JPH0693464B2 - 絶縁ゲート型薄膜トランジスタの製造方法 - Google Patents

絶縁ゲート型薄膜トランジスタの製造方法

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JPH0693464B2
JPH0693464B2 JP58195571A JP19557183A JPH0693464B2 JP H0693464 B2 JPH0693464 B2 JP H0693464B2 JP 58195571 A JP58195571 A JP 58195571A JP 19557183 A JP19557183 A JP 19557183A JP H0693464 B2 JPH0693464 B2 JP H0693464B2
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悟 川井
安宏 那須
淳 井上
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    • H01L29/40Electrodes ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/43Electrodes ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by the materials of which they are formed
    • H01L29/49Metal-insulator-semiconductor electrodes, e.g. gates of MOSFET
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)発明の技術分野 本発明は絶縁ゲート型薄膜トランジスタに係り、特に他
の素子との接続における段切れを防止し、駆動電圧の低
下を推進し得るように改善した絶縁ゲート型薄膜トラン
ジスタの製造方法に関する。
(ロ)技術の背景 液晶等の駆動用トランジスタとして、絶縁ゲート型薄膜
トランジスタが用いられるが、その場合に、トランジス
タのソース電極と液晶の表示電極とを導電膜で確実に接
続されることが望まれ、又、その駆動電圧が高くならな
いことが望まれている。
しかし、従来の絶縁ゲート型トランジスタに形成される
ゲート絶縁膜に上述要求を阻害する因子があるので、こ
れを首尾よく解決するに足りる技術手段の開発への要望
が強い。
(ハ)従来技術と問題点 即ち、上述トランジスタのゲート絶縁膜にはプラズマCV
D法による窒化シリコン膜が単独で用いられている。そ
の窒化シリコン膜の場合、動作半導体層としての水素化
アモルファスシリコンだけを選択的にエッチングするこ
とが困難である。そのため、水素化アモルファスシリコ
ンを窒化シリコン膜と共にエッチングした後表示電極
(ITO(インジウム ティン オキサイド)などの透明
電極)を形成しなければならないことになるから、表示
電極とソース電極とを接続する導電膜の段差が大きく段
切れが発生し易くなり、信頼性を低下させる要因になっ
ている。
又、上述のような段切れの発生防止手段として水素化ア
モルファスシリコンだけの選択エッチングを容易ならし
めるため、窒化シリコン膜の代りに酸化シリコン膜を用
いることも考えられる。この代替手段を採用すると、酸
化シリコン膜は窒化シリコン膜に比べ比誘電率が小さい
上、第1図に示すように界面特性が悪いので、トランジ
スタの駆動に高い電圧を必要とすることになる。なお、
第1図の縦軸のδ(シートコンダクタンス)は で表わされ(但し、lはチャネル長、Wはチャネル幅、
はドレイン電流、Vはゲート電圧である。)、横
軸のF(表面電界強度)は で表わされる(但し、εはゲート絶縁膜誘電率、ε
は水素化アモルファスシリコン誘電率、Vはゲート電
圧、dはゲート絶縁膜膜厚である)。
そして、駆動電圧を低くしようとして、比誘電率が窒化
シリコン膜より更に大きい絶縁膜としてTa2O5をゲート
絶縁膜に用いることも考えられるが、そのような単なる
代替では界面特性を良好にすることは出来ず、期待通り
のドレイン電流がとれない。
(ニ)発明の目的 本発明は上述したような従来絶縁ゲート型トランジスタ
の有する欠点に鑑みて創案されたもので、その目的は界
面特性を良好に保ちつつ段切れの発生を防止し、又低電
圧駆動を可能にする絶縁ゲート型薄膜トランジスタの製
造方法を提供することにある。
(ホ)発明の構成 そして、この目的達成のため、本発明は、基板2の所定
位置の上にゲート電極3を形成する工程と、前記基板2
及び前記ゲート電極3上に、不連続的に、又は連続的に
成分変化する酸化シリコン膜5及び窒化シリコン膜6
と、アモルファスシリコン、又は多結晶シリコンからな
る動作半導体層8とをグロー放電装置内で連続成膜する
工程と、前記動作半導体膜8上に互いに離隔してソース
電極及びドレイン電極10を形成する工程と、前記酸化シ
リコン膜5をエチッングストッパとして前記ソース電極
及びドレイン電極10下方の前記窒化シリコン膜6及び前
記動作半導体層8を残すように前記窒化シリコン膜6及
び前記動作半導体層8を選択的に除去する工程と、表出
した前記酸化シリコン膜5上に前記ソース電極との接続
を為して表示電極11を形成する工程とを有して構成した
ものである。
(ヘ)発明の実施例 以下、添付図面を参照しながら本発明の実施例を説明す
る。
第2図、本発明の一実施例を示す。この図は一画素分の
透過型液晶駆動用a−Si:H絶縁ゲート型薄膜トランジス
タの断面構造を示す。このトランジスタ1はガラス基板
2上にゲート電極3を形成し、その上に窒化シリコン層
4、酸化シリコン層5、窒化シリコン層6の3層から成
るゲート絶縁膜7を成膜し、このゲート絶縁膜7上に水
素化アモルファスシリコン膜8を成膜し、その膜8上に
n+アモルファスシリコン膜9、NiCr膜10から成るソース
・ドレイン電極を形成して構成されている。なお、11は
液晶の表示電極である。
このような薄膜トランジスタを製造するのには、先ず、
