器で供給されうる。
本発明の化合物はHIV逆転写酵素について特異性を有するので、本発明の化合物は、HIV逆転写酵素の検出のための診断アッセイにおける診断試薬としても有用である。従って、本発明の化合物によるアッセイ(本願明細書に記載したアッセイのような)における逆転写酵素の阻害はHIV逆転写酵素およびHIVウイルスの存在の指標であろう。
本願明細書で用いる「μg」はマイクログラムを、「mg」はミリグラムを、「g」はグラムを、「μL]はマイクロリッターを、「mL]はミリ、リッターを「μM]はマイクロモラーを、「mM]はミリモラーを、「m」はモラーを、「nm」はナノメターを「Sigma」はミズリー州セントルイスのSigma−Aldrich(株)を表す。
以下に記載するアッセイで試験された化合物はもしそれらが10μMのKiを示せば活性と考えられる。本発明の他の化合物は1μMのKiを有する。本発明の他の化合物は0.1μMのKiを有する。本発明の他の化合物は0.01μMのKiを有する。本発明の他の化合物は0.001μMのKiを有する。
以下に記載する方法論を用いて本発明の多くの化合物は10μMのKiを示すことが見出され、それにより有効なHIV逆転写酵素阻害剤としての本発明の化合物の有用性を確認した。
HIV RNAアッセイ
DNAプラスミドおよびインビトロRNA転写
PTZ 19Rにクローン化したBH10(bp113−1816)のgagおよびpolの両方の配列を含むプラスミドpDAB 72を、Erickson-Viitanen et al. AIDS Research and Human Retroviruses 1989, 5, 577 に従って調製した。そのプラスミドをT7RNAポリメラーゼを有するRiboprobe Gemini system II kit (Promega) を用いてインビトロRNA転写物の生成の前にBam HIで線形化した。合成したRNAは、RNaseを含まないDNAse(Promega)により処理し、フェノール−クロロホルム抽出およびエタノール沈澱により精製した。RNA転写物を水に溶解し、−70℃で貯蔵した。RNAの濃度はA260から測定した。
プローブ:
ビオチニル化捕獲プローブは、Cocuzza,Tet. Lett. 1989,30. 6287のビオチン−ホスホールアミダイト試薬を用いて、オリゴヌクレオチドの5’末端にビオチンを付加することにより、Applied Biosystems (Foster City, CA)DNA合成機での合成後、HPLCにより精製した。gagビオチニル化捕獲プローブ(2001年4月26日に公開されたWO 01/29037に記載された)はHXB2のヌクレオチド889−912に相補的であり、polビオチニル化捕獲プローブ(WO 01/29037参照)はHXB2のヌクレオチド2374−2395に相補的であった。リポータープローブとして用いたアルカリホスフォターゼに結合したオリゴヌクレオチドは、Syngene(San Diego、CA)により調製された。polリポータープローブ(WO 01/29037参照)は、HXB2のヌクレオチド2403−2425に相補的であった。gagリポータープローブ(WO 01/29037参照)は、HXB2のヌクレオチド950−973に相補的であった。すべてのヌクレオチド位置は、Genetics Computer Group Sequence Analysis Software Package (Devereau Nucleic Acids Research 1984, 12, 387)を介してアクセスするGenBank Genetic Data Bankのそれである。リポータープローブは、2xSSC(0.3M NaCl, 0.03Mクエン酸ナトリウム)、0.05M Tris pH8.8,1mg/mL BSA中の0.5μMストックとして作った。ビオチニル化捕獲プローブは水中の100μMストックとして調製した。
ストレプトアビジンを被覆したプレート:
ストレプトアビジンを被覆したプレートは、DuPont Biotechnology Systems (Boston, MA)から得た。
細胞およびウイルスストック
MT−2およびMT―4細胞は、MT−2細胞の場合、5%子牛胎児血清(FCS)、またはMT−4細胞の場合、10%FCS,2mg L−グルタミン、および50μg/mLジェンタマイシン(すべてGibco)を補ったRPMI1640中に維持した。HIV−1 RFは同じ培地中のMT−4細胞中で増殖させた。ウイルスストックはMT−4細胞の急性の感染の約10日後調製し、−70℃でアリコートとして貯蔵した。HIV−1の感染力価(RF)は、MT−2細胞についてのプラークアッセイで測定して1−3x107PFU(プラーク形成単位)であった(以下参照)。感染に用いたウイルスストックの各アリコートは一度だけ解凍した。
抗ウイルス効果の評価のために、感染されるべき細胞は感染の前に一日サブ培養した。感染の日、細胞をバルク感染のためにRPMI 1640、5%FCS中で、5x105細胞/ml、またはマイクロタイタープレート中での感染のために5%FCSを有するDulbecco改変Eagle培地中の2x106/mlで再懸濁した。ウイルスを添加し、培養を37℃で3日間続けた。
HIV RNAアッセイ
