JPH06894B2 - フルオラン系発色性染料 - Google Patents

フルオラン系発色性染料

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JPH06894B2
JPH06894B2 JP60247135A JP24713585A JPH06894B2 JP H06894 B2 JPH06894 B2 JP H06894B2 JP 60247135 A JP60247135 A JP 60247135A JP 24713585 A JP24713585 A JP 24713585A JP H06894 B2 JPH06894 B2 JP H06894B2
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fluoran
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豊 大西
哲夫 井垣
光広 柳田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規な発色性染料に関する。
〔従来の技術〕
それ自体は無色あるいは殆んど無色であるが酸性物質の
作用によつて発色する発色性染料(以下「発色性染料」
という)と、それを発色させる酸性物質(顕色剤)とか
らなる発色系を利用する記録体としては例えば代表的な
ものとして感圧複写紙あるいは感熱記録紙がある。
そしてこれらの記録体において青色に発色する発色性染
料としては3,3−ビス(p−ジメチルアミノフエニル)
−6−ジメチルアミノフタライド、ベンゾイルリユーコ
メチレンブルー、5(または7)−(1−オクチル−2
−メチルインドール−3−イル)−5(または7)−
(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフエニル)−5,7
−ジヒドロフロ(3,4−b)−ピリジン−7(または
5)−オンなどが実用に供されている。しかしながらこ
れらの発色性染料によつて得られる発色は対光堅牢性あ
るいは発色速度などの点において充分な満足が得られる
ものではない。青色に発色するフルオラン系の発色性染
料としては特公昭46-10079号、特公昭47-1180号、およ
び特開昭57-169484号公報に記載されている化合物があ
るがこれらの化合物の発色は淡青色であつて、さらに色
濃度の大なるフルオラン化合物が要望されている。
〔発明が解決しようとする問題点ならびに問題を解決するための手段〕
本発明は酸性物質の作用によつて直ちに濃厚な青色に発
色し、その発色が光照射に対して極めて堅牢な新規なフ
ルオラン化合物を提供するものである。
即ち発明者等は一般式 (式中R1およびR2はそれぞれ独立に水素原子低級アルキ
ル基またはベンジル基を表わし、R3は水素原子または低
級アルキル基を表わし、R4は水素原子、塩素原子、弗素
原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基またはトリフ
ルオロメチル基を表わす) で表わされるフルオラン化合物が酸性物質の作用によつ
て速かに濃厚な青色に発色しその発色が光に対して非常
に堅牢であることを見出して本発明を完成した。
一般式(I)で表わされるフルオラン化合物の数例を第1
表に記す。
これら化合物は酸性物質例えばクレーによつて濃暗青色
に発色する。
本発明のフルオラン化合物が有する興味ある性質の一つ
はその濃暗青色の発色が可視光の長波長部から近赤外部
にわたる波長の電磁波を吸収することである(添付図面
参照)。この性質の故に本発明のフルオラン化合物は可
視光の長波長部あるいは近赤外部の電磁波を利用する情
報読み取り装置用の記録体にも使用され得るものであ
る。
本発明のフルオラン化合物を利用する発色性記録体とし
ては感圧複写あるいは感熱記録用の記録体の他に例えば
感熱転写、通電記録、電子写真、感光性記録、超音波記
録、静電記録、感光性印刷などに使用する記録体に用い
られる。
本発明のフルオラン化合物をこれらの記録体に使用する
方法は従来既知の発色性染料をそれらに使用する方法と
同じである。
則ちこのフルオラン化合物を感圧複写紙に使用するには
米国特許第2,548,365号、同第2,548,366号、同第2,800,
457号、同第2,800,458号明細書、特開昭58-112041号あ
るいは特開昭58-139738号公報に記載されている方法に
準じて感圧複写紙を製造することができる。
感圧複写紙としては発色性染料の有機溶媒溶液を内包す
