JP2529059Y2 - 処理槽 - Google Patents
処理槽Info
- Publication number
- JP2529059Y2 JP2529059Y2 JP1989074204U JP7420489U JP2529059Y2 JP 2529059 Y2 JP2529059 Y2 JP 2529059Y2 JP 1989074204 U JP1989074204 U JP 1989074204U JP 7420489 U JP7420489 U JP 7420489U JP 2529059 Y2 JP2529059 Y2 JP 2529059Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tank
- magnetic force
- iron powder
- magnet body
- wall surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
- Coating Apparatus (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、槽内液中の鉄粉を捕集できるようした処理
槽に関する。
槽に関する。
[従来の技術] 例えば、自動車ボディをワークとする電着塗装装置で
は、円滑塗装と塗膜品質保障等の観点から電着槽内の塗
料液を撹拌・循環し、さらには液表層のアワを回収して
いる。顔料・樹脂の固形化によるブツや肌荒れの発生未
然防止等のためである。
は、円滑塗装と塗膜品質保障等の観点から電着槽内の塗
料液を撹拌・循環し、さらには液表層のアワを回収して
いる。顔料・樹脂の固形化によるブツや肌荒れの発生未
然防止等のためである。
しかし、かかる手を尽しても、例えばホワイトカラー
の場合に塗膜が変色したり、耐久性が劣ることがある。
その原因の一つに前処理装置からの鉄粉の混入が挙げら
れる。このため、例えば実開昭64-14162号に開示されて
いる如く、電着槽内に永久磁石アセンブリーを吊下浸漬
させ、液中浮遊鉄粉を吸着捕集することが提案されてい
る。
の場合に塗膜が変色したり、耐久性が劣ることがある。
その原因の一つに前処理装置からの鉄粉の混入が挙げら
れる。このため、例えば実開昭64-14162号に開示されて
いる如く、電着槽内に永久磁石アセンブリーを吊下浸漬
させ、液中浮遊鉄粉を吸着捕集することが提案されてい
る。
[考案が解決しようとする課題] しかし、この吸着捕集手段では、いかに永久磁石アセ
ンブリーの本数を増大させてもあるいは磁石を強めても
十分な鉄粉捕集ができない。永久磁石アセンブリーの配
設位置は電極等槽内機器や浸漬ワークとの関係から制約
されるからである。また、永久磁石アセンブリーが強力
循環・撹拌によって槽壁に吸着し鉄粉捕集不能となる場
合が生ずる。これを回避するには永久磁石アセンブリー
の吊下機構を強力としなければならず、コスト高を招く
ばかりか、電着槽が大型化する欠点がある。
ンブリーの本数を増大させてもあるいは磁石を強めても
十分な鉄粉捕集ができない。永久磁石アセンブリーの配
設位置は電極等槽内機器や浸漬ワークとの関係から制約
されるからである。また、永久磁石アセンブリーが強力
循環・撹拌によって槽壁に吸着し鉄粉捕集不能となる場
合が生ずる。これを回避するには永久磁石アセンブリー
の吊下機構を強力としなければならず、コスト高を招く
ばかりか、電着槽が大型化する欠点がある。
また、かかる電着槽内の液中鉄粉は湯洗・脱脂等々の
前処理装置から持込まれるものであるが、前処理装置を
形成する各処理槽内への設置はレイアウト、液組成等々
の制約から難しい場合も多い。
前処理装置から持込まれるものであるが、前処理装置を
形成する各処理槽内への設置はレイアウト、液組成等々
の制約から難しい場合も多い。
一方において、プレス工程、溶接工程でワークに付着