3Mまたは5M GED中の細胞溶解液または精製したRNAを、5M GEDおよび捕獲プローブと、3Mの最終グアジニウムイソチオシアネート濃度および30nMの最終ビオチンオリゴヌクレオチド濃度まで混合した。ハイブリダイゼーションはシールしたU底96ウエル組織培養プレート(Nunc またはCostar)中で、16−20時間37℃でおこなった。RNAハイブリダイゼーション反応は脱イオン水で1Mの最終グアジニウムイソチオシアネート濃度まで三倍に希釈し、アリコート(150μl)をストレプトアビジンでコートしたマイクロタイタープレートウエルに移した。固定化したストレプトアビジンへの捕獲プローブおよび捕獲プローブ−RNAハイブリッドの結合を室温で二時間進め、その後プレートをDuPontをELISA プレート洗浄緩衝液(リン酸塩緩衝食塩水(PBS)、0.05%Tween)で六回洗浄した。捕獲プローブおよびハイブリダイズした標的RNAの固定化した複合体へのリポタープローブの第二のハイブリダイゼーションは、4xSSC,0.66%トリトンX100、6.66%脱イオンホルムアミド、1mg/mLのBSAおよび5nMのリポタープローブを含む120μlのハイブリダイゼーションカクテルの添加により、洗浄したストレプトアビジンでコートしたウエル中で行った。37℃で1時間ハイブリダイゼーションの後、プレートを再び六回洗浄した。固定化したアルカリホスファターゼ活性は、緩衝液(2.5Mジエタノールアミン pH8.9、JBL Scientific)中のの0.2mM 4−メチルアンベリフェリルホスフェート(MUBP,JBL Scientific)、10mM MgCl2,5mM 酢酸亜鉛2水和物、および5mM N−ヒドロキシエチル−エチレン−ジアミン−三酢酸)の添加により検出した。そのプレートを37℃でインキュベートした。450nMにおける蛍光を、365nmで励起するマイクロプレートフルオロメーター(Dynatech)を用いて測定した。
HIV−1が感染したMT−2細胞におけるマイクロプレートをベースにした化合物の評価
評価すべき化合物をDMSOに溶解し、試験すべき最高濃度の2倍にそしてDMSO最高濃度2%に培地中で希釈した。更に、培地中での化合物の3倍の連続希釈をU底マイクロタイタープレート(Nunc)中で直接行った。化合物希釈の後、MT−2細胞(50μL)を最終濃度5x105/mLまで添加した(ウエルあたり1x105)。細胞を化合物とともにCO2インキュベーター中で37℃で30分インキュベートした。抗ウイルス力価の評価のために、HIV−1(RF)ウイルスストック(50μL)の適当な希釈を細胞と試験化合物の希釈物を含む培養ウエルに添加した。各ウエル中の最終体積は200μlであった。プレートあたり8ウエルをウイルスの代わりに50μLの培地を加えて、感染させずに残し、一方、8ウエルは抗ウイルス剤の非存在下に感染させた。化合物毒性の評価のために、平行なプレートをウイルス感染なしに培養した。
CO2インキュベーター内部の湿度を与えたチャムバー中で37℃で3日間培養後、25μLの培地/ウエルを除くすべてをHIV感染したプレートから除去した。ビオチニル化捕獲プローブを含む37μlの5M GEDを静置した細胞および各ウエルに残った培地を、3M GEDおよび30nmの捕獲プローブの最終濃度まで添加した。細胞溶解液中のHIV RNAに対する捕獲プローブのハイブリダイゼーションは、プレートをプレートシーラー(Costar)でシールし、37℃のインキュベーター中で16−20時間インキュベートすることにより、ウイルス培養に用いた同じマイクロプレートウエル中でおこなった。次に蒸留水を各ウエルに加えて、ハイブリダイゼーション反応物を3倍に希釈し、この希釈した混合物の150μLをストレプトアビジンをコートしたマイクロタイタープレートに移した。HIV RNAを上記のように定量した。溶解した感染していない細胞を含むウエルに既知量のpDAB72インビトロRNA転写物を加えることにより調製した標準曲線を、感染の間に作られたウイルスRNA量を測定するため、各マイクロタイタープレート上で行った。
抗ウイルス活性について化合物の評価に用いるウイルス接種物を標準化するため、0.2μg/mLのジデオキシシチジン(ddC)についてIC90(90%だけHIV RNAレベルを減少させるに必要な化合物の濃度)の価をもたらすウイルスの希釈を選択した。他の抗ウイルス化合物のIC90(ddCより強力なまたは弱い)は、この方法の従う場合、いくつかのHIV−1(RF)ストックを用いて再現可能である。このウイルス濃度はアッセイウエル当たり約3x105PFU(MT−2細胞でプラークアッセイにより測定)に対応し、いかなるウイルス接種でも達成可能な最大ウイルスRNAレベルの約75%を製造した。HIV RNAアッセイについて、IC90値は、同じ培養プレートにおける(8ウエルの平均)感染した、感染しない細胞からの正味のシグナルに対する、RNAアッセイにおける正味のシグナルの減少%(感染した細胞サンプルのシグナル−感染しない細胞サンプルのシグナル)から決定した。個々の感染およびRNAアッセイ試験の確かなパーフォーマンスは3つの基準により判断された。ウイルス感染は、インビトロRNA転写物における2ngのpDAB72から生ずるシグナルと等しいか、より大きいRNAアッセイシグナルを生ずるべきである。各試験で測定したddCに対するIC90は、0.1および0.3μg/mLの間であるべきである。最後に、有効な逆転写酵素阻害剤により製造されるウイルスRNAのプラトーレヴェルは阻害されない感染で達成されるレベルの10%より小さくあるべきである。ある化合物はそのIC90が20μMより小さいことが見出されたとき活性であると考えられる。
抗ウイルス力価試験において、ウエルの単一の列に対する2X濃縮化合物溶液の最初の添加後、マイクロタイタープレートにおけるすべての操作は、Perkin Elmer/Cetus ProPetteをもちいて行った。
タンパク質の結合および変異体耐性
NNRTI化合物をそれらの臨床的有効性の可能性についてキャラクタライズするためん、抗ウイルス力価に及ぼす血清タンパク質の影響、および野生タイプのHIVおよびNNRTIに対する公知の結合部位におけるアミノ酸変化を有するHIV変異体に対する抗ウイルス力価の測定を調べた。この試験戦略に対する根拠は2重である。
1.多くの薬剤は、血清タンパク質に広範に結合する。ヒト血清の主要成分、即ち