るミクロカプセルを下面に塗布担持している上葉紙と顕
色剤(酸性物質)を上面に塗布担持している下葉紙とか
らなるユニツト(さらに上面に顕色剤を担持し下面にミ
クロカプセルを担持している中葉紙もユニツトの中に加
わり得る)でも、あるいはミクロカプセルと顕色剤とが
同一の紙面に塗布されているいわゆるセルフコンテント
ペーパーであつてもよい。
有機溶媒としては例えばジフエニルメタン系、アルキル
ナフタレン系あるいはアルキルトリフエニル系など、発
色性染料をよく溶解し、不活性で非揮発性のものが用い
られる。
使用する顕色剤としては従来既知のものが用いられ、例
えば酸性白土、活性白土、アタバルジヤイト、ベントナ
イト、コロイダルシリカ、珪酸アルミニウム、珪酸マグ
ネシウム、珪酸亜鉛、珪酸錫、焼成カオリン、タルクな
どの無機酸性物質、安息香酸、p−tert−ブチル安息香
酸、フタル酸、没食子酸、サリチル酸、3−イソプロピ
ルサリチル酸、3−フエニルサリチル酸、3−シクロヘ
キシルサリチル酸、3,5−ジ−tert−ブチルサリチル
酸、3−メチル−5−ベンジルサリチル酸、3−フエニ
ル−5−(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3,
5−ジ−(2−メチルベンジル)サリチル酸、2−ヒド
ロキシ−1−ベンジル−3−ナフトエ酸などの芳香族カ
ルボン酸、これら芳香族カルボン酸と亜鉛、マグネシウ
ム、アルミニウム、チタンなどのごとき金属との塩、p
−フエニルフエノール−ホルマリン樹脂、p−ブチルフ
エノール−アセチレン樹脂などのフエノール樹脂系顕色
剤、これらフエノール樹脂系顕色剤と上記芳香族カルボ
ン酸の金属塩との混合物、などを挙げることができる。
本発明のフルオラン化合物を使用して感熱記録紙を製造
する方法は、既知の発色性染料の場合と同様であり、例
えば特公昭39-27579号、特公昭43-4160号、特公昭45-14
039号あるいは特開昭59-7087号公報などに記載されてい
る方法に準じて製造することができる。即ち、例えば本
発明のフルオラン化合物またはそれと他の発色性染料と
の混合物の微粒子および顕色剤酸性物質の微粒子を水溶
性結合剤の水溶液中に分散させた懸濁液を紙に塗布して
乾燥することによつて発色性の優れた感熱記録紙が得ら
れる。そして上記懸濁液中に増感剤を添加した場合には
適めて高感度の感熱記録紙を得ることができる。この懸
濁液はさらに填料、分散剤、発色画像安定化剤、酸化防
止剤、減感剤、粘着防止剤、消泡剤、光安定剤、螢光増
白剤などをも含有させることができる。
この際使用する顕色剤としては例えば前記したビスフ
エ,ールA、4,4′−セカンダリープチリデンビスフエ
ノール、4,4′−シクロヘキシリデンビスフエノール、
2,2′−ジヒドロキシジフエニル、ペンタメチレン−ビ
ス(4−ヒドロキシベンゾエート)などのビスフエノー
ル化合物、1,7−ジ(4−ヒドロキシフエニルチオ)−
3,5−ジオキサヘプタンのような含硫黄ビスフエノール
化合物、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4−ヒドロ
キシ安息香酸エチル、4−ヒドロキシ安息香酸プロピ
ル、4−ヒドロキシ安息香酸イソプロピル、4−ヒドロ
キシ安息香酸ブチル、4−ヒドロキシ安息香酸イソブチ
ル、4−ヒドロキシ安息香酸クロロベンジル、4−ヒド
ロキシ安息香酸メチルベンジル、4−ヒドロキシ安息香
酸ジフエニルメチルなどの4−ヒドロキシ安息香酸エス
テル類、4−ヒドロキシ−4′−メチルジフエニルスル
ホン、4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフエニ
ルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−ブトキシジフエニ
ルスルホンなどのヒドロキシスルホン類、4−ヒドロキ
シフタル酸ジメチル、4−ヒドロキシフタル酸ジシクロ
ヘキシル、4−ヒドロキシフタル酸ジフエニルなどの4
−ヒドロキシフタル酸ジエステル類、例えば2−ヒドロ
キシ−6−カルボキシナフタレンのようなヒドロキシナ
フトエ酸のエステル酸、さらにヒドロキシアセトフエノ
ン、p−フエニルフエノール、4−ヒドロキシフエニル
酢酸ベンジル、p−ベンジルフエノール、ハイドロキノ
ン−モノベンジルエーテルなどを挙げることができる。
水溶性結合剤としては例えばポリビニルアルコール、ヒ
ドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、スチレン−無水マレイン酸共重合体塩、スチレン−