した鉄粉は、はじめに前処理装置の最先の例えば湯洗槽
に持込まれる。また、湯洗槽から次段の例えば脱脂槽に
持込まれる。したがって、湯洗槽では週毎に槽底に沈澱
した鉄粉の除去作業を行っている。この作業はラインを
停止したうえで行う必要がありかつ重労働である。ま
た、上記脱脂槽等においても1〜3月毎に鉄粉除去作業
を行う必要があるから全体として生産能率を低下させて
いる。しかも、湯洗槽の週毎除去作業はライン停止との
関係から妥協した期間であり、本来的には日毎に行うこ
とが望ましい。
した鉄粉は、はじめに前処理装置の最先の例えば湯洗槽
に持込まれる。また、湯洗槽から次段の例えば脱脂槽に
持込まれる。したがって、湯洗槽では週毎に槽底に沈澱
した鉄粉の除去作業を行っている。この作業はラインを
停止したうえで行う必要がありかつ重労働である。ま
た、上記脱脂槽等においても1〜3月毎に鉄粉除去作業
を行う必要があるから全体として生産能率を低下させて
いる。しかも、湯洗槽の週毎除去作業はライン停止との
関係から妥協した期間であり、本来的には日毎に行うこ
とが望ましい。
さらに、この湯洗槽での鉄粉除去は沈澱・堆積を待っ
て行うものであるから、比較的微細な鉄粉は除去できず
ワーク付着液とともに後置前処理槽及び電着槽等へ持込
まれる。したがって、上述電着槽での問題が回避困難と
なるわけである。
て行うものであるから、比較的微細な鉄粉は除去できず
ワーク付着液とともに後置前処理槽及び電着槽等へ持込
まれる。したがって、上述電着槽での問題が回避困難と
なるわけである。
本考案は、上記事情に鑑みなされたもので、その目的
は槽内設置スペースを必要とせずその配設位置が任意に
選択でき、磁力作用によって液中鉄粉を高能率かつ確実
に捕集・除去できる処理槽を提供することにある。
は槽内設置スペースを必要とせずその配設位置が任意に
選択でき、磁力作用によって液中鉄粉を高能率かつ確実
に捕集・除去できる処理槽を提供することにある。
[考案が解決しようとする課題] 本考案は、永久磁石から形成され槽内液中の鉄粉を槽
内壁面に吸着させるに十分な磁力を持つ磁石体を槽外壁
面に接近配設するとともに当該槽壁を非磁性材料から形
成し、前記磁石体の近傍に配設されかつ励磁された場合
に該磁石体の槽内壁面に吸着された鉄粉に及ぼす磁力と
反作用して当該磁力を見掛上除去する磁力除去用電磁石
を設けたことを特徴とする。
内壁面に吸着させるに十分な磁力を持つ磁石体を槽外壁
面に接近配設するとともに当該槽壁を非磁性材料から形
成し、前記磁石体の近傍に配設されかつ励磁された場合
に該磁石体の槽内壁面に吸着された鉄粉に及ぼす磁力と
反作用して当該磁力を見掛上除去する磁力除去用電磁石
を設けたことを特徴とする。
[作用] 本考案では、槽外壁面に接近配設された磁石体からの
磁力が、槽壁を通し槽内液中の鉄粉を槽内壁面に吸引・
吸着する。
磁力が、槽壁を通し槽内液中の鉄粉を槽内壁面に吸引・
吸着する。
かかる磁石体は永久磁石から形成されているので、運
用電力等を必要とせずかつ常時安定して吸引作用を発揮
できる。
用電力等を必要とせずかつ常時安定して吸引作用を発揮
できる。
ここに、適時、例えば槽内点検時に、磁力除去用電磁
石によって吸着鉄粉に及ぼす磁石体の磁力を解ければ、
当該槽壁が非磁性材料から形成されているので、槽内壁
面に吸着されていた鉄粉を容易に除去・回収することが
できる。
石によって吸着鉄粉に及ぼす磁石体の磁力を解ければ、
当該槽壁が非磁性材料から形成されているので、槽内壁
面に吸着されていた鉄粉を容易に除去・回収することが
できる。
[実施例] 以下、本考案の一実施例について図面に基づいて説明
する。
する。
この実施例は、第1図〜第4図に示す如く、処理槽1
の外側に槽内液中の鉄粉を吸引する磁石体10と磁力除去
手段20とを設けた構成としている。
の外側に槽内液中の鉄粉を吸引する磁石体10と磁力除去
手段20とを設けた構成としている。