ヒト血清アルブミン(HSA)またはα−1−アシッドグリコプロテイン(AAG)に対するたいていの薬剤の結合親和性は低いが、これらの主要成分は血液中で高濃度で存在する。遊離のまたは非結合の薬剤のみが、標的部位(即ち、HIV−1逆転写酵素、HIV−1 RT)との相互作用のため感染した細胞膜を交差するために利用可能である。従って、組織培養における抗ウイルス力価に及ぼす添加したHSA+AAGの影響は臨床的セッティングにおけるある化合物の力価をより密接に反映する。増感性ウイルスRNAをベースにする検出法で測定したウイルス複製の90%阻害に必要な化合物の濃度は、IC90と呼ばれる。インビボ濃度を反映するHSAおよびAAGの存在または添加されたレベル(45mg/ml HSA,1mg/mlAAG)における試験化合物についての見かけのIC90のホールド増加を計算した。ホールド増加が低い程、より多い化合物が標的部位との相互作用に利用できる。
2.感染した固体におけるウイルス複製の高い割合およびウイルスRTの忠実性の低さの組み合わせは、感染した個体におけるHIV種の擬似種または混合物の生産をもたらす。これらの種は、大多数の野生タイプ種を含むが、HIVの変異体をも含み、ある変異体の割合はその比適合性および複製速度を反映するであろう。ウイルスRTのアミノ酸配列における変化を有する変異体を含む変異体は、感染した個体の擬種中にあらかじめ存在しやすいので、臨床的セッティングで観察された全体の力価は、野生型ばかりでなく変異体も同様に阻害する薬剤の能力を反映する。従って我々は、公知の遺伝子的背景においてNNRTI結合に関与すると考えられる位置でのアミノ酸置換を有するHIV−1の変異体を構築し、これらの変異体ウイルスの複製を阻害する試験化合物の能力を測定した。増感ウイルスRNAに基づく検出法で測定したウイルス複製の90%阻害に要する化合物濃度はIC90と称される。様々な変異体に対して高活性を有する化合物をえるのが望ましい。
用量および製剤
本発明の抗ウイルス化合物は、哺乳動物の身体における、薬剤の作用部位、即ちウイルス逆転写酵素と活性薬剤の接触を作るいずれかの手段によるウイルス感染の処置として投与し得る。それらは、個々の治療剤として、または治療剤と組み合わせて、医薬と結合して利用できるいずれかの従来の手段により投与できる。それらは単独で投与できるが、投与経路および標準的な医薬プラクティスをベースにして選択される医薬的担体とともに好ましくは投与する。
投与する用量は勿論個々の薬剤の薬力学的特徴、およびその投与様式および経路、患者の年齢、健康、重量;症状の性質および範囲;同時処置の種類;処置の頻度;および望ましい効果等の公知の要因に依存して変化するであろう。活性成分の1日の用量は体重1kgあたり約0.001−約1000mgであると予期できる。約0.1−約30mg/kgが好ましい用量である。
投与に適した組成物の投与形は単位あたり約1mg−約100mgの活性成分を含む。これらの医薬組成物において活性成分は組成物の全重量に基づいて約0.5−95重量%の量で通常存在するであろう。活性成分は、カプセル、錠剤および粉末等の固体投与形で、またはエリキシル、シロップ、懸濁液等の液体投与形で投与しうる。それは滅菌した液体投与形で非経口的にも投与しうる。
ゼラチンカプセルは活性成分およびラクトース、澱粉、セルロース誘導体、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸等の粉末担体を含みうる。類似の希釈剤を用いて圧縮した錠剤を作ることができる。錠剤およびカプセルは徐放性製品として製造し、長時間にわたって連続的な放出を提供できる。圧縮した錠剤は糖で被覆し、またはフイルムで被覆し不愉快な味を遮断し、錠剤を雰囲気から保護し、胃腸管での選択的崩壊のために腸溶性の被覆を行う。経口投与のための液体投与形は着色剤および芳香剤を含み、患者の受容性を増加させることができる。
一般に、水、適当な油、食塩水、デキストローズ(グルコース)水溶液、および関連する糖溶液およびプロピレングリコールまたはポリエチレングリコール等のグリコールは非経口溶液のための適当な担体である。非経口的投与のための溶液は好ましくは活性成分の水溶性塩、適当な安定剤、および必要なら緩衝剤を含む。重亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、アスコルビン酸等の抗酸化剤は、単独でまたは組み合わせて適当な安定化剤である。クエン酸およびその塩およびEDTAナトリウムも用いられる。更に、非経口溶液は塩化ベンザルコニウム、メチル−またはプロピルパラベンおよびクロロブタノール等の保存剤を含み得る。適当な医薬的担体は、Remington's pharmaceutical Science、上記、この分野における標準的な文献に記載されている。
本発明の化合物の投与のための有用な医薬的投与形は次のように説明される。
カプセル
本発明のカプセル製剤は標準的な2片のハードカプセルに100mgの粉末化した活性成分、150mgのラクトース、50mgのセルロース、および6mgのステアリン酸マグネシウムを充填することにより製造できる。
ソフトゼラチンカプセル
本発明のソフトゼラチンカプセル製剤は次のように製造できる。大豆油、綿実油、またはオリーブ油等の消化可能な油中の活性成分の混合物を調製し、正の置換ポンプの手段によりゼラチンに注入し、100mgの活性成分を含む、ソフトゼラチンカプセルを形成する。次にカプセルは洗浄し、乾燥させるべきである。
錠剤
本発明の錠剤製剤は従来の方法で製造でき、用量単位は100mgの活性成分、0.2mgのコロイド状シリカ、5mgのステアリン酸マグネシウム、275mgの微結晶
セルロース、11mgの澱粉および98.8gのラクトースを含む。適当なコーティングを施し、嗜好性および遅延吸収を増加させる。
懸濁液
水性懸濁液製剤は経口投与のため製造でき、各5mLは、25mgの細かく粉砕した活性成分、200mgのカルボキシセルロースナトリウム、5mgの安息香酸ナトリウム、1.0gのソルビトール溶液、U.S.P.および0.025mgのバニリンを含む。
注入
注射により投与するに適した非経口製剤は10容量%のグリコールおよび水中の%1.5重量%の活性成分を撹拌することにより製造できる。溶液は一般的に用いられる技術を用いて滅菌する。
治療剤の組み合わせ投与
本発明は、1またはそれ以上の容器に、以下のもの
(a)式(I)の化合物;
(B)HIV逆転写酵素阻害剤およびHIVプロテアーゼ阻害剤よりなる群から選択される少なくとも1の化合物