ブタジエンエマルジヨン、酢酸ビニル−無水マレイン酸
エマルジヨン、ポリアクリル酸塩、ポリアクリルアミ
ド、殿粉類、カゼイン、アラビアゴムなどを挙げること
ができるがこれらのみに限られるものではない。
増感剤としては例えば高級脂肪酸アミド、ベンズアミ
ド、ステアリン酸アニリド、アセト酢酸アニリド、チオ
アセトアニリド、フタル酸ジメチル、テレフタル酸ジベ
ンジル、イソフタル酸ジベンジル、ビス(tert−ブチル
フエノール)類、例えば4,4′−ジメトキシジフエニル
スルホン、4−iso−プロポキシ−4′−n−ブトキシス
ルホン、4,4′−ジブトキシジフエニルスルホン、4,4′
−ジ−n−(またはiso−)ペンチルオキシジフエニル
スルホンなどのようなビスフエノールSのジエーテル
類、ジフエニルアミン、カルバゾール、2,3−ジ−m−
トリルブタン、4,4′−ジメチルビフエニル、ジ−β−
ナフチルフエニレンジアミンなどを挙げることができ、
填料としては例えばクレー、タルク、カオリン、サテン
ホワイト、酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム、硫酸バリウム、珪酸マグネシウム、珪酸アルミニ
ウムなどを挙げることができる。
さらに分散剤としては例えばスルホコハク酸ジオクチル
ナトリウムのようなスルホコハク酸エステル類、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリルアルコール
硫酸エステルのナトリウム塩、脂肪酸塩などを、発色画
像安定化剤としては例えばサリチル酸誘導体、オキシナ
フトエ酸誘導体の金属塩(とくに亜鉛塩)その他水不溶
性の亜鉛化合物などを、酸化防止剤としては例えば2,
2′−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフ
エノール)、2,2′−メチレンビス(4−エチル−6−t
ert−ブチルフエノール)、4,4′−プロピルメチレンビ
ス(3−メチル−6−tert−ブチルフエノール)、4,
4′−チオビス(2−tert−ブチル−5−メチルフエノ
ール)などを、減感剤としては例えば脂肪族高級アルコ
ール、ポリエチレングリコール、グアニジン誘導体など
を、また粘着防止剤としては例えばステアリン酸、ステ
アリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、カルナウバワ
ツクス、パラフインワツクス、エステルワツクスなどを
挙げることができる。
本発明のフルオラン化合物を感熱転写に用いるには例え
ば特開昭58-212,985号、特開昭59-33,185号、特開昭59-
42,995号あるいは特開昭59-225,986号公報に記載された
方法に準じ用いることができ、通電記録紙に用いるには
例えば特開昭48-96,137号、特開昭48-101,935あるいは
特開昭49-11,344号公報記載の方法、また電子写真用と
して用いるには例えば特開昭52-24,530号あるいは特開
昭52-56,932号公報記載の方法に準じて用いることがで
きる。
さらに本発明のフルオラン化合物を感光性記録に用いる
には例えば特公昭38-24,188号、特公昭45-10,550号、特
公昭49-45978号、特開昭50-80120号、特開昭50-126,228
号、特開昭52-141633号あるいは特開昭54-147829号公報
記載の方法に準じて用いることができる。この場合エネ
ルギー線によつてプロトン酸あるいはルイス酸を発生す
る酸前駆体としては例えば特開昭55-13780号公報に記さ
れている有機ハロゲン化合物(アミン系化合物によつて
増感することもできる)、ジアゾニウム塩、ヨードニウ
ム塩などの他、ジメチルフエナシルスルホニウムヘキサ
フルオロりん酸塩あるいはトリフエニルスルホニウムヘ
キサフルオロアンチモン酸(v)塩などのスルホニウム塩
が用いられる。
また超音波記録に用いるにはフランス特許第2120922
号、静電記録に用いるには特公昭49-3932号、感光性印
刷材に用いるには特開昭48-12104号公報記載の方法に準
じて用いることができる。
これらの方法に従つて製造された記録紙は必要に応じて
その表面に保護層を設けることができ、また裏面に粘着
層を設けてラベルとしての使用を便利にすることもでき
る。
またこれらの方法に従つて製造された記録材料は前述し
たバーコードに利用されるだけでなく、図書、文書など
の複写、電子計算機、フアクシミリ、券売機、ラベルな
どに利用され、またさらに高密度に入力された情報、例
えば肉眼では記録の情報がわからない偽造防止、複製防