処理槽1は、電着槽である。電着槽1は、第2図に示
す如くワークを浸漬する本槽2と液面調整等のためのオ
ーバーフロー槽5とからなる。ワークは搬送手段7によ
って移送される。
す如くワークを浸漬する本槽2と液面調整等のためのオ
ーバーフロー槽5とからなる。ワークは搬送手段7によ
って移送される。
本槽2は全体として鉄製であり、内面が塩化ビニール
でライニングされているが、詳細後記の磁石体10との関
係によりその一部3を非磁性材料たる18−8ステンレス
鋼としている。4は、鉄製部分である。
でライニングされているが、詳細後記の磁石体10との関
係によりその一部3を非磁性材料たる18−8ステンレス
鋼としている。4は、鉄製部分である。
なお、6,6はワークが槽内壁面3Iに接近することを防
止する保護ガイドである。電極、液循環装置等は図示省
略されている。
止する保護ガイドである。電極、液循環装置等は図示省
略されている。
次に、磁石体10は、第3図に示す如く、塩化ビニール
製のケース16とこのケース16内に非磁性材料のスペーサ
12を介して直列配設された複数の磁石11と両者11,16間
に介装されたヨーク15とから形成されている。各磁石11
は永久磁石であって磁力強化のために上下に同一磁極が
対向するように配設されている。ヨーク15は、磁性材料
たる鉄製とされ3方を囲みかつ槽1内方向に向けて開放
する形状とされている。
製のケース16とこのケース16内に非磁性材料のスペーサ
12を介して直列配設された複数の磁石11と両者11,16間
に介装されたヨーク15とから形成されている。各磁石11
は永久磁石であって磁力強化のために上下に同一磁極が
対向するように配設されている。ヨーク15は、磁性材料
たる鉄製とされ3方を囲みかつ槽1内方向に向けて開放
する形状とされている。
すなわち、磁石体10は、槽1(2)内液中の鉄粉を槽
内壁面3Iに吸着させる十分な磁力を持つものとされ、槽
外壁面30に接近配設されている。この実施例では3台設
けられている。よって、電着槽1内に設置スペースも必
要とせず、任意の箇所に適数だけ設置できる。
内壁面3Iに吸着させる十分な磁力を持つものとされ、槽
外壁面30に接近配設されている。この実施例では3台設
けられている。よって、電着槽1内に設置スペースも必
要とせず、任意の箇所に適数だけ設置できる。
したがって、磁石体10は槽2内液中の鉄粉を槽内壁面
3I方向に吸引する磁力を発生する。吸引された鉄粉は、
磁力作用によって槽内壁面3Iに吸着される。
3I方向に吸引する磁力を発生する。吸引された鉄粉は、
磁力作用によって槽内壁面3Iに吸着される。
ところで、電着槽等の処理槽はコストの面から鉄製と
され内面に塩化ビニール等のライニングを施す構造とさ
れるのが一般的である。したがって、磁石体10を槽外配
設したのでは磁石体10からの磁力線は磁性体たる広範な
鉄製壁面に沿って形成されるので、液中鉄粉の吸引力は
消滅されてしまう。反面において、鉄製槽壁は強磁性体
ゆえ、磁石体10からの磁力を切ったとしても永久磁石と
なってしまうから、一旦吸着した鉄粉を容易に剥離する
ことができなくなってしまう。
され内面に塩化ビニール等のライニングを施す構造とさ
れるのが一般的である。したがって、磁石体10を槽外配
設したのでは磁石体10からの磁力線は磁性体たる広範な
鉄製壁面に沿って形成されるので、液中鉄粉の吸引力は
消滅されてしまう。反面において、鉄製槽壁は強磁性体
ゆえ、磁石体10からの磁力を切ったとしても永久磁石と
なってしまうから、一旦吸着した鉄粉を容易に剥離する
ことができなくなってしまう。
一方、電着槽1は、例えば、長さ20〜25m,幅6m,深さ5
mの如く大型であるため、分割壁面材料を溶接結合して
成形されているのが実情である。
mの如く大型であるため、分割壁面材料を溶接結合して
成形されているのが実情である。
ここに、本考案にあっては、強磁性材料と鉄粉吸引力