の治療的有効量をその必要のある宿主に、組み合わせて、投与することを含むHIV感染の処置の方法を提供する
この組み合わせ方法の各治療剤成分(即ち、成分(a)および(b))は記載したような別の投与形で独立に投与でき、上に記載したように様々な方法で投与できる。以下の記述において、成分(b)は前に記載した一またはそれ以上の薬剤を示すと理解すべきである。成分(b)を含むそれぞれの個々の治療剤は上に記載したよう別の投与形で独立に投与でき、様々な方法で投与できる。
成分(a)および本発明の組み合わせ方法の成分(b)を含む1以上の薬剤は、組み合わせ製品として、単一投与単位(即ち、1つのカピセル、錠剤、粉末または液体等に一緒に混合する)一緒に製剤化できる。成分(a)および(b)が単一投与単位に一緒に製剤化されなかった場合、成分(a)は成分(b)と同時に投与してもよく、または如何なる順序で,例えば本発明の成分(a)を最初に投与し、その後成分(b)を投与する、またはそれらは逆の順序で投与してもよい。成分(b)が1以上の薬剤、例えば1つのRT阻害剤および1つのプロテアーゼ阻害剤を含む場合、これらの薬剤は一緒に投与してもよく、いかなる順序で投与してもよい。同時に投与しない場合、好ましくは、混合物成分(a)および(b)の投与は約1時間以内にする。好ましくは、成分(a)および(b)の投与経路は経口である。用語「経口薬」、「経口阻害剤」、「経口化合物」等は経口的に投与される化合物を言う。成分(a)および(b)の両方が同じ経路(即ち、例えば両方経口)または投与形で投与することが好ましいが、望ましいなら、それらは異なった経路または投与形によりそれぞれ投与してもよい(例えば、組み合わせ方法の1つの成分を経口的に、他の成分を静脈内に投与してもよい)。
当業者により理解されるように、本発明の組み合わせ治療の用量は、上記のように、個々の薬剤の薬力学的特徴、およびその投与様式および経路、患者の年齢、健康、重量;症状の性質および範囲;同時処置の種類;処置の頻度;および望ましい効果等の公知の要因に依存して変化するであろう。
本発明の組み合わせ方法の成分(a)および(b)の適当な用量は、本開示に基づいて医者により容易に確かめられるであろう。一般的なガイダンスとして、典型的には、1日用量は各成分の約100mg−約1.5gであり得る。成分(b)が1以上の化合物である場合、典型的には1日用量は成分(b)の各薬剤の約100mg−約1.5gであり得る。一般的なガイダンスとして、成分(a)および(b)の化合物が組み合わせて投与される場合、各成分の投与用量は、組み合わせの協同効果により、HIV処置のため単独で投与する場合の成分の痛慈雨の用量と比べて約70−80%減少しうる。
本発明の組み合わせ製品は、活性成分は単一投与単位に組み合わせるが、活性成分間の物理的接触は最小化されるよう製剤化できる。接触を最小化するために、例えば、製品が径行的に投与される場合、1つの活性成分を腸溶性にコートする。活性成分の1つを腸溶性にコートすることにより、一緒にした活性成分間の接触を最小にすることが可能であるばかりではなく、胃腸管におけるこれらの化合物の1つの放出を調節し、これらの化合物の1つが胃では放出されないが、腸で放出されることが可能である。経口投与が望ましい本発明の他の態様は、活性成分の1つがが胃腸管を通して徐放性放出を行う徐放性材料でコートされ、一緒にした活性成分間の物理的接触を最小にするために働く組み合わせ製品を提供する。さらに徐放性成分は更に腸溶性コートされ、この成分の放出は腸のみで起こる。さらなるアプローチは1成分が徐放および/または腸溶性ポリマーでコートされ、活性成分をさらに分離するために他の成分も低粘度グレードのヒドロキシプロピルメチルセルロースまたは当業界で知られた適当なポリマーでコートされる組み合わせ成分の製剤を含む。ポリマーコーティングは他の成分との相互作用に対してさらなるバリアを形成するのに役立つ。コーティングまたは他の材料により接触が成分(a)および(b)の間で妨げられる各製剤では、接触は成分(b)の個々の薬剤の間でも妨げられ得る。
1つの活性成分が腸溶性コートである本発明の組み合わせ製品の投与形は、錠剤の形であり得、腸溶性コート成分および他の活性成分は混合され、次に錠剤に圧縮され、または
腸溶性コート成分は1の錠剤層に圧縮され、他の活性成分はさらなる層に圧縮される。場合により、2つの層を更に分離するため、1以上のプラセボ層を存在させ、プラセボ層は活性成分の間にあってもよい。更に本発明の投与形はカプセルの形であり得、1つの活性中の成分は錠剤に圧縮され、または多数のミクロ錠剤、粒子、顆粒または非ペリルの形であり得、次に腸溶性コートされる。これらの腸溶性コートされたミクロ錠剤、粒子、顆粒または非ペリルは次にカプセル内に置き、他の活性成分の顆粒と共にカプセルに圧縮する。
本発明の組み合わせ製品の成分間の接触を最小にするこれらのそしてまた他の方法は、単一投与形で投与するか、別の形で同時に、または同じ方法で同時に投与するかどうか、本開示に基づいて当業者に明らかであろう。
HIV感染の処置に有用な医薬キットも本発明の範囲である。そのキットは成分(a)の化合物、および1以上の成分(b)の化合物の治療的有効量を、1以上の滅菌した容器内に含む。容器の滅菌は当業者によく知られた従来の滅菌法で行われうる。成分(a)および成分(b)は同じ滅菌容器にいれてもよく、別の滅菌容器にいれてもよい。材料の滅菌容器は別の容器または1以上のマルチパート容器を所望により含みうる。成分(a)および成分(b)は別であるか、または上記のように単一投与形または単位に物理的に一緒にしてもよい。望ましいなら、そのようなキットは更に,当業者に明らかなように、例えば1以上の医薬的に許容し得る担体、成分を混合するための更なる瓶等の1以上の様々な従来の医薬的キット成分を更に含んでもよい。投与すべき成分量、投与のガイドライン、および成分混合のガイドラインを示す挿入物またはラベルとしての指示もキットに示しうる。