止、解錠装置あるいはレーザーデイスク等にも応用でき
その利用分野は広い。
これらの記録体において、本発明のフルオラン化合物は
単品で、あるいはそれらの数種を混合して使用される
他、既知の発色性染料、例えばクリスタルバイオレツト
ラクトン、ベンゾイルリウコメチレンブルー、5(また
は7)−(1−オクチル−2−メチルインドール−3−
イル)−5(または7)−(4−ジエチルアミノ−2−
エトキシフエニル)−5,7−ジヒドロフロ(3,4−b)−
ピリジン−7(または5)−オンの如き青色発色性染
料、3−ジエチルアミノ−5−メチル−7−ジベンジル
アミノフルオラン、3−N−イソブチル−エチルアミノ
−7−フエニルアミノフルオランの如き緑色発色性染
料、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフル
オラン、3−シクロヘキシルアミノ−6−クロロフルオ
ランの如き赤色発色性染料あるいは各種のフルオラン系
の黒色発色性染料(それらの代表的なものとして例えば
3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−フエニルアミノ
フルオラン、3−N−メチル−シクロヘキシルアミノ−
6−メチル−7−フエニルアミノフルオラン、3−N−
メチル−n−プロピルアミノ−6−メチル−7−フエニ
ルアミノフルオラン、3−N−イソペンチル−エチルア
ミノ−6−メチル−7−フエニルアミノフルオラン、3
−ジエチルアミノ−7−m−トリフルオロメチルフエニ
ルアミノフルオラン、3−ジ−n−ブチルアミノ−7−
クロロフエニルアミノフルオラン、3−N−エチルトル
イジノ−6−メチル−7−フエニルアミノフルオランな
どを挙げることができる)などと混合使用することがで
きる。
さらに本発明のフルオラン化合物は発色時において可視
光の長波長部から近赤外部にわたる電磁波を吸収する色
素を生成する発色性染料との併用も可能であり、その併
用によつて光堅牢性の優れた記録体を製造することがで
きる。そのような発色性染料としては例えばフタライド
系およびその近縁の化合物が特開昭51-121,035号、特開
昭51-121,037号、特開昭51-121,038号、特開昭55-115,4
48号、特開昭55-115,449号、特開昭55-115,450号、特開
昭55-115,451号、特開昭55-115,452号、特開昭55-115,4
56号、特開昭57-167,979号、特開昭58-157,779号、特開
昭60-8,364号、特開昭60-27,589号、などによつて知ら
れておりまたチオフルオラン系の化合物が特開昭59-14
8,695号公報によつて、フルオレン系の化合物が特開昭5
9-199,757号、ヨーロツパ特許出願公開第124377号公報
などによつて知られている。
本発明のフルオラン化合物は一般式 (式中R1およびR2は前記と同じである)で表わされる安
息香酸誘導体と一般式 (式中R3およびR4は前記と同じであり、R5は水素原子ま
たは低級アルキル基を表わす)で表わされるジフエニル
アミン誘導体とを強酸の存在下に反応させることによつ
て得られる。
本発明の化合物を製造するための前記(II)の化合物も、
文献未載の化合物であり3−(p−フエニルアミノフエ
ニルアミノフエノール誘導体と無水フタル酸あるいはフ
タルイミドとを必要に応じて溶媒中で反応させることに
より容易に製造できる。
実施例1 (合成例) 2−(2−ヒドロキシ−4−p−フエニルアミノフエニ
ルアミノベンゾイル)安息香酸 11.6gと4−メトキシ−2−メチルジフエニルアミン 7.0gとを濃硫酸70.0g中に加え、25℃の温度で24
時間撹拌を続けた後、氷水600ml中に注加し、析出物を
取した。得られたケーキを5%苛性ソーダ水溶液200m
lおよびトルエン300ml中に加え、撹拌しながら3時間還
流し、分液後トルエン層を熱湯で洗つた後、微量の不溶
物を濾去してからトルエンを留去濃縮した。濃縮液から
析出する結晶を濾取洗浄して3−p−フエニルアミノフ
エニルアミノ−6−メチル−7−フエニルアミノフルオ
ラン(第1表、化合物No.1)5.0gを融点146.0〜147.5
℃の淡黄色の結晶として得た。
この合成で使用した2−(2−ヒドロキシ−4−p−フ
エニルアミノフエニルアミノベンゾイル)安息香酸はp
−アミノジフエニルアミンとレゾルシンとを無水りん酸
の存在下で200℃に加熱することによつて得られる3
−(p−フエニルアミノフエニルアミノ)フエノール
(融点141.6〜142.2℃の結晶)13.8g、フタルイミド7.
