JPH0690996B2 - はんだ部分クラッド線の製造方法 - Google Patents

はんだ部分クラッド線の製造方法

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JPH0690996B2
JPH0690996B2 JP63168312A JP16831288A JPH0690996B2 JP H0690996 B2 JPH0690996 B2 JP H0690996B2 JP 63168312 A JP63168312 A JP 63168312A JP 16831288 A JP16831288 A JP 16831288A JP H0690996 B2 JPH0690996 B2 JP H0690996B2
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solder
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clad
manufacturing
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恭之 中村
寛 谷口
川上  誠
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Hitachi Metals Ltd
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Sumitomo Special Metals Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 利用産業分野 この発明は、各種電子部品のリード端子用の金属線素材
の製造方法に係り、導電性金属線の外周面に一定間隔で
はんだをクラッドした線材となし、端子への加工性にす
ぐれたはんだ部分クラッド線の製造方法に関する。
背景技術 各種電子部品の通電、信号線に多種多様のリード端子が
開発されているが、例えば、第5図に示す電気二重層コ
ンデンサーは、通常、ステンレス板からなる円板状の本
体(1)の両主面に、板状の一対のリード端子(2)
(2)を固着してある。
各リード端子(2)(2)は、本体(1)に固着する接
続部(2a)と、電気回路基板(図示せず)に設けられた
貫通孔に挿入され基板上に形成される配線部とはんだ付
けにて電気的に接続するはんだクラッド部(2b)とから
構成される。
これらのリード端子(2)は、腐食や電解の発生を防ぐ
必要性からSUS304等のステンレス鋼が多用され、通常、
該ステンレスの両面の所定位置に、Niメッキを施した後
にはんだをめつきした所謂はんだクラッド板を、第5図
に示す如く所定形状に金型で打ち抜くことによって製造
されていた。
従来技術の問題点 上述の如く、第5図の電気二重層コンデンサーに用いら
れるリード端子を始め、各種電子部品のリード端子は、
その多くが基板上に設けられた貫通孔等に挿入され、基
板上に形成される配線部とはんだ付けにて電気的に構成
が採用されている。
従って、該リード端子のはんだ付け部のはんだ漏れ性は
非常に重要であり、用途によっては、95%以上の漏れ性
が要求とされている。
しかし、従来のはんだクラッド板を金型で打ち抜いて製
造した構成のリード端子では、第5図に示す如くリード
端子(2)の先端部に形成されるはんだクラッド部(2
b)は、ステンレス板ん両面にのみに存在するだけであ
り、側端面(切断面)(2c)にははんだが存在しない。
このはんだが存在しない側端面は、はんだ付け時、はん
だに漏れないため、前述の漏れ面積95%以上の漏れ性を
満足できなくなる問題があった。
発明の目的 この発明は、上述の問題点を解決し、はんだ漏れ性を大
きく向上させたリード端子を工業的規模にて能率よく提
供できるリード端子用素材の製造方法を目的としてい
る。
発明の概要 本発明者は、リード端子用の素材として、従来の板材を
用いる技術思想の観点を変えて、線材を用いて所定間隔
のクラッド材となすことによって要求されるリード端子
を効率よく製造することができることを知見した。
すなわち、この発明は、 導電性金属線の軸方向に所定の間隔で、該金属線外周面
にはんだを印刷したのち、フュージング処理にて金属線
の所定外周面の全周にはんだを一体化したことを特徴と
するはんだ部分クラッド線の製造方法である。
発明の構成 この発明の製造方法によるはんだ部分クラッド線の一例
を説明すると、第1図a,bに示す如く、所要径の導電性
金属線(10)に、後述する各種の印刷技術にて、一定間