当業者に認められるように、本発明の多数の改変および変形が上記教示を考慮して可能である。それ故、本発明は請求の範囲内で、本明細書に具体的に記載した別の方法で実施しうることを理解すべきである。

Claims (19)

  1. 化学式(I):
    Figure 2005519910
    の化合物または立体異性体の形態または立体異性体の混合物または医薬的に受容し得るそれらの塩の形態。
    (式中、
    Aが
    Figure 2005519910
    から選択される環であり;
    PがOまたはSであり;
    QがOまたはNHであり;
    aがH,CN,C1-4アルキル,C1-4アルケニル,C1-4アルキニル,OH,C1-4アルキル−O−,C1-4アルキル−NH−およびNH2から選択され;
    bがH,C1-4アルキル,C1-4アルケニルおよびC1-4アルキニルから選択され;
    WがNまたはCR3であり;
    XがNまたはCR3aであり;
    YがNまたはCR3bであり;
    ZがNまたはCR3cであり;
    但し、もしW,X,YおよびZの2つがNであるならば、その場合残りはN以外のものであると言うことを条件とし;
    1がシクロプロピル,ヒドロキシメチル,CNおよび0−9ハロゲンで置換されたC1-4アルキルから選択され;
    2が、0−3R3fで置換されたメチル,0−2R4で置換されたC1-6アルキル,C2-6ハロアルキル,0−2R4で置換されたC2-5アルケニル,0−1R4で置換されたC2-5アルキニル,0−2R3dで置換されたC3-6シクロアルキル,0−2R3dで置換されたフェニル並びに0−2R3dで置換されていて、O,NおよびSよりなる群から選ばれた1−3へテロ原子を含む3−6員の複素環式系から選択され;
    3が、H,C1-4アルキル,−OH,C1-4アルコキシ,OCF3,CF3,F,Cl,Br,I,−(CH2)tNR55a,−NO2,−CN,−C(O)R6,−(CH2)tNHC(O)R7,−(CH2)tNHC(O)NR55a,−NHSO210,−S−C1-4アルキル,−S(O)C1-4アルキル,−S(O)21-4アルキル,−SO2NR55a並びにO,NおよびSよりなる群から選ばれた1−4ヘテロ原子を含む5−6員の複素環式芳香族の化合物環よりなる群から選択され;
    3aが、H,C1-4アルキル,−OH,C1-4アルコキシ,OCF3,CF3,F,Cl,Br,I,−(CH2)tNR55a,−NO2,−CN,−C(O)R6,−(CH2)tNHC(O)R7,−(CH2)tNHC(O)NR55a,−NHSO210,−S−C1-4アルキル,−S(O)C1-4アルキル,−S(O)21-4アルキル,−SO2NR55a並びにO,N,およびSよりなる群から選ばれた1−4ヘテロ原子を含む5−6員の複素環式芳香族環よりなる群から選択され;
    あるいはR3およびR3aは一緒に−OCH2O−を形成し;
    3bが、H,C1-4アルキル,−OH,C1-4アルコキシ,OCF3,F,Cl,Br,I,NR55a,−NO2,−CN,−C(O)R6,−NHC(O)R7,−NHC(O)NR55a,−NHSO210および−SO2NR55aよりなる群から選択され;
    あるいはR3aおよびR3bは一緒に−OCH2O−を形成し;
    3cが、H,C1-4アルキル,−OH,C1-4アルコキシ,OCF3,F,Cl,Br,I,NR55a,−NO2,−CN,−C(O)R6,−NHC(O)R7,−NHC(O)NR55e,−NHSO210および−SO2NR55aよりなる群から選択され;
    あるいはR3bおよびR3cは一緒に−OCH2O−を形成し;
    3dは夫々の存在にて、H,C1-4アルキル,−OH,C1-4アルコキシ,OCF3,F,Cl,Br,I,−NR55a,−NO2,−CN,−C(O)R6,−NHC(O)R7,−NHC(O)NR55a,−NHSO210および−SO2NR55aよりなる群から独立に選択され;
    3eは夫々の存在にて、H,C1-4アルキル,−OH,C1-4アルコキシ,OCF3,F,Cl,Br,I,−NR55a,−NO2,−CN,−C(O)R6,−NHC(O)R7,−NHC(O)NR55a,−NHSO210および−SO2NR55aよりなる群から独立に選択され;
    3fは夫々の存在にて、H,F,Cl,Br,I,C1-4アルキル,CN,−OH,−O−R11,OCF3,−O(CO)−R13,−OS(O)21-4アルキル,−NR1212a,−C(O)R13,−NHC(O)R13,−SR11,−S(O)R11,−S(O)211,−NHSO210および−SO2NR1212aよりなる群から独立に選択され;
    4が、H,F,Cl,Br,I,0−2R3eで置換されたC1-6アルキル,0−2R3eで置換されたC3−C10炭素環式,0−5R3eで置換されたフェニル並びに0−2R3eで置換されていてO,NおよびSよりなる群から選ばれた1−3ヘテロ原子を含む5−10員の複素環式系よりなる群から選択され;
    5並びにR5aがHおよびC1-4アルキルよりなる群から独立に選択され;
    あるいはR5およびR5aはそれらが結びついている窒素と共に結合して0−1のOまたはN原子を含む5−6員の環を形成し;
    6が、H,OH,C1-4アルキル,C1-4アルコキシおよびNR55aよりなる群から選択され;
    7が、H,C1-3アルキルおよびC1-3アルコキシよりなる群から選択され;
    8が、H,(C1-6アルキル)カルボニル,C1-6アルコキシ,(C1-4アルコキシ)カルボニル,C6-10アリールオキシ,(C6-10アリール)オキシカルボニル、(C6-10アリール)メチルカルボニル,(C1-4アルキル)カルボニルオキシ(C1-4アルコキシ)カルボニル,C6-10アリールカルボニルオキシ(C1-4アルコキシ)カルボニル,C1-6アルキルアミノカルボニル,フェニルアミノカルボニル,フェニル(C1-4アルコキシ)カルボニルおよびNR55a(C1-6アルキル)カルボニルよりなる群から選択され;