4gおよびほう酸10.8gとを200℃に2時間加熱熔融
したのち、10%苛性ソーダ水溶液250mlと12時間還
流し、得られた固体をクロロホルムに溶解してシリカゲ
ルのカラムによつて精製することによつて得られる融点
101.0〜102.5℃の黄緑色の結晶である。
実施例2 (合成例) 実施例1で使用した4−メトキシ−2−メチルジフエニ
ルアミンの代りに4−エトキシ−ジフエニルアミンを使
用して実施例1とほぼ同様の実験を行つて、3−p−フ
エニルアミノフエニルアミノ−7−フエニルアミノフル
オランを融点213.6〜214.8℃の淡黄色の結晶として得
た。
実施例3 (合成例) 実施例1で使用した2−(2−ヒドロキシ−4−p−フ
エニルアミノフエニルアミノベンゾイル)安息香酸の代
りに2−〔2−ヒドロキシ−4−{N−メチル−p−
(N′−メチルフエニルアミノ)フエニルアミノ}ベン
ゾイル〕安息香酸(融点200.4〜202.4℃)12.3gを使用
して実施例1とほぼ同様の実験を行つて、3-〔N−メチ
ル−p−(N′−メチルフエニルアミノ)フエニルアミ
ノ〕−6−メチル−7−フエニルアミノフルオラン(第
1表、化合物No.9)を融点112.0〜116.0℃の白色の結
晶として得た。
ここで使用した2−〔2−ヒドロキシ−4−{N−メチ
ル−p−(N′−メチルフエニルアミノ)フエニルアミ
ノ}ベンゾイル安息香酸はエタノール中で3−(p−フ
エニルアミノフエニルアミノ)フエノールに酢酸ソーダ
の存在下に沃化メチルを反応させることによつて得られ
た3−〔N−メチル−p−(N−メチルフエニルアミ
ノ)フエニルアミノ〕フエノール(融点121.0〜123.3℃
の白色結晶)をトルエン中で無水フタル酸と共に加熱還
流することによつて融点200.4〜202.4℃の結晶として得
られた。
実施例4 (合成例) 実施例1における2−(2−ヒドロキシ−4−p−フエ
ニルアミノフエニルアミノベンゾイル安息香酸の代りに
2−〔2−ヒドロキシ−4−{N−ベンジル−p−
(N′−ベンジルフエニルアミノ)フエニルアミノ}ベ
ンゾイル〕安息香酸18.1gを使用して実施例1とほぼ同
様の実験を行つて3−〔N−ベンジル−p−(N−ベン
ジルフエニルアミノ)フエニルアミノ〕−6−メチル−
7−フエニルアミノフルオラン(第1表、化合物No.1
0)を融点110.0゜〜118.0℃の淡黄褐色の固体として得
た。ここで使用した2−〔2−ヒドロキシ−4−{N−
ベンジル−p−(N−ベンジルフエニルアミノ)フエニ
ルアミノ}ベンゾイル〕安息香酸はエタノール中で酢酸
ソーダの存在下に3−(p−フエニルアミノフエニルア
ミノ)フエノールに過剰のベンジルクロライドを反応さ
せることによつて得られた3−〔N−ベンジル−p−
(N−ベンジルフエニルアミノ)フエニルアミノ〕フエ
ノール(融点132.0〜136.0℃の青紫色の固体)をトルエ
ン中で無水フタル酸と加熱することによつて得られる融
点162.0〜169.0℃の黄緑色の固体である。
実施例5 (クレーによる発色) 一般式(I)で表わされるフルオラン化合物のトルエン溶
液(濃度0.1g/20ml)にクレー塗布の感圧複写紙用下葉
紙(富士写真フイルム株式会社製)を15秒間浸し、と
り出して10秒間トルエン溶液を流下させ濾紙で表面を
ふきとつて風乾し、その発色面の色調を観察した。その
結果を第1表に記した。第1表の化合物No.1およびNo.