隔で所要長さに渡って線材の外周前面にはんだ(11)を
巻回被着したものであり、c図に示す如く線材部といは
んだ部が所要比率となったリード素材(12)に切断した
後、例えば、d図に示す如く線材部分をプレスで偏平化
して電子部品への接続部(14)を有するリード端子(1
3)に加工することができる。
この発明において、導電性金属線は、第1図aの如き通
常の円柱線材のほか、各種形状の角柱線材、あるいは、
はんだをクラッドする部分以外が予め偏平に加工された
もの等、用途や線材寸法などに応じて適宜選定できる。
さらに、所定間隔で線材の全周にクラッドするはんだ
も、線材の地金部とはんだクラッド部はそれぞれ用途等
に応じた軸方向長さで設けられるが、切断後の端子素材
を一定方向に並べた如きパターン(第1図b参照)で設
けるほか、はんだクラッド部の中央で切断して2本の端
子となす如く、はんだクラッド部長を所要の長さとなし
た所定の間隔パターンで設けることができる。
また、導電性金属線は、耐食性、強度、曲げ性、絞り性
及び導電性、伝熱性の点で適宜選定すればよく、Fe、Fe
−Ni合金、ステンレス鋼、Ni、Cu、Cu−Ni合金が好まし
く、腐食、電触等の防止及びはんだとの一体化を考慮
し、外周面にNiメッキを施すことが望ましい。
さらに、ステンレス鋼線は、はんだぬれ性を向上するた
めにNiメッキやCuメッキを施すのが好ましく、また、素
線として、加工性等の観点からFe線、Ni−Fe線等を適宜
選定することができる。
はんだ組成は63%Sn−Pbあるいは90%Sn−Pbが好ましい
が、40%Snから95%Snの範囲から選定するのが望まし
い。
発明の図面に基づく開示 第2図、第3図はこの発明の製造方法示す金属線とロー
ルの斜視説明図である。
第4図はこの発明の製造方法を示す金属線とスタンプの
縦断説明図である。
上述の導電性金属線に、所定の間隔で線材の外周全面に
はんだを巻回したクラッド部を設ける方法には、以下の
各種方法が適宜採用できる。
製造方法 例えば、第2図に示す如く、導電性金属線(10)を受け
ロール(20)と転写ロール(21)間を送給する。
この際に、はんだとバインダーあるいはフラックスを入
れたペーストポット(22)から、一定間隔で所要形状の
凹みを有するステンレス製印刷ロール(23)に塗布し、
余分なはんだペーストをドクターブレード(24)にて除
去し、転写ロール(21)上に前記凹みのハンダペースト
を転写する。
シリコンゴム製の転写ロール(21)は、硬質の受けロー
ル(20)上の導電性金属線(10)の接触にて凹み、線材
の上半周に接触するため、前記の転写されたはんだペー
ストが、導電性金属線(10)に一定間隔で印刷すること
ができる。
その後、金属線とはんだとを強固に一体化させるため
に、はんだの融点以上(通常200℃〜240℃)に加熱する
フュージング処理を施すが、はんだペーストにフラック
スを混入させた場合は、そのまま加熱すればよく、フラ
ックスを混入しない場合は、所要のフラックスを吹き付
け、浸漬などの方法で塗布した後加熱処理し、さらに冷
却後に余分なフラックスを有機溶剤や湯にて除去する。
また、フラックス材としては、塩化亜鉛フラックス等公
知の材料が使用されるが、はんだの組成比、取扱い性等
を考慮して選定することが好ましい。
このフュージング処理にて、金属線(10)に所定間隔で
上半周に被着されたはんだペーストは、溶融して線材の
当該部分の外周前面に巻回固着される。
製造方法 第3図に示す如く、外周面にシリコンゴム等の弾性体
(31)を貼着した回転ロール(30)に所定量のペースト
状はんだ(32)を載置し、図中、矢印方向に回転すると
ともに、該回転ロール(30)の下部にて、金属線(10)
を図中矢印方向に回転転動させながら押圧することによ
って、回転ロール(30)上のペースト状はんだ(32)を
導電性金属線(10)の外周面の円周方向に印刷すること
ができる。
この方法においては、複数の回転ロール(30)を金属線
(10)の軸方向に所定の間隔で配置することにより、効
率よく金属線(10)の所定位置に部分的にはんだを被着
することができる。
また、金属線とはんだとを強固に一体化させるために、
前述したフュージング処理を施す。
製造方法 第4図aに示す如く、シリコンゴム等の弾性体からなる
一対の中空スタンプ(40)(40)の各々の対向部に、ペ
ースト状はんだ(41)を塗布し、これらの間に金属線
(10)を配置するとともに、前記中空部材(40)(40)
に空気、ゲル等を所定圧で圧入して押圧することによ