    9が、H,C1-4アルキル,C1-4アルケニル,C1-4アルキニル,(C1-6アルキル)カルボニル,C1-6アルコキシ,(C1-4アルコキシ)カルボニル,C6-10アリールオキシ,(C6-10アリール)オキシカルボニル、(C6-10アリール)メチルカルボニル,(C1-4アルキル)カルボニルオキシ(C1-4アルコキシ)カルボニル,C6-10アリールカルボニルオキシ(C1-4アルコキシ)カルボニル,C1-6アルキルアミノカルボニル,フェニルアミノカルボニル,フェニル(C1-4アルコキシ)カルボニルおよびNR55a(C1-6アルキル)カルボニルよりなる群から選択され;
    10が、C1-4アルキルおよびフェニルよりなる群から選択され;
    11がC1-6アルキル,C1-6ハロアルキル,0−2R3eと置換されたC3-6シクロアルキルで置換したC1-6アルキル,C2-6アルケニル,C2-6アルキニル,0−2R3eで置換されたC3-6炭素環式から選択され;
    12およびR12aがH,C1-6アルキル,0−2R3eと置換されたC3-6シクロアルキルで置換されたC1-6アルキルおよび0−2R3eで置換されたC3-6炭素環式から独立に選択され;
    あるいはR12およびR12aは結合して4−7員の複素環式の環を形成し;
    13が、H,C1-6アルキル,C1-6ハロアルキル,C1-6アルコキシ,C2-6アルケニル,C2-6アルキニル,−O−C2-6アルケニル,−O−C2-6アルキニル,NR1212a,C3-6炭素環式および−O−C3-6炭素環式よりなる群から選択され;並びに
    tが0および1から選択される)。
  2. 2が、0−3R3fで置換されたメチル,0−2R4で置換されたC1-5アルキル,0−2R4で置換されたC2-5アルケニル,0−1R4で置換されたC2-5アルキニル,0−2R3dで置換されたC3-6シクロアルキルおよび0−2R3dで置換されたフェニル、並びに0−2R3dで置換されていて、O,NおよびSよりなる群から選ばれた1−3ヘテロ原子を含む3−6員の複素環式系よりなる群から選択され、ここでの複素環式系は2−ピリジル,3−ピリジル,4−ピリジル,2−フラニル,3−フラニル,2−チエニル,3−チエニル,2−オキサゾリル,2−チアゾリル,4−イソキサゾリル,2−イミダゾリル,ピラゾリル,トリアゾリル,1,3−ジオキソラニルおよび1,3−ジオキサニルより選択され;
    3およびR3aが夫々の存在にて、H,C1-4アルキル,OH,C1-4アルコキシ、F,Cl,Br,I,NR55a,NO2,−CN,C(O)R6,NHC(O)R7,NHC(O)NR55a並びにO,NおよびSよりなる群から選ばれた1−4ヘテロ原子を含む5−6員の複素環式芳香族環よりなる群から独立に選択され;
    あるいはR3およびR3aは一緒に−OCH2O−を形成し;
    3b並びにR3cは夫々の存在にて,H,C1-4アルキル,OH,C1-4アルコキシ、F,Cl,Br,I,NR55a,NO2,−CN,C(O)R6,NHC(O)R7,およびNHC(O)NR55aよりなる群から独立に選択され;
    あるいはR3aおよびR3bは一緒に−CH2O−を形成し;
    4が、H,Cl,F,0−2R3eで置換されたC1-4アルキル,0−2R3eで置換されたC3-6炭素環式,0−5R3eで置換されたフェニル並びに0−2R3eで置換されていて、O,NおよびSよりなる群から選ばれた1−3ヘテロ原子を含む5−6員の複素環式系よりなる群から選択され;
    5並びにR5aが、H,CH3およびC25よりなる群から独立に選択され;
    6が、H,OH,CH3,C25,OCH3,OC25およびNR55aよりなる群から選択され;並びに
    7が、CH3,C25,CH(CH3)2,OCH3,OC25およびOCH(CH3)2よりなる群から選択される;
    請求項1の化合物または医薬的に受容し得るそれらの塩の形態。
  3. PがOであり;
    環Aが:
    Figure 2005519910
    であり;
    aが夫々の存在にてH,C1-4アルキル,C1-4アルキル−NH−,NH2から選択され;
    cがHおよびメチルから選択され;
    WがCR3であり;
    XがCR3aであり;
    YがCR3bであり;
    ZがCR3cであり;
    2が、0−3R3fで置換されたメチル,0−2R4で置換されたC1-3アルキル,0−2R4で置換されたC2-3アルケニル,0−1R4で置換されたC2-3アルキニルおよび0−2R3dで置換されたC3-6シクロアルキルよりなる群から選択され;
    3,R3a,R3b並びにR3cが夫々の存在にて、H,C1-3アルキル,OH,C1-3アルコキシ、F,Cl,Br,I,NR55a,NO2,−CN,C(O)R6,NHC(O)R7およびNHC(O)NR55aよりなる群から独立に選択され;
    あるいはR3およびR3aは一緒に−OCH2O−を形成し;
    3eが夫々の存在にて,H,C1-4アルキル,−OH,C1-4アルコキシ、OCF3,F,Cl,−NR55a,−C(O)R6,−SO2NR55aよりなる群から独立に選択され;
    3fが夫々の存在にて、H,F,Cl,Br,I,C1-4アルキル,CN,−OH,−O−R11,−O(CO)−R13,−SR11,−S(O)R11−、−S(O)211および−NR1212aよりなる群から選択され;
    4が、H,Cl,F,0−1R3eで置換されたC1-4アルキル、0−1R3eで置換されたC3-5炭素環式、0−2R3eで置換されたフェニル並びに0−1R3eで置換されていて、O,NおよびSよりなる群から選ばれた1−3ヘテロ原子を含む5−6員の複素環式系よりなる群から選択され、ここでの複素環式系は
    2−ピリジル,3−ピリジル,4−ピリジル,2−フラニル,3−フラニル,2−チエニル,3−チエニル,2−オキサゾリル,2−チアゾリル,4−イソキサゾリル,2−イミダゾリル,ピラゾリル,トリアゾリル,1,3−ジオキソラニルおよび1,3−ジオキサニルより選択され;