10についてそれらの発色面を分光光度計−積分球を使
用して測定した反射曲線を第1図に示した。
実施例 6 3−p−フエニルアミノフエニルアミノ−6−メチル−
7−フエニルアミノフルオラン4.0gをアルキルジフエ
ニルメタン(日石化学株式会社、商標、ハイゾールSAS
296)50.0gおよびジイソプロピルナフタレン(クレハ
化学株式会社、商標、KMC-113)36.0gと混合加熱して
溶解し、90℃で10分間撹拌して冷却した(A液)。
他方スルホン酸変性ポリビニルアルコール(日本合成化
学工業株式会社、商標、ゴーセノール CKS-50、平均重
合度約300、けん化度97%、変性度10モル%)の
10%水溶液30.0g、エチレン無水マレイン酸共重合体
(モンサント社、商標、EMA-31)の10%水溶液15.0g
および水67.5mlを混合し、さらに尿素5.0gおよびレゾ
ルシン0.5gを加えて溶解したのち20%の苛性ソーダ
水溶液を用いてpH3.4に調整した(B液)。
A液をB液に加えてホモミキサーを用いて9,000rpmで2
分間撹拌してエマルジヨンとなし、次いで35%ホルマ
リン水溶液14.0gを加えて9,000rpmの撹拌を3分間行つ
た後回転数を8,000rpmに下げ、昇温して60〜65℃の
温度で60分間撹拌を続けた。ホモミキサーによる撹拌
を中止し液温を40℃に冷してから28%アンモニア水
を加えてpHを7.5に調整してマイクロカプセルの懸濁液
を得た。
この懸濁液(30℃以下の温度)27.0g、小麦殿粉3.5
g、8%小麦殿粉液8.5gおよび水34.0mlをスターラー
を用いて室温で30分間混合撹拌して塗布液をつくつ
た。
この塗布液をワイヤーバーNo.12を持いて白色原紙に
塗布し、60℃の温風で3分間乾燥して感圧複写紙の上
葉紙を作成した。
フエノールホルマリン樹脂を塗布して乾燥して作成した
感圧複写紙用下葉紙の塗布面に上記上葉紙の塗布面を重
ねて上葉紙の上から字を書いたところ、下葉紙の塗布面
に濃暗青色の字が現れた。この濃青色の色は光に対して
非常に堅牢であつた。
実施例 7 3−〔N−メチル−p−(N′−メチルフエニルアミ
ノ)フエニルアミノ−6−メチル−7−フエニルアミノ
フルオラン3.5g、ポリビニルアルコール(株式会社ク
ラレ、商標、クラレ-105)の15%水溶液41.5g、クレ
ー(エンゲルハルト社、商標、ULTRA WHITE 90)15.0g
および純水40.0gをガラスビーズ(径1〜1.5mm)150g
と共に250mlのポリエチレン瓶に入れ密栓してRed Devil
社製ペイントコンデイシヨーナーに装着し、630回/
分の振動数で5時間振盪したのち、ガラスビーズを除去
して付加物A−1の水性懸濁液を得た(懸濁液A)。
他方顕色剤として、ビスフエノールA10.5g、ポリビニ
ルアルコール(前記と同じ)の15%水溶液41.5g、クレ
ー(前記と同じ)8.0gおよび純水40.0gをガラスビー
ズ150gと共に250mlのポリエチレン瓶に入れ、密栓して
ペイントコンデイシヨナーで630回/分の振動数で8
時間振盪したのち、ガラスビーズを除去してビスフエノ
ールAの水性懸濁液を得た(懸濁液B)。
A液およびB液の各10gを混合し、20分間撹拌して
塗布液を製造した。
この塗布液を白色原紙にワイヤーロツドNo.12を用いて
塗布し、60℃の温風で2分間乾燥して感熱記録紙を製
造した。
この感熱記録紙の塗布面を、熱傾斜試験機(株式会社東
洋精機製作所製)を用い、150℃の温度で5秒間加熱し
(1kg/cm2)で発色させた。その色調は濃い暗青色であ
つた。この発色面を太陽光に5時間曝したが発色の色調
に著しい変化は見られなかつた。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本発明のフルオラン化合物のクレーによる発
色の反射スペクトルである。 曲線aは第1表の化合物No.1のものであり、曲線bは
第1表の化合物No.10のものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (式中R1およびR2はそれぞれ独立に水素原子、低級アル
    キル基またはベンジル基を表わし、R3は水素原子または
    低級アルキル基を表わし、R4は水素原子、塩素原子、弗
    素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基またはトリ
    フルオロメチル基を表わす) で表わされるフルオラン系発色性染料。
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