との関係および槽の構造に着目し、少なくとも配設磁石
体10に対応する槽壁3すなわち槽壁面(3I,30)を非磁
性材料から形成しているのである。したがって、磁石体
10からの磁力は、槽壁面(3I,30)を通して液中に作用
し鉄粉を吸引しかつ槽内壁面3Iに吸着し続けられる。ま
た、磁石体10の磁力を除去すれば槽壁面(3I,30)は永
久磁石化していないので吸着していた鉄粉の大部分は自
然剥離されかつ液とともに吸着残存する鉄粉は槽内壁面
3Iに沿って容易に除去することが可能となる。次に、磁
力除去用電磁石20は、永久磁石から形成された磁石体10
の磁力を適時かつ迅速に除去する手段である。具体的に
は、磁力除去用電磁石20は、磁石体10の近傍に配設され
かつ励磁された場合に磁石体10の磁力と反作用して該磁
石体10の鉄粉吸引用の磁力を見掛上除去する電磁石21,2
2,23,24(第1図および第4図参照)から形成されてい
る。各電磁石21等は磁石体10の四方を囲むよう形成され
ている。したがって、電着槽1内の清掃作業時等におい
てこの電磁石21,22,23,24を図示しない電源で駆動すれ
ば、磁石体10の磁力を打消し、槽内壁面3Iから吸着鉄粉
を除去できる。
との関係および槽の構造に着目し、少なくとも配設磁石
体10に対応する槽壁3すなわち槽壁面(3I,30)を非磁
性材料から形成しているのである。したがって、磁石体
10からの磁力は、槽壁面(3I,30)を通して液中に作用
し鉄粉を吸引しかつ槽内壁面3Iに吸着し続けられる。ま
た、磁石体10の磁力を除去すれば槽壁面(3I,30)は永
久磁石化していないので吸着していた鉄粉の大部分は自
然剥離されかつ液とともに吸着残存する鉄粉は槽内壁面
3Iに沿って容易に除去することが可能となる。次に、磁
力除去用電磁石20は、永久磁石から形成された磁石体10
の磁力を適時かつ迅速に除去する手段である。具体的に
は、磁力除去用電磁石20は、磁石体10の近傍に配設され
かつ励磁された場合に磁石体10の磁力と反作用して該磁
石体10の鉄粉吸引用の磁力を見掛上除去する電磁石21,2
2,23,24(第1図および第4図参照)から形成されてい
る。各電磁石21等は磁石体10の四方を囲むよう形成され
ている。したがって、電着槽1内の清掃作業時等におい
てこの電磁石21,22,23,24を図示しない電源で駆動すれ
ば、磁石体10の磁力を打消し、槽内壁面3Iから吸着鉄粉
を除去できる。
なお、電磁石21〜24は一体として形成することができ
る。
る。
次に、作用を説明する。
磁石体10からの磁力は、非磁性材料の槽壁面30,3Iを
通し電着槽1(2)内の液中に及ぶ。この磁力はヨーク
15によって方向づけられ一段と強化される。
通し電着槽1(2)内の液中に及ぶ。この磁力はヨーク
15によって方向づけられ一段と強化される。
すると、槽1内液中に持込まれ液中に浮遊する鉄粉
は、槽内壁面3Iに吸引、吸着される。よって、槽内液中
の鉄粉は捕集・除去され、高品質の電着塗装ができる。
は、槽内壁面3Iに吸引、吸着される。よって、槽内液中
の鉄粉は捕集・除去され、高品質の電着塗装ができる。
一方、槽内設置機器の清掃・交換や槽内清掃・点検等
に際し、図示しない電源をONして電磁石21,22,23,24を
駆動すれば、その磁力逆作用により磁石体10の磁力は打
消される。したがって、付着鉄粉の大部分は槽内壁面3I
に沿って自然落下する。液とともに付着していた鉄粉は
スプレー水等により容易に剥離できる。
に際し、図示しない電源をONして電磁石21,22,23,24を
駆動すれば、その磁力逆作用により磁石体10の磁力は打
消される。したがって、付着鉄粉の大部分は槽内壁面3I
に沿って自然落下する。液とともに付着していた鉄粉は
スプレー水等により容易に剥離できる。
しかして、この実施例によれば、磁石体10を槽外壁面
30に接近配設するとともに当該槽壁3(3I,30)を非磁