    5およびR5aが、H,CH3およびC25よりなる群から独立に選択され;
    6が、H,OH,CH3,C25,OCH3,OC25およびNR55aよりなる群から選択され;
    7が、CH3,C25,OCH3およびOC25よりなる群から選択され;
    8がHであり;
    9が、H,メチル,エチル,プロピルおよびi−プロピルであり;
    11がメチル,エチル,プロピル,i−プロピル,ブチル,i−ブチル,t−ブチル並びに0−2R3eで置換されたC3-6炭素環式から選択され、C3-6炭素環式はシクロプロピル,シクロブチル,シクロペンチル,シクロヘキシルおよびフェニルより選択され;並びに
    12並びにR12aがH,メチル,エチル,プロピル,i−プロピル,ブチル,i−ブチル,t−ブチルおよび0−2R3eで置換されたC3-6炭素環式から独立に選択され、C3-6炭素環式はシクロプロピル,シクロブチル,シクロペンチル,シクロヘキシルおよびフェニルから選択される;
    請求項2の化合物。
  4. 2が、0−3R3fで置換されたメチル,1R4で置換されたC1-3アルキル,1R4で置換されたC2-3アルケニルおよび1R4で置換されたC2-3アルキニルよりなる群から選択され;
    3,R3a,R3bおよびR3cが夫々の存在にて、H,C1-3アルキル,OH,C1-3アルコキシ、F,Cl,NR55a,NO2,−CN,C(O)R6,NHC(O)R7およびNHC(O)NR55aよりなる群から独立に選択され;
    あるいはR3およびR3aは一緒に−OCH2O−を形成し;
    3eが夫々の存在にて、基CH3,−OH,OCH3,OCF3,F,Clおよび−NR55aから独立に選択され;
    3fが夫々の存在にて、H,F,Cl,Br,I,C1-4アルキル,−OH,CN,−O−R11,−O(CO)−R13並びに−NR1212a,−SR11,−S(O)R11および−S(O)211および−OS(O)2メチルよりなる群から独立に選択され;
    4が、H,Cl,F,CH3,CH2CH3,0−1R3eで置換したシクロプロピル,0−1R3eで置換した1−メチル−シクロプロピル,0−1R3eで置換したシクロブチル,0−2R3eで置換したフェニル並びに0−1R3eで置換されていて、O,NおよびSよりなる群から選ばれた1−3ヘテロ原子を含む5−6員の複素環式系からよりなる群選択され、ここでの複素環式系は、基2−ピリジル,3−ピリジル,4−ピリジル,2−イミダゾリル,ピラゾリル,トリアゾリル,1,3−ジオキソラニルおよび1,3−ジオキサニルより選択される。
    5並びにR5aが、H,CH3およびC25よりなる群から独立に選択され;
    6が、H,OH,CH3,C25,OCH3,OC25およびNR55aよりなる群から選択され;
    7が、CH3,C25,OCH3およびOC25よりなる群から選択され;並びに
    9が、H,メチルから選択される;
    請求項3の化合物または医薬的に受容し得るそれらの塩の形態。
  5. 2が、0−2R3fで置換されたメチル,0−2R4で置換されたメチル,0−2R4で置換されたエチル,0−2R4で置換されたプロピル,0−2R4で置換されたエテニル,0−2R4で置換された1−プロペニル,0−2R4で置換された2−プロペニル,0−2R4で置換されたエチニル,0−2R4で置換された1−プロピニル,0−2R4で置換された2−プロピニルおよび0−2R3dで置換されたシクロプロピルよりなる群から選択され;
    3eが夫々の存在にて、CH3,−OH,OCH3,OCF3,F,Clおよび−NR55aよりなる群から独立に選択され;
    4が、H,Cl,F,CH3,CH2CH3,0−1R3eで置換されたシクロプロピル,0−1R3eで置換された1−メチル−シクロプロピル,0−1R3eで置換されたシクロブチル,0−2R3eで置換されたフェニル並びに0−1R3eで置換されていて、O,NおよびSよりなる群から選ばれた1−3ヘテロ原子を含む5−6員の複素環式系から選択され、ここでの複素環式系は、基2−ピリジル,3−ピリジル,4−ピリジル,2−イミダゾリル,ピラゾリル,トリアゾリル,1,3−ジオキソラニルおよび1,3−ジオキサニルよりなる群から選択され;
    5およびR5aが、H,CH3およびC25よりなる群から独立に選択され;
    6が、H,OH,CH3,C25,OCH3,OC25およびNR55aよりなる群から選択され;
    7が、CH3,C25,OCH3およびOC25よりなる群から選択され;
    8がHである;
    請求項4の化合物または医薬的に受容し得るそれらの塩の形態。但し;
  6. 1がメチル,エチル,プロピル,i−プロピル,ブチル,シクロプロピル,CF3,CF2CH3,CNおよびヒドロキシメチルから選択され;
    2が、0−2R3fで置換されたメチル,0−2R4で置換されたメチル,0−2R4で置換されたエチル,0−1R4で置換されたプロピル,0−2R4で置換されたエテニル,0−2R4で置換された1−プロペニル,0−2R4で置換された2−プロペニル,0−2R4で置換されたエチニル,0−2R4で置換された1−プロピニルよりなる群から選択され;
    3,R3bおよびR3cがHであり;
    3eがCH3であり;
    3fが夫々の存在にて、H,F,Cl,Br,I,C1-4アルキル,CN,−OH,−O−R11,−SR11,−S(O)R11,−S(O)211および−NR1212aよりなる群から独立に選択され;
    4が、H,0−1R3eで置換されたシクロプロピル、並びに0−1R3eで置換されていて、O,NおよびSよりなる群から選ばれた1−3ヘテロ原子を含む5−6員の複素環式系よりなる群から選択され、ここでの複素環式系は、基2−ピリジル,3−ピリジル,4−ピリジル,2−イミダゾリル,ピラゾリル,トリアゾリル,1,3−ジオキソラニルおよび1,3−ジオキサニルより選択され;