ガラス基板2上にNiCrより成るゲート電極を形成する。
次いで、その上に同一グロー放電装置内で、窒化シリコ
ン層4(そのときの反応ガスとして、シラン及びアンモ
ニア(又はN2)を用いる。)、酸化シリコン層5(その
ときの反応ガスとして、シラン及びN2Oを用いる。)、
窒化シリコン層6(そのときの反応ガスとして、シラン
及びアンモニア(又はN2)を用いる。)の3層から成る
ゲート絶縁膜7の各層を次々に連続成膜し、これに続い
て水素化アモルファスシリコン膜8を連続成膜する。こ
のゲート絶縁膜と動作半導体膜のグロー放電装置内での
連続成膜は、界面の汚染、或いは自然酸化膜形成による
界面準位の増大等を防止し得る。絶縁ゲート型薄膜トラ
ンジスタ特性の安定性劣化防止に役立つ。次いで、通常
の手段により、n+アモルファスシリコン膜9、NiCr膜10
から成るソース・ドレイン電極を形成する。然る後に、
通常のフォトリソグラフィにより形成されたレジストパ
ターンをマスクとして、水素化アモルファスシリコン膜
8、窒化シリコン層6をCF4プラズマによりエッチング
する。その際の酸化シリコン層5のCF4ガスプラズマエ
ッチング速度は非常に遅い故、酸化シリコン層5をオー
バエッチングする虞れは殆どない。
このようにして、エッチング処理された薄膜トランジス
タのソース電極及び液晶表示電極部位に、ITO(インジ
ウム ティン オキサイド)より成る表示電極11を形成
してソース電極と表示電極11との接続をなす。
上述のように、水素化アモルファスシリコン膜8及び窒
化シリコン層6だけをエッチングしているから、その後
に形成される表示電極11とソース電極との間の段差は格
段に小さくなる。従って、段切れの虞れは従来に比して
明らかに減少し、素子の信頼性は向上する。そして、こ
の効果はトランジスタの界面特性の劣化なしに達成し得
るものである。
第3図は、参考例を示す。この図に示す絶縁ゲート型薄
膜トランジスタ20はガラス基板21上にTaより成るゲート
電極22を蒸着にて形成し、そのTaの一部を陽極酸化して
Ta2O5の絶縁膜23を形成し、次いで前記実施例と同様に
してグロー放電装置内で窒化シリコン24、水素化アモル
ファスシリコン25を連続成膜した後、n+アモルファスシ
リコン26、NiCr27より成るソース・ドレイン電極を通常
の手段により形成して成るものである。
このように形成されるTa2O5は比誘電率が大きい上に、
これに接合している窒化シリコンは水素化アモルファス
シリコンと良好な界面特性を有する。そして、これらが
ゲート絶縁膜を形成しているから、トランジスタの駆動
電圧を下げることが出来る。
上記いづれの実施例においても、動作半導体層を水素化
アモルファスシリコンとする例について説明したが、ア
モルファスシリコン又は、多結晶シリコンであってもよ
い。又、動作半導体層に接合するゲート絶縁膜部は反応
ガス中に含有する酸素又は意識的に導入される酸素によ
り酸窒素シリコンとされてもよい。
又、上記実施例はいづれもゲート電極を下に形成した逆
スタガー構造のトランジスタについての例であるが、ソ
ース・ドレイン電極を下に形成したスタガー構造または
コプレイナー型構造のものであってもよい。
(ト)発明の効果 以上述べたように、本発明によれば、 界面特性の劣化を防止しつつ、段切れの少なく信類性
の高い絶縁ゲート型薄膜トランジスタを提供し得るほ
か、 薄膜トランジスタの低電圧駆動を推進し得る、等の効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は窒化シリコン/水素化アモルファスシリコン界
面特性が酸化シリコン/水素化アモルファスシリコン界
面特性よりすぐれていることを示す図、第2図は本発明
の第1の実施例を示す図、第3図は参考例を示す図であ
る。 図中、1,20は絶縁ゲート型薄膜トランジスタ、2,21はガ
ラス基板、3はNiCrより成るゲート電極、4,6,24は窒化
シリコン層、5は酸化シリコン層、8,25は水素化アモル
ファスシリコン膜、9,26はn+アモルファスシリコン膜、
10,27はNiCr膜、22はTaより成るゲート電極、23はTa2O5
の絶縁膜である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 那須 安宏 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 井上 淳 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−147069(JP,A) 特開 昭58−182270(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板(2)の所定位置の上にゲート電極
    (3)を形成する工程と、 前記基板(2)及び前記ゲート電極(3)上に、不連続
    的に、又は連続的に成分変化する酸化シリコン膜(5)
    及び窒化シリコン膜(6)と、アモルファスシリコン、
    又は多結晶シリコンからなる動作半導体層(8)とをグ
    ロー放電装置内で連続成膜する工程と、 前記動作半導体膜(8)上に互いに離隔してソース電極
    及びドレイン電極(10)を形成する工程と、 前記酸化シリコン膜(5)をエチッングストッパとして
    前記ソース電極及びドレイン電極(10)下方の前記窒化
    シリコン膜(6)及び前記動作半導体層(8)を残すよ
    うに前記窒化シリコン膜(6)及び前記動作半導体層
    (8)を選択的に除去する工程と、 表出した前記酸化シリコン膜(5)上に前記ソース電極
    との接続を為して表示電極(11)を形成する工程とを有
    することを特徴とする絶縁ゲート型薄膜トランジスタの
    製造方法。
JP58195571A 1983-10-19 1983-10-19 絶縁ゲート型薄膜トランジスタの製造方法 Expired - Lifetime JPH0693464B2 (ja)

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