り、第4図bに示す如く、中空部材(40)(40)上のペ
ースト状はんだ(41)(41)を金属線(10)の外周面の
円周方向に印刷することができる。
また、金属線(10)と平行な回転軸に複数個の前記中空
スタンプ(40)を放射状に配置し、金属線(10)を軸方
向に間欠的に移動させつつ、ペースト状はんだ(41)塗
布した中空スタンプ(40)を回転させて順次押圧を繰り
返すことによって、効率よく金属線(10)の所定位置に
部分的にはんだを被着することができる。
さらに、金属線とはんだとを強固に一体化させるため
に、前述したフュージング処理を施す。
なお、スタンプには、金属線の形状などに応じて種々形
状のものが利用でき、押圧方法も適宜選定できる。
上述した各種製造方法にてはんだ部分クラッド線を工業
的規模にて生産性良く提供することができる。
実施例 実施例1 第2図に示す製造装置を用い、ペーストポットに、平均
粒度10Mmの63%Sn−Pbはんだ粒とバインダーを入れ、外
径100mmのステンレス製凹板印刷ロールと外径60mmのシ
リコンゴム製転写ロールを用いてFe−42%Ni合金の1.0m
mΦ金属線上の上半周面に印刷した。
印刷ロールには、1.5mm幅×10mm長さ×0.03mm深さの凹
みをつけ、この部分にはんだペーストを塗布し、余分な
はんだペーストはドクタープレートで除去し、転写ロー
ラへ転写した。
転写ロールは受けロールで押えられており、転写ロール
は軟質のために金属線接触部は凹み、金属線上部半周に
接触して、はんだペーストが印刷され、金属線の上半周
に所定の間隔で20pm厚のはんだペースト層が形成された
はんだ部分クラッド線が得られた。
その後被着されたペースト状はんだの上に塩化亜鉛フラ
ックスを塗布したのち、200℃にて加熱してフュージン
グ処理を施し、さらに80℃の湯にて洗浄し余分なフラッ
クスを取り除き、金属線の所定位置の外周前面にはんだ
を強固に一体化させ、はんだクラッド部を形成した。
実施例2 42Ni−Fe合金からなる外径1.0mmの導電性金属線を用
い、前述した第3図にて説明した方法により、ペースト
状はんだを上記金属線の軸方向にそれぞれ20mmの間隔を
おいて、かつ金属線外周面の円周方向に幅10mmに被着し
た(第1図b図参照)。
被着されたペースト状はんだの上に塩化亜鉛フラックス
を塗布した後、220℃にて加熱してフュージング処理を
施し、さらに80℃の湯にて洗浄し、余分なフラックスを
取り除き、厚さ10pmのはんだクラッド部を形成した。
かかる製法によりこの発明によるはんだ部分クラッド線
を得た後、所定位置にて切断し、一方端にはんだがクラ
ッドされていない金属短線に加工した。
さらに、上記はんだがクラッドされていない部分をプレ
スにより偏平にして、各々電子部品本体への接続部を形
成してリード端子を得た。
この発明のはんだ部分クラッド線を用いて形成されたリ
ード端子は、第1図d図に示す如く、基板に挿入されは
んだ付けされる先端部分の外周全面にはんだが存在する
ため、極めてはんだ濡れ性がよく、当該電子部品分野に
て要求される濡れ面積95%以上のはんだ濡れ性を達成で
きた。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明による金属線とリード端子を示す斜視
説明図である。 第2図、第3図はこの発明の製造方法示す金属線とロー
ルの斜視説明図である。 第4図はこの発明の製造方法を示す金属線とスタンプの
縦断説明図である。 第5図は電気二重層コンデンサーの斜視説明図である。 10……導電性金属線、11……はんだ、12……リード素
材、13……リード端子、14……接続部、20……受けロー
ル、21……転写ロール、22……ペーストポット、23……
ステンレス製印刷ロール、24……ドクターブレード、30
……回転ロール、31……弾性体、32,41……ペースト状
はんだ、40……中空スタンプ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性金属線の軸方向に所定の間隔で、該
    金属線外周面にはんだを印刷したのち、フュージング処
    理にて金属線の所定外周面の全周にはんだを一体化した
    ことを特徴とするはんだ部分クラッド線の製造方法。
JP63168312A 1988-07-06 1988-07-06 はんだ部分クラッド線の製造方法 Expired - Lifetime JPH0690996B2 (ja)

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