    12並びにR12aはH,メチル,エチル,プロピルおよび0−2R3eで置換されたC3-6炭素環式から独立に選択され、ここでのC3-6炭素環式はシクロプロピルより選択される。
    請求項5の化合物または医薬的に受容し得るそれらの塩の形態。
  7. 環Aは
    Figure 2005519910
    であり;
    aがH,メチル,エチル,プロピルおよびi−プロピルであり;
    1がCF3であり;
    2が0−1R3fで置換されたメチル,エチル,プロピル,i−プロピルおよびブチルから選択され;
    WがCHであり;
    XがCR3aであり;
    YがCHであり;
    ZがCHであり;
    3aがH,F,Cl,BrおよびCNから選択され;
    3fが−O−R11であり;
    8がHであり;並びに
    11がメチル,エチル,プロピル,i−プロピル,ブチル,s−ブチル,i−ブチルおよびt−ブチルである、
    請求項5−7のいずれかに記載の化合物または医薬的に受容し得るそれらの塩の形態。
  8. 該化合物は化学式(Ic)
    Figure 2005519910
    を有するものである、請求項1−7のいずれかに記載の化合物または医薬的に受容し得るそれらの塩の形態。
  9. 化学式(1)の化合物は:
    10−ブチル−8−クロロ−10−(トリフルオロメチル)−5,10−ジヒドロピリミド[5,4−b]キノリン−4(3H)−オン;
    10−ブチル−8−シアノ−10−(トリフルオロメチル)−5,10−ジヒドロピリミド[5,4−b]キノリン−4(3H)−オン;
    8−クロロ−10−(イソプロポキシメチル)−10−(トリフルオロメチル)−5,10−ジヒドロピリミド[5,4−b]キノリン−4(3H)−オン;
    8−シアノ−10−(イソプロポキシメチル)−10−(トリフルオロメチル)−5,10−ジヒドロピリミド[5,4−b]キノリン−4(3H)−オン;
    10−ブチル−8−クロロ−2−メチル−10−(トリフルオロメチル)−5,10−ジヒドロピリミド[5,4−b]キノリン−4(3H)−オン;
    8−クロロ−10−(イソプロポキシメチル)−2−メチル−10−(トリフルオロメチル)−5,10−ジヒドロピリミド[5,4−b]キノリン−4(3H)−オン;
    8−シアノ−10−(イソプロポキシメチル)−2−メチル−10−(トリフルオロメチル)−5,10−ジヒドロピリミド[5,4−b]キノリン−4(3H)−オン;
    8−クロロ−10−(2−シクロプロピルエチル)−10−(トリフルオロメチル)−5,10−ジヒドロピリミド[5,4−b]キノリン−4(3H)−オン;
    8−シアノ−10−(2−シクロプロピルエチル)−10−(トリフルオロメチル)−5,10−ジヒドロピリミド[5,4−b]キノリン−4(3H)−オン;および
    10−(4−ブロモベンジル)−8−クロロ−10−(トリフルオロメチル)−5,10−ジヒドロピリミド[5,4−b]キノリン−4(3H)−オン
    から選択される、請求項1の化合物または医薬的に受容し得るそれらの塩の形態。
  10. 医薬的に受容し得る担体および請求項1−8のいずれか1つに記載の化合物または医薬的に受容し得るそれらの塩形態の治療的に有効な量を含む医薬的組成物。
  11. 請求項1−8のいずれか1つに記載の化合物または医薬的に受容し得るそれらの塩形態の治療的に有効な量を、その処置を必要としている受容者に投与することを含むHIV感染を処置する方法。
  12. それらを必要としている宿主対し、
    (a)請求項1−8のいずれか1つに記載する化合物;並びに
    (b)HIV逆転写酵素阻害剤,HIVプロテアーゼ阻害剤,融合阻害剤およびCCR−5阻害剤よりなる群から選択した少なくとも一つの化合物の治療的に有効な量を組合せて投与することを含むHIV感染を処置する方法。
  13. 該逆転写酵素阻害剤が、AZT,ddC,ddI,d4T,3TC,デラビルジン,エファビレンツ,ネビラピン,トロビルジン,MKC−442,HBY097,HBY1293,GW867,ACT,UC−781,UC−782,RD4−2025,MEN10979,AG1549(S1153),TMC−120,TMC−125,CalanolideAおよびPMPAから選択され、並びに該プロテアーゼ阻害剤がサキナビル,リトナビル,インジナビル,アムプレナビル,ネルフィナビル,パリナビル,BMS−232623,GS3333,KNI−413,KNI−272,LG−71350,CGP−61755,PD173606,PD177298,PD178390,PD178392,U−140690,ABT−378,DMP−450,AG−1776,VX−175,MK−944およびVX−478から選択され、該CCR−5阻害剤がTAK−779(Takeda),SC−351125(SCH−C,Schering)およびSCH−D(Schering)から選択され、並びに該融合阻害剤がT−20およびT1249から選択される請求項12の方法。
  14. 該逆転写酵素阻害剤が、AZT,エファビレンツおよび3TCから選択され、並びに該プロテアーゼ阻害剤が、サイクナビル,リトナビル,ネルフィナビルおよびインジナビルから選択される請求項13の方法。
  15. 該逆転写酵素阻害剤がAZTである請求項14の方法。
  16. 該プロテアーゼ阻害剤がインジナビルである請求項15の方法。
  17. 1つまたはそれ以上の滅菌された容器中の、
    (a)請求項1−8の1つに記載する化合物;並びに
    (b),HIV逆転写酵素阻害剤およびHIVプロテアーゼ阻害剤から成る群から選ばれた少なくとも1つの化合物
    の治療的に有効な量を含むHIV感染の処置に有用な医薬的キット。
  18. 治療に用いるための請求項1−8のいずれか1つに記載する化合物。
  19. HIV感染の処置のための薬剤製造のための請求項1−8のいずれか1つに記載する化合物の使用。
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