性材料から形成しているので、電着槽1内液中の鉄粉を
高能率かつ確実に捕集・除去することができ、高品質処
理できる。とともに、磁石体10の磁力を適時に除去する
磁力除去用電磁石20が設けられているので、槽1内清掃
等において槽内壁面3Iに吸着されていた鉄粉を容易に剥
離でき、再利用も可能となる。
30に接近配設するとともに当該槽壁3(3I,30)を非磁
性材料から形成しているので、電着槽1内液中の鉄粉を
高能率かつ確実に捕集・除去することができ、高品質処
理できる。とともに、磁石体10の磁力を適時に除去する
磁力除去用電磁石20が設けられているので、槽1内清掃
等において槽内壁面3Iに吸着されていた鉄粉を容易に剥
離でき、再利用も可能となる。
また、磁石体10は、槽1外に設置されるものであるか
ら、電着槽1内に設置スペースをとらず、また、適所に
適数だけ設置できる。しかも、磁石体10は永久磁石11,1
1,…から形成されているので運用電力等を必要とせずか
つ常時の安定作用を発揮できる。
ら、電着槽1内に設置スペースをとらず、また、適所に
適数だけ設置できる。しかも、磁石体10は永久磁石11,1
1,…から形成されているので運用電力等を必要とせずか
つ常時の安定作用を発揮できる。
また、永久磁石11の3方を囲み槽内方向に開放する形
態の強磁性材からなるヨーク15が設けられているので、
鉄粉吸着磁力を一段と高められる。
態の強磁性材からなるヨーク15が設けられているので、
鉄粉吸着磁力を一段と高められる。
さらに磁力除去用電磁石20は、電磁石を利用して磁力
反作用させるので、槽内壁面3Iに吸着された鉄粉を適時
かつ迅速に除去でき、取扱容易である。
反作用させるので、槽内壁面3Iに吸着された鉄粉を適時
かつ迅速に除去でき、取扱容易である。
もとより、磁石体10の対応壁面の材料は、例えばマル
テンサイト系ステンレス鋼等の非磁性材であればよく、
上記18−8ステンレス鋼に限定されない。また、槽全体
を非磁性材製として実施することもできる。
テンサイト系ステンレス鋼等の非磁性材であればよく、
上記18−8ステンレス鋼に限定されない。また、槽全体
を非磁性材製として実施することもできる。
なお、第1図に2点鎖線で示す如く、鉄粉回収トレイ
9,9を設ける等の補助手段を付設すると鉄粉の回収・再
利用を一層能率よく行える。
9,9を設ける等の補助手段を付設すると鉄粉の回収・再
利用を一層能率よく行える。
[考案の効果] 本考案は、永久磁石から形成され槽内液中の鉄粉を槽
内壁面に吸着させるに十分な磁力を持つ磁石体を槽外壁
面に接近配設するとともに当該槽壁を非磁性材料から形
成し、磁石体の近傍に配設されかつ励磁された場合に該
磁石体の槽内壁面に吸着された鉄粉に及ぼす磁力と反作
用して当該磁力を見掛上除去する磁力除去用電磁石を設
けた構成であるから、槽内設置スペースをとらず適所に
適数だけ設置できる。また、磁石体は永久磁石から形成
されているので、運用電力等を必要とせず確実かつ安定
して液中鉄粉を捕集・除去できる。また、磁力除去用電
磁石によって槽内壁面に吸着された鉄粉を迅速かつ容易
に回収できる。もって、円滑で高品質な当該処理を保障
することができる。
内壁面に吸着させるに十分な磁力を持つ磁石体を槽外壁
面に接近配設するとともに当該槽壁を非磁性材料から形
成し、磁石体の近傍に配設されかつ励磁された場合に該
磁石体の槽内壁面に吸着された鉄粉に及ぼす磁力と反作
用して当該磁力を見掛上除去する磁力除去用電磁石を設
けた構成であるから、槽内設置スペースをとらず適所に
適数だけ設置できる。また、磁石体は永久磁石から形成
されているので、運用電力等を必要とせず確実かつ安定
して液中鉄粉を捕集・除去できる。また、磁力除去用電
磁石によって槽内壁面に吸着された鉄粉を迅速かつ容易
に回収できる。もって、円滑で高品質な当該処理を保障
することができる。
第1図は本考案の一実施例を示す全体構成図、第2図は
同じく概略平面図、第3図は磁石体の断面図、第4図は
第3図の矢視線IV-IVに基づく断面図および第5図は磁
力除去手段の変形例を示す側面図である。 1……電着槽(処理槽)、3……非磁性材からなる壁
面、10……磁石体、11……永久磁石、20……磁力除去用
電磁石、21,22,23,24……電磁石、 26……シリンダ装置。
同じく概略平面図、第3図は磁石体の断面図、第4図は
第3図の矢視線IV-IVに基づく断面図および第5図は磁
力除去手段の変形例を示す側面図である。 1……電着槽(処理槽)、3……非磁性材からなる壁
面、10……磁石体、11……永久磁石、20……磁力除去用
電磁石、21,22,23,24……電磁石、 26……シリンダ装置。
Claims (1)
- 【請求項1】永久磁石から形成され槽内液中の鉄粉を槽
内壁面に吸着させるに十分な磁力を持つ磁石体を槽外壁
面に接近配設するとともに当該槽壁を非磁性材料から形
成し、 前記磁石体の近傍に配設されかつ励磁された場合に該磁
石体の槽内壁面に吸着された鉄粉に及ぼす磁力と反作用
して当該磁力を見掛上除去する磁力除去用電磁石を設け
たことを特徴とする処理槽。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989074204U JP2529059Y2 (ja) | 1989-06-23 | 1989-06-23 | 処理槽 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989074204U JP2529059Y2 (ja) | 1989-06-23 | 1989-06-23 | 処理槽 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0314159U JPH0314159U (ja) | 1991-02-13 |
JP2529059Y2 true JP2529059Y2 (ja) | 1997-03-12 |
Family
ID=31613697
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989074204U Expired - Lifetime JP2529059Y2 (ja) | 1989-06-23 | 1989-06-23 | 処理槽 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2529059Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4523467B2 (ja) * | 2005-02-28 | 2010-08-11 | 實 平野 | 船釣り用しゃくり装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58193396A (ja) * | 1982-04-30 | 1983-11-11 | Nippon Paint Co Ltd | 電着塗料浴の処理方法 |
JPS6150262A (ja) * | 1984-08-16 | 1986-03-12 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 磁気デイスクカ−トリツジ |
JPH06894B2 (ja) * | 1985-11-06 | 1994-01-05 | 日本曹達株式会社 | フルオラン系発色性染料 |
-
1989
- 1989-06-23 JP JP1989074204U patent/JP2529059Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0314159U (ja) | 1991-02-13 |
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